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12月13日-03号

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  1. 宇土市議会 1999-12-13
    12月13日-03号


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    平成11年12月 定例会(第4回)         平成11年第4回宇土市議会定例会会議録 第3号             12月13日(月)午前10時開議1.議事日程 日程第1 質疑・一般質問  1.西山宗孝君   1 台風18号災害の反省と今後の対策について   2 都市計画都市整備の課題について  2.杉本信一君   1 夜間における防犯、交通安全対策について   2 水道管の維持管理について   3 寿屋旧店舗用地の確保について  3.田代厚志君   1 浜戸川下流域高潮対策について   2 環境美化条例の制定について2.本日の会議に付した事件 議事日程のとおり3.出席議員(22名)    1番 上 村 雄二郎 君       2番 西 山 宗 孝 君    3番 九 谷 新 吾 君       4番 野 添 正 利 君    5番 杉 本 信 一 君       6番 堀 内 千 秋 君    7番 西 山 誠 一 君       8番 北 村 静 剛 君    9番 村 田 宣 雄 君      10番 浦 上   清 君   11番 杉 内 良 一 君      12番 田 代 厚 志 君   13番 嶋 本 善 光 君      14番 宮 本 直 寛 君   15番 田 中 哲 也 君      16番 中 山 新之助 君   17番 河 野 龍之祐 君      18番 宮 崎 征 司 君   19番 建 脇 憲 一 君      20番 中 村 忠 儀 君   21番 岩 本 広 海 君      22番 川 口 亀 親 君4.欠席議員(なし)5.説明のため出席した者の職・氏名 市  長    田 口 信 夫 君    教 育 長   坂 本 光 隆 君 総務部長    太 田 龍 生 君    企画開発部長  益 田 和 弘 君 市民部長    中 井   滉 君    福祉生活部長  那 須 宅 巳 君 経済部長    太田黒   政 君    建設部長    藤 本   司 君 国体推進室長  村 田 武 義 君    水道局長    中 山 征 二 君 教育部長    安 田   豊 君    秘書課長    大 橋 和 義 君 総務課長    宮 迫 亮 平 君    財政課長    須 藤 良 三 君 企画広報課長  岩 本 清 嗣 君    生活健康課長  中 山 国 光 君 土木課長    那 須   稔 君    都市計画課長  園 田 直 之 君 学務課長    田 中 幸 一 君6.議会事務局出席者の職・氏名 局  長  江 口 建 紘 君      次  長  元 田 正 一 君 議事係長  荒 木 繁 男 君                午前10時4分開議             -------○------- ○議長(中山新之助君) おはようございます。これより、本日の会議を開きます。             -------○------- △日程第1 質疑・一般質問 ○議長(中山新之助君) 日程第1、質疑並びに一般質問を行います。 発言の通告があっておりますので、順次これを許可します。 ○議長(中山新之助君) 2番、西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) おはようございます。8月の定例議会に引き続き一般質問の機会を頂きありがとうございます。本議会では、市民の生命財産を守る課題と都市計画、街づくりに関する課題について2点ほど質問させて頂きます。 第1点目は、台風18号災害の反省と今後の対策について、第2点目は、都市計画について昨年12月に質問いたしました宇土駅東口、同周辺の整備推進について、その後の取り組み状況都市計画マスタープラン策定への市民の参画に関連しまして都市計画の見直しについての質問をしたいと思います。議員として責任のある質問を続けて参りたいと思いますので、ご理解の上明確なご答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 去る9月24日、本県を直撃した台風18号は、県内各地で大きな被害をもたらしました。隣接の不知火町、松合地区では大潮と満潮が重なり高潮によって一瞬の間に12名の尊い人命を失われましたことは、皆様のご記憶に新しいかと思います。本市におきましては、幸い台風による直接的な人命にかかわる被害は出ませんでしたものの、市内各所で家屋や道路を始め農林水産に大きな被害を受け、公共施設を除いても災害直後で40億に上る大きな損失が出たところであります。執行部におかれましては、市長さんを筆頭に職員一丸となって懸命の災害対策に当たられたところでもあります。私も災害直後の2日ほど中心部そして西部地域を見て回りましたが、自然災害の恐ろしさを改めて知らされました。予想以上の悪条件が重なっていたとは言いましても、不知火町では、避難勧告や注意措置が全くとられていなかったと聞いております。また熊本気象台が平成12年に出しておりますデータには、不知火町のこの時期の満潮時における今回と同じ条件下での台風災害の予測によりますと、沿岸部には、大災害が発生すると警告もなされていたようであります。9月の大型台風といいますと8年前の19号台風が思い出されます。熊本県3名を含む全国で62名の人命が失われております。長い停電と断水の恐怖の体験を身をもって頭に叩き込んだにもかかわらず、時が経ちますとその自覚も薄らいでしまうのは、私だけではないと思います。そこで市民の生命や財産を守る責任自治体としての危機管理についてお尋ねをします。 台風に関する市民への事前の情報提供と対策について、どのようになされたのか。また充分であったのか。併せまして、19号台風の教訓と今後の危機管理について、どのように考えておられるのか、お尋ねします。 ○議長(中山新之助君) 総務部長太田龍生君。 ◎総務部長太田龍生君) おはようございます。西山宗孝議員さんのご質問にお答え申し上げます。早速でございますが、今回宇土市が被りました台風18号の対応についてのお尋ねでございます。宇土市といたしましても、今回の台風18号は平成3年の19号よりもかなり被害程度も広範囲に亘っております。事実、災害救助法が今回適応されたという事で物語っているかと思います。そのようなことで今回の台風につきましては、最初の対応からその後におきましても、いろいろと今回の台風については、今後においても教訓を生かして参らなければならないというふうに反省の上に立ち、今後の対応を充分にいたして行きたいという事を先ず冒頭に申し上げておきます。 今回の台風につきましては、経過をちょっと申し上げますが、9月の23日の午後5時30分に宇土市の防災行政無線宇土市内一斉に「台風18号が接近しています。充分注意されますようにお願いします。」という内容の放送を2回、市民の方々の注意喚起のために行っております。その後、避難所に指定しております各地区公民館の開放をしていただくために、同日ですが、6時頃それぞれを管理していらっしゃいます管理人さんに、公民館を解放して頂くように先ず連絡を取っております。その後24日ですが、台風が襲来して災害が発生している状況の中では、住民に対して動くような指示は取れませんので、もう風が少し治まったかなという頃を見計らいまして、災害に遭われた方、又は、非難がしたいという方につきましては、避難所も開放しておりますという事で、そちらの方も使って下さいというような連絡を、これも防災行政無線の方で流しております。 事前の対応につきましては、市の方の職員としましては、関係職員が台風の情報を収集し警戒態勢を敷く段階に入りまして、23日から関係各課、市役所の方で本部を作りまして対応に当たり災害情報の収集、伝達、その対応について万全にしようというような気持ちの元に各課の連絡を取りながら対応を致して参ったつもりでございます。 この後、私たち市役所におきましては、来年の防災に向けまして、防災対策会議を開く前までに、今回の台風の状況を充分反省すべき所はしながら、危機管理という事をよく認識した上で、市の方で今後の対応すべき点を慎重に整備をしていきたいというふうに認識をしておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) 只今反省といいますか、通常の広報活動等話がありましたけれども不知火町松合地区で亡くなった12名のうち8名が80歳以上の高齢者でありました。今後高齢社会を迎えます、或いは子供とか社会的弱者の方が非常にこういった災害の被害を受けられるわけでありますが、ちなみに龍ヶ岳町においては事前の避難勧告によって1人の被害も出ておりません。この事は松合と比較しましてテレビでも全国放映されたとおりでありますが、整備された堤防や発達した情報網の中で何故この様な被害が出るのだろうか。予想だにしない自然の恐ろしさについては、私は、宇土市の危機管理についてもう一度検証する必要があるのではなかろうかと思います。事前の台風情報の伝達の方法や或いは事前対策などリアルタイムに市民が自覚を持てるような、従来のマニュアルに沿った事務的な方法ではなくて、リアルタイムに市民が自覚を持って災害に備えるような施策を再度検討する必要があるのではなかろうかと思いますが、もう一度総務部長、この点について具体的なお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(中山新之助君) 総務部長太田龍生君。 ◎総務部長太田龍生君) お答え申し上げます。龍ヶ岳町の対応につきましては、いろいろと報道機関等で充分に内容を聞かされているような事でございます。対応につきましては、宇土市も今議員さんがご指摘のように、今後いろいろとどの辺りをどういうふうに見直すかという事でありますが、先ず、宇土市には地域防災計画というのを作っておりますけれども、この地域防災計画に添いまして今回のような台風、それから大雨に対しますところの対応、いろいろ自然災害における対応につきまして、この防災計画に定めている訳でございます。議員の皆様方もご存知と思いますが、防災計画の中には、避難計画という項目、それから避難の場所は、何処に何名というような中身まで具体的にされてあります。それから津波が起こった場合も、そういう時はどういう対応という事もありますし、また、その他でございますが、地震の時は、どういう対応をということで、いま申し上げられました危機管理について、再度充分な点検を加えて反省をという事でございます。 宇土市におきましては、今後これは1つの具体的なことですが、前もって広報できる段階と、お知らせできる段階というのは、先ず持って年間を通じて会議等で対策を協議し、1つのマニュアルを作っておくと、その次は、その決まった内容を住民の方全員に、お知らせして知ってもらうという事で広報誌があるかと思います。うと広報につきましては、今回、活かすべき教訓をもっと突っ込んだ形で具体的に住民の方が、危機管理に関して、もっと強く意識をして貰うための内容を工夫して参りたいというふうに思います。 それから市の方では、その災害が起こる直前と申しますか、また、災害のさなかにどういうふうな適切な、例えば、避難の勧告とか、非常にこれは難しい取り扱いになるかと思いますが、勧告の方法がとれるかとか、もう少し実行あるような事も今回反省すべき点は、充分今後反省をみんなでして行きたいというふうに考えます。以上です。 ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) ありがとうございます。何時来るか予想できない災害に常に危機管理を持って、宇土市の市民の安全を確保して頂きたいと思います。また、今回の不知火町のように気象台あたりから事前にそういった被害のシュミレーションが出ております事が、あんまり不知火の方では役に立っていなかったようであります。今後、日常的な危機管理は勿論でありますが、災害直前といいますか、台風が近づくにつれまして、いろんな条件の台風がありますので、コースなり或いはそういった海洋の条件なり、そういったものを的確に掴まれて、市民に情報として危機感を抱くような、そういった情報を提供をされて頂きたいと思います。よろしくお願いしておきます。 次に、災害後の市民生活に最低欠かすことのできない飲料水の確保について、お尋ねしたいと思います。災害直後から2、3日ほど市内各地で停電や断水が続き、多くの市民の皆様が不安な日々を過ごされました。大災害の中復旧の見通しがつかない状況下にあったことは事実でありますが、地域の方々からは何時になったら水が出るのか、電気が点くのか。とにかく水だけでも早く出して欲しいといった市民の皆様からの多くの声がありました。そこでお尋ねしますが、これらの水、電気の復旧について、市民への情報提供が的確になされたのか、また、停電時の水の仮供給は充分できたのか、併せて、お尋ねしたいと思います。水道局長、お願いします。 ○議長(中山新之助君) 水道局長、中山征二君。 ◎水道局長(中山征二君) おはようございます。9月の24日の未明に発生しました第18号台風によりまして市民の皆様方の最重要といいますか、欠かすことのできない飲料水におきまして、一部の地域において断水をいたしたという事に関しまして心からお詫び申し上げたいと思うわけでございます。それでは、只今の質問に対しましてお答えをいたしたいと思います。 先ず、18号台風によって、復旧でございますけれども電気の供給は不可欠であるという事でございます。宇土市の水道事業には、電気によって供給しているという事でございますし、本台風によって熊本県全体が停電状態という事でございますし、九電の復旧につきましても丁度台風のさなかでもありましたので、電話等による通報という事は、チェックという事はできませんでしたので、直接九電の松橋営業所に行きまして、情報を収集したところでもございます。その理由におきましては、九電においても夕方までは復旧するだろうという事でございましたけれども、最初に復旧したのが、夜の11時過ぎという事もありましたので、大変市民の方々には、その間不安を与えたと思っております。そういう事で再三九電との連絡を取りながら市民の皆様方の情報につきましては、先ず最初に医療機関に対しまして、断水の恐れがあるから、それに対応して頂きたいという事と、水が必要なときは、水道局からの供給をいたしますという事を病院関係医療関係を最優先に情報を提供しております。それから一般の市民の皆様方には、防災無線等によって節水を呼びかけているわけでございます。勿論水道局にも広報車がありますので、広報車にもよって知らせておりますが、隅から隅まで情報という事は、行き届かなかった点を深く反省しているわけでございます。以上でございます。 ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) 只今、水道局長から話がありましたが、徹夜でその対策に当たられ大変であった苦労もあったかと思います。必ずしもそういった対応が充分ではなかったということでありますが、特別な機関につきましては、質問を省いておりますが、一般市民の生活の視点で今日はお尋ねをしておりますが、やはり何時になったら電気がつくのであろうか、何時になったら水が出るかという事は、確かに特に電気は九電さんについては、なかなか情報をくれないと、市民は何時になったら電気が点きますかという質問に対して、やはり胸の内では、なかなか厳しいという事は充分わかっておられると思います。ただ例えば30分おきとか1時間おきとか市の情報が現在こういう状況であるから、もうしばらく待ってくれとか、そういった先程も申しましたようにリアルタイムにですね、その時の状況、復旧状況等々をお伝えするのがこういった被害時の情報提供ではなかろうかと思いますので、今後被害がでない方が一番いいわけでありますが、そういった有事の際には、情報提供についても計画的、断続的な提供をお願いしたいと思います。 それから只今の停電時におきます水の供給につきましては、おっしゃいましたようにポンプを作動させるための電力が不可欠であります。非常用の発電装置が必要となるわけでありますが、今災害直後の9月27日現在の報告書によりますと、花園上水道、轟上水道、長浜簡易水道網田簡易水道、この4つについては、24日当時より殆ど断水なくて給水ができたと完全復旧も含めて断水なしで供給ができていると、それから網津、笹原簡易水道赤瀬簡易水道については、一時的に断水はしたけれども、9月24日当日仮復旧で給水ができていたと、残りの鶴見塚、戸口、古屋敷、古場田、神山については、24日の断水以降ですね、遅いところでは、26日の仮復旧まで断水したと聞いておるわけでありますが、この件で現在本市の上水、簡易水併せて、そういった非常用の設備状況について、どういうふうになっているのか、水道局長にお尋ねをいたします。 ○議長(中山新之助君) 水道局長、中山征二君。 ◎水道局長(中山征二君) 宇土市の水道局は、只今議員がおっしゃったように上水道が2箇所ございます。簡易水道が9箇所あるわけでございます。その中で発電機が備わっているところは、花園水源地轟水源地の送水のディーゼルが備わっているという、それから赤瀬においては自家発電が備わっているという事であります。他の施設においては発電機がないわけでございますので、他のところからリースで持ってきて、仮復旧していかなければならないというところでもあるわけでございます。只今議員がおっしゃいましたように、轟と花園につきましては、排水地が大きい関係である程度持てるわけでございますけれども、先ず轟におきましては、いくつかの水源地におきましては先程言いましたように九電に行って直接交渉いたしまして九電から発電機を借りてきて、それで運転をしております。それから轟水源地におきましても、水源地の分と大曲に給水するところがあるわけでございますが、そこにおいては、市内の業者からお借りいたしまして復旧しているという事でございます。花園においても発電機が備わっておりますけれども、朝の5時から運転して1時までして、ちょっとオーバーヒートして故障したという事で市外の大きな電気工事店からお借りいたしまして、それで仮復旧をしているという事で断水なくやったわけでございます。ただ大きな発電機につきましては、市内の業者さんもお持ちでありませんので当然市外からお借りしなければならないというところでございます。網津の水源地においては、市内の業者さんの発電機では対応ができないという事でございましたので、市外に直接大手の工事店を通じてお願いしたわけでございますが、もう県内には発電機がリースでは、もうないという事で福岡までもないという事でございましたので、県内の工事店を捜しましてようやく夕方に1台見つかりましたので、それで対応していったという事で、午後の8時から仮復旧という形で、その間、本当に網津の方、そして特に、戸口ですね、網津と戸口の方には大変ご迷惑をおかけしたと思います。戸口においても市内の業者で対応できませんでしたので、花園の復旧の後に、その発電機を持って、復旧にあたったということでございますので、25日の朝の2時に一応仮復旧を見たという事で詰めているわけでございます。 そういう事でこれを踏まえまして、先程危機管理においても市内の業者さんの発電機の所有、或いは形式も分かっておりますし、それで対応ができるところは対応していくと、できないところは市外の業者さんと契約をしてリースで対応する様な形をとっていきたいと思っているところでございます。以上でございます。
    ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) 花園ほか計3箇所が常設で対応できると、あとの8箇所の簡易水道については、今回も含めて市内外の業者さんからリースなりで借り受けした設備で対応するという事で、お話がありましたけれども地区のバランスも多少早いところ遅いところがあったわけでございますが、早い遅いの問題ではなくて災害時における常設の発電機を是非とも必要ではなかろうかと思うわけでありますが、特に、簡易水道については発電装置のないところへ緊急的な対応として緊急時には市内外問わず、あっちこっちからそういった設備を持って行くわけでありますから、私は少なくとも理想的には全箇所に非常用の発電機といいますか、これを全部平常時から設置するというふうに必要があるわけではなかろうかと思うわけでありますが、その辺りはどういうふうにお考えでございますか。 ○議長(中山新之助君) 水道局長、中山征二君。 ◎水道局長(中山征二君) お答え申し上げます。市の水道局といたしましても、只今議員のおっしゃるように非常用発電については、常設が必要と思っているわけでございます。しかし、現在上水道、また簡易水道合わせまして発電機が必要な箇所といいますと、約20箇所にあるわけであります。 先程申し上げましたように、そういう事でございますので多額の費用が必要と、水道局はご存知のように使用料によって賄っているという現状でもありますし、そういう事で早急に解決するという事は困難でございます。有事の場合といいますか、非常時につきましては、先程申し上げましたように市内の建設業者さんに所有してあります発電機の形式とか台数とかという事を把握しております。それによって一応市内の建設業者さんの協力を得まして、やっていきたいと、できない分が先程言いましたように大型発電機が必要なところがある訳でございますので、その点につきましては、申し上げましたように市外の業者とリースの契約をしなければできないかと思いますが、常時いつでも貸し出しになるように対応していく訳でございますが、先程申し上げましたように非常時の発電機という事につきましては、水道局としても検討を加えていきたいと思っております。 ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) 9月の24日の台風からしばらく経っておりますが、台風当時は本当に水がでないという事で局長さんも自ら徹夜されて非常に大変な時を過ごされたろうと思うわけでありますが、なかなか過ぎてしまいますと予算の関係で、なかなか対応できないと、例えば、建設業者からお借りする約束をしておきましても、台風、自然災害何時来るか分からないと、現場に持って行っているかも知れないし、なかなかそういったお約束はできないと思うわけです。また、県外のリース業車にしましても即応するには、なかなか時間もかかると、私は予算の関係もあるから全部全てを非常用設備をするとかではなく、或いは発電機を設置するにしましても全部をするのではなく何割かの分でも、そういった対応をしておけば、そういった際にも民間或いは専門業者からのリースで賄うことも可能であろうと思っております。 災害の時になかなか家庭の中には、水なしでは生活できない高齢者の方、或いは乳幼児の方、或いは病気の方、沢山それぞれの問題を抱えておられると思います。次は何時災害が来るか予想もつかないわけであります。直接災害対策本部長として、実際に陣頭指揮に当たられた田口市長さんに、本質問についてのお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(中山新之助君) 市長、田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 西山宗孝議員の質問にお答えしたいと思います。 いま後段、こういった台風等の場合に停電等が起きて市民生活に給水ができなくて、そういった場合の対応の措置等についての質問でありますが、前段の今回の台風18号による行政の対応についての反省点等々も含めて全体的なご答弁をさせて頂きたいと思いますが、1つは、いま縷々西山議員から台風18号近隣市町村の事例等もあげてご指摘があったわけでありますが、私共も今度の台風18号という大変大きな被害をもたらした、この台風についてのいくつかの反省点というのを今受けとめているわけでございますが、1つは、これは確実に地球温暖化による台風時期における異常な高潮というのを私共充分予測しえなかったという点は、強く反省をいたしているわけであります。そこで台風時における高潮対策という事について、宇土市の行政区域の海岸線、また、河川そういったところを総点検をいたしまして、早速でありますけれども、1つは57号線の長浜海水浴場の地先、あの旅館街の地先でありますが、これは長年潮干狩り、或いは海水浴場として利用されてきた宇土市においては数少ない観光地であるわけでありますが、この旅館街の方々が、もうこういった松合のようなことが起きたら大変なことになるから、ぜひ堤防を作って貰いたいという要望がございました。いわゆるパラペット工法による堤防護岸を作るという事であります。私共は、地域の方々の総意によって、そういう事であるならばという事で、建設省にお願いをして早速災害復旧事業として、堤防を作るという事にいたしたわけであります。 その他、浜戸川水系で今回堤防を溢水をするという事態が起きました。上流の雨量は、殆ど見られないのに高潮が発生したために浜戸川が緑川の上新開地域と走潟の右岸左岸共に溢水をいたしました。これは建設省の浜戸川直轄河川でございますので、早速建設省の方にお願いをして、いま進められております浜戸川の河川改修を早めていただきたいと、特に、今回溢水をした今後高潮が予想されたときに、大変大きな被害をもたらすであろうと予測される所について、早くやって欲しいというお願いをいたしました。建設省の河川局長におかれても非常に今回の台風18号の高潮被害というのを重く受けとめて頂きまして、早速、現在計画している河川改修でなしに、応急的な対策をとって頂くということになりましたので、この両岸の対応は、そう長くない時期にできるというふうに思っているところであります。 それから、もう1つ台風時における危険地域といいますか、大きな被害が予想される地域に対する避難勧告を行政として、的確にやるべきであるというご指摘については、私共も今回の台風18号におきましては、先程総務部長が答弁いたしましたように、それぞれの地域における公民館等に対して準備をいたしまして、これは自主的に住民の方々の避難を促すという対応をいたしましたけれども、果たしてこれで良かったのかという反省をいたしております。ただ台風の進路、或いは時間帯等々が非常に予測しにくいという事で念には念を入れてという事がありますけれども、どういった地域に避難勧告を事前に適切に行うかというような非常に難しい問題でありますが、私共は、これからはそういった台風時における進路等も含めて危険が予測される所については、予めやはり、避難勧告をきちっとやっていくという事が非常に大事だろうと思って、これらについて、今後従来の防災対策会議の中で充分それらを台風時における避難勧告のあり方という事について、もう1回点検をしたいと思っております。それから最後は、こういった停電等が起きた場合のライフラインについての対応の仕方についてであります。今回の台風18号による市全域の停電によりまして、私共、水道水を市民の皆様方に充分に供給できなかったという反省を強くいたしております。その事は、只今水道局長が詳しく申しましたとおりであります。ただ残念ながら花園の浄水場は、停電があったときに自家発電機に切り替わる装置を持っているわけでありますが、これが故障したという事で全体的に非常に長時間にわたって断水が続いたという事であります。ただ私共がやらなければならない事と電力供給事業者がやっていただかなければならない事をきちっと整理をし、今後九州電力さんの方にも申し入れをしなければなりませんが、私が九州電力さんに申し上げたことは、とにかく市が持っている水源地の電力復旧を早くしてもらいたいということを強くお願いをしたわけでありますけれども、残念ながら電力を復旧される方々というのは、今回の場合は、特に県外から応援に来られた方々でありまして、そういった現場で復旧作業をされる方と指示をされる方の間の、なかなか連携が上手くいかずに水源地を優先的に復旧するという事ができなかったという事は非常に残念でありますけれども、一方では、私共も当然ながら停電をしたときに自動的に発電機に切り替えるという事については、只今水道局長が申し上げたとおりでありまして、仮にリース式にせよ、その時にあわててあちこちに照会をして手配をするという事でなしに、短時間に迅速にリース式をとるにしましても、対応できるように、当然やっていく必要があると思っております。 ただ災害というものは、しょっちゅう来てはなりませんが、ご承知のように上天草宇城水道企業団の水が、平成15年にはやってまいります。そうなりますと花園水系の施設については、相当大がかりな事業でございまして自動的に停電による断水等は一切ないような体制が整うことになります。従って、それら以外の施設についても、いま西山宗孝議員がご指摘になりましたようなことで長時間にわたって、断水がするような事にならないように、充分配慮して参りたいと思っておりますので、よろしくご理解を頂きたいと思います。 ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) 田口市長さんの今回の災害に対する反省といいますか、教訓を受けられ危機管理についても非常に感ずることができたわけであります。先程市長さんから話しもありましたように、21世紀の自然災害については、その規模も予想されないと、或いは何時起こるか分からないといわれております。危機管理については再度、市として認識を高められて、1日も早く備えをお願いしたいと思います。 次の質問に入ります。宇土駅前西側を通ります県道川尻宇土線、いわゆる三拾町の踏切付近から駅前を通過して城之浦へ通じる県道の拡幅整備についてお尋ねをします。昨年の12月定例議会以降県との協議を重ねられ、事業化へ向け土木部の方では努力されていると伺っております。そろそろ1年目を迎えます。その後の進捗状況と今後の具体的事業への取り組みについてお尋ねをしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中山新之助君) 建設部長、藤本司君。 ◎建設部長(藤本司君) お答えいたします。JRの宇土駅前整備連絡協議会という事で、これは任意の連絡協議会でございますが、平成11年1月に、県土木部の道路維持課松橋土木事務所と私たち、都市計画課を主体に土木課、4者による協議会を設置いたしまして現在までに、既に6回ほどの整備に関する協議会を開いております。そこで双方によってようやく全面的に今後協力しあいながら実現化を図るという事の確認を致しております。 駅周辺地域の西側地区でございますが、宇土駅前土地区画整理事業として都市計画道路の宇土駅本町線を施工したところでございますが、起点箇所に当たります県道川尻宇土線へのタッチ部分の交差点でございますが、あくまでも暫定交差点で暫定の供用開始でございます。朝夕の通勤並びに通学時には相当の交通渋滞を招いております。歩行者にとっても危険な道路でございます。そのような中でバス路線につきましては、松橋方面行き或いは松橋方面からのルート変更等いろいろの方策を検討いたしました。また、道路管理者であります県に対しましても、再三の交差点改良整備の要望を行って参ったところでございますが、この度ようやく県当局のご理解を得まして、県事業として過小ではございますが、県道川尻宇土線宇土駅前歩行者快適化事業というような名目で、道路整備を行う予定がなされたところであります。 今後におきましては、周辺整備事業としての市の負担もいささかございますが、JR、地権者等の交渉等様々な問題がありますが、整備完了に向けまして、鋭意県当局と協力をして推進して参りたいと考えております。 ちなみに、今回の施工分でございますが、駅前交差点改良を主体とした事業として考えられておりまして、施工延長にしますと約226m、駅を中心といたしまして予定されております。最終的には宇土交差点の起点、或いはそれから下りまして旧宇土駅前郵便局がございますが、その間を平成15年度までに、何とか整備を完了させたいというようなことで協議を行っております。なお、今年中にJRとの協議、或いは第1回の地元地権者への説明会の日程も決まって予定がされておりますが、今後は、県当局と全面的に協力をしながら推進して参りたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) 只今の建設部長さん、1年前質問した経過もありまして、その後どうなったのかという事でかなり時間が掛かるような印象を、私は持っておりましたけれども、県との協議も精力的に続けられて早期の実現ができたことは非常にありがたいと思いますし、また感謝申し上げたいと思います。宇土駅周辺の整備については、地元のみの問題ではなくて、市民が公共の駅前という事で大変希望しているところでもありますし、交通上も非常に問題点の多かったところでもあります。今後も国とかあるいは県の事業とか問わず市民生活の環境づくりを市民のために積極的に続けて頂きますように、お願い申し上げたいと思います。よろしくお願いします。 次の質問に入りたいと思います。都市計画都市整備の課題についてお尋ねをいたします。只今策定中であります都市計画マスタープランにつきましては、昨年12月定例議会で質問をさせて頂きました。いよいよ11年度末に向け追い込みに入っておられると伺っております。またこの計画は宇土市の将来、概ね20年後の街づくりに関する道路、上下水道など基盤整備や緑化景観など環境に関する整備方針を示すことによって、個々バラバラの事業や街づくりを相互に効率的かつ計画的に進めるために策定される大変重要な計画であります。そこには市民が主体者として生活をする場、仕事をする場、交流をする場としての街づくりが強く求められております。その為に住民の意見を反映させた計画になるように都市計画法にも示してあるわけであります。当然の事ながら策定の過程、或いは策定後においても住民の参画がなければ都市計画の趣旨にある真のマスタープランにはならないわけであります。この事は執行部においても充分ご承知かと思います。国、県の事業、市の事業もそうでありますが、地域住民の合意形成がないところには実質街づくりの事業が進められない時代となって参りました。まさに地方分権時代にふさわしく権限と同時に選択と責任を市民へ、或いは自治体へと求められることになります。 そこでお尋ねしますが、以上の視点で現在進められております都市計画マスタープラン策定への市民の参画がこれまでどのように進められ、また、今後どのような形で参画していただく予定であるのかをお尋ねします。併せまして、現在の都市計画マスタープランの取り組み状況もお尋ねしたいと思います。 ○議長(中山新之助君) 建設部長、藤本司君。 ◎建設部長(藤本司君) お答えいたします。市民参画の都市計画マスタープランの策定というご質問でございますが、今回の質問につきましては、平成10年度の第2回定例議会で答弁しましたとおりでござますが、平成9年度からの3ヶ年を持ちまして平成11年度をもって、策定の完了を予定しているところであります。 基本的には都市計画マスタープランは、都市計画区域を対象とするものでありますが、宇土市におきましては、7地区全域を平成10年3月に住民の皆さんの参画を促すとお願いするという意味ももちまして、住民アンケート調査を行っております。市民参加の中で広く市民の意見をお聞きしながら進めるという事に関しましては、当然のことでございますが、当初からその為広く計画策定を周知してもらう意味からシンポジウム等の開催を考えて来たわけでございますが、なにぶん時間と経費の面等の都合によりまして、これを住民参画の要素を組み入れやすいという事で住民アンケートを実施したわけでございます。ちなみに住民アンケートでございますが、2,000通を発送いたしまして、その内サンプルが2,000通のうち737サンプル返って参りまして、率にいたしますと実に30数%と、これは住民アンケートといたしましては、驚異的な数字といいますか、充分住民の意向を組み入れた数字になると考えております。 そこで質問の内容を多岐にわたり設定しておりましたが、その中で殊に宇土市の将来像、また宇土市のこれからの街づくりについての自由意見の質問に対しまして、対象者の事項を考えて活発また積極的な意見を参考に頂いておりますので、その結果のアンケート結果をとりまとめております。そこで上位計画に基づきまして、宇土市の構想や地域別構想についての市民の意見を集約したところの住民アンケート結果を重視しながら、市民の視点に立った考えで専門部会で、これを現在まで17回にわたり慎重に検討を重ね素案を策定中であります。 尚、この専門部会には、各課から或いは各地区の職員もございまして万遍なく、各地区の職員ももれなくこれに参画するというふうな工夫をいたしまして考えております。その素案につきましては、ほぼ完成に近づいたところでございますが、本市の将来都市像、またメインテーマ等について、現在最終決定段階でございまして、現在策定中の新総合計画とも整合性を図りながら検討を行っているところでございます。 今後におきまして、住民アンケートの分析結果は、市民参画の充分な意見の反映ができるものと考えております。最終案をとりまとめるにあたりましては、今後、部内で、また再検討を行いまして、最終的には都市計画審議会で審議をお願いし、議会、県等への報告を行いまして、11年度内に策定完了できるようにしたいと考えておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) ありがとうございました。従来の都市計画マスタープランとは大きく違うところで、今回の策定中の都市計画マスタープランは、1つには住民の意見を充分反映させる事と、もう1つは具体的に目標年次を設定しなさいという事で、市がしっかりとした街づくりの理念を持って住民の皆さんと話し合いを進めるところから、真の街づくりが始まると思うわけであります。 現在の都市計画マスタープランへの住民の参画を、私は今アンケートというような話もありましたけれども、少しばかり足りないのではないかという気持ちもしております。今後市民参加の機会は、策定後においても沢山あろうかと思います。先程おっしゃいました地域的なフォーラム、シンポジウムですか、こういった事も1回1箇所ではなくて市内7校区あるわけでありますので、最低7校区においてそういったシンポジウム等され、広く都市計画マスタープランについての市民への理解なりを求めて頂きたいと思います。また、従来の行政が作って市民が守る都市計画ではなくて、市民と一緒になって理解の元でできる都市計画にしていくためにも、そういった住民参画の機会を沢山設けていただきたいと思います。今回策定の住民参画について伺いましたけれども、都市計画マスタープランの内容につきましては、今後機会を捉えまして、具体的な質問をさせて頂きたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 次に、同じく昨年12月に質問いたしました、駅東口の再開発推進について、その後どのような取り組みをされているのかお尋ねをしたいと思います。JR宇土駅より国道3号線側のおよそ15ヘクタールくらいでしょうか。この再整備につきましては、宇土市の玄関口として、或いは八代宇城地方拠点都市整備計画の中で、中核的位置づけにあることは充分ご認識かと思います。昨年の質問に対する答弁の中には、駅東口西口の連結や東口駅前広場道路計画などJRを始め、協議検討を努めていくとお伺いしました。 また庁内においても、推進に向けた組織作りもされるようにお伺いしました。この1年間の推進取り組みについて、その成果といいますか、どうであったのかをお伺いしたいと思います。 ○議長(中山新之助君) 企画開発部長、益田和弘君。 ◎企画開発部長(益田和弘君) 西山宗孝議員からの宇土駅東口の整備の進捗状況についてのお尋ねでございます。今、西山議員からお話がございましたように、この宇土駅東口を始めといたしました宇土駅東側一帯が八代宇城地方拠点都市整備地域の指定地の1つであることは、既にご承知のとおりでございまして、先程お話のございましたように、宇土駅東側一帯約15.5ヘクタールについて検討しているところでございます。 この区域の開発につきましては、当初土地区画整理事業による開発構想という事で検討しておりましたが、平成10年6月の議会で答弁いたしましたように、これにつきましては断念いたしまして、民間による開発を誘発する方策へと方向転換したところでございます。 そこで民間開発を有効に誘発する手段といたしましては、現在、国道3号の4車線化の改良工事が建設省によって富合町側から施工されておりまして、本市地域も近々事業の実施が予定されているところでございます。この4車線化が完成いたしますれば、この区域の開発可能性は、非常に高くなると考えております。そこで更に開発効果を高めるために駅西側の改札口との連結を図ると共に、国道3号との間にアクセス道路を1本整備したいという事で、お答えしているのですけれども、この方針については変わっていないというところでございます。この駅西側の改札口との連結につきましては、JR九州熊本支社側と市長を始め関係職員が出席いたしまして、要望活動を行ってきております。その時JR側からは、基本的に東側、いわゆる裏口でございますけれども、ここへの改札口設置につきましては、駅員の増員に繋がるという事で好ましくないと、玉名駅等で施工されているような自由通路が望ましいという回答を得ているところでございます。以上でございます。 ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) 只今お話がありましたように、平成8年に行われました駅東地区の土地区画整理事業のB調査ですか、これがぽしゃったといいますか、断念されて以降ですね、具体的な取り組みは、余りされてなかったような状況であると思います。またこの地区の地権者の皆さんの意識或いは考え方についても、まだ市としてはあまり把握されていないのではなかろうかと思います。今議会には、機構改革や組織の改編なども提案されているところでありますが、私は新年度に向けてどのような推進体制、どういった取り組みをされているのか、再度企画サイドにお尋ねをしたいと思います。 ○議長(中山新之助君) 企画広報課長、岩本清嗣君。 ◎企画広報課長(岩本清嗣君) 西山議員さんから宇土駅東口整備推進の内、次年度の取り組みについてのご質問にお答えいたします。 これまでの経過につきましては、只今企画開発部長からお答えをいたしましたとおりでございますが、12年度からの具体的な行政の動きにつきましては、まずは地権者の意向がどうであるかを把握する必要があると思います。この意向調査につきましては、聞き取り方式にするのか、或いはアンケート方式にするのか、更には聞き取り方式、アンケート方式のいずれにいたしましても設問の形式、内容を詳細に検討する必要があります。また地権者等の意向調査にあたりましては、市の基本方針であります民間開発の誘発手段を促進する方策を念頭に置き実施すべきであります。民間開発を促進する手段であります当面の課題としての道路、JR駅舎の自由通路整備構想等につきましては、引き続き関係機関の意見を聞きながら庁内での検討を重ねて行きたいと思います。 なお、庁内での検討にあたりましては、まずは任意的な研究グループを発足させていきたいと考えているところであります。以上でございます。 ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) なかなか任意的な研究グループとかですね、昨年度と余り組織的には変わらなくなるのではないかというような、お話も印象として受ける訳でありますが、4月から機構改革もされるという事で企画サイドでこういった事業を、まあ事業といいますか取り組みをされるという事については否定する訳ではありませんが、この地区は、主として都市計画の位置づけは、まだ正式にはされていない所であります。今後具体的になりますと都市計画サイドも一緒に取り組んで行かれるというふうに思っておりますが、ただ熊本県のアクションプログラムの中には、正式に謳ってございます。駅東口の再開発再整備と、これは単なる絵を描いた話だけではありませんで、国土庁の方にも報告してある内容でありますので、私は現在策定中の都市計画マスタープランにも、これは必然的に整備の必要性、重要性は位置づけられることになると思っている訳であります。そういった意味では、市としての動きが少しばかり弱いのではないかなという印象をずっと持ち続けておりました。 そこで市長さんに今後の取り組み、或いは駅東口の再開発再整備等へのお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(中山新之助君) 市長、田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) お答えをしたいと思います。いま西山宗孝議員の質問の全体的な答えに充分なるかどうか分かりませんが、1つは都市計画マスタープランを今策定をしておるわけでありますが、こういった計画作り、もう少し今後考える必要があるのかなと思っておりますが、宇土市においては新しく総合計画を今策定に着手をしております。平成12年度を目途に総合計画を策定をするわけでありますが、その1年先行して都市計画マスタープランを策定するという事でありまして、当然ながら市の総合計画が上位計画でありまして、その総合計画を見据えた都市計画区域の計画でありますマスタープランを作る必要があると、特に、その中でいま私共はこの宇土市の中心市街地の活性化構想というのを、一方では作っております。従ってそれらの計画が個々バラバラにならないように充分連携といいますか、整合性を持たせる必要があります。 そういうような事で、これらの計画を作るについて充分市民の皆様方のご意見を拝聴しつつ策定をするという事は当然な事でありますが、どうしてもフリーにご意見を頂くという事ではなかなか市民の方々のご意見というのは出にくいといいますか、頂きにくい、そういう面がございますので、どうしてもやはり、私共自分方のたたき台をベースにしてご意見を伺うというような事になっておりますので、そんな事でこれからも充分市民の皆さん方のご意見を戴きつつ、これらの計画をきちっと作っていきたいと思っているわけであります。この中で、私かねて思いますのは、いま宇土市は都市計画マスタープランを作っているわけでありますが、ご承知のようにお隣の富合町さんが熊本都市計画区域から離脱をされて、そして宇土市と一体的な都市計画区域を設定し、様々な今後の開発に取り組んでいきたいというご意向をお持ちでございまして、富合町におかれましても都市計画マスタープランを現在策定をしておられます。そこで私共も充分お隣の富合町のマスタープランと充分整合性を持たせつつ作る必要があると、そういった事を考えている訳であります。 それから宇土駅東側の開発についての取り組みが、今ひとつ充分ではないのではないかというご指摘であります。これはそのとおりであると言わざるを得ません。と言いますのは先程、企画開発部長なり企画課長がお答えをしましたように、私共はこの宇土駅東側の地域をこれまで長い間時間をかけて、都市計画法に基づく土地区画整理事業として何とかこの地域の開発ができないかという事で検討して参りましたけれども、どうしてもこれは難しいという事で断念をいたしました。 そこで今考えておりますことは、具体的に申しますと、宇土駅東側に、宇土駅のお客様に乗降口を是非作りたいとJR九州さんとも折衝をしているわけでありますが、ご承知のように新幹線が入って参ります。新幹線は宇土の場合、通過駅でございまして現在予定されておりますのは、宇土駅の東側に新幹線が入って来るという問題がございます。従って宇土駅東側に乗降口を作る、或いは先程言いましたように乗降口というか自由通路みたいなものを作るにいたしましても、どのような構造で作るのか、また作る経費を誰がどのような形で負担するのかといったような事も、これから詰めて参る必要がありますが、私共はそれが実現をいたしますと現在、国道3号線が、やがて4車線化で新松原交差点まで入って拡張されて参ります。その3号線と宇土駅東側の自由通路なり、或いは乗降口とのアクセス道路については、当然これは市において作る必要があるだろうと、あとの土地利用については、この地域は相当部分企業がお持ちの土地でございますので、民間の方々の今国道3号線の4車線化を待って色んな計画を練っておられます。それらの民間の方々の取り組みに大きな期待をしながら、あくまでも公共デベロッパー方式では、この地域ではやらないという事で、あくまでも民間の開発を誘発するような、そういった基盤整備については、市の方でやる必要があると考えておりますけれども現在のところ、そういうような事で地方拠点都市地域の拠点開発地域についての開発に取り組んでいきたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) ありがとうございました。区画整理の計画を断念されたと、以降ですね、先程申しましたように、公的には拠点地区、重点地区とかいう位置づけの表現がなされておりけれども、私は駅東については、単なる宇土町の駅ではなくて広域の拠点性のある立地性を非常に持っているところだと認識しております。そういった意味ではやはり宇土市で駅東の位置付け、考え方を、或いは計画まで行かなくても構想なりを示していかないと、いわゆる企業が今後活動されるにしても、或いは一部0.9ヘクタール程あります市の所有地の利活用につきましても、その開発効果がなかなか薄いのではなかろうかと思うわけであります。 現在のまま、市のそういった考え、推進がなされない場合には、やはり個々の所有者が自由に土地を使う権利がありますので、自由気ままにそういった事業が進んでいくと、最終的には駅東を広域の拠点性、あるいは宇土市の発展の起爆的な事業推進としての土地利用がなかなか難しくなるという感じもするわけでありますので、再度地域の重要性につきましては可能な限りの調査研究をされて、今後取り組んで頂きたいと、過去の調査や、或いは既成概念等々こだわらないで、もう一度白紙の状態でも結構ですので、その必要性については今後調査研究を進めて頂きたいと、お願いしておきたいと思います。 最後の質問になりますが、都市計画についてお尋ねします。先程都市計画マスタープランの策定後は、少なくとも現在宇土市にあります都市計画そのものが目標達成のためには当然不整合も出てくるかと思います。宇土市においては、あちらこちらでミニ開発や大規模開発が進んでいるわけでありますが、都市計画は、都市が無秩序に開発されないように規制をかけながら、計画的な土地利用、或いは整備がされるように、たくさんの指定や制度を活用させる事になっております。点々ばらばらと開発が進みますと上水道や道路といった社会資本の整備が追いついていかないと、市にも非常に無計画な財政負担になるといったところで、都市計画があるわけでありますが、そこで現在の都市計画について、今後計画の見直しがあるのかどうかをお尋ねしたいと思います。 ○議長(中山新之助君) 建設部長、藤本司君。 ◎建設部長(藤本司君) お答えをいたしたいと思います。現在の都市計画区域の見直しというような事でございますが、これから新総合計画、或いは策定中の都市計画マスタープランとの整合性もございます。そこで現在見直しについて、宇土市の東部地区に一部まだ区域外がございますが、そのようなところとか、或いは緑川の高規格道が進入して参りますけれども緑川地区、或いは走潟地区等につきましては、マスタープランの中で現在検討されております。 それから先程市長からお答えがありましたが、富合町さんの編入につきましては、只今富合町さんの方で鋭意進められておるようでございますが、一旦受け入れは富合町さんにつきましては、現在地区の編入については、そのまま受け入れるというような事になっておりまして、富合町さんの編入が実現されますと、当然ながら経済情勢、社会情勢等の変動によりまして当然見直しを進めていかなければならないところでございますが、富合町さんにつきましては、いま関係機関、農林水産省、建設省、或いは県と富合町さんの間で調整中の模様であります。従いまして当然宇土市の区域の見直しにつきましても、今後マスタープランとの整合性もありますので、現在都市計画課の中で検討を加えているところでございます。以上です。 ○議長(中山新之助君) 西山宗孝君。 ◆2番(西山宗孝君) 市長からも先程話がありましたが、富合町との都市計画につきましては必然に、し尿処理場や清掃センター、或いは下水道事業等、都市基盤整備が本市との協力関係にあって、私は当然の事ながら都市計画を総合的に計画する必要性が出てくると、私自身も思っております。 それから現在策定中の都市計画マスタープラン後は、当然の事ながら都市計画の見直しも出てくると思います。宇土市の現状、将来を見据えたところの都市計画になるように、私はお隣の富合町との都市計画の整合を図る前に、協議に際しては、宇土市の都市計画の現状と将来の都市計画、或いは都市計画外といいますか、花園或いは走潟地区を始め西部地区の街づくりについても充分検討されながら、周辺の都市計画との整合も図って頂きたいと思います。以上で質問を終わらせて頂きますが、都市計画の見直しにつきましては、具体的に今後機会を捉えて、また質問をさせて頂きたいと思っております。冒頭、お話ししましたように今後も市民生活に直面する課題と、将来の宇土市にとって重要な政策課題について、実現に向けて継続性のある質問を続けて参りたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。長い時間ありがとうございました。  (拍手) ○議長(中山新之助君) 引き続き、5番、杉本信一君。 ◆5番(杉本信一君) 杉本信一でございます。今回質問の機会を与えて頂きまして感謝を申し上げます。今回、私は夜間における防犯、交通安全対策について、要旨は日没後におきましても安心して利用できる道路照明の確保が必要でございます。未設置道路については、早期の街路灯の設置を早めたいという事で質問をしたいと思います。 2番目でございますが、水道管の維持管理について、旧宇土町の水道でございますが、水道を利用しまして地上部に水道管が相当設置をされております。この水道管の維持管理について、ご質問をさせて頂きます。 3番目でございます。皆様方もご存知のとおり寿屋旧店舗が現在あのような状況でございます。宇土市にとりましても非常にいい場所にございまして、現在寿屋さんの事情もございまして取得するには良いチャンスではないかというふうに考えまして、この件を教育用地として、そういった観点から、これは提言的なことで質問をさせて頂きます。どうぞよろしくお願いいたします。 お昼も近まって参りましたので、時間的に少ない質問時間でできます議題から入らせて頂きます。 まず、水道管の維持管理という事で、ここでご質問させて頂きます。水道管の維持管理については、水道局におかれまして、日頃から水道水の安全供給並びに水質向上のために日夜努力をされ敬意を表するところでございます。 今回の質問につきましては、旧宇土町の水路部分を活用して布設をされております水道管の露出配管の被覆についてお尋ねをいたします。私は前回の一般質問の中で、この旧宇土町の水路の清掃について質問をいたしました経緯がございます。その事がもとで行政の力を借りながら地域住民と共に水路の清掃作業をいたした訳でございますが、そういったおりに水路に入りまして、この布設をしてございます水道管の保護材が非常に老朽化をして剥げてしまっております。殆どの箇所でむき出し状態というような事になっておりますので、この水道管本管についても、また錆の発生も至る所で目に付きましたので素人考えながら、このまま放置をしておりますとやはり漏水等の発生も充分予想されます。それと同時に夏場、冬場という事で気温の変化によって水道水の温度にも当然影響が出てまいるわけでございますので、美味しい水の供給という観点からもまだ早急とは申しませんが、なるべく早く対策を講ずるべきではないかというふうに思うところでございます。水道局長の見解をお尋ねいたします。 ○議長(中山新之助君) 水道局長、中山征二君。 ◎水道局長(中山征二君) 只今の質問にお答え申し上げます。杉本議員さんのおっしゃるとおりに旧宇土町におきまして、水道に添架している部分でございます。露出している水道管は30㎜で約100mでございます。50㎜で1,300mという事で本町1丁目から本町5丁目の県道を挟んで両側に1,300m残っております。それから70㎜で約100mという事で月山食堂さんからひかり保育園までという形で残っているわけでございまして、合計いたしますと1,500mが河川に添架された部分でございます。 管が布設されまして、昭和38年に水道が供給されておりますので、約40年が経過しているわけでおりますので、只今議員の指摘のように、保護材が老朽化されましてむき出しの部分が非常にあるかと思っております。そういう事で水道局といたしましても、水道管の本体を保護する意味におきまして、腐食等による水圧の低下とか、漏水を未然に防ぐためにもなるべく早く保護材の修理といいますか、保護していかなければならないかと思っているわけでござます。1,500mにつきましては、本年度に配管状況を再調査いたしまして早ければ来年度からは、一部に着手していきたいと、これは単独でございますので全部1,500mは無理かと思いますので、年次計画で実施していきたいという事を今計画しているところでございます。以上でございます。 ○議長(中山新之助君) 杉本信一君。 ◆5番(杉本信一君) 水道局長ありがとうございました。ご答弁によりますと本当に40年も経ってしまっているわけでございます。それほど長い年数が経ったかというふうに私も初めて聞きまして疑うような感じでございますけれども、40年も経つと正に老朽化もするはずでございます。お答えによりますと今年から状況の調査に入って頂くと、また来年度からは早速改修に着手をして頂くというようなことでございます。本当に市民としても感謝を申し上げておきます。距離も1,500mというような長い距離でございますので、いろいろ予算的なこともあるかと思いますので、着実に改修ができますようによろしくお願い申し上げます。以上水道局に対する質問は終わらせていただきます。 続きまして、3番目の寿屋旧店舗の用地の確保についてという事でご質問をさせて頂きます。私は先般、鶴城中学校の開校50周年の式典に出席をいたしました。議員各位並びに多数の関係者ご来賓のご臨席のもとで記念式典が行われたわけでございますが、私も席に座ってみますと生徒数の多さにびっくりするような事でございました。現在の生徒数は何と1,000名以上数えるわけでございます。県下でも屈指のマンモス校とは聞いておりましたが、正にそのとおりだと改めて認識をしたわけでございます。近頃父兄からもよく耳にする言葉に狭いという言葉が入ってくるわけでございます。運動場、体育館その他の施設につきましても同様だとは思いますが、この様な中に以前一般質問の中にございましたが花園地区への新たな中学校の新設についての質問がありました。その答えでございますが、教育委員会からのお答えには、今のところその予定はないという答えでございました。その答えの基礎になっているのが、将来における生徒数の推移ではないかと思っております。ここでお尋ねをいたしますが、教育委員会としての将来的な生徒数の推移について、どのようにお考えをされておりますか、お尋ねをさせて頂きます。教育長よろしいでしょうか。 ○議長(中山新之助君) 教育長、坂本光隆君。 ◎教育長(坂本光隆君) おはようございます。鶴城中学校のこれからの生徒数の推移というご質問でございますけれども、現在のあくまでも住民基本台帳の推移から申しますと現在の平成11年度の生徒数は、約1,020名でございます。一応来年平成12年度には1,050名ほどになる予定でございます。その後は平成13年度からは、若干ずつ減少傾向にあるというのが私共つかんでいる数字でございます。一応平成16年度には、あくまでも住民基本台帳の推移で申し上げますと平成16年度には、1,000人を割るというような数値を確認いたしております。 ○議長(中山新之助君) 杉本信一君。 ◆5番(杉本信一君) 教育長の将来における生徒数の見通しでございますが、以前私も12年度以降17年度までの推計を見せていただいた経緯がございます。おっしゃるとおり12年度で1,050名というピークに達したあと、15年度位までは1,000名を若干上回る規模を推移すると、その後16年度から1,000名を割るというような推計のようでありますが、将来的には現在日本国の心配の種であります少子化の影響で減少に転ずるという推測は、まさに正しい見方だとは思います。しかしながら私の私見といたしましては、宇土市の人口増加の傾向は、まだまだ今後も継続するのではないかと思うわけでございます。鶴城中学校の通学区域でございますが、走潟、花園、轟、そして宇土地域どの地区を眺めましても住宅建設は極めて増加をいたしております。それと同時に子供の数も増えるという見方は、私は外れてはいないというふうに思うわけでございます。 また例え、教育委員会の予想通り減少という事になりましても少なからず今後も1,000名規模の推移は、このまま継続をするのではないかと思っている訳でございます。将来的にも生徒にとりましては、言うならばちょっと窮屈な状態が、さほど解消はできないのではないかというような推測をしているわけでございます。 そこででございますが、たまたま寿屋さんの旧店舗の用地が現在もあのように未活用のままでございます。寿屋さんがおっしゃることには、いまリストラの最中でございまして今後の活用策の中に、売却も選択肢の1つだというふうにおっしゃられております。中学校の横という非常に素晴らしい好立地でございますので、何とか今後の教育的用地として最適でございますので、取得をお考えにならないかと、まことに簡単なことでございますが、ご提案というような事を申し上げさせて頂きます。最後に教育長、いかがでしょうか。ご答弁をお願いいたします。 ○議長(中山新之助君) 教育長、坂本光隆君。 ◎教育長(坂本光隆君) 只今生徒の推移状況を申し上げましたとおり平成13年度、12年度をピークに減少傾向にあるという事でつかんでおりますので、現在のところ、差し迫って鶴城中学校の校地の拡張という事には迫られておりません。今後におきましても、中学校用地としての、ご指摘の場所の取得については考えておりませんので、よろしくご了解をお願いいたしたいと思います。 ○議長(中山新之助君) 杉本信一君。 ◆5番(杉本信一君) 教育長のご答弁によりますと、そういった考えはないというふうにおっしゃられた訳でございますが、寿屋さんもなかなかこれを何時までも待っているというような事はできませんので、また新たな利用策をお考えになられるかと思います。そういった中にも付近の土地もまだ教育用地として、ふさわしい土地も随分ございますので、将来的なこともお考え頂きまして、なるべくゆとりのある学校環境を育てていただきますようにご努力を願いましてご提言というような形でさせて頂きます。ありがとうございました。 ○議長(中山新之助君) それでは只今より、昼食のため暫時休憩いたします。なお午後1時より会議を開きます。             -------○-------                午前11時46分休憩                午後 1時 5分再開             -------○------- ○議長(中山新之助君) それでは、午前中に引き続き会議を開きます。 質疑並びに一般質問を続行致します。 ○議長(中山新之助君) 杉本信一君。 ◆5番(杉本信一君) それでは午前中に引き続き質問をさせて頂きます。時間の都合で最初の質問を、一番最後になりましたけれども、夜間における防犯、交通安全対策についてという事で質問をさせて頂きます。 私は、安全で住みよい街づくりという観点から、常日頃注意を払いながら街の観察をいたしております。そのような中で改善を図らなければならないことは数多くあります。そういった中で、今回は日没後においても交通弱者の立場から安心して利用できる道路、特に今回は道路照明のための街灯について、お尋ねを申し上げさせて頂きます。夏が過ぎ秋になりますと、秋の日のつるべ落としと申しますとおり、急に日が落ち急に暗くなって参ります。しかしながら人の動き、車の動きもまだまだ活発でございまして、学校からの下校、通勤車両等の帰宅と相まって、夕刻の一時期道路は相当の活況を呈する事になります。この様な中で、しっかりした道路照明が確保された道路ですと安心して利用することが、できるわけでございますけれども、相当混雑をする道路にもかかわらず、1本の照明器具も設置がなされていない箇所も数多くございます。また生活道路におきましても、その街灯の数、その照度において不足をしている箇所も数多くございます。この様な現状を少しでも改善すべく、未設置道路における照明の確保、生活道路における既存照明のグレードアップを図る必要性を痛感するものです。 そこで総務部にお尋ねいたしますが、現在はどの課が、どのような方法、手続によって道路における街灯の設置を進められているのか質問をさせて頂きます。 ○議長(中山新之助君) 総務部長太田龍生君。 ◎総務部長太田龍生君) 只今の杉本議員のご質問にお答えします。街中の街灯と申しますか、街中を照らす明かりにつきましては、いま防犯灯と街路灯の2つに区分していいかと思います。その内町内の防犯灯につきましては総務課、商店街等の街路灯整備につきましては商工観光課、それから都市計画で街路灯の整備という事で今整備を行って参っております。以上です。 ○議長(中山新之助君) 杉本信一君。 ◆5番(杉本信一君) 総務部長の説明によりますと、一口に街灯と申しますけれども防犯灯と街路灯に大別をされるという事で説明がございました。防犯灯については現在総務が担当されております。 もう少し詳しく聞きたかったわけでありますが、設置の方法でございますが、これは私も事前に調査をしましたけれども、各行政区からの要望による、そのような設置の方法でございます。現在での1つの基準でございますが、1灯当たり1万2,000円を基準にされていると、尚かつ半額を行政からの補助で賄う、またランニングコストについては、その地区の負担という事でございます。ですから防犯灯の新設につきましては、あくまでも地区からの要望に基づいて設置に至るという事になります。ですから地区住民が恩恵を受ける場所を中心に設置がなされている。そこでそれぞれの行政区毎の境目とか、また行政区でありながらも住民の方が住んでいない地区等については、防犯灯の設置がなされていないわけでございます。しかしながら、そのような所におきましても是非明かりが欲しいという箇所もあるわけでございますけれども、地区からの設置の要望が出ない限り必要性を充分感じながらも何時までも明かりがつかないという事になってしまっているわけでございます。総務課の防犯灯につきましての現在不備な点という事で、私もこの様に思っているわけでございます。 そこで次は都市計画課にお尋ねをいたしますが、都市計画道路における街路灯の整備を担当されております市役所前の中央線及び旧宇土町を取り囲むような形で環状線が整備をされております。国体に向けての道路のグレードアップ工事と並行されまして、街灯の整備がなされておりまして、非常に明るく近代的な様相を呈して参りまして、市民といたしましても歓迎をいたしているところでございます。 ここでお尋ねをいたしますが、今後の計画でございます。築籠から入地町につきましては本当にきれいな整備がなされました。その反対側の築籠から宮庄につきましての街路灯の整備地、今後どのようにお考えをされているのか。 また、もう1点につきましては、これは県道でございますが、松山の西田鉄工の前から一里木までの区間においては、行政による設置街路灯は現在は1本もございません。先ごろウキウキロードの供用開始と共に県道との交差点付近から児玉樹脂付近における夕暮れ時の交通量が大変増加をいたしております。この県道は松校、宇土校の通学道路でもありまして、非常に真っ暗な中に通行量も相当多いわけでございます。非常に交通弱者にとりましては、危険が非常に伴っている地帯でございますので、本当に立派な街路灯とは申しませんけれども、最低限の照明が是非必要な箇所でございます。しかしながら、ここは県道ということでございますので、都市計画課の担当ではないわけでございます。かといって、このままの状況を何時までも放置することはできないことでございますので、関係の機関への働きかけ等が頂けないものか、この2点につきまして、都市計画課にお尋ねをいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(中山新之助君) 建設部長、藤本司君。 ◎建設部長(藤本司君) お答えいたしたいと思います。建設部におきましての道路照明等設置についての考え方でございますが、現在いわゆる一般市道の生活道路等については、設置しておりません。ただ都市計画区域間の道路に新設する街路の整備事業等に付随するものにつきましては、都市計画街路の新設築造時に、明るい街づくりの一環、或いは都市景観の整備を併せた計画的な歩道への照明灯の設置を進めております。これも場所については、極めて限定されたものにならざるを得ない訳ですが、人家の密集地区、或いは公共施設付近を中心とした場所等でございますが、これにつきましても事業計画の計画段階の当初から事前に国、県と充分打ち合わせまして了承を得た上で補助事業の中に含めて考えていくというような状況でございますが、先程お話のありました従来の中央線、その他につきましてはシンボルロード整備事業一環としての歩道部のリニューアル等、またグレードアップを図る意味から街路灯の設置を行っております。 既に平成5年度から、只今申し上げました中央線、その他に122基の設備を終えております。更に、平成11年度で南段原線の保健センター付近に5基を付けていこうという計画もありますが、明るい街づくりの観点から、この様なところについては進めてきたところでございます。仮に補助事業でこの様な街灯設置ができるといたしましても、後の維持管理費については私共の建設部の方で宇土市の負担でございますので、あくまでも、こういう街灯につきましては、自ずから限度があろうかというふうに考えます。一般市道部におきまして先程説明があっておりました防犯灯等への設置への単独補助事業があるようでございますので、今のところ都市計画道路以外への、私共による設置は考えておりません。 ただ、今申し上げましたとおり市街区のメイン道路等につきましては、相当の防犯等、都市景観の向上等に成果を得ているのではなかろうかと考えておりますが、一般的には、大変好評のようでありますが、それでも農村部の方々から見れば不公平感を免れないというようなお話もお伺いするわけでございます。 この様なことから当面設置については、都市計画街路の新設、或いは改修時に限りまして、人家の密集地区、或いはそういう公共施設等を中心に考えていこうかというふうに考えておりますが、只今ご指摘があっておりました松山から、一里木間につきましては、現在は都市計画道路として決定はしておりますけれども、県道川尻宇土線というようなところでございまして、将来的に事業化をいたしまして高柳境目線のようでございますけれども、そのような改修、或いはそういう計画があるときには、そういう点については検討して行きたいと考えますけれども、現在都市計画課所管におきます都市計画街路灯につきましては以上のとおり、そういう考え方でやっております。一般道路につきましても非常に暗いというご指摘でございますが、まさしくそのとおりだと思いますけれども、今のところ一般道路については、設置の考えは持っておりません。以上です。 ○議長(中山新之助君) 杉本信一君。 ◆5番(杉本信一君) 建設部長からのご答弁ございました。本当に今現在、整備をされております都市計画道路の街灯につきましても相当の予算が発生をしているわけでございます。今後、私が申しましたのは、環状線の半分側、残っている半分側について、今後の整備ができないものかというような事もお尋ねしたわけでございますが、それも含めて今のところ予定がないという事をおっしゃったと思います。しかしながら、向こうの今整備された明々とした状況から、反対に回りますと小学校もある地点でございますけれども、本当に暗い状況があるわけでございます。その街路灯のグレードを落とされても結構でございますけれども、多少やはり街路灯として、数本でもいいわけでございます。今の暗い現状を何とか改善しなければならないという観点から申しているわけでございます。 聞くところによりますと、宇土小学校から、いま轟に向けて環状線も大きく拡張されております。あの地区も本当に真っ暗な中でございまして、轟方面も随分人口も増加しつつある中に中学生、または小学生、その通学路としても活用されておりますので、こういった点の整備も将来でも結構でございますので、是非お考えの中に入れて頂きたいと思います。ありがとうございました。 最後に、市民部にお尋ねをいたします。市民部の中に交通安全対策室が設置されておりますが、主な事業といたしましては、ガードレール、カーブミラーの設置が主な事業だということでございますが、街灯の設置について、現在の担当課の責任範囲内ではどうしても埋めることのできない空白地帯が、申しましたとおり多数発生をしている現状を鑑みて、夜間の防犯、交通安全対策上必要欠くべからざるものでございますので、必要最小限の予算を講じていただき、継続した整備を図っていくことができないものか、お尋ねをさせて頂きます。 ○議長(中山新之助君) 市民部長、中井滉君。 ◎市民部長(中井滉君) お答えいたします。只今総務部長或いは建設部長が答弁いたしましたように私共一市民としても、確かに暗いところはいっぱいございます。ただ、私たち市民課の交通安全対策室では議員さんもご存知のようにガードレール等、カーブミラーの設置を行っております。それにつきましても、只今皆様から要望を頂いておりますだけでも5,000万近くの要求がなされておりまして、年間800万ずつくらいでガードレールを作ったり、カーブミラーをやったりいたしておりますけれども、街路灯まで私たち交通安全対策室で手を伸ばすという事までは、難しい状況にあります。 ただ総務部或いは建設部、私共市民課交通安全対策室もそういった暗い場所の解消には、一緒になって検討して参りたいと思っております。以上でございます。 ○議長(中山新之助君) 杉本信一君。 ◆5番(杉本信一君) 部長さんのご答弁ありがとうございました。なかなかやはり整備をするに当たっては当然予算が付いて回るわけでございます。こういった財政事情の逼迫した中で明かりを数多く設置をしろという無理難題をふっかけている訳でございますけれども、しかし現実に、やはり何とかしなくてはならない。本当に利用する交通弱者にとりましては、危険きわまりない所も数多くございます。是非市民課といたしましても、夜間ですね、これは1つの例でございますが、申しました所を実際つぶさに現状を確認して頂きたいと、この様にお願いをさせて頂きます。 市民にとりまして、不幸が起きてしまっては間に合わない訳でございますので、本当に転ばぬ先の杖と申しますか、対策は先取りをすることが肝要でございますので、是非各課知恵をおしぼり頂きまして、私が申し上げました暗闇の早期の、早期と申しませんが着実に1つずつ改善をしていくように、ご努力を頂きますように重ねてお願いを申し上げまして、質問を終了させていただきます。ありがとうございました。  (拍手) ○議長(中山新之助君) 12番、田代厚志君。 ◆12番(田代厚志君) 田代でございます。私は今定例議会で通告いたしておりましたとおり、本市にとっては先の台風18号の災害は、稀にみるものでございました。その台風高潮災害が若干発生しておりますが、それを踏まえまして、浜戸川下流域高潮対策についてと生活環境の美化対策としての環境美化条例の制定についての2点を質問いたしたいと思います。 一般質問も2日目です。しかも午後の時間一番眠気がさす時間でありますので、なるべく簡潔に質問をいたします。最後までご静聴をよろしくお願い申し上げます。執行部の方々もお疲れとは存じますが、ご答弁よろしくお願い申し上げます。では早速、質問に入らせて頂きます。 まず最初に、浜戸川下流域高潮対策について質問いたします。この件については、午前中の西山宗孝議員の質問と若干重複点があろうかと思いますが、よろしく1つお願い申し上げます。先程ちょっと申し上げましたが、先の台風18号は、本市にも災害救助法が適用されるなど多くの被害をもたらしました。被害状況も住宅を始めとして、農作物や公共施設等多くの被害を被りました。幸いに宇土市では、人命に関わる災害は、幸いなことになかったという事は、何よりも救いではなかっただろうと思います。台風18号災害は、激甚災害にも指定されるなど、その災害の甚大さが窺えるわけです。本市においてもいち早く災害対策本部の設置、被災後の災害対策も災害対応もスムーズに展開され、被災者支援対策の迅速な処理、或いは被災公共施設の復旧工事等も順調に進められ被災者支援対策の迅速な処理、そういうものは市民に大きく喜ばれております。そういう事で市民も安心した気持ちで自らの災害の復旧作業にも取り組んでいるのではないかと考える訳なのです。 私は今回の台風18号では、全般的な災害の大きさもさることながら、特異されることは、台風高潮による被害の大きさではなかろうかと考えます。県内でも隣町の不知火町松合地区でも死者12名を出した高潮災害、不知火沿岸地域の塩害による農地の災害等や九州四国地方でも高潮災害が相次いで発生しております。宇土市では、今回は大きな高潮被害はなかったにしろ、浜戸川下流域での道路堤防の溢水による法面の崩壊や、堤防浸食被害が発生いたしております。走潟地域では道路堤防が約300mにわたり溢水し、約50mにわたる法面の崩壊が発生しておりますし、民家1戸の床下浸水も起こっており、河口付近では、道路への浸食被害も発生しております。左岸の新開町上新開より御倉床付近の2箇所の堤防は、延長200mに溢水被害が発生している状況でございます。浜戸川下流域の現状は、既にご承知かと思いますが、若干申し上げておきます。 上流域では、これまでの河川改修事業により整備がかなり進んでおります。しかし、下流域の改修は思わしくなく、河口より1.5m程度の右岸、左岸共大雨による洪水時や台風高潮時の堤防決壊や漏水、或いは溢水の危険にさらされていると言っても過言ではないと考えます。そういう現状だというふうに私は見ております。右岸河口付近は、河原の砂利集積所に出入りする大型ダンプの往来で、軟弱地質のため道路堤防の沈下も著しくこれまでも堤防補強等嵩上げを再三要望しているところであり、この点は執行部もご承知のとおりではないかと考えます。今回の台風高潮による堤防浸食もこの箇所で発生いたしております。加えて右岸の走潟町の南走下の桶門より下流へ向かって約500mの道路堤防は一級河川としては極めて軟弱で、堤防としては非常に弱く、今回の台風高潮では約300mにわたり溢水し50m程の法面の崩壊も起こっているし、民家1件の床浸水も発生している状況でございます。幸いに地元消防団のいち早い災害出動で大事には至らなかったにしろ、地元民の不安は極度に達していると言っても過言ではありません。 左岸の新開町の道路堤防もしかりです。右岸同様一級河川の防災堤防としては極めて軟弱であり、今回の高潮でも約300mにわたり道路堤防の溢水災害が起こっております。地元民の不安が募るのは当然であって、これまでの堤防補強の要望は強く求めていながらも整備には至っていない現状だというふうに聞いております。こうした状況の中で、流域住民の間では浜戸川下流域の河川事業はどうなっているのだろうか、何故、事業は進まないのだろうかという疑念の声も上がっている状況です。こういう疑念の声が上がっているという事は、流域住民にとっては、事業に関する情報がないのも1因だというふうに考えます。そこで浜戸川下流の右岸、左岸の河川改修事業のこれまでの取り組みと現行での経過がどうなっているのかを執行部にお尋ねいたします。特に、今回の台風高潮による堤防溢水による法面崩壊や堤防浸食が起こった下流域の右岸、これは先程申し上げました走潟町の南走下樋門から河口までの実情をお尋ねいたしたいと思います。この点については事業主体が県主体でありますので、把握できている範囲内で建設部長、お答えをお願いします。 ○議長(中山新之助君) 建設部長、藤本司君。 ◎建設部長(藤本司君) お答えいたします。先ず浜戸川下流域の現状からお話しさせて頂きます。第1点目の浜戸川下流域の改修事業の現状でありますが、ご承知のとおり同地区河川は、建設省直轄の河川となっております。従って、お答えする内容につきましては、九州地方建設局熊本工事事務所よりお聞きしたものとなります。ご指摘の下流域とは、硴江堰より河口までを指すわけでございますが、概ね緑川との合流地点まで延長にいたしまして、4㎞の距離となっております。その区間における、これまでの主な改修事業の状況を工事別に申し上げますと、先ず築堤に必要な施設として、3基の水門が完成しております。硴江堰が平成5年、潤川水門が平成5年、船場川水門が平成8年度の完成であります。その他、主要事業といたしましては、太郎兵衛橋の架け替えや樋門2基の付け替えが終わっております。 次に、護岸工事でありますが、両岸合わせまして、これまで約2㎞の区間を本格的な改良を見ております。またそれとは別に左岸の緑川地区のうち弱体護岸の強化策といたしまして、延長にして約445m、パラペットの設置ができ、非常に事業効果があがったのではないかと考えております。以上が主な、これまでの改修事業の状況であります。事業の進捗率にいたしまして、今のところ25%前後ではなかろうかという事でございます。息の長い河川事業を考えますときに、今後相当な決意をもって、本事業の促進に取り組む必要があると考えております。 ついででございますので、次の計画の点を見させていただきますけれど、現行の計画はどうなっているかという事でありますが、先程申し上げましたとおり水門を始め主要施設の完成を見ました事によりまして、浜戸川改修の仕上げとなる護岸工事の強化促進を図る計画であると聞いております。但し、その中で指摘されているのが、当河川における今後の予算配分でありますが、何故かと申し上げますと、これまでの事業については、平成7年におきました阪神大震災を教訓として想定された耐震対策に基づく事業の一環として取り組まれた事業でありまして、その耐震対策事業が、国において縮小されつつあるという事であります。従って、その影響を受けて事業が縮小されないか一番心配しているところであります。更にもう1点は、当区間は、非常に地質的に軟弱地盤でありまして、事業費の増嵩が指摘されております。この様な実情から今右岸から下流域約1㎞位でありましょうか、1㎞につきましては、計画の見直し等も検討されているようでありまして、当線の変更も一部検討されているようであります。下流域の本格的堤防の築造には、今後相当の期間を要するのではないかと懸念をいたしております。以上のことから、事業の推進に対し危機意識を持つわけでありますが、いずれにしろ、今後その促進に向け、当局に対しまして強く働きかける必要があると考えています。既に本年におきましても、浜戸川改修事業促進期成会として全体的でありますが、中央省庁に対し強い要望活動を重ねて行っております。今後も機会ある毎に働きかけて行く所存であります。以上でございます。 ○議長(中山新之助君) 田代厚志君。 ◆12番(田代厚志君) 進捗率が全体で25%の程、特にその中での進捗率の状況は、主に4㎞の中での上流域というふうに、私は判断をいたします。尚かつ、下流域については、今後計画の見直しを、やはりそれは今回の台風高潮災害という事を踏まえての計画の見直しだろうと思いますが、相当期間要するという事でございます。確かに建設省直轄の事業であるし、予算等の都合もあるかと思いますが、やはりこの辺は充分現状というものを見て貰って、今後強力な要望活動を展開しながら、計画の早期達成を図って行かなければならないのではないかというふうに痛感いたします。 今回の不知火松合地区を襲った台風高潮の最高潮位は、4.5mにも達したと言われております。河口の潮位よりも2m以上のオーバーだというふうに聞いております。それだけ高潮というものが恐ろしい災害だというふうに痛感する訳なのです。これが地形や風による吹き寄せや水深により予想以上の高潮となって襲ってくるのかも知れません。また、自然災害、時には膨大なエネルギーが予想以上に働き、被害も拡大させるというふうなことかも知れません。今回の不知火町松合地区の高潮災害は宇土市にとっても、対岸の火事では済まされないのではと感じる訳なのです。風向きによっては、海抜0m地帯の浜戸川下流域は一溜まりもないのではないかというふうに、私は危惧するところでございます。近年の異常気象の影響か、熊本地方への台風襲来も数年単位です。いつ何時18号規模か、それ以上の台風襲来があるかも知れません。今回の台風高潮災害を教訓に早急な高潮対策が求められると考えます。 政策の状況を見てみますと建設省では、今回の台風高潮災害を教訓に高潮緊急対策として高潮災害危険個所緊急対策事業を創設し、今後3年間で堤防の強化や嵩上げなど全国20箇所実施する方針と聞くし、他にも緊急な高潮対策が講じられるように聞き及んでおります。また県でも不知火町の松合地区高潮対策を協議する限定したものであっても、高潮対策検討委員会が実施されるなど、高潮対策に対する国、県の政策の進展がみられます。 こうした政策の変化を受けまして、また今回の台風高潮災害を教訓として、市においては浜戸川下流域の今後の高潮対策について、どう取り組まれているのか。どういう考えを持っているのか。尚また、これは建設省直轄事業でございますので、建設省ではどういう高潮対策を今後浜戸川下流域に講じようという計画なのかをお聞かせ願いたいと思います。先程部長も言われましたように、これは建設省直轄事業でございますので、現在まで出先機関との協議、もしくはいろんな機会を得て、把握しております範囲内で結構です。その点をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中山新之助君) 建設部長、藤本司君。 ◎建設部長(藤本司君) お答えいたします。ご指摘のとおりのように今回の台風18号では、お隣の不知火町では多数の死者、家屋の流出と大被害を受けておられますことに対しまして深く哀悼の意を表するものでございますが、同じ有明海に接する我が宇土市におきまして、台風の進路次第では起こりえた状況を想像すると本当に恐ろしい限りであります。本市におきましても浜戸川の右岸、走潟地区約300m、左岸で約100mにわたり床上浸水5戸、床下浸水32戸の被害を受けております。その対策には、地元消防団付近住民の皆様方の献身的な土嚢積み作業等によりまして、被害の拡大防止に努めて頂きましたことに対し、深く感謝申し上げるところであります。 さて、今後における浜戸川の高潮対策でありますが、浜戸川の下流域は前にも申し上げましたとおり、建設省が管轄する河川という事で、直ちに熊本工事事務所に対しまして、その善後策をお願い申し上げております。熊本工事事務所におきましても非常に心配を頂き、災害発生当日を始めとして、何回も何回も現場に足を運んで貰っております。その結果、市としまして熊本工事事務所の意向を踏まえまして、いち早く中央省庁に対し、市長自ら直接陳情いたしております。陳情の骨子は、溢水箇所を含みました低水護岸における早急な応急措置を講じて貰うものであります。その交渉が功を奏しまして、現在示されている高潮対策といたしましては、あくまでも工事の性格を暫定的な溢水防止策として位置付け着手するという事で説明を受けております。市単独での対応では限界がある中で、非常にありがたく思っているところでございます。 今後工事施工等におきましては、地元の皆さんのご協力が是非必要かと思いますので、その時は、是非ご協力を頂きますようお願い申し上げまして、お答えといたします。 ○議長(中山新之助君) 田代厚志君。 ◆12番(田代厚志君) この件については、先程前段で申し上げましたように西山宗孝議員の質問に対して市長からも、ある程度の高潮被害を踏まえました見直しによる対策事業が打たれるというふうに聞きました。この点は、そのとおりなのですか。 先程、西山宗孝議員の質問の時に下流域の台風高潮対策、高潮被害を踏まえて現行計画よりも見直しを含めた対策が打たれるというふうに、私は理解して聞いたのですが。この点はそのとおりなのですか。先程の答弁ですが。市長さんよろしいでしょうか。確かそうだったと思います。 ○議長(中山新之助君) 市長、田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) いま田代議員のご質問に対して、少し体系的に申し上げた方がいいのかも分かりませんが、私は先程西山宗孝議員にお答えをした内容を少し確認させて頂きますと、今回の台風18号による浜戸川河口域における高潮による堤防溢水に対しまして、建設省の方に現状をつぶさに説明をして、当面応急措置で対応していただけると、そういう私共は期待をしておるというふうに申し上げたわけであります。 その中で今、田代議員が縷々ご説明ございましたように、これは不知火海において発生をした湾奥の高潮による被害、或いは私共のような河川の河口域において高潮が発生をした地で堤防溢水をしたような被害、こういった従来河川災害については、大雨時の洪水に対応するための様々な対策を講じて参っておるわけでありますが、国においても、今回の高潮を教訓として湾奥、或いは河口域に対する高潮対策を抜本的に見直すというのは、これからの国において検討される問題でございますけれども、当面それでは、それらを待っているかというわけにも参りませんので、私共がお願いをしているのは、それまでの間、応急的な対応をして頂きたいという陳情をいたしたという事でありまして、それに充分国も答えて貰えるのではないかというふうに、申し上げたわけでございます。以上でございます。 ○議長(中山新之助君) 田代厚志君。 ◆12番(田代厚志君) 確かに、国として建設省としても今回の高潮対策以外、相次いだであろう、それに逐次早急に手が打たれるというのは、全国的に困難だろうとは思います。ただ、やはり先程申し上げましたように、現況というものはそう生易しいものではありません。地元の住民の不安というものは、これまで以上に高まっております。尚かつ、今度の災害においても、あれくらいと申し上げますならば、語弊があるかも知れませんが、溢水堤防浸食、特に下流域堤防がかなり沈下いたしております。これはご承知かと思います。でありますならば、やはり若干の政策の変更を願えるとすれば、これまでのような陳情活動、要望活動というものを重ねて、地元住民の不安が解消できるような取り組みというものがなされるべきではないかと考えるわけです。 そして一番肝心なのは、これまでの河川改修事業においても、いったいどう河川改修事業が進められているのか、という地元民は、その状況というものを知らないが為に不安というものが倍加させるという印象を受けます。ですから、地元民の不安解消を図るためにはその辺の配慮が必要な気がしてならないのです。どうかひとつ、これまで以上の国に対する要望、国も現地調査したならば、尚かつ、市長も中央省庁に対して陳情されたならば、尚一層要望活動というものを強化されて、地元民の不安が解消できるような事での取り組みというものをお願い申し上げておきたいと思います。 浜戸川河川改修事業の促進をはかるために、現在宇土市他4町1村、これは宇土市、富合町、城南町、中央町、砥用町、豊野村による市町村単位の改修事業促進期成会が実施されており、その活動によって、かなりの成果を上げていらっしゃるのではないかと思います。これはもう市長さんご自身の活動も大いに成果を上げていると、私は判断いたします。こういうような要望活動、市町村単位の要望活動等合わせて浜戸川下流域の地域住民は、一刻も早い堤防の強化や嵩上げ等の高潮対策事業が完成することが、非常に願望している訳なのです。ですから事業の促進のために必要ならば、地元においても期成会等を結成して下流域住民として事業の情報を知り、且つ事業への理解協力をして早期完成を要望していこうではないかという声も上がっております。これは私は側面からも非常に大切ではないかと思うのです。地元民も内容によっては、充分理解し、協力して早期完成を図る、何はともあれ何の事業においても国、県、或いは市の事業においても肝心なのは、地元の合意形成だと判断します。そういう事で、この地元の事業促進期成会という事について、市はどういうお考えを持っていらっしゃるのか、ちょっと、お聞かせ願います。 ○議長(中山新之助君) 建設部長、藤本司君。 ◎建設部長(藤本司君) お答えいたします。浜戸川は中央町に源を走っております。以下、豊野村、城南町、富合町、宇土市というふうに流れ、総延長27㎞の河川でありますが、その改修促進につきましては、組織といたしまして流域市町村一帯となって浜戸川改修促進期成会を結成し、要望活動を行って来たところであります。大型の事業を促進するに当たりましては、やはり中央への要望活動は、有効な手段であります。大きな力と考えております。またその成果も着々と上がっているのも事実であります。 一方田代議員さんのご発言は、今年の高潮現象が起きたことによる下流域住民の災害に対する危機意識が高まり、1日も早い河川改修を望むために自主的な期成会を設置する用意があるというふうな事でございますが、前にも申し上げましたとおり、河川改修事業は、息の長い事業でございまして、従いまして、期成会の設立に当たりましては、下流域住民の総意は勿論、特に同地域では一部いまだ用地買収等が残っております。従いまして、地権者の皆さん方の同意促進が得られやすいように、そういう性格の促進期成会等であれば望ましいのではないかと考えておりますが、いずれにしましても、あくまで自主的な活動のもとに運営されるという事であれば、問題はないのではなかろうかと考えております。以上です。 ○議長(中山新之助君) 田代厚志君。 ◆12番(田代厚志君) やはり、部長が言われましたように国の事業というもの、特に大型事業になりますれば、地元のどれだけの熱意があるのか。尚かつ地元の合意形成というものを図って国への要望、これが一番必要だとあらゆる事業に、これは当てはまるのではないかと思います。当然にして地元で期成会をするのは、これは地元が事業に対して協力します。これだけの地元住民の熱意がありますよ、是非とも早くやって下さい、そうして住民に、国民に安心感を与えて下さい、という要望のもとにこういう期成会を作りたいというような声なのです。いま部長、自主的な組織であればいいのではないかという事ですが、やはり地元としては、そういう期成会を作って、今後市への協力、当然にして国、県への協力を強力に示しながらも、熱意を示しながらも、事業の完成をしたいというような事だと、私は思っているのです。でありますから、その点は充分今後、市とも協議しながら地元でこういう動きが出てくるだろうと思います。そうして、こういう期成会を作ることによって流域住民としては、状況を知り、事業の状況を知り、地域に事情があって用地買収等が進まないならば、地元住民としては、できる限りの協力体制を築き、事業の促進が図られるようにして行かなければなりません。 私は、この住民の理解を得るための、要は情報を知らなければ疑問も出るだろうし、地元においてどう事業の促進の為に対応していいのか、協力していいのかというような事も地元民にはあるのではないかと思います。こういう組織を作ることによって、この辺の所は、かなりの解消が図られるというふうに、私は考えるわけです。 いろいろ申し上げましたが、最後に若干重複します。これまで申し上げましたことを踏まえまして、この下流域の今後の高潮対策について、全般的に再度市長の見解というものを伺って、この質問は、終わらせていただきます。 ○議長(中山新之助君) 市長、田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) お答えをいたします。今回、特に台風18号による高潮対策を中心として、田代議員の質問でありますけれども、現在の河川改修についての若干の背景といいますか、経緯を申しますと、一級河川である緑川、浜戸川は、緑川の支線であるわけでありますが、これまで浜戸川の改修もそうでございますけれども、昭和57年の御船川の大洪水によりまして、まず御船川の改修が抜本的に取り組まれて、ほぼ完成をした。その後加勢川の慢性的な水害常習地帯を解消するために6間堰の可動堰への改修など、加勢川の改修に相当な予算をつぎ込んできたというような事で、この緑川水系全体としては、大詰めに来ている。その中でこの浜戸川でありますけれども、先程来建設部長が申しましたように、直轄区域につきましては、硴江堰、或いは潤川堰、船場川堰といったような大きな懸念されておりました大事業を手がけまして、いま下流域に向かって築堤がなされてきているという状況であるわけでありますが、残念ながら建設省の河川関係の予算が相当大幅に後退しているというか、特に、この緑川水系についても、そのようなことで建設省熊本工事事務所の方でも非常に心配をされておりました。 この河川改修に対する国の予算措置について、地元の関係市町村からも強く国に要望を上げて欲しいという話を再三私共も受けておりまして、そういう事で私共もそれに対しまして国会議員の先生方等々にお願いをして、河川改修の予算を減らさないで欲しいという要望をこれまで再三行って来たところであります。その中で今回の台風による高潮という新たな問題が起きまして、更に改修を早めて頂きたいというお願いをしているわけでありますが、何と申しましてもそういった事情でございますので、一挙に浜戸川の改修の予算が増額されるというのは、非常に私共難しい状況にあると、従って当面田代議員ご指摘のように、浜戸川の下流域の住民の皆様方の不安を解消する為に、まずは応急的な対策を講じて頂きたいというような事でこれから、そのお願いに取り組んで行くわけであります。 そこで地元の方々から期成会まで作って、この改修に取り組もうという意欲があられるという事は、非常にありがたいことでありまして、ぜひそういった組織を作って頂いて、私共をバックアップして頂きたいと思っております。 その中で特に、部長が申しましたように、この河川改修の用地買収ほど難しいものはございません。従って、いま田代議員も地元においては、この用地買収というのを精一杯応援をするというお話でございますので、こんなに私共は力強いことはございません。そういう意味において、この地元期成会において、これから国において、この地元の用地交渉等に入って参りますので、その折には是非ともそういった期成会を中心として、ご協力を戴きたいと私から心からお願いを申し上げまして、若干の河川改修についての経緯等も踏まえて答弁をさせて頂いたわけであります。よろしくお願いいたします。 ○議長(中山新之助君) 田代厚志君。 ◆12番(田代厚志君) 確かに、浜戸川1級河川、国の直轄事業であるし、建設省の予算についてもかなり厳しい査定がなされている状況というものは、充分認識いたしております。その中で河川改修事業、大幅な減額の中で、例え台風高潮が発生したにしろ、急激な予算増加というものは困難だろうという事は充分わかります。 ただ、やはり今回の高潮災害というものは、これは予想を超える災害であったろうと思います。それは流域住民の不安というものを、これまで以上に募ったのではないかと思います。走潟町、新開町も無論のこと、海抜0m地帯は、これは堤防が決壊すれば、一溜まりもないのは分かっております。むしろ松合地区被害以上の被災になるという事も予測できるわけです。 しかも先程申し上げましたように台風というものは、前は数十年単位だったのが、今は数年単位、来年来るかも知れません。そういう状況の中では、尚更だと思います。先程市長も当面は増額が期待できないから、応急的な措置としての地元民の不安解消というものを図っていきたいと、ひとつこの応急的な措置が恒久的な対策に繋がるように、今後とも要望活動というものを強力に進めて頂きたい、強力に取り組んで頂きたい。その事に対しましては、地元民としてはできる限りの協力を惜しまないと、これは地元嘱託会議での意見でもあるし、おおよその地元民の意向であるというふうに判断されるわけです。 いろいろ申し上げましたが、どうか改修が進まない、この浜戸川流域の高潮対策が早急に実施されまして、事業が完成して、流域の住民が大雨や高潮時でも安心して暮らせるように地域作りというものを進めていきたいという事を、特とお願い申し上げておきたいと思います。そして事業促進に当たっては、繰り返して言うようですが、やはり地元住民も最大の努力はしてまいりますし、用地買収等についてもできる限りの協力は地元民においては惜しまないという考えがあります。 そういう事で次の質問に移らせていただきます。第2点目につきましては、生活環境の美化対策としての環境美化条例の制定について質問いたします。環境問題については廃棄物対策、大気汚染、或いは自然環境保全、環境美化対策など広範囲にわたりますが、市民も環境問題を身近な問題として捉え、テーマによっては、市民運動を通じて市民自らが改善に向けて行動してきているというのが、近年の動向ではないかというふうに私は見ております。 私は質問では、環境美化問題を取り上げて見たいと思います。なぜこの環境美化問題を取り上げて見たかと申しますと、この事を若干申しますならば、第1には、先に開催されました第54回国体では、宇土市においては遠来の選手役員及び関係者を美しい地域環境の中で迎え、より快適な環境で競技に望めるように、一般観客にも快く観戦できるようにという願いで、ゴミ、空き缶等の不法投棄の防止、或いは飼い犬の糞公害の防止、花いっぱい運動などの地域環境及び観光地の美化を、市民参加のもとに市民運動的に取り組みがなされまして、成果を挙げられました。この様な地域の環境美化対策が全国規模の大会に向けた一過性に終わることなく、せっかく盛り上がった機運を施策に繋げていくために、市民の生活環境美化対策として定着させるという事が非常に大切ではないかというのが第1の理由です。 第2点目として、地域の都市化と共に市民の生活環境は、一面では悪化の要因も伴っております。そして新たな要因も起こってきているように、私は見受けます。この問題については、市民のモラルの問題もあるかも知れないが、日常生活の身近なところで発生するゴミや空き缶などのポイ捨てやペットの糞の放置、ペットの運動の時の糞の放置、或いはゴミの散乱、そういうような問題は、住民の中から非常に苦情の声が多いようなのです。市民誰しも美しい環境のもとで、美しい快適な環境の中で生活したいという願望はある訳なのです。良い生活環境作りのためにも、美しい宇土市作りを目指し、行政、市民、或いは民間団体、事業者など、こういう一体性のある体制のもとに、環境美化対策を進めていく時期ではないかと考えます。そう思ったから、この問題を取り上げました。 そこで担当部局において環境美化対策は、どのような対策をどのような方法で進められているのか、という事をまず最初にお尋ね申し上げます。福祉生活部長、お願いします。 ○議長(中山新之助君) 福祉生活部長、那須宅巳君。 ◎福祉生活部長(那須宅巳君) 只今のご質問にお答えをいたします。環境美化対策の現状とその対策をどのように進められているか、という事でございますが、先ず環境美化対策の現状といたしましては、市内全域を可燃物は週2回、不燃物資源ゴミにつきましては、それぞれ月1回収集を行っております。 また美化清掃といたしまして、年1回海岸沿いを一斉的に清掃いたしております。その他市内をパトロールし、不法投棄や野焼き禁止の指導啓発を行うと共に県、市及び産業廃棄物協会と合同で不法投棄をされた廃棄物を年1回でございますが収集処理を行っているところでございます。 また、対策はどのように進められているか、という事でございますが、ゴミの出し方やペットの正しい買い方、また、野焼きの禁止といったこと等を地区嘱託さんを始め、広報うとによる広報及びチラシ、立て看板等で注意を促し、市民への啓発を行っているところでもございます。 しかし依然として、ご指摘のように空き缶、たばこの吸い殻等のポイ捨て、ペットの糞害など一部の環境マナーに欠けた方々の不法投棄があるのも事実でございます。今後も啓発等に一層努力をしていきたいと思いますが、こういった環境問題は、市民の皆様方のご協力が不可欠でございます。国体で培ったボランティアでの清掃奉仕など市民の皆様方の協力体制を是非とも継続して活かして頂き、ご協力を仰ぎながら環境美化対策等に一層の努力をして行かねばならないと思うところでございます。以上でございます。 ○議長(中山新之助君) 田代厚志君。 ◆12番(田代厚志君) 市内全域の週2回の可燃物、或いは月1回の不燃物資源ゴミの収集、これは現在全域で行われております。その他にも海岸沿いの年1回の清掃、或いは不法投棄された産業物の収集というような事は、やられておるものの対策としては、不充分ではないかと思います。尚かつ、市民の協力の啓蒙というものもやっているのだが、果たしてそれが政策に反映されているかというと、いささか疑問に思うところなのです。 確かにこういう問題については、行政だけでの政策達成というものを望むのもなかなか難しい面でございます。やはり行政、市民、民間団体、或いは事業所、これらが一体となって総合的に取り組む体制というものを築き上げていかなければならない。こういうような体制で進めてこそ政策の達成というものもできると私は践んでおります。これらの現況での対策は進めるとしても、これは当然にして進めなければならない政策なのですが、これ以外の対策というものも、今後やって行かなければならないと、感じるところでございます。市は今定例議会に時代の変化に対応した組織、政策調整機能の強化、或いは事務事業の効率的な運営を目指して機構改革案を提案され、その中で環境保全等ゴミ対策を所管する環境課というものを独立設置されることを示唆しておられます。まさに時代の変化、事業の効率的な運営に繋がるものとして、私は評価いたしたいと思います。 環境行政は、これまでは余り目立たない分野であったろうと思いますが、しかし、近年は環境問題は市民の関心も高く、生活に密着する身近な問題として、その政策の成否は、生活基盤そのものに関わって来る問題であって、やはり計画的、総合的な取り組みというものが要求されると思います。今後は、組織的な環境対策、組織的にも環境対策が拡充されます。4月1日からという事でございますが、私は積極的な対策というものが講じられて行かれるものとして期待するところです。 そこでちょっとお伺いいたします。環境美化対策を行政、市民、民間事業者などが一体となって推し進めていく為には、環境美化に対する市民などへの意識付け、或いは啓発指導と共に政策の徹底を図るためには、この辺で環境美化条例の制定は、どうかと思うわけです。この事について市長さんのご意見なりをお聞かせ下さい。 ○議長(中山新之助君) 市長、田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 田代議員の環境問題についてのご質問にお答えをいたしますが、まず環境美化条例を作って、市民の美化意識の高揚にすべきではといったことであると思いますが、私も全く同感でございまして、この環境美化条例というのを作りたいと思っております。 特に、私も最近県外等にいろんな仕事上での視察といった時に、朝からずっと街を歩いておりまして、目抜き通りの美化の取り組みの状況、或いは裏通りについての心配りの状況等をよく見て回るわけでありますが、非常にそういった取り組みが実感される努力をしておられる都市が確実に増えてきているというふうに思うわけです。その中でも典型的なものは、ゴミの収集等に代表されるわけでございますが、宇土市の場合、街路樹、通りに面した植え込みなどに、相当の空き缶、空き瓶が捨てられている。また道路沿いなどの水田などにも稲刈りなどが済んだ後等を見てみますと、いろんな物が投げ込まれているわけであります。これは、やはりここで環境美化条例を作るといいましても、私は、市民の環境問題に対するモラルの向上を目指すものでなければ意味がないと、ただ条例を作ればそれで済むというものではないと思っております。 そういう意味において、市民の皆様方からこういった私共行政をはばたせて頂くような形で、せっかく作るものであれば、環境美化条例について、是非とも市民の皆様方のご参加を頂いて作ることができればという気持ちを強く持っているわけであります。 ただ、先程田代議員からも、ご指摘ございましたように、今度開催をいたしました国体において全国からお見えになる選手役員の皆様方、或いはお客様方を宇土市を花いっぱいにしてお迎えしようと、きれいな環境でお迎えしようという事で市民運動を展開していただきました。花いっぱい運動に取り組んで頂きました。多くの市民の皆様方がボランティアで花いっぱい運動に取り組んでいただいて、本当に国道57号線沿いを始めとして市役所前の中央公園、またそれぞれの集落毎に、花いっぱい運動を展開して頂いて、本当に市民の皆様方の今回の国体における花いっぱい運動に、大変なご協力を戴いたことに感謝をしているわけでありまして、これを一過性のものとするのではなくて、先般も嘱託会の会議の席でお願いをしたわけでありますが、どうぞ今後これを1つの契機として、私共も花いっぱい運動に取り組んで参ります。またご協力を頂いた市内の花卉組合の方々も積極的に協力をしようという意気込みをお持ちでございますので、これを機会に宇土市の花いっぱい運動を取り組んでいきたいと思っております。 そんな中で環境美化条例が身のあるものとなりますと、これは大変素晴らしいことだと思っております。そういうような事等も踏まえて、広く議会のご協力も頂き環境美化条例を作りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山新之助君) 田代厚志君。 ◆12番(田代厚志君) 市長、環境美化条例を作りたいという考えを大いに歓迎いたしたいと思います。成る程こういう問題については、環境美化問題について、特に全般の環境問題についてもしかりなのですが、やはり市民のモラルの向上というもの、これはどうしても不可欠です。その為にも市民全体を対象に、尚かつ、政策というものを打ち出して意識付け、啓蒙、そういうものをやっていく必要がある。私は先の国体、かなりの盛り上がりを見せており、自ら道路沿線に花いっぱい運動を展開する内、いろいろな団体が朝早くからこぞってこの運動に参加している、こういう気運というというものを一過性に終わることなく政策として定着させていく、過去においては、なかなかそれが行かなかった。私は今ならば充分な対策が打てるのではないかと思います。一過性に終わることなく市民の気運の盛り上がりというものは、そう機会がございません。そういう事であるならば、そういう気運という物を政策に結びつけていく努力をして頂きたいと思うわけでございます。 その中で、条例が制定されたならば、当然にして市民に対する意識付け、啓蒙を行っていかなければならないだろうし、積極的な政策の展開によって市民のモラルの向上にも繋がって行くように、私は考えます。どうかひとつ今後組織の拡充を機会に、更に環境対策というものを全面に打ち出して積極的な取り組みというものを行い、宇土市の街はきれいになったなという市民の声が聞かれるような政策の展開をお願い申し上げて終わりたいと思います。そうすることによって宇土市のイメージというものも変わって来るであろうし、いま現在、宇土市人口増加地域です。少なくとも市民から喜ばれるような、市民から好感をもたれるような生活環境というものを作り上げていくとすれば、良好な生活住宅環境というものが作り上げられて行くし、グレードの高い住宅街の実現も可能であろうかと思います。少なくともこれからの住宅建設についても有効な手だてになるはずなのです。 宇土市に来て良かったなというような市外からの転入者、そういうような気持ちが湧くような今後の政策の展開を心から期待申し上げまして、私の一般質問を終わらせて頂きます。ご静聴ありがとうございました。  (拍手) ○議長(中山新之助君) 以上で、本日の質疑並びに一般質問を終わります。 次の本会議は、14日火曜日定刻に会議を開きます。 本日はこれをもって散会致します。             -------○-------               午後2時34分散会...