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平成25年第1回定例会(第4号) 本文 開催日:2013年03月25日
平成25年第1回定例会(第4号) 名簿 開催日:2013年03月25日

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  1. 生駒市議会 2013-03-25
    平成25年第1回定例会(第4号) 本文 開催日:2013年03月25日


    取得元: 生駒市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1              午前10時0分 再開 ◯山田正弘議長 おはようございます。ただ今から平成25年生駒市議会第1回定例会を再開いたします。  本日の会議につきましては、報道関係者と事務局職員による写真、映画等の撮影を許可しておりますので、ご了承願います。  会議に先立ちまして、今期定例会において生駒市政治倫理審査会委員の選任に同意いたしました方々を紹介し、挨拶を受けます。  景山良一さん、横田保典さん、上崎哉さん、以上3名を代表して、景山良一さんから挨拶を受けます。              (景山良一政治倫理審査会委員 登壇) 2 ◯景山良一政治倫理審査会委員 おはようございます。ただ今ご紹介をいただきました生駒市政治倫理審査会委員3人を代表いたしまして、ご挨拶を申し上げます。  生駒市議会議員の皆様方におかれましては、政治倫理審査会委員の任命につきましてご同意を賜り、誠にありがとうございました。  生駒市政治倫理条例の立法目的を考えますと、委員としての責任の重大さを深く感ずるところでございます。今後とも、政治倫理確立のため、甚だ微力ではございますが、全力で職務に取り組む所存でございますので、議員の皆様方の一層のご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。  簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 3 ◯山田正弘議長 挨拶は終わりました。  ただ今、紹介し、挨拶を受けました3名におかれましては、政治倫理確立のため、専門的知識を活用し、公平・公正な立場から審査していただきますよう、お願い申し上げます。              ~~~~~~~~~~~~~~~ 4 ◯山田正弘議長 次に、諸般の報告を行います。  会期中において、所管事項の調査として議会運営委員会が開催されておりますので、報告を受けます。  議会運営委員会委員長、22番井上充生議員。              (22番 井上充生議員 登壇) 5 ◯22番 井上充生議員 おはようございます。ただ今から議会運営委員会の委員長報告を行います。  最初に、当委員会は、議長の諮問に基づき、3月11日と22日に委員会を開催し、調査いたしましたので、その結果についてご報告いたします。  本日の最終本会議の運営についてでありますが、まず、日程第1として、委員会に付託された議案27件を一括議題に掲げ、審議し、分割して表決することになります。
     次に、日程第2として、議員提出議案第3号、生駒市立病院に係る事務事業を一時休止することを求める決議についてを審議することになります。  次に、本日の諸般の報告についてでありますが、この後、市民福祉委員会と環境文教委員会の閉会中の継続調査について委員長から報告を受けます。  次に、議会改革に関する事項については、議会への市民参加について、請願書を委員会で審査する際、これまで、委員会で参考人招致を決定した後、後日開催される委員会に出席を求め、意見を聴くとしていた手続きを簡素化し、請願に対する質疑と参考人招致を1日の委員会の中で行うことができるよう、請願に対する紹介議員が委員長や議長、請願者と調整することを決定しました。  次に、調査機関の設置について、市政の課題や議会活動に関する調査を行うため、学識経験を有する者などの専門的知見を活用し、議会の調査能力を補う必要があるときに、議決によって設置できることを決定するとともに、学識経験を有する者と議員が協力、連携して市の実状に合った調査活動を行うため、必要があれば調査機関の構成員として議員を加えることができることを決定いたしました。なお、必要な事項については議長が別に定めることも決定しております。  次に、議員間討議と基本的な計画の議決事件化については、引き続き、調査していくことを決定しました。  最後に、これまで検討してきた(仮称)生駒市議会基本条例の素案について、条例の名称を生駒市議会の運営及び議員活動に係る基本条例とし、パブリックコメントを4月18日からの1カ月間、市民への説明会を4月27日に市役所で実施することを決定いたしました。  以上、議会運営委員会の委員長報告といたします。 6 ◯山田正弘議長 次に、市民福祉委員会と環境文教委員会の委員長から調査報告書の提出がありましたので、報告を受けます。  まず、市民福祉委員会委員長、21番上原しのぶ議員。              (21番 上原しのぶ議員 登壇) 7 ◯21番 上原しのぶ議員 おはようございます。ただ今から市民福祉委員会の閉会中の継続調査の報告を行います。  当委員会は、所管事務に係る調査事項として、昨年6月、障がい者の自立と支援についてをテーマとして市内の現状と先進地を調査することを決定いたしました。7月には、調査方法やスケジュールを確認し、市内の実態把握のため、市内の生活支援施設を中心とした現地視察と先進地調査を実施することを決定いたしました。また、福祉支援課の協力を得て、障がい者の福祉施策の現状について勉強会を開催いたしました。8月には、市内5カ所の生活支援センターなどの現地視察を実施し、現状の把握と課題の抽出を行いました。9月には、障がい者福祉の先進的事例を調査するために、富山型デイサービスに関して富山県、滋賀県、徳島県、佐賀県、熊本県、愛知県、長野県に電話でヒアリング調査を実施いたしました。11月には、富山型デイサービスの概要を把握するため、富山県富山市と砺波市を視察し、事業所を訪問し、実態調査を実施いたしました。12月に報告書作成のために意見を聴取し、2月に調査報告書案を取りまとめ、会期中に議長に最終の調査報告書を提出いたしました。  以上で、市民福祉委員会の調査報告を終わります。 8 ◯山田正弘議長 次に、環境文教委員会委員長、20番下村晴意議員。              (20番 下村晴意議員 登壇) 9 ◯20番 下村晴意議員 おはようございます。ただ今から環境文教委員会の閉会中の継続調査の報告を行います。  当委員会は、所管事務に係る調査事項として、昨年6月から、今後の学校給食の在り方について、学校給食における食育や地産地消の取組を中心に継続して調査を行ってまいりました。7月には本市の学校給食センターにおいて現地視察を行うとともに、10月には香川県高松市と愛媛県今治市を、1月には奈良県庁をそれぞれ訪問し、聞き取り調査を行いました。これらの調査結果に基づき、3月15日に委員会を開催し、今後の本市において、学校給食における食育や地産地消を推進するために保護者や地域に対して食育の取組についての情報の発信を拡充させることや、市民ボランティアなどの協力によって農業法人を設立し、学校給食への提供食材を市内の遊休農地で耕作することなどの提言を調査報告書としてまとめ、議長に提出いたしました。  以上、環境文教委員会の委員長報告を終わります。 10 ◯山田正弘議長 報告は終わりました。              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時11分 開議 11 ◯山田正弘議長 これより本日の会議を開きます。  本日の日程は議事日程のとおりとなりますので、ご了承おき願います。              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第1 議案第 1号 平成25年度生駒市一般会計予算        議案第 9号 平成25年度生駒市水道事業会計予算        議案第23号 生駒市まちをきれいにする条例の一部を改正する条例の制定につ               いて        議案第10号 平成25年度生駒市病院事業会計予算        議案第21号 生駒市交通遺児奨学金支給条例を廃止する条例の制定について        議案第11号 平成24年度生駒市一般会計補正予算(第5回)        議案第 4号 平成25年度生駒市介護保険特別会計予算        議案第 5号 平成25年度生駒市国民健康保険特別会計予算        議案第 6号 平成25年度生駒市後期高齢者医療特別会計予算        議案第19号 生駒市の一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条               例の制定について        議案第20号 生駒市行政財産使用料条例の制定について        議案第22号 生駒市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例               の制定について        議案第24号 生駒市地区計画区域内建築物の制限に関する条例の一部を改正す               る条例の制定について        議案第25号 生駒市空き家等の適正管理に関する条例の制定について        議案第26号 生駒市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について        議案第27号 生駒市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について        議案第28号 生駒市再開発住宅条例の一部を改正する条例の制定について        議案第29号 生駒市水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定について        議案第 2号 平成25年度生駒市公共施設整備基金特別会計予算        議案第 3号 平成25年度生駒市生駒駅前市街地再開発事業特別会計予算        議案第 7号 平成25年度生駒市下水道事業特別会計予算        議案第 8号 平成25年度生駒市自動車駐車場事業特別会計予算        議案第12号 平成24年度生駒市生駒駅前市街地再開発事業特別会計補正予算               (第1回)        議案第15号 平成24年度生駒市下水道事業特別会計補正予算(第2回)        議案第16号 平成24年度生駒市水道事業会計補正予算(第1回)        議案第33号 たけまるホール増築・改修及び耐震補強工事請負契約の締結につ               いて        議案第30号 生駒ふるさとミュージアムの指定管理者の指定について 12 ◯山田正弘議長 日程第1、議案第1号、平成25年度生駒市一般会計予算から議案第30号、生駒ふるさとミュージアムの指定管理者の指定についてまでの以上27議案を一括議題といたします。  この際、一括して委員会の審査報告を受けます。  まず、企画総務委員会委員長、13番中浦新悟議員。              (13番 中浦新悟議員 登壇) 13 ◯13番 中浦新悟議員 ただ今から企画総務委員会の審査報告を行います。  当委員会は18日に委員会を開催し、本会議から審査の付託を受けました議案第19号、生駒市の一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてと、議案第20号、生駒市行政財産使用料条例の制定についてを審査いたしました結果、質疑等があったものの、異議なく原案のとおり可決することに決定しました。  以上、企画総務委員会の委員長報告を終わります。 14 ◯山田正弘議長 次に、市民福祉委員会委員長、21番上原しのぶ議員。              (21番 上原しのぶ議員 登壇) 15 ◯21番 上原しのぶ議員 ただ今から市民福祉委員会の審査報告を行います。  当委員会は14日に委員会を開催し、本会議から審査の付託を受けました議案第21号、生駒市交通遺児奨学金支給条例を廃止する条例の制定について審査いたしました結果、質疑等があったものの、異議なく原案のとおり可決することに決定しました。  以上、市民福祉委員会の委員長報告を終わります。 16 ◯山田正弘議長 次に、環境文教委員会委員長、20番下村晴意議員。              (20番 下村晴意議員 登壇) 17 ◯20番 下村晴意議員 ただ今から環境文教委員会の審査報告を行います。  当委員会は15日に委員会を開催し、本会議から審査の付託を受けました5議案について審査いたしました結果、まず、議案第22号、生駒市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第29号、生駒市水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定について、議案第30号、生駒ふるさとミュージアムの指定管理者の指定について、議案第33号、たけまるホール増築・改修及び耐震補強工事請負契約の締結についての以上4議案は、質疑等があったものの、いずれも異議なく原案のとおり可決することに決定しました。  次に、議案第23号、生駒市まちをきれいにする条例の一部を改正する条例の制定については、質疑等があり、一部委員から可決することに異議があったものの、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決することに決定いたしました。  以上、環境文教委員会の委員長報告を終わります。 18 ◯山田正弘議長 次に、都市建設委員会委員長、15番白本和久議員。              (15番 白本和久議員 登壇) 19 ◯15番 白本和久議員 ただ今から都市建設委員会の審査報告を行います。  当委員会は13日に委員会を開催し、本会議から審査の付託を受けました5議案について審査いたしました結果、まず、議案第28号、生駒市再開発住宅条例の一部を改正する条例の制定については、質疑等もなく、異議なく原案のとおり可決することに決定しました。  次に、議案第24号、生駒市地区計画区域内建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第25号、生駒市空き家等の適正管理に関する条例の制定について、議案第26号、生駒市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について、議案第27号、生駒市営住宅条例の一部を改正する条例の制定についての以上4議案は、質疑等があったものの、いずれも異議なく原案のとおり可決することに決定しました。  以上、都市建設委員会の委員長報告を終わります。 20 ◯山田正弘議長 最後に、予算審査特別委員会委員長、23番中谷尚敬議員。              (23番 中谷尚敬議員 登壇) 21 ◯23番 中谷尚敬議員 おはようございます。ただ今から予算審査特別委員会の審査報告を行います。  当委員会は、13日から15日、18日と21日に委員会を開催し、本会議から審査の付託を受けました14議案について審査いたしました。  まず、議案第2号、平成25年度生駒市公共施設整備基金特別会計予算、議案第3号、平成25年度生駒市生駒駅前市街地再開発事業特別会計予算、議案第7号、平成25年度生駒市下水道事業特別会計予算、議案第8号、平成25年度生駒市自動車駐車場事業特別会計予算、議案第11号、平成24年度生駒市一般会計補正予算(第5回)、議案第12号、平成24年度生駒市生駒駅前市街地再開発事業特別会計補正予算(第1回)、議案第15号、平成24年度生駒市下水道事業特別会計補正予算(第2回)、議案第16号、平成24年度生駒市水道事業会計補正予算(第1回)の以上8議案は、質疑等があったものの、いずれも異議なく原案のとおり可決することに決定いたしました。  次に、議案第4号、平成25年度生駒市介護保険特別会計予算、議案第5号、平成25年度生駒市国民健康保険特別会計予算、議案第6号、平成25年度生駒市後期高齢者医療特別会計予算、議案第10号、平成25年度生駒市病院事業会計予算の以上4議案は、質疑等があり、一部委員から可決することに異議があったものの、採決の結果、いずれも賛成多数により可決することに決定いたしました。  最後に、議案第1号、平成25年度生駒市一般会計予算と議案第9号、平成25年度生駒市水道事業会計予算は、委員から一部修正案が提出され、質疑等があり、修正案を賛成多数により可決するとともに、修正可決した部分を除く原案についても可決することに決定いたしました。  以上、予算審査特別委員会の委員長報告を終わります。 22 ◯山田正弘議長 以上をもちまして委員会の審査報告を終わります。  この際、一括して、ただ今の委員会の審査報告に対する質疑を行います。  質疑等はございませんか。              (「なし」との声あり) 23 ◯山田正弘議長 ないようでございますので、これにて委員会の審査報告に対する質疑を終結いたします。  27議案について、これより一括して討論に入ります。  討論の通告がございますので、まず、議案第1号について発言を許可いたします。  18番角田晃一議員。 24 ◯18番 角田晃一議員 それでは、議案第1号、平成25年度生駒市一般会計予算に対する賛成の討論を述べさせていただきます。  市長の施政方針の冒頭に述べられておりますように、今年度は2期目、最終年に当たり、総仕上げ予算と理解しております。関西一魅力的な住宅都市実現に向けて力強くアクセルを踏まれたと考えており、当市にとって必要な予算と理解して賛成するものであります。  以下、通告書に基づき、3つの観点から賛成討論を述べます。
     まず1番目です。関西一魅力的な住宅都市実現に向けた的確な予算配分を行っているので賛成であります。  今年度の予算は、環境、教育、福祉、インフラ等全てに行き届いた施策に取り組む姿勢を示しております。社会保障関係予算は、総事業費で前年比5億6,300万円増の131億7,400万円としており、市民福祉の向上に大きく寄与するものと考えます。次に、子育て支援関連予算ですが、福祉、健康と教育とを合わせて86億500万円とし、前年比4億5,900万円の増加となっております。当市の将来を考えた適切かつ力強い予算配分と理解しております。また、市税の増加分を前年度予算に比し4億4,500万円と見込む一方で、歳出面では人件費の削減、繰上償還の効果による公債費の削減、また、事務事業見直しによりその他経常経費の削減等を行い、歳出抑制の努力を引き続き行っていること等も高く評価したいと考えております。  2番目です。特に主要6施策を高く評価するので賛成いたします。  1つ、私立3保育所の開設による受入れ児童数の拡大を図ることや、病児保育の実施を行うこと。2つ、スマートコミュニティの構築に向けた奨励金の交付やエネファームに対する補助を行うこと。3つ、市立病院の建設、3ワクチンの定期接種化への対応、介護老人保健施設の改築・増床を行うこと。4つ、生駒駅前北口第二地区市街地再開発事業の完成、下水道事業などの都市基盤整備の推進を行うこと。5つ目、消防北分署建設工事、高機能指令センター共同化などの消防・救急体制の充実を図ること。6つ目、生駒ふるさとミュージアム、駅前図書室の開設による生涯学習施設の充実などであります。  特に2番目のスマートコミュニティの構築に向けた奨励金の交付について若干補足いたしたいと思います。  この事業を実施することで一定地域内での電力需給に関するデータが得られ、それが今後の環境施策を構築する上での重要な役割を果たすと考えられ、他の事例でもこの点は明らかであります。この意味で、十分な公共性が担保されていると申し上げておきたいと思います。また、その関連で全体構想も分かりやすく述べられていると考えております。  更にもう1点、これは3月19日付け日本経済新聞の記事なんですけども、民間事業者が6月から政府の補助金の範囲内で購入できる家庭内エネルギー管理システム(HEMS)を3年間で5万棟販売との記事が掲載されていました。同時に、国内スマートハウス関連市場は2020年には現在の約2倍の4兆円になるとも報道されております。我が国が官民挙げて地球環境の保護に取り組んでいることを示しているものと理解されております。このような観点から、この事業は生駒市が環境先進自治体を目指す上で必要な施策と考えております。  3番目の賛成理由であります。  将来への必要な布石が着実に打たれている予算と考えております。これについては2つございます。  市民が主役となってつくる参画と協働のまちへの取組として、地域課題解決活動促進事業のように、多様化する市民ニーズに的確に対応するために、将来への布石が打たれております。3年前にスタートいたしました市民税1%制度は、現在、マイサポいこまの愛称で呼ばれておりますが、多くの市民活動グループの活動を支え、自立を促し、もって市民活動の活性化と大きな広がりに寄与しております。今回の地域課題解決活動促進事業は、将来のまちづくりを見据えた施策として大変重要な意味を持っていると理解し、賛成しております。  2つ目です。総合型地域スポーツクラブ啓発活動事業であります。  この事業は、既に多くの自治体、現在約1,000を超える市町村で試みられていますが、地域住民一人一人の健康で文化的な生活にとどまらず、明るく活力に満ちた地域社会を、社会教育あるいは生涯学習の内容として中心的な位置にあるスポーツを通して実現していくことは、今日ないしは将来の社会的要請とも言えます。この事業を活用することで、きずなの強いまちづくりを可能にするものと期待し、賛成しております。  ご清聴いただきありがとうございました。議員各位におかれましては、ただ今の賛成討論の意のあるところをご理解いただき、議案に賛成されますようにお願いいたします。どうもありがとうございました。 25 ◯山田正弘議長 11番塩見牧子議員。 26 ◯11番 塩見牧子議員 それでは、議案第1号、平成25年度生駒市一般会計予算に対する修正案について、賛成の立場から討論を行います。  本修正案は、歳出において、款6、土木費、項3、都市計画費、節19、負担金補助及び交付金のスマートコミュニティ推進事業奨励金5,000万円を、款2、総務費、項1、総務管理費、目5、財産管理費、節25、積立金の財政調整基金に移すものです。  修正の対象となっておりますスマートコミュニティ推進事業は、予算も付かないうちから奨励金交付要綱を制定し、対象となる住宅開発地と事業者も認定するというとんでもない手法で進められようとしています。しかも、要綱が制定された11月12日以前に、既にその内容は環境モデル都市の応募に当たっての提案書にスマートコミュニティ推進特別要綱という名称で盛り込まれており、本事業は環境モデル都市に選定してもらうこと自体が目的であったと言われても仕方のないものです。  スマートコミュニティが持続可能な低炭素社会の形成に資すること、また、本事業が環境都市としてのブランドイメージを本市に持たせるための施策となり得ることは理解いたしますが、この事業をどのように展開していこうとされているのか、ビジョンが見えません。市長の頭の中だけではなく、それをしっかり市民に明示していただきたいと思います。  この度、生駒市が環境モデル都市から落選したことを受け、では、選定された都市がどのような取組を展開しようとしているのか調べましたところ、松山市におきましては、同じスマートコミュニティ構想におきましても、まず、対象エリアにおける事業可能性調査を行うことで温室効果ガス削減量の目標値の設定を可能とし、大学や民間企業と共に松山スマートコミュニティマスタープランを策定、進行管理し、また、そのプランに基づいて実証実験等を実施し、その結果に基づいて今後の事業展開を検討することとなっています。  具体的に、事業対象地と事業者が見えている生駒市が選定から漏れ、まだ何の形も見えていないにもかかわらず、計画を立てて、PDCAサイクルに基づいて事業展開をしようとしている松山市が選考されたことの意味を市は十分にお考えいただきたいと思います。  今回の事業が構想の中に位置付けられておらず、事業の進め方の順序にも問題があることは今指摘したとおりですけれども、たとえそうであっても、施策の目的が理にかなっており、本事業が、例えば企業立地促進事業のように市の利益につながると判断される事業であれば、その誘導策として補助金や交付金を支出することについても私は反対するものではありません。ただし、その補助金等は地方自治法第232条の2に規定するように、地方公共団体の公益上必要がある場合に認められるものである以上、その交付認定や認定条件については、自治体の長の自由裁量行為などではなく、客観的にその必要性を判断できるように定められなければいけません。本事業は、担当課の判断で制定・改廃が可能な要綱でそれを定めようとし、さらに、その内容も市長の裁量が大きなものとなっていますが、住民自治組織や住民の直接参加の事業に対する補助金等とは異なり、民間企業・事業者に対する補助金・交付金等の交付に関しては、政策過程に至る透明性、その事業の公益性、必要性、有効性を明確にする意味で、補助金等を受ける権利を制限する部分及び補助金等を受ける者の義務を課す部分においては条例で厳格に規定すべきと考えます。  要綱のみで公金を支出することには問題があると考え、本事業費用分を削除した修正案に賛成するものです。 27 ◯山田正弘議長 12番伊木まり子議員。 28 ◯12番 伊木まり子議員 議案第1号、平成25年度生駒市一般会計予算に対する修正案に賛成の立場から討論を行います。  本修正案は、平成25年度一般会計当初予算案からスマートコミュニティ推進事業奨励金5,000万円を削除し、財政調整基金に入れるものですが、私は、削減額については提案者の桑原議員と同じ考えですが、その理由については幾分異なるところがありますし、別の視点からも賛成するものです。  私は、奨励金という補助金の支出の妥当性に疑問を感じています。生駒市では、平成18年に山下市長就任後、行政改革推進委員会が設置され、補助金の見直しが行われ、平成20年10月には補助金制度に関する指針がまとめられました。平成22年度にも、再度、補助金の見直しが行われ、公益性、必要性、補助の効果、補助内容の妥当性の視点などから、鋭意、補助金の適正化に努めています。  このようなこれまでの取組を勘案したとき、スマートコミュニティ推進事業奨励金の効果は、過日の委員会での市長答弁からは「販売中の住宅と同様の設備を備えた家ではどれくらい省エネルギー、創エネルギー効果があるかを知ってもらうことができる。そして、こんなまちに住みたいという市民を増やすことができる」という説明にとどまり、それ以外の具体的な効果について回答はありませんでした。つまり、スマートコミュニティにおいて得られたデータの市民への還元効果は非常に限られたものと考えられ、その公益性、必要性にも疑問があります。平成18年からの行政改革の歩みが生かされているとは思えない奨励金と考えました。  また、本奨励金が地球温暖化対策につながる都市の低炭素化を目指す目的で交付されるものであり、地球環境をグローバルな視点で捉えた施策であることも理解していますし、このような施策は2年前の東日本大震災で顕在化した原子力発電の危険性からも必要と考えます。しかし、本奨励金は、市税を財源とする5,000万もの補助金であるのに対し、市の提案どおり交付してしまえば、実際に恩恵を受けるのは、先にも述べましたように、50戸余りの家庭と、そのような住宅を見学し、今後住みたいと考える限られた裕福な家庭ではないかと思われます。5,000万円もの市税を使うのであれば、市民や事業者を巻き込み、もっと市民に対し環境施策の重要性を周知した上で交付していただきたい。そのためには、スマートコミュニティ推進事業に取り組みたい市の意向や、これまでから行ってきた太陽光発電システム補助や住宅省エネルギー改修補助、家庭用燃料電池補助などの新規施策も含めた環境都市全体としての構想を市民や企業に提示し、環境都市づくりへの議論の場を設定することが必要と考えます。  ところで、私は企業に対し補助金を出すことに反対ではありません。市民、事業者、行政が協力して低炭素社会の実現を目指す市としての全体構想の中で、企業にも奨励金を交付し、是非やっていただきたいという提案も出てくるかと思います。  しかし、今回の奨励金は、市民、事業者、行政、そこに学識経験者などの専門家も加わり、どのようにすれば低炭素社会が早期に実現できるかを議論し、方針を打ち出されたものではなく、言わば市長の裁量で決定された補助金です。そして、25年度の実施計画においては、同様の推進事業を平成32年までにもう2つの地域で実施したい意向が示されています。このような経緯、今後の事業予定を踏まえれば、市長におかれては、今からでも会議体を設置し、市民、企業、学者などでどのようにすれば低炭素社会が実現できるか、どのような補助金交付が望ましいか、検討されてはいかがでしょうか。そのような中から奨励金を補正予算として提出されてはいかがでしょうか。  本修正案が提案されたことをきっかけに市民の間で環境問題が議論され、意識が高まれば、低炭素社会の実現、地球温暖化対策がより進むのではないかと期待します。提出者の意向も、政局絡みの提案では決してなく、もっと大きな視野での提案と受け止めています。  以上のような理由で本修正案に賛成するものです。 29 ◯山田正弘議長 10番浜田佳資議員。 30 ◯10番 浜田佳資議員 それでは、議案第1号、平成25年度生駒市一般会計予算に対する修正案について賛成討論を行います。  予算には様々な内容のものが含まれています。これに日本共産党が賛成するのに疑義を示す方もいます。確かに、修正案にもリニア関連予算が含まれているなど、問題点はあります。リニア新駅の誘致については、これまで指摘してきたように、リニア自体の問題もさることながら、新駅誘致の候補地である高山第2工区の自然破壊などの問題があります。しかし、この1点をもって全てを否定することは予算に対する態度としては妥当ではありません。予算には総合的評価が必要です。その点から見れば、来年度予算には子育て支援の充実など、市民生活を支える予算として評価できる内容も多く含まれている点を考慮しなければならないと考えます。それゆえ、リニア関連予算を含む予算に賛成したからと言ってリニア新駅誘致に賛成したことを必ずしも意味するものではないということは明らかであります。  そして、本修正案は、原案との違いであるスマートコミュニティ関連予算を削減しており、この点に大いに賛同できます。  この施策は、費用対効果、他の類似施策との公平性、要綱とその運用などの問題点が多い上、環境政策の進め方の問題が現れてきています。この点、市長は市長日記の中で、他の類似施策との関連でスマートコミュニティが72万円の補助に相当する旨の記述がありますが、このうち50万円は新築戸建てなら標準化してきている内容が多く、加えるのは相当ではありません。市長のようなことを言いますと、新築戸建てにどんどん補助しなければなりませんが、そういった施策はなく、矛盾しています。比較するなら22万円を基礎に比較すべきであり、そうであるなら、1戸当たり100万円というのは、他の部分を考慮しても高過ぎるというものです。また、市長は、さらに、市長日記で「各地のスマートコミュニティの動きに遅れては住宅都市生駒としての競争力が失われ、人口減少と少子高齢化時代の自治体間競争に勝つことが難しくなる」と書かれていますが、生駒市は利便性と環境の良さに加え、最近は積極的な子育て支援で十分魅力的な住宅として市外からの流入があり、人口は増加、特に年少人口も増加していることは事実であり、スマートコミュニティの有無で自治体間で大きな差がつく、不利になるというのは生駒の事実に反しますし、何ら立証もされていません。  なお、今回の予算に入らなかったからと言ってスマートコミュニティがなくなるとは限りません。塩見議員の本修正案への賛成討論など、様々な議員から指摘されている要綱や運用の問題、環境施策の全体構想とその中での位置付け、整合性、効果をしっかり検討し、再度、スマートハウスとスマートコミュニティの費用対効果の相違のデータも含めた十分な資料と共に提案すれば、状況の変化というものもあり得るでしょう。他の施策でもありますが、市長は、自分が良いと思ったから、みんなが良いと言っているから良いことだといった単純な理由、思い込みから突っ走る傾向があり、そのため資料の提示が、自分は十分しているつもりのようですが、必ずしもそうではないことを自覚すべきであります。  なお、このことは市長日記で「市議会に対し事前に十分な根回しをしないまま報道機関や市民に公表したという点が市議会として引っ掛かったのだろうと推測しています」と書いていますが、全く違います。事前かどうかではなく、説明内容の問題であり、これは市民に対しても同様であるということを指摘しておきます。  現時点において、スマートコミュニティ推進についてはこのような多くの問題があり、かかる事業推進の予算の削減はリニア関連予算などの問題点を大きく上回る、賛成できるものと評価できます。よって、本修正案に賛成するものであります。 31 ◯山田正弘議長 次に、議案第9号について発言を許可いたします。  11番塩見牧子議員。 32 ◯11番 塩見牧子議員 それでは、議案第9号、平成25年度生駒市水道事業会計予算に対する修正案について、賛成の立場から討論いたします。  予算審査特別委員会では11名の賛成にとどまりましたが、また新たな観点から修正案の合理性を訴える討論を行うことによって、より多くのご賛同を得られることを期するものです。  本予算の新設改良費から420万円を予備費に移す修正の根拠となっている(仮称)生駒の水スポット整備事業について、生駒の水本来のおいしさをPRして水道水の利用を促進し、収益確保を図り、容器入り飲料の利用を減らすことでCO2、ごみ、社会的なコスト削減を図るというその事業目的については当然のことと理解するものです。しかしながら、その目的を達成するための手法として、本事業は、まず、生駒の水本来のおいしさをPRするとありながら、塩素等を除去する内蔵フィルターが付いた給水機を設置するという点で矛盾しております。また、委員会でも、「循環型社会を目指す生駒市の中で水道事業は電気を他の事業所以上に使っているので環境負荷を抑えるのは使命。水の地産地消で何も使わずに水道水利用を促進したい」という旨のご答弁がありましたので、生駒の水本来のおいしさを、環境負荷をかけずにPRしようというのであれば、水道の蛇口による給水スポットの設置が最も理にかなった方法と言えます。  次に、市内たった2カ所の給水スポットの設置が水道水のPR、マイボトルの普及にどれだけ寄与するのか、事業効果について疑義があることは予算審査特別委員会における提案趣旨説明にあったとおりですので多くは述べませんが、結果として、一つの事業で複数の施策目的が達成できることはあるにしても、まずは水道水のPRならPRで、マイボトルの普及なら普及で、それぞれ最も効果的な手法を考えていくべきであります。  さて、本事業は小水力発電による売電収益の範囲において実施とのことです。小水力発電の収益は20年間で8,000万円ということですので、まずはその1年分、400万円相当を本施策に充て、今後、設置範囲を拡大していこうということなのでしょう。しかし、たった2基の給水機に420万円もかけるのは愚の骨頂であるということを以下に申し上げます。  最初に述べたとおり、私は水道の蛇口の給水スポットで十分かつ理にかなうと考えますが、どうしても温水、冷水で供給できる給水機でなければならないということであれば、ここに横浜市の事例を紹介したいと思います。  横浜市は、平成23年度に環境省のマイボトル・マイカップキャンペーンを機に、集客率の高い市内民間施設にマイボトル用給水スポットを設置、キャンペーン終了後も引き続きお願いして設置していただいているとのことですが、設置費用も水道代も施設側の負担で、市が支出しているのは、そのスポットで横浜の水を広告させてもらうための負担金のみです。横浜市の事例は、公共施設スペースでなくとも、また、事業者のご理解があれば税金を使わずとも、官民協働で施策の推進が可能だという好例です。施策推進に当たって、市が設置箇所の事業所をホームページ等で紹介すれば、その事業所の宣伝にもなりますし、市もわずかな負担で水道水のPR、マイボトルの普及ができます。  このように工夫次第で、少ない費用で同等あるいはそれ以上の効果、あるいは副次的な効果も期待できるわけで、420万円くらいならなどとお考えにならないでいただきたいと思います。  以上、述べさせていただきましたような理由から、費用対効果に疑問がある本事業を見直し、中長期的、全市的な展望を持って制度設計し直した上で再提案すべしという修正案に賛成するものです。 33 ◯山田正弘議長 次に、議案第23号について発言を許可いたします。  1番吉村善明議員。 34 ◯1番 吉村善明議員 それでは、ただ今より議案第23号、生駒市まちをきれいにする条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場から討論を行います。  今回の条例改正は、現行の同条例に命令、公表、過料といった罰則規定を設けるものです。この改正には主に以下の3点の問題があると考えます。  まず1つ目の問題。現在の条例においては、第19条に「市長は規定に違反している者に対し必要な措置を講ずるよう勧告することができる」と規定していますが、いまだ、空き地の管理を除く違反行為に対して勧告を行った実績がなく、その実績のないままに罰則を強化するのはいかがなものか、勧告の実績を積み重ねた後、その効果がないことを確認した後に罰則規定を設けるべきではないでしょうか。  2つ目の問題。命令、公表、過料といった罰則を実行しようとした場合、職員がこの処分に当たらなければならず、現在の職員の配置、体制で運用できるのか甚だ疑問です。罰則規定が出来ても、その運用体制がない状態のままで、市が期待する抑止効果を発揮できるのかどうか疑問があります。  3つ目の問題。この条例では、ポイ捨て、犬等のふん、落書き、喫煙、チラシ等の散乱、空き地等の管理など多種多様な行為を対象としています。例えば空き地の管理に対しては、命令、過料といった罰則とともに、代行などの措置も必要と考えます。喫煙については、歩きたばこのような行為そのものを禁止していくことも必要です。  このように、全てをこの条例で一くくりの罰則等で規制していこうという考え方でいいのかどうか。本条例を理念条例として上位に置き、各行為に対して個別の下位条例を置いて、各行為に適した対応を規定する方がよいのではないでしょうか。  しかし、以上のような問題点はあるものの、現場では常習かつ悪質な行為を行う者が存在することが確認できております。厳しく対応せざるを得ない状況もあることから、罰則規定を設けることに賛同いたします。今後、この条例改正を機に、個々の行為に対する対処方法を調査、研究され、条例体系を見直し、改善していかれることを期待しつつ、改めて本議案に対する賛成の意を表します。  さて、先日、市長に対して17人の議員から提出させていただいた抗議文に対する市長の回答書の中で、「るる議案の問題点を指摘し、大いに欠陥のある議案であるかのような指摘をしておきながら、採決では一転、賛成に回られるケースもあれば」とし、続けて、「すなわち、議員の各議案に対する賛否が自らの主義主張や信念に基づいていないと感じるケースが多々あり、議会本来の言論の府としての姿になっているとは思われない」とありましたが、恐らくこの当議案に対する環境文教委員会での質疑のことをおっしゃっていると思います。  あえて申し上げます。議員が批判的な立場で質疑するのは、議案の問題点を徹底的に明らかにする態度であり、何ら問題のないものであると思います。議案に対する賛否については、質問の仕方とは全く関係のないものであり、議案に問題があっても、今申し上げたような、部分的にでも賛同する余地があり、あるいは、今後の改善等に期待が持てる場合には賛成する場合もありますし、逆に、おおむね賛同できる議案であっても、ただ1点、賛同できない部分があれば反対する場合もあります。賛否の出ていない状況で、質疑の仕方や雰囲気のみで自らの勝手な思い込みで判断しながら議会本来の姿となっていないと断ぜられるのは甚だ心外であります。このような子どもじみた言説に重ねて文書でお返しすることは時間と労力の無駄ですのであえていたしませんが、当議案に関係する点のみ、この場でご指摘申し上げ、本議案に対する賛成討論を終わります。 35 ◯山田正弘議長 次に、議案第10号について発言を許可いたします。  13番中浦新悟議員。 36 ◯13番 中浦新悟議員 それでは、議案第10号、平成25年度生駒市病院事業会計予算に対する反対討論を行います。  生駒市議会はこれまで、市立病院を建設し、運営するに当たり、病病連携や病診連携を図ること、基本協定書の早期締結など、平成23年度病院事業会計暫定予算に対する付帯決議を始め、様々な局面において着実で堅実に病院事業を進めることを求めてきました。  この病院事業は、医療法人徳洲会が指定管理者として運営することが前提となっております。そして、当然のことながら、本事業会計もまた、同法人の運営が前提となっている予算であります。これまで様々な設計変更等が繰り返され、昨年9月、建設費予算約83億円が可決された後も、突然、12月に徳洲会からの打診により、リニアック室を設置するため設計を改めるなど、正に徳洲会仕様の病院建設に向け着々と事業を進めている中、本年2月に東洋経済新報社が発行する週刊東洋経済を始め、様々な報道機関が徳洲会に関わる特集記事を掲載しました。それは、徳洲会が、その専務理事であった能宗氏を解任するに当たっての聴聞通知書と、それに対する能宗氏の回答を基に報道されています。  その報道内容は、指定管理者、徳洲会理事長、徳田虎雄氏の二男で徳田毅前国交・復興政務官の辞任にまつわる事件と、その解決に要した金銭を徳洲会が用立てしたとされること、徳洲会理事である徳田虎雄氏親族の高額な役員報酬、並びに特定医療法人と社会医療法人の私物化の疑念、徳田虎雄氏が代表を務めた旧自由連合に関連する政治資金と選挙にまつわる内容や政治家との関係等についてといった、俗に言う政治と金にまつわる内容などであり、その他にも市民の指定管理者徳洲会に対する信頼性を損ねるような報道がなされています。  さらには、以前、議会でも議論となった、医療法人徳洲会元事務総長の能宗氏と暴力団との交際についても改めて報道があり、その内容は、能宗氏が暴力団との関係があった等の理由から徳洲会グループの中核である一般社団法人徳洲会の専務理事を解任されたというものであります。  先日の一般質問で、徳田毅氏の不祥事に対し、相手側との和解金1,000万円のうち800万円を徳田毅氏は徳洲会グループ東京本部の事務担当者に用立てるよう求め、指示を受けた経理担当者が現金を用意、徳田氏に渡されていたとされている報道内容に関し質問したところ、市長は「病院事業とは関係がないので確認する必要はない。徳田毅氏は医療法人徳洲会の理事を退任しているので、それは終わったこと」との答弁をされ、その事実確認すらしていないことが明らかになりました。  さて、この徳洲会グループ東京本部とは一体どこの東京本部なのか。医療法人徳洲会の東京本部なのでしょうか。もしそうならば、市立病院を運営する指定管理者はこのようなお金の使い方をする法人だということになります。また、徳洲会グループ内で行われていたとしても、生駒市立病院事業と関係がないと済ませてよいものなのでしょうか。少なくとも理事長の子息である政治家が起こした不祥事に対して徳洲会グループはその法人のお金をもって尻ぬぐいをする、そのような解決方法に市民は違和感を抱くのではないでしょうか。  また、一昨年ほど前に世間を騒がせた臓器売買事件の際、当時、医療法人徳洲会事務総長であった能宗氏と暴力団との関係について議会でも議論いたしました。その際、本人から弁明書が市の求めで提出され、市長はそれを信頼できるものであると強く言われました。そして、議会が警察への照会を求めてから数カ月かかり、ようやく市は医療法人徳洲会の全ての役員を照会し、その結果、能宗氏も含め医療法人徳洲会役員は暴力団と関係がないという報告があったわけであります。ところが、当の徳洲会が、能宗氏を暴力団との関係があったことを理由に役員を解雇したとの報道が今なされているわけであります。  この件について、市長は「能宗氏は既に退任されているので関係がない。以前、警察に暴力団との密接な関係の有無を照会したところ、該当なしということで返事を頂いているので、現在もそういう認識をしています」との見解を示されました。退任されているから関係がない。そうでしょうか。現在、市が徳洲会と関係を結んでいるのは、議会が徳洲会を指定管理者として議決したからであります。その議決当時に能宗氏は医療法人徳洲会の事務総長でありました。もし当時、この問題が表面化していたら、議会はどのように判断したでしょう。そもそも市は医療法人徳洲会を指定管理者として議会等に示すことすらできなかったのではないでしょうか。  平成23年10月4日、生駒市監査委員は監査結果における補足意見の中でこう指摘しています。「生駒市においては、今後、暴力団等の反社会的勢力の介入の排除に関するより充実した確固たる組織的運営体制を構築するとともに、それを運用する職員に対する周知徹底を図る措置を採られることを強く要望する」と指摘しております。一体、市は監査委員からの意見をどう受け止めてこられたのでしょうか。  市は、能宗氏が医療法人徳洲会の役員を辞めていること、医療法人徳洲会に生駒市立病院の指定管理者を引き受ける意思があることのみ確認するにとどまっています。能宗氏が既に退任しているから関係ないと済ませている市の姿勢は到底納得できるものではありません。今、能宗氏自身が、暴力団との関係は医療法人徳洲会理事長徳田虎雄氏が持っていた暴力団や右翼との関係を引き継ぎ、さばいてきたと主張したといった内容の報道までなされています。となれば、徳洲会トップである徳田虎雄氏と暴力団との関係まで疑念を持たざるを得ません。改めて、市に情報収集と厳正な調査、そして、その報告を求めるものであります。  市長は、市と徳洲会の間には相互に信頼関係があることを常々強調されてきました。さらに、基本協定書の早期締結を求める議会に対して、市長は市と徳洲会の関係を新郎新婦に例えて説明され、徳田氏は議会と胸襟を開いて話がしたいとの意思があること、そして、それさえ実現すれば協定書の早期締結も可能であるといった発言をされました。では、今回の報道につき、徳洲会側は胸襟を開いて市にお話をされているのでしょうか。  また、市長は週刊ダイヤモンドの記事を例に出して、「徳洲会がいかに市立病院事業に対して積極的であるか、そういう意気込みを持っていると感じている」とも言われています。であるならば、徳洲会側から生駒市に対し、生駒市民に対し、この度の報道について積極的に説明することがあって当然ではないでしょうか。そのいずれもがないような信頼関係とはいかなる関係なのか、疑問に思わざるを得ません。  昨年3月の定例会でも申し上げましたが、市の病院事業の進め方は「ただ病院が出来ればいい」「徳洲会が運営する病院をただ建設すればよい」だけにしか見えません。今、徳洲会グループに関わる不可解な、あるいは不愉快な報道が複数あります。そして、その内容を調査し、確認することすらしない。生駒市立という名を冠にした公の病院の運営主体が報道で取りざたされているわけであります。その不可解な、不愉快な、そして、我々に不安を覚えさせるような問題がきれいさっぱりと取り除かれずして事業のみ粛々と進められ、予算が付けられていくことはあってはならない。よって、本事業会計予算に反対するものであります。 37 ◯山田正弘議長 次に、議案第21号について発言を許可いたします。  21番上原しのぶ議員。 38 ◯21番 上原しのぶ議員 議案第21号、生駒市交通遺児奨学金支給条例を廃止する条例の制定について反対討論を行います。  交通遺児奨学金の支給については、昭和30年以降、交通事故が多発し、死亡者が増えるという状況のもとで制定されたもので、月額、中学生には5,200円、小学生には4,000円の奨学金が支給されてきました。市は、この条例を廃止する根拠として、自賠責保険では多額の保険金が下りるなど、民間の保険制度が充実し、公的奨学金を廃止しても支障ないと考えられるということでした。しかし、自賠責で交通事故の賠償金が支給されるからと言って、民間の保険と、交通遺児に対して行政が奨学金として支給するものとは質的に異なります。公的な制度として交通遺児を支えてきた奨学金制度は残すべきであり、この制度を廃止することは社会保障制度を後退させるものであるために反対するものです。 39 ◯山田正弘議長 最後に、議案第11号について発言を許可いたします。  10番浜田佳資議員。 40 ◯10番 浜田佳資議員 議案第11号、平成24年度生駒市一般会計補正予算(第5回)に対する賛成討論を行います。  まず、この議案にはリニア新駅誘致の関連予算が繰越明許費補正の中に含まれているという問題があります。リニア新駅誘致については、これまで指摘してきたように、リニア自体の問題と共に、新駅誘致を想定している高山の自然破壊などの問題があります。しかし、本補正予算は、幼稚園や小学校の施設整備費、道路橋梁維持費など、市民生活を支える予算の補正が中心であります。予算の評価に当たっては、1点のみで判断するものではなく、総合的判断で行うものであります。かかる観点から本補正予算に賛成するものであり、リニア新駅誘致に賛成するものでないことを申し添えておきます。 41 ◯山田正弘議長 以上で通告による討論は終わりました。  これにて討論を終結し、27議案を分割して採決いたします。  まず、議案第1号、平成25年度生駒市一般会計予算を採決いたします。  なお、本案に対する委員長の報告は修正でありますので、まず、委員会の修正案について採決いたします。  なお、起立しない者は反対とみなします。  お諮りいたします。  委員会の修正案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。              (賛成者起立) 42 ◯山田正弘議長 起立多数であります。よって、議案第1号は委員会の修正案を可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第1号 平成25年度生駒市一般会計予算    委員会修正案どおり修正可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 43 ◯山田正弘議長 次に、ただ今、修正可決した部分を除く原案について採決いたします。
     お諮りいたします。  修正可決した部分を除く部分については、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 44 ◯山田正弘議長 ご異議なしと認めます。よって、議案第1号は修正可決した部分を除く部分を原案のとおり可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第1号 平成25年度生駒市一般会計予算    修正可決した部分を除く部分を原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 45 ◯山田正弘議長 次に、議案第9号、平成25年度生駒市水道事業会計予算を採決いたします。  なお、本案に対する委員長の報告も修正でありますので、まず、委員会の修正案について採決いたします。  なお、起立しない者は反対とみなします。  お諮りいたします。  委員会の修正案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。              (賛成者起立) 46 ◯山田正弘議長 起立多数であります。よって、議案第9号は委員会の修正案を可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第9号 平成25年度生駒市水道事業会計予算    委員会修正案どおり修正可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 47 ◯山田正弘議長 次に、ただ今、修正可決した部分を除く原案について採決いたします。  お諮りいたします。  修正可決した部分を除く部分については、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 48 ◯山田正弘議長 ご異議なしと認めます。よって、議案第9号は修正可決した部分を除く部分を原案のとおり可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第9号 平成25年度生駒市水道事業会計予算    修正可決した部分を除く部分を原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 49 ◯山田正弘議長 次に、議案第23号、生駒市まちをきれいにする条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。              (賛成者起立) 50 ◯山田正弘議長 起立多数であります。よって、議案第23号は可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第23号 生駒市まちをきれいにする条例の一部を改正する条例の制定について    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 51 ◯山田正弘議長 次に、議案第10号、平成25年度生駒市病院事業会計予算を採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告も可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。              (賛成者起立) 52 ◯山田正弘議長 起立多数であります。よって、議案第10号は可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第10号 平成25年度生駒市病院事業会計予算    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 53 ◯山田正弘議長 次に、議案第21号、生駒市交通遺児奨学金支給条例を廃止する条例の制定についてを採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告も可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。              (賛成者起立) 54 ◯山田正弘議長 起立多数であります。よって、議案第21号は可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第21号 生駒市交通遺児奨学金支給条例を廃止する条例の制定について    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 55 ◯山田正弘議長 次に、議案第11号、平成24年度生駒市一般会計補正予算(第5回)を採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告も可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。              (賛成者起立) 56 ◯山田正弘議長 起立多数であります。よって、議案第11号は可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第11号 平成24年度生駒市一般会計補正予算(第5回)    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 57 ◯山田正弘議長 次に、議案第4号、平成25年度生駒市介護保険特別会計予算を採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告も可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。              (賛成者起立) 58 ◯山田正弘議長 起立多数であります。よって、議案第4号は可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第4号 平成25年度生駒市介護保険特別会計予算    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 59 ◯山田正弘議長 次に、議案第5号、平成25年度生駒市国民健康保険特別会計予算を採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告も可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。              (賛成者起立) 60 ◯山田正弘議長 起立多数であります。よって、議案第5号は可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第5号 平成25年度生駒市国民健康保険特別会計予算    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 61 ◯山田正弘議長 次に、議案第6号、平成25年度生駒市後期高齢者医療特別会計予算を採決いたします。  お諮りいたします。  本案に対する委員長の報告も可決であります。本案は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。              (賛成者起立) 62 ◯山田正弘議長 起立多数であります。よって、議案第6号は可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第6号 平成25年度生駒市後期高齢者医療特別会計予算    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 63 ◯山田正弘議長 次に、議案第19号、生駒市の一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてから議案第30号、生駒ふるさとミュージアムの指定管理者の指定についてまでの以上18議案を一括採決いたします。  お諮りいたします。  18議案に対する委員長の報告はいずれも可決であります。18議案は、委員長の報告のとおり可決することにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 64 ◯山田正弘議長 ご異議なしと認めます。よって、議案第19号から議案第30号までの以上18議案は、原案のとおり、いずれも可決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議案第19号 生駒市の一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定に          ついて    議案第20号 生駒市行政財産使用料条例の制定について
       議案第22号 生駒市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例の制定につ          いて    議案第24号 生駒市地区計画区域内建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制          定について    議案第25号 生駒市空き家等の適正管理に関する条例の制定について    議案第26号 生駒市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について    議案第27号 生駒市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について    議案第28号 生駒市再開発住宅条例の一部を改正する条例の制定について    議案第29号 生駒市水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定について    議案第2号 平成25年度生駒市公共施設整備基金特別会計予算    議案第3号 平成25年度生駒市生駒駅前市街地再開発事業特別会計予算    議案第7号 平成25年度生駒市下水道事業特別会計予算    議案第8号 平成25年度生駒市自動車駐車場事業特別会計予算    議案第12号 平成24年度生駒市生駒駅前市街地再開発事業特別会計補正予算(第1回)    議案第15号 平成24年度生駒市下水道事業特別会計補正予算(第2回)    議案第16号 平成24年度生駒市水道事業会計補正予算(第1回)    議案第33号 たけまるホール増築・改修及び耐震補強工事請負契約の締結について    議案第30号 生駒ふるさとミュージアムの指定管理者の指定について    原案どおり可決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~   日程第2 議員提出議案第3号 生駒市立病院に係る事務事業を一時休止することを求める                  決議について 65 ◯山田正弘議長 次に、日程第2、議員提出議案第3号、生駒市立病院に係る事務事業を一時休止することを求める決議についてを議題といたします。  本案について、提出者から議案提案理由説明を受けます。  13番中浦新悟議員。              (13番 中浦新悟議員 登壇) 66 ◯13番 中浦新悟議員 それでは、議長の許可を得まして、ただ今より、議員提出議案第3号、生駒市立病院に係る事務事業を一時休止することを求める決議について提案理由説明を行います。  本年2月に、生駒市立病院の指定管理者、医療法人徳洲会が属する徳洲会グループを統括する一般社団法人徳洲会において専務理事が暴力団との関係を理由にその役職を解任されたことを始め、徳洲会グループ関係の様々な報道がありました。それらの内容は、先ほどの病院事業会計予算の反対討論でも述べましたが、医療法人徳洲会が生駒市立という公の病院を運営することに不安を感じるものであります。  にもかかわらず、市は、元事務総長兼専務理事が医療法人徳洲会の役員を辞めていること、医療法人徳洲会に生駒市立病院の指定管理者を引き受ける意思があることのみ確認するにとどまっていますし、さらに、市長はこれだけの確認で十分であるといった認識を示されています。しかしながら、この度の報道は一般社団法人徳洲会が元事務総長兼専務理事に送った聴聞通知書及び当該人物がこれに対して作成した回答書に基づいてなされていることから、その信ぴょう性は高いと言え、そのことからも市民は大きな不安を抱いています。  病院事業に対し、今まで市は設計費や造成費、借地料等、多額の費用を投じてきました。そして、この4月には予算額約83億円という今までとは桁違いの巨額な資金を投じる建設工事に入ります。この工事が進むと、病院事業の修正、方向転換、後戻りすることは困難となります。そこで、仮に医療法人徳洲会が指定管理者としての資格を喪失する事態となれば、市は大きな損害を被り兼ねません。実際に市が損害を被った場合、民法の一般原則により損害賠償請求できるとの主張がありました。しかし、それが、事業の本格的な進行の前にリスク回避を怠ってもよいということにはならないでしょう。後から損害賠償できるからと言って、あらかじめ想定されるリスクを見逃して事業を進めてしまっては議会が無責任と問われることになります。  リスクは費用のことだけではありません。仮に指定管理者が不在となってしまった場合、市は次なる運営主体を探さなければなりません。しかしながら、現在の病院設計は徳洲会の意見が十二分に取り入れられた、いわゆる徳洲会仕様の設計となっています。ただでさえ市は別の担い手を見つけるのが難しいとも言われています。建設工事に着手していたならば、病院設計を変更することすら容易ではありません。であればこそ、工事着手する前に、工事の入札に入る前に今一度立ち止まり、報道で騒がれている内容の真偽を確認すべきであると考えます。  真偽と言っても、当然、市に捜査機関のような役割を果たせと言っているわけではありません。市は議会において、常々、徳洲会との間の信頼関係を強調してきました。であるならばなおのこと、この度の報道につき徳洲会に確認し、文書などでの確実な報告を受けるべきであります。その上で改めて議会や市民に報告する。その結果が何の問題もないものと確認できれば病院事業を進めることができるではありませんか。  さて、過日の議会運営委員会で、本決議は病院開設を遅らせる可能性を秘めている内容であるといった発言がありました。しかし、不安や疑念があるまま事業を進め、もしも何らかの問題が生じ、病院事業そのものが行き詰まってしまえばどうするのでしょうか。真偽を確認するによる遅れと、将来に禍根を残すことのどちらが大きな問題でしょう。そもそも事の重要度につきどのような認識をされているのか、甚だ疑問に思うところであります。  私には小さな子どもがいます。この子どもが今の私と同じ年になったときも、当然、この事業はあるんです。生駒に育つ子どもたちやこれから生まれてくる子どもたちに自信を持って、責任を持って残していける医療機関をつくることを我々は今議論しているのであります。この病院は将来まで問題なく続いていかなくてはならないのです。早く病院を造ってほしいという声があることは重々承知しています。しかし、だからと言って、今、目の前にある不安、疑念、問題から目をそらしたまま大きな事業を進め、将来を担う子どもたちに、生駒の未来に対し、一体どう責任をとられるのか。確かなものを、確実なものを残さなくてはいけません。  以前、市長は、全てをリスクヘッジして事業を進めることはできないといったことを言われました。確かにそのとおりでしょう。しかし、できる限りそのリスクに対応し、不安を限りなくゼロに近づけることは必要です。確実に、堅実に病院事業を進める必要があるのではないでしょうか。今、現実に幾つかの報道機関が指定管理者についての問題を報道しているんです。ですから、今一度立ち止まり、これら報道内容に対ししっかりと対処する。繰り返し申し上げますが、病院を造るならば、我々は未来の生駒に、子どもたちに確かなものを残さなければならない。その思いで本決議を提出しております。各議員のご賛同をよろしくお願い申し上げます。 67 ◯山田正弘議長 説明は終わりました。  本案について、これより質疑に入るのでありますが、通告がございません。よって、質疑なしと認め、これにて質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  本案は、会議規則第39条第3項の規定により、委員会への付託を省略することにご異議ございませんか。              (「異議なし」との声あり) 68 ◯山田正弘議長 ご異議なしと認めます。よって、本案は委員会の付託を省略することに決定しました。  本案について、これより討論に入ります。  討論の通告がございますので、順次、発言を許可いたします。  12番伊木まり子議員。 69 ◯12番 伊木まり子議員 議員提出議案第3号、生駒市立病院に係る事務事業を一時休止することを求める決議について、反対の立場から討論を行います。  そもそも生駒市立病院の事業は、旧生駒総合病院の閉院により不足した救急医療や小児科入院医療などを充足させるために、1日も早い後継病院の開設が必要であるとして計画されたものです。既に生駒総合病院閉院から8年、奈良県が県の保健医療計画に基づき生駒市立病院に210床の病床を配分してからも4年たっています。当時、1日も早い市立病院の開設に向けた協議を医療審議会で始めてほしいとして署名を開始し、わずか1カ月余りで2万筆を超えるという民意が示され、その直後に病床配分が実現したのです。生駒市民の市立病院開院に対する期待は今も変わりません。  そして、全く変わっていないのは生駒の入院医療の状況です。奈良県は4年前に、生駒を含む西和医療圏では266床の病床が不足しているので生駒市立病院に210の病床を許可しました。その不足は現在に至るも全く改善されていません。210床だけでなく、阪奈中央病院に配分された56床も含め、266床も不足した状況が現在も続いているのです。私はこの不足した状況に非常に不安を覚えております。  生駒市の病院事業は市民の命を守る事業です。事業の遅れは市民の命に関わります。市民の命に関わる病院事業の遅れは、よほどの大きな問題でもなければ許されません。議員提出議案第3号では、市民の命に関わる病院事業を停止すべき根拠として、医療法人徳洲会が市立病院を運営することに対して不安や疑念を持たざるを得ない様々な報道があり、医療法人徳洲会を指定管理者として病院事業を進めることに対して非常に大きな不安を市民に与えることになっていると指摘しています。しかし、決議の文面からは、なぜか非常に大きな不安、私が感じる、不足している医療を何とかしないといけないと思う不安以上の事の重大性、切迫感が伝わってきません。それは、その根拠が様々な報道による、全て伝聞だからです。市民の命に関わる病院事業を止めるほどの重大な問題であるならば、なぜ自ら確かめようとされないのでしょうか。その手だては幾つもあります。  例えば3月9日にはたけまるホールの小ホールで、市民団体の主催で生駒の医療の未来像と題した講演会が開かれました。広報いこまで案内され、提出者や賛同者の3議員を含め議員全員には、市立病院院長予定者、今村正敏医師が講演されるという案内が届きました。講演会で今村医師は、院長予定者として、生駒で提供しようとしている医療について語られました。満員の会場で、今村医師は参加者の質問に丁寧に対応されました。そこで私が目にしたのは、市民のための良い病院を造りたい、市民やかかり付け医と協力して生駒の医療を良くしたいと熱心に語られる実直な医師の姿でした。  本議案を提出された3議員はこの講演会には来られませんでした。病院事業は市民の命に関わる重要な施策で、1日も早い開院が待たれている、しかし、徳洲会にはそんな病院事業を止めるほどの重大な問題があると考えるならば、なぜすぐ近くのたけまるホールに足を運び、その点を確認されようとしなかったのでしょうか。たとえ講演会の時間に来られなくても、講演会の案内をきっかけに今村医師に確認する機会をつくることは容易でした。  市立病院の事業については、市議会は、生駒総合病院が閉院した平成17年のその年の12月には新病院設置等に関する特別委員会、平成23年にも、病院事業は最重要課題であるとして特別委員会を設置し、審議してきました。このように、特別委員会の設置からも明らかなように、議会として最重要と認識する市民の命に関わる病院事業を、ご自身で確認されることのない提案に基づき、報道を理由に一時的にでも休止することは余りに無謀で、この決議は民意から余りにもかけ離れていると考えます。  以上のような理由から、本決議に反対いたします。 70 ◯山田正弘議長 22番井上充生議員。 71 ◯22番 井上充生議員 議員提出議案第3号、生駒市立病院に係る事務事業を一時休止することを求める決議について、賛成の立場から討論を行います。  この3月定例会の中浦議員の一般質問、市民福祉委員会における病院事業会計予算に対する質疑の中で、生駒市として、今回の徳洲会グループに関係する報道を受けて、現時点において能宗氏が医療法人徳洲会の役員を辞めていること、医療法人徳洲会に生駒市立病院の指定管理者を引き受ける意思があることしか確認していないことを確認いたしました。  また、市長は、警察への照会結果を根拠として、医療法人徳洲会の専務理事であり事務総長であった能宗氏は暴力団と関係ないと判断し、何事もないように徳洲会を指定管理者としたまま病院事業を進めようとされています。しかし、報道にあるように、徳洲会という組織自身が能宗氏と暴力団との関係を認め、これを理由に関係法人の理事を解任していることは十分に根拠のあることであり、警察への照会結果と矛盾しているこの点については、市は積極的にこの矛盾について事の真偽を確認すべきであると考えます。  また、報道は、一般社団法人が能宗氏に送った聴聞通知書、及び能宗氏がこれに対して作成した回答書に基づいて行われており、その回答書において能宗氏が、医療法人徳洲会の理事長である徳田虎雄氏が持っていた暴力団や右翼との関係を引き継ぎ、さばいてきたと主張されていること、さらには、この回答書には、捜査当局、国税当局、マスコミなどが見逃せない不正を感じさせる内容が含まれていることも報道されています。  このような報道を見るにつけ、今後、徳洲会グループについての新たな問題が発覚するのではないか。その場合に、医療法人徳洲会が指定管理者となっている生駒市の病院事業がどうなるのかといった不安にかられます。このような報道がある今こそ、事の真偽を調査、確認し、市民と医療法人徳洲会との信頼関係を構築していくことが必要ではないでしょうか。  さらに、本決議では、生駒市立病院に係る事務事業を一時休止することを求めていますが、事業中止を求めているわけではございません。市の説明によりますと、4月には病院建設工事の入札手続きを開始し、工事契約を行う予定ですが、速やかに調査を行えば、このスケジュールを大幅に変えることなく事業を進めることは可能と考えます。いったん工事の契約が締結され、工事が始まってしまい、その後に問題が発覚し、指定管理者が不在となるようなことになれば、工事途中で事業を大きく見直さなければなりません。これまでも実施設計段階で基本設計の見直しが行われたように、議会での指摘を無視して事業を進めてきたためにかえって時間を要してしまったことを忘れないでいただきたいと思います。当面の手間を惜しんで将来に禍根を残すことのないよう、いったん事業を休止し、速やかに調査を実施することが必要であり、そのことを趣旨とする本決議案に対して改めて賛成の意を表し、賛成討論を終わります。 72 ◯山田正弘議長 10番浜田佳資議員。 73 ◯10番 浜田佳資議員 議員提出議案第3号、生駒市立病院に係る事務事業を一時休止することを求める決議について反対討論を行います。  確かに決議案が示す医療法人徳洲会に関する一連の報道について、市として調査、確認することは必要なことであり、事実関係を直ちに調査し、事の真偽を明らかにすべしとする点に関しては賛同するものであります。しかし、病院事業に係る事務事業を一時休止すべきとするまで判断するには情報の信ぴょう性が高い明確な判断材料が必要と考えますが、現時点ではそれが提示されているとは言い難く、報道されているものにとどまっているものではないか、このように考えます。  よって、本議案には反対するものであります。 74 ◯山田正弘議長 以上で通告による討論は終わりました。  これにて討論を終結し、本案を採決いたします。  本案は起立によって採決いたします。  なお、起立しない者は反対とみなします。  議員提出議案第3号は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。              (賛成者起立) 75 ◯山田正弘議長 起立少数であります。よって、日程第2、議員提出議案第3号は否決することに決定しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~    議員提出議案第3号 生駒市立病院に係る事務事業を一時休止することを求める決議につ              いて    否決確定              ~~~~~~~~~~~~~~~ 76 ◯山田正弘議長 以上で今期定例会の会議に付議された事件は全て議了いたしました。  よって、今期定例会はこれにて閉会したいと思います。  閉会に当たり、市長より挨拶がございます。  山下真市長。              (山下真市長 登壇) 77 ◯山下真市長 平成25年第1回定例会閉会に当たりまして一言ご挨拶申し上げます。  本定例会では、平成25年度の予算議案を始め、私が提案いたしました34件の議案を慎重にご審議いただきまして、大半の議案を原案どおりご議決いただき、ありがとうございました。  平成25年度の一般会計予算及び水道事業会計予算につきましては修正案が可決されたところでございます。原案の提案者としては不本意な結果ではございますけれども、地方公共団体の最終意思決定の権限は議会にございますので、議会のご意思を尊重して、今回は再議することを見送ることと決しました。  なお、この平成25年度一般会計予算及び水道事業会計予算の中では、スマートコミュニティの推進と給水機の設置の部分でご指摘があったわけでございます。しかしながら、スマートコミュニティの推進やマイボトルの普及促進、水道水の普及促進という方向性については、本会議や委員会における質疑や討論の中でも方向性につきましては賛同するというご意見を頂いたところでございます。つまりは、具体的な制度設計や具体的な事業内容につき、いろいろと問題点があるというご指摘だと受け止めましたので、そういったご指摘を踏まえまして、改めて修正した内容を提案してまいりたいと、このように考えておりますので、その際にはよろしくご協力賜りますようお願いを申し上げます。  なお、この件に限らず、25年度におきましても議員各位のより一層のご理解、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げまして、甚だ簡単ですが、閉会の挨拶といたします。ありがとうございました。 78 ◯山田正弘議長 挨拶は終わりました。  これにて平成25年生駒市議会第1回定例会を閉会いたします。              午前11時32分 閉会              ~~~~~~~~~~~~~~~  地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。               生駒市議会議長   山 田 正 弘               生駒市議会副議長  樋 口 清 士               署 名 議 員   白 本 和 久                  〃      吉 波 伸 治
                     〃      角 田 晃 一 ▲このページの先頭へ Copyright 2004 by Ikoma Municipal Assembly. All rights reserved....