宇和島市議会 > 2020-09-09 >
09月09日-02号

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  1. 宇和島市議会 2020-09-09
    09月09日-02号


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    令和 2年  9月 定例会令和2年9月宇和島市議会定例会議事日程第2号令和2年9月9日(水)午前10時開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    田中秀忠君 2番    山本定彦君 3番    畠山博文君 4番    佐々木宣夫君 5番    山瀬忠弘君 6番    椙山三也君 7番    浅田美幸君 8番    川口晴代君 9番    中平政志君10番    武田元介君11番    浅野修一君12番    赤松孝寛君13番    安岡義一君14番    三曳重郎君15番    石崎大樹君16番    岩城泰基君17番    福島朗伯君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員     なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     田邑高浩君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君農業復興統括官    古澤武志君建設部長       山田芳人君教育部長       片山治彦君水道局長       居村研二君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       森田孝嗣君財政課長       中川耕治君危機管理課長     山下真嗣君選挙管理委員会事務局長           山崎勝彦君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         古谷輝生君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主事         細川大地君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(福島朗伯君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を始めます。 本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の会議録署名人に、安岡義一君、三曳重郎君を指名いたします。 それでは、これより一般質問に入ります。 質問は、お手元に配付の発言順位により順次発言を許します。 なお、発言時間は、一問一答方式の場合、質問と答弁の時間を含め、1人1時間以内といたします。 この際申し上げます。議員の皆さんは、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し、答弁を求める者の指名を願います。 なお、議員の質問に対する理事者の答弁は、簡潔明瞭に自席にて行い、議事進行に配慮されることを求めます。 まず、佐々木宣夫君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 会派宇和島未来創生研究会、佐々木宣夫です。 通告に従いまして、一問一答方式で行います。よろしくお願いいたします。 さて、冒頭、市長の御挨拶にもありましたが、これまでに経験したことのないような暴風雨、高波、高潮、それに記録的な大雨となるおそれが心配された台風10号が過ぎました。 相次ぐ台風により亡くなられた方々に対しまして、お悔やみを申し上げ、被害に遭われました方々に対してお見舞いを申し上げます。そして、今もなお行方不明となられている方々の御無事を心からお祈り申し上げます。 さて、今回の台風を人命被害、物的被害というものが九州を別にして心配されたほどではなかったことから、大したことなかったと感じられた方もいらっしゃるようですが、データを見ますといかに記録的な現象であったかが分かります。日本の各地で最大瞬間風速の観測史上の最大値を更新しており、自動車や建物が吹き飛ばされるほどの強い風が吹いたことが分かります。 大したことなかったと感じられるほどの備えをされた皆様、避難された皆様、避難所の運営に関わられた皆様、警察や常備消防及び消防団をはじめ、台風対策に御尽力いただいた皆様、それから、平成30年7月豪雨災害の教訓を基に、徹底して命を守る意識の拡大に取り組んでくださった職員の皆様に対しまして、心から感謝を申し上げます。 我々は、あの教訓を忘れてはならないと心に刻んでいます。 それでは、今もなお本市に爪痕を残している平成30年7月豪雨災害からの復旧についてお尋ねいたします。 まず、公共土木施設復旧について、本議会に提出された補正予算では、平成30年7月豪雨災害対応分として、公共土木施設災害復旧事業に8億円が計上され、累計額22億3,700万円に上ります。これにつきまして、現在の進捗状況を質問いたします。 現在までの進捗率、契約と完了の割合と、なお残っている工事の件数、道路、河川、橋梁についてお教えください。 また、6月の議会で質問させていただいた後の入札件数の増加数、不落件数の減少数及び工事完了件数の増加数をお願いいたします。山田建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 建設部所管の公共土木施設災害復旧工事の進捗状況につきまして御報告いたします。 補助事業の採択件数334件の9月4日時点の進捗状況ですが、入札件数は293件で、全体の87.7%、そのうち契約済み件数が248件で、不落札件数が45件、契約率は74.3%で、そのうち工事完了件数が55件で、完了率は16.5%となっております。 次に、未契約工事の件数ですが、道路が58件、河川が27件、橋梁が1件、合計86件となっております。 6月議会時からの入札件数、契約済み件数、不落札件数、工事完了件数の変動ですが、入札件数が82件の増加、契約済み件数が41件の増加、不落札件数も41件の増加、工事完了件数が6件の増加となっております。 今後の発注予定ですが、砂防工事等の他工事との調整が必要となる6件を除いた箇所につきまして、9月中に一通りの入札を行う予定としております。 また、不落札となった案件につきましては、各業者の状況を確認し、現場代理人の兼務可能件数を5件から10件へ拡大することや、発注ロットを調整するなど、不落札となった原因を考慮した対応や設計内容とした上で、再度入札を実施してまいります。 今後も国・県、農林部局、建設業界との情報共有や意見交換を行いながら、更なる受注率の上昇と工事の進捗を図り、一日も早い復興を目指してまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 次に、農地・農業用施設復旧の進捗状況について、前回の議会で、今年度計上されている復旧工事の滞りに言及をさせていただいております。 その後、どうなっているのか。現在までの進捗率、契約と完了の割合と、未契約の工事の件数についてお教えください。なお、国費分と市単独分に分けてお尋ねいたします。古澤農業復興統括官。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 古澤農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(古澤武志君) それでは、農林課所管の国の農地・農業用施設災害復旧工事の契約率と完了率、未契約工事の件数につきまして御報告申し上げます。 9月4日現在における進捗状況でございますが、対象箇所数416件のうち、300件が契約済みであり、契約率は72.1%となっております。そのうち、完了件数は31件でございまして、完了率は7.5%というふうになってございます。 未契約工事の件数につきましては、116件というふうになってございます。 続きまして、市単独補助事業について御報告申し上げます。 平成30年度の実施件数は、宇和島市全体で、農地・農業用施設を合わせ416件を実施し、平成31年度は542件の実施というふうになってございます。 本年度、令和2年度につきましては、市全体で完了、実施中を含め97件となっており、そのうち24件の工事が完了しております。累計で1,055件の申請に対しまして、982件の工事が完了し、完了率は93.1%でございまして、まだ73件が実施中というふうな状況にございます。 今後も引き続き、国・県、建設部局等と連携しまして、さらなる工事の進捗を図り、一日も早い復興に向けて全力で取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、御理解、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 古澤農業復興統括官の御答弁の中にありましたが、既に農業、農地・農業用復旧工事につきましては、小さなロットでの発注がかかっております。 建設部局におきましても、今後、小さなロットで発注を掛けていただけるということですので、各課連携を取られて、着実に進みますようにお願いをいたします。 次に、給水施設、設備についてですが、その前に、先週の9月4日金曜日に、三間町内で発生しました水道管破裂に対しましては、夕食準備の時間には断水も解除され、迅速な御対応をいただきましたことに感謝いたします。ありがとうございます。 さて、6月議会で、今年度計上されている復旧工事の滞りに言及させていただいたところではございます。その後、どうなっているのか、現在までの進捗状況を伺います。なお、吉田地区、三間地区それぞれについてお答えください。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) お答えいたします。 水道局発注の水道管路本復旧工事13件につきましては、昨年度中に吉田地区6件、三間地区3件の工事が完成しております。 今年度への繰越工事4件のうち、吉田地区3件の工事につきまして、1件は現地での工事が終了し、現在、完成検査に向けた準備を進めております。残る2件の工事は、いずれも橋梁本設工事後の水道管添架工事でありますが、できるだけ早期の完成を目指し、引き続き関係機関との工程調整を図っているところでございます。 次に、三間地区ですが、残る1件の工事につきまして、9月末までの完成を目指し、こちらも他工事との調整を図っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) また、市の所管ではないことは存じておりますが、南予水道企業団所管の吉田及び三間代替浄水施設の工事の進捗状況について、情報をお持ちであればお教え願います。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) 本件は、施設の運営主体である南予水道企業団からの情報としてお答えさせていただきます。 三間地区代替浄水施設の本復旧工事は、8月中に主な施設整備工事が完了し、9月1日より新施設から三間地区へ向けての供用を開始したところでございます。現在は外柵工等の附帯工事や旧施設の撤去作業に取りかかっており、現地工事完了は9月末までを目標としております。 続きまして、吉田地区代替浄水施設の本復旧工事につきましては、12月末までの新施設供用開始を目指し、現在急ピッチで工事を進めているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 9月2日付の愛媛新聞で、三間仮設浄水場の供給開始が報じられました。断水を伴うことなく、臭いや濁りが改善されると伝えられました。今年の初夏にも臭いが気になるとの市民の方のお声を聞いておりましたこともあり、非常にうれしく思っております。 今後も安心で安全な水を安定的に供給していただけますよう、よろしくお願いいたします。 続きまして、県の農地中間管理機構と連携した事業の利活用についてお尋ねをいたします。 現在の状況につきまして、吉田町玉津地区では、平成30年7月豪雨災害で大きな被害を受けた樹園地の復興事業が進められておりますが、これについてその状況を教えてください。古澤農業復興統括官。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(福島朗伯君) 古澤農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(古澤武志君) お答えいたします。 吉田町玉津地区の農地中間管理機構関連農地整備事業につきましては、昨年度、農地中間管理機構を通した農地の貸借が完了しました。そして、今年度から事業に着手したところでございます。 現在、愛媛県が詳細測量設計を行い、当市、宇和島市が換地計画原案作成を行っているところでございます。 令和3年度から愛媛県が工事に着手し、令和7年度に完了する予定というふうになっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 農地中間管理機構による農地整備事業について、これ、全国での実施の状況と本県の他の市町での実施状況をお尋ねいたします。古澤農業復興統括官。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 古澤農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(古澤武志君) お答えいたします。 農地中間管理機構関連農地整備事業の全国の実施状況についてでございますけれども、41道府県におきまして、128地区で実施しているというような状況にございます。 また、愛媛県における他市町の実施状況でございますが、松山市が2地区の果樹園地で、西予市が2地区の水田の計4地区におきまして事業を実施中となっております。これに宇和島市の1地区、樹園地玉津を含めますと、愛媛県全体では5地区が事業を実施中というような状況でございます。 また、令和3年度の計画となりますけれども、宇和島市の1地区、水田、黒川地区を含めますと、愛媛県全体で5地区が計画されておるというふうに聞いております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 平成29年9月25日に施行された土地改良法の一部を改正する法律の背景の一つには、今後、高齢化の進行に伴い、農地中間管理機構への土地の貸付けが増加する見込みであり、その際に基盤整備が十分に行われていない農地については、担い手が借り受けないおそれがある。一方で、農地中間管理機構に貸し付けた所有者は、基盤整備のための費用を負担する用意はなく、このままでは基盤整備が滞り、結果として担い手の農地の集積、集約化が進まない可能性があることから、農用地の利用の集積を加速化するために、所定の措置を講ずるとされております。ここには樹園地だけでなく、水田等の再編整備についても想定をされていることが読み取れます。 古澤統括官の御答弁の中に出てきたんですが、今後の本市で行われる事業について、水田の再編整備計画が三間町黒川地区において見込まれておるとのことです。この状況をお尋ねいたします。これは、楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えいたします。 三間町黒川地区につきましては、令和元年度に国への事業採択申請に必要な計画書の作成を行い、令和3年4月の事業採択を目指しているところでございます。 今年度は、農地中間管理機構を通した農地の貸借を行い、担い手として新たに立ち上げます集落営農法人への農地の集積を進めてまいります。 予定どおり事業採択となれば、令和3年度に愛媛県が詳細測量設計を実施し、市が換地計画原案を作成し、令和4年度から令和7年度にかけまして愛媛県が工事を行う予定となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 今後、担い手不足が心配される地方におきましては、農地の再編整備、特にお力をいただけることが大切かと考えます。よろしくお願いいたします。 さて、質問が変わりますが、平成31年4月に、森林経営管理法及び森林環境税法が施行され、これに伴い森林経営管理制度、いわゆる新たな森林管理システムがスタートしました。本市と周辺市町でも協力をして、南予森林管理推進センターが機能いたします。この新たな森林管理システムの考え方、理念について教えてください。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 森林を取り巻く状況につきましては、過疎化や担い手の減少などにより、森林の手入れ不足が生じている一方で、活用できる人工林資源が充実し、国産材供給量も増加している現状にございます。 このような状況を踏まえ、森林の経営管理を確保し、林業の成長産業化と森林の適切な管理の両立を図るため、平成31年4月に森林経営管理法が施行され、新たな森林管理システムがスタートいたしました。 この制度におきましては、森林所有者に適切な森林の経営管理を促すため、責務を明確化するとともに、所有者が適切な森林管理を行えない場合は、市が仲介役となり、所有者から経営管理の委託を受けて森林の集約化を図り、意欲と能力のある林業事業体に経営を委ねる一方で、森林経営に適さない森林につきましては、市が森林の管理を行うことにより、林業経営の効率化と森林管理の適正化を図るものとなっております。 なお、これらの取組につきましては、森林整備及びその促進に関する費用として、森林環境譲与税を活用することとされております。この新たな制度によりまして、放置森林が経済ベースで活用されることによる地域経済の活性化、また、間伐が遅れている森林の解消や、伐採後の造林が促進され、土砂災害等の発生リスクの低減により、地域住民の安全・安心に寄与することなどが期待をされているところです。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 担い手の少なくなっている林地の管理につきまして、補償された財源を基にして取り組んでいただける事業ということを理解いたしました。 では、この新たな森林管理システムの具体的な運用取組について伺います。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 森林経営管理法に基づきます新たな森林管理システムでは、採算性が見込まれない森林につきましては、市、町が自ら整備するなど、様々な専門的業務を行うこととなります。このため、新たな制度を効果的、効率的に推進するため、松野町、鬼北町と共同で、昨年12月に南予森林管理推進センターを設立いたしました。当センターの業務につきましては、森林の経営管理に関する意向調査の実施や、集積計画等の策定、経営管理の委託、森林整備の実施、新たな森林管理システムを推進するための担い手の育成・確保などを行うこととしておりまして、愛媛県、関係市町、南予森林組合が連携し、業務を遂行することとしております。 なお、南予森林管理推進センターの事務所につきましては、現在、鬼北町永野市の南予森林組合の事務所に一室をお借りし設置をしておりますけれども、今般、老朽化に伴う南予森林組合の移転改築に伴いまして、当センターの事務所も併設することとしておりまして、来年4月から鬼北町奈良の新事務所での業務開始を予定しているところでございます。 以上です。 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 少し古い話になるのですが、平成29年6月27日付の愛媛新聞に、当時の増田寛也元総務大臣ら民間有識者でつくる所有者不明土地問題研究会によって、所有者が分からない土地が全国で410万ヘクタールと推計される。これは、九州よりも広い面積。登記された土地の筆数では20.3%の所有者が不明となっており、このうち林地については25.7%、林地全体の4分の1に及ぶとの分析結果が載せられています。 平成30年12月議会で、私は、本市の国勢調査について質問をさせていただきましたが、まだ確定のしておらぬ部分も残っておるように覚えております。 所有者が不明なままでは、固定資産税などの徴収だけでなく、公共事業や災害の復興事業にも支障を来します。また、森林の荒廃につながった結果、自然災害の被害の拡大につながるとの指摘もなされています。 このような所有者不明林に対しての対応はいかがでしょうか。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 新たな森林管理システムの制度におきましては、所有者や共有者の不明森林につきましては、特例措置により登記簿や戸籍等による調査を行った上で、公告など一定の手続を経れば同意されたものとみなし、経営権利が設定できることとなっておりまして、管理が行われていない所有者不明森林の整備につきましても、管理ができる仕組みとなっております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) では、現在の状況と今後の取組について伺います。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 現在の取組の状況でございますけれども、当市におきましては、三間町二名地区をモデル地区として、令和2年2月に住民説明会を実施しております。また、所有者に対します意向調査につきましては、10月の実施を予定しているところでございます。その後、意向調査により、市が経営管理を委ねられた場合には、市が経営権利を設定し、現地調査等によりまして、経営に適した森林と経営に適さない森林とに振り分けを行った上で、経営に適した森林につきましては、林業経営者への再委託を行い、適さない森林につきましては市が自ら管理することとなります。 また、来年には、新たに津島町山財地区及び増穂地区におきまして、住民説明会を予定しているところでございます。 今後におきましても、県、南予森林組合、関係市町、南予森林管理推進センターが連携協力し、適切な森林管理の推進に努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 当市を含め、今回の事業に関わります地域には、県の南予森林計画に係る広大な林地がございます。これらが適切に維持・管理され、自然環境と市民生活との調和の取れた関係が保たれることを強くお願いいたします。 さて、質問が変わりまして、新型コロナウイルス感染症に対しましては、我々はまだ有効な対応策を手に入れることができてはいない状況です。しかし、専門家による研究は進められており、いつまでも今の状況ではないものと考えます。 そこで、新型コロナウイルス感染症が収束した後の、宇和島市の進もうとする方向についてお尋ねをいたします。 マスコミで報じられました中に、淡路島へのパソナグループ全社の移転というニュースがありました。 我々は、平成31年3月に、淡路島で廃校となった小学校を活用したレストラン、のじまスコーラを視察に参っております。人口が減り、使用の用途が失われた施設、設備、インフラを活用しようとする事業の取組を拝見してまいっております。その際には、グループの社長が、当地に特別の思いを抱かれており、また、人材派遣企業というパソナグループの性格から、立地にとらわれることなく移転を決められたものかと思われますが、このような例に見られるように、都市部にお住まいの方々で地方への転居や移住をお望みの方が増えている傾向にあるように思われます。 このような状況を踏まえて、大都市圏を離れて地方への移住を希望されている方たちに対して呼びかけが行えないものだろうかと考えます。 本市について考えますと、まず、現在までに、高齢者が健康なうちに入居をし生涯を過ごすための生活共同体構想、CCRCの宇和島版事業としてスタートした三間町もみの木が、今やアクティブシニアだけでなく移住してこられた方々と地域とをつなぐ場として機能していると思われます。これについて、市長はどのような御認識をお持ちかをお尋ねいたします。岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 CCRC事業における移住者の要件というものは、50歳代から70歳代前半、いわゆる都市部に暮らすアクティブシニアという方々を対象にしてまいりました。しかしながら、国は、昨年度この要件というものを見直そうと、現在ではどの世代でも構わない、こういった条件になっていると聞いております。 議員御承知のとおり、三間地域といいますのは、一昨年の7月豪雨災害、この折に、もみの木を中心といたしまして住民たちでこの苦難を乗り越えてきたと、地域の絆が大変深い地域だと認識しておりますので、こういった移住者の方々を大変温かく迎え入れられるような、そういった素養があるものだと、そう認識をしております。 現在、この三間地域における魅力をさらに再発見していこうと、海外青年協力隊の訓練生というのを、今、受入れというものも、今、模索をしているところでございますし、まち・ひと・しごと本部の、これから試験的に都市部の企業とのマッチングというものも、今後試験的になされるということでございますので、当然にそこにも手を挙げておりますし、これからこのまち、三間地域というまちというものをやはり全国に発信していきたい。そのような思いでいるところでございます。 以上でございます。 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) もみの木のような機能を活用することで、移住してこられた方々にも安心して当市での生活を始めていただけるものと思います。 では、新型コロナウイルス感染症収束後の宇和島市について、どのような将来像、将来ビジョンを描かれているかをお尋ねいたします。岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほど議員がおっしゃったとおり、パソナグループ、来年の4月までに、大体1,000名程度の本社機能の主要部分というものが淡路島のほうに移転してくるということを聞き及んでおります。 今回のコロナウイルス感染症拡大の折には、やはり特に働き方、これは在宅勤務を含めてリモート環境であるとか、そういったものが一気に進んできた感があります。そういった中で、仕事の中には、いわゆるこういった遠隔地でも十分できるんだということを確信された企業というもの、そしてまた、個人の皆様方もそういった価値観でこれから動いてくるものだと思っております。 当市を見渡しますと、やはり住居の関係、特にまた仕事の関係というものが、大変環境整備ができていない現実というものもございます。移住者の方々が何を求められてくるのかということを、やはりしっかりもう一度捉えながら、特にどうやったら稼ぎ、そして暮らしていくことができるかというその質問に対して、十分に答えることができることが、まずは肝要だと考えているところでございますので、今後ともこの環境整備と、また、シティセールス等々でこのまちの魅力というものをしっかりと発信した上で、移住者の方々に、宇和島に行きたい、そう選んでいただけるようなまちをしっかり目指していくべきだと、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 宇和島をアピールするツールもそろい、ますます外に働きかけることが可能になっていくものと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 次に、今後、都市部を離れて、地方での暮らしを求められる方々、これらの方に対して、他の都道府県に対して、これまでに当市への移住を働きかけるために行われてきた取組について確認をさせてください。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 当市における移住政策につきましては、平成19年度から移住体験住宅の利用や空き家バンク制度を開始しております。 平成28年度からは、移住相談窓口を企画情報課に集約し、窓口のワンストップ化を行うとともに、東京圏域に移住コンシェルジュを配置し、都市部での移住フェアにも積極的に参加するなど、移住相談者に対するきめ細やかな対応を行っているところでございます。 さらに、平成29年度からは、2泊3日で宇和島の暮らしを体験できる移住体験ツアーも実施しており、移住希望者が実際に宇和島を訪れ、このまちの魅力に直接触れていただくことで、より宇和島を身近に感じていただくことを目的とした施策も展開しております。 加えて、産業経済部におきましても、移住相談窓口と連携して、農林水産業における担い手不足対策として、担い手の育成と定着に向けた支援を実施することで、相乗効果を図っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 今、西本部長の御答弁の中にもありましたが、担い手不足を解消する、農業、林業にとどまらず、水産業において、第一次産業という宇和島の基本的な、主要な産業に対して、担い手として当地へ来ていただけるということが非常に大切かと思います。 今後、都市部を離れて、地方での暮らしを求める方々を宇和島市に招くために、進められる、進められようとされている取組について教えてください。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 新型コロナウイルス感染拡大に伴う新たな生活様式への移行と、テレワーク等多様な働き方の推進に伴い、地方への関心はますます高まるものと期待をしているところでございます。 現在も6月から月1回のペースで、愛媛県主催のオンライン移住フェアに参加するなど、コロナ禍に対応した事業に取り組んでおりまして、今後も愛媛県と連携を強化しながら、テレワークやワーケーション事業の推進と併せ、移住促進につなげてまいりたいと考えているところでございます。 また、移住体験住宅につきましても、これまで要望の多かったトイレのウオシュレット化、インターネット環境の整備を行うことで、快適な住環境の整備を図り、より多くの移住につなげたいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 実際に当市に来て住んでいただくためには、その前の段階として、移住の体験をしていただくことが重要になると考えます。西本部長の御答弁にも触れられておりましたが、これまでに行われてきました移住体験について、利用された方々の声、利用者アンケートにはどのようなものがあったのかをお尋ねいたします。 なお、高い評価だけでなく、もしも低い評価がありましたなら、それについても教えてください。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 移住体験住宅を利用された方に対しまして、任意ではありますが、退去時に利用者アンケートに御協力をいただいているところでございます。 この中で印象に残った回答には、自然が豊かですばらしい、出会う人皆親切だった、食べ物がおいしいといったうれしい御意見もいただいております。 しかしながら、一方で、虫が多い、バスの便が少ないといった田舎特有の御指摘や、施設が古い、水回りが悪いといった施設自体に対する御意見もいただいております。 今後といたしましても、いただいた意見を参考に、多様な移住ニーズに対応してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 考え方や文化の違う他の地域からの方をお招きするに当たっては、受け入れていただく体験住宅周辺にお住いの方々との関係づくりが重要だと思われます。いらっしゃる方と受け入れる側の方との障壁を下げるために、どのような取組をなされてこられましたか。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 移住体験住宅の入居時には、お互いに隣に誰が住んでいるのかといった不安を払拭するために、必ず移住相談員が近隣にお住いの方に対して、入居の方を御紹介するようにしております。このように、近所にお住まいの方と体験住宅御利用の方との関係を築くことで、利用された方からは、地域の住民の皆さんに声をかけてもらった、ミカンや魚をいただいたといった感想もいただいているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 実際に三間町では、自治会費を納めていただいて、自治会活動にも関わりを持っていただける取組をされてきた、こられたと伺っております。 では、体験住宅を御利用いただいた方の平均の居住期間はどの程度でしょうか。もしも最低期間として設定されている1か月を大幅に下回ったようなケースがありましたのならば、その理由もお教えください。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 宇和島市の移住体験住宅は、最短1か月から最長3か月の間で利用できますが、入居者の方の利用期間は様々で、近年の平均利用月数は約1.5月となっておるところでございます。最短でも1か月以上の契約とはなっておりますが、中には仕事の都合で休みが取れなかった、長期間、家を留守にできなかったといったような理由により、1か月未満の利用者の方もおられるのが現状でございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) では、体験住宅の管理については、これはどのように行われているのでしょうか。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 当市における移住体験住宅の施設のほとんどは、元教員住宅を活用しておりまして、中には建設年が古く老朽化している部分もありますが、適宜修繕を行いながら、入居者の方の安全・安心な利用に努めているところでございます。 日常的な管理につきましては、入居前後において職員が清掃等を実施するとともに、備品類の交換や追加などを行い、より快適に住んでいただけるよう努めているところでございます。 以上です。 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 私、お願いをしまして、体験住宅全てを回らせていただきました。これは、体験住宅の一部の写真なんですが、上が吉田町法花津にあります温州。温州は、昭和63年に、今、御答弁にありましたが、旧の教員住宅として建てられました。下のほうは、津島町岩淵にある白鷺、こちらは、昭和62年に旧教員住宅として建てられました。拝見をしますと、非常に程度の良い建物で、中の什器類、家具類もすぐに入って使えるような状態で整備をされております。 ところで、ひっくり返しまして、こちらは三間町宮野下にある伊達です。こちらは、昭和47年に同じく教員住宅として建てられたものです。下の写真は、部屋の中からベランダを写したものなのですが、屋根の部分が腐って落ちている状態でした。 さて、伊達、蜜柑、温州2つ、白鷺、川獺のそれぞれについて、西本部長は住んでみたいと思われますでしょうか。お聞きします。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 議員御指摘のあった三間町の伊達は、体験住宅の中でも非常に古い施設で、老朽化しておりますけれども、一方、月の利用料は、光熱水費は別として、月4,300円と他の体験施設より非常に安価となっております。 御指摘のあった外側のひさしにつきましては、早速撤去に向けて見積りを依頼しているところでございます。 なお、それぞれの施設に住んでみたいと思うかという御質問でございますけれども、私が仮に仕事を辞めて収入がない状況で、単身であれば、伊達も選択肢として考えます。夫婦ということであれば、他の施設を選択しますし、仮に預金等にかなりの余裕があるということであれば、もう少し新しい施設をと考えるかもしれません。 当市が行う移住体験、あるいはワーケーションの受入れ施設に関しましては、現状では供用廃止後の施設を再利用しているものばかりでございまして、魅力的な施設で快適に過ごしたいと思われる方への対応が十分でないことは認識をしておりまして、民間での対応も含め、今後も担当と知恵を絞っていきたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 移住体験住宅の稼動率を確認させていただきました。平成19年度からの運用で、延べ163組、平成28年度、所管が企画情報課に移りましてからの4年間で70組、うちの移住者が平成19年度から41組、企画情報課が担当されましてから約20組出ておりますことを考えましたら、非常に有効に機能をしておるものかと存じてはおります。 本会議に提出をされておりました補正予算では、移住体験住宅の改修により、テレワーク移住者等の誘致促進を図るものとして、テレワーク移住モデル実証事業として120万円が計上されていますが、伊達については、使用に耐えないのではなかろうかという不安もございます。経年劣化がひどいことから、大規模改修が必要だと考えますが、住宅全体に対しての対応が難しいのであれば、使用を中止して、他の方法をお考えいただくこともお願いせねばならぬかなと思います。また、その際には、この住宅そのものについても撤去をしていただくようなこともお考えいただきたいと思っております。 さて、質問が変わります。 長年にわたって地域で親しまれてきました宇和島自動バス、愛治診療所線の廃止によって、三間町でもコミュニティバスの運行が始まっております。コミュニティバスの運行について、これは確認させていただきたいんですが、国あるいは県への承認申請を必要とする事項について確認させてください。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 国・県への承認申請に関しましては、市町村自らが保有する自家用自動車を使用して旅客の運送を行うことにつきまして、四国運輸局への登録を行う必要がございます。また、バス停の表示板等の占有に関しまして、県道並びに市道の道路管理者に対して、施設の占有許可が必要となっております。 以上です。 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 私も9月1日の三間町コミュニティバスの運行初日に、早速利用させていただきました。使ってみるまでは分からない、計画の段階では見えてこない、そういった点について幾つか感じましたので、お尋ねをいたします。 まず、ダイヤについてなんですが、私は午前7時30分、音地中集会所発に乗って二名小学校前で降りたのですが、その後、JR大内駅から予土線を使いましたところ、午前8時11分発となり、登庁したのは午前8時55分でした。朝の現在の前の時間の便、それから、夕方の現在の後の便があれば、旧市内への通勤通学への利用がかなうと思うのですが、考慮していただくことは可能でしょうか。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 三間地区コミュニティバスの再編につきましては、愛媛県の南予地域公共交通再編実施計画に基づき実施しているもので、その計画策定時における乗り降り調査や、地元への協議を基に、時刻表等を設定しているところでございます。 再編計画の策定時に、年齢別を含めた調査を実施した結果、コミュニティバスの運行を想定する路線内において、今、御指摘の始発につきましては、旧市内への通学者はございましたが、通勤される年齢層の乗車の実態はございませんでした。このため、現在の運行状況は、通学する方に合わせた運行形態となっているところでございます。 今後におきましても、利用者のニーズの把握に努めまして、利用者に寄り添った運行に努めたいと考えているところでございます。 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 経路についてお尋ねいたします。 音地線を利用して道の駅みままで行こうとすると、乗換えが必要になります。片道の料金が1回200円、乗換えをすると片道で400円と高額に、利便性も損なうこととなります。 音地線の道の駅へのアクセスはお考えいただけないでしょうか。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 音地線につきましては、JR宮野下駅前を終点とし、他の公共交通機関へのアクセスをカバーしておりますが、御指摘のとおり道の駅みままでは運行を行わない路線となっております。 先ほど申し上げましたように、この路線につきましては、愛媛県の南予地域公共交通再編実施計画に基づき、時刻表等を設定しておりますけれども、地元自治会の皆様と協議を重ね実施するものではございますが、今後、利用者の利用状況や地域住民の皆様の要望をいただきながら、必要に応じて見直しを図っていきたいというふうに考えます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 料金については、実際に利用してみますと、乗り継ぎをしながらの利用をした場合には、重ねてになりますが、高額になってしまします。 なお、9月1日の私の利用について言えば、市役所のアクセスにJRと宇和島自動バスを利用したためではあるんですが、その日の総額が1,570円でした。 10回分の料金で11回の利用ができるお得回数券は設定されているのですが、日常的に御利用になられる方々や、高齢者や所得の低い方々に対する低料金設定の制度はないのでしょうか。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 市営コミュニティバスにつきましては、一般200円、子供100円で乗車いただけますが、日常的に御利用いただける場合は、先ほど御指摘のありました回数券に加えまして、定期乗車券を御活用いただければ、安価に利用することも可能となっているところでございます。 また、高齢者、低所得者の方への対応に関しましては、全体のコミュニティバス運行の中で、今後の利用状況や地域の皆様方からの御要望も踏まえ検討したいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 次に、車両について、新車を1両購入していただいて、現在2両体制となっております。これまでに使われていた車両について、古い分なんですが、利用者用のドアを開けると足元のステップがせり出してくる仕組みとなっているのですが、出たままで引っ込まなくなる不具合がありました。老朽化した車両に対して対応はお考えでしょうか。西本総務企画部長。 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 今回の三間町コミュニティバスの再編につきましては、既存の車両と新たに購入した車両の2台体制で運行を行っているところでございます。 安全・安心な公共交通を提供するため、使用車両につきましては、毎年の定期点検及び車検等はもとより、必要な整備を行っているつもりではございますけれども、先ほどの指摘がございましたので、またより一層点検に努めたいというふうに考えます。 議員御指摘の車両につきましても、平成17年9月に導入したものでございまして、年数も経過していることから、メンテナンス費用は年々増加していることも踏まえまして、今後、新車両の導入も視野に入れながら、多くの方々に利用していただけるコミュニティバスにしたいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 実際に利用してみますと、コミュニティバスというのは、待ち時間があって、その時間にずっと物を考える間が途切れることで、非常に気持ちのよい時間が持てたように、私自身は思っております。 ぜひともよりよいコミュニティバスになりますように、お取組を続けていただきたいと思います。 これは、質問ではなくて提案なのですが、例えば学童が利用します通学時間帯に、英語の学習コンテンツを提供してみてはいかがかと思います。 本年4月1日に施行されました小学校の新しい学習指導要領には、3、4年生について外国語活動が、5、6年生については、これは教科外国語が新設をされております。これらの活動の目標の第1番目には、聞くことが挙げられております。乗車中の短い時間とはいえ、英語を耳にすることには、その意味は少なくないように思います。教育委員会とも御相談の上で御検討をお願いいたします。 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(福島朗伯君) 以上で、佐々木宣夫君の質問を終わります。 次に、山瀬忠弘君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) おはようございます。 自由民主党絆の山瀬忠弘です。 まず初めに、先日の台風10号で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧を願っております。 通告に従い、一問一答方式で行います。理事者の皆様におかれましては、簡潔な答弁をお願いいたします。 まず最初は、宇和島市の新型コロナウイルス感染対策についての質問です。 国・県、市レベルでいろいろな対策がなされているので、具体的に数字で評価が分かる事業に対して伺います。 まず、国民1人当たり10万円の給付金は、現在どれぐらいの方々に行き渡っているのか、具体的な数字をお示しください。西本総務企画部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 特別定額給付金につきましては、8月20日に申請の受付が終了しております。実績といたしましては、給付対象3万6,055世帯に対し、申請があった世帯は3万5,951世帯で、申請率99.7%となっております。また、給付金額は73億6,800万円となっているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) ありがとうございます。 宇和島市は県内でもとても迅速に対応していたと聞いております。本当にお疲れさまでございました。 次に、大学生などに支援をするための5万円給付についての現状をお伺いいたします。ホームページなどで広報していますが、この機会にいま一度期限などがあると思いますので、お示しください。西本総務企画部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 大学生等を支援するため5万円を給付する宇和島市大学生等生活応援給付金事業につきましては、6月定例会におきまして補正予算の御承認をいただき、7月1日より申請を開始し、申請期限は9月30日となっております。 8月末時点で1,038世帯、1,213人の申請を受け付けており、このうち945世帯、1,104人への給付が完了をしております。 周知方法といたしまして、これまでホームページ、広報紙、宇和島ケーブルテレビの市政広報番組、公式フェイスブック、未来につながる宇和島配信用SNSで周知してまいりました。さらに9月からは、UCATニュース、FMがいや、行政連絡放送も活用させていただき、より広い周知に努めてまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) まだまだ少ないようですが、知らない方々もいるかもしれませんので、いま一度広報などで周知し、少しでも多くの学生に届くようにお願いいたします。 次に、食べて応援キャンペーンの成果を具体的な数字、例えば店舗数、売上げ、それに伴う宇和島市の支出など、また、お客様や店主の皆様の反響などが分かればお願いいたします。楠産業経済部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 7月23日から8月22日の1か月間、商工団体で構成する実行委員会が実施いたしました食べて応援!うわじま30%OFFキャンペーンの実績につきましては、参加事業者数が181社、店舗数にいたしまして191店舗、割引対象売上げ額が約3億8,730万円、割引額が約1億1,410万円となっております。 市の負担といたしましては、割引額に事務経費約180万円を加えました約1億1,590万円となる見込みでございます。 なお、予算計上額は9,500万円となっておりますので、不足額の約2,090万円につきましては流用執行し、12月定例会に追加の予算措置をさせていただく予定としておりますので、御理解をいただきたいと思います。 次に、お客様や店主の皆様の反響などでございますけれども、お客様におかれましては、お得感もあり手続も簡単で、どなたでも対象となることから、多くの方に御利用いただきました。この機会に友人を誘って会食をした、今まで利用したことのなかったお店で初めて利用した、お得なので一品追加した、ちょっとぜいたくをしたなどの声もいただいておりまして、非常に喜んでいただいたものと思っております。 店主の皆様におかれましては、現在実施しておりますアンケート調査の中で、久々に活気づき、皆うれしそうでした。たくさんのお客様に御来店をいただきうれしかったですや、お客様単価も上がり宴会も増えましたなど、キャンペーンに対します感謝や評価する意見が多くございました。 また、アンケート調査の回答を既にいただいている全ての方が、キャンペーン実施前の1か月間と比較し、売上げが増加をした。前年の同じ期間と比較しても、8割以上の方が売上げが増加したとの回答も得ております。 市といたしましては、感染症の影響により売上げが急減いたしました飲食業への消費喚起をはじめ、地元食材などを提供する事業者などへの波及効果のほか、感染予防対策に取り組むことを参加要件といたしましたことから、事業者の意識向上などにもつながったのではないかと認識をしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) キャンペーン期間中、私も何度か飲食店を使わせていただきました。どの店もとてもよく繁盛しているように感じました。支払いをしていても、とてもお得感がありました。私自身は大成功だったと確信をしております。 そして、10月からは、プレミアム商品券が発行されます。この政策も、宇和島市の経済を下支えする効果が大きいと私は期待し、次の質問に移ります。 さて、本日は9月9日、救急の日、そして9月1日は防災の日でもありました。さらに先日、台風10号が接近してまいりました。 ここで、私が毎日購読をしている公明新聞、8月22日版第6面にこのような記事がありました。 高知市で遊べる防災公園が人気。大規模災害に対応。津波浸水時6,000人の避難所に。耐震性貯水槽やヘリポート整備などと書かれていました。 これは、高知市が整備を進めていた弥右衛門公園が完成したときの記事です。周辺住民の運動やレクリエーション、憩いの場になるとともに、南海トラフ地震で最大3メートルの津波浸水区域になっていることから、大規模災害時の緊急避難場所として整備されたとのことです。 防災機能施設としては、6,000人が3日分の必要な飲料水を確保できる容量60トンの耐震性貯水槽や、災害時にくみ取り式に切り替え可能な貯留型トイレを整備、また、炊き出しができる9基のかまどベンチ、災害時にはテントの機能を持つあずまや、バッテリーを内蔵した52基のソーラー照明のほか、緊急時のへリポートも整備されるなど、防災公園として最新の機能を備えています。このような防災機能を備えた公園が、当市並びに近隣市町に存在するのか。このような防災公園を宇和島市ではできないものか。丸山運動公園の再開発も予定されていると聞いております。市長の率直な御所見をお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。
    ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 当市におきましても、防災公園、丸山を含めて9か所指定をしているところでございます。 ただ、先ほどの高知市のようなそういった充実した施設というわけではなくて、唯一丸山公園だけが備蓄倉庫と情報通信施設というものを兼ね備えている、そういった形でございます。 近隣では、愛南町に一つ防災公園というものがあると聞き及んでいるところですけれども、今後、災害に対する備えとして、こういった既存施設を防災公園化することも含めて、また、さらなる防災機能の拡充等々も検討していきたい。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 公園整備の際には、ぜひ防災機能についても検討していただきたいと思っております。宇和島市こそそのような防災公園が必要だと思います。 次に、宇和島市の危機管理体制について、質問に移ります。 本年7月の避難指示についてお尋ねいたします。 避難指示の対象となる人数と、実際に避難された方々の人数をお示しください。山下危機管理課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 7月8日に土砂災害警戒区域等に対して避難指示(緊急)を発令した際に、避難所への避難者の最大の人数をお答えいたします。 避難指示(緊急)は、旧宇和島地区、吉田地区、三間地区に対して発令をしており、対象人数の合計は4万3,339人で、避難者数は159人でございました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) やはり実際に避難された方は、とても少ないように思われます。 行政側としては、市民の皆様にできるだけ早く新しい正確な情報を提供し、対策本部で検討し、避難を呼びかける。この情報をどのように受け取り、どのように行動に移すかは、あくまでも市民の皆様お一人お一人の判断に委ねなければなりません。そのときに大きな力となるのが、消防団、防災士、自治会、民生児童委員、各地区の自主防災組織等になるのではないかと考えます。 そこで、危機管理課並びに防災対策本部において、これらの組織との情報の共有はできているのか、また、できていないのなら、これからどのように構築していくおつもりなのかお答えください。山下危機管理課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 消防団につきましては、災害対策本部が設置された際には、状況に応じて幹部団員が本庁、支所等に参集して連携を図っておるところでございます。 自治会と自主防災組織につきましては、毎年連合自治会総会と自主防災組織連絡協議会の総会時などに、各組織の代表者の連絡先を提出していただき、取りまとめているところでございます。 さらに、宇和島市安心安全情報メールシステムを活用した自主防災連絡メールにより、情報を一斉配信する仕組みを整えておるところでございます。 防災士につきましては、今年、宇和島市防災士連絡会を設立しておりますので、その中で防災士との連絡体制を整えているところでございます。また、防災士連絡会の活動の中で、地域の防災啓発や避難所の開設運営などに加えて、民生児童委員や自治会と連携をしながら、災害時避難行動要支援者の個別計画の策定を進める体制を整えておりますので、そういった活動の中で、民生児童委員との連携体制についても構築してまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) つい最近も台風10号が接近しました。まだまだ台風の季節でもあります。 避難所内のコロナ対策についてお伺いいたします。 ある自治会では、避難所内にテントを張っている避難所もありました。避難所内の換気、室温、トイレなど、3密を防ぐためにどのような対処方法を考えているのかを教えてください。山下危機管理課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 新型コロナウィルス対策に特化した避難所運営管理マニュアルを新たに作成するとともに、避難所を担当する公民館主事とその他の職員への説明を行っているところでございます。 避難所運営管理マニュアルにつきましては、常時窓を開放するなどの換気を行うとともに、世帯ごとの避難スペース及び間隔を十分に確保し、3密を回避することといたしております。また、トイレ出入り口、ドアノブや手すりなどの多く人が触れる場所は、頻回に清掃消毒することといたしております。 なお、議員の御説明にありました避難所内のテントにつきましては、昨年度までにテント型のパーティション、間仕切りを主要な避難所に配備しておりまして、密接を避けるために必要に応じて活用していくこととしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) まだまだ整備されていない避難所も多くあります。早急に対策をお願いいたします。 防災に関しては、これだけ準備して何もなかった、または、これだけ準備したからこれくらいの被害で収まったなどの考え方があると思いますが、私は後者の考え方が正しいと信じています。台風などに備え、その結果、雨も風も強くなくて、備えていてよかったと、私は個人的にそう考えております。最終的には自分の命は自分で守らなければなりません。そして、その手助けに対し、我々が全力を尽くすのは当然だと思っております。 次に、防災ラジオ、防災無線放送についてお尋ねいたします。 本年7月8日午前2時、サイレンを吹鳴し、避難指示の放送をいたしました。どのような反響がありましたか。山下危機管理課長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 深夜の避難にならないよう配慮いたしまして、前日の7月7日の夕方の暗くなるまでに、吉田と高光地区につきましては、避難勧告の発令と、その他の地区全域につきましても、避難準備、高齢者等避難開始の発令をいたしておりましたことと、加えて夕方の注意喚起放送の中で、未明から朝にかけて激しい雨が降るおそれがある情報をお知らせしておりました。 避難指示(緊急)の発令が深夜とはなりましたが、災害対策本部への避難指示(緊急)に関する電話での問い合わせはございませんでしたので、市民の皆さんへの事前の情報がある程度伝わっていたのではないかというふうに感じておる次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 深夜にもかかわらず苦情などもなく、本当によかったと思いますし、市民の皆様に避難情報が浸透していくことが一番重要だと考えます。 対象者全員を避難させるということは、本当に困難なことだと思います。我々も含め行政側としては、あらゆる情報を発信・提供し続けることが大切だと考えます。さらに、市民の方々の防災意識の向上に努めていかなければならないと思っております。 そして、コロナ対策の情報や注意喚起を、防災ラジオでもっと回数を多く流すことを検討していただきたいと思っております。 ほかにも適切な時刻に全市民の皆様にお伝えすべき事柄があれば、放送していただきたいと考えていますが、危機管理課長、お答えください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 現在におきましても、定時に行政連絡放送と、特に緊急を要する情報につきましては、随時の時間に放送を行っておるところでございます。 行政連絡放送につきましては、FMがいやの放送番組の枠の中で、あらかじめ定めている定時放送の枠を使いまして、市民生活に必要な情報をお届けしているところでございます。 実際の放送に当たりましては、市長公室あるいは各支所に各課から提出される放送の依頼に基づきまして音声データを作成し、FMがいやに放送を依頼しているところでございます。 新型コロナウイルス対策といたしましては、感染拡大防止に関する注意喚起放送のほか、特別定額給付金、大学等応援給付金、30%OFFキャンペーン、地域とつながる商品券などの各種取組をお知らせいたしておるところでございます。 議員から、もっと回数を多くとのご指摘でございましたが、行政連絡放送に関しましては、市民の皆様からの苦情をいただくこともございますので、必要に応じて市民の皆様への情報発信に取り組んでまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) よろしくお願いいたします。 なお、宇和島市の危機管理並びに防災対策の関連質問は、午後から、私が自分勝手に師と仰ぐ赤松議員の質問と重なる部分もありますので、私はこのあたりで終わります。本日午後一からの赤松議員の厳しい質問に対する理事者の適切な答弁を聞いて、勉強したいと考えております。 次に、空き家対策についてお伺いいたします。 現在、宇和島市においては、老朽危険空家除去事業補助金があり、これは、補助金対象経費の5分の4以内で80万円を上限とするものです。例えば解体費が100万円なら80万円の補助、150万円でも上限で80万円の補助、70万円の解体費用なら、5分の4ですから56万円の補助が受けられます。本当にありがたい制度です。 本年度から予算も増額し、件数も増やしていただきました。一昨年、昨年の応募件数と実績、そして、現在の状況をお示しください。山田建設部長、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 一昨年は応募件数32件のうち、補助金交付件数が14件、昨年は応募件数26件のうち、補助金交付件数が15件でした。今年度につきましては、補助金の予算を5件分増額し、20件の枠を予定して募集しましたところ、昨年の倍以上の59件の応募がありました。その中から、空き家の不良度要件や、倒壊すれば敷地と道との境界を越え、避難等に支障を来すおそれなどがあるなどの沿道要件を満たし、緊急性の高いものを優先に20件を選定し、先月、応募者に選定結果を通知したところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 除去後の滅失証明書の発行や固定資産税が上がったりと、いろいろ問題がありますが、危険空き家は、近所の住民の方々や空き家に面した道路を使用する車や通行人に非常に迷惑をかけているし、特に隣接する住居にお住いの方々が日々感じている倒壊するのではないかという恐怖感は、生半可なものではないと思います。特に、先日の台風のときなどはなおさら心配になることだと思います。 関係する課には、日々隣接する倒壊寸前の空き家に対してどうしたらよいのか相談に来られたり、電話での相談もあると思います。例えば訴訟などを考えている方もいるかもしれません。そのようなことになる前、倒壊前に、どのようなことができるのでしょうか。宇和島市として何ができるのか。 この本会議は、ラジオやケーブルテレビなどを通じて視聴している方が多いと聞いています。少しでも具体的で参考になる御答弁をよろしくお願いいたします。山田建設部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 危険な状態の空き家に関する市の相談窓口は、建築住宅課空家対策係となっております。 空家対策係では、老朽化して危険な状態にある空家についての相談があれば、所有者等を調査し、所有者等に対し自らの責任により的確な対応を取るよう要請を行っております。その際には、空き家により他者に被害を与えた場合の民法上の賠償責任と、その賠償額の事例や市の老朽危険空き家の除去補助制度についても紹介しながら、所有者が速やかに対応するよう促すなどの対応をしておりますので、危険な状態の空き家でお悩みの方がございましたら、担当窓口へ御相談いただけたらと思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 今後もこのような相談はもっと増えることと思います。もっと補助金の予算の増額をお願いしたいです。それで、少しでも多くの危険な空き家の撤去につながればと思っています。そして、この補助金制度をより多くの住民に周知することをお願い申し上げます。 次に、宇和島市と防災関連補助金についての質問です。 その中に、津波緊急避難路等整備事業補助金があります。自治会等で市指定の津波緊急避難の整備と維持管理に関する補助金で、補助金率3分の2、上限100万円で、対象は舗装、擁壁、手すりの設置、証明設備設置などに充当されます。例えば150万円の工事費なら100万円の補助が受けられ、90万円の工事費なら60万円の補助が受けられます。これもとても役に立っている補助金ですが、避難路が整備されても、この避難場所である空き地や神社、お寺の境内の側壁などが崩壊しているような場所も見受けられます。側壁の修復となると1,000万円以上のかなりの工事費が予想されます。補助率は3分の2のままで、補助金の上限を上げるお考えはありませんか。 そして、単年度ではなく、2年、3年計画もできるようになるお考えはありませんか。西本総務企画部長、お願い申し上げます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 議員御指摘のとおり、擁壁工事につきましては、舗装工事や手すりの設置などに比べて高額となる事例が多いと考えられます。 また一方で、津波緊急避難路は、高台の神社仏閣、墓地などを多く指定しております。このような場所の工事につきましては、受益者負担の観点から、補助率の適正化が必要と考えております。 今後、擁壁工事における補助金の上限額の変更と、補助対象の状況に応じた補助率の適正化につきまして、来年度の当初予算に向けて検討してまいります。 また、複数年度での事業計画につきましては、地元の費用負担も必要な補助制度であることから、延長が長い避難路の舗装工事など、地元がその年度ごとに負担できる予算に合わせて、整備区間を分けて段階的に整備を進めていくことも可能な補助制度となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) ありがとうございます。 全てを宇和島市に負担させるのではなく、地元負担で少しでも工事費に協力する地区に対するためにも、総工事費も含め、補助金の限度額の増額を改めてお願い申し上げます。 次に、マイナンバーカードについて伺います。 まずは、現在の宇和島市の交付率をお示しください。田邑市民環境部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 8月末現在の数字でございます。交付率は18.99%、交付枚数は1万4,150枚となっております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) とても少ないようですが、現在、マイナンバーカード交付の推進策としてどのようなことをしているのか、そしてまた、マイナポイントの申込みの現状もお聞かせください。田邑市民環境部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) マイナンバーカードの交付の推進策といたしましては、まず、インターネットを活用してマイナンバーカードの申請のお手伝いを、6月、7月の2か月実施をいたしました。また、9月、10月には、5人以上の団体様から申込みを受けることを対象に、職員がその事務所等へ出向いて申請のお手伝いをする出張申請サービスも受付しております。 さらに、マイナンバーカードを平日に受け取りに来られない方のために、土日に交付を行う休日交付を、今年度は18回計画・実施をしております。 マイナンバーカードを所持することで、国の施策をはじめ、各種のサービスが受けられますように、今後とも積極的に交付の推進に取り組んでまいりたいと思っております。 続きまして、マイナポイントの申込みの現状でございます。 マイナポイントは、スマホやパソコンで御自身が直接申込みをされる方が多く、また、市役所以外でも申込支援が受けられるスポットも現在増えてきておりまして、申込みの全体数は把握いたしておりませんが、市の窓口においてマイナポイントの申込みの支援をした人数について申し上げますと、8月31日現在で479人となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) とてもいい制度だと思いますが、カードの保有者がこれほど少ないと意味がなくなります。もっとマイナンバーカードの保有者を多くするために、宇和島市としても対策を考えていかなければならないと思います。 中央官庁では、マイナンバーカードを通行証に使う省庁もあります。カードをなくしたら大変なことになるという恐怖感をあおるのではなく、このカードの可能性、お得感を伝えるべきだと思います。 そして、現在、このカードを使えば、具体的にどのようなことができるのか。そして、将来どのようなことができるようになるのか。また、行政側としてもどのように便利になり、いろいろな証明書発行などの効率化が図れるのか。 今後、交付率を高めるための対応策、将来の可能性などをお伺いいたします。ちなみに、直近の市役所職員の交付率も分かれば教えてください。西本総務企画部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、現在、マイナンバーカードで具体的にどのようなことができるかという御質問につきましては、身分証明書としての利用のほか、行政サービスとして、コンビニエンスストアなどで住民票や印鑑証明などの公的な証明書を取得できるほか、e-Taxを活用した地方税の申告手続などがオンラインで利用できます。 さらに、民間サービスにおける利用として、インターネットバンキングの認証手段やオンライン契約における電子署名としての利用も始まっております。 続きまして、行政側としてどのように効率化が図れるかという御質問につきましては、従来の紙の申請書を受け付けた場合と比べ、システムへの入力作業が不要となるため、作業時間の短縮及び正確性の向上が図られます。 次に、交付率を高めるための対策につきましては、先ほど話がありました市民生活課での取組に加えまして、今後、行政手続のオンライン化を進めながら、市民の皆様に対しましてオンライン手続の利便性を広く周知することで、より多くの方にカードを保有していただくよう努めたいと考えております。 また、将来の可能性といたしましては、来年3月から健康保険証としての利用が可能になる予定となっているほか、運転免許証との一体化を図ることについて、政府において検討が始まっておりまして、さらにスマートフォンにマイナンバーカードを読み込むことで、デジタル身分証明書として利用できるアプリも開発されるなど、利便性の高いサービスが今後ますます増えていくことが予想されます。 最後に、職員のマイナンバーカード取得率といたしましては、8月末現在におきまして、64.8%となっているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 職員の交付率が60%も超えていて、本当によかったと思います。こういうことをもっと市民の皆様に広く浸透する努力をお願いいたします。 次に、自治会やNPO法人の方々が行うボランティア清掃作業についてお伺いいたします。 私の地元、九島地区でも、1年に数回、公民館や自治会や各種団体などが中心となり、九島の周回道路や農道、そして海岸やテトラポット、砂浜などの清掃作業をしています。 しかし、自治会長をはじめとする地区の役員は単年度役員の方が多く、全てが初心者の方です。ごみ袋はどこにあるのか、分別はどうするのか、分別したごみはどこに保管するのか、どこに持っていくのか、どこに連絡して申込みはどうすればいいのか、また、いつ回収してくれるのか、保険などもあるのだろうかなど、さあやるぞという前にいろいろ障壁があるように思われます。 ボランティア清掃に当たり、ここで簡単な流れを説明していただきたい。田邑市民環境部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 初めに、ボランティア清掃活動につきましては、議員各位、市民の皆様、自治会をはじめとする関係団体の皆様方の日頃からの自主的な御協力によりまして、身近な地域の環境美化が図られておりますことに深く感謝を申し上げます。 今後も住みよいまち、美しい宇和島をつくるために、皆様方の御協力を引き続きよろしくお願い申し上げます。 それでは、ボランティア清掃の実施の流れについてお答えいたします。 市内でボランティア清掃等の美化活動に御協力をいただける団体、個人等により集められたごみにつきましては、生活環境課において収集を実施いたしております。 具体的には、まず、ボランティア保険の加入手続がございますので、作業の一、二週間前を目安に、本庁生活環境課または各支所福祉環境係の窓口へ電話、メール、ファクス等で御連絡をいただくようお願いしております。 清掃場所、作業日程、ごみの収集場所等の御希望をお聞きした上で、作業内容の打合せを行い、事前に専用のごみ袋をお渡ししております。作業当日は、配付いたしました専用のごみ袋に、ごみを可燃、不燃、それ以外という3種類に区別をいたして、御連絡いただいておりました収集場所に集めていただきます。その後、回収されたごみを市が収集いたすという手順になっております。 万が一作業中に事故等が発生した場合につきまして、市が加入するボランティア保険で所定の補償が受けられますので、生活環境課まで御連絡をお願いいたします。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 誰が見ても分かるようなパンフレットなどを公民館などに配布し、一連の流れがスムーズになり、清掃した側もごみを回収する行政側も情報の共有をすることによって、双方が気持ちよく作業ができるのではないかと思います。 住んでいる地区が少しでもきれいになることは、本当にすばらしいことだと思うし、このような輪がどんどん広まっていくことを期待します。 次の質問に移ります。 私は、地元九島地区の海岸や、下波地区の海岸や、日振島横の横島の海岸清掃のボランティア作業に何度か参加させていただいたときの感じたことがあります。それは、一般家庭ごみや流木なども多いのですが、養殖いかだのフロートや真珠のブイ、そして魚網、ロープなどの漁業関係のごみも多いということです。 現在、マイクロプラスチックによる海洋汚染が世界中で注目されています。宇和海をそのような現場にしてはなりません。 日振島近くの横島の海岸の漂着ごみは、グーグルの衛星写真に写るほど大量に漂着しています。ある漁協の関係者によると、フロートやブイの処理は、専門業者にお願いしているとのことで、産業廃棄物として処理されるため、その処理費用はかなり高額になるということでした。 宇和海のハマチ、タイ養殖、そして真珠は、日本屈指です。私たちはその宇和海を守らなければなりません。 例えば今治市は、市の水産課と漁協が協力して海のごみを処理しています。事業を2つに分けています。まずは漂流ごみ。漂流ごみは、漁協と契約して回収用のポリ袋を漁業者に配布、海でごみを拾ったらそちらの袋に入れて、処分を市で行っています。 次に、漂着ごみ。海岸に漂着したごみを建設会社に委託して回収、処分をしているそうです。 この事例はあくまでも今治市と漁協の協力体制であります。同じことをする必要はありませんが、宇和島市において水産課も漁協と海洋ごみの回収について、どのような取組がなされているのか。楠産業経済部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 議員御質問の今治市におきましては、環境省の補助金を活用されているということでございますけれども、本市におきましては、漁業者や地区住民で組織されました活動組織が水産庁の補助事業を活用し、海面等の清掃活動に取り組んでいるところでございます。当該事業は、漂着、漂流ごみ等の回収、運搬、処分に要する経費の全額を、国・県・市が補助するもので、昨年度は戸島地区、日振島地区、吉田地区の3組織で実施をしており、今年度からは新たに下灘地区の1組織が活動を始め、現在4組織で取り組んでいるところでございます。 また、漁協が支所単位で市の単独補助事業を活用した海面等の清掃活動も実施をしております。 議員御指摘のとおり、当地域の海洋ごみにつきましては、多くの漁業系の廃棄物があることは事実でございます。市といたしましては、今後も漁協や漁業者等に働きかけを行い、漁業生産の場である海の清掃活動の推進を図っていくよう努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) いろいろな方法や補助金制度がありますので、水産課からもこのような情報を漁業組合に伝えていただきたいと思います。 海岸は、県管理の海岸と市管理の海岸があるので、窓口を一本化したり、ごみを処分するまでの一時保管場所の確保など、いろいろな問題がありますが、少しでも解決できればと思います。 私の周りの漁業関係者は、とても海を大切にしています。その上で、漁業従事者の協力が得られればすばらしいことだと思います。 ここで、御存じの方もいらっしゃると思いますが、福山リサイクル発電所を紹介します。 燃やせるごみから製造するRDF、ごみ固形燃料を利用したバイオマス発電及び灰の溶融スラグ化等を行う施設です。従来のごみ焼却処理から転換し、エネルギーの有効活用、再資源化、公害防止など、環境対策を徹底し、資源循環型社会を形成しています。 事業効果としては、小規模な施設等では利用が困難な廃棄物の広域化による集約と、エネルギー等の有効活用、発電利用による二酸化炭素の削減、排水の再利用等によるゼロエミッション化の推進、高温での安定的連続燃焼によるダイオキシンらの負荷低減、廃棄物処分コストの削減などが挙げられます。四国西南地区で検討してみてはいかがでしょうか。真剣に考える時期が来ているのではないかと思います。市長の御所見をお願いいたします。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 宇和島市におきましては、平成10年に愛媛県ごみ処理広域化計画に基づきまして、平成29年10月から1市3町のごみを広域事務組合が処理をしておりまして、その中で廃棄物発電というものを実施をしておりまして、いわゆる環境への負荷というものを軽減している、そのように認識をしているところでございます。 この広域化というものは、もう今、水道も含めて人口減少の中では必須の考え方でございますし、また、環境というものは、今は日本のみならず世界でもその機運というのが高まっている、そういったキーワードでございますので、関係自治体、四国西南地域、かなり広いところでございますけれども、それぞれの御意思であるとか動向というものを確認をしながら、そんな中で検討していきたい。そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) よろしくお願いいたします。 もう一つ御紹介いたします。 スクール油田という言葉を御存じですか。神奈川県に株式会社ブレストという会社があります。プラスチックを液体燃料にする油化装置の開発を手がけております。 プラスチックを油に戻す方法を簡単に説明すると、加熱することによって固体、液体、気体へと変化させ、最終的に気体を冷却して油に戻します。 ブレストの油化装置の特徴として、小型で安く、ごみの地産地消、簡単な構造、熱源に電気ヒーターを使用しているので、爆発の危険性がなく、特別な教育や技術が不要です。 この装置を使い、現在、神奈川県のある小学校では、給食時に出るプラスチックを回収して油に戻す、いわゆるスクール油田に取り組んでいます。今までゴミとして捨てていた給食プラスチックを、もう一度使える燃料にする。これがスクール油田です。スクール油田で作られた油は、発電機などで利用し、映画上映や綿あめ機の電力などとして利用されています。 スクール油田を行うメリットとして、ごみの減少、資源としての再利用、分別が身につくことで他の資源の分別もできるようになる、分別意識が子供たちから周りの大人たちへ広がっていく、環境教育の一環となり環境に対する知識が身につくなどが考えられます。 愛媛県内にもこの油化装置を導入しているところがあります。宇和島市も導入を考えてみてはどうでしょうか。金瀬教育長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) スクール油田を御紹介いただいた趣旨といたしましては、自分の身近な現実と具体的に直接に関わることが、環境保全について生きて働く知識やスキル、価値観、あるいは常識を身につけるための手法の一つになるのではないかとの御指摘として受け止めさせていただきました。 スクール油田について調べましたところ、現在では教育の一環として継続して取り組んでいる自治体は限られているようです。早速具体化するのは難しいかもしれませんが、いただいた御指摘の趣旨も踏まえて、手法などについて研究させていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) これからは環境を考える時代だと思います。小学校、中学校の頃から、ごみについて、環境問題について触れ、考える機会が重要だと思います。 一番大切なことは、海を汚さない。これが大前提であるということは言うまでもありません。きれいな宇和海を守るため、もっと市民の皆様にマイクロプラスチックをはじめとする海洋汚染について考え、学び、そして何か行動を起こせる機会をつくっていただきたい。改めてこの海洋汚染について、市長の御見解を伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今、民間の中、特にSNSで、つい先日も活動というものをされているのを拝見したところでございますけれども、私もかねてこの海洋清掃等々にも参加をした中で、一番衝撃だったのは、やはり沖の島の景色でございました。宇和海中学校から城南中学校は、ハマユウの植林といいますか、移植といいますか、それを活動している中で、その後にその環境というものを確認に行こうとしたときに、あれほどまでに群生しているその横には、多くのごみというものがあるこの現実というもの、そして、それは取っても取ってももう切りがないほどの量に、今の文明といいますか、その形というものをあそこに集約されているんだなということを感じました。 ただこれで、じゃ、やらないのかといいますと、やはりそういったものを一つ一つやっていくことしかやはりしようがないと私は考えております。やはり行政だけでは十分な、そうでもございません。そうした民間の力、そして、宇和島市だけではない、ほかの、いわゆる公の力、さらには漁業関係者、企業、やはり多くの方々がタッグを組んでやるべき問題だと思っているところでございますので、その中で市ができることを、その役割を果たしていかなければならない。そういった思いでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) またよろしくお願いいたします。 私としては、海洋環境整備船いしづちのような海洋清掃船についても、考えていかなければならないのではないかと思っております。 次に、宇和島市職員の労働環境の現状についてお伺いいたします。 一昨年の集中豪雨、そして本年のコロナウイルス感染対策など、職員の皆様は本当によく業務に頑張っていると思います。職員の肉体的、精神的疲労は相当なものだと想像します。 労働時間や労働環境の整備、そして心のケアなど、宇和島市はどのように対処しているのか。それから、これからどう変えていくのかお伺いいたします。玉田副市長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 玉田副市長。 ◎副市長(玉田光彦君) まず最初に、頑張っております職員の健康管理について御心配を賜りまして、感謝を申し上げます。 お話のとおり、平成30年7月の豪雨災害をはじめといたしまして、近年の気象リスクの高まり、それと、それに伴います市民の命を守るための避難情報の前倒し等の災害対策、加えまして、今年に入っての新型コロナウイルス、これについては、特別定額給付金の迅速な支給、あるいは市独自の各種の対策の円滑な執行など、これまでに経験したことのない対応に懸命に取り組んできたところでございまして、職員には心身共に相当の負担をかけているものと認識をしております。 申すまでもなく、現場の職員が心身共に健全で働くことができなければ、事務の停滞、あるいはミスの発生、ひいては市民サービスの低下や組織全体への負荷の増大、こういったことの懸念につながりますことから、長時間労働の解消や労働生産性の向上など、労働環境の整備は極めて重要な課題と捉えておりまして、このことについては市長も大変に心配をされているところでございます。 一昨年の7月豪雨災害におきましては、発災後ちょうど1か月を経過したあたりで、職員の疲労もピークに達しておりました。このときに、市長から直接職員に呼びかけをされました。一節を紹介いたしますと、被災者の立場に立てば、責任感からなかなか休みにくい雰囲気もあると思いますが、長期戦を覚悟して臨む中で、中心となる皆さんが倒れるようなことは絶対にあってはなりません。この難局に立ち向かうに当たっては、休むことも勇気だと考えます。御自身はもとより、御家族もいたわりながら、共に頑張ってまいりましょう。これが市長のスタンス、市のスタンスでもございますし、私もこのお話を大変ありがたく受け取った一人でございます。 その後も庁議等を通じまして、大きな災害、あるいは事案に対しましては、その都度職員に対する慰労、あるいは過労に陥らないような注意喚起を発しております。 このほか、事務的には、リフレッシュのための休暇の取得促進、それと、取得しやすい雰囲気づくり、業務量に応じたフレキシブルな職員の配置、業務量増大に対応するためには、任期付の職員や会計年度任用職員の採用、そして、管理職の面談による職員の健康状態の把握やメンタルヘルス等の相談体制の確保、こういった対策に取り組んできたところでございます。 今後ともこれらの充実に加えまして、必要な職員数の確保や多様な人材の活用、RPAやAIの導入等による職務の合理化、ウィズコロナに対応したテレワークや時差出勤などの働き方改革などにも取り組みまして、職員の負担軽減と働きやすい環境整備に努めながら、貴重な戦力である職員を大切にし、モチベーションの維持を図ることで、ひいては市民サービスの向上にもつなげてまいりたいと、そういうふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 副市長、本当におっしゃるとおりだろうと思います。これからもよろしくお願いいたします。 ちなみに、市長はあまり休息を取っていないようとお聞きしていますが、疲れていては正しい判断、パフォーマンスができないと思います。心身ともにリフレッシュするために、休日を取得することをお勧めしますが、市長のお考えをお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 適宜取らせてもらっているところでございます。 その時間がどうなのかというのは、今、やるべきことをしっかりやっていく時期でもございますので、その中で可能な限りでございます。 確かにいろいろ疲れてくると、何か鈍って、いいパフォーマンスができないだろうという懸念というものは十分に承知をしております。また、休息を取ること自体、そのことがやはり別の時間を過ごすことでもあり、いろんな知見に触れ、いろんな見聞に触れることもできますので、何か新たなきっかけといいますか、ヒントをもらえるような時間でもあろうかと思いますので、これからも可能な限り努めて取っていきたいと考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 必ず休息をつくってください。お願いします。 職員の方々の疲弊は、そのまま市役所、病院、学校などをはじめとする各官庁の機能停止を招きかねません。これからも働きやすい環境整備をよろしくお願いいたします。 最後に、私は、市議会と行政は宇和島市を発展させる両輪だと何度もこの場で発言してまいりました。今もその考えは変わりません。今後もチェック・アンド・バランスを保持しながら、在任期間1年間、議員活動に邁進したいと思っております。 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(福島朗伯君) 以上で、山瀬忠弘君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開をいたします。     午前11時54分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○副議長(武田元介君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、質問を行います。 それでは、赤松孝寛君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 自由民主党絆の赤松孝寛です。一般質問を行います。理事者の皆様方におかれましては、簡明なる御答弁をいただきますようお願い申し上げます。 昨年中国で発生した新型コロナウイルス、本国で初確認されたのが今年の1月中旬頃であったと記憶しています。それから今日まで多数の感染者が確認されています。いまだ終息のめどが立っていないのが現実であり、一日も早く安全なワクチンや治療薬ができることを切望いたしております。また、感染症によって亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、いまだ治療、待機をされておられる方々の一日も早い御回復を御祈念申し上げます。 それでは、この新型コロナウイルス感染症によって、当市が受けた影響と対策についてお尋ねをいたします。 まず、影響を受けた事柄について、総務企画部長、保健福祉部長、産業経済部長、教育部長、それぞれお答えください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 主なものについて、簡潔にお答えをいたします。 まず、職員に対し、マスクの着用や手指消毒、不要不急な出張の取りやめなど、感染拡大防止対策を徹底する必要がありました。 また、人の移動や接触制限に伴い、営業活動にも支障が生じ、各種イベント等の中止や延期によって会館使用料の減収や地域公共交通機関の利用者が減少することとなりました。 また、災害対策におきましても、避難所の開設、運営において、3密を回避するため、できるだけ多くの避難所を開設することが求められているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 保健福祉部についてお答えいたします。 まず、当部につきましては、市対策本部の事務局として感染防止対策を担っておりまして、マスクやアルコール消毒液等、衛生資材の確保を行う必要が生じました。一時、特にマスクは入手困難であったことから、備蓄品を含め、これまで病院局や小・中学校、保育園等の就学前施設、放課後児童クラブ、社会福祉施設等へ合計で約30万枚配布をしております。 また、影響を受けた主な事業としまして、3月から4月に実施予定でありました健診や育児相談等の保健事業の中止があります。5月以降順次再開しておりますが、感染防止策を講じながら対応している状況にあります。 国による緊急事態宣言の発令に伴いまして、保育所や認定こども園、放課後児童クラブにおきましては、4月20日から5月10日にかけまして、感染拡大防止を目的に登園自粛要請といった対応も行っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 地域産業におきましては、御承知のとおり、外出自粛や営業自粛の影響などによりまして、宿泊・水産業をはじめ、小売業など幅広い業種で大きな影響が生じております。 また、水産業におきましても、養殖マダイ等の流通と価格の低迷など、地域経済全体に大きな影響が生じております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 教育委員会の影響といたしましては、何をおきましても学校への影響がございました。昨年度3月からの学校の動きといたしまして、突然の休業から卒業式が前倒しや延期をされるなど、非常事態と言える状況であったかと思料いたします。新年度以降におきましても、非常事態宣言が発令され、1か月を超える長期の臨時休業となる等、例年と異なる学校生活を余儀なくされ、5月25日の学校再開後においても、児童・生徒の皆さん、また保護者の方々におかれましては、学校での感染の不安、教室内外での感染防止措置、休業に伴う学習保障に対する不安など、様々な御心配、影響があったのではないかと思われます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 大変多岐にわたって影響があったということは、我々のみならず、市民の方々も御理解いただいていることと思います。 それでは、次に、各種相談と申請、届出等についてお尋ねします。これも総務企画部長、保健福祉部長、産業経済部長、それぞれ御相談内容等々をお答えください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 所管する生活総合相談窓口につきましては、8月末時点で543件の相談がありました。特に多く寄せられた内容といたしましては、特別定額給付金や生活福祉資金貸付など生活面の相談や、国の持続化給付金など事業者の資金繰りに関する内容が全体の8割を占めております。 続きまして、申請等の実績について御報告をいたします。 総務企画部所管の施策に対する8月末における申請と交付決定の実績について御報告いたします。 まず、特別定額給付金につきましては、申請、交付決定とも3万5,951世帯で、交付決定額は73億6,800万円となっております。 次に、大学生等生活応援給付金につきましては、申請、交付決定とも1,038世帯で、交付決定額は6,065万円となっているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) それでは、保健福祉部につきまして、まず、主な相談内容についてお答えをいたします。 国の新型コロナウイルス感染症対策本部の設置を踏まえまして、1月30日から保健健康課内に一般相談窓口を開設しております。8月末までに201件の相談がありまして、主な内容としましては、発熱等による感染疑いの心配、マスク等衛生用品に係ること、予防対策等となっております。 また、総務企画部が設置した生活総合相談窓口におきまして、生活困窮に伴う住宅確保給付金などの相談を受けております。 続きまして、申請等実績についてお答えをいたします。 まず、住宅確保給付金の申請件数が19件、支給決定が19件、支給額は81万8,000円となっております。 また、新型コロナに起因すると思われる生活保護の相談及び申請件数が8件となっておりまして、前年度の平時と比べまして現在までに急増の兆しは見られませんが、引き続き丁寧な相談対応、弾力的な運用に努めてまいります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えいたします。 事業者への相談対応につきましては、宇和島商工会議所に委託、設置をしております感染症対策経営相談窓口において、5月1日の開設以降、週3回経営相談を実施しております。8月末時点で相談件数につきましては1,344件となっており、そのほとんどが電話による相談となっております。これまで対応したほぼ全ての相談が各種の支援制度に関するものとなっておりまして、特に国が実施しております持続化給付金や家賃支援給付金、愛媛県が実施をいたしましたえひめ版協力金、本市が実施をしております中小企業者等応援給付金や中小企業者等家賃支援給付金に関するものが主なものとなっております。 次に、産業経済部が実施しております主な事業の8月末時点の申請件数と実績につきましては、中小企業者等応援給付金は、申請件数2,294件、うち交付決定2,262件、交付決定額が2億2,620万円であり、中小企業者等家賃支援給付金は、申請件数121件、うち交付決定109件、交付決定額は770万9,000円でございます。新型コロナウイルス感染症対策資金利子補給は、承認件数で111件、利子補給承認額が32億5,270万円であり、緊急地域雇用維持助成金は、申請件数10件、うち交付決定10件、交付決定額が84万3,000円であり、中小企業者等応援事業のうち、コロナ拡充分は申請件数で272件、うち交付決定272件、交付決定額が5,455万1,000円となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) これからもまだまだ御丁寧な相談の受付をしていただいて、市民の方々に対して心温まる行政サービスに努めていただきたいと思います。 次に、税に関する対応を、市民環境部長にお答え願います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 税に関する対応についてお答えをいたします。 まず、徴収猶予でございます。新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、納税が困難となった方に対しましては、収入が前年同期に比べて20%以上減少した方に対して柔軟な対応を行い、最大1年間の徴収猶予を受付しております。8月末現在で固定資産税を中心に50件の申請を受け、そのうち47件、約6,600万円の徴収猶予をいたしております。 続きまして、減免につきましてですが、減免につきましては、令和3年度、来年度の適用となりますが、固定資産税につきまして、本年2月から10月までの任意の3か月間の売上高が前年同期と比べて30%以上減少した中小の事業者等を対象とし、償却資産及び事業用家屋に係る税額の減免を行うものであり、こちらは令和3年1月4日から受付をいたす予定でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。
    ◆12番議員(赤松孝寛君) この件について、事業者等に周知はどのようにされているのか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 今現在、減免措置の内容については、申請方法等を市のホームページに掲載をいたしておるほか、広報うわじま1月号に掲載予定でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) できる限り拾い落としのないように、申告というようなものが、ほぼほぼですので、申告しなければ固定資産税の減免もできなかったと、もう手遅れですよというようなことにならないように、その点はより優しく周知していただきますようにお願いします。 次に、料に関する対応を、保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 料につきましても、新型コロナウイルスの影響に伴う減免制度がございます。例えば国保でありますれば、事業収入等の減少額が前年度の3割以上といった条件等によりまして、減免の対応をしております。8月末時点の実績としましては、国民健康保険料が申請64件、減免決定46件、決定額891万9,200円となっております。 また、後期高齢者医療保険料が申請17件、減免決定4件、決定額29万1,220円となっております。介護保険料が申請70件、減免決定65件、決定額が320万9,400円となっております。 なお、保育料につきましても、国の緊急事態宣言による登園自粛要請に伴いまして、4月で404人、5月で405人に対しまして、合計で393万4,530円を軽減しております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) これについても、周知はどのようにされていますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 今ほどの税と同じように、ホームページ、広報等での周知となりますけれども、まだまだ十分市民の方に行き届いていないというところもあろうかと思いますので、さらに周知徹底は図りたいと思っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) くれぐれもよろしくお願いいたします。 次に、市立3病院についてお尋ねします。 その前に、医療従事者の皆様には、大変なプレッシャーの中、市民の方々の生命を預かっていただき、この場をお借りしまして深く敬意を表しますとともに、感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。 それでは、質問に入ります。 これまで数名の新型コロナウイルス感染症患者を受け入れたと思われますが、市立宇和島病院では感染症患者対応のベッドは何床あるのか、また、エクモを使用する重症者の受入れは可能でしょうか。併せて大宿医療行政管理部長、お答え願います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) お答えいたします。 エクモを使用する重症患者の受入れにつきましては、現在、当院には呼吸器内科の常勤医が不在のため、受入れは困難であります。エクモを使用する重症患者の受入れ先につきましては、愛媛県の調整により、エクモの使用が可能な医療機関が受け入れることになります。 また、陰圧機能を有した感染症病床としては、感染症病床4床、結核病床5床、計9床を確保しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 次に、院内感染防止対策についてお尋ねします。 医療従事者並びに職員の感染防止対策と入院、外来、見舞いの方、出入りの業者の方々の防止策をどのようにされてきたのかお尋ねをいたします。大宿部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) お答えいたします。 病院局における院内感染防止対策でございますが、宇和島病院においては、救急医療も担っていることから、病院職員はもとより、取引業者や委託業者をはじめ、一般の外来患者や入院患者の皆様につきましても制限事項や禁止事項を設けるなど、クラスターが発生しないよう努めております。 まず、入院患者並びにお見舞いの方につきましては、医師の認めた方以外は面会禁止とし、タブレットを用いたリモート面会を実施しております。外来患者につきましては、再診及び紹介予約時に健康状態や接触履歴を把握するため、来院時調査票を記入、提出いただいております。 また、発熱待機所の設置をはじめ、待合所における3密防止、ソーシャルディスタンス確保のための院内見回りと来院者に対する声がけを行っており、手指消毒やマスク着用などの徹底についても、電子掲示板を用いて注意喚起を行っております。 さらに、院内の各窓口にはアクリル板などを設置し、飛沫感染防止のための対応も行っているところです。 次に、病院職員には感染防止のための様々な行動要請を行い、病院内で働く委託業者につきましては、基本的な手指消毒やマスクの着用など医療現場における必要な感染予防策を取るよう、日頃から徹底しております。 また、来院する業者につきましては、事前の検温、健康状態の確認、入館時の調査票への記入を義務化し、不要不急な入館を禁止するなどの対応を行っております。特に県外からの業者につきましては、当院から依頼する場合を除き、原則禁止とさせていただいております。 これらの院内感染防止対策の周知啓発につきましては、館内放送、館内掲示、病院ホームーページなどで継続的に行っているところであります。 今後におきましても、院内感染させることのないよう、基本的な感染防止対策を徹底するとともに必要な処置を講じてまいりますので、来院される皆様にも重ねて御協力をお願い申し上げます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) くれぐれもよろしくお願いします。市立宇和島病院、また2つの病院、この宇和島市民だけではありません。四国西南地域の方々を診ていただいております。くれぐれもクラスターが発生しない、当然持ち込まない、持ち込ませないということを徹底していただきますよう、お願いします。 また、N95のマスク並びに消毒液は充足されていますか。大宿管理部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) お答えいたします。 N95マスク並びに手指消毒液の備蓄につきましては、市立3病院として、9月2日現在でN95マスクは5,620枚、約1年分の備蓄量、手指消毒液は2,010本、約6か月分の備蓄量となっており、今後の感染拡大状況次第で予断は許しませんが、一定程度充足されております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 安心いたしました。 次に、市立宇和島病院長が愛媛新聞の取材に対して答えられておりました中で、特に私自身注視して見ましたのが、4月以降、収益が毎月1億円程度減収をしていると答えられておられました。そこで市川管理者にお尋ねしますが、市立3病院、合計的にはどの程度減収になっておられますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 市川病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(市川幹郎君) 市立宇和島病院における病床利用率は、昨年の約90%から今年は70%まで低下し、外来患者数も月平均昨年1万9,500人から今年は1万6,000人まで減少しております。その結果、今年4月から6月までの実績を昨年と比較しますと、月平均約1億1,000万円の減収になりました。 病院局全体でも大幅な減収に伴い、今般の9月議会において減額補正予算を計上させていただいております。これは4月から6月までの収益実績から9月までの半年間を推計して当初の予算から減額補正し、宇和島病院は9億8,200万円、吉田病院は1,900万円、津島病院は4,200万円の減額としております。宇和島病院につきましては、コロナ患者入院のための空床調整対策として県の補助金3億4,000万円を見込んでおりますが、それでも6億4,000万円の収益が減少する見込みです。 病院局といたしましては、日頃からできるだけ経費を抑制する等、健全経営を維持するための努力は行っていますが、地域に求められる医療体制を維持するための人件費や医療機器の更新、維持管理費等、削減できない必要経費が多く、収益を確保するためには収入の大部分が診療報酬ですから、患者様に病院を御利用していただくことで経営の改善を図る以外ないと考えております。 現在、本来市立宇和島病院での医療が必要な患者様の受診控えが続かないよう、病院の感染対策を徹底しながら、提供する医療の安全面をPRしながら、全国的に病院経営が非常に厳しくなっている中、即効性のある有効手段が見出せておらず、苦慮しているところであります。 今後も引き続き国や県、市などの関係機関と相談しながら、この難局を乗り切るための対策を検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 国が医療現場への支援を行うということは当然発信されておりますが、いまだ現実的に具体的なことは伝わってきていないように思いますが、今の管理者の答弁をいただいて、市長は今後一般会計からの繰り出しを当然ながら考えられるのでしょうか、考えないのか、お答えください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほど市川管理者が答弁差し上げたとおり、大変厳しい今の環境の下、減額補正ということで出させていただいているのは十分承知をしております。私もこの公立病院だけではなくて、民間の病院も同じくコロナ禍の中で減収傾向にあると、そのように聞いているので、やはり国は支援の手を伸ばすべきだと考えておりますので、私も国に対してもそういったことを訴えていきたいですし、ただ一方、これから病院の経営というものを考えた中で、一般、こちらからするかしないかということにつきましては、国の動向というものをまず見極めたいことと、それから、今後の病院の経営状態というものをしっかり見極めた上でしっかり判断をしていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) くれぐれも慎重な判断をなされるようにお願いをしておきます。 次に、コロナ禍にあっては、特に地域の方々には、できる限り自身のかかりつけ医を持っていただき、病状によっては紹介状なりを書いていただき、市立宇和島病院に来院していただくことがベストだと私自身はいつも思っております。この点について、簡単に市川管理者の御所見をお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 市川病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(市川幹郎君) 市立病院は、コロナ禍でも地域医療を守っていくためには一般外来及び救急外来を続け、求められる基本的な診療機能を維持し、医療崩壊を起こさないようにしなければなりません。そのために、議員おっしゃるように、地域医療を維持するために地域の方々には受診行動をお考えいただき、例えば、発熱等の症状があるときには、まずかかりつけ医を受診していただき、その上で必要があれば紹介状を持って市立病院を受診していただければ、地域支援病院の初診時特別料金も不要となりますので、患者様には御理解と御協力をお願いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 市民の皆様、くれぐれもかかりつけ医を持っていただきますことを切にお願い申しておきます。 次に、8月の補正予算で保健福祉部、教育委員会が市民の生活支援として4項目のそれぞれ感染防止対策として計上された予算がございます。これについてそれぞれ今の実施状況、執行状況をお答えください。保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 まず、非接触型検温システムにつきましては16台購入予定で、9月中の納入見込みとなっております。納入後は速やかに本庁や各支所、南予文化会館等の公共施設へ配備するとともに、イベント時でも活用するなど、感染防止対策の強化を図りたいと考えております。 次に、児童福祉施設等の衛生資材の追加につきましては、マスクや消毒液等各施設の衛生用品等の保有状況を調査しながら、感染防止対策のための備品や消耗品の購入と配布を行っております。引き続き、十分な衛生資材を取り揃えることによりまして、感染防止対策を行ってまいります。 また、個人事業主等に対する傷病給付制度につきましては、現時点での申請はございません。対象者の把握が困難なため、市から個別の案内はしておりませんけれども、広報やホームーページへの掲載、医療機関等への情報提供により、広く市民に周知したいと考えております。 最後に、妊産婦を対象としたオンライン集団健康教育につきましては、機器の購入準備を進めておりまして、また、教材となる動画につきましても作成中であるなど、実施に向けて作業を進めているところです。試験的に既存機器を活用しまして、多胎児の親の集いにおきましてオンライン集団健康相談を実施しておりますので、そこでの課題等も精査しまして、混乱のない実施に向け、準備を進めてまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 教育委員会のほうから御提出、お認めいただきました8月の補正予算では、小・中学校へのマスク、清掃用エタノール、手指消毒液、除菌シート、不織布、家庭用洗剤等、衛生用資材に係る追加費用といたしまして予算計上をさせていただいております。8月末の実施状況といたしまして、一部製品不足により9月末頃の納品予定となっている物品があるもの以外は、当面必要な消耗品について配備できているといった状況にございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 先ほどの保健福祉部の非接触型検温システム、これはもう既に鬼北町も役場の入り口に、先日町長に別件でお会いしに行ったときに設置されておりました。ちょっと宇和島は遅いなと思いましたけれども、できるだけ早く、これはもう予算は確定しておるので、早く設置していただくようにお願いします。 次に、教育委員会における学校現場の状況についてお尋ねします。 特に取り上げさせていただきたいのが、大きなイベントとして修学旅行の実施予定状況、小学校の自然の家の課外授業等の実施状況について、教育部長にお尋ねします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 新型コロナウイルス感染症対応を徹底するため、宿泊を伴う多くの行事は、行き先や見学地の変更を行うことで対応をさせていただいているところでございます。まず、お尋ねのありました修学旅行でございますが、中学校は修学旅行を秋の実施から冬から春の実施へ変更し、宿泊体験学習は中止といたしております。また、小学校につきましては、多くの学校が春実施予定でありました修学旅行を秋実施予定へと変更し、宿泊体験学習は10月頃の実施に向けて準備をしているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 次に、部活動について、教育部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 中学校の部活動、課外活動は、臨時休業期間中は停止といたしておりましたけれども、学校再開後、徐々に通常の活動に戻りつつあります。その中で、中学3年生の最後の公式戦として、3年生が大きな目標としておりました市郡総体、県総体等が中止となったのは大変残念なことではありましたけれども、代替となる大会がほとんどの種目で行われたことで、3年生の思い出づくりには多少なりともつながったのではないかと思っております。 一方で、感染症対策をおろそかにできないこと、県外遠征等に制約があることなどの課題は残っておりまして、一日も早い完全な形での活動再開を願っているところでございます。 なお、毎年秋に予定をされております中学校の新人総体は、現在のところ実施の予定とさせていただいております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) このほか、中止を余儀なくされたイベント等についてのその代替案としての思い出づくり等を検討されているのか、これについてお答え願います。教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 3月以来、最も大きな思い出づくりといえば、小・中学校ともに卒業式であったのではないかと思います。来賓や在校生の見送りなどを限定しなければならなかったこと、時間の短縮や記念演奏等の省略など難しい対応を迫られましたけれども、ビデオや写真によるメッセージ作成など、寂しい見送りにならないよう新たな試みが工夫されましたことは、せめてものはなむけになったのではないかと思っております。 先ほど御紹介した市郡総体の代替大会など、地域的に実現できる行事はできるだけ行うように工夫し、最新の見地に基づいた感染予防対策を周囲の御協力を得ながら周知徹底することによって、さらに思い出づくりの場を拡大できると考えております。今年度後半における文化的行事につきましても、市ガイドラインを作成し、感染予防を徹底することで実施できますよう、各校と調整を図っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) くれぐれも宇和島市の小・中学校の子供たちが、等しくそういったことが受けられるように努力をしていただきたい、お願いをいたしておきます。 次に、午前中の山瀬議員と少々かぶるんですが、産業経済部が取り組まれた事業の中で、特に私が非常にこれはありがたい事業というので、食べて応援という30%OFFキャンペーン、これについて、数字はるる午前中に説明いただいたので、その中で少しばかり、ちょっと皮肉を言わせていただくと、ある省庁発注の事務費は、間で数十億ピンはねされたという事案がありましたよね。この事業は商工会議所、商工会に事務費を500万予算計上してやられた事業だと思っておりますが、今回出てくる説明の中で300万ほど減額になって、実際のところは200万ぐらいしか事務費が要らなかったと、これは商工会議所、商工会の皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。所管の部長として、何かこの件についてございますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 本事業は商工会議所、商工会からの御要望に基づいて実施をさせていただいたものでございます。その運営につきましては、実行委員会をつくっていただき、そこで運営していただいたんですけれども、人件費等々その事務作業につきましては、商工会議所等が手出しで出していただいており、非常に協力をしていただいたと認識をしており、ありがたく考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 私も市中に出て聞くと、今回の事業、市長に対して非常に感謝をしている市民が多くございました。また、事業所の方々も、そういったお声を聞くことができました。それで、今後このコロナがいつ終息するか分からない中で、経済も共に冷え込んだ場合、多分来月あたりは国のGoToイートが始まるかと思っておりますが、市長のお考えも、7月23日から8月22日の1か月間のこの食べて応援キャンペーン、それが済んでGoToイートが9月から始まる、10月からプレミアム商品券といったような感じで、切れ目なく市民の方々に、また事業所の方々に持続可能な経営ができるような応援をしていくというような思いが多分あられたと思いますが、ちょっとこれはタイムラグがあって、10月はダブるようなことになろうかと思います。今年はほぼほぼそういったことで消費拡大を狙えることはできると思うんですが、来年、年明けてこれがますます冷え込んだ場合、もう一度この食べて応援というものをやられる思いは市長にございますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 食べて応援!うわじま30%OFFキャンペーンにつきましては、大変冷え込んだ外食産業、そこにお客様を呼び戻すために、また、この地域の経済を再開する言わばのろしのような形でできたらというところで実施をさせていただきました。その中で、いろんな評価というものはいただいているところでございますけれども、現在進めているのは10月1日からのプレミアム商品券でございます。これはやはり飲食業だけではなくて、広く様々な影響を受けている業界に対しましてサポートしていこうという趣旨でございます。年が明けたらというその中というのは、プレミアムチケットも2月いっぱいまでやっているところでございますので、その時々の経済状況というものを見合わせながら、できることはやってまいりますけれども、今のところ第2弾というものは考えていないのが現実のところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) この飲食関係だけではなく、特に旅行業界、当然宿泊業界、ともに非常に苦しんでいる現状だと思います。併せてそこの辺も今後考えていただいて、応援をしていただきますようにお願いをいたしたいと思います。 また、養殖量全国1位のマダイの価格低迷及び販売不振を受けて、「#鯛たべよう」キャンペーンが実施されています。市長自ら他方に出向き、営業をされているように伺っております。具体的にどの程度の営業をされたのか、またその実績、また逆に応援をしていただいた町に我々が、宇和島市民がどの程度お返しができているのか、併せて総務企画部長、お答えください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 特に大きな影響が出ているマダイ生産者を支援する「#鯛たべよう」キャンペーンを展開するため、県内、県外の量販店や飲食店、水産卸会社、協力企業、姉妹都市や県内自治体など、市長自らトップセールスを行いました。量販店ではしんばし、コープえひめ、みやぎ生協、マルナカ、魚力など、飲食店では回転寿司のくら寿司、長次郎、水産卸会社や協力企業では仙台水産、双葉産業、明屋書店など、また、姉妹都市である仙台市や大崎市、県内自治体の新居浜市や東温市へも出向き、キャンペーンの協力依頼や店頭での対面販売、量販店バイヤー向けの販売促進イベント、自治体職員向けの販売会などに自ら参加をされております。 また、その実績につきましては、公表できないもの、実績が出ていないものもありますが、くら寿司への約200トンの出荷や仙台水産を通じた宮城県内17社228店舗での販売、そのほか姉妹都市における保育所や学校給食への提供と食育教育の実施、各自治体職員によるマダイ食品の購入など、多くの御支援、御協力をいただき、マダイの残存尾数の減少に貢献できているのではないかと考えているところでございます。 一方、当市における他市への応援事例でございますが、大崎市産仙台牛の購入につきまして、議員の皆様には御協力をいただき、800人近く、約460万円もの購入をいただきました。この場をお借りして議員の皆様、職員に対し、心からお礼を申し上げます。大崎市以外の自治体につきましても、応援要請があれば積極的に協力をさせていただき、今回の御恩をお返ししたいと、そのように考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 応援要請があればというお答えでしたが、できるだけこれは思いやりとかおもてなしというような、この地方の文化でやっていただいたそのやっぱりお返しというものは必要ではなかろうかと思っています。あなた自身が何も思ってなしでは困ります。どうか皆さんにお声をかけていただいて、お返しを考えてください。よろしくお願いします。 次に、これからのコロナ対策と経済対策についてお尋ねします。 4から6月にGDPマイナス27.8%という驚愕の数字が発表されました。また、つい最近では地元の大型スーパーが倒産手続に入られたことは、市長の今定例会招集の挨拶でも取り上げられていました。おおよそ200人程度の方々が失業されると聞いておりますが、私が心配していることは、当然ながらこの雇用対策、またここに買い物に行かれていた御老人のいわゆる買い物難民という方が出てこないか、この2点を心配しております。 その中で、雇用対策については、9月11日、あさっての金曜日ですよね、総合体育館の剣道場で、ハローワーク主催ではありますが、離職者向けに合同説明会が開催されることと聞いております。関係者の方々には、離職票と併せて案内文書が多分本日あたり届いているように思います。この説明会は、当然ながらハローワークが主催ではありますが、併せて県・市の担当者、公益財団法人産業雇用安定センターが合同で開催されると聞いています。この公益財団法人産業雇用安定センターというのは、当然ながら無料での相談でございます。企業とのマッチングをする厚労省関連団体であります。市長、これは認識されていますよね。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) いや、この辺の具体的な名前というのが、私今回初めて認識しました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) ここの所長が、以前四国電力の宇和島支店の総務部長をされた方が出向されておって、今年の4月から所長になられて活動しています。いち早く、このしんばしの件が発表された明くる朝一番ぐらいに、私に愛する宇和島のためであれば微力ながら精いっぱいがんばりますというようなLINEが来ました。そこで、ハローワークのほうにもチラシ等を持ち込まれています。もう明くる日に。ただ、この合同説明会にはなかなかハローワークのほうが一緒にというようなことは拒否されたようで、ちょっとそれはおかしいなと、厚労省関連の団体でありながら、同じハローワークが厚労省、なぜなんだろうかということで、実は地元の山本公一代議士から後継指名を受けた自民党愛媛県第4選挙区支部長の長谷川淳二氏に、このようなことがあるんですが、ちょっとおかしいですよねと御相談を差し上げました。すると明くる朝、この堀内さんという所長から、愛媛労働局の所長から連絡いただきましたと、11日、出席できるようになりましたと、多分宇和島市の担当者もシカトされとったのかどうか分からんけれども、できることは何でもしますというように担当者は申し上げていたにも関わらず、これまで多分何も連絡がなかったと思います。 この時点で連絡が入って、昨日は、愛媛労働局長は多分当市を訪れていろいろと回られております。今日の愛媛新聞にも載っていますように、8日の段階で、これもう本当宇和島商工会議所、今たまたま私の同級生、親友であります有間君が会頭をされている商工会議所、これはもう素早く動いて、34の役員企業が117名、8日の時点ですよ、求人を出しております。 このように、産業雇用安定センターと手を取り合って動いていただいております。行政も何ができるかということを、その日に素早くこういうふうな未曽有の出来事に対応しなくては、新しく岡原市長になって災害ばかり、またコロナ、それによってではないとは思いますが、部分的には当然この影響も受けてということで、地元の大きな企業が200人程度の失業を生むというのは前代未聞だと思っています。本来なら再生をされるのかと思っていましたが、もう完全に倒産ということで手続をされています。行政は何ができるのかというのを日々何事においても考えていただきたい、その点、申し添えておきます。 今申し上げた長谷川淳二さん、愛媛県総務部長4年、副知事3年、一昨年の災害時にも当市に国の支援チームのリーダーとして来ていただきました。そういったことで、総務省の官僚でありましたから、非常に人脈が多種多岐にわたっております。どうぞ存分に御活用していただいて、行政の役に立てていただきたいと思っております。 次に、危機管理についてお尋ねします。 まず、平成17年の新市になってから平成28年に設置された災害対策本部は、年平均何回でしたでしょうか。山下危機管理部長。部長じゃない、もうさっきの山瀬議員のプレッシャーで、ちょっとあまりに答弁が多いから、山下危機管理部長ではないかと錯覚しておりましたが、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 11年間の合計で85回の設置、年平均で7.7回となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) それでは、岡原市長になってからの設置状況は。山下危機管理課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 平成29年からの3年間では合計34回、年平均で11.3回となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 多いですよね、岡原市長。あなたがいかにメンタル、体力、強靭な方であろうとは思うけれども、先ほど山瀬議員の質問で副市長が答弁されておりますが、職員もあなたも同じですよ、やっぱり何ぼ頑丈なものを持っておられても、これだけの回数をこなすというのは大変でございます。条例では、あなたの代わりに不在の折には3名の副本部長、副市長、教育長、総務企画部長が任に当たるように条例では定めておられます。しかしながら、今のような設置状況を見ると、できれば滞在時にもその3名の方が、何回かに1回ぐらいは代わってあげたらいかがでしょうか。ちょっと3名の方、どのようにお考えになっているのか、簡単にお願いします。どうぞ。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 玉田副市長。 ◎副市長(玉田光彦君) 現実に、市長の公務がかぶる場合には随時対応しておりますし、ただ、危機管理の面でトップの責任者が、その事案の内容に応じて本番といいますか、事前の準備だと我々でもいいかと思いますけれども、そういう対応をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 想定される事態にもよるとは思いますが、心の準備はしておきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 岡原市長の性格からして、その任を果たされたいのではないかというふうに思いますけれども、仕事が過重になれば、もちろんバックアップをしていきたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) くれぐれもよろしくお願いします。 次に、避難勧告と避難指示というものが今までありました。今後、内閣府は避難勧告を廃止して避難指示に一本化することを決められております。この件に関して、これからの防災・減災対策が当市において変わることがあれば、山下危機管理課長、お答えください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) 今後の変更点といたしましては、国のガイドラインに基づいて策定しております避難勧告等の判断・伝達マニュアルの見直しが必要となることとなります。避難指示の発令のタイミングが変わってしまうことに加えて、それを市民、住民の皆さんへしっかりと周知、理解をしていただくことが重要だというふうに思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 午前中の山瀬議員の質問の中で、7月の避難状況をるる説明いただいたんですが、その中でも特に吉田地区と高光地区、一昨年の災害がひどかった地域、ここの状況を、人数でいいですから。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) 吉田地区の避難は、対象が8,267人に対して91人でございます。高光地区につきましては、1,431人に対して2人となっております。いずれも避難所への避難者数となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 吉田で1.1%、高光で0.14%、本当にびっくりしますね。行政が情報をいかに出していっても、この程度の避難しかいまだにしていないんですよね。このときにもう既に分散避難というものが市民の方々は多少御理解いただいておって、5,600円の補助が出るホテルを利用されていた方もおられたように聞いております。今回の15の台風では、ほぼほぼ満室状態にあったのではなかろうかと思っております。これはかなり周知できているなと思ったら、NHKですかね、周知、放送していただいたということで、宇和島市がこういうことをやっていますよということで、非常に7月よりもこの15号台風、ホテルに避難された方がおられたようです。ただ、ホテルを利用されることができる方とできない方がありますから、この点も広く周知をしていただきますようにお願いしておきます。 災害は経験に学ぶのではなく歴史に学べということを、東日本大震災の折に、現地を視察するたびに、いつもそういうふうに聞かされました。そこで、幼児教育、義務教育において今後の取組をどのようにされるのか、されるかされないかだけで、保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 幼児教育の部分についてお答えいたします。 現在も避難訓練などを通じて防災教育を行っておりますので、それについては今後も継続して取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 昨年作成しました防災ハンドブックの活用や地域の方々との連携も深めながら、災害の事前、事後に必要となる心構え、知識、スキル、助け合い、支え合いの意識などの醸成に努めてまいります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。
    ◆12番議員(赤松孝寛君) 当市ではまだまだ本当に災害に対する市民の認識が低いというのは、もう今までの山下危機管理課長からの説明をるるいただいて、皆さんお分かりではあろうと思います。この自助、公助、共助という部分、これがいかに大事かということをもう一度市民の方々に啓発をしていただいて、この大切さを教育の場においても、また、市民生活においても、連合自治会等を通してそういったことをすれば、自治会の加入率も上がるのではなかろうかと思っております。愛媛県は、全国で去年の末で2位の1万3,000人という防災士を有しております。多分今現在、もっと増えておると思います。東京都が一番で、愛媛県は2番ですよ。これだけ関心はあるというふうに思われるけれども、現実、宇和島市民は、一昨年あれほどの災害がありながらもこの状況です。もっともっと防災・減災教育を取り組んでいただきたいと思います。 久しぶりの質問で、時間の配分がなかなかできないので誠に申し訳ないが、通告をちょっとはしょっていかないといけなくなりました。昨今、ダムの放流について、当然ながら西予市、大洲市で甚大なる犠牲者、被害を出されたことは本当に悲しい出来事で、これが我々としては人災なのか、本当に災害でそうなったのかというのは、まだまだ私自身分かりません。あの大きな川でこんなことになるのかと、それで、このたび須賀川、山財両多目的ダムの事前放流を9月から始めるというようなことを報道で見聞きいたしました。この点について確認は取れておりますか。山下危機管理課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) 報道発表後に両ダムに確認したところ、調整を進めるというふうに聞いております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 赤松孝寛君。 ◆12番議員(赤松孝寛君) 干潮時に流す、満潮時には流さないという原則的なことを、我々がいつも心配していることですね、素人が心配しても、今までは県の管理ダムだから、なかなかものを言えなかった。そしてマニュアル通りにやっているんですと言われれば引き下がらないといけないという、だけれども、ありがたいことに、このように早いということではないでしょうけれども、現実このような運営をされるということは、ありがたいことであろうと思います。これで河川流域の方々には少しでも安心していただけると思います。 最後に、このコロナ感染症、うつらない、うつさない、正しく恐れて決して感染者やその周りの方々に対して誹謗中傷をしない、希望の持てる社会を行政、議会、両輪となってつくっていきましょう。 これで終わります。(拍手) ○副議長(武田元介君) 以上で、赤松孝寛君の質問を終わります。 次に、中平政志君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 自由民主党至誠会の中平政志です。一問一答方式にて質問をさせていただきます。 なお、質問の進行について、通告の5番目と6番目を入れ替えて問うていきますので、よろしくお願い申し上げます。 新型コロナウイルスの感染拡大が始まって、既に数か月が経過しました。先の見通しがつかないコロナウイルス感染症、本市ではこれまで散発的に陽性者が出たものの、行政、市民の皆さんの適切な対応、判断によって、クラスター的なことも起こらず、今日に至っていると思っております。ただ、この感染症の影響は様々なところに出ていることは、先ほどの赤松議員の質問から明らかになったのかなと思っておりますので、私は水産業に絞って具体的に質問をさせていただきたいと思います。 まず、これから先、季節が移っていくことで一層の感染拡大や影響を心配するところですが、ここではこれまでの水産業に係る取組はどのようになっているのかを、楠産業経済部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 水産業に関します感染症対策に係る市の施策、取組といたしましては、まず、売上げが前年同月比で30%以上減少している事業者に定額10万円を給付する中小企業者等応援給付金及び地代家賃の負担軽減を図る中小企業者等家賃支援給付金につきましては、水産業を営む事業者も対象となる制度でございます。 次に、資金繰り等の支援につきましては、漁業近代化資金の利子補給に係る融資枠を40億円から50億円に増額をするとともに、漁業近代化資金及び漁業者緊急支援資金の償還緩和措置につきましても、償還延長や中間据え置き期間に対応した利子補給を行うこととしております。 次に、養殖魚の消費拡大等の取組につきましては、養殖マダイを市内の小・中学校や保育所等の給食に使用する取組や、「#鯛たべよう」キャンペーンとして、地元事業者と連携し、量販店などで市長がトップセールスを行い、販売促進を行うとともに、積極的な情報発信によりキャンペーンを広く展開する取組などを行い、消費拡大を図っているところでございます。 また、姉妹都市の千曲市、大崎市におきましても、養殖マダイの学校給食への使用に御協力をいただくことになっておりまして、千曲市におきましては、既に9月の給食メニューに採用されているところでございます。 さらには、国・県の補助事業を活用して、愛媛県漁協が余剰分の養殖魚等を冷凍保管する施設の改修や、地元企業が取り組む水産加工食品の開発等に市単独補助金の上乗せをしております。 最後に、養殖共済の補助制度でございますけれども、大規模な赤潮被害を受け、平成25年度から実施をしている制度でございまして、平成31年度から制度を拡充し、積極的な加入促進を図っているところでございます。この制度により、養殖業者の加入は大幅に増加をしておりまして、この共催への加入が要件となっております積立ぷらす制度の加入も同様に増加をしております。この積立ぷらすは、今回の感染症の影響による魚価下落により収入が減少した場合にも収入補填される制度でございまして、魚類養殖業者の経営継続を支えるものというふうに認識をしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) お伺いしますと、本当にありとあらゆるというか、考えられる施策というものを本当に駆使していただいている様子がよく分かります。直接現金というわけにはなかなかいかないのは、もう現実として分かるわけなんですけれども、本当にそういったことをしっかりと取り組んでいただいている、この様子については、また漁業者にも聞くと、まだまだ足りない、要は切りはないんですけれども、そういうことなのかと理解できたのではないかと思っているところでございます。 次に、春先から感染拡大の影響を受け、需要の減少により在庫の滞留が顕著となり、先ほど赤松議員も触れていただきましたけれども、それに伴い、原価割れの相場が続く、だからといって餌止めはできない、経費ばかりがかかってしまうといった深刻な状況が続き、マダイ養殖業を営む生産者を中心に悲痛な声が届いています。こうしたことを受け、市長が先頭に立たれ、市長公室が中心となって対応に当たられていると理解していますが、これまでにどのような企画、取組を実施してきたのか、もう少し詳しく市長公室に伺いたいと思います。梶原市長公室長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) お答えします。 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国的に消費が落ち込んでいる中で、特に大きな影響を受けている魚類養殖業者に対しまして、消費拡大による産地の下支えを行う施策に取り組んでまいりました。 まず、シティセールスを通じた養殖マダイの消費拡大の推進といたしまして、「#鯛たべよう」キャンペーンを展開し、市内外の量販店や飲食店などの協力先へ市長によるトップセールスを行いながら、消費者参加型の産地応援の機運の醸成と消費拡大をセットで行っているほか、ふるさと納税においても、特に養殖マダイや水産加工品に関する特集ページを作成し、SNSやメールマガジンによる情報発信を通じて、養殖マダイの消費拡大とふるさと納税寄附の推進を図っております。 また、移動が制限されている中でも御自宅で宇和島を感じていただく時間を提供しようと、タイの加工商品や宇和島の特産品の詰め合わせセットを新たに製作し、市の関係企業先や宇和島出身者等へ協力を呼びかけながら、その販売を通じて地元事業者の支援や本市の魅力発信と関係人口の拡大につなげているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 公室ならではの独特のセールスというものも理解できる答弁であったと思います。引き続き、よろしくお願いいたしたいと思います。 続きまして、これからの季節では、魚類養殖ではハマチ、ブリが代表する青物魚が旬を迎えます。真珠養殖業の方々も浜揚げのシーズンを迎えます。これらの養殖業者への影響も大変心配をするところでありますが、次なる魚類、真珠養殖への影響をどのように捉えていますか。また、その対応について検討されていますか。楠産業経済部長にお尋ねをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) これから本格的に出荷を迎える養殖ブリの見通しでございますけれども、ブリの単価は平成29年の春以降、比較的良好な単価が続いておりましたが、これまでの良好な単価を受け放養尾数が増えたことで、令和元年の夏以降下がり続け、今般の感染症の拡大によりましてさらに価格が低迷した状態が続いております。 また、4月以降はアメリカを中心といたしましたブリの輸出が一時停滞しておりまして、現在は回復傾向にありますけれども、前年比で大幅に減少している状況でございます。 これから出荷最盛期を迎えるに当たり、今後の国内消費と輸出の動向により、大きな影響を受けることが懸念されているところでございます。 次に、真珠養殖への影響につきましては、国内外の多くのジュエリーショーなどが中止、延期となっておりまして、特に輸出の約8割を占める香港では、大規模なインターナショナルジュエリーショーが中止となり、加工流通業者が販売機会を奪われたことで真珠製品の流通が停滞し、在庫を多く抱える状態となっております。今年度の冬の真珠の入札会の開催や価格への影響が大変危惧されるところでございます。 さらに、真珠養殖におきましては、昨年夏に稚貝を中心とした大量へい死が発生しておりまして、生産の現場でも大変厳しい状況となっております。今年は漁場によって稚貝のへい死が一部見られたものの、今のところ生産継続が可能な稚貝の確保がおおむねできていると伺ってはおりますけれども、予断を許さない状況であると認識をしております。 現在、市は稚貝生産に関しましては、優良母貝の育成のための支援を行うとともに、今年度愛媛県漁協下灘支所が国の補助事業を活用して実施をいたしますアコヤガイ種苗生産施設の改修事業に対して、産業政策上特に重要な施設であることから、通常分より拡充した市単独の補助の上乗せを行いまして、優良で安定した種苗生産の支援を図ることとしております。 市といたしましては、今後におきましても引き続き今後の状況を注視しつつ、県や漁協と連携して対応策について検討してまいりたいと考えております。 また、市の力では及ばない部分も多いことから、漁協等の意見を踏まえた上で、機会を捉えまして国や県への要望についても検討してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 本当にしっかりと認識をされていて、また現実にならないのが一番なんですけれども、今のような懸念事項が起こり得るときには対応のほうもお願いをしたいと思いますし、まさにこのコロナ禍の影響を受けて、魚類では今言われたように国の内外での需要の減少、真珠においては例年にない余剰在庫への懸念など、生産者の声として届いております。こうした声に対する対応もある程度想定しておくこと、今の答弁を聞きますと、想定もしていただいているのかなと感じております。今後市独自の消費促進に係る事業等、具体的に検討されていることがありましたら、これは岡原市長、御答弁をお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今回のコロナ禍、あらゆる価値観というものが否定されているような状況を迎えていると思います。これまで特に魚類養殖につきましては、いわゆるこちらでいい品をつくり、そして市場へ送れば換金をされ、そしてまた次の事業へつなげていくことのできるスキームが完全に出来上がっていたところでございました。ただ、外食産業がストップになるとこれほどまでにもろい商売の形だったのかということを再認識されているという、そういった声というものを聴いているところでございます。ゆえに、いわゆる市場流通であるBtoBからお客様の顔が若干見えるBtoC系の量販店等々、実際に売り場に行けば最終消費者の方々のお顔を見られる、そのやり方について、「#鯛たべよう」というものは、まさにそこにしっかりと目を向けていこうというのが、今主として動いているところでございます。 この試みというものは、これまで本来行政もそういったことをやらなきゃいけなかったところが十分できていなかったところに、ある意味この地元の産業というものをしっかりと未来を見据えていく中で、これからも継続的にコロナというものが収束しても私はやり続けていかなければならないと思っていますし、また、魚種の違い、これからブリのシーズンということですので、これについてはもう既に準備をしているところでございます。今まだちょっと準備中でございますので、また議会の皆様方にもお示しをできようかと思いますけれども、そういった取組を繰り返ししつこくやっていきたいということ、そしてこの真珠の世界につきましては、魚類養殖とは違って、いわゆる最終製品というものをそういった販売ルートに乗せればというところではなくて、生産をして、そして加工をして、そして販売、それぞれがそれぞれの役割というものを担っているという現状というものがございますので、魚類とはちょっとやり方というものが複雑化しているんだろうと思いますけれども、変わらぬ良質の珠、日本一の珠の産地でございますので、宇和島という響きというものをどのように響かせていくのか、今回入札会がなかなか厳しくなるかもしれない、そして香港のジュエリーショーは本当になかなか厳しいという、本当にこれまで経験したことのないような状況でございますけれども、その中で入札会だけは何か国内でやれたらということは、切にお声というものは聞いております。そうすれば少し見通しが見えるのかもしれない、その後の手法というものは工夫は必要ですけれども、そういった面で市としてサポートはできないか、そして特に真珠の世界といいますのは後継者の問題、特に母貝等々も厳しいと聞いておりますので、育てていく仕組みを何とかつくれないかという、いわばそういったソフト面というところもしっかり目を向けていくべきだろうと考えているところでございます。 この水産業というものは、基幹産業の中、これはかんきつもそうですけれども、関わる方の人数、そして間接的に関わる方々のボリュームを考えたときに、やはり地域を引っ張っていただく産業と認識しておりますので、今後ともあらゆる英知、そして工夫というものをしっかりしながら力を入れていきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 力強い御答弁をありがとうございました。民間ではできない行政ならではのノウハウやパイプがあるんだろうと思っております。競い、消費拡大に努めることなど、大変な苦労があろうかと思いますけれども、関係機関とも連携していただき、引き続き努めていただければと思っております。 また、市長自ら行う販促、本当にインパクトもあって心強い限りなんですけれども、やはり市長にしかできない国・県への働きかけというものも積極的に取り組んでいただきたいと思います。さらなる市独自の対策事業を的確に打ち出すためには、本市の蓄えである財政調整基金の残高が鍵になるのではないかなとも考えたりもするんですけれども、市民の皆さんの不安解消につながるような事業を企画していただきたいと思います。 次に、3月定例会で示された当初予算、事業は、さらなる宇和島市の発展と飛躍を念頭に、岡原市政が多くの新規・拡充施策を提案され、その内容については市長の思いを感じる内容だと思っていましたが、年度当初より一層の新型コロナウイルス感染症拡大によって、その内容は大きく変更せざるを得ない状況になってしまっているのではないかと思われます。本来なら今年度実施事業の中心となると思われたうわじまブランド魅力化計画について、この計画を策定した背景と目的について分かりやすく御説明をいただきたいと思います。これは梶原市長公室長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) お答えします。 まず、本市を取り巻く課題といたしまして、本格的な人口減少社会を迎え、少子高齢化による人口構造の変化や若者の市外への人口流出による担い手不足、さらには平成30年7月豪雨からの復興などが挙げられます。このような課題に対処しながら本市を持続的に発展させるためには、本市の認知度や好感度を高め、交流人口及び移住・定住人口の拡大と地域経済の活性化に向けた取組が急務となっております。そのため、これまで行ってきた施策のさらなる充実を図りながらまち自体の魅力を高めることにより、市民の皆様からは住み続けたいと、市外の方からは継続的に関わりたいと思っていただける魅力あふれるまちにしていく、言い換えれば、まち全体をブランド化し、選ばれるまちとなるための一つの手段として、シティブランディングを推進していくに当たっての基本的な考え方と戦略の方向性を示すものとして、宇和島ブランド魅力化計画を今年3月に策定したところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) この魅力化計画書の中で予定されています令和2、3年度の事業について質問をしますが、現在の社会情勢ではこれらの事業計画にも大きな影響を受け、実行に移せない事業や見直しが必要なことも多いのではないかと思いますが、こうしたことについて現在どのような検討がなされ、進められているのか、西本総務企画部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、デジタルマーケティング事業や海外販路開拓事業のほか、多くの参加者が集まるようなイベント等について、やむを得ず事業の全部または一部を中止いたしました。 次に、移住・定住事業の移住フェアや相談会、ふるさと納税関連事業のファンミーティング、国内販路開拓事業の個別商談会など、都市部での開催をオンラインによる開催に切り替え、また、移住相談者の来庁相談や見学案内を見合わせていただきました。 そのほか、事業の実施時期を延期するなど、可能なものについて内容の見直しを行っております。 さらに、現在新型コロナウイルス対策の一つとして取り組んでおります「#鯛たべよう」キャンペーンなど、地元産品消費拡大事業や市外で生活する大学生等へのふるさと小包発送事業、姉妹都市との経済交流事業や魚食普及事業など、新たに始めた事業もございます。 以上のように、当初の予定どおり実施できない場合、アフターコロナ、ウィズコロナの観点で事業の見直しを行いながら、また、場合によっては新たに事業を追加し、宇和島ブランド魅力化計画の理念に沿って進めている状況でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 本当に見直しを含めてまた前に進むということは、大変な御苦労があるんだろうと思いますけれども、何とか力を合わせてそういったこと、事業についても新たなものを含めて計画を組んでいただければと考えます。 平成30年6月から実施をされた宇和島シティブランディング事業、その中でまとめ上げられたのが、先ほどお示しをしました宇和島ブランド魅力化計画と理解しますが、この成果物が現在のコロナ禍の中で生かせているもの、利用できていること、具体的には先ほど質問したタイの消費拡大や販路拡大を実施する中でどうだったのか、このことについて、梶原市長公室長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) お答えいたします。 宇和島シティブランディング事業の成果物につきましては、名刺やポロシャツ、記者発表時のバックパネルや公用車、市や議会の広報紙、各種チラシなどで利用をされており、タイの消費拡大や販路拡大を目的とした事業への利用につきましては、ロゴマークやキャッチコピーを入れた販促物を中心に利用し、PRを図っているところでございます。 これまで制作したものといたしましては、「#鯛たべよう」のイメージポスター、商品に貼るラベルシール、タイを使った料理レシピ集3種類や宇和島の特産品の詰め合わせセットの発送用段ボールなどがございます。特に商品に貼るラベルシールは評判もよく、全国各地の量販店や飲食店を中心に9月2日時点で約21万8,000枚を提供しており、本市PRの一助となっております。 そのほか、「#鯛たべよう」に限りませんが、催事や販売促進活動に使用するためのはっぴやのぼりのほか、ノベルティグッズとしてのクリアファイルやメモ帳なども製作いたしました。 今後は「#鯛たべよう」キャンペーン専用のぼりやミニのぼりのほか、タイしゃぶ、ブリしゃぶの販売促進のため、新たなポスター、シール、レシピなども制作し、さらなる消費拡大や販路拡大を通じた本市のPR活動に利用していく予定です。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 本当にブランド計画でできたものがこうしたときに、困ったときに生かせているということは、なかったら逆にまたそこは一本に通ったものがなくて、宇和島市の思いというのは伝わりにくい面もあるのではないかと思いますけれども、一方で、今言われたようなことで、これができたことによってそれが生きている、生かせていることは、本当にいいのかなと思っております。次に移ります。 シビックプライドについての表現、解釈には幅があると思っております。私は、地域住民が自分たちの住むまちに対して抱く誇りや愛着という意味合いで捉えております。このコロナ禍によって人の動きも制限され、物も動かない、人とのコミュニケーションも取りづらい、このようなときだからこそ、ふるさとを離れて過ごす方も市民の皆さんもシビックプライドについて考え、その思いが強くなるのではないかなと考えます。市長はこれまでにシティブランディング事業に携われた中で、東京のほか様々なところで地元出身の方々と出会い、語り合ってきたと理解していますが、今コロナ禍の中でのシビックプライドについてどのようにお考えになりますか。岡原市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私も今日は宇和島ブランド魅力化計画をちょっと持ってきているんですけれども、その中のシビックプライドの用語説明がございまして、この中では、このシビックプライドという言葉は、単に地域に対する愛着を示すだけではなくて、自分自身が関わって地域をよくしていこうとするある種の当事者意識に基づくまちに対する自負心、自ら行動をしていくということも意味すると、単なる思いだけではなくて、実際に立ち向かっていこうということを意味するんだろうと、そのように考えております。 今回のコロナウイルス感染症につきましては、繰り返しになりますけれども、いろんな価値観というものが崩れ、社会の在り方というものが大きく今音を立てながら新たなものに変わりつつあるんだろうと思っております。こういった中で申し上げますと、1つ例を取ると、先ほどの「#鯛たべよう」は、地域における産業、それも主力中の主力のタイというものを、いかにして日本国内のみならず世界へ発信していくのかというのが一つのきっかけでありました。この旗振り役は行政、これまでこんなことはできていなかったんですけれども、とにかくやっていこうというのがこういった形でした。 それから、我々が何も言わなくても、まず事業者さんたちが、それぞれの事業者さんがつくられたものを詰め込んでタイのボックスを作ろうという動きが出ました。また、さらにはテイクアウトを含めたお弁当屋さん、そして料理屋さんがタイのメニューをどんどん入れていこうということ、これらも特に市が何も言わなくてもそういった動きというものが出ました。さらには、今タイのお弁当のコンテストというものも発信しております。つまり、思いだけではなくて、自らこういった行動にいかに移していくことができるか、それがまさに目の前に今ある景色だと思います。 もっと大きな話で申し上げますと、各水産商社、これは多数地域にはございます。100億円を超える養殖関係に携わる会社がございます。ふだんはライバル関係でしのぎを削りながら競争している会社でございますけれども、「#鯛たべよう」の中で、今一番市長公室のカウンターに来られているのはまさにこの方々でございまして、これを何とか物にして、今の自分たちがお世話になっている漁業関係者の皆様が少しでも光を見渡すことができたらという思いで、様々な協力関係の中でやっております。こうした地域がまさに一つとなってオール宇和島体制で臨むことができているのは、まさにこういった思いではないかと、そして自らが行動できているのではないかと、そのように思っております。 あともう一点、やはりこれまでここの地域の出身であるとか、今都会にいらっしゃる方、今でも応援し続けていただいている方々が、このような「#鯛たべよう」の活動の中で購入をしていただいて、さらに応援をしていただいている、また、あるいは今まで宇和島のことを知らなかったけれども、SNS等々を通じて何とかしていきたい、共感をして応援していきたい、そういった方々の輪が広がっています。昨日も愛知県から回転寿司のチェーン店、25店舗から30店舗あるところ、全く市とは御縁がなかったんですけれども、そういった輪を通じて昨日わざわざ当市を訪れて、何とか一緒にやっていこうという言葉もいただいております。 こうしたまさにループのようにつながっていくこと、共感し、応援をしていただく環境というものがまさに今回のブランド魅力化計画の出発点であると認識しておりますので、こうした御縁というものをどのように生かしていくのか、それはまさに市がこれから熱意を持ってできるかどうかということですので、今後とも今の関係をさらに広げていくことができますように魅力というものを発信していきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 市長の熱い熱いお話を聞かせていただき、少し時間も押してまいりましたので、これからの答弁、少し簡略していただければなと思っております。 コロナ禍の中では人の行き来が制限され、特に都市部への往来がままならない、このような状況では、地方になればなるほどその存在が忘れられてしまうのではないか、感染症が広がるまでは、自治体間で競うように人を国内外からいかにして迎え入れるかといった目的で取り組んだ事業も多かったと思います。それがままならない今日では、自治体自らの情報の発信力が重要だと思われます。本市ではこれについてどのような取組が実施され、その成果、効果はどうか、西本総務企画部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 コロナ禍の中で都市部での催事や各種イベントなどが次々と中止となっておりまして、本市の魅力を発信する機会そのものが減少している状況にございます。そのような環境下における情報発信の取組といたしましては、「#鯛たべよう」キャンペーンなどによるSNSを活用した情報発信やマスコミへの露出を増やす取組を通じて、本市の認知度向上に努めているところでございます。 また、そのほかのSNSを活用した情報発信の取組の成果といたしましては、9月2日現在、公式フェイスブックのフォロワー数は1,269人と3月時点と比較して131人の増、インスタグラムの「#宇和島」を投稿した件数は9万4,000件で、3月時点と比較して1万3,000件の増となっているところでございます。 今後、11月下旬にホームページの更新も予定されておりますので、昨年度策定した宇和島ブランド魅力化計画の内容に従い、本市の魅力や特色を効果的に発信できるシティプロモーションサイトなど、閲覧者に興味を持っていただくようなコンテンツを構築したいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 引き続いてそういったことも進めていただきたいと思います。 次に、本市では外部ネットワークの活用ということで、ANAグループと連携して10年近くになるでしょうか、本市と協働してシティセールスの事業展開をしていますが、ここ1、2年の成果について伺いたいと思います。西本総務企画部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 ANA総合研究所から4代目のマネジャーとなります平塚正巳氏を昨年度から派遣していただき、地元産品の販路開拓や情報発信の分野でお力添えをいただいているところでございます。昨年度の成果として、まず販路開拓の分野につきましては、地元企業からの要望を受けてANAグループ企業やその他取引先への地場産品の紹介を行い、現在も継続して商談を進めております。 また、平塚マネジャーの人脈を活用し、主に首都圏からバイヤーを招聘し、地元企業との商談会を実施し、幾つかの商談が成立した実績もございます。この実績の一つとして、近々のところでは、9月14日に東京浜松町にオープン予定の居酒屋さかなさまで、宇和島産の食材が利用されることとなっております。そのほか、ANA関連のホテルでの宇和島フェアの開催のほか、市が行う営業活動にも積極的な支援を行っていただいております。 次に、情報発信の分野につきましては、ANAの機関紙やホームページ、SNSのANAグループの各種宣伝媒体のほか、国内外にある支店のネットワークを活用した情報発信、さらにはANAが持つ施設を利用した特産品販売会等でのPRなどを実施いたしました。特に羽田空港に勤務する社員を対象とした販売会は人気が高く、昨年度も真珠製品をはじめ、かんきつ類などを合計して約200万円の販売実績が上がっておりまして、今年度も新型コロナウイルスの感染拡大の状況を見極めながら、引き続き実施する方向で準備を進めているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) これまでのANAの成果、効果というものがよく分かったと思います。年度当初からコロナ禍が続く中で、大変なことだとは思っておるんですけれども、ただ、こういうときだからこそ、この平塚マネジャーに期待をするところがございます。私たちも実際に平塚マネジャーのお話を直接伺いまして、そのような大きな期待をするところなんですけれども、今年度どのような取組を行っているのか、西本総務企画部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 現在、コロナ禍におきまして、平塚マネジャー御自身も都市部への営業活動をしづらい状況が続いておりますが、その一方で、外に出られない今だからこそ地元企業を訪問したいと考えておられまして、市が「#鯛たべよう」キャンペーンを実施していることもあり、水産会社を中心に、時間を見つけては精力的に地元企業や関係機関を訪問していただいております。 また、このような状況下でもANAグループへの働きかけを行っておりまして、地元企業との協働による商品開発や空港売店等への地場産品の提案、グループ社員への地場産品の共同購入の呼びかけといった販路拡大のほか、観光による誘客の支援など、ウィズコロナ、アフターコロナに対応しながら精力的に取り組んでいただいております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 本当に平塚マネジャーには期待をするところなんですけれども、やはりこのコロナ禍での事業展開、できる人と見込んでしまうからこそこっちも期待は大きくなるんですが、コロナに気をつけていただいて、職員の皆さんと力を合わせて今後とも努めていただきたいと考えます。 それでは、次の質問に移ります。 スポーツ交流センター整備事業について伺っていきます。 この事業については、15日に産建教育委員会で審査されることは承知をしております。これ以外の議員には説明を受ける機会もないことや、これまでの経緯から質問項目として取り上げをさせていただきました。 まず、この施設は長堀2丁目に位置し、温水プールと体育館、そしてクライミングホール、リード15メートルとボルダリングの壁を主な内容とする施設であります。この中のクライミングホールに観客席を設置するための整備事業費4,600万円を計上し、提案されているものですが、これまでに、昨年の9月議会でこの設計委託費332万円の事業が提案されております。その説明として、このクライミング・ボルダリング施設を設置した当初、観客席の設置は考えていなかったが、子供たちの利用が多く、保護者の見る場所として、また近年のスポーツクライミング人気や東京オリンピックの正式種目となったことから、大会誘致等も視野に入れ、観客席を設置したいとの理由でした。当時、審査の過程で、委員さんから設計委託料が高額過ぎではないかとの、1席当たり幾らぐらいになるのかといった意見が出されましたが、最終的には費用対効果を考慮し、市民の皆様から理解の得られる施設とするようにとの意見がつけられて、産建教育委員会は承認した経緯があります。 今回、整備事業費を知ってまず思ったのが、これも前触れもなく予算説明資料で知ったわけなんですけれども、こんなにかかるのかなというのが印象でした。私はすぐに8月25日にセンターを訪ね、そこで得た情報として、現在の利用状況、これは去年の分ですが、去年は4月から順に852人、5月が871人、6月792人、7月が893人、去年の8月が1,233人です。今年は4月が141人、当然コロナの影響でしょう。5月は225人、6月は599人、7月は786人、8月は790人前後というようなことでございます。8月は夏休みもないわけなんですけれども、その中で、この利用者の特徴として、常連さんが多いということ、山岳会の方が主であるということです。会員が何人いるかは分かりませんが、それとよそから来る人は少ない、そういう印象として、まだまだ限られた人数なんだなという印象を持ちました。それでもこの会場、ルートセッター、位置を設定、ポイントを設定するという言い方でいいんでしょうか、有名な方が設定をされているそうで、わざわざそれを聞きつけて来場される方もいると、このようなことでございます。 そこでお伺いするんですけれども、設計を委託し、その設計が出来上がってきたのはいつ頃だったのか、片山教育部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 スポーツ交流センタークライミング用観客席設計業務につきましては、昨年9月補正予算にて330万円を計上させていただきまして、一般競争入札の結果、株式会社あい設計四国支社が313万5,000円で落札をいたしたものでございます。令和元年11月20日付で契約締結をし、繰越しとなりましたけれども、令和2年7月30日に設計図面等の成果品の納品を受けてございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 今年の7月30日に正式に契約ができたということでよろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) いえ、今年の7月30日に成果品を受け取ったということでございます。設計の。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 失礼をいたしました。成果品ができたのは7月ですよね。7月、今9月。このできた段階で何かしら議会に対して、そんな思いがします。 事業費4,600万円、この数字は、委託をした設計書から観客席全体像も、設計、完成品ですよね、完成品から明らかになったのではないかと思うんですけれども、その概要について、具体的な説明を片山教育部長に求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 クライミングホールの中に観客席を設置するようになったまず経緯のほうから御説明させていただきたいと思いますが、今ほど議員のほうからもありましたように、30年7月末にオープンをいたしましたクライミングホールでございますが、冷暖房完備の屋内施設でありまして、今ほどもお話がありましたルートセット等の評価も高いなど、オープン当初から好評を得ております。また、県や市の山岳会等の連携の下、ジュニアクライミングクラブ、あるいは津島高校にスポーツクライミング部が発足するなど、市内でのクライミング率の高まりが感じられますほか、うわじまカップの開催、また国際大会等で活躍している選手の合宿利用などもあり、施設の知名度も向上をしているところでございます。 このような中、山岳会や著名選手、またジュニア選手の同伴保護者等からも、安全に大会運営や応援ができるよう、観客席設置の要望が多数寄せられ、競技の核心部分やフィニッシュ地点と同じ目線での観戦が可能となりますことや、また、全国的な大会誘致等にも寄与することが期待されるということで、クライミングホール上部の空きスペースに座席36席と立ち見席18席、計54席を新たに設置しようとするものでございます。 設置工事予算の内訳といたしましては、観客席部分の鉄骨工事等の費用が2,090万円、アプローチや建具、内装等に1,273万円、電気・機械設備の追加に550万円、仮設工事費に487万円となっておりまして、合計4,400万円となっておりますが、センターの整備時には想定をしていなかったことから後づけの工事となりますことや、設置スペースが限定をされるため、建築基準法に基づきますアプローチ、これは通路でございますけれども、の新設が必要となることなど、平場に新設する場合と比べまして割高にならざるを得なくなったものでございます。 なお、工事監理委託料といたしまして別途200万円を計上しておりまして、合計4,600万円となってございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 今詳細な説明を示していただいて分かったわけなんですけれども、単純な計算として、もう4,600万円を割って数字で出すと1席127万円、立ち見席を入れて割っても85万円ぐらい、もうこれが単純なこれまでの情報では見えてこない部分なんです。この数字が出た段階でどのような意見が内部では出たのか、そこについてお伺いしたいと思います。片山教育部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 当初、設計がある程度概要が見えてきた段階での工事費は、これももちろん概算でございますが、5,500万円という一つ数字が上がっておりました。これではさすがに経費としてはどうなんだというところで、内部検討を繰り返したところでございます。もちろん市長等にも相談もいたしております。その中で、いわゆる節約できるところ、やり方を見直せるところ、これは徹底的に見直しをして経費節減に努めるようにという御指示もありましたことから、見直しをいたしました結果として今ほどお示しした数字となっているという経緯でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 内部で検討した結果、いろいろ様々検討されたんだろうと思います。それが最終的に上がってきた、事業費として上げてきたのがこの4,600万円というふうに理解をします。これは担当課が提案し、産建教育委員会の皆さんが現地視察を提案されて、産建教育委員会の今の皆さんが現場視察に行ったのが8月31日ということで確認しているんですけれども、やっぱりこの提案自体も遅いと思うんです、委員の皆さんに対して。その辺が一つ大きな何かしら時間もない中で、今日なのかなという印象は持っております。 昨年の9月の委員会報告で、先ほども申し上げたんですけれども、費用対効果を考慮し、市民の皆さんから理解の得られる観客席にするようにと申し添えている中で、金額が先行して4,600万円です。なかなか説明なしでは理解のできるような金額ではないと思うんです。せめてその金額に合わせてクライミング競技の現況、右肩上がりの現況であったり、整備する席の概要などを早い時期から積極的に説明すべきだったと思うんです。これからされるのは間違いないんですけれども、それがないから一層金額ばかり目を引いて、なかなか理解がしにくいのかな、そんな気がしております。 市長が毎定例会の最終日の挨拶で、必ず挨拶の中に入れていただくフレーズがあるんです。審議の過程におきまして議員各位から頂戴いたしました御意見、御要望等につきましては、十分尊重し、今後の市政運営に生かしてまいりたいと考えております。令和2年3月は、市政運営において十分に配慮していくと、この部分なんですよね。やっぱり私たちは、委員長報告をさせてもらったり聞く中で、最後に市長にこれを言っていただけるから、ああ次につながるんだなと、そんな思いがするわけなんです。やっぱりここらにちょっと、これからどうなるんだろうと思うところはあるんですけれども、気にかけていただければなと思うところでございます。 そして、次に移るんですけれども、もう一点驚いたのが、事業費を賄う財源についてなんですけれども、議案説明会の中で、議員からの質問に対して総務企画部長は、財源については単費というような趣旨の回答がありましたが、改めて財源についてどのように対応しようとしているのか、片山教育部長、お伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 今ほどの御質問にお答えする前に、昨年9月議会の産建教育委員会以降、御指摘をいただきました点があったにもかかわりませず、丁寧な説明を差し上げないままに予算議案の提出となりましたことにつきまして、心よりおわびを申し上げます。 その上で、今ほど質問いただきました財源についてでございますが、整備事業の予算要求段階において、財政負担の軽減を図るために国や県等に照会をするなど、使用可能な特定財源がないか模索をいたしましたけれども、残念ながら当てはまる補助金が見当たらないこと、また起債対象にもならないことが確認できております。したがいまして、現段階では市単独事業とせざるを得ないところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) ただいまの説明のあった財源を使ってまで、この時期に設計どおり進めなくてはならないからと思うんです。有利な起債が使えないということの中で、事業費を一般財源で全て充当することは、なかなか今の段階でいかがかなというのが個人的な見解でございます。 この観客席設置事業についてなんですけれども、完成は来年の10月頃となっておりますが、その頃に完成しなくてはならない理由や支障を来すことがあるのでしょうか。片山教育部長、お伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 現状といたしましては、いわゆる競技スペースと観覧スペースが混在した状態でありまして、競技運営上の安全な場所の確保ができているとは言い難く、競技関係者等からこのような状況を解消するために観客席の設置を望む声が多く上がっているところでございますが、さらに、先ほども議員のほうからも御紹介ありましたように、オリンピックに絡みまして、いわゆるスポーツクライミング熱が高まっているところ、また、現在のコロナ禍の中においては通常利用がままならず、対応に苦慮しているところではございますが、完成を見込んでおります来年10月頃には、新しい生活様式の中で新たな形での大会開催が可能になるのではないかという期待も込めまして、一つ一つ準備を進めていきたいと考えているところでございます。 これらのことを総合的に判断いたしまして、市といたしましては、この機を逃すことのないよう、できる限り早期に整備を完了し、関係者のニーズや御要望にお応えできればと考えたところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 片山部長のこれまでの答弁で、内容については理解ができてきたなと、私個人自身は思っております。 私も一つの提案として、会場に複数台のカメラを多角的に設置して、その画像を1階の部屋から大型モニターで見学する、こういった方法はどうかなという、個人的なこれはあくまでも根拠もあまりないんですけれども、提案してみたいと思います。マイクとスピーカー、競技者にはインカムを使用して、コーチングもよりリアルにできるのではないかなと、そのような考えを持つところでございます。コロナ禍の中、今後もウィズコロナの時代が続くと言われている中で、やはりその点も、大きな変更も視野に入れた対応はどうかなと思います。あとは常任委員会の審査を見守ることといたしまして、次に移りたいと思います。 続きまして、公民館避難所対応についてお伺いいたします。 台風10号ではございません。今年7月初めからの連日のように降り続いた雨です。3日には吉田地区と高光地区の一部で避難準備情報が発表され、併せて災害対策本部が立ち上げられています。対象となった地区では避難所が開設され、この間そこで過ごすことを余儀なくされた市民の方がいらっしゃったということですが、特に7日深夜から8日朝にかけては非常に強い雨が降りました。強い雷鳴も鳴り響く中、避難勧告の対象が全市的なこととなり、地域の防災無線、防災ラジオ、携帯電話からの音量に驚いた市民の方も多くおられたのではないかと思いましたが、確実に情報は伝わったと思っております。このとき公民館主事をはじめ、職員の皆さんがあの深夜に出勤され、対応に当たられたことに関連して質問をさせていただきます。ちょっとややこしくなりました。 避難準備、高齢者等避難開始や避難勧告、避難指示が発令した場合、避難所開設・運営の基本方針はどのように決められているのか、所管・職員間の中でマニュアル、申し合わせなど決まり事があればどのようになっているのか、簡単に山下危機管理課長、答弁をお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 新型コロナウイルス感染症対策に特化した避難所運営管理マニュアルを新たに作成するとともに、避難所を担当する公民館主事とその他の職員に対して説明会を行っております。また、可能な限り多くの避難所を開設する必要があるため、避難勧告等の発令状況に合わせて段階的に避難所を開設する体制を整えておるところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 今回の雨は深夜に豪雨となり、併せて避難指示が全市的に発令されました。公民館主事も第三次開設に該当したため、決められた避難所の開設に当たられたとのことです。私はこのことを後日知りまして、感謝する一方で、今回のような深夜に非常に強い雨が降り、強い雷鳴も響く中、車を走らせ出勤したことについて、よく無事にというような思いでございます。具体的にはどのような体制で対応に当たられたのか、これは片山教育部長でよろしいですか、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 7月7日のスタート時点では、全公民館を公民館職員、または教育委員会職員で対応ということで始まりました。その後、深夜帯から7月8日にかけては避難所に小・中学校を追加いたしましたことから、各校区ごとの職員グループでの対応に拡大をいたしております。避難所運営に係る職員の負担の分散、軽減を図りながら避難所運営に当たっていたところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 本当に職務ということだと思います。主事には男性、女性、それぞれ同じように勤務地まで出勤し、対応されたと聞いております。職員の居住地から結構離れた地域へも、具体的には公民館主事が日頃勤務する公民館へ出向き、避難所開設を行った、また、職員の方もその応援にふだんあまり通り慣れない道を夜間に出向いていかれたということですが、そこで、この深夜に勤務時間外の対応に当たることとなった、自宅から自身が勤める公民館までの移動手段についてはどのように指導されているのか、片山教育部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 公民館主事は、今ほどおっしゃったとおり、基本的に通常の勤務先と同じということになりますので、勤務方法につきましても、通常の通勤手段と同様の移動手段というふうになってございます。 また、その他の職員につきましては、手段といたしましては、公用車または自家用車ということでありますけれども、それぞれ担当する避難所に向けてそういった手段で向かっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 自宅から公民館まで、今ありましたように、多くは本人の自家用車、平時の出勤と同じ移動手段になると思います。今回の対応では事故もなく、無事に一連の避難所開設も行われたようでよかったと思っております。もし万が一にも土砂崩れや倒木などに巻き込まれることがあったときの人や車への補償や対応はどのようになっているのか、西本総務企画部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 避難所の開設に当たっては、職員が避難所に向かう途中に災害に巻き込まれることがないよう、事前に災害に対する各種情報を把握するとともに、避難所の開設を指示するタイミング等、職員の安全に配慮をしております。それでもなお、不幸にして職員が災害に巻き込まれた場合、公務上の災害となり、身体的損害については補償が受けられます。しかしながら、自家用車などの物的損害につきましては、現行制度上補償の対象外であり、職員自身が加入する車両保険等による対応となるのが現状でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 今聞かれてのとおりなんですけれども、あってはならないことなんですけれども、やはりそういった面でどうなのかなという思いはしますけれども、それはほかの市町もそうなんでしょう。ただただもうこれは何かしら見直しを図っていただいたり、人命第一、より事故になる確率というものが下がるような努力に努めていただければと思っております。具体的には、それぞれ住んでおられる公民館、近くの公民館に緊急時には出勤場所を変えるとか、それで都合がつかないことも想定されますけれども、そこはまたさらなる検討を重ねていただければと思っております。 避難指示が発令した場合など、避難所開設が必要となった場合、教育委員会と市内各地の消防団との連携はなさっているのか、端的にお答えください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 消防団との連携につきましては、避難所周辺の現場の生の情報をリアルタイムで得られるようなシステムを整えております。引き続き、連携強化に努めてまいりたいと思います。 また、避難所運営におきましては、危機管理課において防災士連絡会を結成していただいたことから、地域の防災士の皆さんのお力をお借りしながら運営を進めていっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 私はこの避難所の開設のタイミングや状況によっては職員の到着の遅れ、最悪避難所へ行けないことがあることももっと市民の皆様に周知をし、職員が対応できないときを前提に自治会や消防団へ避難所の開設を依頼することなど、地域住民が主体となった避難所開設を検討されてはどうかと考えますけれども、これについては山下危機管理課長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 平成30年の豪雨災害のときのような大規模災害発生時には、まず市職員が避難所開設・運営を行っても、徐々に地域に運営をシフトしていくということが望ましいと考えておりますし、そのために地域ごとの避難所運営マニュアルの作成を公民館を中心として進めているところでございます。 一方で、近年度々ある大雨や台風など、頻繁に避難所を開設することが必要となっている現状におきまして、その対応を地域住民の皆さんが主体となって行っていただくことにつきましては、防災意識の高まりの中、自助、共助の観点からも検討すべき方向性であるというふうに認識しております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 中平政志君。 ◆9番議員(中平政志君) 質問、残りましたけれども、以上で私の一般質問を終了とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
    ○副議長(武田元介君) 以上で、中平政志君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問を終わります。 残りの質問につきましては、明日10日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後3時01分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  福島朗伯          副議長 武田元介          議員  安岡義一          議員  三曳重郎...