宇和島市議会 > 2018-06-21 >
06月21日-04号

  • "高齢者福祉課長"(/)
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  1. 宇和島市議会 2018-06-21
    06月21日-04号


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    平成30年  6月 定例会平成30年6月宇和島市議会定例会議事日程第4号平成30年6月21日(木)午前10時開議会議録署名人指名一般質問報告第9号 専決処分した事件の承認について 専決第2号 宇和島市集会所設置条例の一部を改正する条例 専決第4号 宇和島市税賦課徴収条例等の一部を改正する条例 専決第6号 宇和島市コミュニティバスの設置及び管理運営等に関する条例の一部を改正する条例 専決第11号 平成30年度宇和島市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号) 専決第12号 宇和島市コミュニティバスの設置及び管理運営等に関する条例の一部を改正する条例  (質疑・委員会付託)議案第61号 宇和島市教育委員会委員定数条例議案第62号 宇和島市総合体育館等設置条例の一部を改正する条例議案第63号 宇和島市家庭的保育事業等の設置及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例議案第64号 宇和島市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例議案第65号 宇和島市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例議案第66号 宇和島市病院等事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例議案第67号 平成30年度宇和島市一般会計補正予算(第1号)議案第68号 平成30年度宇和島市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)議案第69号 平成30年度宇和島市病院事業会計補正予算(第1号)議案第70号 権利の放棄について議案第71号 財産の取得について議案第72号 財産の取得について議案第73号 財産の取得について議案第74号 工事施行協定の締結について議案第75号 工事請負契約について議案第77号 新たに生じた土地の確認について議案第78号 字の区域変更について議案第79号 宇和島市過疎地域自立促進計画の一部変更について議案第80号 辺地に係る公共的施設総合整備計画の一部変更について  (質疑・委員会付託)陳情第4号 第78回定期全国大会活動方針に基づく申入れ(日本人船員の確保・育成について)陳情第5号 第78回定期全国大会活動方針に基づく申入れ(フェリー・旅客船の現行便数維持について)陳情第6号 住民税の減免措置の導入を求める申入れ陳情第7号 市道用地寄附の陳情について  (委員会付託)-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    田中秀忠君 2番    山本定彦君 3番    畠山博文君 4番    佐々木宣夫君 5番    山瀬忠弘君 6番    椙山三也君 7番    浅田美幸君 8番    川口晴代君 9番    中平政志君10番    武田元介君11番    浅野修一君12番    赤松孝寛君13番    安岡義一君14番    三曳重郎君15番    石崎大樹君16番    岩城泰基君17番    福島朗伯君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員     なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務部長       藤田 良君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     田邑高浩君保健福祉部長     岡田一代君産業経済部長     常盤修二君建設部長       藤堂勝男君教育部長       上田益也君水道局長       石丸孔士君病院医療行政管理部長 西本能尚君市長公室長      大宿昌生君総務課長       楠 憲雄君企画情報課長     中川雄治君財政課長       片山治彦君高齢者福祉課長    伊手博志保健福祉課長     毛利正光君商工観光課長     水野宏一君農林課長       和田恵朗君国土調査課長     河野悦朗君都市整備課長     山田芳人君建築住宅課長     土居哲也君学校教育課長     野田克己君選挙管理委員会事務局長           宮尾義文君病院総務管理課長   森田孝嗣君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         赤松 明君次長         木原義文君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君専門員        矢野明美君主査         内舛哲治君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(清家康生君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第4号により進めます。 本日の会議録署名人に、浅田美幸君、畠山博文君を指名いたします。 それでは、昨日に引き続き一般質問を行います。 まず、山本定彦君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) おはようございます。 会派みらい、山本定彦でございます。 先日の大阪北部地震、私が学生のときに住んでいた地域でございまして、大変心痛く思っております。一日も早い復興を祈念いたしまして、質問に移らせていただきます。 我が会派みらいも、川口議員が加わりまして、椙山代表の豪快な、かつ繊細な包容力のもとに伸び伸びと活動させていただいております。御報告させていただきたいと思いましたので、一言つけ加えさせていただきました。 通告書に基づきまして、一問一答方式で質問いたしますので、理事者の皆様の明快な御答弁をよろしくお願いいたします。 まず、教育長に問うということで、就任されて数カ月でございますが、改めて、宇和島市教育長として教育現場、PTA、地域の皆様と接するに当たりの所感を、一言でなくても構いませんので、ぜひお聞かせ願いたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 4月にこちらにまいりまして、間もなく3カ月目を迎えようとしております。 こちらに来ましてまず最初に感じましたことは、教育委員会と一言で申しましても、学校教育、それから、生涯教育、人権、文化スポーツ、公民館、図書館、博物館、そしてまたスポーツ施設等々、これだけ広い範囲を扱っているのかということが、まず最初の印象でした。一方、学校関係者、公民館の方々を含め、教育委員会の事務局の職員が非常に頑張ってやってくれているんだなということがよくわかりました。非常に広範囲の仕事をよくこれだけの人数でやっているなと、ここはある種新鮮な驚きでありました。 したがいまして、一つの事象に着目しますと、場合によっては歩みのスピードが遅かったりということもあるのかもしれませんけれども、真摯に皆さん取り組んでいらっしゃるんだなというのが、まず最初の感想であります。 そして、なるべく地域のいろいろな行事にも足を運ぶようにしているわけなんですけれども、そこでいろいろな方々からお話を伺うにつけ、それぞれの立場立場の中で、置かれた状況の中で、いろいろな価値観の声があるんだなと、こういうことも実感しております。 そうした中、私がこの4月以降、教育委員会の事務局、そして小・中学校の校長会を中心として、こういう方向でやっていこうではないかと申し上げていることにつきましては、昨日佐々木議員からの御質問の中で、ごくごくさらりと申し上げたんですけれども、その中身について、山本議員からは、一言でなくてとせっかくの機会をいただきましたので、少し丁寧に説明をさせていただきたいと思っております。 昨日、今後の社会は大きく3つの観点で変わっていくというふうに認識していますといいうお話を申し上げたんですけれども、その1つ目は、少子・高齢化、人口減少の進展であります。政府がネット上に用意してくれています地域経済分析システムRESASで調べてみますと、25年前、今、そして25年後のピラミッドを出力しますと、これほどまでに大きく形が変わっていくのかということに驚くといいますか、非常に大きく世の中が変わっていくというのはこういうことなんだなということを感じております。 その中で強く認識しなければいけないと感じているのは、大きく分けると2点ありまして、3点と言ったほうがいいかもわかりません。 1つ目は、高齢者の山が物すごい勢いで大きくなっていくということであります。25年後、特に女性のほうに目を向けますと、0歳から100歳までの各年齢層の中でどの年代の人口が一番多くなっているのかというと、実は、90歳から100歳までの人口が一番多い。これも一つの驚きですけれども、そういった状況が出てくるということ。そして、生産年齢人口と言われている部分が細っていくということ。 さらに、もっと大きな意味で、子どもの数が減っていくということであります。子どもの数が減る理由の大きな一つは、これも宇和島市が公表している人口統計から見ますと、高校を卒業した後、多くの若者がこの宇和島市を出て行ってしまう。今30歳の人を例に申し上げますと、17歳のとき、高校を卒業する前でありますけれども、1,000人以上いました。今は500人を切っています。ということは、半分以上の人が出て行ってしまって帰って来ていないという実情があるということです。半分の残った人たちがここで結婚し、子どもを産むわけですけれども、半分の人から生まれる子どもですから、どんどん減っていく。こういう実態があるんだなということが見えてまいります。 こういう状況が、いわば縮小再生産の構造が今後もずっと続いていくのであるとすると、産業の振興ですとか福祉の充実を、かなりのことをやったとしても、徐々にしぼんでいってしまう、こういう状況なのかなというのが、教育委員会が関われることとしてどういうことがあるのかという意味においての、一つの大きな問題意識であります。 2番目の大きな変化といいますのは、第4次産業革命が今進行しておりますけれども、その先にあるものが超スマート社会、ないしはソサエティ5.0と言われている社会の到来だということであります。インターネットがこの世に出て30年近く、スマートフォンがこの世に出てまだ10年ですけれども、今の子どもたちが世の中に出て活躍するのは10年ないしは20年後ということでしょうから、人工知能、IOT、ビッグデータ、スマートロボット、そういったものがここから急速な勢いで世の中に浸透していくんであろうということを意識しますと、これも一つの大きな対応していかなければならない変化であろうというふうに認識しております。 そして、3つ目は、人生100年時代の到来であります。2007年に生まれた子どもの平均寿命は100歳を超えると言われているそうですので、これは25年前の人口ピラミッドを見るとよくわかるんですけれども、60歳で定年になった後、残りは余生の期間であるということだったんだろうと思いますけれども、今後は平均寿命が100歳を超えるということは、60歳で定年した後、もう一回現役の40年と同じ40年の人生が待っていると、こういうことなんだろうと思います。そういう意味においては、生涯学習の部分で何ができるのかということについては、それをリカレント教育と呼ぶのか、大人のキャリア教育と呼ぶのか、考え方はいろいろな視点があると思いますけれども、どのような取り組みをしていくかということについては、これはこれで、一つの教育委員会としても大きな課題であろうと思っています。 そういったようなことを踏まえまして、これからこういうことを意識して取り組んでいこうではないかという取り組みの方向性として4つ掲げております。 1つは、シビックプライド、愛郷心であります。子どもが出て行ってしまうということについて何とか手を打っていかなければいけないということ。それと、2つ目としまして、超スマート社会における必要とされる資質を育む取り組みをしていかなければいけないということ。 こういった、高齢者も非常に多くなっていくという中にあって、子どもたちに愛郷心を持たせてやるためには、学校・家庭・地域の連携がこれまで以上に強く求められるであろうということ。 ○議長(清家康生君) この際申し上げます。 山本定彦議員、続けて金瀬教育長に答弁を求めますか。     〔「もう終わります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) では、続けてよろしくお願いいたします。 ◎教育長(金瀬聡君) こういったチャレンジをするための働き方改革に取り組んでいこうと、そういうことであります。 ちょっと長くなりました。すみません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 少子化というキーワードが出てくると、私もちょっと貢献できていない部分がありまして、大変耳が痛いところではございますが、教育長の思いが伝わってまいりました。 また、今進んでおります小学校の適正規模適正配置懇談会で各地を回られてみて、地域の皆様から直接御意見をいただくに当たりの所感といいますか、その辺、今後についてお聞かせいただきたいと思ったんですが、これは、前後いろいろ議員の質問もありましたので割愛させていただきまして、最初の懇談会でしたので、保護者の方から意見も出尽くしていないと思いますし、今後さらに丁寧な議論を進めていただきたいと思います。 懇談会において、スクールバスの運用や津波対策、そういったハード面の不安と、小中連携って何だろうというようなソフト面の不安の御意見もあったと思いますし、また、小中連携と申しましても、連携先の中学校の御意見をしっかりいただきながら進めていただきたいと思います。 また、吉田小学校区におきましては、学校に行くのに歩道橋を渡って行っているんですが、今度、立間小学校区から統合小学校区の今計画されている場所に行こうとすると、国道を渡らなければいけないところもありますので、そこは歩道橋が必要ではないかとか、いろいろな御意見が出てくると思いますので、御検討のほどをよろしくお願いいたしたいと思います。 続きまして、ALTと教育現場について質問させていただきます。 先日、会派みらいで、宇和島市の4名のALTと懇談させていただきました。支援員の方も含めお話をお聞きしましたが、宇和島市の子どもたちのために、それぞれ熱心に御指導していただいて、大変ありがたく感じました。今年度から、小学校3年生から授業が始まるということで、具体的な内容と、5、6年生、中学生においては、新しい取り組みなどがあればお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 現在、日本人ALTが3名、外国人ALT4名が学校教育課に勤務しております。平成32年度の新学習指導要領では、小学校3、4年生で外国語活動が年間35時間、小学校5、6年生では外国語が年間70時間となりますので、今年度及び来年度はその移行期間ということで、完全実施に向けて準備を進めているところであります。本年度は、小学校3、4年生が外国語活動を15時間、小学校5、6年生は外国語活動50時間のカリキュラムで、ほとんどの学校がスタートしました。来年度、宇和島市としましては、完全実施と同じ時間数で実施したいところではありますが、授業時数の大幅な増加に伴い日課表の見直し等もしなければなりませんので、現在調整中でございます。 愛媛県でも、この移行期間中に教員、児童・生徒の英語力向上に向けてさまざまな取り組みをしておりまして、平成32年度の目指す姿として、小学生は身近なコミュニケーションを英語で行う、中学生は相手の意向を理解し、自分の考えを英語で発信する。さらに、中学校の教員はオールイングリッシュでの授業とあり、これに基づいた取り組みを推進してまいりたいと思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 宇和島市の小・中学生にとって、ALTの祖国、アメリカ、イギリス、オーストラリアの文化だけでなく、グローバルな視点で彼女たち、彼らに接することによって物事を感じられることは、とても貴重な経験だと思います。今後のALTの教育現場についてのお考えをお聞かせくださいということでしたけれども、先ほどの答弁にもあったと思いますので割愛させていただきます。 先週、川口議員と小学校のALTの授業、月曜日には佐々木議員、川口議員と中学校の授業を見学させていただきました。突然お邪魔して大変恐縮だったんですけれども、特に、小学生は楽しそうに授業を受けておりました。中学生は、私たちが突然伺ったのでちょっとはにかんでいたところもありましたけれども、中学校では、話すこととか聞くことというような、コミュニケーションを置いている授業だなと感じました。内容も、指導者によってオリジナリティーがあるようで、大変工夫されておりまして、現場の先生方、またALTの支援員の皆様は、指導に対する士気の高さ、本当にありがたいと思います。また引き続き、子どもたちのためによろしくお願いいたします。 続きまして、観光とインバウンド対策についてお伺いいたします。 現在、外国人観光客数が約2,400万人と言われていますが、南予の超党派の議員の勉強会--八幡浜市、大洲市、内子町、西予市、宇和島市、今約20名で勉強会を二月に1回ぐらい、情報交換を含めてさせていただいているんですけれども--において、外国人観光客は、訪日観光アプリを利用して日本の各地を訪れていて、最近では、内子町への地元の伝統・文化の体験観光が人気があるそうです。 訪日観光アプリもさまざまあるようですが、私も3つほどダウンロードしてみたんですけれども、宇和島市だと、宇和島城、闘牛、仏木寺、水ヶ浦の段畑などが登録されていました。アプリの内容については、近隣の観光スポットなどと連携して交通機関や旅行日程を作成できたりするようです。何分、外国の方向けなので、操作してもなかなかわかりづらくて、操作がままならなかったんですけれども、地図の表示機能には、Wi-FiスポットやATM、公共交通機関、アプリによってはスターバックスコーヒーの所在地も地図上に出ておりまして、ちなみに、最寄りのスタバは約70キロぐらい離れたところにあると表示されておりました。 また、クルーズ船で訪れた方が内子に観光に行かれているということもあるようで、2,400万人の方が海外から日本に観光に来られて、いかにそういった方に宇和島市に注目していただくか、そして愛媛県南予に来ていただくか。そのためには近隣自治体との連携は不可欠だと思いますが、いかがお考えでしょうか。常盤産業経済部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 まず、観光アプリについてでございますが、多言語対応した市のホームページやパンフレットといった一般的なインバウンド対策のほか、スマートフォン向け観光アプリケーション、伊達なうわじま安心ナビで観光スポットやイベント情報を発信しております。こちらは、インバウンド対策として、英語、中国語、韓国語に対応しておるところでございます。 アプリの周知につきましては、市のホームページやチラシによるPRのほか、商工会議所作成外国人向け観光案内チラシも掲載していただいております。チラシは、各種観光施設に設置しているほか、外国クルーズ客船来航時の案内所やインバウンド商談会で配布、活用するなどいたしております。アプリ利用は、全体として増加傾向であると認識しておりますが、市内各事業者の皆様にも御協力をいただきながら、今後観光アプリを活用していただけるよう、PRに努めてまいりたいというふうに考えております。 また、観光物産協会への委託による、市内在住で宇和島市のインバウンド対策に精通しているポーランド出身のグレイブ氏を宇和島市国際観光ディレクターとして任命し、SNSを活用した外国人観光客に向けた情報発信や、実際に宇和島に来ていただいた観光客の対応をお願いしておるところでございます。 次に、近隣自治体との連携についてでございますが、昨年度は、四国運輸局によります実証事業で、内子町と一緒にキャッシュレス環境の整備に取り組んでまいりましたり、今年度は、外国クルーズ客船来航時に松野町や鬼北町からもおもてなしに参加いただき、ノベルティーグッズや観光パンフレットを配布していただくなど、連携した取り組みを行っております。 これまでも、観光に関して、四国西南サミット南予広域連携観光推進協議会予土県境地域連携実行委員会などの活動において、近隣自治体とさまざまな連携を行ってまいりました。引き続き近隣自治体との連携は必要と考えておりまして、特に、定住自立圏形成協定を締結している松野町、鬼北町、愛南町を主軸とした宇和島圏域交流推進連絡協議会においては、これまで以上に観光振興の連携した取り組みを強化してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 体験型の滞在観光も含めて、たくさんの海外の方に興味を持っていただくような仕組みづくりを期待したいと思います。 次に、サイクリングとクルージングをミックスさせた、私がつくった言葉ですけれども、サイクルージングを御提案させていただきたいと思います。 ルート378、私は吉田町の玉津に住んでおりますが、国道を海外の方が自転車で通ることが割と目につくようになりました。外国人のサイクリング観光のニーズが高まっているのかなと思います。これまでは、四国一周をされているような国内の方は見かけていましたけれども、最近では、自転車で旅をする海外の方が随分ふえてきているとも思います。また、海外のアプリ作成会社やガイドの方が現地を訪れ、自転車で走って動画を撮影して、アプリでその土地のすばらしさを発信しているそうであります。 電動アシストつき自転車の進化もすばらしく、走行距離が100キロくらいのものもあるようです。通常の自転車に加え、電動アシストつき自転車レンタルサイクルにて、四国西南地域の道の駅や国安の郷、やすらぎの里、宇和島市の既存の施設に広域連携で充電スポットを設置したり、返却ポイントにしたりして、サイクルトリップ、自転車での旅行を満喫していただくというのはいかがでしょうか。 例えば、宇和島市では、三浦半島まで自転車で行って、三浦半島から船に乗って、例えば九島に行ったり、吉田の大浦に行ったり、大浦からサイクリングで法花津峠へ行ったり、仏木寺へ行って、また宇和島の市内のほうへ帰って来るというような、しんどい道のりのようですけれども、割と好んで行かれる方もおるようで、こういった宇和島市の自然、海山、宇和海国立公園の満喫コース、常盤部長、いかがでしょう。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 常盤産業経済部長
    産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 サイクリング振興につきましては、愛媛県が積極的に推進していただいておりまして、当市も、予土県境地域連携実行委員会を主体とした四万十・南予横断2リバービューライドの実施などに取り組んだり、道の駅では電動アシストつき自転車を含めたレンタサイクル事業を実施しているところでございます。 広域連携での充電スポットの設置や返却ポイントにつきましては、各施設間での調整も必要となりますが、各種協議会等の場で検討できればと思っております。 また、自然や国立公園を満喫していただくコース設定の御提案につきましては、今後、観光物産協会や関連事業者とも意見交換をしながら、そういったコースの設定や商品造成ができないか検討させていただければというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) サイクルージングやサイクルトリップを検討するに当たっても、自転車のメンテナンスの対応も大変大事なことではないでしょうか。その場合、しっかりと地元の業者がサポートに入っていただいての相乗効果も期待できるのではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。 以前、法花津峠のサイクリングコースの検討もあったようですけれども、坂道で危険だとか、見通しが悪いということで、なかなか前へ向いて進んでいなかったようでございます。例えば、自転車の走行方向は法花津峠を登りだけにして、ゆっくりと上がっていきながら宇和海の景観を楽しんでいただくとかいった規制も可能であれば、再考の余地があるのではないでしょうか。 法花津峠は絶景スポットとして、国内はもとより、海外の方の評価も高いようです。しかしながら、旧国道から九州の景観を眺めようとすると、木が茂ってなかなか見渡せなくなっているところが多々あります。それが非常に残念です。また、側溝も土砂がたまっておって、排水も不具合のある箇所も多いようです。また、不法投棄もところどころに見られるので、しっかり整備していただいたらと思います。 先日、岡原市長と、宇和島市、西予市との野福峠・法花津峠観光開発促進協議会において、地元の小学生とともにごみを拾いながら峠を上がって、桜の植樹もさせていただきました。西予市のほうではウォーキングイベントなども開催を検討されているようでございますが、こういったイベントも連携して開催できれば、より圏域が活性化され、自治体同士も切磋琢磨されるのではないでしょうか。岡原市長、いかがお考えでしょう。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 確かに、ことしの3月だったと記憶しておりますけれども、山本議員と、また西予市の方々と野福峠・法花津峠で桜の植樹というものをさせていただきました。ごみが大変目立つところでございまして、大変残念ではあったんですけれども、これからも、こういった植樹もそうですけれども、ウォーキングのみならず、広域で連携していくことは必要だと思っておりますので、それは考えていきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) よろしくお願いいたしたいと思います。 次に、高等教育について質問させていただきます。 この件に関しては、各議員それぞれ御質問ありましたので、私も、簡潔に、違った角度で述べさせていただきたいと思います。 こういった「平安女学院の奇跡」という本が、12月議会で私は口頭で述べさせていただきましたが、小規模大学の生き残り大逆転戦略ということで、この本を読みなさいということでメッセージをいただきまして、買って読みました。川口議員に読んでいただいたら、ぜひここへ視察に行きたいということで、時が来れば機会も考えてみたいと思うんです。 やはり、少子・高齢化社会の中で、こういう小さい大学、短期大学も大変難しいとは思うんですが、昨日市長が言われたように、オンリーワンのシティセールスも含めて、やはり、ここにしかない、ここでしか学べない教育というものが、もし、民間企業も含めて来ていただけるようなことがあれば、積極的に何とか考えていただきたいなと思います。そして、先ほど、西予市を含めた超党派の広域の議員さんとの勉強会の中でも、この短期大学がなくなっていこうとする流れというのは大変残念だと申されておりますので、万々が一、近隣自治体からそういった話を、協力してやらないかというようなボールが投げられてきたら、岡原市長はいかがいたしますか。お伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 仮にそういったことがあったら、IPUを例にとると、やはり、立地はこの宇和島市でございまして、さまざまなことは宇和島市にも関わってくる。主体的に考えなければいけない立場が、やはり宇和島市であろうと思いますので、それは個別的に考えていくものだろうと思っているところでございます。 先日、そしておとといもお話をさせていただいた姿勢は変わらないんですけれども、もしそういった声というものをいただけば、申し上げたとおり、お会いはするということは、もちろんそうでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) IPU短期大学の卒業式に参加した折に、彼女たちが、この宇和島を選んで、青春真っ只中の1ページをここで過ごす。そして、そこで築き上げたキャリアをもって社会へ羽ばたこうとする。そういった彼女たちの姿は本当に輝いておりました。その姿が見られなくなるのは非常に残念だと思いますので、あらゆる角度で、先ほど言われたようなことをしっかり考えていただきたいと思います。 続きまして、住宅リフォームの補助金運用状況について質問させていただきます。 交付要綱の第1条の目的に、この補助金は住宅の増改築工事やリフォーム工事を行う者に対し、予算の範囲内において補助金を交付し、住宅投資の波及効果による市内経済の活性化、あわせて、既存住宅の居住環境の質の向上を図ることを目的とするとあります。 お尋ねいたします。 一昨年度の予算の執行状況と昨年の予算執行状況はいかがでしたか。藤堂建設部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 一昨年度、平成28年度の予算執行状況は、予算額1,500万円に対しまして、申請件数99件、補助金交付額が1,481万3,000円でございまして、執行残が18万7,000円となってございます。 また、昨年度、平成29年度の予算執行状況でございますが、同じく予算額1,500万円に対しまして、申請件数52件、補助金交付額が914万7,000円で、執行残が585万3,000円となってございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 昨年度の予算の残が585万3,000円だとすると、単純計算で補助金が工事金額の10%でございますので、10倍の約6,000万円の仕事が発注されなかったこととなります。工事金額が補助金上限の20万円、工事費全体としては200万円を超える場合も考えられますので、1億円を超えるような請負金額も予想され、予算が余ることは非常に残念なことです。 昨年度の状況を踏まえ、今年度のリフォーム補助金で改定したところについて御説明をお願いいたします。藤堂建設部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えをいたします。 今年度は、所得課税証明書の発行前におきましても、所得のわかる書類を提出していただきますことで、年度当初の4月から申請受け付けを開始できるよう改善をいたしました。また、補助制度内容の周知のため、所得制限、補助対象、提出書類などをわかりやすく説明をいたしました「住宅リフォーム補助金の手引」を新たに作成をいたしまして、窓口で配布いたしますとともに、市のホームページへも掲載をいたしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 所得制限が昨年度からかかったようでございまして、それがちょっとわかりにくて申請がうまくいかなかったのか、今年度わかりやすいように改定されたということで、満額執行を期待いたしまして、宇和島市の貴重な、景気高揚には、補助金は大切な支援策です。まだまだ市民の皆様も、建築関連業者の方も、この補助金を知らない方もおられるようでございますので、周知のほうもしっかりやっていただいて、一層の御尽力をよろしくお願いいたします。 続きまして、宇和島市の目指すべき地域医療・地域包括ケアシステムについて質問させていただきます。 今年度、2018年度から2023年度までの6カ年計画で、愛媛県の第7次地域保健医療計画が策定されました。 計画策定の趣旨の最後には、「今般の第7次地域保健医療計画は、地域医療の直面する課題や将来的な展望を踏まえ、良質かつ適切な医療を効果的に提供できる体制を構築するための方策を示すものです。計画の策定及び推進に当たっては、他の法律の規定による計画であって医療の確保に関する事項を定めるものと整合性を図るとともに、介護、公衆衛生、薬事、社会福祉、その他医療と密接に関連する施策との連携に努めます」とあり、計画の基本理念といたしましては、1、必要な地域医療の確保、2、医療機能の分化・連携の推進、3、患者本位の医療の実現、4、健康で安全な地域社会の確立、5、地域包括ケアシステムの構築が掲げられております。 今年度計画されたこの第7次地域保健医療計画において、宇和島市として新たなる取り組みや構想などがあるかお尋ねいたします。まずは、岡田保健福祉部長、よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 平成28年度に公表されました愛媛県地域医療構想におきまして、2025年における宇和島圏域の必要病床数の推計値は、現在の総病床数より約800床減少するものと予測してされております。この推計値につきましては、全国一律に、一定の仮定をもとに算出した推計値であり、稼働病床に変更を強いるものではないとされておりますが、間もなく訪れます2025年に向けて、減少する病床の代替としての在宅医療の推進を、本市としては行う必要があります。 そのため、高齢者福祉課が中心となり、在宅医療・介護連携推進事業を進めております。具体的に申し上げますと、在宅医療に関係する他職種で構成した在宅医療・看護・介護連携推進部会を平成27年度に設置し、医療介護連携に係る資源の調査から、それぞれの職種が求める他職種が持つ機能の検討や情報共有を目的としたツールの開発、他職種の研修や市民啓発など、さまざまな取り組みを行っております。 このうち、新たな取り組みといたしましては、本議会に上程しております補正予算において、在宅医療・介護連携ネットワークの構築が挙げられます。このシステムは、在宅医療を行う他職種の情報共有をセキュリティの保たれたインターネットで行おうとするもので、在宅医療に係る負担軽減を目的に、このシステムが有効利用できるよう、構築に向けて検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 続きまして、病院局西本管理部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 西本医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) 病院局の取り組みについてお答えをいたします。 医療機能分化・連携の推進といたしまして、先ほど保健福祉部長から回答いたしましたとおり、在宅医療・介護連携ネットワークの構築によりまして、介護での情報を医療に活用してまいります。加えて、回復期病院との連携を円滑にするため、治療計画を共有する地域連携パスの運用を積極的に推進しており、きさいやネットにより電子化した運用も開始しております。また、きさいやネットについても、今後も拡充を図ってまいります。 次に、ことし2月から市立宇和島病院の総合案内横にかかりつけ医紹介窓口を開設いたしました。 最後になりますが、吉田病院につきまして、医療機関の機能分化を図りながら、地域における医療体制を充実させることを目的といたしまして、本年度において病院機能等改変計画を策定することとしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 熱心に御検討をいただいているということだと思います。 我が会派みらいは、2カ月に1回程度、ホスト議員がテーマを決めて勉強会を開催しております。5月には、私が提案させていただきまして、病院局、保健福祉部との勉強会をさせていただきました。勉強会では、2025年問題とどう向き合っていくか。2025年問題というのは、もう大変お耳にしていると思いますけれども、団塊の世代約800万人が75歳以上の後期高齢者となり、年金・医療・介護の社会保障費が急増するということなのですが、宇和島市においても、病院局、保健福祉部とともに、大変危機感を持っておられると勉強させていただきました。特に、一般介護予防事業は、狭く、深く展開する介護予防として、保健福祉部の熱い思いを感じました。 実際に、介護認定率も、平成28年、県下の要介護認定率が3位、要支援認定率が1位だったのが、平成29年では要介護認定率が8位、要支援認定率が12位と下がっておるようで、予防事業がしっかりとなされているものと思います。予防事業の効果が出ていることに本当に感謝申し上げます。 2次医療圏の宇和島市、松野町、鬼北町、愛南町では、2010年の総人口が12万4,281人、うち75歳以上人口が2万2,937人、そして、2025年の総人口予測が9万7,647人、うち75歳以上の人口が2万5,575人と、75歳以上の割合が18%から26%と予想されています。 今、宇和島市では、高齢者支援について多方面から検討を行う会議、宇和島市地域ケアネットワーク会議が開催されていると聞きますが、頻度はどれぐらいでしょうか。岡田保健福祉部長、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 地域ケアネットワーク会議は、高齢者やその家族への総合的な支援体制の構築を目指し、多様な関係機関が連携をして地域包括ケア体制を構築するため施策を検討する会議として、年2回、9月、3月ごろに開催をしております。 介護、虐待、認知症、生活支援、介護予防など、高齢者を取り巻くさまざまな困り事について、各現場での情報を収集し、困り事において、本市に足りない資源や施策を検討し、新たな施策の提言を行おうとする会議になっております。 委員といたしましては、保健・医療・福祉関係者や警察、消防、自治会等の代表者16名で構成をしており、下部組織として認知症施策推進部会、生活支援・介護予防部会、在宅医療・看護・介護連携部会の3つの部会を設置し、それぞれ該当課題について検討をしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) すばらしい会議だと思います。そしてまた、内容もすばらし、今後もさらに期待できるのではないかと思いますので、ぜひ、じっくりと関わっていただきたいと思います。 続きまして、今年度、地域医療構想調整会議の予定はどれくらいあるでしょうか。お尋ねいたします。市川管理者、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 市川病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(市川幹郎君) 宇和島市圏域の地域医療構想調整会議の事務局であります宇和島保健所の企画課にお尋ねいたしましたところ、本年度は3回程度を予定しているということでございます。ただ、具体的な日にちはまだ決まっていないようです。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 最近宇和島市内の開業医の先生方による在宅医療への動きがあるとも聞いております。大変ありがたいことで、宇和島市としても、関係部局も積極的に関係していただいて、そういったお願いをしたいと思います。 しかしながら、開業医の先生が少ない地域、吉田、三間、津島では、現実難しいこともあると思います。このあたりを地域医療構想調整会議もしっかりと御議論いただいて、地域医療構想にもあるように、病床の機能分化連携を踏まえ、公立病院としての役割を発揮していただきたいのです。 公立病院改革プランにおいても、地域医療構想を踏まえた役割の明確化ということで、市立宇和島病院では、高度急性期病床の増床120床が求められており、必要な医療従事者の確保など課題解消に努め、病院完結型医療から地域完結型医療への転換を進め、圏域内の基幹病院として中心的な役割を担うとあります。 津島病院は、高度急性期医療の後の受け皿として、在宅復帰へ向けた医療、リハビリなどの支援を行い、訪問診療、訪問看護、訪問リハビリなど、往診による在宅医療を提供していく。病床数においては、慢性期病床の縮小が求められているため、規模の見直しを検討するとあります。 吉田病院においては、地域医療構想に沿うよう、慢性期(療養)病床を現在より少なくする方向で病棟編成を進めながら、効率的に機能するよう、今後は他の機関との連携を強化し地域包括ケアシステムの充実を図る。ポストアキュートの患者を受け入れ、サブアキュート及び在宅復帰機能支援を高めることにより、吉田地域における地域包括ケアの一翼になることを目指す。抜粋ではありますが、そう計画されております。 私は、宇和島市の公立3病院の存在意義、それぞれ医療構想においても役割があると確信しています。 現在、吉田病院については、先ほど御説明もありましたが、入札によりコンサルタントと病院機能など改変計画策定業務を契約すると聞いていますが、進捗について御説明願います。西本管理部長、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 西本病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) お答えをいたします。 吉田病院につきましては、議員御承知のとおり、3棟の建物のうち、中棟及び南棟の老朽化が著しい状況にあることから、今後の人口推移や医療需要、医療資源確保の可能性等を検証の上、今後の吉田病院の具体的な病院機能及び病床編成に関する計画を策定しようとするものでございます。 進捗状況を申し上げますと、5月25日入札を行い委託業者が決定し、契約の締結を終えたところでございます。工期は2月18日までとなっております。また、今後吉田地区の住民の方々から御意見をいただく機関といたしまして、公的団体から御推薦をいただいた代表者からなる病院機能等改変計画策定委員会を組織し、吉田地区の皆様方と議論を重ねた上で、今後の吉田病院の機能、規模について方針を定めていきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 吉田病院については、地域住民も、もとの吉田病院に戻してくださいとか、そういった無理なことを言われる方も若干おられますけれども、やはり、現状、地域医療構想というものは、内容のある内容だと思いますが、なかなか現実、それが伴ってこないところの中で、しっかりと御尽力をいただいて、その地域に合うような、これからの宇和島市の本当に大切な病院になると思いますので、先ほど、地元の住民の方にもしっかりと御意見を聞くと言っていただきましたので、真摯に進めていただきたいとお願いいたします。 次に、お手元に資料を配布させていただいておりますけれども、地域医療介護総合確保基金についてお尋ねいたします。 この基金の対象事業は、地域医療構想の達成に向けた医療機関の施設または設備の整備に関する事業、居宅などにおける医療の提供に関する事業、介護施設などの整備に関する事業、医療従事者の確保に関する事業、介護従事者の確保に関する事業。 この基金を病院局、保健福祉部局でこれまでに利用した経緯はございますでしょうか。保健福祉部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 議員がただいまおっしゃられた中の介護施設等の整備に関する事業におきまして、基金を活用した事例がございます。具体的には、平成27年度から29年度にかけて、基金から約6,500万円の補助を受け、介護保険事業計画に基づく施設整備として、27年度は介護老人福祉施設、28年度は定期巡回・随時対応型訪問介護看護、29年度は小規模多機能型居宅介護のそれぞれ一事業者に対し、開設経費の一部を補助しております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 続きまして、病院局、西本管理部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 西本病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、平成26年度におきまして、地域医療ネットワーク推進事業としての助成を受け、きさいやネットの構築を行っております。また、平成26年度及び27年度におきまして、勤務医・看護師勤務負担軽減事業といたしまして、病棟クラーク雇用に係る経費に対する助成を受けております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) この基金は、今年度非常に拡充されておりまして、例えば、病院を壊すときに有利なものがあったり、そういうこともございます。病院に限らず、例えば、愛南町では、あいなん安心住宅システムの構築を事業化されようとしておりまして、これは、愛南町では、人員確保の困難及び経営的不安から、24時間訪問介護に代替するシステムを構築し、在宅療養者に適切な介護を提供するということで、具体的には、在宅療養者がテレビ電話システムを介して療養担当者と顔を合わせて会話することができる体制を整えるものです。 宇和島市でも、以前直通電話の緊急通報装置があったと思いますが、その後、現在も運用されているのでしょうか。岡田保健福祉部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 御質問に該当する事業として、緊急通報装置貸与事業があります。この事業は、おおむね65歳以上のひとり暮らしや高齢者のみの世帯を対象とし、心身の状況や生活環境により支援が必要とされる方に対して緊急通報装置を貸与することにより、急病や災害等の緊急時に迅速かつ適切な対応を図るための事業となります。5月31日現在、238名の方に貸与しており、日常の管理業務は業者に委託をしております。この事業では、委託業者が毎月1回以上、電話による安否確認を行うことや、利用者からの緊急通報時には、24時間体制で関係機関への連絡等の必要な措置を講ずることとしており、利用者本人や家族にとっては、在宅生活における安心感につながっているのではないかと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) 以前、10年ぐらい前ですか、その電話の設定の下請の仕事をしたことがありまして、そういった関係の方が、電話をして安否を気遣ってコミュニケーションをとっているのを目の当たりにして、間接的ではありますが、そういった高齢者の方と関わりを持つということは、大変貴重なことだと思います。時代も変わりましたので、テレビ電話とか、そういった機器を利用していただけるのであれば、そういった充実も考えていただきたいと思います。 今フリップを用意していますけれども、お手元の資料の中にも、この基金が今年度大変拡充されておりまして、地域医療構想の達成に向けた医療機関の事業縮小の際に要する費用について、例えば、病床の削減に伴い不要となる病棟・病室を他の用途に変更するために必要な改修費用として1平米当たりの単価として、鉄筋コンクリートだと20万900円、そういった整備費も利用できるようでございますし、減価償却が終わった建物についても、固定資産を放棄することになりますので、そういったときの解体費用についても補填していただくような、これは厚生労働省にきのう確認をとっておりますので、そういった利用。 しかしながら、これが県・国、先ほどの予算の中で、医療分が934億円で、うち国分622億円ということで、3分の1が県の負担となっておりますので、やはり、県にしっかり働きかけないと、宇和島市もなかなか有利にいかない。そして、地域医療構想調整会議の宇和島圏域の2次医療圏の先生方にもしっかりと御納得いただいて、この病院機能の分化連携その内容の充実について御理解いただきながらこれを進めていくならば、宇和島市はこの基金は十分に利用できると思いますので、吉田病院が解体されるようになるのではなかろうかと予測されますが、そういったときには、しっかりとこういった基金が使えるか精査していただいて、利用していただいたらなと思いますので、よろしくお願いいたします。 いずれにいたしましても、医療介護資源の問題があり、幾らすばらしい構想を描いても、現実が伴っていなければ絵に描いた餅にしかなりません。厚生労働省が思い浮かべている施策が全て万全かはどうかは私はわかりませんけれども、しっかりと、岡原市長のキャッチフレーズの「声を力に」、宇和島市の声を本当に国政へと向けていかなければならないところもあると思いますので、私も精いっぱい声を出していきますので、よろしくお願いいたします。 昔、「元気の種まき」というキーワードで活動していましたよね。その種まきが、今、宇和島市の岡原市政の予算に反映されていると思います。その種をしっかりと、みんなで水をやって、雑草が生えたら引いて、肥料もやって、しっかりと葉を伸ばして最後に収穫できるような、そういった協力体制、また、市民の皆様にも御理解いただいて、岡原市政に注目していただきたいと思います。 医師不足についても、病院局も大変御尽力いただいていることがわかりました。しかしながら、なかなか見通しがつかないことに大変不安も感じます。 もう一つの資料に、3月議会でも紹介させていただきました宮城県気仙沼市の本吉病院、気仙沼市は、宇和島市と大体一緒の自治体でございまして、本吉病院は吉田病院と同じような人口1万人規模の公立病院でございます。そこには研修医の先生が回ってくるシステムがあります。それは、2次医療圏でしっかりと指導医の先生がおって、それでいて、小さな病院にも医師を派遣していくというシステムだそうですが、研修に来られた先生が感想を述べられておりまして、それを本吉病院のフェイスブックに掲載されております。私がマーキングしているところが3カ所ほどございますが、抜粋して後で見ていただいたらと思います。 基幹病院への一極集中、疲弊を招かないように本吉病院は頑張らなければいけないんだということで、吉田病院と同じような立場の病院として、そういうふうに立場を理解しつつ頑張っているということで、その指導医の院長先生は、研修医に対して、1時間かけて患者さんを診てあげてください、患者さんのことを十分に理解する時間と丁寧な診察が必要で、患者さんに寄り添う診療によって病気の原因がわかり、予防のような、そういった診療による大きな気づきがあったなどと、大変、若い研修医の先生たちが、津波が訪れる地域、吉田町と同じような本吉地域に行って、次もここを勧めたいといって帰っていかれるんです。 やはり、臨床件数をこなしたい、そういった先生の願いも本当にあると思いますし、それも一つの考え方かもしれませんし、私の言っていることも一つの考え方かもしれませんけれども、そういったことを、先日も紹介させていただきました井村先生の「医と人間」、京都大学名誉教授をされた先生が、第29回の医学会を記念して出版された本でございますけれども、その中に、治すことに特化し過ぎて、本当に大事なことは、温かい手で患者を見守る医療が大事なんだと冒頭に書かれています。 やはり、そういった意味で、保健福祉部が本当に頑張っておられる予防やそういった事業も含めて、病院局と一生懸命、もっともっとミックスして、宇和島市の地域包括ケア、地域医療については頑張っていただきたいという私の思いがございます。 時間もあと少しになりました。先日の会派みらいの勉強会で、保健福祉部の皆さんの本当に熱い熱い施策、部長の思いを感じました。もしよろしければ、岡田部長が感じておられる津島病院、吉田病院への思いがあるならば、少し述べていただけたらと思うんですが、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 今後在宅医療を推進していくためには、津島・吉田の両病院においても在宅医療を行っていただいています先生方と連携を深めていただき、緊急時のバックベットとしての機能を果たしていただくことが必要だというふうに感じております。医師会が主催する在宅緩和ケアモデル事業におきましては、他職種に加え、両病院の医療職員にも参加をいただいております。顔と顔の見える関係づくりはできつつあると感じております。今後におきましても、医療・介護・行政が良好な関係性を保ち、人口が減っても、高齢化が進んでも、生き生きと暮らせる宇和島市を実現するために連携を深めていきたいと考えます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 山本定彦君。 ◆2番議員(山本定彦君) しっかりと病院局と保健福祉部の地域包括ケアがかみ合って、宇和島市の地域包括ケアシステムが構築されていくことを願います。 夜市役所の周りを通りますと、遅くまで電気がついておりまして、学校の周りを通りましても明かりがついております。本当に頭が下がる一方で、働き方改革と言われる中で心配もいたします。市長、また、そういったところも御配慮いただきながら頑張っていただきたいと思います。 一つだけちょっと言い忘れたことがありまして、砥部町の広田小学校、教育部の話なんですけれども、山村留学をしているということを聞きました。県外からも県内からも、1年間の契約で、生徒が山村留学ということで行く。それが、今は県外からが、もともと広田村におられる生徒より多くなっているそうで、60人弱ぐらい来られている。やはり、そういった教育のあり方というのもあるようでございまして、御存じかもしれませんけれども、きのう聞いた話なので、資料を用意しなかったんですけれども、特に、津島なんかは、御槇地区なんかはそういうことにも適しているのではと個人的に思いますので、また御検討いただいたらと思います。 私の質問は以上で終わりたいと思います。ありがとうございました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 以上で、山本定彦君の質問を終わります。 次に、武田元介君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 自民党至誠会の武田でございます。 少々緊張で喉が渇いておりますので失礼をいたしまして、通告に従いまして、一問一答で御質問をさせていただこうと思います。 一昨日でしたでしょうか、厚生労働省が昨年の出生数を94万6,060人と発表されました。岡原市長がタウンミーティングなどでお話しになることの一つに、数年前まで、宇和島で生まれる子どもは500人ほどだというような話があったと。しかし、今や400人を少々超える程度まで減ってしまっているというようなことを語られるのを記憶しております。まさに、日本全国がそうなんですけれども、本当に国難、宇和島市も本当に危機が訪れているというふうに思います。 3月の議会で、ロシアの母親資本について御紹介をいたしました。その後のデータが見つかりましたので、少々追加の御説明をさせていただいて、質問に入りたいと思います。 3月の議会では、出生率が8.5%上がったという実績を挙げさせていただきましたが、その後、2006年1.3%の出生率が2015年は1.75%まで上がっています。つまり、3割も出生率が上がっているというような論文が見つかりました。これが全て母親資本によるものとまでは申しませんけれども、今後のお金の使い方というのを考える上で、子育て支援というよりも、出生奨励という形の政策転換も、ひょっとすると必要なのではなかろうかと思います。不妊治療の充実とか、たくさん子どもを産まれる御家庭への助成というような形になるのでしょうけれども、宇和島市の給食費に1食当たり100円助成をして7,000万円のお金を使うよりは、何に使うほうが、ひょっとしたら子どもがふえるのではなかろうかというようなデータが多数ございます。世界各地にございますので、御検討をお願いをしたいと思います。もう既に、危機感は、議論ではなく行動に移すところまで行き着いているように思います。 では、質問に入ります。 公の施設に係る指定管理者の指定手続きについてであります。 3月議会でも同じ質問をいたしました。あえて、またここで質問をさせていただくのはなぜかと申しますと、新規で駅前の複合施設パフィオうわじま、そして、吉田のふれあい運動公園、むつみ荘等の契約更新があるからであります。そして何よりも、3月の議会でも申し上げましたけれども、私たち議員が全くタッチのできない規則に基づいて、つまり、公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例施行規則というものによって選定委員の人選がなされ、選定及び審査基準の項目も、採点方法も、全く関与できないからであります。こういう結果が選定委員会で出ましたよ、これをお認めいただけませんかという提示でしか、議会にはございません。 質問です。 例えば、この選定及び審査基準は、配点も含めて応募しようとする者に示されていますか。イエスかノーで。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) すいません、ちょっと聞き取れない部分があったので申し訳ないですが、もう一回言っていただけませんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田議員、もう一回同じ質問をお願いします。 ◆10番議員(武田元介君) 時間を延ばしてもらうとありがたいです。 ここにある施設の表がございます。今申し上げたとおり、選定及び審査基準項目、そして配点という表がございます。これは、私がつくった表ではありません。行政のほうでつくられている表です。これの項目、あるいは配点が応募者に対して示されているかということをイエス、ノーでお答えくださいと言っている。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 失礼いたしました。示させていただいております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) それでは、この表のうち、配点項目が合計で120点ある場合と100点の場合があるんですけれども、この理由は何でしょうか。どういう理由によって総点が変わっているんでしょうか。120点満点と100点満点の違いがあるんですが。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 今その資料が手元にございませんけれども、基本的に、施設によって審査の項目とか内容が変わってまいりますので、その内容、ボリューム等によって点数というものも変わってきているのではないかというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) それでは、選定基準のうち、指定管理料、当該申請者の収支計画書の云々というのがありますけれども、手元にある資料で、指定管理料の配点が、あるものは30点、最低のものは5点、それと10点という差があるのはなぜでしょうか。明確な理由を端的に。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 施設によりましては、かなりの採算が求められる施設とそうでない施設もございますし、そういったことも配慮しての配点ではないかと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) この3つの施設を、名称を挙げてもよろしいんですけれども、そのような差異はないと感じます。例えば、満点が30点と25点という差であれば抵抗なく聞けます。しかし、指定管理料、あるいは利益が出た場合にこれだけのお金を市へ納付しますという、納付金という表現をとっていますが、その配点が5点と30点の差があるのはなぜかと訪ねているんです。施設によって性格が違いますから、幾らかの上下はあってもよしと思います。しかし、指定管理料の支払いについて、あるものは5点なんです。あるものは30点なんです。明確に説明できますか、藤田部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 今手元にその施設の資料もございませんし、明確なといっても限度はございますけれども、基本的には、今ほど申し上げましたように、施設によって採算性が見込める施設とそうでない施設もございますし、その辺は、その施設施設に応じて判断しているということで御理解いただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 指定管理料の5点と30点を市民に向けて説明できますかと言っているんです。それを尋ねているんですよ。部長はお答えいただけないようなので構いません。岡原市長、いかがですか。 指定管理料、あるいは納付金の部分が120点満点のうち30点なのと120点満点のうち5点なのが、簡単に説明できるんですかね。これは岡原市長がつくられた規則ではありませんし、基準表ではありませんので、これは全く岡原市長のイメージではないと思います。25点と30点というならそんなに遜色があるように思わないんですけれども、最近決まった3つの施設です。ですから、名称はイメージされると思います。前の石橋市長のころにおおむねレールが敷かれていたといいますか、審査会はもう既に終わっていたとか、議会に出てきたのは岡原市長になってからですけれども、そういう経緯がある3施設です。この3つ施設の採算性というよりも、むしろ指定管理料の得点が30点と5点の差があるというのがいかがかという感想をお聞きしたいんですが、岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 私も、先ほどお話しいただいたように、まだ9カ月の中で、この指定管理制度について十分に精通しているかと言われれば、これは十分でないことは認めなければならないと思います。 その中で、やはり、採算性というのは一つのキーワードだろうということは、自分の中で感じるところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) やはり、岡原市長の御答弁をお聞きしても、満点で30点の評価と満点で5点の評価の差異は正当化できないようです。採算だけ求める施設なのか、適正管理に重きを置くのか。それは、当然差はあると思います。しかし、ここの手元にある3つの指定管理の業者を選定する審査基準のうち、30点と5点、これは6分の1ですよ。例えば、30点満点でいったら、ほかは0点でも6倍の、大体1項目の配点が5点なので、6項目の0点をクリアできるんです。つまり、それぐらい大きい配点が120点満点の30点であるということを御承知いただきたいと思います。ぜひ、これは変えていただきたいと思います。 選定委員の選任をどう変えていただけるでしょうか。これはいかがでしょう。岡原市長も、ちょっと問題であるというふうにお感じであると私は信じているんですけれども、市の職員さんが過半数を占める状況でございます。これはどう変わっていくでしょうか。御検討いただいているというふうに聞いておりますが、藤田総務部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 今ほどの件につきましては、前回の3月定例会においても武田議員のほうから詳細な事例をもとに御提案をいただいたところでございます。指定管理者の候補者の選定につきましては、そのときに議員もおっしゃられましたけれども、利用者の皆様の声をいかに反映させるかと、そういった視点を大切にいたしまして、他市の事例や議員の御意見を参考にしながら検討していきたいと、このように考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ぜひ、お願いします。 審査基準に戻りますけれども、例えば、大項目2の(5)番、利用者におけるニーズの把握と対応という項目があります。これ、採算は30点満点ですけれども、利用者におけるニーズの把握と対応というのは5点なんです。ある施設ですけれども、この機関については、これぐらい重きを置いておられるんです。利用者におけるニーズの把握と対応なんていったら、もっと高くてもいいのではなかろうかというような違和感がどうしてもあるんです。ぜひ、メンバーも含めて御検討をお願いします。 メンバーが固定的に商工会議所の専務理事さん、あるいは宇和島金融協会の会長さんというくくりをなくしていただきたい。先ほど、冒頭に例を出しましたパフィオうわじまの指定管理者、1階の管理をお任せする事業者を選ぶタイミングでは、その選定委員会では、ぜひ利用者代表というような形で市民の声を聞いていただいて、それを岡原市長の施策の力に変えてください。そういう施設にしたら、小さいホールだから、より利用度は高まりますよ。もちろん、利用者同士の議論というのは、代表が集まってけんけんがくがくやることによって、もめることはひょっとしたらあるのかもしれませんけれども、そういう施設にぜひしていただきたい。 選定委員の選任の段階から、ぜひ利用者代表を、誰か意見を言っていただけませんか、採点していただけませんかという投げかけを、岡原市長の力で変えていただきたいと思います。採点方法についても、藤田部長には意思は通じていると思いますので、ぜひ御検討をお願いして、次に移ります。 2番目、学力テスト成績向上のためにということであります。 教育長、宇和島市の子どもたちの学力はどれぐらいなんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 全国平均より少し下回るぐらいでしょうか。正確にそらんじておりませんけれども。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) おっしゃるとおりであります。全国平均より下回っています。これは学力テストことですので、私は学力という表現をとりましたので少し違和感はあるかもしれませんけれども、学力テストの結果は、県内でもいまだに低迷をしております。最下位に近い状況であります。多分最下位だったと思いますけれども、これ以上は申し上げません。 熊本の椿原先生のことは、金瀬教育長は御存じだと思うんですけれども、国語Bの学力テストの国語B問題の解き方を1時間教えるだけで得点がアップするというお話をお聞きになったことはあるでしょうか。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 聞いております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございます。 これに対して、前の織田教育長は、「指導技術の一つとして、今後市内でも学校教育課を中心に研究し、各種、いろいろな研修会で広めていきたいと考えておるところです」というふうに御答弁いただいております。 ことしの夏休みに椿原先生は宇和島においでです。このときの研修対象の拡大にどうぞお力をいただきたいと思うんです。国語のB問題だけではなくて、大学入試の共通テストの国語の正答率が10%を切る、0.7%の問題を、小学校4年生の子どもに解かせた。そうしたら、その教室のほとんどの子が満点の正解が得られたというコメントも事前にお見せしたと思うんですけれども、これの検証はしていただきましたでしょうか。この情報がいい加減なものかどうかということを調べていただいたでしょうか。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) その情報が正確かどうかという調査はしておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 私も、実はそれだけの時間がなかったんですけれども、それぐらい、マニュアル化した問題の解き方というので、本当に子どもたちの答案が変わってくるのを、私は2月に拝見してまいりました。明倫小学校と住吉小学校で、ほかの学校の校長先生も寄って、椿原さんの模擬授業、それの後に教員対象の研修も受けてまいりましたが、本当に、みんなが同じような答えが出せるんです。 つまり、クラスじゅう満点の答えが出せるんです。宇和島の子どもたちの学力は決して低くないんです。解き方を教わっていないだけなんです。これは、現場の先生方が、学力はつけているという裏返しなんです。ただ、学力テスト向けにいびつな指導をしていないから、逆に点が出ていないだけというように、私はよく捉えたいんです。 この椿原先生のマニュアル化されたというか、椿原メソッドと呼ばれているらしいんですけれども、この解き方をお教えするのが100%正しいとは私は思いませんけれども、もし、宇和島の子どもたちが、学力テストの結果が県内でも最下位、あるいは全国平均より下回っているということで自信をなくされている、あるいは、現場の先生方が宇和島の子はだめだと思っていたり、自分たちの授業力がないと思っていたり、あるいは、校長先生が、自分がかわってきた学校の学力テストの結果が悪いというようなことで、もし自己肯定感というのを失いかけているのなら、この椿原メソッドで学力をぽんと15点、国語B問題を上げるという取り組みをしていただきたいんですが、ぜひお願いします。金瀬教育長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 椿原先生につきましては、全国各地でいろいろな授業のセミナーをされているという話も、私も直接椿原先生とお会いしたことはありませんし、そのセミナーに参加したことはないですけれども、そういう方がいらっしゃるということは存じておりました。 そういった方がいますということを聞いたことがあるんだけれどもという話を校長会のほうにいたしましたところ、早速、この夏にいらっしゃるという機会を捉えて、そのほかのメニューとも組み合わせながら研修会を実施するという提案をいただいております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございます。 ぜひ、たくさんの、一人でも多くの先生に御参加をいただけるような研修会にしていただければと思います。 私がその模擬授業を受けました明倫小学校と住吉小学校、5年生でございましたので、この4月には学力テストを受けていただいております。そのクラスの平均点がいかがかということが、ことしはいつごろに出るのか承知しておりませんけれども、出ましたら、ぜひ、椿原メソッドの評価を改めてしていただいて、空き日程を椿原招聘につなげていただければと思います。 次に移ります。 子ども食堂事業をどう考えるかという点であります。 教育長は、御就任になりまして初めての6月議会の冒頭に御挨拶をなされました。その中のキーワードに、地域とともにある教育という理念実現というような表現をとられたように記憶しております。そういう考え方からすると、市内の小学校、中学校の全員に1人1食100円の給食費補助というのがどの程度有効であるというふうにお考えですか。感想をお願いします。教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今初めてそういう問いをいただきました。市内の給食に100円支給されているという話はお伺いしているところですけれども、どのような議論を経てそのようになったのかということについての経過を存じておりませんので、そこの価値について、今ここでコメントするのは、ちょっと難しいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございます。 昨年の当初予算では、全額無料にするということで、年額で1億6,000万円か7,000万円の予算案が出てまいっておりました。それを、良識ある私どもの前期の議員仲間が、決して全員ではありません、多数で否決をした経緯がございますので、そのあたりのやりとりも含めて、ぜひこのことは知っていただきたいと思います。1,000万円の世帯所得のある子どもさんも300万円の世帯所得しかない子どもさんも、全部お客さんのようにサービスを1食100円提供するという制度のいびつさを、ぜひ感じてほしいんです。それだけのお金があれば、子ども食堂といいますか、子どものいる場、帰ってもどうにもならないような御家庭しかない子どもさんのいる場所づくりに、その一部でも回すことができればと、私は強く思っております。 3月の議会で私が子ども食堂事業について市長に投げかけをさせていただいたら、市長は、「いわゆる貧困であるとか、なかなか御飯を得ることが難しい子たちに対しては、これからもしっかり目を向ける。そういった考えはもちろんございます」というふうにございます。教育長として、どう指示を受け、検討したかをお尋ねいたします。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 4月に就任いたしまして、岡原市長から、子ども食堂に限ってという言い方が当たっているかどうかわかりません。広範な教育委員会の事務の中で、これはこうして、あれはこうして、これについてはといったような形での、個々具体的な取り組みについての指示はいただいておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 細かい指示を差し上げなくとも、原稿なしでも答弁できるような教育長でございますので、そういう信頼感の裏返しかとも思うわけですけれども、ぜひ御検討をいただきたいと思います。 ちなみに、宇和島市の子どもの貧困率というのはいかほどでしょう。教育長、よろしいですか。お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 宇和島市の貧困率という数字は、現状持ち合わせておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 全国平均から想定するといかほどとイメージできるでしょうか。詳しい数字が間違っていてもとやかく言いません。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) あくまで、私のこの2カ月地域を回った限りにおいての印象ということでございます。恐らく、平均よりはちょっと厳しい生活をされている方が多いのかもしれないという印象は持っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございます。 決して、それがどうのこうのということはないのでしょうけれども、6人に1人が貧困であると、子どもの貧困率はよく言われるところであります。それよりも高いわけですから、5.5人なり、5人に1人というイメージを持って、ぜひ、このことに取り組んでいただきたいと思います。 貧困の連鎖を断ち切るというようなことでも、土曜塾が開塾をいたして2年目になりました。やり方の中身のどうこうという問題はなしにして、とにかく、貧困の連鎖、特に、宇和島市の場合は基幹産業である第1次産業は極めて疲弊をしていることが、先ほどの山本議員の質問に対する教育長の御答弁の中にも触れられた、宇和島に帰って生活を築くという若者が少ない。仕事場がないとか、さまざまにあるんでしょうけれども、そういうことにつながっていると思います。ぜひ、子ども食堂事業に、今例に挙げてお話しをいたしましたけれども、貧困の連鎖を断ち切るために、家庭環境をバックアップするための学校でありたいし、行政でありたいし、地域でありたいしというようなイメージを強く持っていただきたいと思います。 愛媛県内で、子ども食堂事業は20カ所だといいます。そして、愛媛県子育て支援課は、地域の助け合いに関する勉強会やモデル事業を通じ必要な施策を検討していくというふうにコメントをしております。このモデル事業がどういう事業かということは、玉田副市長は御存じではありませんか。愛媛県子育て支援課のお話でありますが、御在籍の当時はお聞きではございませんか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 玉田副市長。 ◎副市長(玉田光彦君) 正直に申し上げますけれども、私が在職中、そこまで広い知識は持っておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございます。失礼いたしました。 これは上田部長は御存じですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 私も存じておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 愛媛県子育て支援課のコメントでございますので、どのようなモデル事業をお考えなのか、県と共同した歩調をとって、ぜひ良好な関係で、この疲弊した南予、その中核である宇和島市の再生に、市長ともども御協力をいただければと思います。 次に移ります。 教員の働き方改革について。 一昨日、私どもの仲間でございます中平議員の質問の中でお答えがございました。その数字について、まず冒頭に確認をさせていただきます。平成28年が10.41、29年が10.38というような数字が述べられたように記憶しておるんですが、これはどういう時間でしょうか。私のメモの間違いでしょうか。これは教育部長の御答弁でしたでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 中平議員にお答えしたときの数字は、平成28年6月から30年3月までの市内の市立の小・中学校の勤務実態を調べた結果において、平均値を述べたところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 1日当たりの就労時間ということでよろしいでしょうか。上田教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 教師、職員が、学校に勤務のためについた時間からお帰りになる時間まででございます。休憩時間も含みます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 私は、以前、タイムレコーダーを入れて管理していただいたらいかがかということを申し上げましたら、28年6月から出退庁管理をしているのでその必要はありませんと。そしてまた、校務支援ソフトが入りましたら、何時に来て何時に帰ったということが自動にわかるようになりますのでタイムレコーダーは必要ありませんということであったんですが、今の10.41とか10.38という把握されている就労時間には、出庁から退庁、出てきてから帰るまでですから、余りにも、世に言われている教員の勤務時間と乖離があるように思うんです。過労死ラインを超えている先生もおられますというふうな答弁を明神前々教育長も織田前教育長もされたように記憶しております。これは、平日に限った出退庁管理をした上での、出てきてから帰るまでの時間と捉えればよろしいんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 議員のおっしゃるとおりでございます。平日に限ってでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) とすると、土曜日、祝日、日曜日はもちろん入っていないんですね。そして、その管理簿に正確な時間が記入されているかどうかというのも検証はできない状態と捉えてよろしいんでしょうか。上田教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 土日に関しては、出勤したときに時間をつけていただくようにはお願いしていますが、あくまでも、校務支援ソフトの中で管理しているのは、1週間のうちの月曜から金曜まで、通常であればこの期間だけでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) それは労働基準法で正しい労務管理の仕方ですか。これは処罰されますよ。私は根拠法令を本会議でお伝えしたことがありますけれども、その時間外労働について残業命令は出ていますか。教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) いわゆる教育法でいうところの残業という法令用語かどうかはわかりませんが、いわゆる残業命令は、校長が、限られたケースだけ出しているというふうに認識しております。具体的には、校外実習ですとか修学旅行等の学校行事、職員会議、非常災害等、そういうことだと聞いておりますので、逆に言うと、それ以外では出していないということになろうかと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 残業命令がない中で残業が行われておりました。その残業時間中に事故が起こりました。その際の取り扱いはどういうふうになるんでしょう。そしてまた、最悪の場合、過労死というようなことがありました。今ほどの平日の出退庁管理で10.41です、10.38です、ことしはもう少し改善しているでしょうという言い訳がきくでしょうか。これはきかないですね。いかがですか、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 私も日が浅いので、間違っていたら指摘してほしいと思いますが、教職員の場合は、私は残業という言葉を使いましたけれども、いわゆる命令に基づく残業というのが、法の仕組み上なかったのでないかと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 余りにもいい御答弁をいただいたんですけれども、教職者には割り増し部分がございます。ですから、どれだけ残業したからということで残業手当が支払われるというような給与体系ではなくて、週に数時間程度の残業もよしとする程度の割り増しがなされているにすぎません。そのことで長時間の残業を正当化する理由には全くならないんですよ。なりますか、なると認識されていますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 時間外命令を校長が出すということは、今教育長がお話ししたとおりの中で限られております。 ただし、宇和島市立の小・中学校の先生方、職員の方々につきましては、何も、宇和島市が決めた服務規程等について勤務していただいているわけではございません。宇和島市ではなくて、愛媛県の教育委員会が決めたそれなりの服務規程であったり、勤務条件とかを定めた上で適用しているということになりますので、全国でも、先生の働き方というのが問題になっている状況の中で、これから改善されていく一つの要素であると思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 確かにおっしゃるとおりなんです。でも、大切な宇和島の子どもたちを預けている学校の環境である。教師の就労環境であるという意識を持ってほしいということなんです。これは、立てつけ、規則の上では確かにそうなんだけれども、実際に出退庁管理というのをずっと見てみると、どれだけの就労時間がありますよ、それに残業命令も出していない仕事の時間がありますよ、こういうときに事故が起こったら大変ではないか、そして、これだかお疲れになっている先生方に万一のことがあったら大事ではなかという共通認識で話をしていただかなければならんのです。 昨年でしたか、国の中央教育審議会が、学校における働き方改革に係る提言の中間取りまとめ、その後、多分中間取りまとめどうりになりますので、その提言は出てくるんでしょうけれども、それを待つことはないんです。問題だと思えば、問題を解決するために、市長部局と相談をして、よりよい働く環境づくりに努めるのが所管ではなかろうかということなんです。 おっしゃるとおりなんです。国がこうなんだというのはおっしゃるとおりなんだけれども、ぜひ、教育現場から教育長として御就任なさった金瀬教育長ではありませんので、元職場の方で、本当に過酷な勤務で大変なんでしょうけれども、過酷な勤務であるがゆえに、その分、休む時間をきちんととっているはずなんです。そうでないと、万一のときに備えられませんよね。いかがですか、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 前の勤め先の問題を余り語りたくはないと思いますけれども、3交代チームが用意されている。本当に過酷なところは3交代チームでしたけれども、ほとんどの現場は、休みの日も待機であります。そういう意味では、非常に厳しい職場でありました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 前の仕事についてお尋ねするのは、ひょっとすると無礼なことだったのかもしれませんけれども、全国の職場は、何とか過労死等の事故がないように、あるいは過労事故がないように努める向きにありますので、ぜひ宇和島市でもそういうイメージを持ってほしいと思います。 スポーツ庁のガイドラインでは、週2日以上の休養日を設け、1日の活動時間は平日で2時間、休日で3時間程度としています。これは何の規定でしょうか、教育長。スポーツ庁の出したガイドラインですが、何のガイドラインでしょうか。家庭学習でしょうか。家庭学習、週2日以上の休養日を設け、1日の活動時間は平日で2時間。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 運動部活動のガイドラインだったと記憶しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) そのガイドラインは、宇和島市ではどのように扱われているでしょうか。教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) スポーツ庁からガイドラインが出ていまして、そのガイドラインの内容として、スポーツ庁が示したガイドラインに基づき県が方針をつくり、それを参考にしながら市町では方針を示すと、そういうつくりになっていたかと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 宇和島市の方針はどのように示されておりますでしょうか。その発信元はどういう役職名、官名が付されておられるでしょうか。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 宇和島市としての正式な方針は、今のところは出ておりません。スポーツ庁からのガイドラインにもありますように、県から示された方針を参考にしてということになっておりますので、今その方針が出されるのを待っている状況であります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) この4月には、学校教育課長名で、スポーツ庁のガイドラインを踏んだ形の、県も所管がございますので、県からの文書も踏んだ形で各学校には通知がなされていると思います。ある愛媛県内の市では、部活動の就労時間にかなりの改善を見たというふうに聞いております。昨年の6月ごろでしたでしょうか、ニュースにもなりました。その文書を上田教育部長にお渡ししたんですけれども、ぜひ宇和島市もああいう形で、教育委員会が休んでほしいというふうな形のルールをつくってしまったんだと。ですから、顧問の先生の意思でどうにもならないんだ、あるいは、校長の意思でどうにもならないんだ、これだけ休んでいただかないと、今の先生方の仕事は大変なんだというような意思をお示しいただくことを提案したいと思うんですが、いかがでしょう。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 先ほど、県の方針が出るのを待っている状態だと申し上げましたのは、宇和島市の教育委員会としての正式な方針を打ち立てるに当たっては待っているということでございます。 一方、働き方改革は、それはそれで、できるところはできる範囲で進めたいということもあって、課長から、そういった、ある意味実行上の指示を出しているというところでありますが、各学校の校長が、顧問の先生でありますとか、生徒でありますとか、そういった関係者とよく意見を交わしながら、学校によって若干扱いの差異はあるようですけれども、おおむね、スポーツ庁が示した基準に向けて、徐々に改善が実行上は図られている、そういう段階に今あるというふうに認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) では、休日から指導に係る専門性というふうに質問を変えてまいります。 部活の指導といえども、やはり、専門性がある。特にスポーツの場合、競技経験があるとか、指導経験があるスポーツでなければ、危険なこともあると思うんです。未経験の競技で部活を務められている方の割合というのはどの程度あるんでしょうか。それとも、宇和島市の場合は、そのスポーツ、競技を経験されていない先生は、その部活の顧問にはならないというような縛りをつくっておられるんでしょうか。これはいかがでしょうか。野田学校教育課長にお尋ねすればいいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 野田学校教育課長。 ◎学校教育課長(野田克己君) お答えします。 先ほど議員の御指摘のありました未経験の者がどれだけ部活動を持っているかということについての調査は、行っているところではありません。また、宇和島市の教育委員会としても、そういった者が部活動を持たないという縛りを設けていることもありません。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) これも資料に基づいて発言させていただきますが、ちょっと古うございますが、日本スポーツ協会の平成26年度の調査によると、中高とも、4割を超える教員が未経験の部活で顧問をされているというふうに示されております。競技特性を理解しない指導というのは、生徒のけがを招き、身体の成長を妨げかねないというのが日本スポーツ協会の見解でございます。このあたりを聞いても、部活問題と言ってしまうと失礼なのかもしれませんけれども、部活の顧問のあり方、それと行き過ぎた部活での指導というのがあってはなりませんので、ぜひ部活にも目を向けて、働き方改革ということも踏まえて御検討をいただければと思います。 それでは、次に、業務の外部化をどう考えるかということをお話ししてみたいと思います。 これも、先ほど御紹介した中教審の学校における働き方改革における提言の中にもあるんですが、先生の仕事というのがどんなことかというのを調べますと、授業とその準備に限られたものではない。これはイメージできますよね。例えば、今ほどの部活顧問、生活指導、教育相談、給食指導、掃除の監督、あらゆる場面に及んでいる。しかし、欧米では、教師の仕事というのは授業とその準備に限られているんです。 おもしろい記事を見つけました。大阪市の小学校、中学校では、時間外の電話を留守番電話に全校変えたそうです。現状ですと、土日でも、例えば、あってはならんことですけれども、量販店で、物をお金を払わずにポケットに入れてしまったという事案が発生した。そのときに、学校に連絡があって、そこにおられた先生が対応しなければならんというようなこともあると聞いております。何もかもが学校、あるいは先生に押しつけられているようでなりません。 金瀬教育長もおっしゃったように、地域や保護者というのがもっと学校と一緒になって子育てというのを消化していくような考えを持たなければと思うんですけれども、そのあたり、金瀬教育長、いかがですか、     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 先日も申し上げましたとおり、かつて、児童・生徒の数がたくさんあって、例えば、城東中学校などは、かつて11クラスとか12クラスあったようにも聞いておりますけれども、その当時であれば、先生の数もクラスの数に応じてそれなりの人数がいて、したがって、例えば、部活動でいけば、いろいろな種目の経験者を割り当てるだけの絶対数があったんだろうというふうに、これは事実を確認したわけではありませんけれども、そういう状況だったんだろうというふうに思います。その後、時間をかけて、極端な場合であれば、1学年1クラスと、こういうところまで来ると、少ない先生の中で、これまで伝統のある各部活を維持していくというところに、恐らく、先生の熱意の中で、私は経験はないけれどもやると、やってくれないかと、こういう構造があったんだろうと思います。 そういうある種の先生の熱意に支えられてきたこれまでの部活の形と言いましょうか、スタイルと言いましょうか、ぼちぼち限界の時期に来ているんだろうなという認識は私も持っています。ただし、生徒、それから地域の人たち、顧問の先生、いろいろな立場の方がいろいろな思いをお持ちでしょうから、ここから先は、そういう方たちとも現状認識も共有し、取り得る手段も共有し、実現可能なものはどれなのか、これはちょっと現実的ではないねといったような議論も重ねながら探っていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ぜひお願いします。 1点追加で。昨年の4月に部活動指導員というのが学校教育法施行規則の中で制度化されました。宇和島市ではどのようにお取り組みでしょうか。教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) すみません、今認識しておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 野田学校教育課長、よろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 野田学校教育課長。 ◎学校教育課長(野田克己君) お答えします。 現在の状況といたしましては、先ほど、部活の、みんながみんな経験者ではないという答弁を行いましたが、そういった方を補う上にも、外部指導者という形で、これはボランティアになっているんですが、そういった方たちに部活動の指導をお願いしているところがあります。 そこで、今現在、学校教育課としては、それぞれの学校のほうに、こういった部活動にはこういった顧問をぜひ外部人材としてつけてもらえないだろうかという感じの学校からの要求をまとめていて、そして、今度は、こうなるともちろん予算がつくことですので、国の予算、県の予算、市の予算ということがつくことになりますので、そういった中でどれぐらいのものが対応できるのかという形を今調整している段階というふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 県と松山市では、もう十数人ですか、外部部活動の指導員が学校現場に入られているとお聞きしておりますので、ぜひ、宇和島市でも無理のない形で外部人材を御活用いただければと思います。 次に、介護サービス事業をどう維持するかということでございます。 5月に、私ども厚生委員会で、委員会視察を和光市とねりま健育会病院でしてまいりましたので、それに関わることでお尋ねをしてまいりたいと思います。 3月の議会で、宇和島市の人口構成の現況というのが全国の何年後の姿かとお尋ねしたら、35年後の姿が今の宇和島市の姿だというふうに御答弁をいただきました。団塊の世代が75歳以上になるという2025年問題とか、高齢者数がピークになる2040年危機というのがあるけれども、既に、宇和島市はもう危機的状況にあるというふうな共通認識で、後の御質問に答えていただければと思います。 まず、介護職の就業者不足という点でございます。 ある論文を読んでおりましたら、福祉分野だけ潤沢な人材を確保できるというような道理はないと。もっと言えば、自治体職員も確保できず、各地域での支え手も不足し、地域包括ケアシステムも機能しないことになるというような刺激的な表現をとった論文がございました。すなわち、身の丈に合ったサービス水準で我慢するということも必要なのでしょうけれども、やれることというのは、前倒しでも、宇和島市独自でもやっていかなければならないと思います。 和光市は、15年前から介護予防に取り組まれて、もともとの要介護認定率というのが15%を切っておりましたので、もともと低い地域ではあるんですけれども、それであっても、現状の9%台を維持しているということは、介護予防によって、要介護認定率を3割以上削減できたという経緯がございます。 宇和島市では、介護職の就業者不足をどうすると考えておられますでしょうか。岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 介護職従事者不足につきましては、全国的な問題でもあり、愛媛県でも、県内等の従事者を対象に新人職員に向けた取り組みを実施するなど、介護人材の離職防止や定着を推進させているところです。 国の制度におきます外国人技能実習制度につきましても、昨年11月から介護分野が加わっておりまして、県内でも、この制度に基づく学校が設置されておりますけれども、本市において、実習の受け入れにつきましては、実績はないというふうに認識をしております。 本市において、さまざまな介護予防事業に取り組むことにより高齢者の健康寿命を延ばすことで、介護需要の抑制を図り、介護職従事者負担を軽減していくことが、まず第一だというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 日本全国、県内でも、各地で介護就労者の不足というのが言われますので、まずは、取り合いになる、賃金の上げ合いになる。そして、福祉サービスの企業の厚生サービスの充実を図らねばならんということで、人材の奪い合いになると思うんです。その奪い合いに宇和島市に立地する介護事業者が勝てるかということを考えると、立てつけの上で決まった収入しかないんですから、生産性が上がらないとまず勝てない。住まう場所として魅力的でなければ、なかなかしんどいところもあるんでしょうけれども、宇和島にいる人が宇和島で介護職を続けていただけるなんていう保障はないんです。一般企業が既にそうですよね。魅力的な就労環境というのがあれば外へ出てしまうので、そういうことをイメージして、介護職も含めて、市民がいかに宇和島で過ごしていただくかという発想をしていただきたいと思います。 介護予防をどう進めるかということをお尋ねいたします。 介護サービスの活用というと御家族のレスパイトというような機能が多いようなイメージを持つ方も多いのかもしれませんけれども、和光市の例を見ますと、やはり、介護予防に重きを置いた結果というのは、すごく大きな果実を生んでくれると思います。御本人は介護サービスが必要ではありませんので喜ばれるし、御家族、御親戚も、介護に至らない高齢者の方は頼りにもなりますし、日常生活での弊害というのも少なくなりますので、介護予防というのはとても重いと思うんですが、そのあたりはどうお進めになるんでしょうか。岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 介護予防の取り組みにつきましては、平成28年度からの事業として、生き活き教室というものを実施しております。体を動かすことに不安がない方を対象とした一般教室と、身体機能に不安がある方を対象にした専門教室に分かれておりますが、現在51教室、約600人の方が参加をして、早期の介護予防に取り組んでいただいております。 また、小規模な仲間でも体操を実施することでポイントがたまるうわじまガイヤ健康体操の協力団体は現在80団体ございますが、まだ普及していない地域を重点地域として、保健師が出向いて団体の設置を促すような取り組みを始めております。7月9日月曜日には、うわじまガイヤ健康カーニバルと題しまして、ガイヤ体操のコンテストを行って士気を上げたいというふうに考えております。引き続き、体操実施者の拡大を図ることで、介護予防を目指したいと考えます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 余り突っ込みもせずに、次に移ります。 重度化防止をどう進めるかということであります。 高齢者は、転ぶからといって車椅子に乗せる。むせるからといってペースト状の食事に変えてしまう。これによって廃用症候群が増すというのは常識かと思います。 では、宇和島市は重度化をどう防いでいくのか。先ほどのねりま健育会病院の院長酒向先生は同級生であります。宇和島市立の善家先生も、私と、たまたまでありますが、同級生であります。善家先生は脳外科の先生なので、脳疾患でうまい手術が施されて、急性期の危機というのを脱して退院をしても、うまくリハビリが進まなければ、今ほど申し上げました廃用による機能の低下、そして、脳のけがによる機能の低下の回復ができないというふうにイメージをしてしまうわけであります。 3番と4番をつなげた質問になりますけれども、宇和島の回復期リハというのがどういう現状であり、宇和島はどう評価しているのか。これは、宇和島市ということではなくて、圏域でどのような役割分担をしているかも含めて、管理部長、よろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 西本病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、例えば脳卒中で倒れた方が救急車で運ばれ、手術をするために入院するのは急性期の病院で、市立宇和島病院が急性期の病院でございます。その後、急性期を脱してものの後遺障害や機能低下のある患者様がリハビリのために入院するのが回復期リハビリ病院で、この圏域におきましては、ジェイコー宇和島病院に44床、徳洲会宇和島病院に32床があります。 回復期リハビリ医療の評価ということでございますけれども、回復能力が高い時期に専門職種がチームを組んで集中的なリハビリを行うことにより、早期の社会生活への復帰を目指すもので、大変重要な役割を担っていると考えております。また、加えて、急性期と慢性期の橋渡しをするという役割も担っておりまして、治療をスムーズにバトンタッチするためにも、その役割は大変大きなものであると考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。
    ◆10番議員(武田元介君) ぜひ積極的なリハビリ、攻めのリハビリという表現を酒向先生はとっておられるんですけれども、それで機能回復をなさった患者さんが日常生活を取り戻せるような圏域にしていただければと思います。 最後になります。時間がございませんが、既に千曲市のデータを差し上げております。今回、6月の補正予算で、四百数十万円の子育て支援アプリというのを宇和島市は予算化しております。その半分以下のお金で千曲市では同様のものができているのではなかろうかという問題提起をさせていただいておりますが、その点についていかがでしょうか。どう違うのでこんなに高くてもいいんだというような説得できるような御説明をいただけますでしょうか。岡田保健福祉部長、どうぞよろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 千曲市のアプリは、子育てサービス情報の発信につきまして、母子健康手帳としても活用できるような内容となっております。費用につきまして、電子母子健康手帳という既存アプリを千曲市独自のアプリにリリースする経費として、委託料129万6,000円を要したというふうに聞いております。 当市におきましては、現在機能しております伊達なうわじま安心ナビに子育てのアプリを追加した形で、新規に開発する経費として、業務委託費の484万4,000円の補正予算を計上させていただいております。 電子母子健康手帳の活用につきましては、一度検討した経緯がございますが、検討の結果として、母子手帳は紙ベースの冊子として母から子へと伝えていくべきものという考えに至り、今回、当市としては、伊達なうわじま安心ナビに追加をした形で計画をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ポータルとしてうわじま歩ポで好調な伊達なうわじま安心ナビを使うことには全く反対ではありません。いいものだと思いますけれども、独自のアプリであるということは余り感ずるところがございませんので、ぜひ再度の検討をお願いして質問を終わります。 どうもありがとうございました。 ○議長(清家康生君) 以上で、武田元介君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午後0時00分 休憩-----------------------------------     午後1時01分 再開 ○副議長(赤松孝寛君) 再開いたします。 休憩前に引き続き質問を行います。 それでは、畠山博文君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 公明党の畠山博文でございます。 初めに、先日起こりました大阪北部地震で亡くなられた5名の方並びに被災された方々へのお見舞いを申し上げます。 私は、高校を卒業して初めて住んだのが高槻市でありました。懐かしき思い出の地でもあります。これ以上被害が広がらないよう心よりお祈り申し上げます。また、宇和島市におきましても、子どもたちの通学路の安全総点検を何とぞよろしくお願いいたします。 通告に従いまして、一般質問を一問一答方式で行います。本日も元気いっぱいやらせていただきます。簡潔でわかりやすい答弁をお願いいたします。 初めに、国連が定めたSDGsについて話をさせていただきます。 SDGsとは、持続可能な開発目標、Sustainable Development Goalsの略称であります。2015年、国連サミットにおいて採択され、2016年1月に発効されました。2030年までに国際社会全体が達成すべき普遍的な目標であります。 「誰一人とり残さない」というテーマのもと、17項目からなります。2001年に策定された従来の開発目標は、主に途上国が目標達成のターゲットでありましたが、今回のSDGsは、先進国が援助する側からともに目標を担う側になったという点で大きく異なります。また、国連に加盟する全ての国々が全会一致で合意できたこと自体が大変にすばらしいことであり、いわば、国連が定めた地球の基本計画、マスタープランと言っても過言ではありません。地球のために、全人類のために定められた大きな目標であります。 私たち公明党も、SDGsを前進させるため、党内に谷合正明参議院議員を座長とするSDGs推進委員会を立ち上げ、NGOや企業、市民団体、国連関係者等からヒアリングを行い、政府に要望を提出。おかげさまで、その全てが盛り込まれる形で、また主要先進国に先駆ける形で国の実施指針が示されることとなりました。 内容を紹介します。あえて全文を挙げさせていただきます。 こちらが、国連が定めたSDGs17の目標でございます。 SDGsの世界を変えるための17の目標。 貧困をなくそう。飢餓をゼロに。全ての人に健康と福祉を。質の高い教育をみんなに。ジェンダー平等を実現しよう。この5番目に関しては、どうしても言えと後ろから言われております。我妻議員のおっしゃられるLGBTの問題はここに含まれております。我妻議員いわく、俺だけが言っているわけではない、国連が言っている問題だということでございますので、よろしくお願いいたします。 続いて、6、安全な水とトイレを世界じゅうに。 ここまでの6つに関しては、貧困や飢餓、健康や教育、さらには安全な水など、開発途上国に対する開発支援に見えます。 ただし、ここから先になりますが、7番、エネルギーをみんなにそしてクリーンに。働きがいも成長も。産業と技術革新の基盤をつくろう。人や国の不平等をなくそう。住み続けられるまちづくりを。つくる責任使う責任。12番までに対しては、エネルギーの話、働きがいや経済成長の話も出てくれば、まちづくりの話まで出てきます。開発途上国の話ばかりではございません。我々先進国にも関係ある話となっております。 ここから先、13番目からは、気候変動に具体的な対策を。海の豊かさを守ろう。陸の豊かさも守ろう。平和と公正を全ての人に。最後が、パートナーシップで目標を達成しよう。 以上、17の目標となっております。 ここまで来ると、気候変動の話、海の話や陸の話まで出てまいります。開発途上国や先進国だけの話ではなく、もっと包括的な話になってまいります。我々世界市民が目指すべき目標となっております。 この目標のもと、より具体的な169のターゲットがあります。これは、言うと途中でとめられますのでやめておきます。逆に言うと、これだけの問題が、否、これ以上の課題が同じ地球上に生きる我々に問われているということでございます。 その中で、SDGs達成に向けた我が国日本の8つの優先課題は、1、あらゆる人々の活躍の推進、2、健康長寿の達成、3、成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション、4、持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備、以下、5、6、7、8と8つの目標が掲げられております。 これらの項目には、それぞれ具体的な施策が示されております。例えば、項目1のあらゆる人々の活躍の推進では、一億総活躍社会の実現、女性活躍の推進、子どもの貧困対策、障害者の自立と社会参加支援、教育の充実が挙げられ、2019年までをめどに、取り組みがどれだけ進んだのかフォローアップを行うとされております。 また、地方自治体に対しましても、各種計画や戦略、方針の策定や改定に当たっては、SDGsの要素を最大限反映することを奨励し、積極的な取り組みの推進を促しているのであります。残念ながら、宇和島市は、次の10年に向けての第2次宇和島市総合計画が既に3月に発表されております。ただ、5年後には見直しもあるとのことであります。これからの議論の中にはぜひ取り入れていただきたいと思うものでございます。 昨年6月に開催されたSDGs推進本部会合を受け、安倍総理は、SDGsの考え方にかなう働き方改革の実現、地方での推進、民間セクターにおける取り組みの推進の3点の加速化を指示し、経済財政運営と改革の基本方針2017、いわゆる骨太の方針に盛り込んだとのことでありました。世界に対して、国際社会が目指す誰一人とり残さない持続可能な未来を開くために、ぜひ日本がその先頭に立ちリーダーシップを発揮してほしいと願うものでございます。 そこで市長に伺います。 私は、宇和島市としても、将来への指針として、国際社会が目指す目標として、SDGsについて理解を深め、可能な限り理念を広げてほしいと考えますが、宇和島市は国連が定めたSDGsをどのように理解し、市において今後どのように取り組んでいこうとされるのか、所見をお示しください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 議員御指摘のSDGsの17個の目標、そして8つの優先課題につきましては、私も、国連で全会一致でということも存じ上げておりますし、実は、宇和島市に所在いたしますNPO法人の方が、もう既に数年前からこのSDGsの取り組みをやられております。その中で、宇和島市も、これは十分に力を注ぐことができているとはまだまだ言えないところでありますけれども、一応共催の形をとりまして、全会一致で認められましたこの流れというものを、今取り組んでいるところでございます。しかしながら、先ほど申し上げたとおり、そこを宇和島市がどんどん行けているかどうかと言われれば、これはまだまだ不十分なところは否めないところでございます。 政府が今回その実施の指針というものを定めたかと思いますけれども、その中には、山村をどのように生かしていくのか、また、女性の躍進であるとか、この宇和島市も今意識してやろうとしていることも盛り込まれているところでございますので、今後あらゆる施策を考えるときに、この考え方というものを十分に頭に置いた上で、その要素を取り込んでいくことが必要だと感じているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 また、将来を担う子どもや若者に対してSDGsの啓発を図ることはとりわけ重要であり、ぜひ、学校教育の場を通じてSDGsを念頭に置いた教育に取り組むべきと考えるものでありますが、教育長の見解をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) SDGsの17の目標の一つに質の高い教育をみんなにと。そして、重点目標の1番目に、全ての人が活躍というような項目も入っております。今の学習指導要領はもちろん、新しい学習指導要領も、そういう意味では、持続的な発展が可能な社会の担い手の育成ということで、方向性としては全く沿ったものになっていると思います。そしてまた、学習の項目につきましては学習指導要領の中で決まっておりますので、特化した形でという扱い方ができるかどうかは別として、社会科の中等で御紹介できるかどうか、その辺はまた校長会とも相談したいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 このSDGsのテーマ、誰一人とり残さない世界をいかにして構築していくのか、次の世代に伝えていけるのか、それとも破壊していくのか、今を生きる私たち大人の責任を十分に認識し、子どもたちとともに進んでまいりたいと思います。どうか、2030年を目指し、今後のSDGsの理解を地域社会から世界への広がりを、ともどもによろしくお願いいたします。 続いて、介護制度について伺います。 午前中の武田議員の質問と重なることもあると思いますが、簡潔な答弁をよろしくお願いいたします。 現在、我々公明党は、全国で100万人訪問調査運動を展開しております。これは、防災、介護、子育て、中小企業対策、以上4つの分野に関してのアンケート調査を行っております。 その中の介護のアンケートでは、さまざまな将来の不安について伺いました。ひとり暮らしで家族の支援が受けられない、自宅で住み続けることができないのではないか、施設不足で施設に入所できないのではないか、経済的な負担、もし自分が認知症になったらなどでした。地域包括ケアシステムについては、聞いたことがない、言葉は聞いているが中身がわからないと答えた方が大半でありました。さらには、困ったときに相談できる方がおられるかどうか、これも重要な点だと思います。 全国的に少子化・高齢化が進む中で、いわゆる団塊の世代が65歳以上となり、我が国の高齢化率は27%を超えております。また、我が宇和島市の高齢化率は既に37%を超え、2025年、7年後には39%を超える予想が出ております。団塊の世代が全て75歳以上になり、超高齢社会に突入し、約2.5に1人が高齢者、65歳以上という肩車社会を迎えてまいります。要介護認定率も24%から21.7%に下がったとはいえ、依然県・全国平均よりも高く、さらには、ひとり暮らしの高齢者、高齢者夫妻のみの世帯、認知症の高齢者が増加しております。既に、介護については待ったなしの状況を迎えており、介護にかかる費用の拡大と、それに伴う介護保険料も右肩上がりの状況です。一人一人ができるだけ介護予防に取り組み、健康寿命を伸ばしてまいりたい。個人個人が健康で元気で、認知症にならないことが最大の介護予防であると確信いたします。 また、先月、厚生委員会の視察において、埼玉県和光市に地域包括ケアシステムについて学んでまいりました。ここは東京のお隣の埼玉県であり、人口は8万1,326人で、今でも人口がふえている地域であります。高齢化率は17.6%、宇和島市は、先ほども言いましたが37%、要介護認定率は、和光市が9.7%、宇和島市が21.7%。多々、宇和島市とは比べられないところもあったのですが、日本一進んでいる地域包括ケアシステムの視察には、福岡、熊本、鹿児島、宇和島市の4グループの合同視察となっておりました。 私自身、一番感じたのは、どの地域にどのようなニーズを持った高齢者がどの程度生活しているのかの実態調査、ニーズ調査のあり方でありました。アンケートや訪問調査の中で地域ごとに課題を見える化し、必要なところに必要なサービスを提供していくグランドデザインを市が描いておりました。そこには、施設が集中したりすることも防げ、この地域にはこういうニーズがあるのでこういうサービスを、この地域にはこういう施設を、ここには予防の事業をなど、細かなニーズを掌握し、必要なサービスを必要な地域にとのことでした。宇和島市のような、海があり、山があり、広大な地域ではないのですが、実に細やかな調査がなされておりました。また、介護保険の意味として考えなければいけないのは、できることに介護を入れてしまい、してあげているとやがてできなくなり、かえって自立の邪魔になるとの教訓も学ばせていただきました。 ここで、介護について、地域包括ケアシステムについて伺います。 まず、市民の皆様に地域包括ケアシステムがどういうものか、わかりやすく簡潔に答弁を求めます。保健福祉部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 地域包括ケアシステムにつきまして、国においては、2025年をめどに、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、地域の包括的な支援、サービス提供体制の構築を推進すると定義づけております。 本市では、構築に向けた取り組みとして、大きく3つの事業を展開しております。 1つ目は、在宅を中心とした医療・介護連携の推進を図るため、在宅医療・看護・介護連携推進部会を設置し、医療と介護の連携強化を目的とした協議を行っております。 2つ目は、生活支援・介護予防事業として、独居高齢者の見守りなど、比較的実施しやすい活動から、有償ボランティアによる買い物支援などの手厚い高齢者の支援まで、住民による生活支援サービスの検討を行っております。また、介護予防事業として、高齢者の元気づくりを目的とした生き活き教室やうわじまガイヤ健康体操などにも取り組んでおります。 3つ目は、今後増加が見込まれる認知症患者への施策です。 今後も地域包括ケアシステムの構築を目的として、さまざまな事業に取り組んでみたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続いて、介護について困ったり、相談事があるときは、地域包括支援センターに相談してよろしいでしょうか。また、ほかに相談できるところはありますでしょうか。あれば教えてください。保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 介護サービスにおける相談先としましては、まず、地域包括支援センターが挙げられます。そのほか、相談の内容によっては、民間事業所のケアマネジャーや介護サービス事業者、当市の高齢者福祉課、国民健康保険団体連合会などがあり、また、複合的な内容であれば、福祉課に4月から設置しておりますくらしの相談窓口が挙げられます。地域包括支援センターにつきましては、介護の相談以外に、高齢者の虐待案件や認知症相談、安否確認など、総合相談の窓口として相談できる体制をとっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 現場を歩いておりますと、どこに相談していいやらわからない課題がかなりあります。これは介護についても同様でございます。やはり、さまざまなこういう状況になったときに相談できる窓口というのがあるということだけで、本当に安心感を覚えてまいりますので、どんどんそこらのアピールをしていっていただきたいと思います。 また、団塊の世代の方が全て75歳を超える2025年を見据えた宇和島市の介護の実態、地域のニーズ調査はどうなっていますでしょうか。簡潔にお願いいたします。保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 昨年度末に策定をいたしました宇和島市高齢者福祉計画・第7期介護保険事業計画におきまして、国の指針に基づき、実態把握のために、介護予防・日常生活圏域ニーズ調査、また、在宅介護実態調査を実施しております。議員が想定される調査とは異なるかもしれませんが、本計画が2025年を見据えた地域包括ケア計画に位置づけられることから、一定の参考となる調査であると考えております。 このニーズ調査は、昨年8月に、要介護認定を受けていない比較的元気な高齢者を対象に、7つの日常生活圏域ごとに無作為で計2,000名を抽出し、郵送により実施をいたしました。有効回収率は約76%となっております。また、在宅介護実態調査は、要介護、または要支援認定を受けており在宅で生活をされている方を対象に、認定調査時に職員が御本人や御家族の方から聞き取るという方法で、611名の方に御協力をいただいております。 この2つの調査につきましては、国が定めた必須項目や任意の追加項目などで構成をされており、計画策定時の基礎資料として活用させていただいております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 現場、現場、さまざまな声が上がってくると思います。さまざまな調査をもとにして現場が対応していくということが大事になってくるかと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。 続きまして、新しい言葉で、聞きなれないフレイルについてよろしくお願いします。介護予防については先ほど武田議員のお話でもございましたので、フレイルについて簡潔にお答えをお願いします。保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) フレイルとは、海外の老年医学の分野で使用されておりますフレイルティに対する日本語訳になりますが、このフレイルティを日本語に訳しますと、虚弱や老衰、脆弱といった意味になります。厚生労働省の研究班による報告書では、加齢とともに心身の活力が低下し、複数の慢性疾患の影響により生活機能が障害をされ、心身の脆弱性が出現した状態と言われております。このフレイルにつきましては、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間の意味をなしており、適切な介入や支援によって生活機能の維持向上が可能とされております。 市といたしましては、フレイルの状態にある高齢者を早期に発見し、治療や予防など適切な介入を行うことで、状態の悪化や身体機能の維持が図れると考えておりまして、昨年度から地域包括支援センターの保健師を日本老年医学会の学術集会へ参加をさせ、研修を受けております。市民の皆様の健康長寿の延伸を目指して、フレイルの予防にも取り組んでいきたいと考えます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 質問を1つ飛ばさせていただきまして、最後に、今後の地域包括ケアシステムのあり方について、課題点と理想をお伺いいたします。保健福祉部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 市民の皆様が望む生き方をかなえるためには、医療職、介護職、行政職など、それぞれの職域と、さらに、自助・互助の精神から、本人や周囲の住民の方々を含め、それぞれが何ができるかを考え、連携を深めることで、すき間のない支援が可能となり、結果、住民全員が望む生き方が実現できる、これが、いわゆる地域包括ケアシステムの理想となるあり方ではないかというふうに考えます。 問題点といたしましては、医療と介護を含めた連携の構築が挙げられます。平成27年度から医療と介護の連携についてさまざまな施策を実施し、少しずつではありますが、顔と顔の見える関係づくりが進んでまいりました。 しかしながら、医療、介護、また地域の連携になりますと、ほぼ具体化はなされておらず、そのため本市では、行政主導により地域と医療職、介護職の連携体制を構築することで、本市ならではの地域包括ケアシステムを構築したいと考えております。これまで接点の薄かった分野がつながるためには長い時間がかかるものと思いますが、構築しながら改善を図りたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 宇和島市において、さらには日本において、人口減少・高齢化の波はとめようがない勢いです。そんな中で、安心・安全の人生の最終章を、家族や周りの皆さんと一緒に迎えられるよう、宇和島市に生まれてよかった、宇和島市で生きてきてよかったと言っていただける福祉のあり方について、私自身も学んでまいりたいと決意しております。今後さらに、福祉に携わる皆様の重要性も日に日に増してくると思われます。市民のための福祉をより一層お願いいたします。 続きまして、住みやすい、子育てしやすい宇和島市についてお伺いいたします。 初めにオリジナル婚姻届について質問を考えておったんですが、既に3種類完成しておるとの答弁がございましたので、これは省略させていただきます。 子育て支援アプリについて伺います。 今回、平成30年度6月補正予算説明資料において、保健福祉部のほうから子育て支援アプリの構築として、子育て情報及び子育て世代活動支援センターのイベント情報などを発信するため、伊達なうわじま安心ナビに子育てモードを追加するとのお話がございました。できれば、アプリ作成のきっかけや内容等、これ以上のことがわかればお願いいたします。保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 子育て支援アプリの内容についてお答えします。 まず、発信する情報でございますが、御指摘いただきました来春開設予定の宇和島市子育て世代活動支援センターでございますが、そちらにおいて実施する子ども向けのイベント情報や施設の利用状況、そして、現在出生や転入時に配布しております「宇和島市子育て応援ブック」に掲載をしております妊娠・出産・乳幼児の各子育て支援策や子どもの健康管理、預かり、遊び場の情報、さらには、イラストによる育児情報等を盛り込むこととしております。 次に、機能に関しましては、宇和島市子育て世代活動支援センターのイベント情報や混雑状況をリアルタイムで公開する機能、施設周辺に近づくことでアプリ登録者に情報を自動的に発信するジオフェンス機能を計画しているところでございます。これらの内容により、子育て世代への育児支援、また、宇和島市子育て世代活動支援センターの利用促進を図りたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 素朴な質問なのですが、伊達なうわじま安心ナビは、現在、観光モード、防災モード、健康モードの3つのモードに分かれており、私も利用させていただいておりますが、この3つに関しては、誰もが利用する内容だと思います。対して、子育てモードは限られた方たちの使用になり、より専門的な内容であったりするような気がするのですが、スマホの容量の問題とか、使用される人に応じての対応を考えると、伊達なうわじま安心ナビに追加するよりも、新たに立ち上げて新しいものをつくったほうがいいのではないかと思うものですが、いかがでしょうか。保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 既存の伊達なうわじま安心ナビに子育てアプリを追加することによる効果としまして、利用者が宇和島市の情報をまとめて見ることができること、子育て世代に対し既存利用者からアプリを紹介いただくこと、それから、子育てアプリの利用者が伊達なうわじま安心ナビの健康モードなど他のモードを利用いただくなどの相乗効果が期待されることなどを想定しております。子育てアプリにつきましては、子育て世代が使いやすく、子育てに資することができるツールとなりますよう、構築について考えていきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 先月の厚生委員会の視察において、宇和島市の姉妹都市である千曲市に伺い、電子母子健康手帳サービス、千曲市子育てアプリについて学ばせていただきました。千曲市では、生まれる前からの母子手帳の機能を持たせるアプリで、妊婦の方の体調管理や、妊娠から出産、そして子育てまで、不安や心配を安心に変えゆく子育て応援アプリであると思いました。予防接種の管理や成長記録、地域の子育て情報も家族で共有できるシステムでもありました。安心して子どもを産んで、安心して子育てができる宇和島市を目指し、千曲市やほかのまちの先行例などからも学び、ぜひとも子育て世代の人たちに喜んでいただける子育てアプリの作成をお願いいたします。 続いて、スポーツ交流センターとパフィオうわじまについて伺います。 市長のタウンミーティングにおいても紹介されておりましたが、いよいよ7月29日にスポーツ交流センターが開館し、明年3月にはパフィオうわじまが開館いたします。両施設ともに、宇和島市活性化のために最大限活用し、点から線へ、線から面への宇和島市の人の流れ、にぎわいを復活させゆく起爆剤にしていけるかどうかが試されていると思います。 まずは、スポーツ交流センターについて伺います。 この施設は、プールとボルダリングと体育館において、市民の皆様のスポーツを通じての市民生活に寄与し得る施設であると思います。私も、自宅が近所であり、歩いて10分ほどの距離で、建設のつち音とともに、非常に楽しみにしております。もうすぐ開館となり、今まで未定だったことにも手が打たれていると思いますが、国道からは少し距離があり、交通の便に関してはどのようになっているのか。さらには、地域からの要望も多々あるだろうと思います。 また、近隣公民館との連携、駐車場、グラウンドの使用についてなど、また、あの地域は、春には桜の樹々が咲き誇り、川沿いをにぎやかに染め上げます。隣には長堀公園、管轄は高齢者福祉課だと思いますが、今注目を浴びる地域となっております。この機会に手を打てることもありそうな気もするのですが、いかがでしょうか。考えられていることはございますでしょうか。 それと、開館を前に、これから夏に向かってのスポーツ交流センターの一番の売り、アピールをお願いいたします。教育部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 旧宇和島市内の長堀に新たにオープンするスポーツ交流センターですが、7月29日のオープンに向けて、改修工事も大詰めを迎えているところでございます。 御指摘の交通の便に関しましては、指定管理者から無料送迎車を設けるとのことで、既に車両も準備済みという報告を受けております。ルート等の詳細につきましては、利用者の動向を見ながら随時調整してまいります。 また、駐車場や施設に隣接するグラウンドの使用を初めとする各種の事項につきましては、明倫公民館などの地域の関係者や指定管理者と協議をしながら対応してまいる所存でございます。 開館を前にしまして、この施設の一番の売りでございますが、やはり、クライミングホールになると思います。クライミングは東京オリンピックの正式種目に採用されまして、今まさに人気が上昇しているスポーツでございます。同施設は、クライミングとボルダリングの2つのウオールを整備しておりますが、高さ15メートルのクライミングウオールは、屋内の施設としては全国でも最大級のもので、冷暖房も完備しておりまして、スポーツ合宿の誘致などでも十分活用できるのではないかと期待しているところでございます。そのほか、温水プールや体育館、憩いの場となりますラウンジもございます。いずれにしましても、この施設が市民の皆様に楽しんでいただけるように努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続いて、パフィオうわじまについて伺います。 活字文化衰退の危機が心配される昨今、宇和島市の中心部に、しかも駅前に生涯学習センター、子育て支援センターとともに市立図書館ができることは、まことに喜ばしくもあり、さらには、何十年ぶりかに駅前に川が復活し、姿をあらわすことにも、非常にうれしく思うものでございます。私自身、まだ想像でしかありませんが、かなりの期待感を持って図書館の完成を待ち望んでおります。 今、活字文化については、新聞を読む人が減少、まちの本屋さんが姿を消し、本離れについても、学生生活実態調査において、大学生の1日の読書時間は23.6分、ゼロと答えた学生は53.1%、半数を超え、実態調査で初の結果、活字文化衰退の状況を迎えております。本来、図書館は大学等の学術機関にとっては心臓部とも言われ、また、人間の最大の発明は本だとも言われております。人をつくる人材育成の観点からも、時代を超え、国を超え、人々の心を動かしゆく活字文化の交流を望むものでございます。ぜひ、宇和島市にとっても宝の図書館として、市民に愛される図書館を目指していただきたいと切に願います。宇和島市にとって、近年にない人の流れをつくるチャンスだと思います。 再度伺います。この市立図書館の最大の売り、一番のアピールポイントをお願いいたします。教育部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) お答えいたします。 駅前の宇和島市学習交流センターパフィオうわじまの2階、3階を占める中央図書館です。その最大のポイントは、全ての蔵書にICタグを張りつけて管理するICシステムの導入であろうと思います。 まず、ICシステムの導入によりまして、これまでのバーコードよりも貸し出し、返却がスムーズになります。さらに、盗難防止が図られますとともに、館内でございましたらどこででも読むことが可能になります。1階の生涯学習センターのカフェコーナーでくつろぎながら読むことはもちろんでございますが、4階の子育て世代活動支援センターで子どもと一緒に読むこともできます。複合施設の利点を最大限に生かして、いろいろなシチュエーションで本に親しんでいただくことが最大のアピールポイントだと思っております。あわせて、盗難防止の観点から、申し込みによって閲覧をしておりました郷土関係の資料がございますけれども、その多くを来館者が自由に閲覧することが可能となります。 御指摘の活字文化の衰退につきましては、昨今の図書館に見られますとおり、パフィオの図書館にもインターネットコーナーを設置します。ただインターネットで検索して終わりということではなくて、図書館として、ネット情報の根拠や信憑性について調べるためのツールとして使っていただくことを想定しておりまして、ネットを利用して、さらに図書を活用していただければと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 確認なんですが、どこの階でも読めるということですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 上田教育部長。 ◎教育部長(上田益也君) 館内であれば、どこでも持ち出して読むことができます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) 個人的な意見ではありますが、カフェから自動販売機に変更とのことでございましたが、例えば、ここに某有名カフェなど、全国チェーンの片仮名で3文字の、こういうようなお店等を引き込むことなどができれば、大変なにぎわいにもなるのかなとも思います。意図が違うと言われるかもわかりませんが、ある意味、こういう発想も必要なのではないのかなとも、僕自身は思っております。 また、活字文化の衰退が叫ばれる中、教育の観点から、読書と学力の関係についてどう考えておられますか。これは教育長、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 宇和島市教育委員会としては、読書と学力を直接関連づけた形での相関関係についての調査は行っておりませんので、定量的な評価というのはなかなか難しいところではありますが、今年度、教育委員会としましては、学力向上3カ年計画の第2期の計画として、読書活動の充実を取り上げております。その中で、小学生には、県下で行っているみきゃん通帳の活用、それから、中学生については、新聞を読むことを校長研修会の中で重点化して指導しております。 新しい学習指導要領の最大のテーマは、主体的、対話的で深い学びということになっておりますけれども、対話というのは、何も人対人ということばかりではなく、議員の御発言の中にも、時代を超え、国を超え、場所を超え、人の心を動かしてゆくという御発言がございました。本を読むことは、自らを振り返ることにもなりますし、著者や記述内容との対話という見方もできると思いますので、関心のある分野の書物を読書することは、まさに、新しい学習指導要領が要求しているところの主体的、対話的で深い学びということに通じるものがあるというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 パフィオうわじまに関しては、まだいろいろと準備でき得る時間もあると思います。図書館ができるなんていうことは、もう我々が生きている間にはないやもしれません。どうか悔いなくアピールし、準備していただきたいと思います。重ねてお願いいたします。 空き家対策について伺います。 空き家の数は日増しに増加の一途をたどっていると思われますが、現在の実態を地域ごとにお願いいたします。これは建設部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 平成27年度に実施をいたしました空き家等実態調査の結果によります旧1市3町別の空き家でございますが、旧宇和島市が総数2万9,589件のうち、空き家が2,560件で8.7%となっております。旧吉田町が総数5,027件のうち496件で9.9%、旧三間町が総数2,972件のうち279件で9.4%、旧津島町が総数5,604件のうち762件で13.6%となっておりまして、宇和島市全体では、総数4万3,192件のうち4,097件で9.5%となってございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続きまして、撤去費用補助制度について、使い方、条件等を簡潔にお願いいたします。また、続いての空き家の危険優先順位の基準についてを簡潔にまとめてお話をお願いいたします。建設部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 まず、補助制度についてでございますが、宇和島市老朽危険空き家除却補助事業は、老朽化が進行し、そのまま放置すれば倒壊につながるおそれのあります空き家の所有者に対しまして、除却に係る費用のうち、最大80万円までを補助する制度でございまして、補助の対象となる空き家は、まず、老朽化して不良な状態である、次に、住宅等が建ち並ぶ沿道に位置する、さらに、倒壊等をした場合、敷地の境界を超え道路に影響を与える場所に建っているの3点を満たしているものとなります。 補助金は、受け付け順に交付をするのではなく、今年度の場合でいえば、6月1日から7月6日まで事前申し込みの受け付けを行いまして、受け付け期間終了後に現地確認の上、選定作業を実施いたしまして、申請者に結果を通知することとなっております。なお、今年度は予算総額1,200万円で、15件を補助する予定となってございます。 次に、優先順位の基準でございますが、事前申請書を提出された空き家が先ほど申し上げました補助要件を満たしているかどうかを現地確認の上、審査をいたしまして、全ての要件を満たしていれば補助対象となります。ただし、補助要件には枠がございますため、補助対象物件数が枠を超えた場合には、緊急性の高いものから優先順位をつけて選定をいたします。この優先順位は、補助事業の趣旨が、地震等により道路に倒壊し、周辺住民の避難や救助などに支障を及ぼすおそれがある空き家を事前に取り除き、地域の防災力を高めることを目的としておりますため、空き家の前の道路の通行量、道路幅員、そして、住宅の密集性について基準を設けまして、点数化をし、決定をいたしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続きまして、空き家・空き店舗の活用について伺います。 現在、活用の実施等を行われておるでしょうか。あれば、具体例をお願いいたします。また、その次の、ふえ続ける空き家に対して、今後の見通しについてと対策について簡潔にお答えください。総務部長、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 利活用可能な空き家につきましては、宇和島市空き家バンクに登録いただくことで、市外からの移住希望者とのマッチングがうまくいけば、賃貸や売買といった契約に結びつくケースがございます。 市では、ホームページでの空き家情報の発信や、物件の希望見学については、現地案内等の対応をさせていただいております。実績数値といたしましては、平成19年度から29年度までの11年間において92件の物件登録に対し51件の成約があり、空き家の利活用促進を図っているところでございます。 また、空き店舗の活用に関しましては、平成28年度に産業経済部商工観光課におきまして宇和島市がんばる商店街づくり事業を実施し、各商店街の自主的な活動を支援する中で、空き店舗を活用した商店街活性化の取り組みに資する事業も支援をしているところでございます。具体例といたしましては、同事業を活用して、岩松商店街においてよろづや岩松が開店し、地域住民のよりどころとなっております。 続きまして、今後の見通しと対策でございますけれども、空き家の増加傾向につきましては、人口減少等に伴って、やはり今後も続くものと思っております。したがいまして、先ほどお答えをいたしましたように、引き続き地域の空き家情報を集めながら、利活用可能な物件につきましては、空き家バンク登録に結びつけて、移住希望者の受け入れとあわせた空き家の利活用促進に努めてまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 今どの地域を回らせていただいても、空き家の話が出てまいります。防災・減災の観点からも、危険で壊れそうな空き家をどうにかしてほしい、屋根が瓦が落ちそう、既に落ちましたとの連絡もございました。既に傾いている家も多々見られます。台風の時期でもあり、財政的な課題も多く、なかなか進まないのが現状かとも思います。どうか地道な取り組みをよろしくお願いいたします。 あと、空き家ではないのですが、現在日本で所有者不明の土地が九州ぐらいあるとの報道が新聞記事等で流れておりますが、現在の宇和島市での所有者不明の土地がどれくらいあるのか、わかりましたらお教えください。よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 議員御指摘の、新聞記事にありますとおり、所有者が死亡した場合でも登記内容に変更手続がなされていないということも多く、税の徴収や公共事業、災害時対応などの支障となることも多くなってきております。この報道のもととなっております所有者不明土地問題研究会の報告書における所有者不明土地の定義は、平成28年度実施の地籍調査において、土地の登記名義人に郵送した調査通知が届かなかったケースとしておりまして、全国平均の推定値で20.3%、約410万ヘクタールであるとされているところでございます。 登記簿上の名義人については、相続登記がなされていなかったり、住所が詳細まで記載されていないものが多数あるため、宇和島市におきましては、登記簿上の名義人情報そのままで通知書を送付するというふうなことは行っておりません。そのため、あくまでも推定の数値となりますけれども、平成28年度調査の場合、登記名義人にそのまま発送した場合に届かないと想定される割合は、約49%となります。ただし、実際には、登記の情報をもとに戸籍等の調査を行い、相続人等を調査した上で通知を行うため、最終的には、所有者、あるいはその土地の管理者の確定ができなかったものは、全国平均0.41%に対しまして、宇和島市は0.2%ということになっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 さまざまな課題が山積しております。もはや、かつてのようにあらゆる土地を有効活用し得るだけの人材が、労力が完全に不足し始めているのが現状でございます。これはどんどん進行してくると思います。冷静に現況を分析し、対策を打つ必要性を強く感じております。 続きまして、時間の関係上、若者世代の選挙投票率向上につきましては、本日は省略させていただきます。 続いて伺います。 今回の議案におきましても、数件の公用車の事故が上がっておりました。日々何十台もの車両が市の業務で市内外を走っております。 ドライブレコーダーの件についてお伺いいたします。全ての公用車のドライブレコーダー設置について、現在の取りつけ状況と進捗状況をお願いいたします。これは財政課長ですか、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 片山財政課長。 ◎財政課長(片山治彦君) お答えをいたします。 公用車へのドライブレコーダーの設置につきましては、平成28年度に、コミュニティバスでありますとかスクールバス等、市民の方が乗車される機会の多い車両12台に先行導入いたしました。平成29年度からは、新規購入車両につきまして、購入に合わせて設置をしておるところでございます。現在26台の公用車に設置をしておりまして、市長部局及び教育委員会が管理する公用車は192台ございますことから、導入率は13.54%となっております。 今後におきましても、新規購入車両への設置を進めますとともに、ドライブレコーダー設置車両での検証を行いながら、整備を進めてまいりたいというふうに考えております。また、安心・安全のために、職員への注意喚起、研修等を通じて、安全運転に対する意識向上も図ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 畠山博文君。 ◆3番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 今回の議案におきましても数件の公用車の事故が上がっておりました。日々、何十台もの車両が市の業務で市内外を走っております。今の財政課長からの答弁以外にも、水道局の車両が25台あり、ドライブレコーダー設置は0台でありました。今後の課題となっております。また、病院局は車両が27台、ドライブレコーダー設置車は、ここも現在0台でございました。市としては、平成29年からの新車購入時から取りつけていくとの話もありましたが、事故防止、安全運転への取り組みからしたら、遅いと言わざるを得ません。 私も、以前はサービス業のドライバーでもあり、あちこち走り回っておりましたが、事故を完全になくすことは難しく、原因もさまざまです。ただ、大きな事故が発生すると、被害者も、加害者も、周りの家族も、大勢が苦しくつらい思いを抱えることになります。時には取り返しのつかない事故につながることもございます。さらには、現在、高齢者の運転ミスや飲酒運転、さらには、あおり運転などによる交通事故のニュースも目立っております。これらは、自分は十分に注意していて過失がないにも関わらず遭遇してしまうもらい事故にもつながってまいります。いつ、どこで何が起こるかわからない事故防止のためにも、事故の原因究明のためにも、安心して仕事をしていただくため、ドライブレコーダーの早期設置を、市長、ぜひともよろしくお願いいたします。 ドライブレコーダーは、事故の際には冷静な目撃者のような証拠になり、これによって事故後の検証や交渉が円滑に進みます。また、周辺を撮影しているため、事件調査の有力な証拠として、いわば動く防犯カメラの役割を果たすこともあります。調査によれば、既に自分の車に装着している方が4分の1、残りの人たちの中で、今後利用したいと考えている人が3分の2を占めているそうでございます。 事故をなくすためには、体調管理や交通ルールの遵守など、さまざまに気をつけることがあると思います。さらに、皆さんが安心・安全に仕事に励めるように環境を整えることも大事であると思います。絶対無事故、油断大敵で、日々、無事故・無違反の積み重ねをよろしくお願いいたします。 最後に、宇和島市の高等教育機関について、きのうまでの答弁と重なりますので、答弁は結構でございます。 市長がIPUの公立断念を決断されてからはや半年となりましたが、現実に大学生がこのまちからいなくなる日が少しずつ近づいております。市長は、公立は身の丈に合わないと判断されたわけでございますが、身の丈とは具体的にどんなことでしょうか。具体的な数字をもって説明をしていただきたいと個人的には思っております。市長のこの判断によって、いろいろなところへの影響も既に出ております。果たして、この時期のこの判断が宇和島市にとって一番正しかったのかどうか、まちのにぎわいやなくなっていく経済効果、人の流れとこれからの宇和島市の姿によって証明されゆくと思います。 確かに、大学運営を市がやっていくには、財政面、運営面、何よりも、教育に携わる覚悟にも力量不足を感じます。公立でなければ無理だろうとの判断もわからないではありません。しかし、このまま黙って、なくなるのをじっと待つのが正しいのかと言われれば、それも違うような気がしております。 教育機関は、子どもたちのため、再び学びたいとの思いを抱いた人たちのためにあります。1940年4月、ここ宇和島市に教育機関をとの先人の方たちの血のにじむような思いによって創立された学校であり、今は、時代の流れの中でIPUが運営に携わっていただいているとのことだと思います。学生が学んだ後は、この地にとどまるのか、新たな地域で生きていくのか、それは基本的に自由です。可能性を縛るわけにはいかないと市長のおっしゃったとおりでございます。 いま一度言わせていただきます。今このときにしかできない、このときの市長にしかできない取り組みもあるように思います。何とか宇和島市に、違う方向性であっても残すことができないか、このまま学生がいなくなるのを黙って傍観していいのか。正直、昨日までの高等教育についての答弁を聞いておりますと、宇和島市の教育への熱い思いさえもだんだん感じられなくなってまいります。今回の6月議会におきまして、何人もの議員が高等教育について質問に立たれました。市長は、積極的には動かないとおっしゃいました。ただ、私自身、いまだ納得のいく説明は聞いておりません。どうか、今後市長の説明責任を積極的に果たしていただきますようお願い申し上げます。 次の世代を生きる子どもたちのため、後輩を自分以上の人材に育てゆくことが、先輩の、先に生まれた人の務めだと思います。どんな教育機関を残し、どんなバトンを後輩に託すのか、どんな宇和島市を次の世代につなぐのか、大人の質が問われております。今を生きる我々が次の世代のために。 以上で一般質問を終了いたします。 ありがとうございました。 ○副議長(赤松孝寛君) 以上で、畠山博文君の質問を終わります。 次に、松本 孔君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 公明党の松本 孔でございます。 まず初めに、18日に起きました大阪北部地震で被災をされました方々に深くお見舞いを申し上げます。また、あろうことか、避難所ともなる安全な学校のはずの学校のブロック塀が倒壊をいたしまして、登校中の女児が命を落とすというゆゆしき事案がありました。まずもって、ブロック塀を初め学校施設の安全確認を始めていただきたいと初めに申し上げておきたいと思います。 それでは、質問に移りたいと思いますが、通告に従いまして質問させていただきます。 私の質問は、午前中のように難しい質問ではございませんので、気楽に私と会話するような気持ちで答弁をお願いできたらというふうに思っております。たまには、やりますよ言うて口を滑られていただくと、本当にありがたいなと思います。 それでは、初めの質問でございますが、鳥獣害対策についてお伺いをいたしたいと思います。 先日相談を受けました。津島の山道で車を走らせてまいりましたら出会い頭にぶつかりまして、30万円の車の修理費がかかった、こういうことです。最近頻繁に群れに会います、このままいくとどうなるのか不安ですと、こういうことでした。 また、私が住んでいるところは妙典寺前なんです。多少お町なんですが、近年、猿とか鹿が頻繁に出てくるんです。この前は、お隣の干し場の上に猿がじっとつかまっておったりするわけなんです。鳥獣が人の生活圏に侵入してまいりまして、こういう状態というのを市としてはどういうふうに認識をされているのか、まずお聞きをしたいと思います。常盤産業経済部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 当市では、農林課におきまして、野生鳥獣の農作物被害軽減を目的といたしまして、有害鳥獣捕獲を実施しておるところでございます。相当数の捕獲実績を上げてはおりますが、議員のおっしゃますとおり、野生鳥獣の人の生活圏への侵入は、当市のみならず、全国的に問題となってきているものでございます。イノシシに襲われ住民がけがをしたというような例も挙がっております。大変遺憾に思っております。 当市においても、昨年1月に沖灘地区の住宅地に出没するイノシシから下校中の小学生を守るため、農林課主導で、警察学校、猟友会と連携し、2カ月弱、職員が現地に赴き、下校時に合わせて子どもたちをガードして自宅まで送り届けたといった経緯もございます。しかし、これはあくまでも緊急臨時的な措置でございまして、こういった事例において、今後は市として、警察、愛媛県、猟友会等関係機関との連携はもちろんのこと、市役所内部においても、地域住民の安全・安心な生活を守るという観点から、庁内横断的な組織的対応が必要な時期に来ているのではないかという認識を持っておるところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 私のところの町も、一応、猿とか鹿が出ましたということで市のほうにお願いをいたしましたら、猟友会の方が早速入っていただきました。別に鉄砲を使ったわけではないんですけれども、やはり、見回りをしていただくだけで、大変な効果があるんだと思います。それ以来、猿も鹿も姿を消したわけでございます。やはり、そうしたパトロールといいますか、そういうことも、何か無駄なようですけれども、それは、畑とかそういうところはわかりませんが、我々のような市街地に出てくることは防げるのではないかと思いますので、ひとつお願いします。 この鳥獣被害を最も大きく受けているのは、やはり農家さんではないかと思います。私もいろいろ聞くんですけれども、イタチごっこの末に、イノシシや鹿のために作物をつくっているようだと。向こうからにらみつけられる、恐ろしい。もう野菜をつくるのはやめた。こういうふうに私に言われた方もおります。 やはり、農作業をやめる方がおられて、作業をやめたら、農地は荒れ放題ですよね。鳥獣のすみかが拡大していく悪循環になってしまうわけでございます。捕獲に力を入れておられると思いますけれども、その捕獲頭数とか状況、こうしたことを説明をお願いできたらと思います。常盤産業経済部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 捕獲については、過去の実績からおおよその捕獲数を計画する予察捕獲計画に基づく取り組みを実施してきたところでありますけれども、切れ目のない捕獲が可能となっております。 捕獲数は、議員が先ほど御発言のとおり、年々増加傾向にありまして、平成25年度は、特に被害が大きいイノシシが1,172頭、ニホンジカが1,556頭、その他、アナグマなどの中型獣、鳥類を含めますと、全体で約6,500頭の捕獲実績がございました。直近の平成29年度では、イノシシが2,130頭、ニホンジカが2,409頭、その他中型獣、鳥類を含めますと、全体で1万3,000頭となり、年度によって捕獲許可の期間が異なりますので一律に比較はできませんが、捕獲頭数は増加の一途をたどっておるということでございます。 次に、費用についてでございますが、市では、捕獲者に対し、捕獲鳥獣に応じて奨励金を交付しております。直近の平成29年度の数字で申し上げますと、市費と県費を財源とする有害鳥獣捕獲対策事業が4,430万4,000円、ニホンジカ狩猟捕獲森林保全対策事業が830万円、国費を財源とする鳥獣被害防止緊急捕獲支援事業が2,045万5,000円となっておりまして、合計で7,305万9,000円の費用を要しております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 大変な額でございます。これだけとってもとっても、予算をふやして、そして捕獲頭数もふえ続けても被害は拡大の一途という現状ということでお聞きをいたしました。 それならばということで、捕獲された獣肉を使ったジビエ料理もだんだんと理解をされてきたと思うんですが、ジビエ料理の現況、また、これからの展望ということでお聞かせいただけたらと思います。常盤産業経済部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 近年は、消費者志向の多様化も相まって、イノシシや鹿肉に代表されるジビエ料理に対する関心が高まっていることは、議員御指摘のとおりでございます。近隣市町では、西予市にイノシシ肉の解体処理を行うししの里せいよ、また、松野町には、主に鹿を解体処理するNPO法人森の息吹が処理施設として運用されておるところでございます。 両施設に聞き取りを行いましたところ、ブームも相まって、獣肉の需要はあるようでございますが、そもそもが、どこの市町も食肉用として鹿、イノシシを捕獲しているわけではございません。農林作物の被害軽減を目的として有害鳥獣の駆除を行っているということでございますから、実際に施設に持ち込まれた捕獲個体に外観からは確認できない肉の鬱血等、内部損傷があるものが多く、精肉として利用できるのは2割に満たないというふうな回答をいただいております。したがって、両施設とも独立採算は運用できておらず、恒常的に行政の補助金を投入し運営している状況でございます。 宇和島市においても、捕獲の状況はさきに述べたとおりでございますが、捕獲鳥獣を精肉利用するには保健衛生上の制約が非常に多くございます。一例を挙げますと、絶命後、1時間以内に血抜きを完了し、持ち込まなければならないというようなものもあり、当市の捕獲個体の7割以上が箱やくくり等によるわなによる捕獲であることから、捕獲者が確認に回ったときには既に絶命をしていたり、わなから逃れようと暴れ回り体じゅう傷だらけとなっていたり、現地でとめ刺しを行い山からおりるのに2時間以上要したりと、肉のクオリティーが担保できないなど、解消困難な問題が多くあるという現状でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 今お聞きしますと、ジビエ肉に活用するのもある程度限界があると、こういうことでございました。 ならばということでございますけれども、ペットフードへの活用というのはどうなのか、まだまだ道があるのではないかというふうに思っておるんです。私が飼っておりましたうちの犬が、もう亡くなりましたけれども、年をとって、ぐんと弱ってまいりまして、鹿肉をもらいました。犬のためにもらったんではないです。私が食いなさいといってもらったんですけれども、それを、なから気持ち悪いと言ったら悪いですけれども、犬にゆでて食べさせたわけでございます。そうしたら、見る間に毛並みもよくなって、元気になったんです。だから、品質のいいペットフードにイノシシの肉とか鹿の肉を加工できて、そして提供できれば、獣肉の無駄をなくして、また、活用にいい循環が生まれるのではないか。こういうようなことも思ったりいたすわけでございます。この点、どのようなことをお考えでしょうか。常盤産業経済部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 御指摘の、最近はジビエ肉をペットフードとして加工している例が見られます。まだ構想検討の段階でございますが、近隣市町より、大手業者向けに加工用ジビエ肉供給の施設設置を検討しておりまして、ロットの確保の点からも、広域連携で当市も参加されないかという相談が来ているところでございます。 人間が食する精肉よりは、ペットフードのほうが若干保健衛生上の制約は少なくなると考えられますものの、ペットフード安全法等の法的なくくりに加え、製品単価は精肉より低く、原材料たる肉の買い取り単価も下がると予想されます。となりますと、採算ベースに乗せるには数でかせがなくてはならず、今度は解体に要する職員の絶対数が必要となり、人件費の増嵩が懸念されたりもいたします。 こういった背景もございまして、ジビエペットフード分野への取り組みがビジネスとして成立するかどうか、現在リサーチを重ねている段階であり、状況によっては、話そのものが流れるリスクはもちろんはらんでいるため、今後の動向を注視し、業者がゴーサインを出し、近隣市町が導入の方向で動くのであれば、広域連携での参画も視野に入れまして、前向きに精査検討してまいりたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) そうした話があるのであれば、ぜひとも進めていただきたいと思います。動物の命を無駄にしないように、そうした観点からも、ペットフードの取り組みもしていただきたいと、これを要望をしておきたいと思います。 今までのことで抜本的は解決にはならない、こういう今までのやりとりでございました。私の友人で山の近くに住む方が言われておったわけでございますが、昔は里山が畑などで整備をされて、とにかく見通しがよかった。そのころにはイノシシや鹿も姿を見せなかった。里山が荒れて見通せなくなると、急にふえたと、こういうふうに言われて、里山、森林が荒れているとけものの生息域が拡大をする。これに歯どめをかけない限り、捕獲頭数がふえたところで追いつかない、厳しい現実ではないでしょうか。鳥獣被害対策も、森林整備、里山の保全に力点を置くときに来ているのではないかと思います。 林野庁実施の市町村アンケートによりますと、市町村の7割が民有林の森林整備が行き届いていないと感じるというふうに言っているそうです。しかし、森林整備を進めるに当たっては、所有者の経営意欲の低下や所有者不明の森林の増加、そして、境界未確定の森林の存在や担い手の不足等が大きな課題となっております。 こうした課題に的確に対応し、森林資源の適切な管理を推進することが今から必要であります。このため、自然的条件が悪く採算ベースに乗らない森林について市が管理を行う新たな制度を創設することとされております。森林関連法令の見直しを行うとしておりまして、林野庁からこの3月発表になった森林環境税、森林環境譲与税、仮称ですが、設立をされていくと思われますが、里山保全にどう取り組むのかお伺いをしたいと思います。常盤産業経済部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(赤松孝寛君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 野生鳥獣の生息域拡大は、荒廃園地の増加だけではなく、森林整備の状況とも関係があると考えられます。実際には、森林組合等林業事業体の現場作業員からも、特に、先ほど議員からお話もありました津島の現場では、鹿に遭遇しない日が珍しいといった話も聞きました。山に人が入る行為そのものが、鳥獣の生息域を山奥に追いやることにつながるとも考えます。 しかしながら、議員のおっしゃるとおり、所有者不明や境界未確定の森林、条件が悪く採算に合わない森林の存在が森林整備を進める上で障害となっていることも、また事実でございます。このあたりの抜本的な対策として、森林環境税、森林環境譲与税が創設され、新たな森林管理制度が5月25日に成立をいたしました。この法案は、所有者に森林を適切に管理する責務を課す。その上で、所有者が管理できない場合、管理権を市町村が取得、採算ベースに乗りそうな森林は意欲ある林業事業体等に管理権を再設定し、採算確保が難しい森林は市町村自ら管理するというふうにうたわれております。 先日、これに関します説明会が南予地方局で開催され、関係職員が出席いたしましたが、現在のところ、制度設計の説明や農業でいうところの農地台帳に当たる林地台帳整備に関する概要説明にとどまり、これに対して市町の意見を伺うという内容でありました。具体的な進め方については、現在林野庁が市町村向けに「森林管理の手引」を作成中であり、年内にも発出される予定となっております。 宇和島市といたしましても、例えば、生産性が低く再委託が見つからないような森林ばかりを市が抱え込むようなことになっても、公費の投入のあり方として疑問に思える点もございますので、林野庁の手引を軸に、近隣市町の動向も注視しつつ、財政課や税務課等、関係する課と庁内横断的に連携を持ちながら、効果的な森林整備、里山の保全に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 新聞にも出ておりましたけれども、荒れた山林再生の動きということで鬼北町が取り上げられておりました。こうした森林環境税についても出ておりますけれども、2,000万円から7,200万円、毎年のように上がっていくと。これは、多分人件費ということになろうかと思いますけれども、そうした雇用創出にもつながっていく。そして、里山、森林も整備をされていく。こうした流れというのはもう外せないというふうに考えます。長期の展望に立ってしっかりと取り組んでいただきたいということを要望して、次の質問に移りたいと思います。 次に、2点目でございます。 先日、新潟市で下校中の小学2年生の女児が襲われ、凄惨な死を遂げる痛ましい事件が起こりました。私も都会に同じ年の孫娘がおり、暗澹たる思いでございました。どこで同じような事件が起こるかわからない時代でございます。数日来、小学4年生男子が下校中男に切りつけられ重傷を負う事件もございましたし、1人で遊んでおりました女児が男に誘い込まれてわいせつ被害を受けた、こういう事例もあります。 子どもの安全をどう守るか模索しなければなりません。通学路のパトロールやまもる君の家など、さまざまな見守り活動が行われてはおります。今後、子どもを守る大人の目がますます重要になるというふうに思っています。学校での安全対策、また、地域にお願いしたいことがございましたら、金瀬教育長、どうぞ御意見をお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 大変に痛ましい事件はなくす努力をしていかなければいけないと考えております。学校での指導ということですけれども、登下校の際にはできるだけ一人にならないよう学校で指導しております。不審者に関する情報は、警察だけでなく、すぐに全小・中学校、幼稚園等で共有できるように努めております。 事件が起きやすい時間帯は午後2時から午後4時というようなことも言われているようであります。お願いということがありましたらということですが、地域の皆様には、できれば、特にこの時間帯は可能な限り外に出ていただき、子どもたちの下校を見守っていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 確かに、子どもが標的になっている、こういう時代ですので、しっかり、私も私の立場で、また、ほかの人たちにもお願いをしてまいりたいというふうに思っております。 私たちの子どものころは、三島神社とか堀部公園沿いの暗淵というところがあって、知っている方は知っていると思いますけれども、あそこで潜ったり、それから、大平寺山でも遊び回って、日が暮れるまで外で遊んでおりました。今はそういうわけにはいかないと思います。 やはり、放課後の児童保育は質量ともに重要になっています。最近のことですが、宇和島に引っ越してきたものの、学童保育に受け入れてもらえず大変落胆したという相談を受けました。聞いてみますと、やはり、希望しても学童に入れてもらえないという方が何人もおられます。全国的にも、共働き世帯がふえまして、子どもの数が減っているのに学童保育は足りない。保育園と同じように学童保育の待機児童がふえております。学校から帰っても面倒を見てくれる大人がいない。殊に、土曜日、それから休校日、そして、来月にはやってまいります夏休み。子どもの安全な場所をどう確保するか、大きな課題であります。 都会では、自治体運営ではとても足りず、NPOの運営が多いそうでございますが、我が市の学童保育の実態、対象児童数と受け入れ可能数はどうなっているのかお伺いしたいと思います。また、場所は安全な場所なのか、学校の近くなのかどうかというところもお聞かせ願えたらと思います。これは岡田保健福祉部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 当市におきます学童保育は、日曜、祝日及び年末年始を除く平日の放課後、土曜日及び長期休暇を開所日とし、保護者が昼間仕事のため家庭にいない小学生の安全な遊び場と生活の場として、11カ所開設しております。運営につきましては、保育所を運営する社会福祉法人5法人に5カ所を、地域の関係者で組織する運営委員会5団体に6カ所を業務委託により実施をしております。 利用状況でございますが、本年5月1日現在で受け入れ可能児童数412名に対し、572名の児童が登録をされている状況でございます。 実施場所は、小学校敷地内、または隣接する幼稚園、認定こども園で6カ所、保育所への併設等で5カ所が開設しており、学童保育専用として安全な空間を確保しているところです。また、学校からの位置につきましては、運営委員会による6クラブは下校後すぐに利用できる距離に位置しておりますが、社会福祉法人5法人が運営する学童保育につきましては、実施場所の保育園が市内各所に点在するため、学校に隣接しておらず、徒歩、または公共交通機関により利用していただいております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 今の説明をお聞きしましたけれども、やはり、40名ほど希望しても入れないという状況である、こういうことでございました。 先ほど相談を受けました方も、共働き希望で、フルタイム働きたかったと。でも、もう満杯で入れないからパート扱いで午後3時までの仕事に切りかえていただいたというような状態でございます。やはり、生活がかかっておるわけで、働かずに子どもの面倒だけ見ていればいい人はいいんでございますけれども、実際にはそういうわけにもいかない。泣く泣く今のような状況になっていると。こういうことでございますので、やはり、そのまま放置するわけにもいかんのではないかなと思っております。 そうした中で、今後、質量ともに拡充をどのようにお考えなのか岡田保健福祉部長にお聞きをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 御発言のとおり、共働き家庭の増大や就学状況の多様化に伴い、学童保育の利用児童数は増加をしておりまして、小学生児童の放課後の受け皿を充実することは必要であるだと認識をしております。その一方で、地域におきまして子どもを支援する支援員の確保が年々厳しくなっていることも事実でございます。 そのような中で、量の拡充を図るためには、地域での御協力が不可欠でございます。そのため、潜在的な人的資源の有効活用や学童の拡充に伴う諸条件の整備を図ることで進めてまいりたいと考えております。また、質の向上につきましては、愛媛県及び愛媛県児童館連絡協議会主催で支援員の資質の向上や知識技術の習得を目的としました研修会が定期的に開催をされており、支援員に対し研修会の受講を勧奨することで、スキルアップを図っていきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 今の説明でいきますと、宇和島市の場合は、地域運営委員会と社会福祉協議会が受け持っていると。全国的に見ますと、確かに民間が6割を占めているわけでございますけれども、それでも、公立、市がしっかりと面倒を見ているところも4割はあるわけでございます。だから、全国的に見ますと、やはり、社会福祉法人だったり、保護者会であったりとか、そういうところにも全て頼り切ってというのは、余りよろしくないのではないかなというふうに思うわけです。やはり、もう少し宇和島市として、この40人分ぐらい何とか面倒を見られるような、そうした関わり方をお願いできたらなというふうに思いますので、これは要望にしておきます。 あと、関連いたしまして、子どもの遊びについてお聞きをいたします。 我が市、殊に旧市内に魅力的な遊び場がないことは、ずっと指摘をされてきております。津島にも、三間にも、吉田にも充実した児童公園があるのに、宇和島ではわずかに和霊公園のみと。ここにも駐車場がありません。以前あった丸山のアスレチックもあった遊園や大型遊具があった石丸公園も、使用不可のものが多くあります。多くの方から、幼児、子どもの遊び場をつくってほしいと要望されております。魅力ある児童公園は魅力ある市をアピールします。反対に、貧困な児童遊園は、子どもに温かくない、冷たいまちだということをアピールいたします。 いつも象徴的だなと思うのは、丸山の陸上競技場の上の児童遊園です。なかなか立派な遊具がそろっているんですけれども、ここにたどり着くのが難行苦行なんです。まず、ベビーカーを登り口に置いて、赤ちゃんを抱いて、幼児の手を引いてひたすら階段を上がっていく。誰が行きますか。私が見に行ったときも、元気いっぱいの男子高校生が幼児の遊具でふざけて遊んでおりました。人の目が全くない山の上の遊具、恐れ入るというか、心がない施設であります。市長も何人かと一緒に上がってみてください。石橋さんにも質問したことがあるんで、やっていないことは、多分上がってないです。体力があるんだから、ぜひとも上がってみてください。一人ではだめですよ。赤ちゃんがわりに漬け物石でも抱いて上がっていただいたら、お母さんの気持ちがわかるんだろうと思います。 この公園の登り口に広場があるんですが、そこにトイレもあるんですよ。ここなら遊具も置けたり、大人がサッカーをしたり、陸上をしたり、それで、子どもはそこの公園でということで、多くの方が楽しめるんではないか、こういうふうに思いますし、また、天赦園グラウンドも人目が届く平地の公園です。もっと魅力ある遊具を設置してもらいたいと要望いたします。 和霊公園は、長年市民に愛されて、コンクリートの滑り台も、今でも幼児から高学年まで楽しんでいます。岡原市長の時代にできた道具や公園だよというように、ぜひとも実現をしていただきたいと思うんですが、藤堂建設部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 丸山公園陸上競技場上のふれあい広場につきましては、議員御指摘のとおり、遊具を設置したものの、駐車場から遠く、また、遊歩道も坂道と階段が続く山の中腹にあるため、遊具の利用者として想定をいたしました子どもたちの利用が少ないのが現状でございます。しかしながら、保育園などの遠足でふれあい広場まで上がり、お弁当を食べ、遊具で遊ばれたりしている現状もございますので、今後利用状況の調査を行い、利用者の意見を聞きながら、スポーツ施設の一部としての一体的な使用や、眺望を生かしました展望台の設置なども含めて有効に活用していただけるよう検討してまいりたいと考えてございます。 また、丸山のアスレチック広場など老朽化しました施設につきましては、撤去を行っていきますとともに、跡地の利用については検討を行ってまいりたいと考えております。 御提案をいただいておりますふれあい広場の遊具移設でございますが、公園上がり口の広場につきましては、陸上競技場利用者がウォーミングアップや待機用テント設置などに広場を利用されているという状況でございます。また、広場に設置されております遊具につきましては、平成18年に設置をされたもので、設置後12年が経過をしてございます。遊具の標準使用期間は、鋼製のもので15年とされており、使用年数から考えますと移設することは可能ではございますが、移設することとなれば、移設費用だけではなく、それに伴う部品交換でありますとか、さらなる修繕費用等も必要になってまいりますので、残りどれぐらい使用できるかを考えれば、移設は効果的ではないのかと考えております。広場の遊具につきましては、使用可能な間は、引き続き、遠足など活用していただけるよう、市民の皆様にアピールを行い利用増加に努めますとともに、遊具の状況に応じて、撤去も含めまして、今後検討してまいりたいと考えております。 また、市内の公園につきましては、ふるさと宇和島応援基金を活用いたしまして、老朽化いたしました遊具の更新を平成29年度から平成31年度までの予定で進めておりまして、石丸公園の遊具につきましても更新を行う予定でございます。その中で、天赦公園におきましては、子どもたちの五感を刺激する遊びが体験できますよう、新しい遊具への更新を予定してございます。 今後とも、施設の改修、充実を図ることで、多くの市民に活用されまして、愛されます公園として、子どもたちが屋外で安心・安全に遊び、学び、健康に育つための環境整備を図ってまいりたいと考えておりますので、どうぞ御理解いただきますようよろしくお願いをいたします。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) どれだけひどいか、一遍見てもらえますかね。これは石丸公園なんですよ。わかります、これ。「危ない、入ってはいけません」というのが3カ所あります。そこにある長いローラー滑り台、これも「あぶない、はいってはいけません」子どもでもわかるようにかなで書いています。これは、その下にある石丸公園の遊具です。このタイヤのところも入ってはいけません、そして、ここの階段のところも入ってはいけません、こういうふうに、危ない、入ってはいけない公園なんです。石丸公園ではなしに。 これは、さっき言った天空の公園なんですよ。山の上の。ここをずっと上がって行って、心臓破りの坂を、これとこれとこれ、3つあって、214段あるんですよね。これを上がっていったら、さっき言ったこれがあるんです。これはまあまあきれいなんですけれども、これも老朽化していると言いました。その横には、こうした赤ちゃんでもちょっと乗せてブランコができるようなのが5台あるんです。ここへ幼稚園の園児だけが遠足に来る。それで、アスレチックがあったとところは、こうやってロープで縛って入れないようにしてある。こういうことです。それが丸山ですよ。 これは、ついでに見せますけれども、夏目町にある夏目団地の中にある公園です。これは、シーソーが2つあったけれども、1つはもう朽ちてなくなって、もう1個も朽ちてないです。ブランコはこういう状態です。それで、これがベンチなんです。くぎが出ていますよ。ここにお尻をやったら穴があいて、病院で診てもらわないかん。それで、これが象さんの水飲み場。水飲み場に見えますか。 こういうような状態が宇和島の公園です。市長、どうですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今、全体としての、これだけではないでしょうけれども、見させていただいて、私が現場にしっかり目を向けてこれていなかったことを自ら証明したような気がしました。 丸山公園の上のそれといいますのは、漬け物石は持って行っていませんけれども、私も何度もトレーニングとして行っております。その中で、あそこのいでたちといいますのは、公園をつくるべくつくったのではなくて、芝の養生のためにまずなされたと。そして、あそこはトレーニングとか、アップとか、そういったことのために本来は維持しようとしたときに、なぜかミラクルに遊具ができたということです。 今回いろいろな話をする中で、やはり、お母様方がベビーカーを持ってあそこを登れますか、では車を入れるんですかと、どうしても解けない方程式があるということを認識しております。ならば、このまま維持するか、維持しないか。これはまだ個人的な私の見解でございますけれども、では、その場所を下にとか、トレーニングする、アップする場所としての機能を持たせるコースにするとか、そういったいろいろな考え方をこれからしていこうとは思っております。これは、まだ個人的なレベルであります。 また、ほかの遊具施設については、私がずっと目を向ていなかったという反省と同時に、これはスピード感を持ってやらなければならないということを本当に今強く心に感じましたので、これらにつきましては、また何らかの形でしっかりお示しをしていかなければならないと思ったところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 今、スピード感ということでございました。3年計画ということではなくて、前倒しをして、しっかり、早くこうしたことを整備をお願いできたらというふうに思っております。 私がなぜこれだけ言うかというと、平成23年6月の議会で、私は同じような質問をしたんです。それで、そのときもしっかりやります言うて答えておるんですよ。あれからもうはや7年です。7年で現状よりもっと悪くなっているんです。こういうことですのでちょっと言わせていただきましたが、一日でも早くやっていただければありがたいと思います。 では、次に、ピロリ菌の検査についてお願いします。 昨年12月の議会でピロリ菌検査についてお伺いしました。「宇和島市におきましても、全国と同様に死亡原因の第1は悪性新生物、平成26年保健衛生統計によりますと、肺などの呼吸器が最も多く62名、続いて胃がんの51名、3番目が大腸がんの36名となっております。当該年度の死亡者数に対する胃がんの割合は3.9%でございます」ということでございました。 その後、私の家族の一人が、2月の市の健康診断を受けましたところ、胃がんの検査で要精検の通知がありました。すぐに内科を受診をいたしまして、胃カメラで調べまして、心配するものではないという結果でございました。そのときに医師から、「胃がんの原因のほとんどはピロリ菌感染によるものです、検査しませんか」と言われて検査したところ、ピロリ菌感染をしておりまして、1週間抗生剤を飲みまして、つい最近ですが、その後の検査でピロリ菌はもうありませんということで安心をいたしました。 ピロリ菌の質問をした後、我が家で起こった経緯は、胃がん検診、これはバリウムを飲んで、一応疑いがありました。胃カメラをやりなさいということで胃カメラをやりました。そうしたら白でした。だけれども、どうもピロリ菌らしきものがあるようだからということでピロリ菌検査をやりませんかといって、やったら黒でした。そして除菌しましたと。こういう経緯です。 うちの場合は、たまさか要検査になったわけで、ピロリ菌検査、除菌と進んで、胃がんのリスクは大幅に軽減をされたわけでございます。胃透視の検査をしたところで、疑いがないということであったら、ピロリ菌を保菌したままで、胃がんのリスクは高いままでずっと経過をしていたと思います。胃の透視、特に胃カメラとなると二の足を踏む人でも、ピロリ菌の検査で黒になって、そしてピロリ菌が胃がんの発症の大きな原因になっていると聞けば、少々苦手でも胃カメラの撮影に行かれるのではないでしょうか。胃がんのリスク軽減、胃がんの予防の大きな一手になるというふうに思います。 中学生からのピロリ菌検査を要望した折には、市川先生に意見を求めました。後から振り返って議事録を読んで、本当にそうだなと納得をすることがありました。検査の結果保菌者となれば、思わぬ影響も起こり得る。震災被災者が学校で心ない言葉に傷ついたこともありましたから、配慮が必要と気づきました。また、御指摘のように、1週間強い抗生剤を服用するので、中学生では心配な面もあることも確かだと思います。 もう1点、このように話してくださいました。「胃がんが今2番だという話が出ましたけれども、胃がんそのものはもっとふえています。ただ、死亡の中でいうから2番になるのであって、胃がんそのものは、今は早期に発見ができますので、カメラで。だから、数からいったら、恐らく1番になっても不思議じゃないというぐらい数はふえておるから、その予防において、ヘリコバクター・ピロリというのは大きなファクターになっていることは事実だろうと思います。」と答弁をされました。 私は、ついつい死亡原因の割合で考えておりましたけれども、胃がんの罹患率の高さを考えると、それを防ぐ大きな要因であるピロリ菌検査は、本当に重要であるというふうに思います。検診に組み込むとか、例えば、40歳以上のピロリ菌除去に補助するとか、この点いかがでしょうか。岡田保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 胃カメラ検診がきっかけとなりまして、検診結果からピロリ菌検査等を実施し、医師の指示により除菌後も毎年検診を受けるという胃がんの早期発見につながるよい循環が、現在宇和島市ではできていると考えます。県下では、胃カメラ検診を実施しておりますのが、当市と、平成29年10月開始の松山市のみでございます。 国は、ピロリ菌検査について、死亡率減少効果を示す根拠や確証がなく、抗体価の判定基準もさらに治験の収集が必要であることから、市町村の実施するがん検診の死亡率低下を目的としました対策型検診として推奨しておりません。しかしながら、厚生労働省に設置していますがん検診のあり方に関する検討会によりますと、ピロリ菌除菌が保険適用になったことにより胃カメラの実施件数が増加したことで、早期がんの発見がふえたことは認めております。胃がん死亡減少に寄与する可能性は示唆されております。 これらのことから、ピロリ菌が胃がんの発症に関わることは承知しておりますが、一方で、ピロリ菌が陰性のため胃がんの心配はないと安心をしてしまい検診を受けなくなるということを、市、また医師会等の先生方も大変懸念をしております。除菌のための抗生剤には副作用もあります。中には健康被害を起こすリスクもございます。ピロリ菌検査、また除菌に対する補助につきましては、医師会等の御意見も伺いながら慎重に検討してまいりたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) なかなか牙城は固いですね。 今も言いましたように、検診項目に任意でもピロリ菌検査があれば、ピロリ菌検査をやって陽性が出ましたと言うたら、仕方なしに内視鏡も受けますよ。それでまた、陰性であっても、内視鏡という流れに、私はなっていくというふうに思います。胃カメラを推奨しているんですけれども、確かに胃カメラというのはハードルが高いんですよ。それで、お医者さんは「胃カメラを飲んだらいいやないか、さっさとできますが」いうて言われるんやけども、なかなか苦しかったり、げぼっと言うてなかなか入らずにやめましたみたいな、そういうこともあるので足踏みする人も多いわけです。だから、内視鏡検査を受けるためのきっかけとして、ピロリ菌の検査も健康診断のときにつけ加えていただくと呼び水になるのではないかなと、逆に思うんです。 私も、言われました22回のがん検診のあり方に関する検討会の議事録は持ってまいりましたけれども、今はわかって言っておられるから、なかなか難しいなと思っているんですけれども、これだけ読んだら、これやったらピロリ菌除菌のために検査しましょうかいうて言うかなと思ったんだけどね、言わなかった。また議論していきたいというふうに思います。 では、次に、糖尿病による透析増加への取り組みについて。 以前は、透析は腎臓病の悪化によるものという時代もありました。今は糖尿病、生活習慣病などが透析導入の一番の原因になっております。つまり、透析に至らないように、糖尿病など生活習慣病をどう管理するかが大事になってきます。 透析は、本人の心身の負担が大きく、社会生活を送る上でも大きな障害になっております。そして、医療費は、1人年間約600万円であります。透析の患者さんがふえれば、健全な医療財政を大きく圧迫してまいります。 このことにつきましては、平成27年6月の議会で質問をいたしまして、「平成27年2月の宇和島市の国保レセプトをもとに考えた場合、国保の被保険者の糖尿病患者2,806人中、今後これらの患者の約110人が人工透析に移行する可能性があるというふうに推計をしております」というふうにお答えになりましたが、その後どうなっておりますか、お聞きをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 宇和島市の国保データベースシステムによりますと、平成30年5月現在、糖尿病患者数は2,497名で、そのうち118名に糖尿病性腎症の病名がついておりますので、118名の方が人工透析になる可能性があると考えられます。また、人工透析を受けている方は国保加入者におきまして年間約50名、その7割弱の35名程度は、糖尿病の合併症があるということがわかっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) また、糖尿病重症化予防については、「平成26年からは国保データベースを有効に活用して、糖尿病性腎症を初め、生活習慣病の重症化予防に努めてまいりたいと考えています」と、糖尿病性腎症の重症化予防の取り組みについて答弁されておりますけれども、これまで生活指導などの重症化予防、糖尿病性腎症の抑制を要望してまいりましたけれども、その後の進展、取り組みについて簡単に説明をお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 平成25年度から生活習慣病重症化予防の事業を実施しておりますが、今年度から糖尿病性腎症の早期発見と早期介入を強化することとしております。内容といたしましては、これまで行ってきましたことに加えまして、糖尿病連絡手帳等を活用して、かかりつけ医の指示による保健指導を、保健師や管理栄養士が半年間かけて重症化を確実に予防していくという取り組みでございます。糖尿病専門医の先生にも御協力をいただき、5月14日に宇和島市医師会へ説明会を開催し、多数の先生方に御出席をいただいております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) さまざまな工夫をされていると思います。2016年4月に、先ほども言いましたように、厚労省が重症化予防プログラムを各県に策定を求めておりまして、埼玉県などでは、市町村で特性を生かした重症化予防プログラムをもう既にスタートしております。県としては多少遅いかなという感じは否めませんが、呉市とか、久留米市とか、長野の佐久市、こうした市町村レベルでは策定がどんどん進んでいると、こういうことでございまして、ことしの5月は、呉市が「糖尿病性腎症等重症化予防事業 はじめよう!減塩生活」、こういうことで第2回健康寿命をのばそう!アワード優秀賞を受賞しておりますし、こうしたところをまた勉強して、お互いにこういうことも進めていければいいかなというふうに提案していきたいと思います。 実際に、透析学会のデータによりますと、国レベルで言いますと、透析の医療費は年間約1兆5,700億円、こういったすごい金額でございまして、やはり、透析予防、これは極めて重要だなと考えております。また質問させていただきます。 では、油屋熊八についてお伺いします。 先日、妙典寺前の光国寺で油屋熊八をテーマにしたミュージカルが奉納されました。これは、別府観光の父として敬愛され、別府の恩人と讃えられる油屋熊八の生涯をミュージカルにしたもので、感謝を込めての奉納となりました。小学6年生から高校2年生までの15人が熱演をいたしまして、見た人は、子どもと思っていたが圧倒されたと語っておりました。 この油屋熊八は、宇和島出身、墓は宇和島市光国寺にあります。子どもたちは、お墓参りの後で演じてくれました。この稀代の実業家が出身地宇和島で余り知られていないということは残念に思うわけでございますが、市長の御所見をお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 宇和島の米問屋出身の方で、米の相場で大成功を果たし、ただ、日清戦争のあおりを受けて全てを失い、別府で一代を築かれたところでございます。亀の井旅館はもちろんのこと、バスでは初めてのバスガイド、さらには、別府の奥の由布院の開発であるとか。別府にはあの人の銅像が立っているようなところでございますけれども、果たして、生まれた宇和島市にはそういった認識もなかなかない。ちょっと寂しい感じがするところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) るる説明をいただきました。私が後で言うことを省いていただき、ありがとうございます。 常盤産業経済部長、こういう温泉県大分の中心で、温泉の湧出量は世界で第2位だというような観光地でございます。熊八の縁ということで、もっと交流を図っていったらどうかなと思いますが、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 常盤産業経済部長。 ◎産業経済部長(常盤修二君) お答えいたします。 熊八翁については、別府市役所近くの部分別府公園内に油屋熊八記念碑がございまして、毎年11月1日に碑前祭が開催され、別府観光開発の功績を永久に顕彰するため、御遺族を初め、別府、由布院を中心に、大分県の観光関係者などが参列をしておられます。平成8年に熊八翁の墓参団体が本市を訪れたことをきっかけに、宇和島市物産観光協会、当時の観光協会では、同年から碑前祭に毎年参加して、現在も交流を続けておるところでございます。また、平成27年の宇和島伊達400年祭におきましては、バスガイドおもてなしトークin宇和島というイベントを開催いたしました。熊八翁の亀の井バスのガイドさんにも来ていただいて、別府の観光案内を実演していただいたということでございました。 今後は、観光物産協会だけでなく、行政といたしましても、今議員がおっしゃいましたように、別府市とのさらなる交流を図っていくべく取り組んでまいりたいというふうに思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) もう一つ、別府航路の復活ということでお話しを、原稿は用意してきたんですけれども、はしょります。 私の高校時分には、ゆうなぎ丸とかあかつき丸とかいうのが就航しておりまして、私はボート部におりましたので、フィックス艇で帰りの汽船と競漕してやっていたんです。そういうことを今でも思い出すんですが、宇和島・別府航路は、平成12年11月に休航ということで航路がお休みになっているわけですけれども、今の別府とか九州との交流というのは、経済とか文化に有益だというふうに思うんですが、別府航路復活についての考えを岡原市長にお伺いしておきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 別府航路につきましては、以前にたしか石橋前市長と商工会議所の会頭でお話に行かれたというところで、それは十分な答えはいただけなかったというお話を聞いております。もちろん、私も宇和島に船が着いていたのは知っておる世代でございますので、チャンスがあればという思いはありますけれども、いろいろな会社の御都合というのもあるのではないかと、個人的には考えています。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) いろいろ難しい事柄はあると思いますけれども、そこを何とか、困難を乗り越えて復活できる。毎日就航ということでなくても、イベントのときであるとか、週に1回とか、そういうことはありやないかなと思うんです。 あと、大竹伸朗さんの緞帳についての御所見。それから、大竹伸朗さんはいろいろなところで展覧会を開催しているわけですけれども、宇和島市ではまだ開催はないわけでございます。それについて、やはり、展覧会を実施したいと思うんですけれども、この点の市長の御所見をお聞きをいたしまして、終わりにしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 大竹伸朗氏におかれましては、今回の駅前のパフィオの折に、いろいろお話をさせていただいて、御快諾をいただいた中で、一つの目玉となっていることは、大変ありがたい、うれしいことであろうかと思います。きょうも、4階フロアにマスコミの方がいらっしゃって、その経緯等々を聞かれたところでございますけれども、まあまだ制作が始まったばかり、始まろうとしているばかりという表現が正しいかもしれませんけれども、そして、SNSも含めて、さまざまな情報というものが、実際にいただいたり、私も拝見するときはありますけれども、やはり、一人の芸術家の作品、そして、今回の緞帳ということを通じて、ここまで流れができるということを感じたときに、やはり、彼の実際の作品というもの、そういった個展も含めて、宇和島市がどのように関われるか、そういったものを考える中で、やはり、交流人口ということにつながっていくことを意識をしながらやっていくのも一つの考え方ではないかなと、今、個人的にはそう考えているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 終わります。 ありがとうございました。 ○副議長(赤松孝寛君) 以上で、松本 孔君の質問を終わります。 これをもちまして一般質問を終了いたします。 次に、「報告第9号」・「専決第2号・宇和島市集会所設置条例の一部を改正する条例」以下、日程記載の順を追い、「議案第80号・辺地に係る公共的施設総合整備計画の一部変更について」までの24件を便宜一括議題といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 異議なしと認めます。 よって、「報告第9号」「専決第2号」ないし「議案第80号」までの全案件につきましては、便宜一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま上程中の各議案につきましては、さらに慎重審議を行うため、お手元に配付の付託表のとおり、日程記載の陳情とともに、所管の委員会に付託いたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 異議なしと認め、そのように決定いたします。 これをもちまして本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。     午後3時00分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  清家康生          副議長 赤松孝寛          議員  浅田美幸          議員  畠山博文...