宇土市議会 > 2016-05-26 >
06月20日-01号

  • "放課後児童健全育成事業経費"(/)
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  1. 宇土市議会 2016-05-26
    06月20日-01号


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    平成28年 6月 定例会(第2回)         平成28年第2回宇土市議会定例会会議録 第1号                宇土市告示第41号平成28年第2回宇土市議会定例会を次のとおり招集する。  平成28年5月26日           宇土市長 元 松 茂 樹  1.期 日  平成28年6月20日  2.場 所  宇土市民会館 大会議室1.会期日程                           (会期4日間)┌────┬─┬───┬─────┬─────────────────────┐| 月日 |曜|時間 | 会議名 |       内     容       |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|    | |   |     |開会                   ||    | |   |     |会議録署名議員の指名           ||6月20日|月|10:00| 本会議 |会期の決定                ||    | |   |     |市長の提案理由説明            ||    | |   |     |質疑・一般質問              ||    | |   |     |委員会付託                |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|6月21日|火|   | 休 会 |議事整理                 |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|    | |   |     |総務市民常任委員会            ||6月22日|水|10:00| 委員会 |経済建設常任委員会            ||    | |   |     |文教厚生常任委員会            |├────┼─┼───┼─────┼─────────────────────┤|    | |   |     |常任委員長報告             ||6月23日|木|10:00| 本会議 |質疑・討論・採決             ||    | |   |     |閉会                   |└────┴─┴───┴─────┴─────────────────────┘2.議事日程 平成28年6月20日(第1号) 午前10時開議 日程第 1 会議録署名議員の指名 日程第 2 会期の決定 日程第 3 議案第53号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第4号 損害賠償額の決定について 日程第 4 議案第54号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第5号 宇土市税条例等の一部を改正する条例について 日程第 5 議案第55号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第6号 宇土市国民健康保険税条例の一部を改正する条例につい               て 日程第 6 議案第56号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第7号 宇土市税特別措置条例の一部を改正する条例について 日程第 7 議案第57号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第8号 平成27年度宇土市一般会計補正予算(第11号)につ               いて 日程第 8 議案第58号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第9号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第1号)につい               て 日程第 9 議案第59号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第9-2号 平成28年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算                 (第1号)について 日程第10 議案第60号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第9-3号 平成28年度宇土市簡易水道事業特別会計補正予算                 (第1号)について 日程第11 議案第61号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第9-4号 平成28年度宇土市介護保険特別会計補正予算(第                 1号)について 日程第12 議案第62号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第9-5号 平成28年度宇土市後期高齢者医療特別会計補正予                 算(第1号)について 日程第13 議案第63号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第9-6号 平成28年度宇土市水道事業会計補正予算(第1号                 )について 日程第14 議案第64号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第9-7号 平成28年度宇土市公共下水道事業会補正予算(第                 1号)について 日程第15 議案第65号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第10号 宇土市公告式条例の一部を改正する条例について 日程第16 議案第66号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第11号 災害等廃棄物処理の事務の委託について 日程第17 議案第67号 専決処分の報告及び承認を求めることについて         専決第12号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第2号)につ                いて 日程第18 議案第68号 宇土市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基              準を定める条例の一部を改正する条例について 日程第19 議案第69号 平成28年熊本地震による災害の被害者の権利利益の保全              等を図るための特別措置に関する条例について 日程第20 議案第70号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第3号)について 日程第21 議案第71号 平成28年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算(第2              号)について 日程第22 議案第72号 宇土市役所本庁舎解体工事請負契約の締結について        報告第3号 平成27年度宇土市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告              について        報告第4号 平成27年度宇土市公共下水道事業会計予算繰越計算書の              報告について        報告第5号 宇土市土地開発公社経営状況の報告について        報告第6号 専決処分の報告について         専決第2号 損害賠償額の決定について        報告第7号 専決処分の報告について         専決第3号 訴えの提起について 日程第23 質疑・一般質問         15番.杉本信一議員          1 復興へ向けた市政について 日程第24 常任委員会に付託(議案第53号から議案第72号)3.本日の会議に付した事件 議事日程のとおり4.出席議員(18人)    1番 今 中 真之助 君       2番 西 田 和 徳 君    3番 田 尻 正 三 君       4番 園 田   茂 君    5番 宮 原 雄 一 君       6番 嶋 本 圭 人 君    7番 柴 田 正 樹 君       8番 平 江 光 輝 君    9番 樫 崎 政 治 君      10番 野 口 修 一 君   11番 中 口 俊 宏 君      12番 藤 井 慶 峰 君   13番 芥 川 幸 子 さん     14番 山 村 保 夫 君   15番 杉 本 信 一 君      16番 村 田 宣 雄 君   17番 浜 口 多美雄 君      18番 福 田 慧 一 君5.欠席議員(なし)6.説明のため出席した者の職・氏名 市長      元 松 茂 樹 君   副市長     池 田 信 夫 君 教育長     太 田 耕 幸 君   総務部長    荒 木 繁 男 君 企画部長    山 本 桂 樹 君   市民環境部長  石 田   泉 君 健康福祉部長  中 川 玲 子 さん  経済部長    田 川 修 一 君 建設部長    野 添 秀 勝 君   教育部長    前 田 保 幸 君 会計管理者   佐美三   洋 君   総務課長    杉 本 裕 治 君 危機管理課長  瀧 口 卓 也 君   財政課長    川 上 誠 志 君 企画課長    石 本 尚 志 君7.議会事務局出席者の職・氏名 事務局長    宮 田 裕 三 君   次長兼庶務係長 淵 上 真 行 君 議事係長    清 塘 啓 史 君   議事係主事   志 垣   勲 君                午前10時00分開会             -------○------- ○議長(村田宣雄君) おはようございます。 ◎事務局長宮田裕三君) 本日の会議に先立ちまして,熊本地震により犠牲になられた方々に対し,哀悼の意を表するため黙祷を捧げたいと思います。皆様の御協力をお願いします。 御起立願います。黙祷。                   (黙祷) ◎事務局長宮田裕三君) お直りください。ありがとうございました。 続きまして,去る5月31日,東京国際フォーラムで開催されました,第92回全国市議会議長会定期総会の席上におきまして,福田慧一議員が在職25年の特別表彰として表彰状を授与されております。その表彰の伝達式をただいまから行います。 それでは,福田慧一議員,前のほうにお願いいたします。 ○議長(村田宣雄君) 表彰状。宇土市,福田慧一殿。あなたは市議会議員として25年の長きにわたり市政の発展のために尽くされその功績は特に著しいものがありますので,第92回定期総会にあたり,本会表彰規定によって特別表彰をいたします。平成28年5月31日。全国市議会議長会会長,岡下勝彦,代読。 どうもおめでとうございました。 ◎事務局長宮田裕三君) ありがとうございました。以上をもちまして,伝達式を終了させていただきます。御協力ありがとうございました。 ○議長(村田宣雄君) ただいまから,平成28年第2回宇土市議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 日程に先立ち,事務局長事務報告をさせます。 事務局長宮田裕三君。 ◎事務局長宮田裕三君) はい。事務報告をいたします。 平成28年第1回定例会以降,昨日までの議会内の行事につきましては,事務報告として議席に配付しておりますので,御覧ください。 以上でございます。 ○議長(村田宣雄君) 事務局長の報告は終わりました。             -------○------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(村田宣雄君) 日程第1,会議録署名議員の指名をいたします。 会議録署名議員は,会議規則第125条の規定により,議長において,8番,平江光輝君,10番,野口修一君を指名いたします。             -------○------- △日程第2 会期の決定 ○議長(村田宣雄君) 日程第2,会期の決定を議題とします。 お諮りします。 今定例会の会期は,本日から6月23日までの4日間といたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(村田宣雄君) 御異議なしと認めます。 よって,今定例会の会期は,本日から6月23日までの4日間と決定をいたしました。             -------○------- △日程第3 議案第53号 専決処分の報告及び承認を求めることについて       専決第4号 損害賠償額の決定について △日程第4 議案第54号 専決処分の報告及び承認を求めることについて       専決第5号 宇土市税条例等の一部を改正する条例について △日程第5 議案第55号 専決処分の報告及び承認を求めることについて       専決第6号 宇土市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について △日程第6 議案第56号 専決処分の報告及び承認を求めることについて       専決第7号 宇土市税特別措置条例の一部を改正する条例について △日程第7 議案第57号 専決処分の報告及び承認を求めることについて       専決第8号 平成27年度宇土市一般会計補正予算(第11号)について △日程第8 議案第58号 専決処分の報告及び承認を求めることについて       専決第9号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第1号)について
    △日程第9 議案第59号 専決処分の報告及び承認を求めることについて       専決第9-2号 平成28年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について △日程第10 議案第60号 専決処分の報告及び承認を求めることについて        専決第9-3号 平成28年度宇土市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)について △日程第11 議案第61号 専決処分の報告及び承認を求めることについて        専決第9-4号 平成28年度宇土市介護保険特別会計補正予算(第1号)について △日程第12 議案第62号 専決処分の報告及び承認を求めることについて        専決第9-5号 平成28年度宇土市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について △日程第13 議案第63号 専決処分の報告及び承認を求めることについて        専決第9-6号 平成28年度宇土市水道事業会計補正予算(第1号)について △日程第14 議案第64号 専決処分の報告及び承認を求めることについて        専決第9-7号 平成28年度宇土市公共下水道事業会補正予算(第1号)について △日程第15 議案第65号 専決処分の報告及び承認を求めることについて        専決第10号 宇土市公告式条例の一部を改正する条例について △日程第16 議案第66号 専決処分の報告及び承認を求めることについて        専決第11号 災害等廃棄物処理の事務の委託について △日程第17 議案第67号 専決処分の報告及び承認を求めることについて        専決第12号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第2号)について △日程第18 議案第68号 宇土市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について △日程第19 議案第69号 平成28年熊本地震による災害の被害者の権利利益の保全等を図るための特別措置に関する条例について △日程第20 議案第70号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第3号)について △日程第21 議案第71号 平成28年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について △日程第22 議案第72号 宇土市役所本庁舎解体工事請負契約の締結について        報告第3号 平成27年度宇土市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について        報告第4号 平成27年度宇土市公共下水道事業会計予算繰越計算書の報告について        報告第5号 宇土市土地開発公社経営状況の報告について        報告第6号 専決処分の報告について         専決第2号 損害賠償額の決定について        報告第7号 専決処分の報告について         専決第3号 訴えの提起について ○議長(村田宣雄君) 日程第3,市長提出議案第53号から,日程第22,議案第72号までの20件を一括して議題といたします。 市長の提案理由の説明を求めます。 市長,元松茂樹君。 ◎市長(元松茂樹君) おはようございます。 本日ここに,平成28年第2回市議会定例会を招集しましたところ,議員の皆様におかれましては,公私ともに非常に御多用の中に御参集をいただき,誠にありがとうございます。 また,本定例会におきましては,議員各位の御配慮で会期を短縮していただき,執行部としましても震災業務などに専念できますことに対して,深く感謝を申し上げます。 さて,平成28年4月14日午後9時26分に発生しました震度5強の前震に続き,16日午前1時25分の震度6強という猛烈な揺れを観測しました本震,さらには,強い余震が数多く発生しました熊本地震から2か月余りが過ぎました。未曾有の大地震から今もなお若干ではありますが余震が続いている中,収束の見通しがつかない状況で,市民の皆様も大変不安な生活を送られていることと思います。この度の熊本地震で被災されました皆様に対して心からお見舞いを申し上げますとともに,地震で本庁舎が被災したことにより,地震直後の通常業務の一時停止や,現在行政機能を市民体育館はじめ,各施設に分散して業務に取り組んでおりますことで,議員はじめ市民の皆様には大変御不便,御迷惑をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。 まず,今回の熊本地震による本市の状況について御報告をさせていただきます。 主な被害状況につきましては,まず,死傷者になりますが,この地震での直接の死亡者はありませんでしたが,お二人の方が災害関連死の疑いで亡くなられておられます。改めて,御家族の方の悲しみをお察し申し上げますとともに,心から御冥福をお祈りいたします。負傷者につきましては,消防署等の報告分のみでございますが19人おられ,内1人の方が重傷者とお聞きをしております。家屋においては,6月19日現在の判定分になりますが,全壊が93世帯,大規模半壊が112世帯,半壊が596世帯,一部損壊が4,659世帯で,市全体の世帯数約40%が家屋の被害に遭われておられることが分かります。最終的には,半壊以上の世帯はさらに増加する見込みでもございます。 また,ライフラインにおきましては,本震直後は約9割のエリアで断水したため,自衛隊と市による給水活動を行うとともに,復旧工事に取り組み,約十日で全域断水なしの状態まで回復をしました。電気につきましては,一時停電したエリアもありましたが早期に解消し,道路については,国道・県道は応急補修で早期に全線開通しましたが,市道の一部に現時点でも通行止め区間があります。市内中心部につながる幹線道路の中央線陸橋には大きな損傷があり,復旧による開通は早くても9月頃の見込みになるとのことでございます。 また,公共の建物でも,本庁舎はもとより,網津支所・網津公民館老人福祉センター中央公民館,武道館などが甚大な被害を受け,さらに10か所ある市営住宅のうち9か所が被害を受け,その中でも入地団地1号棟については,1階部分の柱が全て損傷を受け倒壊の危険性があるため,入居者17世帯全員に退避指示を発令し,立入禁止を行っている状況であります。そのほかにも,農業用水路などの農業用施設や防波堤などの漁港施設,文化財施設などにも被害が及んでおります。 そして,一部の地域で土砂災害の恐れがあるとして,現在,花園台町の一部の67世帯87名,神馬町の一部の4世帯13名に対して避難指示を発令している状況であります。さらに,本庁舎倒壊の恐れがあるとして,市役所及び市役所裏市民駐車場間の市道浦田1号線の一部に警戒区域を設定し,立入禁止を行っている状況です。 このような状況を受け,5月18日に村田議長と西山県議と共に,熊本県知事並びに熊本県議会議長へ,宇土市の復興に向けた要望書を提出してまいりました。要望書の内容につきましては,仮設庁舎建設及び被災庁舎解体に係る支援や庁舎再建に係る支援,さらには,損壊が激しい公共施設などの復旧に係る支援,避難所の運営に係る支援など9項目の災害対策について,本市に対して効率的かつ迅速な対応を講じていただくよう強く要請を行ってまいりました。今後も,国,県などに対し,引き続き,議会と連携して地震関連の要望を行ってまいりたいと考えておりますので,御協力のほどをよろしくお願いいたします。 次に,本市が行った緊急対策としましては,市民の皆様や避難者への支援として,まず,地震発生後,直ちに避難所情報や給水,ライフライン復旧状況生活関連情報などを消防署からの防災行政無線で発信し,また,報道機関を通じた広報やホームページ,フェイスブックなどでの広報,避難所への各種情報の掲示,広報うと号外の発行など,様々な手段で情報の伝達に努めました。 そして,前震発生後,直ちに市内の学校施設を含む16か所の避難所を開設し,現在は7か所に集約している状況です。各避難所へ避難されている方は,多い時で約6,500人に上り,そのほかにも各行政区などの公民館やつつじヶ丘公園などの屋外で車などに自主避難されている方も含めますと,推定で約2万人の方が避難をされておられました。各避難所への食料や物資の供給については,地震当初は,被災者に非常食やパン,おにぎり,カップメン,飲料などを配給したほか,避難所には,毛布やカイロ,紙おむつなどの生活関連物資を配送しました。現在でも各避難所へ全国からいただいた様々な物資を定期的に配送している状況です。 さらに,医療と保健支援については,市医師会からの応援のほか,県外からの応援を含む医師や保健師が避難所を巡回し,避難者の健康管理を支援したほか,集団感染が懸念されるノロウイルス対策として,避難所のトイレなどの衛生管理を徹底しております。 次に,生活関連の支援としまして,水道については,地震の影響による漏水もひどかったため,網田地区の一部を除き市内一円を断水の措置をとり,断水や給水不良に対応するために,4月16日の正午から3か所で給水を開始しました。4月18日には,給水と併せて一部地区での通水を開始し,4月24日には全地区での断水を解消しております。道路や水路などについては,市道,河川の被災箇所について,軽微なものは随時補修を行っている状況です。 また,地震により発生した災害ごみについては,5月31日まで,宇土清掃センターなどにおいて無料で受入れを行いました。一定期間の災害ごみの収集整理後,6月10日からは事前に減免申請を行った方のみ受入れを再開し,昨日の19日まで受入れを行っております。今後の災害ごみの処理については,災害ごみ発生状況などを考慮しながら判断してまいります。 なお,現時点におきましても,広域支援の観点から宇土清掃センターにおいて益城町や嘉島町のごみを処理しております。 次に,人的支援の状況につきましては,地震直後から国交省,自衛隊,熊本県をはじめ,全国各地の自治体から職員の業務応援をいただいております。4月下旬から,常時70人から80人の業務応援を受けており,現在で延べ5千人を超える人的支援を受けております。支援いただいている業務は,罹災証明の受付,住宅支援支援金給付などの各種窓口業務や家屋調査,さらには避難所の対応など多岐にわたり,公共物の災害復旧工事などの業務にも従事していただいております。 そのほかにも,ボランティアとして,地震直後,全国各地から,現在までに延べ約2,800人のボランティアの方々に支援をいただいています。支援いただいた業務は,被災者宅の室内外の清掃や避難所の掃除,救援物資の搬入搬出や仕分け作業,本部受付での救援物資の配布,宇土清掃センターでの災害ごみの受入補助や分別作業などでございます。 次に,物的支援の状況につきましては,現在まで約510の団体や個人から,食料や飲料,生活用品,乳幼児用品ブルーシートなど多くの救援物資を支援していただいております。 また,国や企業からは,冷蔵庫や洗濯機などの家電製品も御提供いただいており,現在,7か所の避難所に配置を行っている状況でございます。 また,激励支援として,4月18日にサッカーU-23日本代表の植田直通選手が本市を激励され,5月7日にはテノール歌手の秋川雅史さんが救援物資を持参され,市内の避難所を回られました。5月24日には大相撲の正代関が被災の慰問と夏場所の報告を兼ねて訪問され,私たちの前で「来場所も三役を狙い,宇土の皆さんが元気になる相撲をお見せしたい」と力強く抱負を語られておられました。 次に,全国各地の皆様方からいただきました宇土市庁舎再建寄付金,並びに宇土市災害義援金の現況について御報告をさせていただきます。 まず,宇土市庁舎再建寄付金についてですが,6月16日現在の数値になりますが,581の団体や個人から合計で3,375万円余りの寄付をいただいております。宇土市災害義援金については,550の団体や個人から合計で4,419万円余りの義援金をいただいております。寄付金は市庁舎の再建財源として活用させていただき,義援金は被災された方々に対して,生活支援や再建のために被災の程度に応じて配分させていただきたいと考えております。 市制施行以来の危機が本市を襲ったわけではございますが,全国各地の皆様の温かく力強い御支援,御協力のおかげで少しずつではございますが,復旧・復興に向けて着実に歩み始めております。現在でも余震が終息せず,車中泊や避難所での生活を余儀なくされている方々がいらっしゃる中,このような不便な状況にも関わらず,地域間で支え励まし合いながら,この危機を乗り越えようと地域一丸となって頑張っていただいている市民の皆様,地震直後から効率的かつ迅速に支援物資を御提供いただき,現在も昼夜を問わず本市の復旧・復興のため御尽力いただいております国・県はもとより,県内外の自治体職員の皆様,市内の被災現場や避難所などで献身的に活動していただいているボランティアの皆様,そして,心温まる激励の言葉や多大な義援金などの御支援,御協力をいただいております全国各地の皆様に対し,この場をお借りして,深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。 さて,今月4日に本市を含む九州北部地方が梅雨入りをいたしました。福岡管区気象台によりますと,平年より1日早く,昨年よりも2日遅い梅雨入りとなりました。今から降雨が多くなる時期でもあり,地震により地盤が緩くなっているところもありますので,土砂災害や崖からの水が濁る,小石が落ちてくるといった前兆現象などにも特に警戒する必要がございます。 今回の地震により,熊本県と熊本地方気象台は,県民の早めの避難,市町村長の遅滞ない避難勧告を促すため,震度5強以上を観測した市町村に対し,通常より雨量が少ない段階で,早めに土砂災害警戒情報を発表することとしております。 本市としましても,今後,大雨による浸水・土砂災害などが予測されるときは,市民の皆様に避難勧告などの緊急情報をいち早くお伝えするため,防災行政無線による広報,宇土市お知らせメールや携帯3社からの緊急メール,さらに,RKKのデータ放送を利用した住民情報サービス「デタポン」などを活用して,引き続き早急な対応を行ってまいります。 最後になりますが,先ほど,全国市議会議長会から在職25年の表彰を受けられました福田慧一議員に対しまして,心からお喜びを申し上げます。市政発展のため,永きにわたり御活躍いただいておりますことに対し,市民を代表して厚く御礼を申し上げますとともに,今後のますますの御活躍を心からお祈りいたします。誠におめでとうございます。 それでは,提出しております議案の御説明を申し上げます。 今定例会では,議員の皆様へ議案書を発送した後に,議案内容が確定した案件がございましたので,議案書を二つに分けて提案させていただいております。 まず,議案その1では,専決処分の報告承認関係が15件,条例関係が2件,予算関係が2件の19議案,及び報告が5件であります。 議案第53号から議案第67号までは,本定例会では間に合わないため,地方自治法第179条第1項の規定により専決処分を行いましたので,御報告を申し上げ,承認をお願いするものであります。 議案第53号,専決第4号,損害賠償額の決定について。これは,昨年の台風15号の通過に伴い,市が指定した天然記念物「牧神社イチョウ」が隣接する牧神社に倒木し,牧神社の建物,鳥居,玉垣及び燈籠を損壊させ損害を与えたため,その損害賠償額を決定したものであります。 議案第54号,専決第5号,宇土市税条例等の一部を改正する条例について。これは,地方税法の改正に伴い,固定資産税関係として,わがまち特例の軽減割合を定める対象資産を追加するなど,所要の改正を行ったものであります。 議案第55号,専決第6号,宇土市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について。これは,地方税法等の改正に伴い,基礎課税額等課税限度額及び減額措置に係る軽減判定所得の算定において,被保険者数に乗ずる金額を改めるなど,所要の改正を行ったものであります。 議案第56号,専決第7号,宇土市税特別措置条例の一部を改正する条例について。これは,企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第20条の地方公共団体等を定める省令等の改正に伴い,課税免除に伴う減収補てんの適用期限を平成29年3月31日までに延長するため,所要の改正を行うものであります。 議案第57号,専決第8号,平成27年度宇土市一般会計補正予算(第11号)について。補正額は159万7千円を増額するもので,補正後の総額は159億1,798万円です。これは,1月23日から1月25日にかけての大雪災害復旧に係る経費として,1月23日から1月25日大雪対策経費を計上をしております。また,この大雪対策経費については,繰越明許費の設定を行っております。地方債の補正については,一般単独事業債(準用河川改修事業)の限度額変更を行っております。 議案第58号から議案第64号までは,4月14日及び4月16日に発生した熊本地震の災害復旧に係る補正予算となっております。 議案第58号,専決第9号,平成28年度宇土市一般会計補正予算(第1号)について。補正額は43億1,359万1千円を増額するもので,補正後の総額は193億359万1千円でございます。 補正予算の主なものについて御説明を申し上げます。 歳入につきましては,地方交付税の増額並びに所要の特定財源の計上及び財政調整基金繰入金による予算の調整を行っております。 歳出につきましては,4月14日及び4月16日に発生した熊本地震の災害復旧に係る経費を計上しております。 債務負担行為の補正については,宇土市役所仮庁舎リースに要する経費のほか,4件の限度額の設定を行っております。 地方債の補正については,公共土木施設災害復旧事業債ほか6件の追加,及び農業用施設災害復旧事業債につきましては,限度額の変更を行っております。 議案第59号,専決第9-2号,平成28年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について。補正額は10万3千円を増額するもので,補正後の総額は54億3,053万6千円でございます。 議案第60号,専決第9-3号,平成28年度宇土市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)について。補正額は596万2千円を増額するもので,補正後の総額は1億1,224万4千円です。地方債の補正については,災害復旧事業債の追加を行っております。 議案第61号,専決第9-4号,平成28年度宇土市介護保険特別会計補正予算(第1号)について。補正額は31万4千円を増額するもので,補正後の総額は33億7,275万2千円です。 議案第62号,専決第9-5号,平成28年度宇土市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について。補正額は7万円を増額するもので,補正後の総額は3億9,884万1千円でございます。 議案第63号,専決第9-6号,平成28年度宇土市水道事業会計補正予算(第1号)について。収益的支出の補正額は3,911万7千円を増額するもので,補正後の総額は5億2,057万4千円です。地方債の補正については,災害復旧事業債の追加を行っております。 議案第64号,専決第9-7号,平成28年度宇土市公共下水道事業会計補正予算(第1号)について。収益的支出の補正額は4,410万円を増額するもので,補正後の総額は10億1,229万6千円です。また,資本的支出の補正額は3,200万円を増額するもので,補正後の総額は6億7,262万1千円です。地方債の補正については,災害復旧事業債の追加を行っております。 議案第65号,専決第10号,宇土市公告式条例の一部を改正する条例について。これは,既存の条例で定められている宇土市役所本庁前の掲示板が熊本地震により使用できないため,例外規定を設けることに伴い,所要の改正を行ったものであります。 議案第66号,専決第11号,災害等廃棄物処理の事務の委託について。これは,平成28年熊本地震による災害により,特に必要となった廃棄物の適正な処理を熊本県に委託するため,協議により規約を定めたものであります。 議案第67号,専決第12号,平成28年度宇土市一般会計補正予算(第2号)について。補正額は7億3,695万2千円を増額するもので,補正後の総額は200億4,054万3千円です。 補正予算の主なものについて御説明を申し上げます。 歳入につきましては,所要の特定財源の計上及び財政調整基金繰入金による予算の調整を行っております。 歳出につきましては,4月14日及び4月16日に発生した熊本地震の災害復旧に係る経費,及び宅地耐震化促進事業経費を計上しております。 地方債の補正については,公共土木施設災害復旧事業債のほか2件の限度額の変更を行っております。 議案第68号,宇土市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について。これは,学校教育法等の改正に伴い,所要の改正を行うものであります。 議案第69号,平成28年熊本地震による災害の被害者の権利利益の保全等を図るための特別措置に関する条例について。これは,平成28年熊本地震による災害の被害者の権利利益の保全等を図るための特別措置を定めるため,条例を制定するものであります。 議案第70号,平成28年度宇土市一般会計補正予算(第3号)について。補正額は4,693万2千円を増額するもので,補正後の総額は200億8,747万5千円です。 補正予算の主なものについて御説明を申し上げます。 歳入につきましては,所要の特定財源の計上及び財政調整基金繰入金による予算の調整を行っております。 歳出につきましては,総務費では,参議院議員選挙費,ふるさと宇土応援基金経費の増額及び経済センサス経費等を計上しております。民生費では,保育所等整備事業経費及び放課後児童健全育成事業経費等の増額を行っております。衛生費では,社会保障・税番号制度導入経費を計上しております。農林水産業費では,担い手育成支援経費等を計上しております。土木費では,住宅管理一般経費の増額を行っております。教育費では,社会教育総務費一般経費等の増額及び小中一貫教育推進事業,「生きる力」を育む研究指定事業を計上しております。そのほか,災害復旧費では,震災対策事業経費を増額しております。地方債の補正については,その他公共施設・公用施設災害復旧事業債の限度額の変更を行っております。 議案第71号,平成28年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について。補正額は118万8千円を増額するもので,補正後の総額は54億3,172万4千円です。これは,国民健康保険制度の都道府県単位化に伴うシステム改修経費を計上しております。 続いて,報告案件を申し上げます。 報告第3号,平成27年度宇土市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について。報告第4号,平成27年度宇土市公共下水道事業会計予算繰越計算書の報告について。これらの2件は,それぞれの会計において繰越明許費繰越計算書又は繰越計算書を調製したので,地方自治法施行令第146条第2項又は地方公営企業法第26条第3項の規定により,御報告するものであります。 報告第5号,宇土市土地開発公社経営状況の報告について。これは,土地開発公社経営状況について,地方自治法第243条の3第2項の規定により御報告するものであります。 報告第6号及び報告第7号,専決処分の報告について。宇土市長専決処分に関する条例第2条第1号又は第2号で指定している事項について,専決処分を行いましたので,地方自治法第180条第2項の規定により,御報告するものであります。 報告第6号,専決第2号,損害賠償額の決定について。これは,相手方車両が市道を走行した際に,道路陥没箇所に車両が入り,当該者に損害を与えたことから,その損害賠償額を決定したものであります。 報告第7号,専決第3号,訴えの提起について。これは,市営住宅入居者が市営住宅を不法占拠しているため,宇土市営住宅条例第43条に基づき,市営住宅の明渡しを求めるものであります。 以上が,議案その1の概要であります。 続きまして,議案その2の御説明を申し上げます。 議案第72号,宇土市役所本庁舎解体工事請負契約の締結について。これは,予定価格1億5,000万円以上の工事の請負に関する契約を締結するため,地方自治法第96条第1項第5号の規定により,議会の議決を求めるものであります。 以上が,提出しております議案等の概要でございます。 なお,今定例会において,固定資産評価審査委員会委員の任期満了に伴う後任委員の選任のため,議案1件を追加提出する予定でございますので,あらかじめ御了承いただきますようお願い申し上げます。 どうか,十分に御審議の上,適切な御決定をいただきますようお願い申し上げます。 以上です。 ○議長(村田宣雄君) 市長の提案理由の説明は終わりました。             -------○------- △日程第23 質疑・一般質問 ○議長(村田宣雄君) 日程第23,質疑・一般質問を行います。議員18人を代表しての発言通告があっておりますので,これを許可します。 15番,杉本信一君。 ◆15番(杉本信一君) おはようございます。杉本信一でございます。 まず,この度の熊本地震により被災をされました方々に,心からのお見舞いを申し上げます。一日も早い復興を願うものでございます。 さて,今回6月定例会は,震災直後の定例会となります。議会としましては,執行部の復旧対応業務への影響に配慮いたしまして,今回の一般質問は18人の議員を代表いたしまして一人が行うことになりましたので,どうぞよろしくお願いいたします。 後は,質問席からさせていただきます。 震災発生以降の状況につきましては,先ほどの市長から御報告があったとおりでございます。被災をされた皆様の中には,住家に甚大な被害を受けた方や,今もまだなお避難所等での生活を強いられておられる方もいらっしゃいます。身体的な負担やストレスは相当なものであると推測をされます。一日も早く,落ち着いた平穏な日々を取り戻されることを心から願っております。 また,執行部の皆様におかれましても,本庁舎が壊滅的な被害を受け,十分に行政機能を発揮できない状況の中,また,職員の中にも被災をされた方もいらっしゃる中,震災直後から避難所対応,被害対応,住民対応等に追われ,ほとんど不眠不休でライフラインの復旧,被災者の支援等,市民のために献身的に尽くしてこられましたことにつきましては,本当に頭の下がる思いでございます。 我々市議会議員も,地震直後から被災者に寄り添い,それぞれが,それぞれの地域で,できる限りの支援活動を行ってまいりました。そして,宇土市復興のために,市議会として何ができるのか,何をすべきなのかを考え,全議員で議論を重ねながら行動し,今日に至っております。 具体的には,5月23日に全議員で「熊本地震復旧復興推進協議会」を設置いたしました。5月末には有志議員により,早速,国に対し要望活動を行ってまいりました。また,5月18日,19日に各常任委員会を開催し,市民の代表として,市民目線で,各議員から復興に対する思い,考えを提言し,それらを全て取りまとめ,全議員合意の下,6月1日に市長に対しまして「熊本地震からの復旧・復興に向けた提言書」を提出させていただきました。これは,被災者支援をはじめ,避難所でのあり方,施設復旧,人的支援及び適正配置,今後の防災対策など,今後の宇土市防災全般について提言をしたものであります。 そこで,今回の一般質問ですが,通常のいわゆる一般質問とは少々意味合いが違うものとは存じますが,市長にお尋ねをいたします。 今回の震災後,今もまだ一部は復旧の段階にあるとは思いますが,これからの宇土市について,市長の思いをお聞かせいただきたいと思います。先だって提出しました議会からの提言に対するお考えを含め,今後の宇土市復興に向けての市長のお考えを,そして決意を,是非,お聞かせいただきたいと思います。 市長,どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(村田宣雄君) 市長,元松茂樹君。 ◎市長(元松茂樹君) 杉本議員の,市議18名を代表されての一般質問でございますが,6月1日付けで議会からいただいております「平成28年熊本地震からの復旧復興に向けた提言書」に対する私の考え,そして,今後の宇土市の復興に向けた市長としての決意を申し上げさせていただきます。 まずもって,議員各位におかれましては,震災後の混乱の中,そして,御自身も被災されている中で,各避難所における被災者支援,そして住民の皆様の被害情報,要望等の取りまとめ,さらには庁舎損壊のため,行政機能の発信が不十分だったことを補うかのごとく,市内を奔走していただくなど,いつも以上に市政への御協力をいただきましたことに対し,改めて御礼を申し上げます。 また,全議員の皆様で熊本地震復旧復興推進協議会を設置され,本市の復旧・復興に御尽力いただいておりますことに対しましても,重ねて御礼を申し上げます。 そして今回,いただいた提言書につきましても,会派を越え,議会として一致団結され,多くの貴重な御意見を頂戴しましたことに対し,深く敬意を表するところでございます。行政運営の両輪の一つである我々執行部としましては,このような御提言をいただき,今後の復旧・復興に向け大変心強く思うところでございます。 御承知のとおり,4月14日の前震と16日の本震を中心とする今回の熊本地震は,本市に市制施行以来,未曾有の大被害をもたらしました。これに対し,私どもは震災直後から議員の皆様,ボランティアの皆様,さらには全国の自治体からの大勢の応援職員の皆様に御協力をいただき,市民生活の復旧を第一に総力を挙げて取り組んでまいりました。 まず,被災者支援につきましては,最優先課題として取り組んでいるところでございます。震災により自宅が損壊し,今なお多くの方が長期間の避難所生活を余儀なくされておられます。その方々のために,高柳町の終末処理場グラウンドに高柳仮設団地として42戸,境目児童公園グラウンドに境目仮設団地として24戸,合計66戸を建設しております。境目仮設団地は先週完成をし,昨日から入居が始まっており,高柳仮設団地も間もなく完成いたします。入居対象世帯は,住宅の被災程度が全壊と大規模半壊のみとしております。今後,仮設住宅を必要とされる世帯数に応じて,それに見合う数の仮設住宅を整備すべきことは御提言のとおりでございます。現在,さらなる建設地として,宇土市土地開発公社が所有しております新松原町の一角に18戸を建設,着工をしております。また,高柳仮設団地と境目仮設団地の空き室20戸と新松原町に建設中の18戸につきましては,現在2次募集を行っているところでございます。1次募集では入居対象世帯を全壊と大規模半壊に限定しておりましたが,2次募集におきましては住宅の被災程度を半壊世帯まで拡げ,住宅が損壊し居住できないような方も対象としております。 さらに,住宅の被災程度が半壊以上の世帯を対象に,市営住宅の空き室7戸について,6か月間一時的に入居できるよう,併せて対応をしております。 また,住宅が全壊や大規模半壊等の被害を受けられた方に,義援金及び被災者生活再建支援金等を支給いたします。 まず,義援金につきましては,第1次配分としまして,全壊,大規模半壊世帯を6月3日から,半壊世帯は6月6日から申請受付を開始しております。第一次配分基準は,全壊世帯20万円,大規模半壊と半壊世帯は10万円となっております。こちらは今月15日から既に振込がスタートしております。 なお,2次配分につきましても,近日中に配分基準を策定し,来月中の支給を目標としております。 支援金につきましては,支給事務を被災者生活再建支援法人,広域財団法人都道府県会館が行っておりまして,り災証明の判定が決定した方から順次受付をしております。申請受付から支給まで1か月程度を要し,支給額は基礎支援金としまして複数世帯のうち全壊世帯に100万円,大規模半壊世帯に50万円を支給し,単数世帯につきましては全壊世帯に75万円,大規模半壊世帯に37万5千円を支給いたします。 なお,半壊世帯であってもやむを得ない理由により半壊家屋を解体したい場合には,全壊世帯と同様の支援金を受け取ることができます。こちらにつきましては,受付が早かった方から順に支給がスタートをしております。被災した住宅に対する応急修理につきましても,国の補助事業を活用し,市が業者に依頼して応急修理を行っております。 納税につきましては,被災状況に応じて減免を行っているほか,分割納付等の納付相談も行っております。併せて,被災に関して住民票等を取得されることに係る手数料についても免除をしております。税の減免期間や手数料の免除期間については,他市町村の状況等を考慮の上,柔軟に対応してまいります。 災害ごみ処理につきましては,事前に市で減免の申請をしていただいた方は,直接宇土清掃センターと熊本クリーンサービスへ持ち込むことができるようにしております。 また,運搬車両をお持ちでない方は,軽トラックの貸出も行っておりますが,さらに災害ごみを自ら持ち込むことが困難な高齢者のみの世帯等を対象として,一定の要件の下,個別収集による対応も行うこととしております。 今回の地震では,市内の商店街の店舗や大規模店舗も相当被害を受けております。このような企業への支援につきましては,熊本労働局やハローワーク,商工会などと連携をして,被災された事業主や従業員の方,又は仕事をお探しの方に対する相談窓口を設けております。 また,中小企業への支援策につきましても,商工会を窓口として中小企業長がまとめた中小企業者向け支援策の紹介を行っております。さらに,被災中小企業対策として,中小企業等グループ補助金,持続化補助金等は非常に有効でありますので,この活用について市内事業者へ広く周知しているところでございます。 市におきましては,震災前から店舗の改装等に対する整備資金の利子補給を行っておりますが,今回の震災により被災された店舗の補修や改修も本事業の対象とすることとしております。 小中学校の学習支援につきましては,震災後,休校状態が続き,全ての学校が再開されたのは5月2日となりました。この間の休校で生じた欠課時間を回復するため,6月から平成29年1月までの原則第2土曜日に授業を実施するものとしております。今後は,被災により経済的に困窮する家庭への負担軽減策も検討してまいります。 そして何より,今回の地震によって不安定となっている子どもたちの精神状態も非常に心配されるところでございます。現在,このような子どもたちに対応できる体制づくりとして,5月末から心のケアの専門家であるスクールカウンセラーが派遣され,併せて養護教諭の配置が進められております。 また,通学路のうち塀の倒壊や液状化を懸念される箇所を中心として,安全の再点検を行ってまいります。 次に,避難所への対応につきましては,現在七つの避難所に夜間は約100人の避難者の方がいらっしゃいます。避難所では不慣れな生活が続くことから,避難者の方には様々なストレスが加わり,体力や病気に対する抵抗力の低下が心配されます。市では,避難者の方の食事や栄養補給面での支援として,管理栄養士の栄養バランス情報を取り入れた食事メニューによります配食サービスを,希望される避難者に対し5月15日から開始しております。 また,梅雨の時期,そしてこれから夏を迎えることから,衛生環境の悪化や食中毒などの発生が懸念されます。このため,洗濯機,冷蔵庫,クーラーなどを設置し,生活環境の改善に努めているところでございます。 また,県外の応援保健師と連携して,各避難所を昼夜巡回し,日常生活の支援に配慮しながら,健康面や衛生面について対策を講じております。今後も一人一人の衛生,健康管理に十分配慮していきたいと考えております。 また,長期化している避難生活では,そこでのモラル,マナーなども重要なものとなっております。地震により期せずして生まれた避難所というコミュニティにおいても,お互いを思いやる大切さ,それを御理解いただけるよう努めてまいります。 次に,施設等の復旧につきましては,仮設庁舎を市役所裏側市民駐車場の北側,中川タクシー側でございますが,こちらに7月中の完成を目指して建設を始めております。本庁舎内で行っておりました市役所業務は,現在,市民体育館,終末処理場,市民会館の3か所に分散しておりますが,仮設庁舎に移行するのは広さの都合上,市民体育館で業務を行っている部署のみとなります。今後,本庁舎の解体が終わり,市役所別館と福祉センターの利用が可能となった段階で,分散している部署を仮設庁舎と市役所別館などに一体的に配置することを予定しております。この本庁舎解体につきましては,7月初旬に着工し,来年3月末完了予定で進めてまいります。市役所敷地周りに立入禁止の仮囲いを設置し,庁舎内に残っている備品類,あるいは重要書類をマグネット等を活用して回収しながら解体工事を行います。 なお,「震災前の宇土市庁舎建設基本構想(案)」における平成33年供用開始という目標につきましては,前倒しすることも視野に検討する必要があると考えております。 今後は,市民の皆様の意見等も参考にしながら,震災を教訓とした災害時の防災機能の強化及び市民サービスの向上や行政運営の効率化,多様化する市民ニーズへの対応策を考慮してまいります。 ただし,現在,国及び県への支援を要望しておりますが,災害復旧事業での対応となりますので,現位置,現規模が原則となるようでございます。位置や規模に制約がありますが,財源確保と合わせて具体的な検討を進めてまいります。 今回の地震では,庁舎以外でも比較的規模の大きい公共施設,例えば中央公民館老人福祉センターなども多数被害を受けております。そのため,それらの施設が避難所としての機能を果たせなかったことにより,宇土地区の小中学校の体育館を避難所として長期間開設しなければならず,教育活動の早期再開に影響を与えています。このことを反省し,今後,震災に伴う施設の改修等を行う際は,耐震化に加えて,いざというときに避難所としての必要な防災機能を備えた施設の改修等を考慮してまいります。 そして,これらの庁舎や施設の中には,市民の皆様との共有財産である重要な書類や台帳類も残されています。それらの復元等には高度な技術や多額の費用を要することが少なくありませんので,適宜対応を行ってまいります。 また,指定及び未指定文化財につきましても,武家屋敷・旧高月邸や船場橋を始め,数多くの文化財が震災の影響を受けております。文化的価値を十分認識し,有識者など専門家の意見も踏まえて計画的に復旧に努めてまいります。 人的支援につきましては,震災後,県内外から多くのボランティアの方々や自治体職員の支援をいただきました。被災し,混乱する現場に様々な形で支援いただきました皆様に対して,この場をお借りして改めて心から御礼を申し上げる次第でございます。特に避難所運営や家屋調査などの業務に対して,長崎県,沖縄県,奈良市,柏市,日置市など,全国60を超える自治体から常時70から80人の方に応援をいただき,約2か月間で延べ人数は5千人を超えております。このような御支援によりまして,市職員は災害対応業務や通常業務にも従事することができております。今後は,住宅相談や義援金の窓口となっている被災者支援室に,更なる業務量の増加が見込まれますので,適正な人員確保に努め,早急かつ確実な業務処理に努めてまいります。 今後の防災対策につきましては,今回の地震に伴う避難所の状況等を調査し,避難所の指定,備蓄の数量,避難ルートなど,防災計画の見直しを行います。 また,本庁舎に設置しておりました防災行政無線につきましては,早急に代替えの放送設備とデジタル化整備を進める必要がございましたので,6月中旬に市役所裏側市民駐車場の一角,福祉センターの横になりますけれども,こちらに仮設プレハブを建設をいたしました。今後は順次,市防災行政無線,県防災行政無線システム,Jアラート等を整備してまいります。 また,防災教育としまして,今回の震災の経験と教訓を,次の世代の子どもたちに継承していくことも極めて重要なことであると考えております。今後は,子どもたちの防災意識を高めるためにも,消防署等と連携しながら防災教育に力を入れて取り組み,自然がもたらす脅威だけでなく,命の尊さや自らの命を守るための活動を子どもたちに伝えていかなければならないと考えております。 そのほか,土砂災害警戒区域や崖崩れの危険箇所につきましては,国・県・地元との連携を図り,危険箇所の点検や対策を行うとともに,市道及び河川,橋梁等につきましても点検を行い,災害対策を講じてまいります。 庁舎が被災しました現在,業務継続に多大な支障をきたし,限られた場所と人材の中で災害対応業務と通常業務を同時に進行していかなければなりません。業務におきましては,優先度を常に意識しながら,早急に対応が必要なものについては,迅速な対応を行ってまいります。 また,財政面におきましても,災害復旧に伴います予算の増額が見込まれます。幸い平成27年度の一般会計剰余金が5億2千万円ほどございましたので,その一部である3億円を財政調整基金に積み立てまして,今後の財政運営の貴重な財源としてまいりたいと考えております。 震災後,被災者支援のためにライフラインの復旧,医療,福祉,教育の再開にも全力を傾注してまいりました。今後は,仮設住宅の建設や,道路,河川等の復旧,さらには産業の回復など,災害を教訓とした安全・安心な居住地の整備等に全力で取り組んでまいる所存でございます。 改めまして,多くの皆様方からいただいた御支援に感謝を申し上げますとともに,今後とも引き続きの御支援,御協力をお願いし,議会からいただきました提言書に対する私の考え,そして今後の宇土市の復旧・復興に向けた市長としての決意とさせていただきます。 ○議長(村田宣雄君) 杉本信一君。 ◆15番(杉本信一君) ただいま,市長から,宇土市復興へ向けての様々な分野における前向きな考え方を詳しく説明をいただいたと思います。そして,合わせて力強い決意をお聞かせをいただきました。現実問題としまして,復興に向けての課題は山積をしております。これから,長い道のりになるだろうと思いますが,課題を一つ一つ乗り越えながら,安心・安全で住みよい宇土市,これからも輝き続けることのできる宇土市の実現に向け,不撓不屈の精神をもって励んでいただきたいと思います。 ここで,まだ落ち着いたとは言えない状況ではありますが,少しだけ振り返らせていただきますが,市執行部,市職員全員に申し上げたいことがございます。まず,震災による庁舎損壊によって,職員の皆様方の中に人的被害がなかったことでございます。これには議員一同,心から安堵いたしました。 そして,まさしく震災直後から,市役所裏駐車場や各避難所などにおいて,市長をはじめ,職員の皆様が必死に対応する姿を,我々議員も見てまいりました。庁舎敷地に入ることもできず,震災に対応する体制すら整えることもままならない状況の中,被害状況の把握はもとより,市民の避難状況はどうなっているのか,何が,どこで,どれだけ不足しているのか,国や県は今,どう動いているのかなどなど,ありとあらゆる情報が錯綜しておりました。全てのことに完全に対応することは物理的に不可能ともいえる厳しい状況の中,何ができるのか,何を優先するのかという非常に難しい判断や対応を迫られた局面であったことは間違いないと思います。 とにかく全ての状況が未経験であり,同時に全てが待ったなしという未曾有の混乱の中,市長をはじめ,職員一人一人がそれぞれの立場において,必死で,そして全力で対応にあたる姿を私たちは見ております。それは議員であると同時に,一人の宇土市民として,本当に頼もしく,また心強く感じたものであります。議員一同,心からその御労苦に対し,心からの感謝を申し上げる次第でございます。 これからの宇土市復興,これは言うまでもなく市執行部と市議会,行政運営の両輪が,全力でまい進すべきことでございます。今後も引き続き,我々市議会議員としましても,市民の代表として,宇土市復興に向けて精一杯取り組んでまいる所存でございます。市執行部と市議会,共に宇土市復興へ向け,一緒に頑張ってまいりましょう。 最後になりますが,改めまして,市長をはじめ,職員の皆様におかれましては,これまでの震災対応業務,大変御苦労様でございます。御自身では気づいておられなくとも,おそらく,心身共に相当の疲労が蓄積をされておるに違いないと思います。しかし,復興はこれからが本番です。今後の宇土市復興のためにも,どうか体調管理に十分留意をされ,老婆心ながら,御身体を十分御自愛くださいますよう申し上げ,一般質問とさせていただきます。 本日はありがとうございました。 ○議長(村田宣雄君) 以上で,質疑・一般質問を終結いたします。             -------○------- △日程第24 常任委員会に付託(議案第53号から議案第72号) ○議長(村田宣雄君) 日程第24,市長提出議案第53号から議案第72号までの20件につきまして,本日配付の平成28年第2回市議会定例会議案常任委員会付託一覧表のとおり,それぞれの所管の常任委員会に付託をいたします。             -------○------- ○議長(村田宣雄君) 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。 なお,総務市民,経済建設,文教厚生の3常任委員会は,明日21日に行いますのでよろしくお願いいたします。 次の本会議は,6月23日木曜日に会議を開きます。 これをもって,本日は散会をいたします。             -------○-------                午前11時08分散会    平成28年第2回市議会定例会常任委員会別付託議案一覧表総務市民常任委員会 議案第54号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第5号 宇土市税条例等の一部を改正する条例について 議案第55号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第6号 宇土市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について 議案第56号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第7号 宇土市税特別措置条例の一部を改正する条例について 議案第57号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第8号 平成27年度宇土市一般会計補正予算(第11号)について 議案第58号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第9号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第1号)について 議案第65号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第10号 宇土市公告式条例の一部を改正する条例について 議案第66号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第11号 災害等廃棄物処理の事務の委託について 議案第67号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第12号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第2号)について 議案第69号 平成28年熊本地震による災害の被害者の権利利益の保全等を図るため        の特別措置に関する条例について 議案第70号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第3号)について 議案第72号 宇土市役所本庁舎解体工事請負契約の締結について経済建設常任委員会 議案第57号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第8号 平成27年度宇土市一般会計補正予算(第11号)について 議案第58号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第9号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第1号)について 議案第60号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第9-3号 平成28年度宇土市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)に           ついて 議案第63号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第9-6号 平成28年度宇土市水道事業会計補正予算(第1号)について 議案第64号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第9-7号 平成28年度宇土市公共下水道事業会計補正予算(第1号)につ           いて 議案第67号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第12号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第2号)について 議案第70号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第3号)について文教厚生常任委員会 議案第53号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第4号 損害賠償額の決定について 議案第57号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第8号 平成27年度宇土市一般会計補正予算(第11号)について 議案第58号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第9号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第1号)について 議案第59号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第9-2号 平成28年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)に           ついて 議案第61号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第9-4号 平成28年度宇土市介護保険特別会計補正予算(第1号)につい           て 議案第62号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第9-5号 平成28年度宇土市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)           について 議案第67号 専決処分の報告及び承認を求めることについて   専決第12号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第2号)について 議案第68号 宇土市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条        例の一部を改正する条例について 議案第70号 平成28年度宇土市一般会計補正予算(第3号)について 議案第71号 平成28年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について...