宇和島市議会 > 2013-06-17 >
06月17日-02号

  • 児玉(/)
ツイート シェア
  1. 宇和島市議会 2013-06-17
    06月17日-02号


    取得元: 宇和島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    平成25年  6月 定例会平成25年6月宇和島市議会定例会議事日程第2号平成25年6月17日(月)午前10時開議会議録署名人指名一般質問--------------------本日の会議に付した事件議事日程のとおり--------------------出席議員(27名) 1番    岩城泰基君 2番    坂尾 眞君 3番    正木健三君 4番    赤松孝寛君 5番    椙山義将君 6番    我妻正三君 7番    松本 孔君 8番    木下善二郎君 9番    薬師寺三行君10番    赤岡盛壽君11番    藤堂武継君12番    安岡義一君13番    三曳重郎君14番    石崎大樹君15番    福島朗伯君16番    大窪美代子君17番    清家康生君18番    赤松与一君19番    上田富久君20番    兵頭司博君21番    福本義和君22番    山下良征君23番    小清水千明君24番    三好貞夫君25番    土居秀徳君26番    泉 雄二君27番    浅田良治君--------------------欠席議員    なし--------------------説明のため出席した者の職氏名市長             石橋寛久君副市長            岡野 昇君教育長            明神崇彦君病院事業管理者        市川幹郎君総務部長           笹山誠司君市民環境部長         荒木俊二君保健福祉部長         橋本克彦君産業経済部長         村上登志雄君建設部長           島瀬円眞君教育部長           後藤 稔君水道局長           石山健二君病院医療行政管理部長     松田公彦君危機管理課長         青木八州男君商工観光課長         室津浩二君企画情報課長         森田孝嗣君水産課長           水野宏一君建築住宅課長         片山智寛君総務課長           西本能尚君財政課長           楠 憲雄君--------------------会議に出席した議会事務局職員局長             泉 秀文君次長             藤田 良君次長補佐           武田 靖君議事法制係長         土居広典君主任             矢野明美君主任             崎山泰慶君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    午前10時00分 開議 ○議長(三好貞夫君) ただいまの出席議員は27名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の会議録署名人に、福島朗伯君、大窪美代子君を指名いたします。 それでは、これより一般質問に入ります。 質問は、お手元に配付の発言順位表により順次発言を許します。 なお、議事進行の都合上、発言時間は一問一答方式の場合、質問と答弁の時間を含め1人1時間以内といたします。 この際、申し上げます。議員の皆様は、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し答弁を求める者の指名をお願いいたします。 なお、議員の質問に対する理事者の答弁は、簡潔明瞭に自席にて行い、議事進行に配慮されるようお願いいたします。 まず、福島朗伯君の発言を許します。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) おはようございます。自民党議員会の福島朗伯でございます。 私たち、市長、市議の次期の選挙が9月1日に決まりまして、私たちの任期もあと2カ月ちょっとを残すのみとなりました。 本6月定例議会が今期の最後の議会となりました。トップバッターを務めさせていただきまして、一問一答方式で一般質問を行わせていただきます。市長を初め、理事者の皆様方の明快なる御答弁をどうぞよろしくお願いをいたします。 それでは、まず最初に丸山公園南庭球場の人工芝張り替えについて質問をさせていただきたいと思います。 私は、宇和島ソフトテニス連盟に所属をいたしておりまして、長年天赦園でテニスを楽しませていただきましたが、天赦園を追い出されまして、今、南庭球場でプレイをさせていただいておりますが、市の温かい御配慮によりまして平日の午前中、大変使いやすい料金で使わせていただいておりますことを、この場をおかりいたしましてお礼を申し上げたいと思います。 したがいまして、私もプレーヤーとして南庭球場はできる限り毎日のように、時間の許す間は行っておりますので、十分テニスコートの状況は知っておりますが、この南庭球場の管理をされております教育委員会生涯学習課の人工芝の現在の状況を、教育委員会としてはどのように認識をされているのか、後藤教育部長にお伺いをいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 議員御指摘の丸山公園南庭球場につきましては、平成13年に設置されて以来12年間、大勢の市民の方に利用されております。この間の修繕につきましては、破損した箇所を局部的に補修するといったやり方でしのいでいる状況でございます。よって、現状は一部ではございますがパッチワーク状態のところもあり、そろそろ面的な修繕が必要な時期に来ているのではないかという認識でおります。 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) 議長、すみません。 今後の改修計画はどのような形になっておりますか。後藤教育部長、お願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 改修につきましては、6面全てになりますと莫大な費用がかかりますので、毎年1面でも張りかえできないか、また部分的な補修にしろ、ある程度面的な補修ができないか、検討してまいりたいというふうに考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) 私はテニスプレーヤーとして、毎年、奈良であるとか、新居浜、松山、大洲、津島の南レク、そして高知、中村の黒潮町、またスポレクの代表として青森、年輪ピックの代表として鹿児島等、そして昨年はまた日本マスターズの代表として台湾のほうにも遠征を行っておりまして、全国のテニスコートを津々浦、見て回り知っているわけであります。 ここに人工芝をお持ちいたしましたが、これは15ミリの厚さの人工芝であります。普通新しいコートは、20ミリの人工芝を敷きます。これは5ミリカットしております補修用の人工芝ですが、新しい人工芝は20ミリの人工芝をテニスコートに張って、上から細かい砂で押さえてテニスコートを使用するというのが普通でありますが、先日、生涯学習課の係長とともに、毎年300面ほどテニスコートを張りかえておりますダイヤテックスという会社のマネジャーにテニスコートを見に来ていただきました。 テニスコートのバック面は、もうこの人工芝が減ってしまいましてゼロでございます。したがって、この黒い下地が全部出ているような状態であります。そして、青く見えるところもはかってみますと、大体2ミリから3ミリぐらいのごつさしかありません。普通、テニスコートを補修する場合、例えば20ミリのうち10ミリの芝のごつさがあった場合には、工場で、まず人工芝を10ミリカットして、それから傷んでおるところのコートを切って面を合わせて、そこに人工芝を敷いて、わからないような形で使用をするわけですが、宇和島のテニスコートは、もう全部0ミリに近いような状態でありますので、補修はその上から20ミリの人工芝を接着剤でパンとひっつけるような形で補修しているのが現状であります。いわば、わかりやすく言いますと、廊下の上に座布団を乗せているような状態であります。 そして、今の人工芝、この黒い下地が出たおりますので、ここがほつれまして足をひっかけるような状態です。そして、補修をしておるところも全部テニスコートにごつい人工芝を上から乗せて補修をしておりますので、足をひっかけて転ぶ危険性があると。全国でもそういうけがをした事例が出ております。 そういう中で、補修をしても、もう補修ができないという、このダイヤテックスのマネジャーの見解ではそういう見解でございました。 宇和島市としても、芝生が全然ないところで、ゼロミリのところでどのような補修ができるのか、私は補修はできないと思います。 そこで、笹山総務部長に、今使用料を1時間500円、ナイターは1,000円取って、市民の方からお金をいただいて、今テニスコートを使わせているんです。そういう状態で市が、もう全国に最低のテニスコートで使用料を取るという、早急にこれは改修をしなくちゃいけない状態だと思いますが、いかがでございますか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 笹山総務部長。 ◎総務部長(笹山誠司君) 議員の御指摘をいただいた点につきましては、私どもも十分承知していない部分もございますので、教育委員会のほうとも協議いたしまして、対策について検討してみたいと考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) 予算面は、笹山総務部長でございますので、ひとつ早急に、本当に何でしたら、きょう議会終わった昼から一緒にテニスコート見に行きませんか。私御説明をして、見ていただきたいと思いますので。ぜひ早急に張りかえの補修ではなくて、張りかえの予算をつけていただいて工事を進めていただきたいと思います。 続きまして、2番目、旧宇和島市内の無電柱化について御質問をさせていただきたいと思います。 本年2月19日、自民党宇和島支部8名で、山本公一代議士のお世話により衆議院議員会館におきまして、内閣府防災担当政策統括官風水害対策参事官補佐、藤田士郎氏、国土強靭化推進室参事官補佐、小田桐俊宏氏、国土交通省大臣官房会計課企画室、横山氏等を講師にお招きをいたしまして、国土交通省関係の24年度補正予算、25年度の予算決定概要等につきまして勉強をして帰りました。 平成24年度の国土省関係の補正予算は1兆8,801億円で、その主な概要は、(1)東日本大震災からの復興等、復興防災対策に1兆1,658億円、(2)基幹的交通インフラ等の整備推進等、成長による富の創出に4,933億円、(3)暮らしの安心、地域活性化に2,211億円といった内訳であります。 その3番の暮らしの安心、地域活性化の中に、生活空間の安全確保、質の向上のために通学路等の交通安全対策等もありますが、安全で快適な通行空間の確保、良好な景観の形成や、観光振興道路の防災性の向上等の観点から道路管理者、電線管理者等の関係者が連携し、電線共同溝の整備等による無電柱化を推進し、希望する市町村に予算をつけているわけであります。 このような国の補助を活用できる今こそ事業を推進すべきだと思いますが、当市における電柱地中化の考え方、予定等を島瀬建設部長にお伺いをいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 島瀬建設部長。 ◎建設部長(島瀬円眞君) お答えいたします。 電線共同溝などを埋設し電柱の地中化を図るには、採算性の検討を初め、既存の道路では埋設物の移設や構造物の撤去・復旧など多くの対応が必要であります。また、共同溝を利用する電線管理者の費用負担が必要となってまいります。昨今の電力、通信分野における自由化の進展の中で電線管理者の経営環境も厳しさを増しており、現時点では新たな無電柱化への取り組みはむずかしいと考えております。 しかしながら、無電柱化には道路の見通しがよくなったり、有効幅員が広くなることによる交通の安全性の向上、災害時の電柱倒壊や電線の切断などの危険性の解消、美しい町並みの形成など、議員御指摘のとおり多くのメリットもございます。 現在、国土交通省により次期推進計画が策定されることが見込まれておりますので、安全で快適な通行空間の確保、良好な景観の形成や観光振興、防災性向上の観点から無電柱化することが望まれる箇所を整備し、関係省庁と協議を行ってまいりたいと考えております。 以上であります。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ありがとうございます。 旧宇和島市の町内全部地中化にするのは非常に予算もかかって難しいと思いますが、例えば私が住んでおります天赦園の前の佐伯町、元結掛、山際、それから和霊町の泉町、伊吹町の通りですね、朝晩の交通ラッシュがすごいです。通勤・通学客も物すごいです。例えばこの2カ所だけでも早急に電柱の地中化を果たされたらいかがでございますか。島瀬部長、お願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(三好貞夫君) 島瀬建設部長。 ◎建設部長(島瀬円眞君) 議員御指摘のとおりなんでありましょうが、愛媛県、四国の中に電線無柱化の協議会というのがありまして、その中で諮られて計画をしていくわけなんですが、今回協議会の中で、そういうところが該当されると、市の単独ということになりますので検討が必要になってまいると思います。 以上であります。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ぜひ前向きに検討して、子供たちの安全のためにもぜひ検討して進めていただきたいと思います。 続きまして、災害時の議員の役割について御質問をさせていただきたいと思います。 2012年10月、全国の市議会議員研究フォーラムが松山のひめぎんホールにて2,700名が参加して大規模災害時の課題を討議し、東日本大震災地からの報告を踏まえ議会や議員の役割、対応を協議したことが新聞で報道されました。 福島、宮城、岩手各県の市議会議長が事例報告をし、その中で国や理事者からの情報不足や市の防災計画に議員の役割の記述がなかった点などが課題として挙げられております。 宇和島市議会におきましても、3.11大震災の後、防災についてたくさんの議員が一般質問をしておりますが、災害時の議員の役割、行動等についてはできるだけ早い時期に議員の中で話し合いをし、方向性を示すべきものであり、今後議論を深めていかなければならないものと考えております。 宮城、福島、岩手3県の事例では、議員の活動が避難所での限定的な活動となり議員の顔が見えないとの批判を受けたり、また被災者の不満が議員に向くようになり避難所から足が遠のいたという反省も述べられております。 市の防災特別本部に駆けつけるのがよいのか、また地元の消防団とともに人命救助の手伝いをすべきか、いろいろな選択肢があると思いますが、災害発生時は個人情報保護法が障害となり行政が対応しにくい部分が多々生じるおそれがあり、その支援や避難所の紛争仲介などが議員に求められる大事な仕事、役割ではないかと私個人は思っておりますが、市長からの御要望、御意見があればお伺いをしたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 議員さん方も大災害時のときにどうやって対応するかということを考えていただくというのは大変ありがたいことであり、また重要なことであろうと思っております。我々としても、大災害に備えるための、今、県のほうの浸水域の見直しということが発表されたところでありまして、全体的にどうするのか、もう一度見直しをかけなければいけないというふうに思っております。 そんな中で、議員さんの御質問の議員の役割ということですけれども、やはり震災発生直後、1日24時間程度の時間ということになろうと思いますが、その間はできる限り多くの方に住民の安全な避難ということを最大限心がけていただきたいというふうに思っておりまして、私としては議員様にもそういうところを、ぜひ中心にやっていただいたらありがたいと思います。 ただ、その後の状況と、またそのときの状況、まず議会で議員の役割というのは、福島議員の提言のとおり、自分たちがどうすべきか、どうあるべきかということをよく議論していただいて方向性を出していただいたら、我々としてもそれをできる限り受けて、いい方向で協力していただける格好にしていきたいというふうに考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ありがとうございます。 こういう災害が来なければいいと、議員の役割も考えなくてもいいというのが一番よいと思いますが、もし大災害が起きたとき、私ども議員もやはり市民の立場になって何をすべきかということを考えなくてはならないと私自身も思っております。また、市長からの御指導も、ひとつ今後ともお願いを申し上げたいと思います。 続きまして、後発医療薬品ジェネリック薬品の3市立病院におけるその後の普及率と対策についてお伺いをいたしたいと思います。 平成20年6月議会におきまして、ジェネリック薬品の導入に対する今後の取り組みについて質問をさせていただきました。ジェネリック薬品については、そのとき詳しく説明をさせていただきましたので省略をさせていただきます。 当時、3病院全体で6.6%の使用であると当時の医療行政管理部長から報告がありました。そして、国が2012年までにジェネリック薬品の普及率を30%以上に引き上げる目標を立てたことに対し、市としても真剣に取り組みたいという答弁をいただいたように思います。その後の普及率は何%になりましたか。また、対策としてどのような取り組みをされてきましたか。松田医療行政管理部長、お願いをいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 松田医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(松田公彦君) ジェネリック医薬品の普及率及び普及促進の取り組み状況につきまして、お答えをいたします。 普及率につきましては、前回取り扱い品目に対する採用品目の割合で答弁しておりますので、同様の割合である採用率で申しますと、平成25年6月現在では宇和島病院8.7%、吉田病院17.2%、津島病院7.0%となっており、3病院全体では前回の6.6%から10.4%となり、3.8ポイント増加しております。 ただし、ただいまの数値は病院内で取り扱っている医薬品に関する普及率で、院外処方での利用を合わせますと、その率がさらに上がるものと思われます。 近隣の調剤薬局にジェネリック医薬品の普及率についてお伺いをいたしますと、平成25年5月実績といたしまして、厚生労働省と同じ基準である数量ベースで27%ということで、先ほどおっしゃいました平成24年度末目標の30%に近い数値となっており、利用が進んでいるものと考えております。 次に、利用促進の取り組みにつきましては、吉田病院、津島病院におきましては外来で処方箋をお渡しする際に、同じ効能で価格の安いジェネリック医薬品の利用をとお声をかけさせていただいております。また、宇和島病院におきましては、オーダリングシステム内で先発医薬品名を入力すると対応するジェネリック医薬品名に置換されて処方箋が発行されるなど、そういった改良を加えまして利用促進を図っております。 今後におきましても、費用負担の少ないジェネリック医薬品の普及に積極的に働きかけてまいりたいと考えております。 以上でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ありがとうございました。 市立病院内では、まだ10.4%という御報告をいただきましたが、もちろん市立病院の場合は入院患者さんのみの薬の投与になりまして、外来の分は調剤薬局さんに行きますのでシェア等はわからないと思いますけれども、そこで次に、市民に対するジェネリック薬品の導入に対する今後の取り組みを、市立病院ではなくて保健福祉部としてどのような取り組みを考えておられますか。橋本保健福祉部長にお伺いをいたしたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 橋本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(橋本克彦君) お答えをいたします。 ジェネリック医薬品につきましては、これまで広報の平成22年9月号、また24年4月号に関連記事を掲載し、市民への周知を図ったところでございます。今年度につきましても次回発行の広報7月号を活用し、改めて同内容の記事を掲載することとしております。 宇和島市国民健康保険といたしましては、今年度から後発医薬品差額通知を実施する予定としております。現在、愛媛県国民健康保険団体連合会との間で委託契約の作業を進めており、この通知により患者負担の軽減と国民健康保険医療費の削減が促進されるものと期待をしているところでございます。 通知内容につきましては、ジェネリック医薬品に切りかえた場合に薬代がどれくらい削減できるか、その一例を紹介したものとなっております。通知の具体的な作成条件、また通知回数等につきましては、費用対効果を考慮しながら早急に決定したいと考えております。 また、後期高齢者医療におきましては、既に昨年度から後発医療品差額通知を実施しており、7月と12月の年2回、加入者に送付をさせていただきました。今年度も通知予定としており、その時期や回数等につきましては国民健康保険の対応と連携を図りながら検討したいと考えております。 ホームページの活用、小冊子、またパンフレット等、さまざまな周知方法が考えられますが、予算の範囲内でより効果的な方法を選択しながら医療費の削減に取り組みたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ありがとうございました。 平成20年の議会のときに、呉市の呉の市民病院の事例を御説明いたしました。呉の市民病院では全市民に対してジェネリック薬品の使用促進の手紙を全市民に出しております。そして、昨年の6月1日付の愛媛新聞に、松山でも先発・後発薬差額通知へ、という新聞記事が載っております。ちょっと短めですので読ませていただきたいと思います。「価格の安いジェネリック薬品の利用を促進し、増加する国民健康保険の保険給付を抑制するため、松山市は被保険者に先発薬と後発薬の差額を通知する事業を本年度から開始することを明らかにした。通知は、生活習慣病などの慢性疾患で内服治療を継続している人のうち、薬剤費抑制の効果が見込まれる約6,500人が対象で、年2回郵送で通知する。」という、松山ではこういう取り組み方をいたしております。 宇和島では、広報、インターネット等で周知、パンフレットをつくって周知徹底をするという、今御説明でございましたが、もう一つ突っ込んで生活習慣病の薬を服用している方を対象に、市から個人個人の促進の手紙等を私は出す段取りをすべきではないかと思いますが、橋本保健福祉部長、いかがでございましょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 橋本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(橋本克彦君) 先ほどご説明申し上げましたように、今後その予算の問題もございますので、より効果的な方法を採用させていただきたいと。今、議員御指摘の事例も参考にして検討させていただきたいというふうに考えております。 以上でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ありがとうございました。 国では30%以上の普及率を目標にし、今、愛媛県の県内ではシェアが22.2%になっております。ぜひ宇和島市も努力をしていただきまして、これの数字に近いような形で普及率を上げていただきたいと。それが健康保険特別会計にもプラスにつながると思いますので、ひとつ努力をお願いいたしたいと思います。 続きまして、5番目、生活保護の現状について御質問をいたしたいと思います。 平成20年12月議会で宇和島市の生活保護の現状について質問をさせていただきました。当時の児玉保健福祉部長が大病を患われ退院をされて10日目という状態で答弁をしていただいたのを今鮮明に思い出しております。 当時の説明では、平成17年1市3町の合併時には990保護世帯1,232人、平成20年11月には1,119世帯1,378人となっていると答弁をいただきました。あれから5年の月日がたちました。現在の生活保護の現状をお伺いいたします。橋本保健福祉部長、お願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 橋本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(橋本克彦君) お答えをいたします。 平成25年5月における宇和島市の被保護世帯数は1,410世帯、被保護者数は1,843人となっております。人口に占める被保護者数の割合を保護率としてあらわしておりますが、保護率にして2.25%、100人中2.25人が生活保護を受けているということになっております。この数字は愛媛県下では松山市の2.45%に次ぐものでございます。 保護率の上昇は経済の低迷が主な原因となっておりますが、宇和島市は四国西南地域において医療機関や賃貸住宅などの生活基盤が比較的充実をしているため、生活困窮者の転入が多いことも作用をしております。 福島議員の前回質問と比較をいたしますと、被保護世帯は291世帯、被保護者は465人増加をしております。 全国的にも、平成20年11月には被保護者数159万人でしたが、最新の速報値である平成25年2月では被保護者数215万人となり、この間増加をする一方でございます。 以上でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ありがとうございます。 それでは続きまして、生活扶助の削減について質問をさせていただきたいと思います。 日本国憲法第25条には「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」という理念が定められております。生活に困られている弱者の方に温かい手を差し伸べるのは、国としても、宇和島市としても、何よりも大切なことだと認識をいたしております。 しかし、政府は生活保護費のうち食費など日常生活にかける費用を賄う生活扶助の基準額を、今年8月により3年間かけ減額することを決めたわけですが、具体的に年齢や世帯数等で大きく異なると思いますが、引き下げ幅、引き下げ額等を例を挙げて説明をお願いいたします。橋本保健福祉部長、お願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 橋本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(橋本克彦君) 生活保護の扶助につきましては、生活扶助、教育扶助等8種類から成り立っております。そのうち生活扶助は、先ほど議員がおっしゃられたように、衣料、食費、光熱水費などの日常生活の消費に充てられるために給付されているものでございます。 今回、国民の消費動向、社会経済情勢、基準生活費等における都市と地方の較差縮小などに基づいて厚生労働省による大幅な保護基準の見直しが行われました。 特に、議員御指摘の生活扶助のうち、中心となる基準生活費につきまして大幅な変更があります。ただ、激変緩和措置もあわせて行われますので、平成27年度までの3カ年で段階的な適用がなされる予定となっております。 宇和島市において、本年8月分から適用される被保護世帯の基準生活費について、3つの世帯を例にして申し上げたいと思います。なお、これらの金額には生活扶助費のうち、各種加算、一時扶助等は含まれておりませんのであらかじめお断りをしておきます。 まず第1例ですが、世帯主33歳、妻29歳、子供4歳の3人世帯、いわゆるモデル世帯でございますが、生活扶助費が12万4,140円から12万1,600円となります。比較をいたしますと月額2,540円の減額となっております。65歳の単身世帯におきましては6万1,640円から6万1,980円となります。月額340円の増額でございます。35歳の単身世帯では6万4,870円から6万3,990円となり、月額880円の減額でございます。 生活扶助の基準生活費は世帯の人数、年齢構成などによって計算をいたします。全体としては減額となりますが、先ほどの65歳単身世帯の例のように、今回見直しにより増額となる世帯も一部ございます。 以上でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ありがとうございます。 どちらにしろ生活扶助費が減額になる、3年かけて3年間減額になるということは、国の政策で間違いないことでございますが、愛媛県の民主医療機関連合会というのがありますが、3月に実施した県内生活保護受給者の生活実態調査の結果を発表しております。 政府が生活保護費の引き下げ方針を打ち出す中、食費や交際費を切り詰める受給者の現状を報告し、方針撤回を訴えておるわけでございます。調査は43都道府県で実施をされておりまして、県内では愛媛民医連に加盟する松山市などの病院や診療所の患者で、生活保護を受給する20代から80代の世代に家計の内容や1日の食事などを聞き取り調査をしております。 約3割が1日2食以下で、入浴は2日に1回以下の人が7割以上を占めております。町内会や老人クラブに参加しないが半数を超えております。現行の保護費でもぎりぎりの生活でありまして、引き下げになれば生存そのものが脅かされると牽制を強調している調査結果が出ております。 国の政策ですので、宇和島市だけで現状維持というわけにはいかないのはわかっておりますが、この生活扶助費の削減の厳しい現状を市長はどう思われておりますか。見解をお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 国のほうで十分議論をされているんだろうと思いますけれども、私としても、今後どうあるべきか、よくその議論の中身を理解しながら注視はしていきたいというふうに思っております。 基本的に、我々一般論として国民の声の中で国民年金より生活保護のほうが高くなってしまうというのもおかしいのではないかという声も一般論としてはあるということも承知もしておりますし、やはり国で必要な生活費ということが本当にどれだけが必要なのか、よく精査をして考えていただきたいというふうに思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) 次に、生活保護の構成比について、ちょっと質問をさせていただきたいと思います。 生活扶助の総数100%で出しましたら、生活扶助が全体の30.35%、それから住宅扶助が10.75%、それからその中で医療扶助50.66%を占めております。要するに、生活保護費のうちの半分以上が医療扶助に使われているという現状であります。この保護費の構成比、医療扶助50.66%は高過ぎではないかと、私は思うんですけれども、橋本保健福祉部長、御答弁をお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 橋本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(橋本克彦君) 医療費につきましては、基本的に全額10割が生活保護費により負担をされております。10割負担ですので、大きな手術などを行えば1件でも数百万円の医療扶助費が必要となってまいります。 被保護世帯の大半は疾病を抱えた世帯でございます。そのため、生活保護費全体に占める医療扶助費は大きくなり、医療扶助が生活保護費の約半分を占めているのは全国的にも同様の状況となっております。 宇和島市では、増大傾向にある医療扶助を少しでも削減するために不要な受診がないかを専任の職員2名で精査をし、改善が必要な事項があれば被保護者に助言、指導を行い、関係医療機関、また調剤機関にも協力を呼びかけているところでございます。 1人当たりの医療扶助費につきましては、県の統計によりますと、宇和島市は県下11市中最も抑制された水準を保っておりますので、一定程度適正な医療扶助ができていると思われております。 今後とも、被保護者の健康な生活の確立を図ることを第一に、関係医療機関と連携を深め、またジェネリック医薬品の利用促進活動なども強化継続をして医療扶助費の抑制に取り組んでまいりたいと思っております。 以上でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) 生活保護の方の医療費10割負担ということで、50%を占めるというのは重々理解できますが、例えば一般家庭の3割負担としても、構成比の15%を占めるわけですね。生活扶助費が30%、その半分が医療費という、普通の家庭では、そこまで医療費がかからないんではないかと思いますが、少しやはり医療費の構成が高めではないかと私個人は思っておりますが。先ほど部長からも申されましたジェネリック薬品の推進等も今言っていただきましたが、受給者に対するジェネリック薬品の使用促進については、政府も事実上ジェネリック薬品を誘導できる対策を考えるとしておりまして、使用原則化を進める意向を明らかにいたしております。やはり医療費の構成比を抑制するためにはジェネリック薬品の推進も一つの大きな手だてではないかと思いますが、いかがでございますか。橋本福祉部長。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 橋本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(橋本克彦君) ジェネリック医薬品につきましては、先ほどの国民健康保険の例にもございますように、積極的に推進をしていきたいと考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ありがとうございます。 同じように、市立病院でもやはり推進をしていただきたいと思いますが、これに答弁はもう要りませんが、ひとつ前向きな推進に向けて頑張っていただきたいと思います。 最後の質問になりましたが、愛媛国体について質問をさせていただきたいと思います。 愛媛国体を開催する意義、または宇和島市が5種目エントリーした意義と課題について御質問をさせていただきたいと思います。 2017年に本県で開催されますスポーツの祭典、第72回国民体育大会まであと4年となりました。1946年に第1回大会が開催された国体は2巡目の中盤に差しかかっております。しかし近年、開催地の財政負担増や過剰な強化が常態化しており、国体の存在自体に疑問符がつき始めている現状であります。 高知国体前後の48年間、天皇杯はいずれも開催地が獲得しておりまして、勝利至上主義と言える状態が続いております。 愛媛県も天皇杯獲得を中村知事が明言しております。しかし、国体の成功は選手の活躍、天皇杯の獲得だけが全てではないと思います。例えば宇和島市の各種スポーツ競技力の向上にもつながると思われます。 そのような生涯スポーツの推進にも役立つでしょうし、また経済面でのメリットもあると思います。市長は、愛媛国体を開催する意義をどのように考えられておられますでしょうか。 また、当市では卓球、女子サッカー、レスリング、バスケット、高校の軟式野球の5種目の開催を予定しておりますが、当市の競技会場施設、宿泊施設等を考えたとき、少しエントリー競技数が多かったように思います。私は3種目程度が適当ではなかったかという感もしておりますが、5種目エントリーした意義と課題について、市長にお伺いをいたします。 ○議長(三好貞夫君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 国体についての、まず意義ですけれども、御承知のとおり、県もスポーツ立県ということをテーマとして県民にスポーツを愛される、愛するという風土を根づかせたいという思いで取り組んでおりまして、その集大成として17年の国体が行われると理解しております。 私といたしましても、スポーツ大好きでございまして、当然宇和島市民も日ごろからスポーツを楽しんでほしい、そしてできることならば競技力の向上にも挑んでほしいと思いますし、もう一つ、一方では生涯スポーツとして末永くスポーツを楽しんでいただける、そういう文化をぜひとも根づかせたいというふうに思っておりまして、国体は本当にいい機会だと思って、積極的に取り組んでいこうということで考えました。 そんな中で結果として、今御発言ありました5種目の種目を受けるということで、慎重に考えれば宇和島市の分際といいますか、規模でいくと3種目がいいということも判断できるかもしれません。それであれば無難にやれるかもしれないと思いました。ただ、愛媛県全体での競技の引き受けというところを配慮した結果、県とのいろいろな交渉の中で5種目を宇和島市としてやってほしいということがありました。 それについて、個々の種目、先ほどありましたように、卓球とレスリングは全種目を宇和島市でやりますけれども、サッカーの女子、それからバスケットは男子、この一部の開催ということになります。それと軟式野球はオープン競技ということで、全種目をやるということであれば大変負担が大きくなりますけれども、5種目ぐらいだったらできるだろうという判断を自分なりにもいたしまして、お引き受けをしたということでございます。 ただ、最大の問題は御指摘のとおり、宿泊をいかにうまく引き受けられるかというところが、これから検討しなければいけないというところになってこようと思います。大体の選手団の規模、役員の規模も含めて大まかな数字が出てきておりますので、それに対してどういうふうにやっていけるか、やっていくか、これからできるだけ早く煮詰めて、万全な態勢を早く築き上げたいと思っておりますので、ぜひとも御理解ください。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ありがとうございます。 例えば体育館を使う競技の前期と後期に分けて卓球が前期、レスリングが後期ということをお伺いいたしておりますけれども、後期のレスリングは会場設営に大変時間もかかるということで、期間中にやれるのかどうかという心配もあるわけですけれども、まだその細かい点の課題については、まだ浮き彫りにされておりませんので、きょう追及してもわからないと思いますが、ぜひ国体の成功裏に向けて頑張っていきたいと私自身も思っております。 次に、えひめ国体へ向けての県下各市の体制状況はどのようになっておりますか。後藤教育部長、お願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) えひめ国体へ向けての県下各市の体制状況についてでございますが、現在当市におきましては、専属職員2名、兼務職員3名の計5名となっておりますが、実質は専属職員2名で業務に当たっております。 県下各市におきましても、国体開催4年前を控えまして、松山市の7名を初め、新居浜市の3名、四国中央市、西条市、そして今治市においては4名となっております。各市とも徐々に職員数を増加しているようでございますが、財政的にも厳しいことから、現在のところ大幅な増員が見込めないといった状況と考えております。 宇和島市におきましても、今後人事部局と協議を行いながら、可能な限り担当職員の増員を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ありがとうございます。 3種目のエントリーをしている他市の状況でも、もう既に専従の職員を4名ほど配属をいたしておりまして、また私ども宇和島市は国体準備室ということになっておりますが、他の市ではもう課に昇進をいたしまして国体推進課という形をとっております。 ことしの4月の異動で、昨年の国体準備室の職員2名、国体の視察等も行かせて勉強させておりましたでしょうが、新しく職員を、準備室全員2人とも総がわりになっております。ぜひ国体が終わるまでは、この2人等も含めまして転勤のないようにひとつ専従で頑張って継続をさせんと、新しい人間が新たに長として入ったのではなかなか難しいのではないかと思います。 したがって、またことしの国体の視察等も市の準備室の職員だけではなくて、主催団体の体協の関係者と種目団体も市のほうから視察に行かすような段取りも取っていただきたいと思いますし、何よりも財政が厳しくて、今のところ2人しか専従の職員が置けないというのではなくて、国体推進課として早急に発足、組織を変えていただいて、少なくても専従職員4人ぐらいの体制で国体に向けて頑張っていただかないと手おくれになるのではないかと思いますので、これは市長に特にお願いをいたしておきたいと思います。 最後になりましたが、当市の各種目の競技力の向上に向けた今後の取り組みについてお伺いをいたしたいと思います。 今の中学1、2年生が4年後には高校2、3年生になりまして、高校の部で国体の愛媛県代表として活躍をするような状態になります。また、今の高校生等は大学等で、また一般の部で活躍をしてくれるのではないかと思いますが、当宇和島市としても各種種目の競技力向上に向けた取り組み、補助金を出すだけではなくて、もう少し強化の取り組みをすべきではないかと思いますが、後藤部長でよろしいですか。お願いいたします。 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 当市の各種目の競技力向上に向けた今後の取り組みについてでございますが、議員御指摘のとおり、現在国体担当5競技のジュニア強化育成に向けて、それぞれの協会に対し補助金を交付しております。 県教育委員会におきましても、来年度の公立学校教員採用について、愛媛国体での競技力向上に向け、スポーツ振興特別選考枠5人程度を新設されております。 当市におきましても、愛媛国体という機会を捉え競技力の向上を図っていく必要がありますが、国体で活躍ができる選手がどのぐらいいるのか実態把握をするため、県及び競技団体等からの情報が必要ではないかというふうに考えております。 いずれにしましても、補助金の交付がすぐさま競技力の向上につながるとは考えにくい面もありますので、今後とも情報収集を行いながら積極的に取り組んでまいりたいと存じますので、議員各位の御指導、御協力をよろしくお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 福島朗伯君。 ◆15番議員(福島朗伯君) ありがとうございます。 補助金を与えるだけではなくて、例えば指導者の派遣であるとか、そういういろんな方法があると思いますが、ぜひ競技力の向上に向けて、私ども体協もメインで頑張りますので、ぜひ御協力のほどお願い申し上げたいと思います。 国体につきましては、この後、小清水議員からも質問が出ておりますので、私のほうはこれぐらいで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(三好貞夫君) 以上で福島朗伯君の質問を終わります。 次に、小清水千明君の発言を許します。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 自民党議員会の小清水でございます。 通告に従いまして、2点について一般質問を一問一答方式で行いたいと思いますので、明快な答弁をよろしくお願いいたします。 まず、吉田支所・公民館の建設についてお尋ねいたします。 去る3月13日の議会でも、この件をお尋ねいたしました。そのときに後藤部長は、「26年度の6月には供用開始ができるように全力を尽くしたい」という、ありがたい心強い御答弁をいただきまして、吉田の市民もそれを心待ちにしているわけでございますが、去る5月24日に行われました吉田支所庁舎と公民館建設工事の入札が不調に終わったとお聞きしております。その経緯についてお尋ねいたします。後藤教育部長、お願いいたします。 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 経過について御報告いたします。 吉田支所・公民館改築建築工事の入札につきましては、5月7日に一般競争入札の公告を行い、5月24日に入札を行っております。 入札当日に基本的入札参加資格を有する2社の参加がありましたので入札を執行いたしております。ただ、2社とも辞退と書いた入札書による応札でございましたので、有効な応札がなかったということから入札不調として終了をしております。 以上でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 当初予算には7億2,700万が計上されておりました。これは本体工事6億9,400万円と設計料1,200万円、備品代2,100万円の合計金額でありますが、この本工事6億9,400万円には本体工事、今回の入札分ですが、それと電気、機械の3つに分かれておりました。 今回の入札は本体工事4億6,000万円程度、税抜きで4億3,900万と聞いております。この入札が不調に終わった原因というのはどこにあると考えておりますか。部長、お願いします。 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 入札不調の原因につきましては、現在設計書、仕様書などの内容を精査いたしましたところ、計算間違い等の誤りは見受けられませんでした。 財政課が入札に参加した2社に確認いたしましたところ、見積もり検討の結果、予定価格内で応札することができなかったとのことでありました。これにつきましては、南予圏域での大型公共建築事業が相次いでいることや、それと震災復興需要などによりまして建設業の人件費や資材などの原材料費が高騰したため、またそういったことで価格が折り合わなかった可能性があるのではないかというふうに考えられております。このため現在設計書全般にわたって調査を行っているところでございます。 以上でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 今のようなことがあれば、事前に入札前にわかったんじゃないかなというふうに思いますが、そういう点はどのようにお考えでしょうか。部長、お願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 入札前には設計書においても適正な価格であるというふうに判断しての入札でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 先般、この工事の設計が入札されました。そのとき3社が応札されたわけですけれども、その設計によりますと、1社は、今回落とされた鳳設計はきちんとしたものを出してきた。あとの2社につきまして、1社はこちらが希望した面積のものを出してきたけれども設計価格が枠内におさまっていなかった。5億じゃ足りないという設計だったそうです。もう1社につきましては、設計金額は5億でおさまったけれども面積が全然足りなかったということで協議を開いた結果、鳳にやらそうということになったそうでございますが、そのときからもう5億でこの設備をつくるのは難しかったんじゃないかということが出てきたんじゃないかなと、そのときからある程度予想がついたんじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。部長、お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 昨年、私がこちらの教育委員会に来たときにコンペのほうは既に無事終了しておりまして、そういった議員御指摘のことも含めまして精査をしたいというふうに思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) もう今さら言ってもいけませんので、できるだけ早く入札できるような設計の見直し等々を希望するところでございます。 また、先ほど言われました5月7日に出されました入札公告におきまして、競争に参加する者に必要な資格に関する事項というものがございまして、次に掲げる条件を全て満たす者ということで、「地方自治法令第167条の4の規定に該当しない者」がまず1つ、2つ目として、「宇和島市建設工事等請負業者選定要綱第6条の規定による格付等級がA等級の者で、かつ、格付所在地が市内又は準市内の者であること」、3つ目として、「特定建設業の許可を受け、市内に本店、支店又は営業所を有する者」、4つとして、「過去15年間に、地上部の主たる構造が鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造で延床面積が1,000平米以上の建設業に係る建築主体工事の元請としての施工実績がある者」云々ということが7つの条件のもとで全てを満たすものとございました。 このうちのやっぱり市内の業者ということにつきましては、非常に共感できる。それこそ吉田の象徴たる建物であるということで、ぜひとも市内の業者にやっていただきたいということはあるわけなんですが、今回のようなことになった。ということは、この条件をもう少し緩和して業者が入りやすくできないものかなということを思うわけですが、そういう点、配慮ができないものか、岡野副市長にお伺いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 岡野副市長。 ◎副市長(岡野昇君) ただいまの小清水議員の御質問でございますが、当市といたしましても地元でできる工事は地元でということで、地域要件は設定をいたしております。また、今回の工事でございますが、金額的にも6,000万を超えるという事業でございまして、議員から御指摘のありましたように、格付はA、それと今回の工事4,500万円以上の下請に出す可能性があるということで、特定建設業を許可を有しているものというふうに決めました。それと、会社実績と技術実績でございますが、3,000平米を超える大がかりな建設物でございますので、適切かつ確実な施工の確保を図るためにも、過去に15年間の間に1,000平米以上の工事を経験しているということをつけさせていただきました。 何とかこの実績の緩和ができないかということでございますが、この工事につきましては実績要件を変更するということは不可能でございます。我々は競争参加資格の設定につきましては、対象工事について施工能力を有するものを適切に選ばせていただいて、適正な施工の確保を図るということで実施をしております。なお、工事実績等の選定につきましては競争性の低下をさせることがないように十分配慮して、今後とも必要に適切な活用を図っていくという考えでございますので、御理解をいただきたいというふうに思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 厳しいということはわかりましたが、今回の工事をとれば、またそれが実績につながって次の工事をとれるということもございますので、また十分な検討をよろしくお願いしたいと思います。 それから、今後のスケジュールでございますが、入札から完成に至るまでの日程というのは、今のところ不確定かもしれませんが、わかる範囲で、後藤部長にお答えをいただきたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 今後のスケジュールでございますが、現在7月に再入札をすべく手続を進めております。入札が終了次第、工期につきましてはホームページに公表することとなっております。できましたら、7月末にお願いしております臨時会に上程させていただき、一日も早く着工し、市民の皆様、特に吉田地区の方に御披露できますよう全力を尽くしておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) あくまでも予定となりますが、7月末に議会が通れば、来年の8月末ぐらいには完成というふうに考えてよろしいでしょうか。お願いします。 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) まだ入札が終わっておりませんので、その辺のところはまた入札後ということで、よろしくお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 3月の議会でも言いましたが、できるのを非常に待っている、行事を延ばしているという団体もございますので、その気持ちも十分にお含みいただきまして、7月の入札がスムーズに執行できますように御努力をお願いしたいと思います。 続きまして、2017年、平成29年度に開催されるえひめ国体についてお伺いいたします。 今ほども、くしくも福島議員も同じ質問をやられたわけでございます。 このようなチラシがもうできております。みきゃんがキャッチフレーズになっておりまして、裏面では開催地、競技がどこで何が行われるということまで、はやもうこの準備委員会、県の準備委員会はつくっておるというふうな状況でございます。 開催まであと4年となっておりますが、市民の間でも国体については余り話題に上がっていない、盛り上がっていないというのが現状だと思っております。また、まだ4年はあるというのではなくて、あと4年しかないと考えるべきではないかと思っております。ゆえに、国内のオリンピックと言っても過言ではないほどの大イベントでありながら、いまだに周知がなされていない。また、先ほども述べましたように、市民にも情報が浸透していないという現在の状況に対していささかの不安を感じているところでございます。 今回、少しでも市民の皆さんに、えひめ国体について知ってもらいたいという思いで質問をさせていただきますので、理事者の皆さんにおかれましては、私ではなく、市民の方々に説明するというお気持ちで丁寧かつ親切に御答弁をいただきたいというふうに思うところでございます。 えひめ国体は、先ほど申しましたように、平成29年9月の中旬から10月中旬の開催が予定されており、当市におきましては、先ほど申されました5種目、女子サッカー、少年男子バスケットボール、卓球全種目、レスリング全種目、高校野球軟式の5競技が割り当てられております。 その中で、当市の国体準備室には職員が2人配置されておるわけでございますが、現在どの程度準備が完了し、また現在はどのような仕事を行っているのかお伺いをしたいと思います。後藤部長、お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 国体に向けた準備でございますが、宇和島市に割り当てられている5つの競技につきましては、現在は内定の段階でございます。来年度、26年度に正式決定となる運びとなっております。これまでの準備につきましては、競技種目や競技会期の正式決定に向けての業務が主なものとなっております。 23年度に中央の競技団体から視察を受けております。その際、指摘を受けた施設について国体の規格に合うよう、沿うように修繕や整備を行うための調査研究を行っているところでございます。 24年度からは競技役員の編成や、そして競技用具の整備計画、リハーサル大会の調査を開始しております。 また、国体時には選手、監督を初め、多くの観客が来られます。宿泊調査や民泊の調査につきましても進めているところでございます。 現在は、前年度に実施した調査に基づき、より具体的な計画を立てることになりますが、市長を初め、議員、競技団体、企業や市内の有識者などで組織する準備委員会を9月1日の選挙終了後、新たな体制のもとで立ち上げを予定しておりますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 今ほど申されました準備委員会の規模というのはどれぐらい、何名程度で、どのようなものになるかということをお伺いしたいと思います。 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 準備委員会につきましては、必要最小限ということで、それほど多い人数にはならないというふうに思っております。十数名程度ではないかと、ちょっとはっきしりした人数はつかんでおりません。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) それから、先ほど福島議員の質問の答弁にもあったのですが、現在専属職員が2名、それと兼務職員が3名ということでした。 私も体育館のほうへ行ってみましたけれども、兼職職員という3名が実際にはほとんど仕事をしていないんじゃないかと、この国体のほう。ほかが忙し過ぎるということもあろうかと思いますが、頭数だけ3名そろえたそろえたといっても、実際の仕事は専属職員の2名が行っているという状況ですので、そこらの配慮も必要かと思いますが、部長に聞いたのでよろしいでしょうか。 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 先ほど議員御指摘のとおり、えひめ国体は1953年に四国国体以降64年ぶりの地元開催でございます。もう過去の資料もない状況で、前例のない大事業となっております。今後、担当職員の増員、組織の充実強化を図っていく必要があるかというふうに考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 先ほど福島議員のお話にも宿泊の話がございました。国体、まず開会日から閉会日まで合わせて11日間あるようです。それから、3日前ぐらいから会場の設営等々もやりまして、非常に長い範囲、開催されるようでございますが、その11日間ある中で、私なりに調べてみましたが、女子サッカーでは選手、監督合わせて256人、競技役員が79人、バスケットボールが選手、監督で156人、競技役員が84人、卓球は選手、監督で460人、競技役員が360人、レスリングが選手、監督で705人、競技役員329人、高校野球は選手、監督160人、競技役員が193人となっており、選手、監督の合計が1,737人、競技役員の全員が1,045人、総勢合わせて2,782人にも上ります。これに追加して一般の観客、応援団の方々、家族の方々が宇和島に来られるという状況です。 一方、宇和島市内の宿泊施設の収容人員は1,100人程度と伺っております。選手、監督及び競技役員だけを考えても、2,782人の来宇に対して1,100人の収容能力しかない。単純計算でいきますと1,700人があぶれてしまうという計算になります。これで対応できるのでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。後藤部長、お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 現在のところ1,700人程度が宿泊できないということになりますが、これに対してどう対応するかということでございますが、昨年度宿泊施設の実態調査を実施しております。結果、市内における収容人数は、御指摘のとおり1,100人となっております。しかしながら、アンケートの回答率が40%と低いこと、また公民館や学校関係、そして寮や保養所といった宿泊に転用できる、そういった見込まれる施設が入っておりませんので、かなりアバウトな大まかな数字となっております。今後再度調査を行い、各宿泊施設への割り振りを行いながら、より現実的な数字に近づける作業を行ってまいります。 いずれにしましても、宿泊施設の不足が考えられます。今年度立ち上げます準備委員会の中で、委員の皆様の御意見を伺いながら民泊を視野に入れた協議を行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) まだまだ時間がありますので十分な精査が必要かと思いますが、公民館、学校、その他の寮、保養所等々、泊まるところはあっても一番大事なのは選手が力を発揮できる環境、十分な睡眠と食事だと考えます。 特に、今ほど申されました民泊の場合には、それこそ受け入れるところが大変そこらに心配するだろうと。今の9月、10月と申しましたら、まだまだ残暑が残っている時期で食中毒等々が大変心配になるということが考えられます。その点につきましては、どのような考えをお持ちでしょうか。あわせて部長、お願いします。 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長
    ◎教育部長(後藤稔君) まだ詳細な宿泊の割り振りは行っておりませんが、選手におきましては、きちんとした宿泊施設、ホテル等に宿泊させたいというふうに考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) それでは、今ほどの配宿の問題はもちろんのことですけれども、これだけ大きな大会を実施するためには、当然担当職員だけでは対応できるはずもなく、現在の担当部署の職員のみでは到底無理だろうと考えます。やはり市民を巻き込み、全市民的な対応をしなければ成功はあり得ないというふうに思います。そういった意味では、今ほど御説明いただきました準備委員会での協議に期待をするところでございますが、いずれにせよ市がリーダーシップをとっていかなくてはならないと考えます。市長選挙、市議会議員選挙のお話もございました。4年後の国体開催年度も、ことしと同様に選挙があるわけでございます。そのような中でも準備、大変複雑になってこようと思われます。まず、かなめとなる職員を引っ張っていくリーダー的な職員、そしてその下にそれぞれの職員、また競技に対する担当職員というのを決めていく必要があろうと思います。競技ごとの担当職員の配置、それから今からスムーズな運営が可能な体制を構築するということが必要だと考えます。 先般、4月28日、29日に丸山球場におきまして日本女子ソフトボールが開催されました。市長も始球式で見事な投球をされたわけでございますが、何といっても注目されましたのは、2004年のアテネオリンピックにおいて銅メダル、2008年の北京オリンピックにおいて金メダルに輝きました日本最高の投手、上野投手でございます。上野投手は2日間とも投球されまして、会場も非常に盛り上がったという状況でございました。 しかしながら、あれだけの大投手が来ているにもかかわらず、大勢の市民は「知らなかった」と言われております。初日にユーキャットさん来ていただきまして取材していただいて、夜のニュースに流していただきました。2日目の第2試合、昼からの試合は、それこそ会場がいっぱいになったわけでございます。知っておったら、もっともっと盛り上がっただろうというふうに考えます。 また、国体を控えた当市においては、あれだけの大会が行われたのですから、国体に向けたリハーサル的な機会というふうに考えて、市の職員を運営面、当然裏方も含めてですが、手伝いに張りつけるぐらいの市の職員の関与があってもよかったのではないかなと考えております。 これらのことを踏まえまして、国体に向けた組織、体制づくりの充実について理事者のお考えを伺いたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 国体に向けた組織、体制の充実強化と他市の状況でございますが、23年度開催の山口国体の例を見ましても、宇和島に類似している防府市というところでは、最終的に正規職員が9名、臨時職員8名の17名体制となっております。近くの周南市におきましても正規職員が14名、臨時職員9名の、ここは23名となっております。特に周南市におきましては、国体開催2年前から総務企画担当、競技担当、そしておもてなし担当と3つの専門分野に分けて対応を行っております。 以上のことから、担当職員の人員体制につきましては、年度を追うごとに相当数の増員が必要になってくるということが予想されます。今後、人事部局と協議を行いながら可能な範囲で担当職員の増員と組織の充実化を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 市長にお伺いしたいと思いますが、今ほども申しました市の職員のそれぞれの競技への参加、関与ですよね、そういう点、残業出して云々ということは無理だろうと思いますけれども、自分が興味のある種目に、それこそ市として裏方として参加するというようなことをやっていくことが、ひいては国体の成功につながるんじゃないかなというふうに思っておりますが、市長としてお考えを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(三好貞夫君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 市の職員がいろんなスポーツに参加してというのは大いに結構だろうと思っております。私としても市の職員たる者の1人3役、当然職務、それから趣味の世界、そして地元ということで、3役をやってほしいということを常々言っておりますけれども、ぜひ趣味の世界で活躍して、当然この国体に関するところのスポーツがあれば一番いいんだろうと思っております。ただ、なかなか宇和島市で予定しております5種目、野球につきましてはソフトボール等で興味を持っている、今もプレイしている人、おると思います。また、軟式野球、今野球チームも市役所にありますので、そういう面からも興味を持って参加してくれるだろうという期待をしております。 あと単体の競技力で、運営というところ、先ほど質問がありましたけれども、単体の種目ぐらいでしたら宇和島市は、依頼があればかなりのことを御協力できる体制はできていると思います。ソフトボールについては、多分余り公式の依頼というのがなかったので、余り協力をしていなかったと思いますが、野球でいけばマンダリンパイレーツ、先日もありましたけれども、市の職員、入場者の整理等、実績に行っておったと、私も目にしておりますので、やっていると思っておりますし、単体では私は能力はあると思います。 あとは国体のような大きなイベント、こういうことに対して総力を挙げてできるかというところを、体制づくりを今後もやっていきたいという思いがありますけれども、その一環として、私は昨年度のえひめ南予いやし博、これも全庁的に取り組む面でということは、最終的に国体にも生かしてくれることになろうというふうに思っておりますし、これから、この前もお伝えいたしましたとおり、伊達秀宗公の入部400周年ということもありますし、そういうところをイベントをつなぎながら、市の職員体制ということの充実を必要に応じて図っていきたいというふうに思っておりますので、また御理解、御協力をいただきたいと思います。 当然本大会のときには議員の皆様も直接興味のあるところは直接的に、あとは間接的にでもぜひ議員の皆様も御支援いただけるようにお願いをいたしたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 今の国体への議員の関与ですけれども、やっぱり4年先には、選挙の後になるんですけれども、議員たちもそれぞれの競技に張りつけて側面から見たバックアップというのが必要だと思いますが、そういう計画を市長は持たれているんでしょうか。市長にお伺いいたします。 ○議長(三好貞夫君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 競技というのは、やはり支えるとなればある程度専門的なことが要ると思いますので、自分が本当に特に興味があるというところは、ぜひとも今の時点から関与をしてほしいなというふうに思っておりまして、それを急に、前の二、三カ月になって議員さん、あなたはここの担当ですからよろしくということを言うつもりはないと理解しておいていただきたいと思います。 ただ、全体の運営等につきましては、ぜひ議員の力もおかりしなければいけないことも出てくるのではないかというふうに思っておりますので、そういう意味においての御協力というのは、よろしくお願いいたしたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 宇和島市の場合、それぞれの競技を開催する方たち、市民の方ですけれども、非常にレベルが高いというふうに思います。だから、言葉は悪いですけれども、職員の力かりんでも俺らできらい、という方たちが大変多いと思います。しかしながら、これだけ大きな大会になりますと、競技だけじゃない、移動も考える、宿泊も考える、あとの健康面も考えるといういろんな面が出てくるわけで、やっぱりそういう中では市民全体を巻き込んだ対応が必要かなというふうに思います。 職員はもちろんのこと、市、市民全体で受け入れるといった意識をもっともっと高める必要があろうと思います。そのためには国体に対する啓発、周知活動というのが重要になってこようと思いますが、その準備はどうなっているのか、部長に聞きたいと思います。 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 国体に対する啓蒙、周知活動が重要になってくるということでございますが、現在5つの競技種目は全て内定の段階でございます。会期につきましても調整中ということで、来年度、26年度に正式決定とあります。市民に対して内定や調整中といったレベルでの周知は誤解を生んでもいけませんので、正式決定を受けた後に速やかにホームページや広報等、あらゆる機会を捉えて周知を行ってまいりたいというふうに考えております。 なお、県におきましては、ゆるキャラであります、先ほど議員がお示しいただきました国体みきゃんを使って県民リレーを企画されております。これは知事や地方局長からスタートしたみきゃんのぬいぐるみを1家族、1企業を問わず、1日単位で手渡し、リレーを笑顔で行うものでございます。議員各位におかれましてもお手元にみきゃんのぬいぐるみが届きましたら、大変これからお忙しい時期にはなると思いますが、素早く笑顔で次の方へ手渡していただけますよう御協力をお願いいたします。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 懇切丁寧な御説明ありがとうございました。 ただ、もうこうやって市民には配布されているんですよ。今から云々、調整中という競技もあるわけですけれども、もうここまでになって後下がりはできない、開技場も決まって、練習場ももう決まっているという中ですから、もう一日も早く動いていただきたいというふうに切望いたしております。 それでは次に、現在の市の施設の利用による市民全体の競技力のレベルアップについてお尋ねいたします。 先ほどの上野投手の投球によって会場が大いに盛り上がったという話はお伝えしましたが、国体につきましても、ただ開催するというだけじゃなくて、市民に対して日本で最高レベルの競技を見せる、そして将来国体を目指す選手をつくる、育成するという目的もあろうかと思います。 市民、特に青少年の競技力アップのために市の施設を利用する、そういう目的を果たしているのか、十分に子供たちのために使っているのかということを疑問に思います。体育館にしても、球場にしても、まず使用料を取るというところから始まっているようにも見えます。せっかくの施設ですから費用対効果を考えるのであれば、使って何ぼ、使わせて何ぼであると思います。使わなければ意味がない、ただ古くなって朽ち果てるだけだと考えます。 この点について、教育長はどのような御意見をお持ちでしょうか。お伺いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 議員御指摘のとおり、使用料を取ることから始まっているという御指摘でございますが、市の社会体育施設につきましては、御存じのように、総合体育館初め、野球場、陸上競技場、庭球場など維持管理費は施設の老朽化も相まって相当な額になっております。当然ながら施設の使用料だけで賄い切れるものではございません。応分の負担をいただくことはいたし方ないものと、教育長としては考えております。 なお、減免の措置につきましては、合併後取り扱いが異なるケースを是正するために受益者負担適正化基本方針を定めました。主催、共催、協賛の区分に分け、減免に対する基本的な考えをお示しいたしております。どうか御理解のほどお願い申し上げたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 先ほど福島議員も申されました。非常に維持管理が悪い、一緒に見に行きましょうという話まで出たわけでございますが、やっぱり正規料金を取る以上は、それに見合った対価、きれいな球場、きれいな体育館を提供するべきであると考えます。 先般、吉田球場のほうへ行ってみました。お金を取り出したということで、吉田高校の野球部は吉高第2グラウンドで練習をしているということで、10日ほど前に行ったときには、外野に草が生えておりました。土曜日、ちょうど雨だったんですが、球場行ってきました。そしたら雨の中、吉高と川之石高校が野球の練習試合をしておりました。案外きれいやなと思ったら、金曜日の夕方、生徒を使って外野の草引きをしたそうでございます。あげくの果てに土曜日は使用料を取られて、雨の中、一生懸命、その上で7対6で吉高負けたそうですけれども、一生懸命雨の中やっておりました。会場に不平不満を言うのは、保護者のほうからは大変言われました、どないなっとるんだ、おまえ、宇和島市はと。合併してろくなことないやないかと。使わしてやれよと。あるんやけん、使えよと。使うたら草も踏まれて生えてこんやないかということを申されておりました。 まさしくそうだろうなと。格安で貸してもらっているという裏事情があれば、吉高の野球部、自然とボランティアで球場の整備もしてくれるだろうし、当然保護者も手伝ってくれるだろうというふうに思っております。今は逆になっています。銭取るんやけん、おまえらがちゃんと管理せいよというふうになっております。これで何のための球場かなというふうに思うわけでございます。この点、いかが思われるでしょうか。教育長でしょうかね。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 吉田球場につきましても、やはり社会体育施設でございますので、基本的には広く市民に御利用いただくべき施設でございます。また、通常の学校の部活動につきましては、基本的には学校施設で行っていただきたいと考えております。平日の放課後の練習につきましては、利用の少ない時間帯ですので、今後検討課題として検討させていただきたいと考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 同じ質問を市長にお伺いしたいと思っております。 やっぱり維持管理が十分にできないのなら、指定管理じゃないですけれども、吉高にある程度任していくということも必要じゃないかなと。当然県ですから県との協議も必要かもしれませんけれども、やっぱり子供らの育成、野球をやっている、球場がせっかくある、使わずに置いておくよりは使ってもらって壊れたほうがいいだろうと思いますが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(三好貞夫君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 大変難しい問題、要は今ほど教育長が言いましたように、学校教育は学校教育のそれぞれの所管のところがきちんと施設整備も含めてやるべきであろうという筋論、我々行政としては市民が生涯を通じてスポーツが楽しめるように施設整備をやっていくという役割分担がありますので、それに従って整備もしているということでございます。 ただ、あいているから全部使わせてやったらいいじゃないかというのも一つの考え方ではあると思っております。ただ一方では、宇和島のようにあいているから使わせていくと希望者が殺到して収拾がつかなくなってしまうということで、有料制ということも一定限必要なんだろうというふうに皆さんが理解しているというところもあります。 私としては、どういう方向がいいのか、やはり吉田球場を改修して、この一、二年の利用状況ということも見ながら、それからまた市民の御意見、議会の皆さんの御意見ということも聞きながら判断をしていきたいというふうに思っておりますので、もう少し時間をいただきたいなというふうに考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 私に届いた声、市民の声はそうでした。使わせよというのが声でしたので、その点を十分御理解をいただきたいというふうに思っております。 また、これは建設部長にお伺いしたいんですが、球場内は確かに教育委員会が管理しております。球場外の樹木が球場に覆いかぶさるという現状もあります。ボールが木にひっかかる、その下のその向こうの竹やぶまで行ったらハメがおるというふうな現状もあるわけですが、公園内の樹木の整備もできていないんじゃないかというふうに思っておりますが、その点どのようにお考えでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 島瀬建設部長。 ◎建設部長(島瀬円眞君) 現状をしっかり精査いたしまして、まずやれるものについては整備していくという方向で進めたいと思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 先ほどの福島議員の話じゃないですが、また一緒に行ってください。見てもらったら、かわいそうだなと、これじゃできんやろと、これで丸山球場と対な値段取るんかという批判にもつながる、その批判も十分わかっていくんじゃないかなというふうに思っております。 それから、市の共催、後援についてもお伺いいたします。 先ほどの女子のソフトボール、これにも宇和島市と宇和島市の教育委員会が後援になっておりました。どのようなバックアップがなされていたのかお伺いしたいと思います。後藤部長、お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 議員御指摘のとおり、教育委員会の後援となっておりました女子ソフトにつきまして、市の体育協議会、いわゆる体協などを通じまして、大会周知のお手伝いとしてポスター等の配布により周知活動を行っております。バックアップという力強い言葉ではありませんが、サポートをとらせていただいております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 会場費を安くするだけじゃ物足りないなと、もっともっと盛り上げていってもらったらなと。特にこの大会は去年までは新居浜で行われていた試合です。もう年間3回以上ずつ、10節に分かれて30会場で開催される。その一つを宇和島でことしやっていただいた。もしよければ来年もやっていただけるだろうというふうに思っております。 ちょっと前後しますけれども、この女子ソフト、実際に27、28が試合でしたけれども、25日、26にも練習試合を行っています。デンソーが朝9時からやっておりますので、多分前泊しているだろうというふうに思います。そうなればデンソーは4泊5日、ほかの団体は3泊4日、選手、監督等はいらっしゃったわけでございます。 選手、監督、各チーム、4社ですけれども、20人から30名、それが3泊4日、そして応援団ですが、これ会社の役員、保護者等々ですけれども50人から60人、各社来ておられました。そして一生懸命応援されたと。これに本部役員がいるわけですけれども、そうすれば延べ700から800人の宿泊があったということでございます。 この人間たちが当然宿泊する、食事もする、お土産も買って帰るんですね。球場の前で売っていたじゃこ天、どんどん売れて完売になりました。弁当も無理言ってあこやひめさん出ていただきましたけれども、これも売れました、完売しました。そうやって思わぬ需要がある。そして、せっかく宇和島まで来たんだからと言って、じゃこ天買って帰っていただく。そういうふうな潜在能力というのが隠れているんじゃないかなというふうに思っております。 商工観光課長にお尋ねいたします。こうやって、国体もそうです。選手だけじゃない、役員だけじゃない、また一般のお客さんも来ていただく。せっかく来ていただいた人を、やっぱり宇和島のファンにして帰す、そしてできればリピーターにしてまた来ていただく。だめならお土産でお中元、お歳暮に何なり特産品を買っていただくということをもっともっと努力すべきだなというふうに思っております。 当然会場近くの特産品の販売、それからパンフレットの配布、宿泊所へのプレゼントとか、おもてなし、そういうものを考えたらどうかなと、いろんな手段があると思いますけれども、そのような点はどのように考えておられますか。課長、お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 室津商工観光課長。 ◎商工観光課長(室津浩二君) 議員の御指摘のとおり、国体の開催の期間中におきましては、それぞれの会場周辺での特産品のPRとか、あと観光宣伝活動を実施することは、今後の継続的な宇和島市への観光客誘致のためには非常に必要でありまして、その意義も大きいと思われます。限られた予算になろうかと思いますが、宿泊の受け入れなども含めて市民や関係機関の協力を得まして、温かいおもてなしの心でもって最少の経費で最大の効果を出せるよう工夫しながら積極的に対応してまいりたいと思います。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) まだまだ時間があるわけでございます。それと、やっぱり民間の力を十分に使っていただきたい。物産協会、商工会議所、商工会等々にある程度任せながら、おまえらでやってみよというぐらいの気持ちがあってよかろうと思います。それがまた、よそへ出て商売ができる一つのきっかけになろうと思いますし、これまでも特産販売という形でどんどん出て行った業者の方々のノウハウというものを持っていると思っております。その力を十分に生かしていただきたいなと。そこまで職員がかかわって云々ということになりますと、とてもやれませんので、民間の活力というのを十分に使っていただきたいというふうに思っております。 話がそれましたけれども、4年後の国体に向けまして、今後のスケジュール、計画についてお伺いいたします。部長、お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 今後のスケジュールでございますが、今年度は準備委員会を発足させ、より具体的な準備に入ってまいります。先ほども申しましたが、来年度、26年度には競技種目と会期が正式決定とされます。それによりまして準備委員会が実行委員会となり、日本体育協会及び文科省による総合視察を受けることになります。 27年度は各競技に伴うリハーサル大会の決定を受けまして、28年度には各競技の全国大会規模のリハーサル大会を実施します。そして、いよいよ29年度の本大会に臨むことになりますが、こういったところが以上の大まかな流れでございます。 その間におきまして、競技施設や用具の整備、宿泊施設の確保、それと輸送交通計画、式典実施計画などを随時進めていくこととなっております。 今後とも議員各位、市民の皆様の御協力と御理解をいただきながら、29年度国体開催に向け準備を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 競技施設並びに用具の整備等々がございました。そういう中で、やっぱり本番に備えて、そのときだけ使うというのじゃなしに、その器械を十分熟知していくという時間も必要かと思います。補助金等の関係があろうと思いますが、できるだけ早くそういう器械を導入して一般の人に使っていただく、そしてその使い方を十分熟知して本番に臨むということが必要だろうと思っておりますので、そういう配慮もよろしくお願いしたいと思います。 最後に、市長に、この国体にかける思い、これで宇和島をどうしたい、こうしたいということもありましたら、市長に最後にお伺いしたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) また最初に返りますけれども、当然県も、市も、この国体によって、まずスポーツを楽しむ文化というものをより強力に推し進めたいという思いがありますし、当然その中においては選手の強化、それから底辺の拡大というのが具体的な課題になるんだろうというふうに思っております。 また一方、それと並行しながら、当然まちおこし、にぎわいづくりということについても、我々としては国体に目がけて、市民の皆さんにおもてなしの心というのをさらに磨き上げていただきまして、いい御接待ができるようなまちになりたいというふうに思っております。そういうことを国体に目がけてという取り組みが必要でしょうけれども、やはりその国体後にそれが財産となって市民の活動に響いてくるようになるのが一番理想だろうと思っておりますので、それを目指して頑張りたいと思います。何とぞよろしくお願いいたしたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(三好貞夫君) 小清水千明君。 ◆23番議員(小清水千明君) 申されるとおり、国体は一つのきっかけでしかないと思います。それで市民のスポーツレベル、生涯教育というものがもっともっと盛んになっていくことを望んでおります。 以上で、早いですが一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(三好貞夫君) 以上で小清水千明君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時より再開いたします。    午前11時35分 休憩--------------------    午後1時00分 再開 ○副議長(赤松与一君) 再開いたします。 休憩前に引き続き質問を行います。 それでは、椙山義将君の発言を許します。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 無会派の椙山です。 いよいよ今期最後の本会議となりました。いつものとおり私のペースで質問内容は絞って市長に集中して行います。今期最後ということで、我々議員も市長も改選を前にして有権者を意識する時期であると存じますが、決してデモンストレーションやパフォーマンスにならぬことを心がけて質問いたします。一問一答ではありますが、質問内容はできるだけ事前に通告しておりますので、市長も率直に、また簡潔に答弁していただくことをお願いいたします。 さて、宇和島市を取り巻く環境、特に経済は、昨年自民党への政権交代、そして安倍政権誕生による異次元の金融緩和や、経済成長重視のアベノミクスへの期待から急ピッチで上昇した株式相場、そして円安でしたが、5月下旬の乱高下、6月に入り東証の売買代金の6割を占めている外国人投資家ヘッジファンドの決算期を控え、利益確定売りによりアベノミクスに陰りが見え、過剰な期待を抱き過ぎたとの声もあり、今後の動向は不透明であります。 現在のグローバル経済の中で、株や円相場だけで一喜一憂してはならないと考えます。我々地方経済の上昇はいつでしょうか。今でしょうと言いたいところですが、まだまだ先が見えないのが現実ではないでしょうか。 そうした中、さきの本会議で石橋市長が出馬表明をされました。市政をつかさどる大役を長期にわたり務められ、大変な御苦労があったと存じますが、引き続きその職を担う覚悟にまずもって敬意を表します。 しかし、出馬表明ともとれる3月議会の答弁で、私と見解の相違についてまず質問いたします。 それは市長が「皆さん御存じのとおり、合併前に1期、そして合併後に2期、実際には合併前に半年という期間がありましたけれども、自分としては今3期やらせていただいている。新市になっては2期ということで、長期になっているということを時々考えたりもいたします。」と述べられました。しかし私は、石橋市政は3期ではなく、しっかり4期であるということであります。それは、4回の市長選挙を行い、四度市民から信託され市長を続けているという事実であります。 石橋市長は謙虚な態度でこのように述べられたとも考えますが、うがった見方をすれば、余りにも長期政権としてマイナスになる印象を拭う計算があってのことと意地悪な考え方もありますが、まず市長の所見をお伺いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 3月に答弁させていただいたとおり、議員さんも書いていただいております。そのときの言葉としては、今議員さんが発言ありましたように、合併前に1期、そして合併後に2期、実際には合併前に半年という任期がありましたというふうに言葉で言わせていただきました。 それを正確に言いますと、当然、履歴書風にいきますと、13年2月から1期目のスタートをいたしました。17年の2月までが私の1期目の任期で、残念ながら、そこで合併をして新市の選挙をやりたかったわけですけれども、諸般の事情で合併が8月にずれ込みました。よって私の任期切れということで、17年の1月にまた選挙があって、実際の任期でいきますと17年の2月から、合併が8月1日でしたので、実際にはその直前7月31日になるんだろうと思いますが、半年間弱の任期があったというのは事実でございます。それからまた新期になって、今2期目をほぼ終わりかけているというところで、このとおり私としては言わせていただいたつもりです。 それをどういうふうにとられるか、これはもう、答弁のところですので履歴書風には言いませんでしたけれども、やはり人生いろいろ、男もいろいろ、とり方もいろいろなんだろうというふうに私は思っておりまして、皆さんが聞いたときにどう思われたかは、やはりその思われた人の感覚でとっていただく以外ないのかなということであります。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 大体そういう答弁があると予測はしておりました。というのは市長、長さじゃないんですよ。要はその2期目、半年でしたが、その半年が宇和島市にとって、僕の感想ですよ、本当に宇和島市にとって今までの歴史にないような暗い出来事があった暗黒時代だと僕は思っているんですよ。といいますのは、宇和島市にあれだけの、多いときには十何台の右翼の街宣車が市庁舎を中心にがんがん回ったのはちょうど2期目のときですよ、市長。ちょうどその2期目のときに、宇和島市の歴史上なかったようなことが起こったのもあの時期であったんですよ。 まあこの問題は後ほどゆっくりやりますので、それを含めて、長さじゃなくて、要するに大事なこともあったというのは、その時期に宇和島市の市長の13年に及ぶ市長生活において一番大きい事業、市立病院の改築もあったわけですよね、200億もかかった。そういう時期なんで、長さじゃなくて非常に大事な一期だったんですよ。だからそういう意味で僕は言っているんですよ。それをもう一回、それについて答弁してください。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 今の、短い間にそういう大変な重要なことがあったというのは事実でございまして、そういうとり方をすれば重要な時期ということで長さでないということには私も御賛同いたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 今言ったように、この問題後ほどまた触れますので、ちょっと視点を変えます。 第1期石橋市政は、今市長が言ったように平成13年2月にスタートしました。その前の年に、平成12年4月に前の柴田市長が、財政非常事態宣言を宇和島市広報で全戸に配布しました。柴田市長3期の最後の年でありました。当時石橋市長は市議会議員2期目だったと思いますが、非常に厳しい財政状況の中で、その年に市長選挙への出馬の決意をされたわけですね。そして翌年、今言った平成13年1月に市長選挙があって、平成13年2月に石橋市政が誕生したわけですが、今言った、まず特に財政問題ですが、前柴田市長時代に始まった財政再建のための財政健全化計画と公債費負担適正化計画の財政再建2本柱と、それに行政改革大網を策定し経費削減の方向性は既にスタートしておりまして、石橋市長誕生の折にはそのようにいろんな意味で方向性が決まっていたと私は思っておるんですが、そのときの石橋市長の決意のほどをお伺いしたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 当然、市長になる前、私は一介の市会議員でございまして、そのときに財政の大まかな厳しさというのは今言われたように理解しておったつもりでございます。ただ、中身についてはわかっていなかった。そんな中でそういうふうな財政再建の問題、それから市の効率化の問題等、いろいろ前市長のときに計画が上げられました。私としてもこれを早く実行しなければ大変なことになるんだろうなということを思いました。そういう意味で、私は立候補するときには一番には財政改革ということをスローガンに立候補させてもらったつもりでございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 市長、僕はよくやったと思っているんですよ、財政再建に関して。本当に当時の財政課長も総務部長もみんなが、我々議会も一緒になって宇和島市の財政再建に取り組んだということで、よくやったと思っているんです、本当に。その中で、財政健全化計画は、土地開発公社と住宅協会の負債額が、古い話ですが平成2年度で約140億、土地開発公社の不良債権が108億で、住宅協会が32億でした。普通会計の標準財政規模が121億でしたから、当然、いずれにしてもこのような数字ですから県の指導によって財政健全化計画を策定し、平成12年までに解消する予定であったんですね、当初の計画は。しかし、その中で平成7年度末には140億あったのが72億まで減少しました。順調に削減していったということですね。しかし、平成8年度決算において起債制限比率が15%を上回ったために……    〔「150じゃないんですか」と呼ぶ者あり〕 ◆5番議員(椙山義将君) 15%ですよ。起債制限比率、起債制限比率ですよ。市長、間違うたらいけませんよ。 それで、結局2本立ての財政再建計画になって平成18年度まで延長したわけですが、財政再建計画のほうはですよ。今でも、ただ土地開発公社の借り入れはあると思うんですが、今の状況をちょっと教えてください。 ○副議長(赤松与一君) 笹山総務部長。 ◎総務部長(笹山誠司君) 土地開発公社の平成24年度決算における貸借対照表の負債額につきましては、約17億9,000万円となっております。これに対しまして、現在保有している用地としましては、それぞれ簿価でありますけれども、開発中土地である大浦湾埋立地、これが約16億8,000万円、その他の代行用地が2カ所で約7,000万円となっております。なお、住宅協会につきましては、不良債務の解消が平成17年度をもって終了し、その役割を終えたことから平成19年度に解散しております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 今ほど答弁にあったように不良債務を解消したんですが、これはもう今からの問題ですので、今から我々議会も一緒になって取り組まないといけないのは大浦の埋立地だと思うんです。やはり3.11があって、あの大浦の埋立地の価値が下がってきておりますので、そういった意味においてはこれが負の財産になりかねない問題がありますので、これは今から理事者と我々議会も取り組んでいかないといけない問題と思っておりますが、先ほど申し上げましたように、一応財政再建に関してはよくやってきたと、私はこの点について非常に評価しております。ちょっと褒め過ぎたかな。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 合併前2期、新宇和島市2期中には、大きな事業として市立宇和島病院改築、高速道路開通、丸山陸上競技場と多目的競技場、きさいや広場、そして九島架橋着工など、今年度もすごい多くの事業があり、大変、任期中には多くの大事業があったと思っております。その一つ一つを事業評価しますと大変でありますし、そこで私は総合的評価と注目度の高い事業についてお伺いしていきたいと思います。 まず、市立宇和島病院改築についてでありますが、この件だけでも詰めていきますと大変なことになってきますので、ある意味省いていく部分もありますが、特に3.11があって耐震の問題等の免震構造になっておりますが、今回も陳情が出ているような問題もありますが、一応これについては直接的には触れずに、間接的に触れようと思います。まず、市長にお伺いします。 新病院開院して5年になりますが、改築した今の病院ですね、この病院の市民の評価はどのように受けとめておられますか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 改築前の病院、これがもう余りにもひどい状況であったということで、私としても一日も早く改築をしたいと、それはもう議員の皆さんも当然同じ思いであったと思います。そういうことで、私が市長になってから最大の課題ということで改築に取り組んできました。そして、ようやく完成を見たのは4年後といいますか、新市になってからということでございますけれども、完全に完成する前に、前の病院が余りにもひどかったということで、入院病棟及び外来病棟については本完成の前に一時的に開院したときがあります。 そのときは残念ながら、入り口が大変狭い、そしてまたそこに診察を受けに行くのに入る玄関が仮設のものでしたから動線が大変複雑になってわかりづらい。それからまたこれは完全に解消されたわけではないんですけれども、エレベーターの階数表示がないとか、非常階段が3階以上ないじゃないかというようないろんな批判もありました。そのうちの大きな、動線がわかりづらいということについては、今本格的に全館完成してからは非難の声というのはあんまりなくなったんだろうと思いますけれども、階段がないとかエレベーターの表示がないというのは今に続いている、疑問に思っている方もおられるかもしれないなということで、100%市民の疑問を解消できる施設ではない、それも事実かもしれません。 しかし、全般として見ましたら、やはりあれだけの病院を改築したということにおいて、県下でも大変高い評価をいただいておりますし、何よりもうれしかったのは、医師が改築中も含めて、全国ではどんどん減っていって診療ができない、その状態がよその病院では今でも続いている、そんな中において、市立病院は改築前のときは60人そこそこの医師の数でした。ただそれからだんだん改築中もふえて、改築できたころには80人程度の医者を確保しておったと。ことしの4月初めのお医者さんの数は何と99名です。それだけ医者も喜んで来てもらえる病院になったと。 その結果において、宇和島においては基本的に救急の問題等受け入れを拒否する、市民とか近隣の方々を受け入れ拒否するというような状況もなく診療活動、医療活動を続けているということで、私として、市民としても大変喜んでくれているんだろうなというふうに思っております。 ただ、細かいところでは先ほど言いました、細かいと言ったら語弊があるかもしれませんけれども、エレベーターの階表示、それからこの前、ついこの間も言われたのは、車椅子で特別室、一番いい特別室で、車椅子で洗面のところを使おうと思ったら椅子がつかえて入らなんだということを言われました。そういう、多少問題のところはあるということですけれども、これが多少と言ったら語弊があるかもしれませんけれども、そういう批判改善の余地はまだまだあるのかもしれませんけれども、おおむね、私としては市民の方にもサービスできるふさわしい病院ができたと思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 今、市長が答弁したように、病院の存在価値として、宇和島市民病院は今おっしゃったようにすばらしいものなんですよ。僕が今あえて申し上げたのは、病院そのものの内容じゃなくて、当然内容は伴わなければいけないんですが、事業として、施設としてのことをちょっと言いたかったんですが、今言うたように、病院施設そのものは一般市民の評判はあんまりよくありません。新しい病院の割には機能的ではないとかそういう声をいろいろ聞くわけですが、細部にわたって申し上げませんが、基本的な設計、コンセプトが今のニーズに合致していないように僕は思うんです。 そこでお伺いします。私が今回あえて市長任期中の事業評価として捉えるのは本病院事業の経緯についてであります。8年から10年前のことでありますので、理事者側にも市長以外の担当者はほとんど退職されて、記憶も曖昧ではあると思いますが、できるだけ当時の資料も提出しましたので、議員としての責務と品格を持って、会議録や新聞で報道された事実だけを申し上げて質問をいたします。 まず、平成15年11月に、設計業者が指名型プロポーザル方式により昭和設計に決定しましたが、選定方式としては当時、一般または指名競争入札とか、大きな病院ですのでコンペ方式--これが一番多かったと思いますが--があります。当時私も特別委員会のメンバーではありましたが、メンバーも何なんだというような方式であったわけです。いわゆるプロポーザル方式、企画競争方式ですね。このプロポーザル方式になった経緯をお伺いしたいのと、また、選定委員会のメンバー、たしか7名の委員だと思いますが、それはどのようにして選出したのか質問いたします。 ○副議長(赤松与一君) 笹山総務部長。 ◎総務部長(笹山誠司君) 議員御指摘のとおり過去の事実でございますので記録に基づきまして御報告申し上げます。 設計業者の選定につきましては、当時の担当部署であります病院改築対策室によりまして、国土交通省四国整備局との協議が行われております。その協議等の内容から判断しますと、金額のみの競争である入札や、作品を比べ決めることによりその後の汎用性に乏しいコンペ方式よりも、能力を評価して相手方を決めるプロポーザル方式がふさわしいとの報告があり、最終的に市の結論としてプロポーザル方式が採用されたというふうになってございます。市のほうの結論が出ました後、当然のことながら議会の特別委員会のほうでも御説明申し上げまして、同意を得たということでございます。 次に、選定委員会のメンバーの選出でございますが、まず、愛媛大学には建築学科がありませんでしたので、いわゆる学識経験者をどのように選ぼうかという議論があったということでございます。早稲田大学理工学部建築学科の古谷教授にお願いできることになり、加えまして東京のほうで先生と何度も病院建築の仕事を一緒にされた御経験のある当時厚生労働省国立病院部医療指導課長補佐であった辻さんという方にもお願いできるということになった。さらに、従前から御指導いただいておりました国交省四国整備局の営繕部長であった土屋さんにも御快諾いただいたということでございますので、いわゆる建築部門としてはこの3名の方にお願いをするということに決まっております。 一方、医療部門としましては、審査会当日にはそれぞれ御退職、昇任をされておりましたけれども、メンバーとしましては、選出時の職名で言いますと柴田院長、市川副院長、そして近藤名誉院長、さらに看護部門の有識者ということで愛大医学部の河野看護学科長と4名の方にお願いすることとなりまして、7名の委員会を組織したというふうに記録されております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 今、総務部長から説明あったんですが、当時、日本でも有数の設計会社12社が指名業者になっていたわけです。その中には、特に病院というか、設計会社そのものでも実績のある日建設計とか日本設計、久米設計、山下設計、岸本設計といって、大きな名高い設計会社も入っていたわけですが、選定委員会の折には設計会社の名前を伏せて、ABCDでやったわけですね。その結果、今言われたように早稲田大学理工学部教授の古谷教授中心に、コンセプトがある意味でいえば企画の方法で決めているわけですから、プロポーザルで決める割には決めるときは非常にコンセプトがいいということで当時決まったと思いますが、もう一度、これは市長にお伺いしますが、要するに、いろんな話もありますが、やはり設計会社が基本になりますので、5年たって、結果として今言ったように設計コンセプトとして今の病院がよかったかどうかというのは、なかなか市長としては言いにくいこともあるとは思いますが、ちょっとお答えください。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 今の病院、外来患者を2階で受け入れるというのは皆さん議員もそのほかの方も御存じのとおり、宇和島市立病院の敷地というのは今の日本のあれぐらいの病院の規模からしますと大変狭い、はっきり言って。普通のところは大体4から5ヘクタールある敷地を構えてああいう病院を建てております。ただ残念ながら宇和島市の場合は、旧市内といいますか、市内部においてそれだけ広い土地を確保することができなかった。そういう土地のまず大きさの制約があるという中において、今のような格好の、2階に上げて受付部分を旧の病院があったところに後で増築してそっちで受け付けをして、実際の診療は橋を渡って裁判所のあったところに建っておる今の外来診療科及び上に入院病棟がありますけれども、そういう構造にせざるを得なかったというのは、私は極めて道理なんだろうと今でも自分でも思っておりました。変な設計ではないというふうに思っております。 ただ、細かいところでは個人の判断というのはいろいろあるというところですけれども、あと、設計の中で大きなところでいきますと、先ほど来言っております非常階段が3階以上ないじゃないかというのは、これは設計者の意図ではなくて国の法律によって、あれぐらいのうちのような大きな病院になると、ふだんは階段を使わせずに移動をさせる。もし万一事故があったらいけないということを考えているんでしょうけれども。万一のときには非常階段が自動的に通れるように扉が開くというシステムは、これは法律でそういうふうに決められたというふうに私は理解しておりますので、非常階段がないというお叱りを受けるときには、そのことは担当のほうから今でも説明は多分していると私は思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) この病院事業をきっかけとして、プロポーザル方式はその後の事業で非常に宇和島市が取り入れてきた方法ですね。プロポーザルの場合、選定委員に民間の各種団体の代表を選んで選定委員にしてやっていく方法が、その後の事業で多くありましたよね。現在でもやっているわけですが、このプロポーザル方式については、市長の見解、改めてここで披露してください。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) プロポーザル方式の特徴、先ほど総務部長が総論として言いました。一番のいいのは、業者を選んで相談をいろいろみんなで検討しながらいい方向性を見出すことができるということで、業者が決まったから全て決まりということではないということで、今の時代にはふさわしいだろうというふうに思います。 ただ一方で、そういうことですので時間がかかるという欠点があります。 そういうことを考えながら、私としても大きい事業、そしてまた時間的に十分準備の時間をとれるようなところはプロポーザルでやってもいいのかなと。ただ日常的なのはほとんどが入札方式、そしてまたコンペ方式というのもやっているということで、あわせながらその時々の必要性ということで判断しているということです。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) そこで、去年の12月議会で私が取り上げた特別養護老人ホーム、これもプロポーザルですね。要するに選考委員のメンバーを決めて選考委員が選定していくと。しかし、その12月議会の答弁で市長は、その選定委員には半分以下の権限しかなく、自分の、いわば市長の政治的判断で業者決定したと答弁しましたよね。業者選定で政治判断というのは非常におかしい。正当性に欠けると思いますよ。僕2回聞きました。市長、本当に政治判断ですねと言ったら政治判断と答えましたが、しつこいようですが、この件についてもう一度答弁お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 今、議員の御指摘の特別養護老人ホームの選定については、プロポーザル方式でも何でもありません。諮問した、検討をお願いした委員会というのは、介護保険の正式名はちょっと忘れましたけれども、急ですから、毎月活動していただいている介護保険にかかわっている民間の方も入った委員会に、まず業者のプレゼンを聞いて、いいと思うところを選んでくださいということでお願いをしたということで、そのために選んだ委員会でも何でもありませんので、ぜひそこだけは御理解をしておいていただきたいと思います。 もう一つ、前回私も言わせてもらったのは、その委員会でやっておって、その前の小規模の施設の選定をしたときにその委員会にお願いをしておったわけですけれども、なかなかやっぱりその委員会の名前がみんな知っておって、業者からいろいろ働きかけもあったんでしょう。委員会が終わったらもう閉会もしないうちにどこかに電話をして、ここはこうなったけんな、ということを言いよるような話が出てきたというところで、私としては慎重を期すべきだということで、それと今までの介護保険の流れでその委員会の意見を聞くということはずっとやっておりましたので、それを一遍にやめるのは私としても申しわけないとか変な流れになってもいかんということで、お願いはするけれども最終的にはこちらで結論しますよということをお断りをして、検討していただいたということでございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 業者選定の方式については今後またいろいろな場でどんどん話し合いしていきたいと思っていますので先に進みますが、平成17年6月本会議、いわば旧宇和島市最後の議会ですね。その議会で共産党の加勢山議員の質問に対する助役の答弁でありますが、まだ工事入札は終わっていません。工事入札前の議会でありましたが、次のように答弁しております。まず質問のほうが「JV共同企業体は、助役、何社であったでしょうか。」の問いに「5社だったと思います。」と答え、さらに「5社ということでありましたが、私のところへ届いたファクスによると」ということで、そのJV5つの、3社JVだったので全部社名を言ったんですね、議員さんが。それについて助役さんが「はい、間違いありません。」と答えました。 これは、一般競争入札の適切な活用によると指名業者名の公表時期については入札前には明らかにすべきではないという主旨から逸脱したものだと僕は考えていますが、昔のことを言って何ですが、市長、当時横にいて市長が嫌な顔をしたのを覚えているんですが、もう一回振り返ってお伺いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 私が嫌な顔をしたかどうかはちょっと、もう今としては覚えていないですけれども、議員の発言のとおり、このように5社が間違いないということを当時の副市長が答弁したんだろうと思います。それについては、今になって思えば不適切なことであったと。私としても当然、それについてはお答えできませんと言うのが答弁の常道であったというふうに思っておりますが、残念ながらこういう答弁になったと。 ただ、当時の議員さんの何人にまでこういうファクスが届いたかもわかりませんけれども、議会という中において出どころもわからない、発信元がわからないような情報をもとに発言をされることにも、やはり私としては不適切ではないかという思いもあって嫌な顔もしたかもしれません。これについては今となってはどっちもどっち、どっちかと言われたらそれは不適切でしたと言う以外にないかなというふうに思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 市長が今訂正したから僕もあんまり強くは言いませんが、どっちもどっちではないですよ。出どころも当時の議員さんははっきり言いましたよ。愛媛新報の井谷さんからファクスが来たと、ちゃんと出どころも言った上で質問したんですよ。だからどっちもどっちという表現はおかしいし、まあ今、市長が訂正しましたのでそれ以上は言いません。 この後、平成17年7月14日に宇和島市立病院改築工事の入札を予定通り実施し、落札JV業者が決定しました。それからしばらくたって、7月27日付の各新聞、これは愛媛新聞、毎日新聞、朝日新聞全てですよ、各新聞を読み本当に私は驚きました。その記事は、入札に絡み宇和島署は7月26日、2名を職務強要で逮捕したという記事であります。 調べによると、6月29日、30日両日、宇和島市役所を訪れ、石橋市長や助役と面会し、「入札を白紙撤回しないと右翼の街宣が続く」などと入札を断念させる目的で脅迫した疑いで逮捕と各新聞に報道されています。これは警察発表の記事ですね大体。だから、私がここの中で疑念に思うのは、脅迫された日より入札日の方が後なんですよね。しかしこの点について我々が立ち入ることは控えますが、問題なのは、市長と助役がその後刑事事件に巻き込まれながら入札を予定通り行ったというのは、私は疑問があるんです。それについて答弁お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) まず、椙山議員のこの発言ですけれども、解釈がちょっと違うんではないかと。少なくとも私の解釈は、今、議員がおっしゃられたとおり入札は7月14日に執行いたしました。問題のお2人がお越しになったのは6月29日、30日、この日だったと、今となっては確認しようがないんですが、警察のほうでこういうふうな発表になっているので間違いないというふうに思います。そのときに来られて、議員が言われたとおり入札を白紙撤回しないと右翼の街宣が続くぞということであったと。ということは、入札を白紙撤回というのは7月14日に執行した入札を、これを事前に6月末に来てやめろと言われたと私は理解しております。ですから何ら全然おかしくない。入札をやめなさいということで、やめてほしいという話であったということです。この、議員さんが言われたように入札を白紙撤回しないと右翼の街宣が続く、入札を白紙撤回しないとというのは、議員は多分入札が終わって受注したものを発表せずに流しなさいということでしょうけれども、この文章の流れからすると、私は入札自体をやるなという圧力であったと。 その当時いろんな圧力がありました、はっきり言って。もう本当に情けないとか腹の立つようなものもありました。でも私としては決められたことを決められたとおりに、できるならやっていかなかったら、何をしても反対の人は文句を言う。その最たるものが、もしこれで入札を延期したらどういうことがあったかといいますと、その当時県のほうで、県の木造の武道館、あれの入札、工事に絡んで、工事の不良性ですかね、市立病院の入札に手を挙げようとしておったところが指名停止になりました。これをもし入札を延期したら、市長は入札指名停止になっている人の、業界用語でいう喪が明ける、その期間を稼いでいるのではないかということも言われるということもありまして、私は自分の任期の間に予定どおりやっている仕事というのは基本的に予定どおりやっていく、それで通してきたということでございますので、ぜひ御理解ください。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 市長、今ちょっと重大なこと言いましたよ。今の、これは当時の記事ですが、新聞の記事どおりに言ったんですよ。ですから警察発表もちょっとおかしいのか、毎日新聞ですので毎日新聞の記事がおかしかったのかはわかりませんが、今言ったように入札前にその2人が来ておるんですが、でも、そのときに加勢山議員が質問で言ったのは、市長、業者なんかとやたらとお会いになるのはよしたほうがいいですよと、いろんなうわさがありますから業者と会わないようにしなさいと言ったら、市長は、私はどこの業者が来ようと会いますと。今までそれでやっていますと、ただ今後は気をつけますと言ったのが6月の議会ですよ。その後、6月29日、30日に2人が来ているんですが、その2人を市長室にお入れになられたんですか。どうですか、29日、30日にその脅迫された2人を市長室にお入れになったんでしょう。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 多分、場所ははっきり覚えていないんですが、市役所でお会いしたというふうに思います。そのときには、なぜかといいますと既に黒い街宣車が市役所をぐるぐると回っておりました。これは大変市民に対しても御迷惑をかける、申しわけない事態なので、私としては街宣車をできることなら速やかに宇和島から退去してほしいということで考えておりました。そのために必要があるんだったらちょっと会ってみようかと、その件でということであったと思いますので会ったと思います。この件については事前に警察にも届けて対応したという次第でございます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) 何で僕は先ほど市長の答弁で重大なことを言ったと言ったのは、県武道館に絡んで指名停止になったスーパーゼネコンがあって、そこを入れるために入札日をおくらせたと思われたらいけないから入札したんだということだったんですが、そういう意味だったでしょう。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 思われたらいけない、断定ではありません。あくまでも可能性が、もし入札をおくらせたらそう言われる可能性があるというふうに私は想像したということです。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) もうこの件は、こうやってやりよるとここは裁判所じゃないので僕もこれ以上は追及しませんが、先ほどから言うように、何でこのように私がこの8年前のことを取り上げて言うかというと、本当に市長2期目のあの半年間は、僕は本当に宇和島の歴史にとって暗い歴史だったと思うんですよ。いろんな疑惑が持ち上がった時期だと思うんです。ですから、あえて8年間たって、今まで議会等々でも何もこの問題について言われたことがないんで、僕はあえて、改選前ですのであえて今回申し上げました。もう市長、これでこの件についてはやめますが、今言ったように僕にとってはあの半年間の一場面一場面が余りにも衝撃的なものでした。このことについては個人的なことになりますので、もう余り触れることは避けますが、全然話変わりますが、歴史に残る偉人の言葉は教訓となり、心に深く染み入ります。西郷隆盛は「敬天愛人」天を敬い人を愛する。大久保利通は「為政清明」私心のない謹厳な姿勢。吉田松陰の辞世の句は「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」など、どの言葉にも通じるのは清廉誠実な英雄として今も我々の教訓になっておるということです。 石橋市長も施政方針でのワンフレーズが非常に得意であります。今年度は「宇和島ルネッサンス」、昨年度は「もう一度本質に帰る」などなどです。4年に1回の市長選での選挙パンフレットにもキャッチコピーがその都度載っております。4年前の選挙は「『宇和島力』強化のとき。常に挑戦者でありたいガラス張りの市政を貫きます。」でした。さきの3月議会で再出馬の決意を述べられました。その折に「私としては自分として、市長として、なってから最初に言わせていただきました地域の振興ということを何とかしてやりたいということで取り組んでおりますけれども、今まで結果を出せなかったところがあります。」でしたね。市長4期12年と半年、リーダーとして今まで結果を出せなかったことが、市長として最初に決意した地域の振興だったということですね、今の言葉は。1期目の市長選のコピーは「変えよう宇和島変わろう宇和島」でした。2回目のコピーは「20世紀型(密室・利権)21世紀型(透明性・公平)どちらを選びますか?石橋ひろひさはクリーンでフェアな21世紀型の政治家です。」そして、「至誠にして動かざるものは末だ之有らざるなり。」これは吉田松陰の言葉ですが、これを使っていますよね。 市長、このようにいろいろと振り返るときに、長きにわたり4回の市長選挙、そして市政運営、本当に御苦労さまとねぎらいを申し上げたいと思います。「権腐十年」私が昨年12月議会で一句詠ませていただきましたが、これ実は「権腐十年」は、昨年3月本会議で市長がおっしゃった言葉ですよね。市長が言いましたね。私は、今期市議会に復帰し一貫して質問等で言わせていただきましたのが市政マネジメント、市政運営であります。いつも私が引用しますが、ドラッカーは言っています。「トップマネジメント・チームは機能しなければならない。①それぞれの担当分野において最終的な決定権を持たなければならない。②自らの担当以外の分野について意思決定を行ってはならない。ただちに担当のメンバーに回さなければならない。③仲良くする必要はない。尊敬する必要もない。ただし、攻撃しあってはならない。④チームにはキャプテンがいる。キャプテンは、ボスではなく真のリーダーでなければならない。」とドラッカーは言っています。 しかし、私が4年のブランクがあって今期市議会に復帰して行政を見てみますと、今の宇和島市行政は硬直化ですよ本当。機能障害。僕と一緒。機能障害になっていると感じますが、やはり市長が余りにも偉大な権力者になったんじゃないですか。僕はそう思います。どうですか。言いにくいでしょうが、どうですか。 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 先ほど来出ておりす「権腐十年」、私も10年を過ぎておりますのでそういうところもあるのかなとは思います。しかし、自分としては、そういうことを言われないように常に謙虚な気持ちでやっていかなければいけない。これがやはり自分のメンツのために、こういうことにということでなってきだすと市長の資格はないというふうに思っておりまして、それだけは自分として肝に銘じて、そうならないように、言われないように頑張っていきたいというふうに思っております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 椙山義将君。 ◆5番議員(椙山義将君) いずれにしても市長を選ぶのは市民であります。そういうことですので、ただ、市長、これは本当に個人的な思いですよ、個人的な部分の思い。市長は、大好きなサッカー、来年はワールドカップがブラジルであります。どうです、ゆっくりと、ゆっくりとサッカー観戦に行ったらどうですか。たしかコンフェデレーションズカップ、今やっていますよね。日本は3対ゼロでブラジルに負けましたが。やっぱりこれが、ブラジルがトップマネジメントチームですよ。ピッチのどこにも隙がない。ああいうのがトップマネジメントチームなんですよ。だから、これ以上は申し上げません。これ以上は申し上げませんが、僕の思いはそういうこと。市長は本当によくやった。よくやりました。本当にゆっくりサッカーでも観戦してほしい。これが僕の気持ちです。そして、今言ったように、硬直化した、機能障害を起こした行政を立ち直らせてほしい。ということで、いつものとおり最後に一句詠ませていただきます。 リハビリの極意は兎に勝った亀。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(赤松与一君) 以上で椙山義将君の質問を終わります。 次に、松本 孔君の発言を許します。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) 公明党の松本 孔でございます。 通告に従いまして質問をいたしますので、明快な答弁をお願いいたします。 第1番の南海トラフ最終報告よりということで質問をさせていただきます。 このほど内閣府では南海トラフ地震対策最終報告を出し、県も南海トラフ地震の被害想定を出しました。内閣府報告では、予知は困難、避難所は不足、家庭での備蓄は1週間分と、結局、自助、自立の必要性が浮き彫りになりました。 これまで東海・東南海、南海地震の脅威が叫ばれても、備蓄はそのうちに、懐中電灯はどこかにあるだろうというような個人世帯もまだまだ多いと思います。行政が防災・減災に努力を尽くすのは当然でありますが、かつてない甚大な広範な被害が想定をされております今、災害からみずからの命を守る、そういう意識を高めることは不可欠であるというふうに思っております。 住む地域、場所で、予想される被害状況も個々に違ってきます。これまで避難路、避難場所を決めてはいましたけれども、住民からは、あの道で逃げられるわけがないだろう、避難場所が一番危ないじゃないかというような声も本当に多く聞かれるわけであります。地域をくまなく知っている住民主体で計画を立てて、住民が行政に提案をして、行政が検討する住民主体の避難計画を検討されてしかるべきであるというふうに思っております。 和歌山県の串本町というところでは、町内の各地区に自主防災組織を対象にした補助金制度を拡充いたしました。これまでは組織の設立時だけに資機材購入費といたしまして補助金を交付していましたが、宇和島市と一緒です。2012年度からは備蓄資機材を修理するときや自分たちで津波避難路を整備するときにも交付をいたします。津波避難路の整備に対する補助金では、自主防災組織の住民に、自分たちで津波避難路を整備する場合に資材の購入費などを補助、補助対象額の上限を30万円として9割を補助、補助は1組織に1会計年度で1回となっております。 町の総務防災グループはこう言っています。各地区から避難路整備の要望が115件届いておりますが、全て町が整備するのは困難だというように説明して、小規模な工事であれば自主防災組織が主体となり、町の補助を受けて取り組んでほしいと、こういうふうに語っております。 内閣府の防災情報のページには、和歌山県の大水崎自主防災組織による手づくりの避難路整備が詳しく紹介をされておりますけれども、そのほかにも東日本大震災以降、自主防災組織が避難路や資機材を整備する際に、自治体が補助金の上限を増額したり使い勝手を改善したりして、手づくりの避難路整備の後押しをしております。自治体の防災担当者は、住民が協議して対策を考えることで防災意識も高まっているというふうに話しております。 また、白浜町というところでは、2011年の6月、自主防災組織などの施設整備に対する補助金の上限を10万円から50万円に引き上げまして、これまでに避難路整備や無線購入費など28件に交付しております。すさみ町というところも11年9月から上限50万円の補助を開始して、本年度は39地区中37地区が利用しております。 11年度から制度を利用している大古地区は、谷沿いの山道を利用して3カ所の避難路の整備を計画しておりまして、これまでに2カ所を整備いたしました。13年度にそれぞれ手すりをつける、そして残り1カ所の避難路整備は14年度に計画しているそうで、この区長さんはこう言っています。高齢者が多く、避難路は必要と思っていたが、区単独での整備は難しかった。今は町に申請するだけで済み、すぐに対応してくれて助かると、こういうふうなお話です。 田辺市でも津波避難路整備に上限80万円の補助、新宮市も津波に備えた避難路の設置や改修に対しまして補助金を出しております。20万円までの整備は全額補助、20万円を超える分の整備費は補助率で10分の7、つまり100万円かかった場合には20万円プラス80万円掛ける10分の7ということで、76万円の補助をするということになっています。補助の最大で146万円までということです。補助対象は市内の自主防災組織というふうになっております。 我が市においても我々の地域では避難路の整備なんか全然なっていないと、防災訓練する前に避難路を整備してくれと、こういうような要望も数多く聞いております。住民の要請に応えるためにも補助金制度の拡充を図るべきであるというふうに考えます。また、避難路ができても今後それを活用して維持していくのは地元です。行政による避難路整備とともに自主防災組織による手づくりの避難路整備、このことに補助金を出すということが今後の防災にとって有効ではないかというふうに思っておりますが、この点についていかがでしょうか。 総務部長お願いします。 ○副議長(赤松与一君) 笹山総務部長。 ◎総務部長(笹山誠司君) 当市におきます避難路の整備につきましては、議員も御承知のとおり平成24年度から愛媛県緊急津波対策推進事業によります整備を進めております。実績につきましては、平成24年度が事業費3,599万4,250円、施工件数で28カ所でございます。平成25年度の計画は、事業費で6,075万円、施工件数で40件程度を見込んでおります。 今ほど申し上げましたような件数でございますので、各自治会への避難路整備に関する要望調査をもとに現地調査を行って、緊急性の高い避難路から選定して実施をしておるということでございます。 この2カ年の事業では、事業費、箇所数それぞれ限界がございますので、自治会のほうからの全要望箇所について整備することはなかなか難しいと言わざるを得ません。したがいまして、先ほど議員のほうから御指摘ございました浸水域あるいは到達時間、そういった新たなデータ等につきましても今後参考にしながら、市としての今後の対応については検討させていただきたいというふうに考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) 今言われた分につきましては私も存じておりますけれども、私が言いましたのは、そうしたことと、それから維持、補修とかですね。一旦できたと。それを、じゃ、そのままでいいのかというお話もあったわけなんです。今言われたように全部合わせて68カ所、自主防災組織というのは250から500からあるわけですから、そういうことから考えると、これを市全体でやっていこうなんかということは無理だと、不可能に近いという話もあるので、それでやったら各自主防災組織が自分たちでやりましょうと、こういうところには少し補助して、そして協力していただくんやったら頑張ってやってくださいねと、その分補助しますよというような考え方のもとに、いろんな例を出しましたところはやっているということでございます。だから、今やっているそうした避難路の整備については、また引き続きやってはいただきたいんですけれども、それ以外の自主的に行いたいというところに対しての私の質問なんです。その点はいかがでしょうか。何か余地はないですか。 ○副議長(赤松与一君) 笹山総務部長。 ◎総務部長(笹山誠司君) 議員が言われましたような方法論も確かにある種有効な点があろうかというふうに考えますけれども、他方で、非常に少額の補助が数が多くなりますとその消化に非常に手間がかかるといいますか、事業効果としてなかなか難しいという面もございます。 そういった意味もございまして、本年から地域づくり交付金というふうな地元のほうが比較的自由に使える制度も創設をしたところでございます。全てが地域づくり交付金で解決するとも当然考えておりませんけれども、そういった新たな取り組みといったものを地元のほうでも参考にしていただいて、より有効な使い方について検討していただければありがたいというふうに考えます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) まあ、すぐに出てくると思ったんですけれども、そういう地域づくり交付金なんかいうもので全部ひっくくって何でもかんでもやってくださいというのは誤りだと思いますよ。やはりこれは、防災に関してはまた別の観点からやってもらわんと、さっき言ったまちづくりというのはまた別のものですよ、それ。それを一緒にして便利に使えますよなんかいう話は、私ちょっと前々から警戒はしておったんですけどね。そういうお話は、ちょっときょうは受け入れることはできません。 そういうことで、これ以上は質問しませんが、やはりこうした、自主防災組織ですから、自分たちで自分たちの命を守ろうというところですから、そういうところが積極的に自分たちの逃げ場所を確保しておこうという観点で言うんであれば、やはりそれはそれなりに協力しましょうという、そんな手続きがどうのこうのという話ではなくて、やってあげましょうとできれば応えていただきたいなというふうに思うんですが。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 笹山総務部長。 ◎総務部長(笹山誠司君) 冒頭の回答の中でその点については触れさせていただいたつもりでございますけれども、議員の御指摘のありましたような事例も含めまして、基本的に市として今後のことについては検討させていただきます。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) よろしくお願いをいたします。 それでは次に、避難困難地域設定についてということでお聞きをしたいと思います。 このほど国交省が、津波発生時に素早い避難が困難な地域を避難困難地域に指定をしまして、地域内の住民数を把握する要請を出しました。浸水域にあり避難タワーや避難ビル、高台がない地域を把握して、居住する住民を明確につかんで今後の防災計画に反映させるもので、逃げられない住民を収容するための重要な計画かと思います。我が市としてはどういうふうになっておるのかお聞きをしたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 青木危機管理課長。 ◎危機管理課長(青木八州男君) お答えさせていただきます。 国の基準と市の認識が必ずしも一致していない点はありますが、市としても津波到達予想時間、避難に要する時間等から避難困難地域を把握し、津波避難ビルの活用等津波避難対策検討することとしております。県の新たな被害想定に基づき、現在の検討案を修正した上で津波避難対策を実施し、津波避難困難地域の解消に努めたいと考えます。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) よろしくお願いします。 次に、市町村広域災害ネットワーク災害時相互応援に関する協定についてということでお聞きします。 先日、四国中央市が全国19市町と災害協定市町村広域災害ネットワーク災害時相互応援に関する協定を結びました。これは、災害時には応援復旧の資機材、物資、職員の派遣、被災者の一時収容等の施設の提供など、相互協力をするものです。我が市では広域にわたる被害が予想されますが、甚大な被害が懸念されている高知などに復旧支援の手が集中し、我が市への支援がおくれることは十分予想されております。災害発生時に、我が市独自の復旧、支援のルートをつくっておくことが素早い復興、復旧の鍵であります。災害を免れた遠隔の地の自治体と、平時から訓練、交流を図ることは被災時に大きな力となると思いますけれども、この点についてお伺いをしておきたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 青木危機管理課長。 ◎危機管理課長(青木八州男君) お答えします。 市町村広域災害ネットワーク災害時相互支援に関する協定についてでありますが、遠隔地の自治体との相互支援は同時被災を避けるため有効なものであります。当市といたしましては、既に姉妹都市の大崎市(宮城県)、当別町(北海道)とは協定の締結を終えていますが、今後、未締結の姉妹都市との協定も踏まえて十分な検討をしていきたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) 積極的な取り組みをよろしくお願いをしたいと思います。 続きまして、避難訓練についてお伺いをしておきたいと思います。 市を挙げてであるとか、大がかりなイベントのような避難訓練も大事ではありますが、小さな単位での防災訓練が大事であるというふうに思っております。例えば、徳島県の美波町では高台への避難訓練を兼ねたその名も「避難まつり」をしております。3つの防災会が高台への避難訓練をするのですが、親子が多く参加をしております。高台では津波の紙芝居を見たり、新聞紙で作るコップでお茶を飲んだり、回を重ねるごとに地域につながりが出たそうであります。こうした小さな訓練を積み重ねてできた地域コミュニティーは防災の力になると思います。 先日、私の地域でも防災訓練を行いましたが、消防署の防災士を囲んで専門的なお話が聞けましたし、質疑応答も活発で、小規模ならではのよさがありました。次回は、親子で参加できるものにしたり、防災士からは周辺の山に食べることのできる山野草が多いと指摘もあったので、山で教えてもらおうと話し合っております。こうした地域、地域での避難訓練、大いに啓発をすべきであるというふうに考えますけれども、この点についてはいかがでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 青木危機管理課長。 ◎危機管理課長(青木八州男君) お答えします。 各地域においての避難訓練や市全体の避難訓練及び情報伝達訓練へ日常的に多く参加することで、一層の防災への意識向上が図れるものと考えております。 今年度、当市では津波避難訓練を予定しておりますが、各地域ごとの避難訓練の実施についても検討をお願いしたいと考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) 何でこの質問をしたかといいますと、私のところは毎年やっているんですよ。そうすると、その危機管理課の対応というのは、小さな単位へは行きませんと。できれば校区ぐらいでくくってくださいということなんですよ。だから今言われたのと全く、答弁とは違う対応なんですね。私どもは、そうした小さな単位でしっかり身近にいろんな人とやりとりをしながら、そうして認識をしてもらうのが一番いいと思って小さな単位でやっているわけです。そういうことから言うと、別に責めるわけじゃないですけれども、自分たちも、危機管理課というのは人数も少ないですから、そういうことで言うと、できましたら私、この危機管理課が、どこでもいいんですけれども、窓口となっていろんな講師をあっせんしてあげたりとか、そういうことぐらいやって、どこそこには、じゃ、誰それさん、こういう人行ってもらいましょうかねというような形で窓口でもできると、もっともっと積極的に防災訓練とか身近にやれるんではないかなというふうに思いますけれども、この点いかがでしょうか。 ○副議長(赤松与一君) 青木危機管理課長。 ◎危機管理課長(青木八州男君) お答えします。 議員の言われるとおりなんですけれども、そういう講師とかそのあたりのほうを御紹介するというような話も今後検討したいと思いますので、またこれからよろしくお願いします。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) じゃ、よろしくお願いいたします。 それでは次に、避難路の避難を困難にする空き家の撤去というようなことで質問をさせていただきます。 空き家対策は全国的にも待ったなしの状況で、放置すれば深刻化の一途でございます。ことしは国会の中にも空き家対策推進議員連盟というのも設立をされておりまして、いずこも手探りの状況にあります。我が市でもぜひ研究をして、長期的な取り組みをお願いしたいというふうに思います。 管理されていない空き家は倒壊、また屋根、外壁の落下など危険がありまして、また景観の悪化、悪臭、犯罪や火災の誘発と不安は尽きません。中でも今一番問題なのは、大規模地震のときに避難路を塞ぎかねない空き家であります。まず避難路確保の観点から優先して取り組むべきではないかというふうに思っております。 吉野川市ではこのほど、治安もあるが、まずは防災の観点からと空き家対策が前進をいたしました。これは、倒壊すれば道を塞ぐ空き家を対象に基礎、柱、屋根など5項目をチェックいたしまして、市が危険と判断すれば5分の4、80万円を上限に補助をすることを決めて7月から募集をかけるそうであります。 我が市でも、家屋が倒れたら通れないと思われる空き家が市の中心部にもたくさんあるわけであります。防災の上からも避難路の避難を困難にする空き家対策、こういうことをまず講ずるべきではないかなというふうに思っておりますが、市としてのお考えをお聞きしたいというふうに思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 島瀬建設部長。 ◎建設部長(島瀬円眞君) お答えいたします。 議員御指摘のとおり、地震等により倒壊した家屋が道路を塞ぎ避難に支障を来すことは十分に予想されます。避難路を塞ぐ可能性のある空き家につきましては、現状を把握し、所有者に対し適切な処置をとるよう指導してまいりたいと考えております。 指導、勧告をする上にも条例の制定が急がれるわけですが、建物の所有者と土地の所有者が同一人物でない場合や、税金の問題、解体費用等の問題があるため、今後、近隣の市町村や愛媛県、また関係部署との協議を重ね、連携を図りながら策定に向け努力してまいりたいと考えております。 御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) 私の住んでいるところは妙典寺前五区なんです。妙典寺前五区で避難場所というのは宇和津小学校なんです。そうすると、そこから通いますと、ずっとおりてきまして、下って川沿いに来まして、そして立正保育園のところ、それから細い道をずっと上がっていきましたら宇和津小学校にたどり着くわけなんです。とても、多分たどり着けないだろうというふうに思います。そういうところは多分真剣に、自分たちはどういうふうに逃げて、そして自分の身を安心・安全なところに持っていけるかということは、考える人なら多分そこはもう当然無理だろうというふうに思うわけですね。だから、これについては先ほど条例化も必要だといろいろ言われておりましたけれども、さまざま各自治体において工夫もし、真剣に考えているところも全国にあるわけでございますので、困難ではあるかとは思いますけれども、しっかりまた取り組んでいただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 では、次、ろ過式浄水器の活用ということでお聞きをしたいと思います。 今回、災害時に1週間分の飲料水の備蓄というのが要請されました。少なくとも1人1日2リットル必要ということでありますと、7日分で14リットル、それを家族5人ぐらいいるということになりますとなかなか現実味がないと思います。おまけに水は重いですし、持っては逃げられないというふうに思います。備蓄は大事ですけれども、今は空気中から水をつくるとか、それから海水から飲み水をつくるとか、そういう時代でございますので、災害時で使えるさまざまな浄水器というのが今出てきておるわけでございます。小さいものはストロー型から、また大型のもの。海外旅行なんか行かれる方はストロー型のを持っているということですけれども、また、安価なものから高いもの、高性能なものまで各種出ているわけでございます。携帯用の比較的安価なものもありますし、携帯したり、非常袋に入れておれば、いざというときに川の水でも公園の水でも飲めるわけです。 水は命をつなぐものですから、広報などで何点か紹介してあげたり、また個人とか自治会が、希望する人に対しては購入できるようにできたらいいなというふうに私個人では思っているんですけれども、この点について市のお考えも聞いてみたいなと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(赤松与一君) 青木危機管理課長。 ◎危機管理課長(青木八州男君) お答えさせていただきます。 御提案いただきましたろ過式浄水器の活用は、災害時等の水不足対策につながりますので、簡易なものにつきましては、各家庭や地域等で活用いただけるよう検討したいと考えております。 ただし、簡易なものにつきましては、飲料用に適さない場合も考えられますので、飲料用以外の手洗い用等での活用が適当であると考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) 飲料用じゃないとあんまり意味がないですね。そういうものの浄水器ということで、また検討してみてください。 それで、私のところは5年間保存水という、一応そのとき熱にうなされたように買ったわけです、がばっと。それで集会所に置いているんです。これ高いんですよ。この2リットル分で1,900円なんです。だからもうそれを2ケースほど買って置いているんですけれども、使うようにはなりませんけれども、試しにみんなでどんな味するんやろねと飲むぐらいのことなんですけれども、それからいいますと、今言いました浄水器のほうが本当現実味があるなというふうにも思っております。しっかりまた取り組んでいただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 それから次に、災害時応急用の井戸の登録推進と、これについてお聞きしたいと思います。 今、各地で事業者や個人の災害時応急用井戸の設置というのが全国的に進んでおりまして、仙台市の例では市民にこう呼びかけております。「いつ襲ってくるかわからない災害に備え、災害応急用井戸の登録をふやしていきましょう。市民の皆さん、事業者の皆さん、御協力をお願いします。募集井戸は、災害時に地域の応急生活用水として活用することができる井戸。現在使用している、飲用とか、雑用とか問わずに今後も引き続き使用を予定している井戸。災害時に付近の住民に井戸水の提供ができる井戸。付近の住民が使用できる場所にある井戸。」こんな感じで呼びかけておるわけです。仙台市というのは、この前震災を受けまして強力に登録推進を進めているわけなんですけれども、東京都を初め全国各地でこの災害応急用井戸の募集というのはどんどん進んでおります。 我が家にも井戸があって、ポンプでくみ上げて毎日使用しているんですけれども、屋外にも蛇口があります。募集があればぜひとも使っていただきたいなというふうに思っておりますが、そういう事業所とか個人宅というのは必ず宇和島市内にもあるというふうに思うんです。我が市もこの災害時応急用井戸の登録推進というのをすべきではないかというふうに思います。 また、避難所になる学校などには災害用の井戸、これは前も言いましたけれども、設置すべきであるというふうにまた今回も主張します。水は重い、持って逃げられないですから、今回の震災でも避難所の給水車に水を求めて3時間とか4時間とか並んでいるところが数多くありました。先般もすごく立派な給水車両を購入した市もありましたけれども、発災時とかはなかなか給水車が被災地を走るというのは困難ではないかというふうに思っております。それよりも個人で飲料水の備蓄及び浄水器を持つとか、また、町なかの井戸を活用する、そして避難所には井戸を設置すると。手動でも電動でも使える井戸にすると。水があれば生きていけますから、水の確保を真剣に取り組むべきではないかというふうに思いますけれども、お考えをお聞かせ願いたいと思います。危機管理課長ですか、お願いします。 ○副議長(赤松与一君) 青木危機管理課長。 ◎危機管理課長(青木八州男君) お答えさせていただきます。 議員御提案の災害時応用井戸の登録推進をについてでありますけれども、井戸は災害時における貴重な水源になることは一昨年の東日本大震災にて痛感させられています。当市といたしましても、災害により給水管の寸断等により各施設や各戸に給水ができなくなると被災後の生活にも大変支障が出るため、今後の対策として井戸活用のための詳細な情報調査や、災害時応用井戸のシステムづくりも含め、救援活動の場としての機能を備える施設づくりの一環として、井戸による水の確保の計画も検討したいと考えています。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) やっていただけるということですので、お願いをいたします。 ここで、いろんなところは、井戸が使えるところはプレートをきちっと張り出して、ここは飲料にできるとか、ありますとか、ここは飲料に適さないので生活用水として使ってくださいとかいうプレートを張りつけているらしいんですね。だから何かあったときにはここ使えるなというふうにわかるということです。今やっていただけるというようなことで、検討するということでございましたので、そういうことも参考に、よくわかるようにお願いしたいと思います。それから、ホームページ上にはやっぱり、どこにそういうものがあるとか、位置をきちっと明示するとか、そういうこともやっていただくと使い勝手がいいかなというふうに思いますので、そこも含めてまた御検討願えたらというふうに思っております。 それじゃ、大きな2番、市営住宅の空き家対策についてということで質問させていただけたらというふうに思います。 空き家の増加というのは、まちの治安、防災、美観の上から大きな課題でございます。市営住宅の空き家の増加も地域に影を落としております。市営住宅の空き家の数、またその割合、増加の推移というものをお示し願いたいと思います。 そのうち、建てかえの対象になるもの、またそうでないもの、建てかえの場合は建てかえの予定年次もお示し願えたらというふうに思います。 私の地域では、ほぼ中心というべき場所に市営住宅がありまして、年々空き家が増加をしておりまして、通りに面した所でも5軒中3軒が空き家。裏手の通りも3軒が空き家。当然明かりはついておりませんし、草は伸び放題ですし、家は本当に傷むのが早いです。ずっとこのまま置いてお一人もいなくなるまでずっと放置をされるのか、この点もお伺いをしておきたいというふうに思います。 これまでもきれいに住んでいた人ばかりで、まだ住めるのにと、便利な場所なのにという声は数多くあります。1年ごとの更新あるいは入居に当たって、補修は自己負担など決めていれば住めたのではないかなというふうに思えてなりません。現に地元で1軒、市から借り受けをしまして、補修をして地域の集会所として使っておりますけれども、自治会、愛護会、老人会、サロン、こういうところで地域コミュニティーの中心として存分に活用されておりまして、ちょっと手をかければ活用できるということを痛感いたしております。 長寿命化を図り、本当に住宅に困窮されている方、廉価で入居していただく選択もあるのではないかなというふうに思っております。そうでなければ、町なかの空き家、市営住宅の維持管理、これについてはどうされるのかということもお聞きをしておきたいというふうに思います。 また、廃校になった学校とか放置プール、この活用もプロジェクトをつくって本腰を入れているように思いますけれども、地域で親しんできた学校をなくして、地域コミュニティーの中心を失った地域の打撃は本当に大きいというふうに思います。各地国の補助金制度を利用して老健施設とか授産施設など様々な活用をしておりまして、市営住宅とか廃校など市有のストックをどう活用するのか、これも含めてお考えをお聞かせ願えたらというふうに思います。では部長お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 島瀬建設部長。 ◎建設部長(島瀬円眞君) まず、市営住宅の空き家の数、推移でありますが、平成25年5月末現在の公営住宅の管理戸数は、386棟1,513戸であります。 御質問の市営住宅の空き家の数及び推移につきましては、将来用途廃止を視野に入れた空き家、政策空き家として分類しておりますが、公営住宅、地域改善向け住宅、改良住宅を合わせまして、平成23年度、空き家6戸、政策空き家80戸、計86戸。平成24年度、空き家10戸、政策空き家80戸、計90戸。平成25年度5月末、空き家13戸、政策空き家97戸、合計110戸となっており、23年度に比べ1.7%の増加となっております。 続きまして、建てかえ対象の空き家の数なんですが、公営住宅16戸、改良住宅18戸、用途廃止を予定している戸数は、公営住宅53戸。修繕を要するため空き家としている数は、公営住宅2戸、地域改善向け住宅7戸、改良住宅1戸となっております。建てかえの予定年度につきましては、現在具体的検討には入っておりませんので未定となっております。御理解のほどよろしくお願いいたします。 続きまして、管理の状態なんですが、管理につきましては、施錠をした状態で管理し、年に数回確認を行っています。また、住宅内の雑草については処理できていないのが現状です。ただ、近隣住民より苦情等があった場合は職員で対応しております。 団地の用途廃止は団地全体での用途廃止が原則となっておりますが、老朽化が著しく生活環境への影響が懸念される等の特別の理由がある場合は、空いた家屋から取り壊しができないか愛媛県と協議を行いながら進めていきたいと考えております。 続きまして、活用を図れということなんですが、まず市営住宅についてでありますが、平成23年3月に策定した宇和島市公営住宅等長寿命化計画にも上げておりますが、市営住宅の空き家の古い木造住宅については、政策空き家として用途廃止を考えております。用途廃止後は、借地の場合は借り主に返還し、市有地に存在する建物につきましては建てかえを行い、近隣の古い住宅との住みかえをしたり、敷地利用上不利なものにつきましては売買も視野に入れ検討してまいりたいと考えております。 以上であります。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 廃校になった学校、プールの活用でございますが、現在学校統廃合を進めていく中で、廃校跡地の利用についても地元で検討委員会を立ち上げ、再利用について検討を進めております。例えば昨年廃校になりました浦知小学校や曽根小学校の体育館につきましては、社会体育施設として地元住民の方に利用をしていただいております。全体につきましては、今年度宇和島ルネッサンス計画の中の村再生プロジェクト、学校跡地利用検討委員会の中で、議員御指摘のように本腰を入れて地元と協議してまいりますので、各地元の議員におかれましても側面からの支援をよろしくお願いいたします。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) 今の答弁で大体いいんですけれども、先ほど要望があれば草も刈りますというお話がありましたけれども、実際にうちの場合もやはり地域の人たちがもう見るに見かねてやるとかというような形でやってもらっておりますけれども、できましたら、先ほど言いましたけれども、ちょっと補修して、別に市に補修をしてということじゃないんですけれども、少し手を入れさせてくださいと、それで補強もして耐震もして、それで、古いけれども何とかまだ何年かもちそうやなみたいなところは住まわせてもらえるとか、そういうような特例みたいなものはできないのかなというふうに思いますけれども、この点はどうなんですか、ちょっと聞かせていただいておったらいいんですが。 ○副議長(赤松与一君) 島瀬建設部長。 ◎建設部長(島瀬円眞君) 特例については今のところは難しいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) 難しい、そっけない返事ですけれども、検討の余地はあるんじゃないかと思うんですよね。だから、できるところもある、できんところもあるということで、できるところは何とかやっていこうみたいな形でやってもらえると、先ほども言ったように、なかなか生活も大変な人も多いですし、お年寄りも多いですから、そんな広いところは要りません。本当1間あればいいんですみたいな人もおるわけですから、そういうことからいうと、うちの近くで、まちに近いですし便利もいいですから、そういうところで住まわせてあげればいいんじゃないかなと思うんです。 やはり、うちらもだんだんそういう放置されている市営住宅というのが年々ふえるんですよね。毎年1軒ぐらいずつ空き家になっていくわけです。やはりそれは自治会としても見過ごせないことですし、せっかくそこに、いい真ん中の土地にいるのに空き家になっているというのは本当にもったいないなというふうに考えるわけです。そのあたりは、先ほども言ったように、僕が前にお話を聞いたときには、全部空き家になったら整地しますと、こういう御返事だったんですけれども、そこでいいますと10軒なくなるわけですよ。10軒全部なくなったら空き家にしますというのは、そこに夫婦で住まれておったら20人いなくなったと一緒ですから、そういうことは、私はちょっと真剣に考えていただいたらなと思うんですけれども、そのあたりは部長さん、どうお考えですか。 ○副議長(赤松与一君) 島瀬建設部長。 ◎建設部長(島瀬円眞君) 先ほども回答したとおり、どうにも制度がそういうふうになっておるみたいなので、一応近くに住めるところがあったら1回移っていただいて、全体を壊して用途変更するという方向でまた考えたいと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) すみません。同じ質問を市長にお願いします。部長ではどうも具合が悪いみたいです。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 本当に時代が縮みつつあるという時代において大変難しい問題だろうと思います。行政のほうは今までの法律に基づいてやるというところで部長も答弁頑張っておるんだろうなというふうに聞いておりますが、現実な対応というところで本当にどういうふうにするのがいいのか、また地元の方々、それから何よりも地元の状況というのを見ながら対応していきたいと思いますので、また、今言われた議員さんの近くのところも、どういう状況になっているかも含めて見て、どういうふうにしていけるか検討したいと思いますのでお願いいたします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) それではよろしくお願いします。 それじゃ、大きな3番目いきます。 改正道路交通法が成立をいたしまして、自転車も悪質運転の罰則が強化をされました。日常的に危ないなと思うのは高齢者と児童・生徒の運転。中には携帯を片手に走行をしたり、右側走行、並んで道の半分を塞ぎながらの走行、坂道を思い切りおりてくる危ない走行、ともう本当にはらはらすることも多いわけでありますが、被害者にも加害者にもならない安全な自転車走行を身につけてほしいというふうに思っております。もちろん家庭での意識づけというのが一番重要ではあると思いますが、安全講習も効果的に行っていくべきであるというふうに思います。 神奈川県で「チリリン・スクール」という原則として小学校3年生以上を対象とした自転車交通安全講習を実施しておりまして、自転車の交通ルール、マナーを楽しく学び、ふだん乗っている自転車を使って実技講習も行われております。受講者には「チリカ」という特典がついておりまして、講習受講済証というものを発行しております。1年間有効で、「チリカちゃんマーク」を提示されている協賛自転車店にチリカを持っていくと、自転車安全整備士の点検が無料になると、こういうようなことでやっておりまして、宇和島市もなかなか行政的に厳しいということで言われていますが、このぐらいの程度なら十分やっていきながら自転車の安全走行にも役立つんではないかなというふうに思っております。 それから小さな講習済証、そこに持っていくと安全点検が受けられる。これぐらいのことなんですけれども、そうしながら毎年講習会を重ねていくというようなこともいいんではないかなというふうに思っておりますけれども、この点いかがでしょうか。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) 児童・生徒の安全教育、特に自転車での安全教育でございますが、現在市内の小学校におきましては、警察署の御協力をいただきながら年度始めに交通安全教室や地域ボランティアの方を中心とした街頭活動を通じて交通事故の恐ろしさ、交通ルールを守ることの重要性、必要性の指導を実施しております。 また、児童・生徒の自転車利用マナーアップへの取り組みとして、危険な違反行為を行った場合は児童・生徒にアラームカードという、サッカーでいうイエローカードを交付して注意を喚起するとともに、それが一過性の指導に終わらないように、警察、家庭、学校がより一層の連携を図り、地域ぐるみで児童・生徒を守る体制をとっております。 教育委員会としましても、今後ますます安全教育の徹底を図ってまいりますので、御協力のほどよろしくお願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) 私の提案についてはどうですか。 ○副議長(赤松与一君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) いつも貴重な御提案をいただいております。これからもそういったこと含めて検討させていただきます。ありがとうございました。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) それではよろしくお願いします。 次に、スケアード・ストレートという講習というのが近年活発で、直訳をしますと恐怖体験を通じ教育する技法というそうでありますが、交通安全教育にこれは非常に有効であるというふうに思います。 町田市では2009年度から市内の全中学校を対象に交通安全授業の一環として実施をしております。プロのスタントマンが事故を再現するのですが、交通事故を起こした場合の悲惨な現状を疑似体験することで、被害者や加害者両方の立場を考えさせることができます。自転車に乗ったスタントマンが自動車との衝突によりボンネットに跳ね上げられたり、大型トラックの左折時に自転車が巻き込まれたりと、交通事故の恐ろしさを実感する講習になります。 中高生は自転車に乗る機会が多いですし、加害者にも被害者にもなります。中高生の交通事故の大半は自転車絡みというふうに聞いております。事故の痛みと正しい交通ルールを学ぶには有効ではないかなというふうに思っております。一人一人大切な命であります。自転車による事故を未然に防ぎたいと思いますけれども、このスケアード・ストレートという講習の実施についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○副議長(赤松与一君) 後藤教育部長。 ◎教育部長(後藤稔君) スタントマンを使った交通安全講習というのはテレビでも拝見しまして、大変臨場感のある大変身につく講習だと思っております。今後そういったこともあわせ持ちまして、改善指導だけでは実効性にやや課題がございますので、そういった講習を含めて検討していきたいというふうに考えております。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) それじゃよろしくお願いいたしたいと思います。 次、4番目でございます。 急激な円安で燃油が高騰いたしまして、厳しい漁業経営をますます圧迫し、休業、廃業の危機にあります。我が党もこの燃油高騰に対するため、緊急特別対策に取り組みました。燃油の価格が一定水準を超えた場合、漁業者が負担する差額を穴埋めする制度が緊急対策として7月から実施をされることになりました。2014年までの時限措置ですが、漁業者がこの制度を生かしていけるのかどうか心配でございます。以前の燃油高騰の時も手続きが煩雑で諦めたという漁業者の声もよく聞きました。本当に漁業者の支援の制度として活用していただきたいと思うんですけれども、この点どのように認識をされておられるのかお聞きをしたいというふうに思います。 ほかに、この漁業者支援ということについて何か方策があるか、あればお伺いをしておきたいというふうに思います。それでは産業経済部長、お願いします。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 村上産業経済部長。 ◎産業経済部長(村上登志雄君) お答えしたいと思います。 この緊急対策事業でありますけれども、漁業経営の安定を目的として設置しました漁業経営セーフティーネット構築事業の追加対策ということになっております。漁業は経費に占める燃料費の割合が非常に高いと、燃料高騰が経営を圧迫するということで、大変有効な手段であろうかと、そのように思っております。 この燃油価格安定対策の宇和島市管内における利用状況でありますけれども、平成25年6月11日現在、遊子漁協で29%、三浦漁協で23%となっておりまして、宇和島漁協、うわうみ漁協、下灘漁協は3%から7%、その他の漁協につきましては未加入ということになっております。また県内では、53漁協中17漁協で30%程度の加入状況となっております。これは市内状況大変低い水準でありますが、愛媛県の漁業が沿岸漁業や養殖漁業といった比較的燃油を大量に使用しない漁業種類が多いためだというふうに思っております。 御質問の申請手続などについてでありますけれども、今回の申請につきましては年間の燃油使用量が必要となりますけれども、全量漁協扱いとなっているところがほとんどであり、使用量が容易に把握できます。また、手続は漁協の職員が行いますので、漁業者に煩雑な手続を強いることはないものと、そのように考えております。 今回の特別対策でありますけれども、抜本的な加入促進に向け初年度の積立金に対する貸し付けについても優遇措置がなされております。市の対応といたしましては、6月末から開催され多くの関係者が集まる漁協や協議会の総会などにおきまして加入促進の呼びかけを行ってまいりたいと、そのように考えております。 また、そのほかの漁業支援の方策ということでありますけれども、今年度の新規事業といたしまして、昨年、宇和海で大量発生し過去最高の被害額となりましたカレニアミキモトイによる赤潮被害を教訓とし、予想できない自然災害に経営的備えをする手段である養殖共済の加入促進を目的とした宇和島市養殖ブリ類等赤潮被害特別支援事業を新設し、養殖共済の掛金の補助を実施いたします。 以上であります。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) 海岸のほうへ参りますと、もうかなり悲惨な状況であるということで、私たちにも声がかかります。私も漁業に関しては素人でございますけれども、何とかしていきたいなという思いは常に持っております。漁業者の立場に立って、そしていろんな施策の推進をお願いしたいということをお願いして、次にまいりたいと思います。 最後なんですけれども、ニホンカワウソを宇和島市の環境保護のシンボルにということで質問させていただきます。 3月もお尋ねをいたしましたけれども、特別天然記念物ニホンカワウソに着目をして、その発見に心を寄せることは環境保護、また観光の面からも大きな意味があるというふうに思っております。最後に保護されたのは我が宇和島市九島であることは本当に知られておりません。ゆるキャラをつくる、名前を募集するなど、もっともっとアピールをしていただきたいというふうに思います。最後の個体は新居浜の県科学博物館にあるそうですが、ぜひ里帰りをさせていただきたいなと思います。九島架橋も2016年開通予定だということですので、里帰りのチャンスではないかというふうに思っております。 先日、徳島、剣山でツキノワグマの繁殖が確認されたという新聞記事がありました。ニホンカワウソも昨年以降目撃情報というのが相次いでいるそうであります。年に1、2件だった情報提供がこの9カ月間で21件というふうになりました。今年は蛍もよく見かけるというというふうに聞いておりますけれども、私たちの目の届かないところで命をつなぐ生き物がいるわけであります。ニホンカワウソに関心を寄せて、宇和島市の環境保護のシンボルにすることもできるのではないかというふうに考えますけれども、今担当課で一生懸命やっておられると思いますけれども、その進捗状況についてお聞かせ願えたらと思います。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 村上産業経済部長。 ◎産業経済部長(村上登志雄君) お答えいたします。 カワウソについてでありますけれども、ニホンカワウソは平成24年8月、生息が30年以上確認できていないということから、個体群を維持するのに必要なだけの生息数や環境が失われたとして絶滅種に指定をされております。また昨日の愛媛新聞の社説にも同じような記載がございました。このことは、野生動物が置かれている厳しい状況や、生物の多様性保全の必要性を改めて考えさせられるものであります。 現在愛媛県では、県民に目撃情報の提供を呼びかけ、情報の入手に努め、専門家による現地調査を実施しております。こうした県の取り組みと連携を深め、また市独自の取り組みを進める中で、ニホンカワウソが生息できる多様な自然環境の保全に取り組み、後世に守り伝えることが大切であると、そのように考えております。 1975年にニホンカワウソが最後に保護された場所が九島であったということは大変大きな出来事であったと、そのように思います。大いに世間にPRすべきだと、私もそのように思います。 これからはニホンカワウソの生息調査などの取り組みを通じて、宇和島市の豊かな自然環境を地域資源として再認識することにより、生物多様性に配慮したエコツーリズムなどの観光振興等にもつながることを期待していきたいと、そのように考えております。 以上です。    〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松与一君) 松本 孔君。 ◆7番議員(松本孔君) 最近、由良半島のほうを回っておりましたら、カワウソの話になりまして、昔はこっちもおったんよというような話もありました。宇和島市全域をまたくまなく調査していただきまして、カワウソ発見という大ニュースが飛び込みますようにまた期待をいたしまして、質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○副議長(赤松与一君) 以上で松本 孔君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の質問を終わります。 残りの質問につきましては、あす18日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。    午後2時55分 散会-------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長 三好貞夫          副議長 赤松与一          議員 福島朗伯          議員 大窪美代子...