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03月10日-03号

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  1. 宇土市議会 2003-03-10
    03月10日-03号


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    平成15年 3月 定例会(第1回)         平成15年第1回宇土市議会定例会会議録 第3号             3月10日(月)午前10時開議1.議事日程 日程第1 質疑・一般質問  1.建脇憲一君   1 DV(ドメスティックバイオレンス)の取り組みについて   2 農業に関する問題   3 公選法に関する取り組みについて  2.村田宣雄君   1 行財政改革大綱の目標数値について   2 総合学習教材の取扱いについて  2.藤井慶峰君   1 公園整備計画について   2 子供たちを紫外線から守るための対策について  2.本日の会議に付した事件 議事日程のとおり3.出席議員(22人)    1番 山 村 保 夫 君       2番 藤 井 慶 峰 君    3番 上 村 雄二郎 君       4番 西 山 宗 孝 君    5番 野 添 正 利 君       6番 杉 本 信 一 君    7番 堀 内 千 秋 君       8番 西 山 誠 一 君    9番 北 村 静 剛 君      10番 村 田 宣 雄 君   11番 谷 口   壽 君      12番 田 代 厚 志 君   13番 嶋 本 善 光 君      14番 浜 口 多美雄 君   15番 福 田 慧 一 君      16番 田 中 哲 也 君   17番 中 山 新之助 君      18番 河 野 龍之祐 君   19番 建 脇 憲 一 君      20番 中 村 忠 儀 君   21番 岩 本 廣 海 君      22番 川 口 亀 親 君4.欠席議員(なし)5.説明のため出席した者の職・氏名  市  長   田 口 信 夫 君    助  役   太 田 龍 生 君  収入役    中 村 恵 一 君    教育長    坂 本 光 隆 君  総務部長   今 村   弘 君    企画振興部長 岩 本 清 嗣 君  健康福祉部長 田 中 幸 一 君    経済部長   河 野 孝 義 君  建設部長   中 島 修 一 君    水道部長   江 口 建 紘 君  教育部長   町 田 圭 吾 君    政策推進室長 小 沢 憲 一 君  総務課長   池 田 信 夫 君    財政課長   中 田 雄 士 君  企画広報課長 山 内 清 人 君    市民課長   小 森 政 敏 君  福祉課長   下 田 邦 弘 君    農林水産課長 小 郷 秀 一 君  選管事務局長 宮 田 嗣 友 君    学務課長   江 口 輝 幸 君  文化振興課長 高 木 恭 二 君6.議会事務局出席者の職・氏名  局  長   山 本 孝 敏 君    次  長   西 本 孝 一 君  議事係長   前 田 保 幸 君    参  事   島 村 昭 子 さん                午前10時01分開議             -------○------- ○議長(田中哲也君) おはようございます。 これから,本日の会議を開きます。             -------○------- △日程第1 質疑・一般質問 ○議長(田中哲也君) 日程第1,質疑並びに一般質問を行います。 発言通告があっておりますので,順次これを許可します。 19番,建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) おはようございます。 議員各位の皆さんにおかれましては,一般質問2日目でございますが,お疲れのところ,しばらくの間お付き合いをいただきたい,このように思います。 今回は,3点の質問をさせていただきます。 まず第1点目に,ドメスティックバイオレンス取り組みについて。その内容といたしまして,DV施行後の1年間の実績または実態についての説明を求めたいと思います。 2点目,農業に関する問題。本市における新規就農者に対する取り組みについて,本市がいかなる状況で新規農業者に支援をしているのか,その点を求めたいと思います。2点目の野菜,果物農薬残留問題につきましては,去る12月の本会議でいろいろと質問いたしましたけれども,さらに今回はその点について,一歩下がった農薬問題について求めたいと思います。  3点目に,公職選挙法に関する取り組みについて。18歳選挙権の実現に向けての取り組みについてお尋ねをしていきたいと思いますので,以上3点,よろしくお願い申し上げます。あとは質問席で質問をいたします。 まず,ドメスティックバイオレンスについての質問でございますけども,この件につきましては,女性の人権を尊重するために,配偶者による暴力を防止し,その被害者を保護目的としたものがドメスティックバイオレンスであります。配偶者による暴力につきましては,野ざらしの状態でございましたけれども,暴力は犯罪行為である,この当然のことが闇から闇へと葬り去られていたのも事実であります。そのような社会の中で,問題意識が芽生え,その被害が表面化されるに至っており,弱者を守れの立場からドメスティックバイオレンスの防止法が法制定されて,早1年を過ぎてまいりました。そこで,本市においてもそれなりの取り組みがなされているかと思いますが,事例で申し上げますと,例えば熊本県でも県婦人相談所があり,DV専用の相談電話の設置がなされております。その中で,平日は午前8時半から午後11時15分まで,今までそのような状況でありましたけれども,相談件数が多いために現在は,8時半から午前0時までの時間帯を延長しながら受付対応をされているのが現状でございます。また,祝日祭日につきましても,午前9時から午前0時までの長時間にわたっての対応相談が県ではなされております。そのような点も踏まえながら,本市ではどのような取り組みがなされているのか,概略で結構でございますので,説明を求めて行きたいと思います。簡単で結構でございます。まず第1点目にDV防止法が制定されたこの1年間,宇土市で受け付けた件数。2点目に警察問題まで発展したものがあれば説明をいただきたいと思います。3点目にシェルター取り組みについてもあれば説明をいただきたいと思います。4点目に女性地位向上は,私たち社会に欠かすことのできない問題であるかと思います。あくまでも弱者を守れの立場から,市民に大いにPRをしていただきたい。こういった点を踏まえながら,概略で結構でございますので,健康福祉部長の答弁を求めたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 健康福祉部長田中幸一君。 ◎健康福祉部長田中幸一君) おはようございます。 ただいまの4つの項目の質問内容であったかと思います。順をおってご答弁をさせていただきます。 まずDV防止法が施行されて1年が過ぎたので,本市で受けた件数についてご答弁いたしたいと存じます。この法律は,議員ご案内のとおり,平成13年10月13日に施行されましたが,施行後1年間で,市の福祉相談で受けました件数をまず申し上げますと,来所が2件で,そのうち1件は代理相談であり,内容を聞いた結果により,2件とも警察に相談に行くよう助言をいたしました。また,上記2件とは別に1件,母子寮への入所を通知しております。 以上,申し上げました施行後の相談対応実績は3件でございます。 次に,警察まで発展したものについてでございますが,警察まで発展した事例は聞いておりません。 次に,配偶者に対します暴力は今後増加傾向にあるが,シェルター取り組みはあるのかについてでございますが,まず被害者の保護に関する対応でございますが,本人からの相談があった場合には,相談助言で終わる場合もございますが,生命,身体に重大な危険を受けたり,受ける恐れが大きい事情があるときは,県福祉総合相談所へ指導助言の依頼を行ったりしております。また,各警察署と県の配偶者暴力相談支援センターで相談の受付はもちろんでございますが,場合によっては一時保護の対応が行われております。また,一時保護等に関しては,現在,県内では2つの民間シェルターが対応にあたっております。ただ,宇土市にはありません。 次に,女性の地位向上は不可欠な問題です。市民に対するPRについてでございますが,ご指摘のDVをはじめとする女性の人権に関わる問題は,男が主で女が従といった性別による固定的な役割分担意識に強く根ざしているものであります。これは男女共同参画社会を実現していくための大きな課題であり,市ではこれまで講演会や講座,学習会の開催,広報紙への掲載を通じて,男女の意識啓発を行ってまいりました。その中で,DVやセクハラの問題も取り上げ,女性の人権尊重を訴えてきたところでございます。女性自身に対しましては,女性が自己肯定感を持ち,自らの力を高めていけるように,自己啓発等の講座を開催しております。また,意思決定の場への女性の参画を促すため,市の審議会等委員への女性登用も全庁的に進めているところであります。農業関係では,女性の労働環境改善のため,家族経営協定促進取り組みも行っております。今後も地域の各種組織や団体,職場等,あらゆる分野への女性の参画を促し,男性と等しく女性の意思が反映される環境づくりに努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) ただいま健康福祉部長から詳しく説明をいただいたところでございますが,受理件数が3件,本来,悩み苦しんでいる人というのは結構いらっしゃると思うんですよね。電話相談があったのは3件だけである。もしよければですね,このような悩み,苦しみを持っている人というのはいっぱいいらっしゃるわけですから,うと広報あたりでPRの方法とか,そういった検討をされたことありますかね。それをお答えいただければいただきたいと思います。 今,答弁の中でも女性の人事登用とかいろんな形で地域社会の参画をされておることも結構でございますけども,やはり今答弁されたように,もっともっと広報を使ったPRをしてもらいたいと思うんですが,よければその辺のことを,決意あればご答弁いただきたいと思うんですが。 ○議長(田中哲也君) 健康福祉部長田中幸一君。 ◎健康福祉部長田中幸一君) お答えをいたしたいと存じます。 DVに関する市の対応は,現在のところ婦人相談による相談の受付が主な取り組みとなっております。今後は,相談事業の充実,DVに関する市民意識,防止のため宇城ネットワークとの連携など,取り組みを充実させながら,これらの事業について広報紙への掲載や,パンフレットの配布等を通じまして,広く周知していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 健康福祉部長から今後のPRについて説明がございました。早めにこういうことをどんどんやって,地域の女性の向上に目指していただきたいと,このように思います。 それでは次に,農業問題に入りたいと思います。今回の農業問題は,本市における新規就農者に対する取り組みでございますので,経済部長,よろしくお願いしておきます。 この件につきましては,農業者の家族の後継者の問題ではなく,都市でのサラリーマン生活に区切りをつけ,異業種からの新天地の農業を目指し,農業の活性化を目指して新たな境地を目指す人のことを指しているものであります。 皆さんご承知のように,最近の不況による職業に対する不安感から,中高年者からの新規就農者増加傾向にあるのも事実であります。ここ数年にいたりましては,相談件数が実に7万5千人ものぼっていることが判明しております。この数字はあくまでも新規就農者に対する相談の件数であります。また,農業に対しては,未経験者がほとんどであります。諸問題も多々あっております。新規就農者と言えども,農地の取得,農機具の設備の取得,または生活資金,そのような点を考えていきますと,以上経費化されておりますのはざっと1,800万の予算経費が必要とされております。国の融資制度等もあるようでございますけれども,新規就農者と言えども,それだけ設備資金が必要となっております。 考えてみますと,新規就農者につきましては先ほど申し上げましたように大変厳しいものでございますけれども,全国の相談件数7万5千に対し,本市においてはどのような取り組みがなされておるのか,経済部長に答弁を求めたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 経済部長河野孝義君。 ◎経済部長河野孝義君) お答えいたします。 新規就農者について,ご説明を申し上げたいと思います。新たに大学,高等学校を卒業した者,また違う職種から転職した者,いわゆるUターン組,並びに第2の人生を農業で全うしようとする退職者,大きく分類しまして3つのタイプがあると思います。さらにこの3タイプは,家業を後継する者と,全く新規にはじめる者に分類することができると思います。 本市の就農者の状況でございますが,平成11年度が6人,平成12年度がございませんでした。平成13年度,6人ということになっております。この内訳は,新たに大学,高校を卒業し,家業を継いだ者が2人でございます。転職して家業を後継するものが10人でございます。なお,退職後就農されるケースにつきましては正確に実数は把握いたしていない状況でございます。 営農類型で見ますと,野菜農家6人,たばこ農家3人,果樹農家3人でございます。昭和59年度に農業が魅力あるものであることを認識させ,農業の意欲を増進させるとともに,新しい時代に対応する知識,技術と実践能力を高めさせ,農業後継者を健全に育成し,もって本市の農業を活力ある新しい農業を誘導するということを目的に,農業後継者対策協議会を樹立いたしております。この主な目的といたしましては,まず農業後継者の育成及び確保,それから農業青年自主的組織育成強化,そして教育機関との連携強化等につきまして,県,農業団体と連携をとりながら活動をいたしているところでございます。 新規就農者の方々へは,その協議会より祝い金として3万円を交付させていただいております。さらに,就農支援資金,これは就農の研修あるいは就農の準備,就農の施設ということでありますが,その資金と,それから農業近代化資金等貸付希望者につきましては,県,農業団体と連携し,利子補給補助金の交付をさせていただいているところでございます。 以上です。 ○議長(田中哲也君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) ただいま答弁をいただいたんですけども,今のところ新規就農者についてはゼロなんですね。先ほどおっしゃった,野菜農家たばこ農家果樹農家,初めての方じゃなくして家族の方がやっている方の数字でしょう。だからね,私が求めているのは一番最初に求めたように,新規就農者というのがほしいわけですから,その点,力を入れてほしいことが一つだけあるんですよ。と申しますのは,新規就農者,すなわち皆さん方もご承知のように,完全失業者がもはや5.5%,何百万人という方が日本全国に失業者がいらっしゃる。あと求めておるのは何かといいますと,結局,農業に新たな道を求めたい,こういう方がいっぱいいらっしゃいますよね。先ほど新聞に載りましたけども,電気関係の会社が従業員を解雇する,解雇した場合どこに行くかというと,農業に道を切り開いてあげたいと,このような見出しも載っておったわけです。だから本市として,そういう方たちのために,新規の就農者に対するPRの方法ね,これがあれば答弁いただきたい。よろしくお願いします。 ○議長(田中哲也君) 経済部長河野孝義君。 ◎経済部長河野孝義君) お答えいたします。 新規就農者に対するPRということでありますが,現時点におきましては,先ほど申し上げましたように,宇土市には農業後継者育成対策協議会というのがございます。その中に,例えば花園地区あるいは轟地区というふうな支部がございます。そういう支部の育成もあわせて行っております。そういうふうなことで,農業団体あるいはこの協議会を通じてですね,いろんなことといいますか,この内容につきましては周知徹底を図りながらですね,皆様にお知らせしていきたいというふうに思います。 ○議長(田中哲也君) 建脇憲一君。
    ◆19番(建脇憲一君) 本当,新規就農者に対するこれは本当に未知の世界に求めている人の実状を私ちょっと知りたいんですよね。我々にはちょっと難しい点もございますけども,今後,先ほど申し上げましたように,失業者がまだまだ増えてまいりますので,やはり新しい新天地,雇用対策にはやはり農業に求めてくる人がかなりおると思うんですよ。今後,先ほどおっしゃいましたように,力を入れて広報等を使ってPRしていただきたいという点もございますけども,その辺のことも視野にいれながら検討していただきたいと,このように思います。 経済部長,よろしいでしょうか。 それでは,続きまして,農薬問題につきまして質問をしてまいりますけども,この件につきましては,去年の12月,農薬問題については質問をしましたので詳しくは省略させていただきますけども,現在の宇土市の状況,農薬の散布状況が今でも非常に多く使用されておりますので,食の安全,本当に私たちの生活が健康であるのか否か,非常に私どもも心配しておるわけでございますので,今後どのような取り組みがなされるのか,経済部長に求めたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 経済部長河野孝義君。 ◎経済部長河野孝義君) お答えいたします。 農薬取締法が改正され,平成15年3月10日より施行されております。改正の主なポイントといたしましては,まず第1点に無登録農薬が輸入されないよう,水際での監視を強化する。2番目に,無登録農薬の使用を法的に強化する。3番目に,さらに違法な販売が行われないよう,罰則を強化する。この3点が大きな改正の内容でございます。 BSE,食品偽装,残留農薬の食に関わることで消費者は安心,安全を追求し,心から要求する時期が到来していると思います。また,生産者は栽培利益を説明できる記録をもとに説明する義務がございます。今回の改正を踏まえまして,本市におきましては熊本県,農業団体と協議をいたしまして,使用農薬の統一,農薬の散布回数,農薬の希釈倍数,希釈といのは溶液に水を加えて薄めることでございますけれども,その希釈倍数の基準を設定いたしまして,栽培暦を農業団体より共販農家へ配布をいたしております。また,非共販農家につきましては,行政と農業団体が連携をとり,協力に周知徹底を図りたいと思っております。それに並行いたしまして,生産記録台帳の記帳義務づけをあわせてお願いをしたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(田中哲也君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 答弁はいただいたんですけど,やはり農薬漬けの野菜,果物が本市はまだ中心ですよね。 あのですね,今答弁いただいたんですけども,監視を強化する,法的に強化する,罰則を強化する,こういうことはいいんですけども,最後にお願いしているところでありますでは、非常に弱いでしょう。だから今回の質問の趣旨は,あくまでも野菜,果物の農薬の残留問題ですから,当然ここには減農薬とか農薬を使わない方法というのを私はほしいわけですよ。きれいな野菜をつくるためには農薬はどうしても必要かもしれませんけども,先ほど申し上げましたように,私たちの生活は農薬に侵されていると言っても決して過言ではないわけでございます。 一つの事例をちょっと申し上げますけども,四国ではどのようなことが行われているかといいますと,高知県の安芸市,ここでは農薬をできるだけ使わない方法がとられております。害虫を放して,害虫から害虫を防除して,農薬を半減して,害虫同士が食い散らかして成長を促していく方法ね,そういう一つの無農薬に近いような状況がなされておるのが一つ。宮崎県の高鍋町でもこれに似たようなケースが一つ起こっております。この地域においては,キャベツ,白菜,レタスが中心でございますけれども,ここにおいても薬剤,薬品を使わずに,新たな農薬の散布方法がとられております。これも先ほど申し上げましたように,ミツバチとかああいう害虫,益虫に近いような虫類を放て,それで新しく発生した病害虫を粉砕していく,このような形で,できるだけ農薬を使わない,減農薬の新しい方法がとられておる。鹿児島県の徳之島に行けばまたちがう焼酎とか牛乳とか,いろんな100種類にも及ぶそういう我々の食べ物を合わせて,農薬代わりに使って,そして落ちたものを肥料にしている。このような形で,各地域ではいろいろな農薬を使わない方法をとられているケースが非常に我々の手元に届いております。できることならば,宇土市においても農薬をできるだけ使わない方法を今後改めていただきたいと,このような気持ちで一杯でございますが,本市での取り組み,先ほどの答弁は農薬そのものについての取締とか何とかの答弁でございますので,これを改めていただいて,できることであるならば,減農薬の取り組み,そういったものの考え方を改めて答弁をいただきたい,このように思います。 ○議長(田中哲也君) 経済部長河野孝義君。 ◎経済部長河野孝義君) お答えいたします。 ただいま議員がおっしゃいましたように,農作物につきましては,農薬,化学肥料等を使わずにですね,安心,安全な作物を作るというのは,これは全くその通りだと思います。そういうようなことで,宇土市におきましてもですね,この有機農業といいますか,こういうことにつきましては今後も農業者団体と非常に連携をとりながら,こういうことについては一生懸命努力していきたいというふうに考えます。 ○議長(田中哲也君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 担当部長から一生懸命努力をすると,こういうことでございますので,今後期待しておりますので,よろしくお願いをしたいと思います。 最後になりますが,公職選挙法に関する質問でございますが,18歳選挙権に向けての取り組みについて質問をさせていただきたいと思います。 まず,選挙年齢が18歳以下,これを適用している国は世界で約156カ国にのぼっております。我が国におきましては,選挙年齢につきましては一応満20歳以上となっておるのが現況でございます。そこでお尋ねをさせていただきますけども,世界の156カ国が15,16,17,18歳で選挙権,日本では20歳が基準となっておりますけども,ご承知のように,選挙となれば段々と投票率が悪化をしております。18歳と言えばもう社会的に一人前の取扱いを受けますし,いろんな意味でも判断能力もあるわけでございますので,そのような点を踏まえながら,これは国会の質問みたいになりますけども,地方は地方なりのやり方も当然あって然るべきだと思います。また,国におかれましては,地方から18歳の選挙権の実行につきましては100の自治体から要望書が上がっておると聞いております。宇土市もそのような点を踏まえながら,新たな方向,新たな取り組みを実現したら如何なものかと,こういうことで担当局長にお尋ねをさせていただきたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 選管事務局長宮田嗣友君。 ◎選挙管理委員会事務局長宮田嗣友君) お答えいたします。 我が国の選挙年齢は明治22年の衆議院選挙法の制定により,満25歳でありましたが,昭和20年の選挙法の改正によりまして満20歳に引き下げて,今日に至っております。諸外国では選挙年齢を18歳としているところも多いと聞いております。将来を担う若者が政治に関心を持ち,政治に参加し,政治に対する意識を深め,意見や要望を国政や市政に反映させ,社会に対する責任感を育むことは重要なことだと思っております。しかし,選挙年齢の問題は,単にそれだけの問題として取り扱うべきでなく,全体の問題として考えるべきであると思います。民法上の成人年齢やその他の法律体系全般との関連も十分に考慮すべきことが必要と思われます。 ちなみに我が国では,民法では20歳,少年法においても20歳を成人としており,これらとのバランスを考慮する必要があるのではないかと思います。 選挙権は国民の最も重要な参政権でありますし,基本的な権利でもありますので,国において十分に検討していただき,国民の総意に基づき,国において判断されるべき問題であると考えております。 また,地方自治体が行う住民投票には法的な拘束力はなく,投票資格も自治体の裁量で決められますので,18歳以上の未成年者にも投票権を有する住民投票条例を設置している自治体も幾つかあります。 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 局長から答弁をいただきましたけども,答弁の内容としては,わからんわけではありません。ただ,この18歳選挙権の問題につきましては,国会内で30年間にわたって論議をされております。もはや30年を過ぎて今年の1月,いよいよ論議の段階から実施の段階へと入っております。皆さん方もご承知のように,1月の新聞にはっきり載っておりますのでお調べください。何故かと言いますと,18歳選挙権が云々じゃなくして,先ほど説明がございましたけれども,日本国憲法においては,20歳をもって成人と成すという項目は一切ありません。民法上,少年法にあるのが事実であります。ただそれは,問題意識があるものだから,今から100年前に20歳をもって成人と成すという項目があるだけであります。だから,先ほど言いましたように,世界で156カ国も18歳以下でも選挙権を与えてあるわけですよ。その辺のことを我々は考えていかにゃいかんですよ。ここは国会じゃなかけん,俺は国会議員じゃなかけん言うわけにはいかんばってん,先ほど言いましたように,国会の論議はもう既に終わったんです。だからもう実施の段階にはきているわけですよ。だから先ほど言いましたように,100の自治体がもう早くやってくれという要望書がきているわけなんです。局長,あなたの要望書を出してみないですか,答えてください,どうぞ。 ○議長(田中哲也君) 選管事務局長宮田嗣友君。 ◎選挙管理委員会事務局長宮田嗣友君) 済みません,質問でございますが,私一存ではなかなかですね,難しいと思いますが,よろしくお願いします。 ○議長(田中哲也君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) あなたの一存とは言っていません。行政内の問題でございますので,宇土市民のためにアンケートをとるとかいろんなことをやって,1日でも早くあなたも実現のために頑張っていただきたい,このように思います。 以上,今回の質問を3点をもって終わりたいと思います。 ありがとうございました。                   (拍手) ○議長(田中哲也君) 10番,村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) おはようございます。村田でございます。本定例議会で質問の機会を与えていただきまして,心より感謝を申し上げます。 今回質問いたします主な内容は,平成14年の1月に第5次行財政改革大綱が策定され,その大綱の特色として今までになかった行財政改革の数値目標が掲げられたことであります。その後,13年度の決算を基に平成17年度までの中期財政計画が作成されております。 そこで,財政に関しまして3件,その他3件について質問をいたします。 まず第1点,第5次の行財政改革大綱期間の5カ年間の宇土市の財政構造の弾力性を判断する指標,経常収支比率の推計と,宇土市の財政運営の健全性を判断する指標の公債費比率の推計についてお尋ねをいたします。 第2点目に,今日の財政の逼迫の要因としての大型起債事業の5カ年間の償還の推移と,今後10年間,平成24年度までの起債償還の推移についてお尋ねをいたします。 第3点目に,平成17年度までの中期財政計画の概要と決算見込み,さらに経常収支比率の改善策についてお尋ねをいたします。 第4点目,平成14年7月1日に宇土市入札監視委員会が設置されております。したがいまして,その運営状況についてお尋ねをいたします。 第5点目,宇土市バランスシートの作成,貸借対照表がつくられておるというふうに聞いております。したがいまして,その中身についてお尋ねをいたします。 第6点目,総合学習の教材の取扱い方についてお尋ねをいたします。執行部におかれましては,積極的かつ前向きにご答弁いただきますようにお願いを申し上げ,質問席に着かせていただきます。お世話になります。 まず1番目に,経常収支比率の数値目標,行財政改革大綱の中では平成17年度末で89%以下を目標といたしております。ご承知のとおり,経常収支比率は経常的な収入として入ってくる地方税,地方交付税などの使い道の自由な一般財源が,毎年決まって支払わなければならない職員や議員の人件費,借金を返済する公債費,生活保護法や児童福祉法などに基づいて支給する扶助費などの経常的な経費にどの程度あてられているか,その割合を示す数値であります。大ざっぱに申し上げますと,補助金などを除いた普段の収入に対し,日常的な支出の割合であります。市町村の財政構造の弾力性を判断するバロメーターとして使用されております。この数値は100%に近いほど財政上のゆとりが少なくなり,自由に事業に振り向けることができる費用が減ることになります。一般的に言われております経常収支比率は,市においては80%程度が適当だとされております。 そこで,第5次行財政改革期間の5カ年間の経常収支比率の推計について,ご答弁をいただきたいと思います。 財政課長,お願いします。 ○議長(田中哲也君) 財政課長,中田雄士君。 ◎財政課長(中田雄士君) 村田議員のただいまの質問にお答えいたします。 昨年の第1回定例会において,行革の目標年度であります平成17年度の経常収支比率の推計値は92.54%で,33人の職員削減計画により,90.24%が見込まれると。それから,予算編成等により1%以上の削減を図っていく考えであると答弁しております。これは,平成12年度決算によります経常収支比率89.1%を根拠に推計したものであります。今回,平成13年度決算によります経常収支比率89.6%を基に推計しましたところ,平成14年度,91.9%,平成15年度,93.0%,平成16年度,91.3%,平成17年度,90.1%であります。昨年推計したときより,若干ではありますが好転しておりますが,依然厳しい状況であることに変わりはありません。 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) ただいまの説明によりますと,平成17年度末においては90.1%という説明であります。行財政改革大綱の数値目標は89%以下でございます。したがって1.1%未達成といいますか,達成見込みがないという説明であったかというように思います。したがって,1.1%未達成でございますけども,金額換算をいたしましてどの程度になるのか,ご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 財政課長,中田雄士君。 ◎財政課長(中田雄士君) 経常収支比率の1.1%下げるのに,金額にして幾らになるかというご質問でございます。経常収支比率の基になります経常収入一般財源の総額であります,これが平成17年度の見込みで87億3,612万8千円であります。これから算出いたしますので,この87億3,600万円を基に,1.1%を計算いたしますと,1.1%下げるのに9,600万円の削減を必要といたします。 以上です。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 総括はあとで申し上げますので,順次したがって質問をいたします。 次に,公債費比率の推移でございます。これはやっぱり行政,地方自治団体が地方債を発行し,借金したときの条件に従って,毎年元金と金利の返済にあたる経費である公債費比率が地方税や地方交付税など,自治体が自由に使える一般財源に占める割合を示す数字でございます。この比率が高いほど自治体が独自の判断で実施する事業展開が困難になってくるという実状を表すものであります。 自治体の財政運営上,総務省の指標でございますけども,この数値が15%を超えますと警戒ライン,20%を超えますと危険ラインと言われております。地方自治体の財政運営の健全性を判断する指標の一つでもあります。公債費が上昇すれば言うまでもなく,自治体がその分だけ他の事業に回す資金が少なくなり,厳しい財政運営が迫られることになります。特に公債費は,業務的経費の中でも特に弾力性に乏しい経費であることから,財政運営の弾力性を判断する場合,この動向,推移については常に留意する必要があるというふうに思います。 そこで,第5次の行財政改革期間の5カ年間の公債費比率の推移についてご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 財政課長,中田雄士君。 ◎財政課長(中田雄士君) 公債費比率の推移について答弁させていただきます。 平成13年度決算での公債費比率は,18.3%でありました。今後の推移としましては,平成14年度,20.2%,平成15年度,21.6%,平成16年度,22.5%,平成17年度,21.4%であります。起債償還額がピークになります平成16年度が公債費比率もピークになる見込みでございます。 以上です。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) ただいまの説明によりますと,14年度から17年度まで,冒頭申し上げましたように,危険ラインの20%を超えるということになります。したがいまして,悪化の要因と申し上げますか,公債費比率の悪化として考えられます平成6年度以降の大型事業の起債償還の推移と,今後10年間の起債償還の見込みをご答弁いただきたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 財政課長,中田雄士君。 ◎財政課長(中田雄士君) 起債償還の状況について,ご答弁させていただきます。 まず1点目の,大型起債事業の償還の推移についてでございます。 平成6年度以降の大型起債事業の償還額の推移としましては,国体関連事業でありますマリーナ建設,市民体育館整備の他,市民会館の整備,入地団地建設,水道企業団出資金,雨水貯留事業,街路事業等の起債総額が89億1,750万円であります。これらの今後の償還額は,平成14年度,7億6,714万円,平成15年度,8億3,074万円,平成16年度,8億5,236万円,平成17年度,7億6,602万円であります。この中でも,マリーナの起債総額は40億5,950万円で,大型事業の45.5%を占め,償還額は平成14年度,5億6,825万円,平成15年度,5億6,064万円,平成16年度,5億5,302万円,平成17年度,4億4,587万円であります。この期間におけますマリーナの償還額は,大きなウェートを占めております。 次の2点目の,今後10年間の起債償還の推移についてでございます。 平成24年度までの起債償還額の推移は,今後,14億から15億円程度の起債を借り入れた場合,平成15年度,起債償還額22億8,485万円,平成16年度23億4,541万円,平成17年度,22億914万円,平成18年度,20億8,221万円,平成19年度,20億58万円,平成20年度,18億3,827万円,平成21年度,16億4,959万円,平成22年度,16億5,702万円,平成23年度,16億6,054万円,平成24年度,16億4,639万円の見込みであります。平成16年度のピーク時から6億9,902万円,約7億円の減少が見込まれております。 マリーナの償還が平成17年度以降,大きく減少することに起因しております。 以上です。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) ただいまの説明の中で,大型起債事業,マリーナから体育館,市民会館,入地団地,水道企業団,雨水貯留事業,街路等の起債総額が89億1,750万。その中でマリーナが40億5,950万ということで,45.5%を占めておるという説明があったわけですけども,2点お尋ねを申し上げます。 総額ではそういうことになるというふうに思いますけども,14年度から17年度までのただいまご答弁いただいた大型事業の償還に対するマリーナの償還の割合が第1点。それと第2点が,平成14年度から17年度までの起債償還額全体に対するマリーナの償還の割合。2点についてご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 財政課長,中田雄士君。 ◎財政課長(中田雄士君) ただいまの平成14年度から17年度までの大型事業の償還額に対するマリーナの償還割合について,それから同じく,起債償還額全体に対するマリーナの償還割合についてということについて,ご答弁させていただきます。 まず,大型事業に対しますマリーナの償還割合についてでございます。 平成14年度から平成17年度までの大型事業の償還額の総額でございます。これが32億1,626万円でございます。また,平成14年度から17年度までのマリーナの償還額の合計額が,21億2,778万円です。大型事業の償還額に対するマリーナの償還割合は,66.2%になります。  次に,起債償還額の全体に対する償還割合ですが,14年度から17年度までの起債の全体の償還額の合計額が89億6,551万円です。この期間のマリーナの償還額が21億2,778万円でありますので,起債償還額全体に対するマリーナの償還割合は23.7%であります。 以上です。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) ただいまの説明によりますと,やっぱり14年度から17年度まで大型事業の中でマリーナが占める償還の率は66.2%ということで,大変なウェイトと言いますか,負担になっておるような感じがいたします。また,全体的に見てみましても,ご答弁のとおり,起債償還額全体に対しましても23.7%ということで,これまたウェイトが高いわけでございます。今後,特に大型公共事業等を導入する場合,将来の財政見通しを十分立てながら,財政運営上,ボディブロウがきかないように十分精査をしながら,大型公共事業の導入については慎重に取り扱っていく必要があるというふうに思っております。  次に,17年度までの中期財政計画についてお尋ねを申し上げます。 冒頭申し上げましたように,第5次の行財政改革大綱が策定をされ,数値目標が図られております。先ほど申し上げましたけども,経常収支比率で17年度末までに89%以下を目標といたしております。 2点目に,職員の目標。13年度当初の職員数から40人以上削減するという計画でございます。17年度末には300人の職員が目標だというふうに聞いております。 第3点目が,市税の収納率の目標,現年度課税分の市税収納率を98%以上というふうに高い数値が掲げられております。この数値目標,私なりに言葉を言い換えてみますと,市長の市民に対する公約でもあるというふうに思います。また,議会におきましても,行財政改革大綱の説明を受け,了解をしたというふうに思っておりますので,議会もまた,市民に対する公約であるというふうに思います。 先程来,経常収支の推移,公債費比率の推移,大型起債事業の償還の推移,今後10年間の起債償還の推移等について,説明をいただいたわけでございます。そこで,中期財政計画が策定されておるわけですので,第5次の行財政改革大綱における数値目標をクリアするための中期財政計画であるというふうに思います。その財政計画の基本的な考え方と,決算の見通し,さらには17年度まで経常収支を89%以下に目標といたしておるわけでございますので,経常収支比率の改善策についてご答弁をいただきたいというふうに思います。 ○議長(田中哲也君) 財政課長,中田雄士君。 ◎財政課長(中田雄士君) ただいまの財政計画についての見通し,それから経常収支比率の改善策についてのご質問にお答えいたします。 数値目標を達成するため,毎年の進捗状況を検証していくには,財政計画が必要になります。そのため,行革期間を計画とする平成17年度までの中期財政計画を策定しております。平成13年度決算をベースとする推計値に,今後の事業計画を加味したものであります。特に推計を行う場合,歳入歳出に一律の伸び率を掛けて算出するといった乱暴なやり方でなく,熊本県の宇城地域振興局の意見を参考にしまして,平成13年度の決算の数値を原則固定し,歳入では交付税など,制度の見直しが決定しているものや,景気に左右される市税は減収するところで推計しております。歳出も同様に,公債費は平成14年度以降の起債額を基に推計し,人件費も定年による退職金及び勧奨による退職金の見込額を加えるなど,現状に即して策定しております。ただこれは,決算ベースの推計でありますので,平成15年度当初予算額とは当然一致していないことをご理解ください。 現在の財政計画,中期財政計画では,平成14年度,歳入139億9,800万円,歳出136億8,400万円,差し引き3億1,400万円の黒字の見込みでございます。平成15年度,歳入129億4,800万円,歳出131億1,200万円,差し引き1億6,400万円の赤字の見込みです。平成16年度,歳入129億800万円,歳出131億5千万円,差し引き2億4,200万円の赤字の見込みです。平成17年度,歳入135億7千万円,歳出136億4,300万円,差し引き7,300万円の赤字の見込みと,このような推計結果が出ております。黒字,赤字については,財政計画上,財政調整基金の繰入や積立により歳入歳出の均衡を図ることになります。 このように,決算ベースで赤字が見込まれるときの予算は大変厳しく,財政計画以上の不足額が予想されることになります。 次に,経常収支比率の改善策についてでございます。義務的経常経費を抑制しなければ,経常収支比率の高騰を抑えることはできません。また,経常的収入の増収策を図ることも重要な要素であります。しかし,この経常的収入の代表的なものである市税と普通交付税の増収策は,大変困難な状況であります。現在,市税の現年分の徴収率を上げるため,収納率向上対策を進めており,成果も出てきておりますが,仮に徴収率が上がっても,景気の低迷により,この計画期間の課税額が減少する傾向にあります。普通交付税は,国の交付税見直しの一環として,これまで10万人以下の小規模団体に,段階補正という形で割り増しが行われてきましたが,平成14年度の見直しにより,割増額が減額されました。急激な減額を避けるため,3年間かけて段階的に減額をされることになっています。平成14年度で2,385万4千円,平成15年度,4,770万8千円,平成16年度以降毎年,7,156万2千円が減額されることになっています。このような状況であるため,支出を抑えていかなければ目標を達成することは不可能な状況であります。 前回の質問の中で答弁いたしました職員数の削減が,経常収支比率を下げるのに効果的であることは言うまでもありません。 平成13年4月1日の職員数345人を,平成18年4月1日には40人以上削減する計画であります。これは行革大綱の3つの指標の一つであり,同じく定員適正化計画の目標数値でもあります。計画では,広報うとにも掲載しておりますが,平成15年4月1日の目標数が323人でありました。退職希望を募るなどした結果,平成15年4月1日の職員数の見込みは318人であります。目標数以上の削減が見込まれる状況であります。また,公債費の増減も経常収支比率に大きく寄与するものであります。 先ほど申し上げましたように,平成16年度をピークに平成17年度以降,大きく減少してまいります。継続的な起債事業については,予算編成過程において5%カットを実施しておりますし,箱物建設も極力控え,できるだけ改修して活用していく方針であります。そのほか,支出の抑制への影響は小さいものですが,予算編成時においては,事務費の枠配分,非常勤及び臨時職員の抑制,職員の出張先制限等を実施しております。 また,予算執行段階においては,平成15年度から消耗品の定期一括発注,公用車の集中管理を実施する予定であります。 経常収支比率89%以下という目標は簡単ではありませんが,一つ一つを積み重ねながら実現できるよう,努力してまいります。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 財政計画の中で,いろいろご説明をいただいて,厳しい財政状況の中で計画がつくられておるというふうに理解いたしますけども,決算見通しにおいては,15年,16年,17年ということで,計画上でありますけども,15年が1億6千万,16年が2億4,200万,17年度が7,300万という赤字の決算の見込みになっておるようでございます。 特に,経常収支の改善策について,るる説明をいただいたわけで,確認をいたしますと,入りを図り出を抑制するということが第1点あったというふうに思います。それと,普通交付税が段階的補正を受け,14年度,15年度,16年度でそれぞれ俗に言う地方交付税が削減をされるというご報告があったというふうに思います。それと,市税を取り巻く環境,大変厳しい環境下にあるということは理解をいたしております。13年度の実績等についてもお聞きをいたしておるわけですけども,前年と横ばいの97.5,6%で推移をいたしておるようでございます。ただしかし,その中で滞納分については前年度よりも4,5%程度向上しておるという実績も聞いております。要は目標でございますので,数値目標はパーセンテージでございますので,税収は少なくなってもそのパーセンテージでのクリア,98%についてはご努力をいただきたいというふうに思います。市税を取り巻く環境は厳しいというふうに理解をいたします。 職員数については,目標以上の削減ができるというご報告であり,現状におきましても5人程度削減が進んでおるという報告であったかというふうに思います。 それと,5点目が,経常的な起債事業につきましては,予算編成過程において5%カットするという方針のようでございます。それとあとは,予算編成時に事務費の枠の配分とか,臨時職員の抑制とか,職員の出張の制限とかを行っていくという説明であったかというふうに思います。 経常収支を89%に17年度まで持っていくということは大変至難な技だというふうには理解をいたしますけども,ご努力を賜りたいというふうに思います。 財政関係については,最後に市長にお尋ねを申し上げるわけですけども,今まで質問いたしました中身を,要約をいたして,市長にお聞きを申し上げます。 経常収支については,先ほど説明があったとおり,17年度,15年度93%をピークに,17年度が90.1%,1.1%の目標を未達,公債費比率におきましても14年度からは20%台に突入するわけであり,財政の弾力性が損なわれてくるというふうに思います。それと,決算につきましては,推計でありますけども,15年度,16年度,17年度については赤字に決算が見込まれておる。それと,質問では聞かなかったわけですけども,起債制限比率におきましても,年々上昇をいたしております。14年度が12.9%,15年度が13.2%,16年度が13.5%,14年度が14.2%ということで,年々上昇をいたしております。この起債制限比率も15%以上になりますと,いろいろ計画を提出したり制約があるというふうに思っております。大変,起債制限比率から見ましても厳しい状況下にあります。それと,借入金残高,12年度は187億,13年度が182億ということで減ってはおりますけども,まだ182億という借金の残高があるようでございます。 それと,基金,財政調整基金をはじめ特殊目的基金におきましても,11市の平均よりも残念ながら本市は下回っておるというふうに思います。また,財政計画の中で,先ほど説明があったわけですけども,決算の段階,赤字決算である中で,財政調整基金,その他目的基金を繰入をしながら調整をとるという説明があったわけですけども,あとでバランスシートの中で申し上げたいと思っておりましたけれども,要するに基金なり財政調整基金というのは宇土市の資産の部分に入るというふうに思いますので,その資産を,表現は悪うございますけども,資産を食いつぶして決算を補うという形になるような感じがいたします。特にそういう厳しい環境下の中で,行財政改革大綱の経常収支の89%以下を達成するために財政の健全化につきましては,健全化策について市長の基本的なお考えと方針についてお伺いをいたしたいというふうに思います。 ○議長(田中哲也君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 村田議員の財政関係についてのご質問にお答えをしたいと思います。 今,個別具体的にご指摘がございましたことに,財政課長の方から将来の見通し等についても具体的な数字を上げて答弁をさせていただいたところでございますが,宇土市の財政の現状,これは極めて厳しい状況にあるということは私自身,強く認識をいたしておりますし,部長あるいは部課長会議等においてもそのことを機会あるごとに話をして,これからの財政健全化に取り組む必要性について話をしておるところでございますが,一つには今,村田議員がご指摘がございました,この行財政改革大綱の中で,これは策定をいたしますときに特に策定にあたっての審議会の委員の方々から,やはりこの種の財政健全化の計画の中には,具体的な数値目標を掲げて,しかも努力目標を掲げて取り組むべきだという答申をいただきまして,私どももそのことをこの行革大綱に具体的な数値目標を掲げたところでございます。その中で特に,自治体の財政健全化の一つのバロメーターとも言えるこの経常収支比率,これをご指摘のように89%以下にする。平成18年度までにそれを行う。また,職員数を40人削減をする。さらには,市税の収納率を現年度課税で98%以上にするというようなことを具体的に示したところでございます。その中で,この経常収支比率が今の見込みでは,若干90.1%というこれは推計でございますけれども,なかなか行革大綱にうたった89%以下にするというのは大変難しいんではないかということであります。これから,私どもはこれは大綱に掲げた目標とは言いますものの,今,村田議員がご指摘のように,市長が公約をしたことであり,また,議会にお願いをしてこういう大綱を決めたということもございまして,これは何が何でもやらなければならない,そういう大変大きな,私は重みのある目標数値だと受け止めておりますので,これからそれこそ努力をしてまいりたいというふうに思っておるわけであります。 ただ,これは一般論を申し上げて恐縮なんでありますが,財政というのはまさに生き物でございまして,私どもはひたすらこの財政の健全化に向かってまっしぐらにやっていくということだけで,果たして今日的な市民の皆様方の多様なご要望に十分お答えできるかどうかということを考えますと,やはりやらなければならないことは,財政が厳しくともやっていかなければならない,そういうことを十分勘案しつつ,この財政健全化に私は取り組んでいきたい。そういうふうに思っておるわけであります。 その中で今,村田議員がご指摘ございましたので,少し申し上げさせていただきますと,一般的に私ども自治体の中で,箱物施設と言われるいろんな建物,こういうものにつきましては必要最小限度に抑えて,ただ教育関係の施設はこれはどうしてもやらなければならない問題を含んでおりますので,この教育関係の施設を除いた箱物施設を極力抑えていくというような考え方で今,臨んでおるわけであります。 それから,生産基盤,生活基盤の整備につきましては,これまた単独事業を抑えて,国や県の補助事業等を基本として,これはやはりどうしても取り組んでいかなければならない事業についてはきちっとやっていくというような考え方を持っております。 また,この地方交付税制度が見直される,またこれから見直される段階補正等も含めて,財政課長の方から説明をいたしておりましたけれども,一番私どもは今,反省を強くしなければならないのは,交付税措置,普通交付税の地方交付税措置のある起債,これに頼りすぎたというのは確かに大きな反省をしておるわけでありますけれども,ただ,考えてみますと,これはまさに国の政策でございまして,国が国の補助金をカットして,その代わり,市町村の起債を起こして,その起債に対する交付税措置を行うと,実質補助金と同じような仕組みであるから,地方財政に将来大きな負担にはならないといったようなこと等を私どもは考えてやってきた。ところが結果として,この地方財政,これは宇土市に限ったことではございませんけれども,地方財政が非常に逼迫をするということになったということは,これは私どもは強く反省しなければならない。したがって今後とも,身の丈に合った堅実な財政運営に心がけていかなければならない,そういう意味では強く反省をし,これからの財政運営に生かしていきたいと,そういうふうに思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) ありがとうございました。 特に施政方針演説の中でも歳出改革をとり進めるということで,お話がされておりましたので,14年,15年,16年,歳出をいかに抑えるかということが17年度末の経常収支の89%以下になるというふうに思いますので,大変厳しい状況下ではあるというふうに思いますけども,よろしくお願いを申し上げます。 次に,入札管理委員会の運営状況について,ご質問を申し上げます。 平成13年の2月に,公共事業入札及び契約適正化促進に関する法律が施行されまして,その中で,適正化の指針が示されております。平成14年2月定例会におきまして,いろいろ質問をする中で,早急に入札管理委員会を設置をしてまいりたいというご答弁をいただいたところでもございます。その後,平成14年の7月に,県下市町村の中でも一番目の入札監視委員会を設置されたというふうに理解をいたしております。 そこで,その監視委員会の運営状況につきましてお聞きを申し上げたいと思います。特に第1回目の会議をされたというふうに聞いておりますので,どういう会議内容だったのか。また今後されるというふうに思いますので,その会議の開催時期なり,会議の主な協議事項といいますか,についてまずご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 総務部長,今村弘君。 ◎総務部長(今村弘君) 村田議員のご質問にお答えを申し上げます。 入札監視委員会の運営状況でございますけれども,入札監視委員会は平成13年4月施行の公共工事入札契約適正化法の指針に基づきまして,入札契約過程,内容の透明性を確保するために,国が設置を促していた制度でありまして,当市でも昨年,県に引き続き設置し,第1回会議を10月に開催をいたしたところでございます。 第1回の会議では,委員長,委員長職務代理者の選任,委員会での審議内容の確認,当市の入札契約管理制度の説明をいたしたところでございます。今後の運営につきまして,審議をいただいたところでございます。 3月13日には,明後日でございますけれども,第2回の会議を開催予定であり,その会議では,委員により無作為に抽出された5件の工事に関する工事概要,または指名,入札までの経緯の説明,2番目に指名停止措置の運用状況,また不良処理等の運用状況等の審議を予定をいたしておりまして,指名方法など入札制度全般に踏み込んだところの深い審議をいただけるものを考えております。 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) では,監視委員会ができて会議を1回,2回目を3月中にされるということでございますけども,監視委員会の構成メンバーと,この監視委員会をつくれという提案者の1人でございますので,そのメンバーと仮定の話で申し訳ございませんけども,談合情報物件について監視委員会でどのような対応をされていかれるのか。行政としてどういうふうな指導と言いますか,お願いをされるのか。その2点,あわせてご説明をいただきたい。 ○議長(田中哲也君) 総務部長,今村弘君。 ◎総務部長(今村弘君) 入札監視委員会の構成についてのお尋ねでございますが,お答えを申し上げます。 公共工事に関する知識,経験等を有し,人格,見識等に優れ,公正中立の立場を堅持できるものとして5人の方々に入札監視委員をお願いをいたしておるところでございます。お名前を申し上げますと,委員長に熊本崇城大学建築学科の村橋久昭教授,委員長職務代理者として熊本県立大学総合管理部の原田久助教授,委員として伊藤事務所,弁護士の伊藤博士先生,地元からコダマ樹脂株式会社,社長の児玉昭八氏,同じく宇土市代表監査委員の久森庸助氏,以上5人をお願いしているところでございます。 次のご質問の,談合情報が寄せられた工事入札への入札監視委員の対応についてでございますが,入札監視委員への報告工事物件は,委員の無作為により抽出された工事物件でありますが,談合情報が寄せられた物件につきましては,市として監視委員会に積極的に報告するものと解しております。 そこで,監視委員会では談合情報の審議や市の対応について意見がいただけるものと思っております。 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) よろしくお取りはからいをいただきたいと思います。特に入札制度には様々な入札制度があります。随意契約,指名競争入札,公募型指名競争入札,一般競争入札制度といろいろあるわけでございますけども,執行する側としては公平平等に運営をされているというように思います。また,監視ということになるとなかなか執行部側としてはできにくい面もありますので,こういう第三者機関の中で大いにそういう制度そのものの見直しとか,談合情報物件についての精査と言いますか,調査とか,大いに協議をしていただきたいというふうに思いますし,今後,監視委員会の運営,審議について期待をいたしておきます。 次に,バランスシートの取り組みの状況についてでございます。 バランスシートの取り組みにつきまして,去年,一昨年だったと思いますけども,一般質問の中で質問をいたしたところでもございます。特に,自治体におきましてもバランスシート,自治体の貸借対照表でございます資産,負債の部を貸方借方に並べて見る表でございますが,それぞれ熊本県の自治体においても導入をされている市町村が大部分みられます。したがって,前向きに検討し,早急にやりたいというご答弁でございましたので,そのバランスシートの取り組みの状況,バランスシートをもう作成されておるのかどうか,おられるならばその負債のトータル数字で結構でございますので,ご報告をいただきたい。さらにはつくっておられるということになりますと,その公表をいつごろに市民の皆さんに公表されるのか,そこらあたりをご答弁いただきたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 財政課長,中田雄士君。 ◎財政課長(中田雄士君) バランスシートの作成状況についてご答弁させていただきます。 バランスシートにつきましては,総務省の地方公共団体の総合的な財政分析に関する調査研究会報告書,これに基づいて作成をいたしております。平成13年度の決算では,資産総額524億4,255万円,負債総額227億5,537万6千円,差し引き正味資産総額は296億8,717万4千円でありました。この公表につきましては,広報うとを活用しまして4月中には公表できるよう,準備してまいります。 以上です。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 今のご答弁では,13年度ですか,13年度の現在のご報告があったわけですけども,差し引き正味資産総額が296億8,717万4千円というご報告であったわけですが,特にバランスシート,貸借対照表についてはそれぞれの方,企業の経営をされる方はおわかりだというふうに思いますけども,一般の方にはなかなかわかりづらい面もあるかというふうに思います。 バランスシートを公表にあたられましては,資産,貸方借方の項目があるわけでございますので,そこらあたりを市民の皆さんにわかりやすい解説を付けながら,宇土市の現状についての資産負債をわかるように,うと広報を使いながらでも結構ですので,市民の皆さんにお知らせをいただきたいというふうに思います。 特に,資産の方については先ほど若干申し上げたというふうに思いますけども,固定資産なり投資さらには流動資産,未収金等があるというふうに思います。特に流動資産でございますけども,先ほど財政調整基金の話をしたわけですが,流動資産として貸借対照表の中には出てくるわけでございます。したがって,それを活用するということはある意味じゃ資産が減るということになりますので,そこらあたりも十分説明ができるようにお願いを申し上げたいと思います。 それと,職員の退職給与引当金でございますけども,これはもちろん負債の方に入るというふうに思います。 いろいろ聞いてみますと,現状の職員の退職給与引当金といいますか,43億程度要るというふうにも聞いております。したがって,これは財政が健全化になれば,そういう退職給与引当金につきましても,基金なり積立金として今後,将来はしていかなければいけない項目ではなかろうかというふうに思っております。市長は,合併問題特別委員会の中でそういうお話も若干されたような気がいたしておりますので,今後,よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。 最後になりますけども,教育委員会の方にお尋ねを申し上げたいというふうに思います。 総合学習教材の取扱いついてお尋ねを申し上げます。 冒頭確認をいたしておきますけども,ちゃぐりん君という本につきまして,教育委員会の方に私まいりまして,この本については十分読んでいただいておいてほしいということで申し上げておったわけでございます。読まれたというふうに思いますので,読んで理解をされたという中で質問を申し上げます。 このちゃぐりん君につきましては,JAの家の光協会が昭和39年,農家の子供たち向けに学習雑誌として子どもの光を発行いたしておったわけでございます。創刊30周年を記念し,平成5年に読者から募集をしまして,ちゃぐりん君という名前が誕生したところでございます。この本,子どものことを,これは私の感想ですからね,子どものことを真剣に考えている本であるというふうに私は理解をいたしました。今,社会的に一番重要なテーマであります子どもの問題,非行の問題,そういうことについて真正面から取り組んでおるような気がいたしますし,命の大切さを強く訴えておるような気がいたします。地域とJAをはじめ,いろいろ取り組みが他の地域,これは県外でございますが,他の地域では進んでおるようでございます。 ちゃぐりんというのは,学習ばかりの固い雑誌でもありませんし,漫画中心の娯楽雑誌でもないというふうに思っております。21世紀を担う子どもを対象に,生きていくことのすばらしさを雑誌の中で高らかにうたっておるような気がいたしますし,特に食料や農業,自然や環境,助け合い,協同,ふるさとの大切さを強調しているような気がいたします。また,良質な児童文学や児童へ健全でおもしろい漫画など,厳選されておるような気がいたしております。特に興味深いテーマは,毎月四季折々の物を取り上げながら,写真や文章などでわかりやすく紹介をいたしております。勉強と遊び,両方をカバーし,心の丈夫な感情豊かな子どもを育むことをこの本は目指しておるような感じがいたしております。 私はこの本あるわけですけども,10分や20分では読めないわけでございまして,2,3時間かけてゆっくり熟読をいたしたところでございます。したがいまして,まず2点についてお伺いいたします。 この家の光発行のちゃぐりん君につきましては,私が言う前に知っておられたのかどうか。知っておられたとなるならば,その感想につきまして,ご答弁をいただきたいというふうに思います。 ○議長(田中哲也君) 誰。 ◆10番(村田宣雄君) 誰でも結構です。 ○議長(田中哲也君) 教育部長,町田圭吾君。 ◎教育部長(町田圭吾君) おはようございます。 村田議員さんのご質問にお答えいたします。 まず,家の光が発行しておりますちゃぐりん君につきまして,知っているかどうかということでございます。このことにつきましては,存じております。その名前は,チャイルド,アグリカルチャー,グリーンという頭文字をつなぎ合わせたものであると聞いております。そして,これを見せていただいたのが昨年の8月号でございましたが,それを一応中身を熟読させていただきました。この中身につきましては,子どもに自然や命の大切さ等を訴える児童雑誌であるというふうに聞いておりましたので,そのようなところで見ております。その感想と言いますか,まずカラフルでありますが,少し漫画が多いなと,そのような印象を受けております。また,前半の方で赤毛のアンのような物語や,最近ベストセラーになりました,もし地球が100人の村だったら,そういうものを子供向けにアレンジして掲載してあるというようなところは良いなというふうに感じております。 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) ちゃぐりん君については知っておった。中身の感想については私と全く相反するようなご意見だったというふうに思います。漫画が多かったというのは,漫画はどういう観点で見られたのか。ただざっと見てその漫画の中身については,おむすびころりんとか,いろいろですね,今日農業が抱えている米の消費拡大についての漫画もあったような感じがいたしますし,また漫画についてもその他,3つか4つあったというふうに思いますけども,先ほど申し上げましたように,巷で出ております漫画でなくて,健全な漫画であったような気がいたしております。そういう感想の認識が違うわけでございますので,今から聞きます2点については意見が分かれるかもしれませんけども,まずお聞きを申し上げます。 宇城管内,宇土市を除いた9町のこのちゃぐりん君の取扱いについて掌握をされておるというふうに思いますので,その状況についてご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 教育部長,町田圭吾君。 ◎教育部長(町田圭吾君) 取り組み状況ということでございますので,宇城管内につきましてお答えいたしたいと思います。 各教育委員会に問い合わせいたしたところでございますけども,その状況につきましては,次のようなものでございます。 4年生の全児童に配布する町が2町,5年生の全児童に配布する町が1町,各クラスの学級文庫用に10冊程度購読する町が1町,あるいは平成15年度予算に予算要求をしている町等,いろいろと取り組みをされているようでございます。 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 状況の総論でございますので,具体的に9町がどういうふうな取り組みをされておられるのか,15年度予算では様々ということでございますが,具体的にご説明をいただきたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 教育部長,町田圭吾君。 ◆10番(村田宣雄君) 調べとるとですか,調べとらんとですか。 ◎教育部長(町田圭吾君) まことに申し訳ありません。調べた資料を今手元にですね,持参していたつもりでしたが,まことに失礼でございますけども,後ほど答弁させていただきます。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 町田部長は同級生ですのであまり言いたくはありませんけども,何で事前通告,事前打ち合わせをするかということになるわけでございます。そうでないですかね,教育長さん,いかがですか。 ○議長(田中哲也君) 教育長,坂本光隆君。 ◎教育長(坂本光隆君) まことに申し訳ございません。調査はしたということでございますけども,この場所に資料をもってきてないということで,まったくもって申し訳ないことでございます。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) その報告がなければちょっと,あとの取扱いについてのお話もですね,なかなかしづらい面もあるわけですけども,いかがしましょうか。 ○議長(田中哲也君) ただいまから,昼食のため,暫時休憩をいたします。 午後1時から会議を開きます。             -------○-------                午前11時45分休憩                午後 1時00分再開             -------○------- ○議長(田中哲也君) 午前中に引き続き,会議を開きます。 質疑,一般質問を続行いたします。 ○議長(田中哲也君) 10番,村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) では,続けて質問をいたしますけども,まず午前中の総括を申し上げますと,ちゃぐりん君については知っておるということで,横文字で言われたわけですけども,チャイルド,アグリカルチャー,グリーンということで表現をされましたけども,まず,そこらあたりから私と答弁されました方との認識が違うような気がいたします。子どもと農業と緑と自然がですね,英語での横文字であって,その枕詞をとってちゃぐりんという言葉ができたというふうに思いますし,漫画が非常に多いという印象につきましても,私と感想を相反するところでもございます。 そういうことで,事前に本を提示し,十分読んでくれということで渡しておったつもりでございますし,様々な資料も教育委員会の方には私が持っておる資料も差し上げたつもりであったわけでございます。 そういうことで,熟読されたかされんか疑問に残るわけですけども,一応知っておるということでございますので,中身につきましては,今後,十分教育委員会の方でも熟読をしていただきたいというふうに思います。 では,3番目の,他の9町の取り組みの状況についてお答えをいただきたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 教育部長,町田圭吾君。 ◎教育部長(町田圭吾君) どうも,午前中に引き続きましてご答弁いたします。 午前中は大変失礼いたしました。 3番目のことでございますけど,宇城管内の取り組み状況ということで,先ほどは各町,町名まで申し上げませんでしたけど,それぞれ申し上げました。手持ち資料が不足したということで,その点につきましては大変ご迷惑かけましたことをお断りいたします。 それでは申し上げます。三角町におきまして,4年生全員に配ると。4年生が88人ほどいるということで,予算が約59万円程度。不知火町に2校ございますけども,4年生全員,児童全員に配布すると。予算措置をする予定ですということでございます。城南町につきまして,4年生が全部で7クラスございますけども,各クラスの文庫に10冊,そのための学校予算に追加予算をつける予定ということでございます。松橋町につきましては,4年生に配本するため,100万円を予算要求ということで,小川町につきましては,5年生に配る予定であるということです。そして,学校の予算に予算化すると。金額まではこちらの方には教えていただけませんでした。富合町につきましては,15年度予算につきまして予算要求いたしましたけども,財政の都合上,予算化ができなかったということでございます。豊野町につきまして,4年生が2クラスございます。59人全員に配るということで,40万円程度を予算化したということです。中央町につきまして,4年生が2クラスございまして,全員60人だそうですが,配本をするために予算を要求しているということでございます。砥用町につきましては,2校ございますけど,これは5年生,2校でございます。70人ぐらいということで,児童全員に配布予定ということで予算措置をするということでございました。宇土市におきましては,当初,昨年の暑い時期で7月ごろだったかと思いますが,照会を受けまして,各学校に配布いたしまして,一応各学校でどういう対応をされるかということでお願いをしまして,図書館等でも購入できないでしょうかということでお願いしておりましたけど,宇土小学校ではその点につきましては回答がなく,実績はなかったということで今まで対処をしておりませんでした。 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 9町の対応について今,話があったわけですけども,宇土市では例えば4年生の場合,何クラスがあって何人の生徒がおられるのかお答えいただきたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 教育部長,町田圭吾君。 ◎教育部長(町田圭吾君) ただいまの件につきましてお答えいたします。 宇土市におきましては,宇土小が5クラス,花園小が4クラス,走潟小1クラス,緑川小1クラス,網津小が1クラス,網田小1クラス,宇土東小が2クラスということで,15クラスございます。 ◆10番(村田宣雄君) 生徒数は。 ◎教育部長(町田圭吾君) 生徒数は約400人近くございます。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 4年生で宇土それぞれ小学校があるわけで,15クラスで420人でなかったかな。420人程度の生徒がおるというふうに聞いておったわけですけども,まあそれはどぎゃんでんよかですばってん,そういうことで他の9町の取り組みの状況については,今,町田部長の報告があったわけですけども,私が調べましたのは三角町が13年度から町負担で全校生徒に取扱いをしておる。不知火につきましては14年度から,町が半分,これはぜひということでございますけども,半分負担で全校生徒に配布をしておる。15年度からは町負担になるということです。あとのは15年度は大体私が調べました中身と一緒でございます。 事前打ち合わせの中で,15クラスで420人,費用についてはどのぐらいかかるかということを聞きましたら,こっちから言いますけども,250万程度の費用が必要になるというお話を聞いております。非常に厳しい状況であることは理解いたしますけども,市長の施政方針演説の中にも,知恵と工夫を出せという言葉があったというふうに思います。まさしく城南町あたりについては,これは知恵を出されておるような気がいたします。クラスに10冊程度置くということは,全校生徒は配布はできないわけで,知恵だというふうに思いますし,松橋についてもそのような知恵と工夫をされておるというふうに思います。したがって,そういうのを他の9町の取り組み状況を勘案しながら,宇土市としてこのちゃぐりん君の取扱いについてどのようなお考えをもっておられるのかお聞きをいたしたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 教育部長,町田圭吾君。 ◎教育部長(町田圭吾君) ただいまの本市の取り組みの考えについてということでお答えいたします。 本市におきましては,現在,学校に補助金を出しまして,それによって3年生以上の児童用教材といたしまして,副読本「私たちの宇土市」というものをつくりまして児童に配布しております。それを授業で活用しておりますので,他町のように教育委員会が取り組むのではなく,学校に対しましてちゃぐりんの紹介をいたしまして,学校の判断で学校図書館,あるいはクラス等にちゃぐりんを備え付けていただくような,そういう取り組み方を考えております。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 宇土市のこの本ですかね,私たちの宇土市ということで,生徒に配布しておるということで,これも私もちゃぐりんを教育委員会に差し上げたわけですので,隅から隅まで熟読をさせていただきました。この感想等についてはそれぞれの農業なり,水産なり,化学なり,物産なりについて詳しく書いてありますし,良い本だなというふうにも感じております。ただ,私が質問しておりますちゃぐりん君は,総合学習の教材としての取扱いを問うておるわけでございますので,総合学習の教材からするとどうかなという感じもいたしております。そういうことでございますので,今後,教育委員会として改めて今,町田部長答弁しましたけども,それしかできないのか,改めて今後十分検討して,ちゃぐりん君の取扱いについて再考されるのか,そこらあたりを教育長にお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 教育長,坂本光隆君。 ◎教育長(坂本光隆君) 私もちゃぐりん君でございますが,一応目を通したことはございます。議員おっしゃるように,確かに子供たちに自然と命を大切にという訴える上での立派な本だとは承知をいたしております。ただ,子供向けの月刊雑誌といことには変わりございませんので,一応,子供向けの月刊雑誌ということならば,市の教育委員会で購入するのでなくて,各学校に配布をしておりますので,校長あるいは社会科あたりの先生あたりが必要とあらば,学校図書室に備えてほしいというふうに指導をいたしております。今後ともその指導でまいりたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 図書室に何冊程度置かれるか知れませんけども,要は金の問題だというふうに思いますし,財政については午前中質問したように,非常に大変厳しい状況下にあるわけでございますが,21世紀を担っていく子供たち。今後,週2日制で土曜も休みでございますので,そういう総合学習の教材として,何回も言いますけども,この中身にはそういういろいろな企画提案がなされております。農業問題なり社会問題のいろいろな提案事項といいますか,総合学習のあり方についても,子供たちにわかりやすいように載っております。したがって,そういうところを教育委員会の会議の中でも十分ご検討をしていただきたいと思いますし,文教厚生委員会の中においても,この問題の取扱いについてはご検討をいただきますようにお願いを申し上げまして,私の質問を終わらせていただきます。                   (拍手)
    ○議長(田中哲也君) 2番,藤井慶峰君。 ◆2番(藤井慶峰君) 12月議会に続きまして,今議会におきましても一般質問の機会をいただき,有り難く思っております。 今議会の一般質問では,先般,初日の田口市長の施政方針並びに提案理由説明を拝聴して,バリアフリーや教育,福祉,環境問題に重点をおいた予算編成をされていることに,敬意を表したいと思います。 そこで,今回は特に,公園整備計画,これは中世宇土城跡と周辺史跡の整備計画についてと,有害紫外線から子供たちを守るための対策についてのみお伺いいたします。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは,質問させていただきます。 まず,公園整備計画に関して,中世宇土城跡,公園化と今後の整備計画についてお伺いします。この件については,13年の12月の定例議会において,杉本議員さんが質問され,そして町田教育部長さんが答弁しておられますが,13年の12月議会が5日からの開会でございました。その開会の日に,教育委員会では中世宇土城跡で城破りの跡が発見されたということを発表しておられます。この中世宇土城跡で城破りの跡が発見されたということについては,この議会での議事録を見ましたが,城破りのことについては全く出ておりません。恐らく質問される時点では,このことがまだあまり知られていなかったのではないかと思うんでございますが,念のために申しますと,この城破りというのは城を廃城する際に,城の要所となる出入口を意図的に破壊したり,埋立たりする儀式であります。この城破りが確認されたのは九州では初めてということであり,全国的にも数少ない極めて貴重な遺跡であると言われております。また,昨年11月にはこの宇土城跡で発見された首長居館つまり古墳時代の豪族の住まい,これは九州最大規模であったということが確認されております。そこでこの極めて貴重な遺跡をどのように活用していくのかをお聞かせいただきたいと思います。 よろしくお願いいたします。 ○議長(田中哲也君) 教育部長,町田圭吾君。 ◎教育部長(町田圭吾君) それでは,ただいまの藤井議員さんの質問にお答えいたします。 中世宇土城跡につきましては,国指定史跡といたしまして,昭和54年3月に指定を受けました。それから昭和56年から整備事業に着手しておりまして,今日に至っているというわけでございます。整備につきましては,発掘調査と並行しながら進めておりますが,これまで長い期間かかっております。北側崖面が数カ所にわたって崖崩れを起こしております。その修復,復旧などにかなりの日数をかけてきたわけでございまして,非常に期間が長くなっております。しかし,西岡神社裏手の第1ブロックとしております部分は,早い段階に完成し,開放しております。また,平成11年度からは宇土城跡の本丸にあたります千畳敷地区の整備に本格的に着手しておりますが,平成17年度までにはこの地区は完成する予定としております。ただ,早くから一般開放の要望もあっておりましたので,平成15年度のうちには一部開放予定をいたしております。18年度以降につきましても,西側の三城地区から順次西の方へ整備を進めていく予定としております。また,第1ブロックの北側に現在トイレを建設中でございます。もう完成いたしておりますけども,本議会にこの第1ブロック約1万平方メートルを都市公園とするように議案として上程している次第でございます。それ以降,ブロックごとに完成しました順に徐々に都市公園として拡大していく予定でございます。なお,整備工事と並行いたしまして発掘調査を実施してきておりますけども,その調査の成果もかなり上がっておりまして,平成13年度には全国的に珍しい城破り,先ほど藤井議員さんの方からご紹介がございました城破りに伴う遺構が検出いたしております。 今年度は,お城よりはるかに古い時期の今から約1,700年ぐらい前の古墳時代前期と見られます豪族の住まいである首長居館が九州でも最大の規模を有するということが判明いたしましたので,そしてかなり注目されているという状況にあります。今後もこのような調査結果を踏まえまして,周辺の史跡,文化財と関連づけながら宇土城跡,西岡台の整備を進め,市民の皆様の憩いの場として,また生きた歴史学習の場としても活用できるように努めてまいりたいと,そのように考えているところでございます。 ○議長(田中哲也君) 藤井慶峰君。 ◆2番(藤井慶峰君) ありがとうございました。 いろいろ計画聞かせていただいて,ありがとうございました。 ご承知のとおり,この城破りには五輪塔や宝筺印塔が使われております。これは小西行長が豊臣秀吉の命によって,宇土,益城,八代の領主となったのが1588年でございまして,翌年から新しい城,つまり近世宇土城の建設に着手しております。同時に,肥後国史や国郡一統史の歴史資料あるいは拙寺,私の寺でございますが法泉寺でございますが,法泉寺の古文書などを見てみますと,当時の記録ではキリシタン大名であった小西行長は領内の神社,仏閣を焼き払ったというような記述が出てまいります。つまり,領内の寺院にあった五輪塔や宝筺印塔を城破りに使ったということが考えられるわけです。 そして,教育委員会の調査資料によりますと,この五輪塔の地輪,一番下の部分,これは四角い立方体の部分でございますが,この地輪の部分が近世宇土城跡,つまり小西行長が築城した城跡から多数発見されているということは調査で分かっておるということでございますが,そのようなことからもですね,こういう小西行長が宇土城を建築する際のいろいろな建築工事についてのことが裏付けると思うんですね。このようなことからも,この貴重な文化遺産をしっかりとした形で後世に残していかなくてはならないと思うわけでございます。 先だって,私が菊鹿町の鞠智城跡と再建された鞠智城に行ってまいりました。また,昨年の7月には佐賀県の吉野ヶ里遺跡,ここはもう2回目だったんですが行ってまいりました。どちらも大きな資料館を建てて,誰にでもわかるような展示方法がとられておりました。この宇土城についてもですね,例えば中世のお城を再現する,そして宇土市の歴史資料館にして,宇土市の様々な歴史資料を展示して,多くの方々に見ていただく。そうすることによって必ずやこの宇土市の観光拠点になると思うんですが,この点についてはいかがでございましょうか。教育長の答弁をいただきたいんですが。 ○議長(田中哲也君) 教育長,坂本光隆君。 ◎教育長(坂本光隆君) 周辺地域との活用計画というようなことでございますか。 ◆2番(藤井慶峰君) そういうことなんですが,城跡の整備について,例えば資料館をつくるとか,そういったことはできないだろうかということでございます。 ○議長(田中哲也君) 教育長,坂本光隆君。 ◎教育長(坂本光隆君) わかりました。その話しはもう以前から議会等でも出ておりますけども,博物館等につきましては,隣の町に相当大規模は県立の博物館もできるような計画もございますし,広域的に考えて,そういうのは幾つもはいらないだろうというようなことで,市としては,いずれ近い将来に埋蔵文化財センターというような,そういう非常に古墳的なものを宇土市はいっぱい持っておりますので,埋蔵文化財センターというのをいずれ計画をいたしたいということは以前の議会でも答弁をいたしているところでございます。 ○議長(田中哲也君) 藤井慶峰君。 ◆2番(藤井慶峰君) はい,ありがとうございました。 埋蔵文化センター的なものをつくりたいということで,承知しておきたいと思います。 それで,せっかく造るんであればですね,私は西岡台の公園の中につくっていただければという思いがするわけです。というのが,ああいう城破りの遺跡というのはよそに持っていくことはできませんので,そこでないと見れない。そういったところであえてそういう希望を持つものでございます。 参考のためにお話申し上げますと,島原城というのが島原にあります。あの城は昭和39年に再建されました。39年というのは非常に今日と同じように財政が厳しい状況であったわけですが,島原市が採った手法は,島原半島の出身の北村西望先生という彫刻家がいらっしゃいます,もう既に亡くなりましたですけど,北村西望でございます。西に望むと書きますので,静剛さんではございませんので。南有馬というところの出身で,長崎の平和公園にあります平和祈念像をつくられた先生でございます。この先生に島原市からお願いしまして,高さ30センチぐらいの観音像,あるいは他の虎とか,いろんな彫刻をつくってもらって,それを当時,昭和39年当時で,寄附してくださった方にはそれを,10万円以上寄附の方にそれをあげるというような形でなさった。それで資金集めして,あの島原城ができあがったというようなことを聞いておりますが,そういった手法もあるかと思います。 それではですね,整備計画については一応17年度までにやって,それを18年度から西側を整備されるということをお伺いしておりますが,私も目と鼻の先におりまして,あそこちょいちょい行くんですが,何か進むのが遅いんだなと感じるんですね。今,担当の職員さんは何人置いていらっしゃるんでございましょうか。 ○議長(田中哲也君) 文化振興課長,高木恭二君。 ◎文化振興課長(高木恭二君) ただいまのご質問にお答えします。 現在,文化財担当専門職員は1人でございます。 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 藤井慶峰君。 ◆2番(藤井慶峰君) はい,ありがとうございました。 1人ということで,高木課長さん,1人でどうですか,ここをやってらっしゃって。私はもっともっとこういう貴重な遺跡だからこそですね,速やかにやるべきじゃないかと思うんですが,教育長さん,その点いかがでしょう。 ○議長(田中哲也君) 教育長,坂本光隆君。 ◎教育長(坂本光隆君) 済みません,文化振興課内,教育委員会内におる担当の学芸委員が1人ということで,発掘作業の現場には人夫さんとか何とかをお願いして,手数は揃っているものと思っておりますけど。 ○議長(田中哲也君) 藤井慶峰君。 ◆2番(藤井慶峰君) はい,ありがとうございます。 大分,今回の質問についてはすり合わせもあまりできておりませんでね,私も答弁書もいただいておりませんので,ちょっと教育長,困らせるかと思いましたけど,できることならばもう1人ぐらい専門員の方を配置された方がいいんじゃなかろうかなと思う次第でございます。 それで,例えばですね,今,教育委員会がございます。あそこの裏のあたりが旧宇土細川家の屋敷でございました。あそこ行ってみますと,もう荒れてしまって,そしてもう他の一般の方の家が建ったりして,昔の影を見る影というのは,荒れた泉水がありますが,池がありますがあれくらいしかない。ああいうのを見るとですね,とても残念なんですね。例えば八代にいきますと,八代の松井家の場合は,松浜軒という形できちっと公園として整備してあります。私も何度か行きましたが,いつ行ってもきれいです。多くの方々が,特に菖蒲の季節になるとたくさんのお客さんがお出でになっております。ああいうのを見ますとですね,この宇土の細川家の屋敷が残念で仕方がない。これは多くの市民の方々が持っておられる意識だと思います。 いずれにしましても,この宇土市はよく言われます,宇土市は文化財を生かし切れないというようなことも批判を聞くことがございますので,そういうことがないようにしていただければと思う次第でございます。 それで,轟水源の上に太鼓収蔵館がありますが,あそこにですね,あそこにできなければ,例えば熊本県の無形文化財に指定されております獅子舞,この宇土の獅子舞の衣装とか,あるいは祭のときに使います獅子であるとか,山車とか,ああいうのも陳列してたくさんの人に見ていただく。そして,今,太鼓収蔵館のビデオは修理に出してありますね。あのビデオで祭のときの獅子舞の様子を放映する。そうすると,よそからお出でになったお客さんがそれをご覧になって,これは今度は本物を見てみたい。じゃあ10月19日に来ようと,そういうことにも繋がってくると思うんです。そういったこともやっていく必要があるんじゃなかろうかなと思います。 そこでですね,この中世宇土城跡と近世宇土城,それから轟水源,轟御殿,太鼓収蔵館,つつじヶ丘自然公園を1つの歴史探訪観光拠点として活用していくということについてお伺いいたします。私が住職しております法泉寺では,平成10年の3月に本堂の天井に18畳の天井画を上げまして,版画や陶芸作品,書画などを展示して,心の美術館として一般開放しております。また,4月の第2日曜日には,てふてふ曼陀羅花祭りコンサートというのを開催しているんですが,今年で6回目になります。九州各地からたくさんのお客さんがお出でになって,日頃もお出でになります。そういった方々やですね,そしてまた九州に49の薬師霊場というのがあるんですが,私のところが29番札所でございまして,観光バス,要するに大型バスがちょいちょい来るんです。そういった方々がおっしゃるのが,何か土産物を買うところはございませんかと言われるんですね。そうしたときに考えた場合,大型バスを止めて買い物する場所というのが思い当たらないのが現実なんです。それで,結局何も買わずに帰ってしまわれる。そこで,私が昨年の12月にある宇土のお店屋さんにお願いしまして,土産物になるようなものを持ってきてくれませんかということをお願いしましたら,持ってこられました。そしたら,かなり売れまして,好評でございました。そういったことから,やはりそういったよそからきた人たちが買い物できる物産館的なものですね,物産館つくるとなるとまた莫大な経費がかかりますし,それよりも何らかの今ある既存の施設を活用するということが考えられるんじゃないかと思うんです。 そこで,つつじヶ丘自然公園に地元の農業者の方々がアグリパークというのをつくっていらっしゃいます。ああいうところを活用できないかということの思いがするんですが,その物産館的なことをつくるとか,あるいは設けるということについては何かお考えありますでしょうか。これは経済部長さんにお願いしたいと思います。 ○議長(田中哲也君) 経済部長河野孝義君。 ◎経済部長河野孝義君) お答えいたします。 ただいま藤井議員がおっしゃいましたように,轟のつつじヶ丘野菜公園の近くには西岡台とかあるいは城山,白山,あるいは轟御殿,水源地等たくさんの史跡があるわけでございますけれども,このつつじヶ丘自然公園の農村公園,つつじヶ丘野菜公園と申しますけれども,その一帯は休日にはですね,家族連れで確かに賑わっております。当地域にはつつじヶ丘野菜公園は平成14年の3月に事業が完了いたしまして,4月21日に地元で農事組合宇土アグリパークというようなことで,4月21日にオープンをいたしております。開園後,約1年近く経つわけでございますけれども,日曜,祝祭日の10時から午後5時までは管理棟を開館いたしまして,農園利用者の栽培の技術の指導あるいは地元農業者が栽培されました野菜,あるいは花卉等を販売をいたしております。 当組合の運営計画によりますと,5年計画で徐々に収益を上げたいという意向を持っておられます。したがいまして,既存の当該施設を有効に有意義に活用することによりまして,物産館としての機能を併せ持つレクレーション施設が誕生するんじゃないかというふうに思っております。 よりまして,ただいま議員が申されましたように,当組合の運営計画につきましても,今後,調整に着手していきたいというふうに考えております。 ○議長(田中哲也君) 藤井慶峰君。 ◆2番(藤井慶峰君) ありがとうございました。 ぜひですね,せっかくああいう立派なアグリパークの物産館的な施設ができましたので,活用していただければと思います。 商工観光課の担当者の方には,大型バス等観光会社か旅行会社から,お出でになるときは前もって連絡が入ることが多いということを聞いておりますので,そういうときにだけでも地元の椿原地区の方々と連絡とって,そういうものを開けていただく,あるいはそこに宇土市の物産品を希望される方だけでもいいから持ってきていただく。そういうことによって非常にお客様にも喜んで帰ってもらえることになるんじゃないかなと。そしてまた,地元の振興のためにもなるかと思いますので,どうぞその点,よろしくお願いしたいと思います。 それでは,この宇土城跡の公園化とその後の活用問題については,これで終わりにさせていただきまして,もう一つだけお伺いしたいと思いますが,ご承知の通り,この地球の,世界中でフロンガスの放出によって,有害紫外線を遮っておりましたオゾン層の破壊が進んで,地球上の人体に有害な紫外線が降り注ぐようになってまいりました。特にこの紫外線は,幼年期の身体に悪影響を与え,皮膚の細胞を破壊し,皮膚ガンの原因にもなると言われております。また,これが原因によるとみられる白内障も増加していると言われております。これから,春から夏へと紫外線が強くなる時期でもありますし,市長の施政方針演説の中でも,予防医学という言葉を使っておられますが,まさに子供たちをこの有害紫外線から守ることも予防医学であります。 私が特に心配しておりますのは,これから5月ぐらいになりますと,中学校,小学校で体育祭が行われます。特に鶴城中学校の場合,組体操,これは各中学校でも同じことをやってるんだろうと思いますが,上半身裸で生徒さんが組体操をやる。その練習に何時間もかかります。そういったこと,そして夏になると水泳競技がはじまる,そういったことで,紫外線を受ける時間が長くなってまいります。そういったことで,教育委員会として,この紫外線対策について,何か考えておられるでしょうか。その点をお伺いしたいんですが。 ○議長(田中哲也君) 教育部長,町田圭吾君。 ◎教育部長(町田圭吾君) ただいまのご質問にお答えいたします。 この紫外線の問題につきましては,非常に難しい問題でございますが,人体に及ぼす影響ということは,いろいろ情報が流されております。フロンガスやその他の要因によりまして,オゾンホールが拡大していると。そして日本においても皮膚や目への影響が心配されているということは承知しているところでございます。特に,成長段階にございます児童や生徒につきましては,それなりの気配りをしていかなければならないと,そのように考えているところでございます。 そこで,小学校での対策につきまして,少し紹介させていただきたいと思います。学習面では,環境教育の点からオゾン層の破壊や紫外線のことを勉強しております。保健面での指導といたしまして,帽子の着用,プール授業の際には,テント等の下で見学するように指導しているというようなところでございます。また,普段の生活におきましても,日焼け止めクリーム等の利用についても,禁止はせず,担任の先生に相談するとか,夏場の外出時には帽子をかぶり,長袖を着用するよう指導しているところでございます。 このようなことにつきましては,その都度,担任により指導しておりますが,またプールなどの夏の時間でございますけども,そういう授業時間の割り振りにつきましても,特定のクラスがいつも同じ時間帯にならないように配慮していきたいと,そういうふうに現在,配慮されております。 教育委員会としましては,機会あるごとに紫外線対策につきまして,学校へお願いしていくとともに,児童生徒への啓発を図ってまいりたいと,そのように考えております。 ○議長(田中哲也君) 藤井慶峰君。 ◆2番(藤井慶峰君) ありがとうございました。 教育委員会としてきちっとした対応をとっていただくということで,また対応をとっていただいておるということで承知していきたいと思います。 最後ですが,参考のために,これは6月の九州,この熊本県の近くの紫外線の指数を申し上げますと,6月でですね,大体普通が指数が4から6.9なんですが,この指数で1日50分間だけは陽に当たってもいいですよという指数です。7から9になると,これはかなり強くなりますので,これだったらもう20分以上直射日光を受けてはいけないという指数です。9以上になると,これは非常に強いということで,15分以上は陽に,直射日光を受けるなと言われている,これはWHOから出している指数でございます。それで,ここに6月の22日が長崎が7.5でございます。つまり,強いに入ってきております。そして鹿児島の方ではこれは30日の,昨年のですね6月30日の指数ですが,これは4.9で普通です。それから沖縄になりますと,14日が11.4,15日が11.7,一番低い日で17日の7.4です。あとは軒並みに11を超えております。ということは,これから夏にかけてはかなり強いと,紫外線指数が強いということですので,そういったことも考慮して,少し指導の方を強めていただければと思う次第でございます。 どうもありがとうございました。これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。                  (拍手) ○議長(田中哲也君) 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。 次の本会議は,12日定刻に会議を開きます。 本日は,これをもって散会いたします。 ありがとうございました。             -------○-------                午後1時46分散会...