宇和島市議会 > 2009-06-08 >
06月08日-03号

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  1. 宇和島市議会 2009-06-08
    06月08日-03号


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    平成21年  6月 定例会平成21年6月宇和島市議会定例会議事日程第3号平成21年6月8日(月)午前10時開議会議録署名人指名一般質問報告第10号 専決処分した事件の承認について 専決第4号 平成20年度宇和島市一般会計補正予算(第7号) 専決第5号 宇和島市税賦課徴収条例の一部を改正する条例 専決第6号 平成21年度宇和島市一般会計補正予算(第1号) 専決第13号 平成21年度宇和島市国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 専決第14号 平成21年度宇和島市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号) 専決第15号 平成21年度宇和島市駐車場事業特別会計補正予算(第1号)     (質疑・委員会付託)議案第60号 宇和島市真珠養殖業等経営緊急対策資金の利子補給に関する条例議案第61号 宇和島市駐車場条例の一部を改正する条例議案第62号 宇和島市建築関係手数料条例の一部を改正する条例議案第63号 宇和島市立病院使用料及び手数料条例の一部を改正する条例議案第64号 平成21年度宇和島市一般会計補正予算(第2号)議案第65号 平成21年度宇和島市観光施設特別会計補正予算(第1号)議案第66号 宇和島市吉田町ふれあい運動公園の指定管理者の指定について議案第67号 工事請負契約について議案第68号 土地改良事業の実施について議案第69号 公有水面埋立に関する意見について議案第70号 字の廃止について議案第71号 市道路線の認定について諮問第1号 勧奨退職不承認に対する異議申立てについて     (質疑・委員会付託)(陳情・請願)[今議会提出分](環境建設委員会)陳情第3号 陳情書(市道用地の寄付について)請願第4号 「パチンコ店進出反対」に関する請願書陳情第5号 南レク4号公園の多目的グラドの照明施設設備に関する陳情書(陳情・請願)[継続審査分](総務企画委員会)陳情第3号 宇和島市の公共設備工事の入札についての陳情書陳情第6号 空調設備に関する陳情書(文教福祉委員会)陳情第9号 運動施設の使用料金に関する陳情書(環境建設委員会)請願第10号 宇和島市祝森柿ノ木地区へのごみ処理施設新設地反対を求める請願書     (委員会付託)(追加案件)議案第72号 姉妹都市の締結について     (理事者提案説明・質疑・討論・採決)--------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり--------------------出席議員(27名) 1番    石崎大樹君 2番    大窪美代子君 3番    清家康生君 4番    岩城泰基君 5番    坂尾 眞君 6番    赤松与一君 7番    山内秀樹君 9番    兵頭司博君10番    我妻正三君11番    松本 孔君12番    木下善二郎君13番    河野具彦君14番    福島朗伯君15番    上田富久君16番    薬師寺三行君17番    富永照瑞君18番    山下良征君19番    赤岡盛壽君21番    藤堂武継君23番    赤松南海男君24番    福本義和君25番    小清水千明君26番    三好貞夫君27番    若藤富一君28番    土居秀徳君29番    泉 雄二君30番    浅田良治君--------------------欠席議員     なし--------------------説明のため出席した者の職氏名市長             石橋寛久君副市長            森  忠君教育長            明神崇彦君市民環境部長         西田丈一君保健福祉部長         児玉悟朗君産業経済部長         桐田敏昭君建設部長           水口明彦君建設部技監          末廣通正君教育部長           松浦博文君水道局長           白井栄一郎君病院医療行政管理部長     岡崎恵一君吉田支所長          大久保清重君三間支所長          安岡賢司君津島支所長          細川 泰君総務課長           渡辺邦夫君財政課長           松田公彦君企画情報課長         笹山誠司君--------------------会議に出席した議会事務局職員局長             河野廣行君次長             後藤 稔君次長補佐兼議事法制係長    山本清隆君次長補佐兼庶務係長      藤田 良君専門員兼議事法制係担当係長  宮本啓行君議事法制係主任        有馬孝行君議事係主任          上甲由美子君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    午前10時00分 開議 ○議長(泉雄二君) ただいまの出席議員は27名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第3号より進めます。 本日の会議録署名人に、石崎大樹君、大窪美代子君を指名いたします。 それでは、6月5日に引き続き一般質問を行います。 まず、木下善二郎君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) 公明党の木下善二郎でございます。 一般質問を分割方式で行います。理事者におかれましては、傍聴席の皆様にもわかりやすい答弁をお願いいたします。 初めに、負の遺産についてお伺いいたします。 この問題につきましては平成18年12月議会において質問しましたが、改選期に当たり環境問題の総括の意味を込め、その後の経過について項目別に再度お伺いをいたします。 まずは、ダイオキシン廃止炉南君焼却場について伺います。平成8年11月、ダイオキシン基準値80ナノグラムに対し、吉田町の南君焼却場からは73ナノグラムの高い数値が検出されました。このため平成9年8月、一時的に運転を休止、その後、施設改造等が検討されましたが、膨大な改造費用がかかるため改造を断念。平成12年3月31日廃止届が提出されました。稼働日数はわずか2年9カ月で南君焼却場は稼働停止の廃止炉となり、以来、施設は封鎖され現在に至っております。 合併後、市議会環境建設委員南君焼却場を視察され、18年12月議会において、ダイオキシン等環境対策費400万円が計上され、南君焼却場御殿内焼却場建屋を改造した御殿内集会所別館の2カ所においてダイオキシン等残留検査が実施されましたことは、記憶に新しい事実であります。 残留検査の詳細なデータは、私ども議員へは配付されましたが、市民への公告はなされておりません。そこで、記録にとどめるためにも、2施設のダイオキシン等残留検査の調査報告を市民環境部長にお伺いをいたします。 2点目に、私の質問に対し、環境部長は、今回の調査は解体を前提とした事前調査であること、調査結果いかんでは早急なる解体の状況も考えられ、そのための解体方法の決定や使用器具選定等の必要が生じてくると答弁されましたが、いまだに撤去に向けた動きがないのは、この調査結果の後、市としてはどのような対策を決定されたのか、市長並びに環境部長の御所見をお伺いいたします。 3点目に、今回の経済危機対策において、地方公共団体に設置される基金は上積み分も含め15本に上り、今日まで例のない大規模なものです。基金のほとんどは都道府県に設置されるとのことから、県との取り組み、連携が極めて重要であると考えます。 これらの基金の運用や地域活性化経済危機対策臨時交付金公共投資臨時交付金等を活用し、廃止焼却炉等の撤去事業は可能でしょうか。また、可能であるなら、その実現性について環境部長にお伺いをいたします。 お願いします。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 西田市民環境部長。 ◎市民環境部長(西田丈一君) ただいまの御質問の南君焼却場及び御殿内集会所別館ダイオキシン等残留検査の調査結果についての報告でございますが、この調査は、平成19年2月に当該施設内及び周辺の大気や土壌中の残留ダイオキシン類や重金属類の分析検査を行いました。この調査では、南君焼却場御殿内集会所別館ともに周辺の大気や土壌の汚染は認められませんでしたが、南君焼却場内の2次燃焼炉と煙突内から、それぞれ基準値を若干上回るカドミウム、ダイオキシン類が検出され、また御殿内集会所上階の倉庫内のすすからも基準値を若干上回る鉛が検出されております。 しかしながら、南君焼却場の2次焼却炉がある建屋と煙突には、以前より外気と遮断する密閉装置がなされており、御殿内のすすについても採取するのが困難なほどの少量しかないことから、今直ちに周囲の環境に影響を及ぼすおそれがないとの分析結果をいただいております。 次に、調査後の市の対応でございますが、この調査を受けまして、平成19年3月2日に吉田町南君ごみ焼却場運営委員会並びに御殿内環境改善委員会で調査内容及び分析結果について説明会を開いて報告し、意見交換を行っております。 また、同月5日の環境建設委員会でも報告をさせていただいております。 次に、これからの対応でございますが、南君焼却場につきましては、地元の運営協議会から早期に解体、撤去していただきたいとの要望を受けておりますので、当市といたしましても長期財政計画の中に組み入れており、その実施時期につきましては、広域事業での新たな熱回収施設の完成を1つの目安と考えております。このことは地元の運営協議会でも報告させていただいており、一応の理解を得ているところでございます。 次に、議員御提言の地域活性化経済危機対策臨時交付事業の使途目的は広範かつ緩やかであり、南君焼却場の解体工事にも活用できるのではと思われます。しかしながら、本事業は制度要綱を初め、詳細事項についてほとんど示されておらず、目的を達成するための手段が十分整備されていないのが現状でございます。また、解体工事における費用も約5,000万円と高額であり、担当部署のみで判断できる事柄ではございません。よって、今回は財政当局と協議の上、本事業の採用を見送ることといたしました。 今後は有効な財源の確保に向けて、さまざまな案を検討しつつ速やかに対処していく所存でございますので、御理解と御協力のほどよろしくお願いいたします。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) 今回の経済危機の交付金は余り使えないというような発言でございました。 解体費に5,000万円ということになりますと、環境省が出しております循環型社会形成推進交付金による解体が検討されるわけですが、この解体支援制度の交付要綱の中に、焼却炉解体廃棄物処理施設の整備を一体として行うという網かせがかかっております。跡地をどのように活用するかで、この交付金がもらえるか、もらえないか、これにつきましては、関連でございますので、市長のほうから答弁をいただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) ただいまの解体に関する補助制度の適用ということですけれども、最初の御質問にありましたように、できれば単費でも早くやったほうがいいとは思いまして検討しましたけれども、やはりなかなか相当の金額が必要になるということで、ぜひやっぱり具体的には国の補助をもらいながらやっていくのが有利であろうということで、担当を中心に検討を重ねております。 ただ、国の定めておりますのは、今、議員御発言のとおり、跡地を環境関連に一体して使うというような条件がついておりまして、これについてどうやったらクリアできるのかというところで憂慮しておりまして、実は私、20年度の後半だったと思いますが、環境省のほうに伺いまして、ここら辺の解釈で非常に悩んでおりますと、ぜひ知恵をかしてくださいということでお願いをしております。 環境省のほうも、できる限り協力しましょうということで返事をいただいておりまして、今年度、できるだけ早い機会に担当者に環境省のほうに行かせて、具体的にどういうふうに、個々のケースということで、どうやったらこの補助金を適用してもらえるか、これから詰めていこうということでおりますので、もう少し時間をかしていただきたいというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) 合併に伴う負の遺産につきましては、以前の質問でも言いましたが、将来の子供たちにツケを回すことのないよう、しっかり計画を立てて取り組んでいただきますようよろしくお願いいたします。 次に、我が市に保管中のPCB機器の今後について伺います。 PCBにつきましては、平成18年3月と12月議会で質問をいたしました。PCBとはポリ塩化ビフェニルのことで、昭和41年以降、世界各地の魚類や鳥類の体内からPCBが検出されるなど、PCBによる汚染が地球全体にまで及んでいることが明らかになりました。 我が国では、昭和43年に食用油の製造過程において熱媒体として使用されたPCBが混入し、健康被害を発生させたカネミ油症事件が起き、有名ですが、その後さまざまな生物や母乳等からも検出され、PCBによる汚染が世界的に問題となり、昭和47年からはPCBの新たな製造はなくなり、昭和49年6月からは、その製造、輸入等が事実上禁止となりましたが、無害化の処理技術が開発されるまでの間、排出事業者には保管義務が課せられ、保管基準に基づいた適正な保管が義務づけられ、現在に至っているのが現状であります。 近年、PCBの無害化技術が開発され、保管事業者は特別措置法に基づき定められた処分の期限である平成28年7月までの間に、みずから、または日本環境安全事業株式会社、もしくは廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく許可を受けた特別管理産業廃棄物処分業者に委託して、適正にPCB廃棄物を処分しなければならなくなりました。 そこで、本市より県に対し保管状況の報告期限6月30日が近づいてまいりましたが、本市が保有するPCB機器の保管状況を、保管場所、種類、数量について総務課長にお願いをいたします。 2点目に、今回の経済危機対策において、県に設置されている「地域環境保全基金」が拡充され、地域グリーンニューディール基金が新たに創設されました。基金対象事業の中に「微量PCB廃棄物処理の推進」があります。この基金の活用で我が市が保有するPCB廃棄物の処理を推進すべきと考えますが、市長並びに環境部長の御所見をお伺いいたします。 お願いします。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 松田財政課長。 ◎財政課長(松田公彦君) 現在、宇和島市では、宇和島市本庁舎約280.5キログラム及び吉田町一般廃棄物焼却施設ドラム缶5缶分、三間支所約188.41キログラム、津島支所約144キログラムのPCB廃棄物につきまして、特別管理産業廃棄物管理責任者を設置のもと、PCB廃棄物を保管しております。 議員がおっしゃったように、中国、四国、九州等地区で、1カ所しか廃棄物の処理をできないということで、現在、関係各県で処理順の協議を行っておるというふうに伺っております。 当市の場合は、委託をしまして処理をするということになっております。現在、確定的ではありませんけれども、愛媛県の処理順といたしましては、大体平成22年度中というようなことで聞いておりまして、はっきりしますと、愛媛県より処理に関する説明会が開催される予定でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 西田市民環境部長。 ◎市民環境部長(西田丈一君) 地域グリーンニューディール基金の活用でございますが、愛媛県に設置となります地域グリーンニューディール基金の対象事業に微量PCB廃棄物の処理の推進とありますが、これは施設の整備にかかる費用について支援を行うということで、宇和島市のように業者に処理を委託する場合の費用については、残念ながら対象となっておりません。 現在、宇和島市のPCB廃棄物廃棄物処理法に準じて厳重に保管されておりますが、なるべく早い時期で処理を実現したいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) 事業概要の中には、民間保管事業者の処理費用の助成が交付金に充当と明記されておりますが、これはどういうことなんでしょうかね。民間が自分のところで保管しているPCB機器を、撤去のために指定された事業所で処分をしていただく、それに対する費用といいますか、補助を地方公共団体が受ける交付金に充当するというのは、ちょっと私は意味がわからんのですが、わかる方いらっしゃいましたら御答弁願いたいんですが。
    ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 松田財政課長。 ◎財政課長(松田公彦君) 地域グリーンニューディール基金の創設につきましては、地域環境保全基金の拡充ということで、私ども実はこの一枚物の資料しか持ち合わせておりません。この中では、国のほうの補助金が都道府県、あるいは指定都市に対して550億ということですので、1つの都市としまして、この指定都市の中に宇和島市が入るのかどうかというのも確認を実はいたしておりません。 また、制度についても詳細で不明な部分がありますので、また調査をさせていただきまして、別途お答えをさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) 事業は宇和島市も入るか、入らんかわからないと言われましても、国のほうでは28年7月までにという期限を設定しておりますので、何とかして、これは処分をしなければいけません。22年ころを一応考えておられるということですので、その線でよろしくお願いいたします。 次に、埋設農薬2.4.5-Tの今後について伺います。 鬼ヶ城連山の八面山に埋設されている2.4.5-T有機塩素系農薬埋設問題については、平成19年12月議会で質問をいたしました。この農薬は、ベトナム戦争において使用された枯葉剤に極めて近い成分で、津島町住民の水源である山財ダムの上流、御代ノ川の源流域付近に埋設されていることから、早急なる撤去を要請いたしました。市長は、「山財ダムという住民の飲料水に供する重要な水源の上にあるということを考えまして、私としてもさらに今後、その安全性の確保についての要望は繰り返して、ぜひともいい解決策を図りたいというふうに考えております」との答弁でした。 再質問では、「管理責任者の営林署・林野庁に最終的にはお願いしていかなければいけないと考えております」との答弁でありました。 そこでお尋ねをいたしますが、埋設物撤去についての要望や働きかけ等は、質問後、所轄関係署庁等になされたのでしょうか。市長並びに市民環境部長にお伺いいたします。 2点目に、今回の経済危機対策において地域活性化経済危機臨時交付金事業の対象事業に「埋設農薬等無害化処理事業」があります。この事業は、埋設農薬による万一の漏洩により食・地域環境への悪影響を防ぐため、埋設農薬を掘削し、焼却処分等を行う事業と明記されております。これは埋設農薬の無害化処理技術が開発されたことを意味しており、その無害化処理のための交付金事業であります。 八面山の2.4.5-T埋設現場は、平成15年に国の取りまとめにより、「今後とも埋設場所での適切な管理を徹底する」との小泉純一郎元総理名の答弁書に即した管理状況下に現在もありますが、この答弁書の文末に、「安全に解決する無害化技術が開発された場合には、学識者の意見を聞いた上で適切に対処したい」と明記されております。 そこで3点目として、2.4.5-Tを含むPOPs系農薬無害化技術は開発されました。今こそ、津島町民の安全・安心のため、地元自治体の首長として埋設農薬無害化処理に声を上げるべきと思いますが、市長の御所見をお伺いいたします。 また、経済危機臨時交付金事業としてのこの事業の活用は可能でしょうか。担当部長にもお伺いをいたします。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) ただいまの埋設農薬のことにつきまして、議員の御指摘をいただきまして、議会での質問もいただきました。その後にも所有をしております愛媛森林管理所と話をする機会がございまして、昨年ですけれども、私のほうからも、この山財の上にある農薬については、できるだけ早く、今の安全な基準で保存している、保管しているということについては理解しておりますけれども、やはり未来永劫ここに保管する必要もないと思いますし、それでは困るという地元の立場で、ぜひとも一日も早い除去ということをお願いいたしました。 その際にも、私のほうからも、実際問題として、愛媛県には新居浜のほうに県の持っていう産業廃棄物処理施設の溶融炉がありますと、ここで焼却ができるんじゃないでしょうかということも提案いたしました。その後を見ておりまして、実際にこれは管理所の所有している農薬ではないんですが、多分町だったと思いますけれども、愛媛県内の町がその新居浜の溶融炉にこの農薬を持ち込んで、土とまぜて焼却処分をしたという、それが無事にできたというところの報道が、昨年の秋か暮れだったと思いますけれども、ありました。 そういうことで、私としても、年に1回ぐらいは愛媛森林管理所と定期的に話をしておりますので、もう一度、さらに地元としてはぜひとも一日も早い撤去と、そして処分については、愛媛県内においても新居浜の県の所有する溶融炉を使えばできるんだということをさらに強調して、ぜひとも早く撤去をしていただきたいというふうに思っております。 一方で、この農薬というのは、今までの発言で御承知のとおり、議員も御承知のとおり、これは国の林野庁の所有でございまして、宇和島市の所有のものではございませんので、これを宇和島市が勝手に処分するということもできませんし、その処分に税金を使うというのも、またこれはおかしな話になりますので、私としては森林管理所を通じて林野庁がもう一日も早く今のこの技術水準で安全に処分できるという方法で処分をしていただきたいということで、さらに動いていきたいと思います。 また木下議員も、ぜひ党を通じて国のほうにも働きかけをよろしくお願いをいたしたいと思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) いろいろ働きかけをしていただいているようですが、今の市長の答弁の中で、市民の税金を使って撤去をするというんではなくて、今までの国の指導は、埋設農薬を掘削して、そしてその出てきた農薬はかぎのかかる倉庫に保管して適正に管理しなさいというのが国の方針でした。今回、国がお金を払って全部それを焼却処分しましょうという制度であります。 また、林野庁、あるいは営林署等の所有の問題に関しましても、やはり地元自治体が声を上げないと動いてくれないと思います。 大事な水源の上にあるということでございます。山形県のある地方では地滑りが発生して大変な被害が出ておりますが、あの現場に地滑りが起きない可能性はありません。物すごい斜面のところにありますので、一発でございます。何とぞ働きかけを、この機会を逃したら私はないと思いますので、ぜひ強烈な働きかけをお願いしたいと思います。 また、ちょっとこの件につきましては通告外ですが、水道局長、宇和島市の安全・安心の水を供給する責任者として、山財ダムの上にこういうものが埋設されているということに対するちょっと見解をいただきたいと思うんですが、今回出番が少ないようですので、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 白井水道局長。 ◎水道局長(白井栄一郎君) 山財水系の水質管理につきましては、3年前に、当時の水質基準に照らし合わせて超過したことはございませんということでございました。以来今日に至るまで、水質基準を超過したことはございません。 お尋ねの案件につきましての全体の環境問題については、私の立場からは置くといたしまして、そうした水質基準を超過しないような管理については必要であろうと、概要はそのようなお答えでよろしいでしょうか。 なお、水質計画及び水質検査結果につきましては、水道局のホームページで情報公開をいたしております。水道局にお越しいただきましても自由に閲覧していただけるようにしておりますので、よろしく御利用のほどをお願いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) それでは、ここでこの質問は閉じます。 次に、「地域児童見守りシステム」モデル事業について伺います。 近年、児童を巻き込んだ悲惨な事件が発生する社会情勢の中にあって、児童の安全確保が一層求められているところであります。総務省は、この対応策の一環として、情報通信技術を活用した「児童見守りシステムモデル事業」を構築し、試験的に運用を通じてシステムの評価を行い、その成果を全国に普及させようとしております。 このモデル事業には、全国から49件の提案応募があり、16件が採択され、四国では四国中央市の提案書が採択され、総務省からの委託を受け、平成19年度に実施をされました。 事業の概要は、市内の小学生を対象にICカードとGPS機能、これは衛星利用測位システムというあれですが、危険通報機能のついた携帯電話を活用し、登下校の確認、通知、児童の現在地確認、不審者情報の通知、緊急時の通報による保護者やボランティアへの緊急駆けつけを可能にするシステムを構築し、運用する事業であります。 当市の我が党議員に事業の成果をお聞きしましたので、紹介し、以下質問につなげます。 ICカードでは、児童の正確な登下校時間の通知により、保護者へ大きな安心を提供できたそうです。また、GPS機能と危険通報機能のついた携帯電話では、いつでも児童の居場所が確認できたそうです。児童からの緊急通報を受けられるという点において、安心を提供できたそうであります。さらに不審者等の情報をメール配信する情報提供システムを運用することで、近年多発する不審者情報等を保護者等に直接情報配信することで、安心・安全についての親子会話が増大したそうであります。 以上、四国中央市の先駆的事業を紹介したわけですが、今回の「経済危機対策」の中で「ICTを活用した地域の活性化等」の主な施策として、ユビキタスタウン構想推進事業(地域ICT利活用推進交付金)の創設が盛り込まれております。全体で195億円の予算で、1団体に上限1億円が補正予算案に組まれており、「児童見守りシステムモデル事業」も補助対象事業になっております。 そこで、3点伺います。 まず、児童の安全・安心の確保については本市の現状はどうなっているのか、教育部長お願いいたします。 2点目として、四国中央市では携帯電話とICカードを活用した「地域児童見守りシステム事業」を導入しておりますが、児童の安全・安心の確保のため導入のお考えはないか、教育長よろしくお願いします。 3点目として、経済危機対策の中にユビキタスタウン構想推進事業・地域ICT利活用推進交付金の創設が盛り込まれております。1団体に上限1億円が交付されることになっております。本市でも取り入れるお考えはないか、これは市長にお伺いをいたします。 よろしくお願いします。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 松浦教育部長。 ◎教育部長(松浦博文君) 児童の安全・安心の確保について本市の現状でありますが、宇和島市内の小・中学校では、いろいろな状況を想定して、危機管理マニュアルを作成いたしまして安全対策の充実を図っております。 校内の安全対策としては、不審者の侵入を防ぐために門を閉じたり、学校の訪問者に対して名札をつけてもらったりする学校がふえております。また、多くの学校で、各教室に防犯ブザーを設置したり、さすまたを配備いたしております。侵入者の発見のために、すりガラスを透明ガラスに交換している学校もあります。登下校の安全確保のために見守り隊を結成し、地域ぐるみで安全確保に努めております。 また、不審者から身を守るための方法の1つとして、全小・中学生に教育委員会より防犯ブザーを配付いたしまして、定期的に点検を行っております。 そのほか、島しょ部を除く小学校では、犯罪を事前に防ぐ方策の一環として、青パトによる巡回を実施するとともに、子供や保護者の協力による安全マップを作成いたしまして、危険箇所やまもるくんの家を明確にし、安全対策に役立てております。暗い危険箇所につきましては、地域と連携を図り、防犯灯などの設置に努力をしているところであります。 一方、不審者情報などにつきましては、1,952件あります宇和島市の安心・安全ネットワークシステムや警察からのファックスなどによりまして、市民や教員、各学校、幼稚園、保育園などに早急に連絡をいたしまして被害を事前に防ぐようにいたしております。 このように子供を取り巻く安全・安心な環境を確保をいたしますとともに、子供が自他の危険予測、危険回避の能力を身につけることができるように、安全指導を重ねているところであります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 本市における児童・生徒等の安心・安全の確保につきましては、今ほど教育部長のほうでお答えを申し上げました見守り隊とか小・中学校の生徒への防犯ブザーの全員配付、青パトによる巡回、またまもるくんの家、安全・安心ネットワークなどによりまして対応しているところでございます。 さて、御質問の携帯電話とICカードを活用した地域児童見守りシステムについてでございますが、このシステムは、御存じのように携帯電話を用いるものでありまして、児童・生徒が携帯電話を学校へ持ち込むことの是非等につきましても、やはり検討を加える必要があるんではなかろうかと考えております。そういうことから、現時点では宇和島市にこれを導入する予定はございません。 以上、お答えします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 児童の安全確保ということでは、特に今、御提案ありました携帯電話とICカードを使ったシステムというのは、今ほどの教育長の答弁のとおり、教育委員会内でも、まだ携帯電話を学校まで携帯させるかどうかというところの議論の煮詰まりがまだ宇和島市においてはできていないというところで、教育委員会からも要望が上がっていないというところで、私としては、まだすぐの導入ということは、検討というか、考えておりません。 宇和島市の安全策としては、今やっておりますのは、青パトも含めたマンパワーの充実ということで、青パトとあと地域見守り隊のボランティアの方々の育成ということで、何とか安全のまちづくり、中でも子供たちの安全の確保ということについて万全を期していきたいというふうに考えておりますので、ぜひとも今後とも御理解と御協力をいただきたいと思います。 また、補正予算でユビキタス社会の構築ということでございますけれども、その中のどういうメニューが実際に当たるのか。特に御存じのとおり、宇和島市においては、補正予算を待つまでもなく、昨年度から14億円という巨額な事業費で地域情報通信基盤整備事業というのをやっております。これによって、ユビキタス社会のハードの部分のかなりの部分が私としては整備できるんではないかと思っておりますし、学校においても教室への光ファイバーの布設等、もうほぼ終わっているというところでございまして、今度の補正予算で、じゃ、何が宇和島市として使えるかというのは、これから事業の内容を精査して、使えるものがあったら逃すことなく前向きに使っていきたいと思いますけれども、まだ残念ながら、先ほどから出ておりますように、今回の補正予算、国のほうで総額は出たんですけれども、なかなか中身、実際に総論としては出ているんですけれども、こういう事業だったらいいですよという各論がまだまだ我々のところまで来ていないというのが実情でございまして、この各論において、ぜひ私としては逃すことないように必要な事業はぜひとも宇和島市でも取り入れられるように、今後とも職員を叱咤激励して、その導入というか、利用について頑張っていきたいと思っております。 ぜひとも、また、先週もお願いしましたけれども、議員の皆さん方も政治的なルートを通じて、宇和島市にはこういうことができるんじゃないかという御提案がありましたら、具体的にいただきたいというふうに思っています。よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) 予想したとおりの答弁をいただきまして、まだなかなか予算が本決まりしておりませんので、次と次に用意をしておりました質問につきましては、ちょっと飛ばさせていただきまして、時間が余るようでしたら、やらさせていただきたいと思います。 地域活性化・経済危機臨時交付金等、これら似たような答弁になるというのが予想されますので、飛ばさせていただきます。 次に、みゆき保育園前のがけ崩れ危険箇所についてお伺いをいたします。 藤江のみゆき保育園前につきましては、平成17年3月議会において質問をいたしました。質問より5年が経過しておりますので、簡単に経緯を述べさせていただきます。 この危険箇所は、平成16年8月に発生した台風16号による豪雨で崩落いたしました。正確にはがけ崩れではなく、民有地のかんきつ畑の崩落であります。しかし、崩落現場下には深泥川と市道、藤江本線、公共施設のみゆき保育園があります。崩落時には深泥川沿いの倉庫が土砂で流出し、川がせきとめられ、市道は冠水し通行不能となり、上流側の民家約30世帯が床下浸水いたしました。 私も地元自治会より相談を受け、市当局との話し合いの結果、河川防災での擁壁設置は同様事例に及ぼす影響が大きいことから、できない、県の急傾斜事業での擁壁設置に頼らざるを得ないとの結論に至ったことから、地元自治会では、直ちに「急傾斜地崩落危険区域の指定に関する要望書」と「地権者の同意書」を添え、申請をいたしましたが、急傾斜地基準要綱に適合しないとの理由で要望は認可されませんでした。 その後、地元自治会並びに保育園の保護者が中心となり、崩落現場の安全対策を求め、560名の署名を添え、石橋市長にもお会いしていただき、直訴をしていただきました。その後、市議会議長に請願書を提出いたしました。請願書は平成16年12月、付託委員会において趣旨を了として採択となっております。 請願主の地元自治会より請願採択の通知はあったが、今後の市の対応について問い合わせがありましたので、3月議会での質問となったわけであります。 質問に対する答弁は、さきに述べた市当局の結論に終始され、擁壁設置には何らかの根拠づけを検討したいとの課長答弁でした。 質問の後、市より提示された案は、崩落現場下の河川護岸敷70センチ幅に落石用の防護さくを設置するとの案が示されましたが、地元住民の反応は、こんなさくで児童の安全・安心が確保できるのかとか、河川や市道の埋没で発生する二次災害をどのように考えているのか、行政判断への批判が続出いたしました。 擁壁設置に土地の寄附を申し出ていた地権者も、このようなさくでは設置しても意味がないとの理由で、設置協力がいまだに得られていないのが現状であります。 そこで質問ですが、みゆき保育園は子供たちをはぐくむ市の公共施設であります。また、藤江地区の「防災避難施設」でもあります。我が市の防災マップを見ますと、みゆき保育園は「急傾斜地崩落危険箇所」にすっぽり入っております。また、「地滑り危険箇所」にも指定されております。このような危険な場所に建つ公共施設が、果たして児童や住民の安全・安心の施設と言えるのでありましょうか。また、このような現状は擁壁設置の根拠づけにはならないのでしょうか。この点についての御見解を市長並びに関係理事者にお伺いいたします。 2点目に、今回の経済対策「地域活性化経済危機対策臨時交付金」の対象事業の中に「安全・安心なまちづくりの実現」が上程され、即決をされましたが、この事業を活用し、みゆき保育園前の崩落現場に近隣住民や保育園の保護者が望む擁壁設置の事業は可能でしょうか。市長並びに担当理事者にお伺いをいたします。 また、もし可能であれば、その実現性の是非についてもあわせてお伺いをいたします。 お願いします。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 水口建設部長。 ◎建設部長(水口明彦君) ただいまの御質問のみゆき保育園前の危険箇所についてお答えいたします。 みゆき保育園前の土砂崩落現場のこれまでの経緯につきましては、木下議員御説明のとおりでございます。 ただ、御指摘のありました防災マップにある地滑り危険箇所、いわゆる急傾斜地崩壊危険箇所や土砂災害警戒区域につきましては、詳しく調査しましたところ、みゆき保育園とその裏山一帯は、議員の御指摘のとおり区域に指定されておりましたが、今回御質問にあります土砂崩落現場につきましては、危険区域から外れておりました。 当時、建設課としましては、愛媛県にも相談をし、急傾斜事業などを模索しましたが、危険区域に指定されていないことや被害箇所が農地であるということで復旧工事に手をつけることができませんでした。そのような状況の中、苦肉の策として考えつきましたのが、河川護岸敷の防護さく設置工事でございます。この工法であれば、河川、道路への土砂流入防止対策工事として建設課において対応が可能であるために、提案させていただいた次第でございます。 しかし、御質問の内容にありますとおり、地元で協議していただきましたが、残念ながら同意が得られず、今日に至っております。建設課といたしましては、再度、実施可能でありますこの工法について検討をしていただけないかと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 今、建設部長のほうから発言があったとおりなんですけれども、私もこの事業について、国の事業、そして県の事業、何とか補助をいただけないかということで担当のほうに研究をさせました。しかし、今言ったような事情でここは当たらないということで、市の単費でやらなければいけないということになりまして、じゃ、やはり子供たちの安全のためにも何とかしようじゃないかということで提案させていただいた護岸に防止装置をつけるということで建設のほうから提案ありまして、私のほうの査定までいたしました。予算も組んで、地元の方に持っていっていただいたんですけれども、私としては、もうこの事業は終わっているんだというふうに、正直言いますと認識をしていたぐらいでございます。 ところが実際には地元の方々の同意が得られなかったということで、実際には何ら手がつけられていない状態であるというところを確認いたしましたので、私としては、もう一度、今の建設技術者が提案している制度で地元が受け入れて工事がやれるのが一番いいと思うんですけれども、どうしてもどこが問題なのか、またこれから担当者中心に地元とできるだけ早く話をさせて、実際に有効と思われる対応ができるように検討をいたしたいと思っておりますので、御理解いただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) みゆき保育園が危険箇所に指定されていないという、これは全市民に配られました防災マップには、明らかに黄色い帯で、みゆき保育園前のがけも完全に黄色いマーカーで印がついております。それがうそとなりますと、うその地図を全市民に配ったということになりますので、これは一度確認をしていただきたいと思います。 また、地権者は、現在でも破れたブルーシートをかけたままです。風が吹く日はばたばたうるさくて御近所にも迷惑をかけておりますが、なぜそれを外さないかというと、崩れた面に三層にわたって石垣の層があります。これが崩れそうだと。ゆえに、これが崩れたら、保育園に送迎の車が下の市道沿いにずらっと並びます。大変に危険なので、これは外さないということで、いまだにそのままになっております。 なかなか難しい事業ではあろうかと思いますが、いま一度御検討をお願いいたしまして、この質問を閉じさせていただきます。 次に、法華津峠等の農事系廃棄物の不法投棄について伺います。 この質問に関しては、質問通告後、担当課より私が不法投棄を調査した3月2日以降に緊急雇用対策事業で法華津峠の不法投棄物撤去を実施したとのことですので、質問の内容を通告の範疇で変更してお尋ねをしますので、よろしくお願いいたします。 私は年に数回、不法投棄の一斉点検調査を実行しております。時期は落葉の季節で、今年は2月と3月の2回、法華津峠を調査いたしました。不法投棄物の内容は、大量のかんきつ系剪定材が数カ所、かんきつ系果実が2カ所、キウイ、ビワ等剪定材1カ所、建築廃材3カ所、大量のハウス用ビニール廃材2カ所、家電関連等2カ所でありました。 感想は嘆かわしい限りであります。農業従事者が自分たちの生活基盤である生活道路や農道に、法を犯して不法投棄しているありさまに愕然といたしました。建築廃材や剪定材と一緒に腐った果実が投棄されている現場では、悪臭と腐敗汚泥で撤去は困難な状況でありました。また、本路線を外れた私道や遍路道には大量のハウス用ビニール廃材が何カ所も固めて投棄されていました。 赤松与一議員が景勝の地法華津峠を観光の要所にしたいとのお気持ちはよく理解できますが、峠へのアクセス道路沿いに農事関係者によって捨てられたと思われる不法投棄の数々に、今、法華津峠が泣いています。 そこで質問ですが、既に撤去されたとのことですが、改修された撤去物の概略について、吉田支所長、お願いいたします。 2点目に、かんきつ剪定材は剪定時期が集中するため大量に発生しますが、現在の処理状況はどのように処理されているのか。産業経済部長に伺います。 3点目として、ハウス用ビニール廃材の処理状況について、産業経済部長にお伺いいたします。 4点目として、鎌倉市では植木剪定材堆肥化事業を実施しており、生成された堆肥を市内の農家や市民に配布し、資源の循環を図っていますが、本市においても導入のお考えについて、市長の御所見をお伺いいたします。 よろしくお願いします。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 大久保吉田支所長。 ◎吉田支所長(大久保清重君) 法華津峠で回収されました撤去物の概略についてお答えをいたします。 今年の3月2日から6日間、緊急雇用の2名、それと環境課、それと吉田支所の福祉環境課職員延べ31人で、2.8トンの不法投棄物を回収いたしております。内訳は、家庭ごみ、雑誌、ビニールなど可燃ごみが0.5トン、廃家電、タイヤ等の不燃ごみが2.3トンでございます。なお、その中にはテレビ9台、冷蔵庫が1台のリサイクル家電が含まれておりました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 桐田産業経済部長。 ◎産業経済部長(桐田敏昭君) かんきつ系剪定の処理状況についてですが、園内に細かく切って堆肥にしている農家がほとんどと認識しております。 平成17、18年度には枝葉粉砕機を補助事業で10台導入しておりますし、導入していない農家も、のこやはさみで邪魔にならないよう細かく切って堆肥に利用している農家がほとんどと思っております。 次に、ハウス用ビニールの処理状況ですが、宇和島地区では農協が事務局で廃プラスチック適正処理協議会を設立し、ハウスビニールや農薬の廃プラスチックの回収を年一、二回実施しております。昨年度より再生利用すると経費がトン当たり2万円かかるため、市への補助要望があり、市3分の1、農協3分の1、農家3分の1の負担割合で、今年度も当初予算で60万円の予算を計上し、議決いただいております。 今後は御指摘のような不法投棄が起きないよう関係機関と連携を密にし、広報活動に努めてまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) まず、農業をやっている方が自分のつくったものを捨ててしまうと、環境破壊をしているという御指摘、まことに私としても同感でございまして、JAさんも宇和青果さん合併されまして一本化されましたので、私から改めて農業をやっている方々の環境保全という意味においても、意識啓発を再度お願いをいたしたいと考えております。 それから、剪定等の有効利用ということですけれども、このように堆肥化を図るのがいいのか、また今の最先端と言われておりますのはエタノール化といいますか、燃料に転用できないか、いろいろな技術が開発されておりますけれども、我々としては、クリーンセンター、し尿処理場の改築にあわせて宇和島市の総合的なこういう対応ということで考えていきたいと思っておりまして、研究を今やっているところということで、ぜひ御理解いただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) わかりました。よろしくお願いいたします。 次に、公有地の放置自動車について伺います。 放置自動車については、これまで何度も質問したせいか、最近では通告しただけで撤去をしていただけることから、今回は場所を告げずに通告書を提出いたしました。 場所は、丸山球場の上で多目的広場の下にステンレス製給水タンクがありますが、その横の園内道路沿いであります。この放置自動車は、私が8年前に実施した放置自動車の一斉調査したときには丸山公園の他の場所にありましたが、現在はなぜか車どめが設置され、ふだん車両が通行できないこの場所に移動されております。そのため人目につきにくく、散歩とかウォーキングの人しか目につかない場所に放置されております。 市民からの通報で現状視察したときには、車両を覆っていたブルーシートはずたずたに破れ、室内にもごみが散乱しておりましたが、不思議なことに、今年1月ごろ行ってみますとブルーシートが張りかえられ、シートを固定するロープ等も新しいものに交換されています。通報者の方に尋ねると、市の職員が張りかえたとのことであります。 そこで伺いますが、なぜ撤去せず、人目につきにくい園内道路に移動されたのか。 2点目に、過去8年間も撤去できなかった理由。条例制定後は自動車廃棄物判定委員会の判断で撤去は可能と思いますが、お答えください。 3点目として、廃物に対して市民の税金でシートやロープを取りかえたわけについて。 4点目として、いつ撤去を実施されるのかについて、建設部長にお伺いをいたします。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 水口建設部長。 ◎建設部長(水口明彦君) 御質問の放置車両についてお答えいたします。 この自動車が放置された正確な時期についてはわかりませんでしたが、当時この車両が多目的グラウンドクラブハウス下の駐車場に放置されているのを、都市整備課のほうで確認いたしております。宇和島警察署において放置車両ナンバーより所有者を調べ、平成17年12月1日に撤去警告書を張りつけ、警告を行いましたが、期限になりましても所有者からの連絡はありませんでした。 このままでは今後の工事の支障になるため対応について警察と相談しましたが、諸事情により静観したほうがよいという意見がございましたので、支障のない現在の場所へ移動し、保管したと聞いております。 また、公園内ということもあり、子供たちや来園者の安全を考慮しまして、ブルーシートで覆う措置もいたしております。 なぜ8年間も撤去できなかったという御質問でございますが、これにつきましては、警察の静観したほうがよいという意見もありましたが、当時の異動による担当者の事務引き継ぎが十分になされていなかったことも原因の1つであると考えられます。 次に、ブルーシートの取りかえについてでございますが、警察の意見もあり、放置車両所有者への対応が思うようにできなかったことと、また議員御指摘のとおり、シートが劣化により破れ、車両内にごみが散乱しておりましたので、そのままにしておけば被害が大きくなると判断し、やむを得ずシートの取りかえを行っております。 4点目の車両の撤去時期についてでございますが、現在、環境課と協議を行っており、放置自動車処理フローに基づきまして、平成21年度中に撤去できるように取り組んでいるところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) 以前にも指摘をいたしましたが、善良な市民に対しては厳しい姿勢での対応が見られ、逆に問題のある人、うるさい人には寛容な対応が見受けられます。条例の執行で撤去が可能な今、8年間撤去できない理由は、条例を行使する側の心に起因すると前にも指摘いたしましたが、学習されてないように思います。 私がなぜこのような細かい問題を追及するのかは、8年前に私が実施した放置自動車の調査では、市内に約100台ありました。以来、質問のたびに声を上げることで、みんなの町宇和島をきれいにする条例が制定され、放置自動車や自転車、不法投棄等が行政側の判断で撤去が可能となり、100台もあった放置車両や山間部の不法投棄等がきれいに片づきました。 どんなに小さいなことでも議員が継続して声を上げることは、結果として市民の利益にかなうことを学んだからであります。放置車両等への条例の行使に当たっては、分け隔てなく公平な対応を願うものであります。 市長の総括と御所見を最後にお伺いいたします。残り12秒です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 御指摘のところ、我々としても真摯に受けとめて、できるだけ早い、また当然公平なる対応をしていかなければいけないと思っておりますので、今後とも注意しながら頑張っていきたいと思います。よろしく御理解と御協力をお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 木下善二郎君。 ◆12番議員(木下善二郎君) 以上で私の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(泉雄二君) 以上で木下善二郎君の質問を終わります。 次に、土居秀徳君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) それでは、既に通告をいたしております案件についての質問をいたしたいと思いますが、一問一答でよろしくお願いをいたします。 通告しております順序等々で若干のずれがあるかもしれませんので、御容赦をいただけたらと思っております。 実はこの案件は、近々におきました国会審議のさなかに考えたものでありまして、実は先般、この案件が成立をいたしております。成立いたした後の考え方、あるいは対応について主に質問になろうかと思いますが、ひとつよろしくお願いをいたします。 御案内のように、現在では特に当圏域の経済活動に大きな影響を及ぼしております、そのかなめとなっております地場産業、特に水産業においては、今、大きな憂いをあらわしておるわけなんですが、これに対する諸課題については、いかにこの当地が、また過去の経済的な恩恵をこうむるかと、そういう世界では大変重要な課題であると思っております。特に養殖漁業に対する課題ということで、中心的にお伺いをしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 先般来、石崎議員とか、あるいは松本議員等が触れました、今回成立いたしました養殖経営対策事業にかかわる案件については、まだまだ不透明なところもあるかのように、しっかりとした市としての対応がまだできていないのが感じられたわけでございますが、私なりに若干の調査に基づいて質問をいたす次第でございます。 特に真珠産業は、言われておりますように、昨年の9月にこの日本を震撼させた金融危機によりまして大変な状況を招いております。平成6年から勃発いたしましたアコヤガイの大量変死を初めといたしまして、年々経済的な環境は低迷をする一方であります。一難去って、また一難ということで、過去に経験をしたことのないような事態に遭遇をいたしておるのが、御案内のとおりだと思っております。 真珠のみならず、ハマチ、タイ、あるいは魚類養殖全般にわたって、あるいは漁船漁業も含め、さらには第一次産業の大きな、またこれ1つであります農林関係についても、地方経済を取り巻く状況は極めて重大な局面にあると言わなければなりません。 これらの状況を踏まえた取り組みは、既に系統団体を初めといたしまして、地方行政挙げて弱体化したこの実態に取り組んでおるわけでございますけれども、今回の国会審議の中では、地方に向けた政策課題として大きく取り上げていただいておるように思います。 なぜ、この地方にかと申しますと、このことは先ほども言いましたように、金融危機ということも念頭にあるかもしれませんが、実はそれ以前からの「偏った三位一体改革」とか、あるいは「規制の緩和」とか、あるいは「市場原理に伴う競争社会」、こういったことによって、地方の経済活動は大きくむしばまれました。 もちろん、この議員の中にも酒屋さんがいたり、いろいろな商売をやっておられる方はございました。もうこの真珠とか、ハマチとかじゃないぞという方もおられるんです。うちの商売も、随分、規制の緩和によってどれほど痛い目に遭っているかわからないんだということでありましょうけれども、100年に一度と言われるこの経済の現象は、この金融危機だけには限らないんです。こういった長年の経済環境によるところが随分大きい。 特にこの地方には大きかったということで、非常に衰退した現象に今日あるんではないかと、そのように思っておりますが、それらがあるがゆえに、こういった二重構造の下であえぐ地方の現実というものに対応するために、今回の国会の大規模な地方に向けた予算化ということを考えていただいたというふうに、私は理解をいたしております。 まさに今は政権の争奪合戦といいますか、奪取のみが政治の世界かのように随分騒いでおるわけなんですけれども、さまざまなそういう見方の中で、我々地方は長年に及んでこういう事実と対峙してきましたし、それに対する非常に弱い身でありながら、何とかこれを克服をできないかということで、本当に汗を流して今日までまいりましたが、現在の国会における追加経済対策ということを議論を聞く上では、ばらまき予算というような位置づけをしておる政党もあるかのように思っております。 私はそうは全く思っておりませんし、先ほど言いましたように、今まで現実として大変低迷をしてきたほころび、これに対して温かい目を注いでくれているというのが、私なりの分析であります。 規制緩和や市場原理社会の中で余りにも地方の経済に与えた憂いが予想を超えたものであったというほかならないと思っております。言いかえれば、100年目にやっと地方の産業経済に向き合ってくれた、そういう皮肉な現象が今日あらわれてきたんじゃないかと、そのように思っておりますから、非常に歓迎すべき今日の政治社会の現象であると、そのように評価をいたしておる次第でございます。 そこで第一産業を主体とする当市の産業形態からも、従来、営農とか、農地整備とか、あるいは食料問題全般にわたってはもとより、国土の保全、あるいは水源の涵養、環境の保全、栄養バランスと健康の問題、あるいは世界の食料危機と輸出の規制、あるいは地球温暖化防止と、こういった問題についても非常に多方面で国家的役割を果たしておるのがまた農業の世界でもあります。 あるいは水産においては、各種沿岸の整備、あるいは水産資源の回復とか、あるいは漁場環境の改善、養殖業の安定生産、あるいは漁業経営の安定化等々に関しては、特に従来に増して盛り込まれておるようでございますから、私はこれらのことに対して、これから一つ一つ検証をしていきたいと、そのように思っておる次第でございます。 経済の根幹をなすものとしては、切望やまない課題であったにしろ、これまでの事例としては、案外その事業を市で受けたとしても、のど通り悪いことが最近までは多かったように思っております。我々がイメージしたその事業に対して、この事業は我々の現場に十分合った事業であるということで、ついつい手を出してみたものの、現場におりてきた段階では、なかなかハードルが高いものであったり、余りおいしくなかったり、そういうケースもあるように思います。 その事例に基づいて、ぜひ今回の大規模なこの予算を組んでいただいた限り、ぜひのど通りのいい、そういう姿でぜひとも恩恵をこうむりたいと、そういうふうに思うがゆえに、今回、特別この問題だけに絞って質問をさせていただいた次第でございます。 先般、東京に行った折に、半年前ぐらいから、もう既に山本代議士、頑張っておられました。この地方における今のピンチな状態、どうも今回の国会は、地方にとっては最大のチャンスだぞと、そういうことで随分汗をかいていただいておりました。頑張っていただいたおかげで、国策の陰でなかなか日の当たらなかったこの地方にとっては、大きな温かい光というか、そういったものを感じるような事業が今、手の届くところまで来たのじゃないかなと、そういうふうに非常に喜んでおる1人であります。 私自身も長くこの市議会議員に籍を置かせていただいておりますが、失礼な言い方ですけれども、これまで目線を低く、実際の活力につながるような政策に接したのは、今回が初めてであります。それぐらい期待をいたしておりまして、今回の養殖経営等についての施策についても、今後ぜひ間違いのないような形で受け入れられるように、ぜひ理事者の方にここで見解を求めておく次第でございます。 そこで1つ、早速質問に移りますが、市長、それでは質問に移らせていただいて、本件の事業の内容全体について、ひとつ市長なりの見解を求めておきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 今回、議員が言われているのは、養殖経営対策事業ということで追加経済対策の中に入れられた事業だろうというふうに思っております。私も、まだ3枚ぐらいのレジュメぐらいしか手に入れることができてないわけですけれども、その当初の事業内容のところに、真珠養殖や魚類養殖など養殖業の収益性の改善のための取り組みに対し支援しますということが書いてありまして、これを見たときに私、水産庁の出すこういう支援策の中で、初めて頭に真珠養殖というのを載せてもらえました。 山本代議士もそうですけれども、私も水産庁の考え方として、一部でしょうけれども、真珠養殖が本当に漁業かという指摘があるというようなことも聞いておりまして、我々にとっては、確かに真珠というものは食べるものではない。ただ、宇和島においては大変重要な海から産出できるものの1つで、重要な漁業の一環だと思っておりますけれども、国のほうでは漁業なんかいという声もあるということを聞いておりまして、心配しておりましたけれども、今回ははっきりと真珠養殖というものが最初に出ているということで、代議士も頑張ったんだろうなということを思いまして、よかったですねということも、私も東京に行ったときに述べさせていただきました。 あと、この事業として、私としては先週も言わせていただきましたけれども、こういう制度は設けられました。ただ、細かい適用、実施に当たっての細かい点というのが、まだ我々のところまでおりてきてないというところで、早くそこの細かいところの説明を受けたいというのが1点でございますし、あともう一つは、最大のところは、せっかく設けられたこの制度が、本当に漁師さんにとって、養殖業者にとってありがたい制度として利用できるということが一番大事なんだろうというふうに思っております。 ですから、私どもの役目というのは、せっかく、今言いましたつくられた制度、これを一日も早く必要な漁師さんに利用していただいて漁業の振興に寄与していただきたい、こういうふうになるように我々としても努力しなければいけないと思っているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) 大変、市長のほうも歓迎をしておるかのように聞き及んだわけなんですが、この事業も、私のみならず、先般、総務企画委員会で三好委員長のもとで農林省を訪ねさせていただきました。そのメンバーからも、一様に、今回の事業はちょっと違うと。これほど現場に近づいた事業はないということで、一同非常に感銘をして帰ったような次第でございまして、たしか、私個人の見解は間違ってないと、そのように思っております。 それで一つ一つやっぱり検証をしていく中で、今、市長もおっしゃられましたように、内容にまだまだ乏しいところがあります。まだ国のほうからの通達等々来てないようですから、回答のほうも、それほど細かいところまではできないのかもしれませんが、実はきょう、松山で恐らく各単協の関係者、あるいは基金協会、それから漁振連、そういった方々が寄りまして、説明を受けているはずなんです。これも既に行動に移されておりまして、早くその結果を心待ちに待っておる業者は大変多いわけでありますから、行政としてもおくれないように対応をしていかれたらなと、そのように思っております。 具体的に知る範囲で結構なんですが、支援の内容について、担当者が知られている範囲をひとつ御紹介をいただいたらと思うんですが、桐田部長どうでしょう。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 桐田産業経済部長。 ◎産業経済部長(桐田敏昭君) 平成21年度養殖経営対策事業は、全体的な方向性を養殖業の収益性改善のための取り組みと位置づけておられます。事業内容は3つの柱で構成されております。 1つ目は、地域、グループが収益性を向上させる生産体制の実証に取り組む場合の支援ということで、事業名が、儲かる漁業創設支援事業となっております。 地域、グループが真珠の養殖期間の長期化や配合飼料のみによる養殖等により収益性を向上させる操業、生産体制の実証事業に取り組む場合の支援で、少ないリスクで収益性の改善が実証できるようにするもので、実証に必要な費用、養殖施設借り上げ料、えさ代などの養殖に要した経費のうち、販売代金で賄えない分の50%を補助しようとするものです。 支援の要件としては、養殖業者、流通、加工業者などが参加する地域プロジェクトを設立し、収益性の改善、または回復する改革計画を作成し、社団法人大日本水産会が設置する中央協議会の認定を受ける必要があります。 2つ目は、中小企業者等の融資を100%保証するというもので、事業名が漁業緊急保証対策事業となっております。 漁業緊急保証対策におけます支援内容は、漁獲金額の減少や利益の減少している漁業者に対し、一般保証とは別枠で1,200億円規模の枠を設定し、融資に応じるもので、それが代位弁済事故となった場合は国が97%、県の基金協会が3%を負担し、100%を保証するものです。 支援の要件は、保証限度額があり、担保する場合は2億円まで、ない場合は8,000万円まで、無担保、無保証人であれば1,250万円までの保証となっております。保証期限は融資期間と同じとなり、最長で15年となっております。この枠の貸付利率については明確になっておりません。 3つ目は、養殖用施設に係る融資の利子を無利子化するということで、事業名が漁船養殖施設整備緊急融資利子補給事業となっております。 漁船養殖施設整備緊急融資利子補給事業におけます支援内容は、漁業改善計画の認定を受けた漁業者が養殖施設等を整備する際に、融資を受けた利子を最大2%助成し、無利子化するものです。 支援要件は、融資枠が設けられており、公庫資金の漁業経営改善支援資金、漁船資金の場合1億円、漁業近代化資金を利用する場合は20トン以上での漁船で5,000万円、20トン未満の漁船と養殖施設で1,000万円となっており、利子助成期間は最大15年となっております。 現在、以上のように把握しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) 内容についてはパンフレットどおり答弁をいただいたようにも思うんですが、それもやむを得ないことだとは思っております。 ただ、各業界も非常に関心が高うございまして、それぞれ自主的に調査とか真相を把握すべく頑張っておる状況なんですが、先般、実は真珠業界が大阪において水産庁の関係係長を呼んで、いろいろ質問等をされた内容がここにあるわけなんですが、要は、一番目に今、部長が申し上げられた儲かる漁業創設支援ということについての取り組みは、いかに前向きに新しい取り組みをしていくかと、こういう世界もあわせ持っているよと。要するに無策な状態で、ただ支援さえしていただいたらいいんだということでは、この事業は通らないよということだろうと思っております。 斬新的ないろいろ経営ノウハウ等を駆使して、新しい安定した安全な経営体をつくっていくと、収益性の高い経営には、こうして持っていくんだと、こういうプランが必要であろうということが、儲かる漁業への支援事業だとは思っております。 あと、2番目の漁業緊急保証対策についてなんですが、これは3日前の一般質問の石崎議員だったか、松本議員だったか、ちょっと忘れたんですが、市長答弁で若干の考え違いがあるんじゃないかというふうに感じました。 というのは、借りたものは返さないかんと、これは当然の理屈であります。ただ、ここにうたわれておる事業の内容は、借りたものは返すという当然のことなんですが、実は新たに借りる資金じゃないような気がするんですよ。 要するに緊急保証対策ですから、今、担保保証とか、あるいは隣近所、あるいは親族等々で保証をしておる融資の実態があります。もうこれは大変苦しい経営の上に、さらに人道的ないろいろ苦しみをうたつけている内情があろうと思うんです。それがむしろ経営事業に専念できない背景にあるんじゃないかというふうなことの解決のために、やっぱり一遍有利な資金を借りて、そして、今、不利な上から押さえつけている圧力が非常に高い資金借り入れについては一遍借りかえてみたらどうかと、そういうことによって事業に専念できるというのがこの趣旨じゃないかと、そういうふうに考えておりますから、無担保、無保証で1,250万借りられるよという世界ではちょっとないんですね。 ですから、この無担保、無保証の世界をぜひむしろ大いに受け入れて、そして今、ゼロに返った状態で新しい事業に対して向かい合うと、こういうことが今回の大きな事業の活性化に向けた目玉だろうと私は思っております。 そういう世界を考えますと、ぜひとも今回の事業を何としてでも現実のものとして手中にしたいというふうに考えておりますが、ちょっとこの辺で見解を求めておきます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) ただいまの漁業緊急保証対策というところに上げられている事業ということでしょうけれども、私もここに一番注目をしているということは、先週も答弁させていただいたつもりです。 この事業で果たして借りかえまで認めてくれるのか、逆に、この言葉に書いてあるとおり、新規のものにしか認めていただけないのか、ここが運用の大きなところだろうというふうに思っております。 議員の発言、当然借りかえを認めていただけるという前提で発言されておりますけれども、これについては担保するものがどこにも、文言としては今のところ私が持っている資料では述べられていないというところで、先ほど来も言っておりますように、せっかく設けられたこの事業制度が漁業者にとって本当に役に立つようにという意味は、そういうところも含めて、私としてはぜひともそういう借りかえの部分も認めていただきたいという思いもあって述べさせていただいているということで、ぜひ御理解いただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) 実はここにもう一つ資料がありまして、この中に従来どおり借りかえを含め、すべての融資が対象となると、このように具体的に書いております。実はこういう世界というのは、余り表面に出して制度化するものでないというふうに私も感じておりますから、余りこの世界が先行しますと、実際にそれじゃ借りっ放しなのかみたいなイメージも出てきますから、そうではない。 やっぱり基本は、先ほども申しましたように、気持ちを入れかえてしっかりした体制で収益性の上がる水産業を営んでいくんだという、もう基本的な再生プランに基づいて、この融資があると、こういうふうに実際思っておりますから、なかなか言うはやすくのところもあるかもしれませんが、ぜひ事務方には、この真相を十分勉強されて、しっかりした体制で行政としても臨んでいただきたいと、そういうふうに考えております。 そこで、特にこの事業を進めていく上では、水産庁の金融担当の課長さん並びに課長補佐さんもおっしゃっておりましたが、これから1年間かけて作業を進めていく上では、これは大変なことなんだということでした。それは何かといいますと、やっぱりマンパワーに心配があると。どうしても、この事業が多岐にわたってかなり大規模な漁業者を相手に処理をしていけなければならんわけですから、大変な受け付けといいますか、判断材料に導くまでに大変な人海戦術といいますか、そういう世界が必要になってくるが、果たしてその辺がどうなるのか非常に心配をしておりました。 具体的には、信漁連とか、あるいは基金協会とか、あるいは漁連とか、そういったところがこの仕事の舞台になるんでしょうけれども、その辺も想定しながら具体的に進展させていくということについては、具体的な今のスケジュール的なものは考えてはないでしょうか。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 農業対策もそうなんですけれども、国のこういう対策のところは議員さん十分御承知していただいておると思いますが、市の関与できる部分というのは、大変実務的には少ないということをはっきり御認識いただいておかなければいけないんだろうと思います。 今回の件につきましても、当然、漁業者がこの資金を使いたいと希望があったときには、自分の漁協から書類を上げていくと思います。ただ、一切市は通りません。漁協から、多分県漁連のほうのチェックは受けるでしょうけれども、お金にかかわるところは信漁連ということになってくるんだろうと思います。 そこで信漁連のほうがどういうふうに県、また国から指示を受けて自分たちが運用しようかというところを方針決定した上で実行がなされるというふうに思っておりまして、我々としては実務的な担当のところで物を言える段階ではなくて、我々、議員さんもそうですけれども、市長として地元の産業を守るために、ぜひともこの設けられた制度を使いやすいように運用してくださいというお願いしかできないというのが、今のシステムであるというところです。 ただ、私としては、本当にこの一、二年見ておりまして漁業者は危機的な状況にあると思っておりまして、今まではそれを甘んじて受けているところもありましたけれども、この1年ぐらいは意識的に市としても発言をさせていただいておりますし、これまで以上に県に対して、担当を通じて、もっともっと具体的なところで踏み込んでいきましょうというところで声を出させて、県とも具体的な協議をさせていただいているということはありますので、ぜひ御理解をいただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) 私は、この件について最もきょう進言をしたかったところなんです。行政が直接窓口としてはこの事業にはかかわれないという今の市長の見解なんですが、行政は確かに国の事業認可を判断して、そしてこれは受け付けます、これは受け付けられませんというようなことには、確かになっていません。この事業についてはですよ。あとの事業については、随分かかわりのあるメニューもあるわけなんですよ、この今回の活性化の事業については。 それを全体的にまずとらえて、これは市が介入しなきゃならん事業とか、あるいはこれは団体に任せざるを得ない事業とか、そういうところをしっかり把握した上で対応していく必要もあろうと思うんですが、実は行政というのは、予算にかかわる対応のみを責任の所在というふうに勘違いしがちですけれども、実際には、今大変な状況にある漁民をいかにして救済するかということが大きな課題ですから、それに対して、要するに受け入れやすいような環境をつくっていくということが非常に大事な要素じゃないかと思っているんです。 例えば私が先ほど言いましたように、2回も東京で実は説明を受けました。今、部長並びに市長の答弁は、今、二、三枚の資料しか届いていないということで、この資料から判断することしかできないわけでしょう。 いち早くやっぱり実態の把握をして、一日たりともおくれをとらないように対応するためには、早く今回の事業についての真相を得るべく調査をしていく必要もあろうと思うんですよ。どう考えましょうかね。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 漁業者の今後の発展のためにということにおいては私としても重大な関心を持っておりますし、担当者も当然に毎日頑張っているということでございまして、漁業のこれからの方向性も含めて、宇和島市の漁業のあり方ということについては今後とも声を出していかなければいけないというふうに思っております。 ただ、今回のこの漁業緊急保証対策というところについてということで私の見解を述べさせていただいたということで、金融にかかわるところというところでは、市の権限行使というのはなかなか、判こ1つつくところがないというのだけは理解をしておいていただきたいということで説明をさせていただいた次第です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) 情報はただですから、ただの分野は幾ら得ても損にはなりませんから、ぜひ事前の調査ということについては、少なくとも惜しみなく行動に移すべきだと、そういうふうに私自身感じております。 そこでこれまでの状況を見てみますと、どうも市の財政改善のために、健全経営のために出張を見合わせると、1つの制約をするということで、県外出張を極力見合わせてきた経緯があります。ちょっと道はそれるようですけれども、この辺についてもお答えいただいたらと思います。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 森副市長。 ◎副市長(森忠君) 県外出張のことについてお答えいたします。 議員おっしゃるとおり、地方公共団体は大変な財政の状況にあります。宇和島市におきましても、漫然たる研修視察とか、いわゆる大会という県外出張につきましては、当然どこの自治体もやっておると思いますが、抑制をしております。 しかしながら、職員の資質向上ということにつきまして、一昨年から国の施設への研修を大幅にふやしました。人数も。そしてまた特に個々の職員がこのことについて勉強していきたいということがありましたら、個々にそれは当然、市としては認めております。そういう状況にあります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) ということは規制を解いたということですか。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 森副市長。 ◎副市長(森忠君) 規制を解いたというか、当然、県外出張は宇和島市としても、よその自治体みたいにして抑制ぎみにはしておりますが、実際必要な出張、本当に意欲のある職員がここの県に行って勉強をしたいということがありましたら、当然今までも認めておりますし、今後も認めていきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) 今回の事業の経過上も、我々は本当に国と地方が身近な関係になっているようなのを実感いたしました。確かに先ほども言ったように、大ざっぱな国の今、成立した案件であったかもしれませんが、それを整理して受け入れるのは地方なんですよ。地方に受け入れやすいような、むしろ国に対して説明をしていく義務も、地方の我々受け入れる側にはあると思うんですよ。 そういう意味合いからしますと、やはり地方の声というものも随所で訴えていく必要もありますし、具体的に冒頭で申し上げましたように、のど通りの悪いような事業ばかりからの1つの改善も図れるんじゃないかと、そのように思っておるんですね。 したがって、今後はこういうこれまでのように1つの財政の改善のために一応制約をしておった観点から、やはり守りと攻めじゃないですが、攻めのために我々のこの自治体においてはどこよりも早く研究して、とにかく国の支援がない限りは、これは浮かばれないわけですから、どんどん積極的にそういう行動をとるという考え方を持つわけなんですが、いかがでしょうか。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) おっしゃるとおりでありますが、議員さんの発言を聞いておりまして、私もやはり議会は立法ということを、要は法律をつくるということに、こういう法律は直接我々関与しませんけれども、地域の実情を見たときに、漁業者の支援のためにはこういう制度をつくってほしいということは、私も当然、代議士、そしてまた水産庁なり農林省なりにお願いをします。県にも当然お願いをします。 そして、こういうものがつくられましたと。今度は行政の域になってくると思います。行政の域になると、やはり実務的に、じゃ、それをどう執行していくかという問題が一番大きな問題でございまして、それについては国が定めたものを県がまず説明を聞いて、あと県から我々もきちんと説明を聞いて実行をしていくということであろうというふうに思っておりますので、この立法する段階での対応と行政、政治を行う実際に実行をするというところの段階というのは、流れが少し違うというところもぜひ御理解をしておいていただかなければ-当然理解していただいておると思うんですけれども、そういうことだと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) 今回の事業には、緊急保証対策という緊急という言葉が入っています。緊急以外なら、こうしてのんびりと、むしろ国のほうから通達が来るまでしっかり待って、来た段階で広く審議するという、これでいいんですよ。ところが緊急なんです、この事業は。緊急は速やかに対応ができる体制を知った段階からスタートしておかんと、私は意味がないと思うんですよ。 なぜ、こうして私が焦るかといいますと、昨年の9月の金融危機から、真珠の場合、入札が延期になりました。年内入札が中止になりました。買い手のほうは3月ごろまで延期してほしいということを折衷案のような形で1月19日に初めての入札をしました。この4カ月間ありながら、なかなかその第1回の入札に対しての対応ができなんだぐらいですからね。 今、この6月の時点で、もうやがてそこに秋には母貝の取引が来ますよ。そして、また来年の商いの予想がこれから始まるわけですね。一日も早くこの緊急対策に乗じて、一日も早く明るい見通しの上で今期の事業に向かわな、いかんじゃないですか。そのために私はこの1点に絞って質問をしておるわけであります。どうでしょうか。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) どうもすれ違いのところもあるんじゃないかと思っております。 ただ、私としても、国がやっていただけるこの政策だけで、宇和島市のこの危機的な、特に真珠に対する危機的な状況を果たしてすべてカバーできるかというと、疑問のところもありまして、あと足りないと、こういうことが検討されているという状況は、逐次私も情報を聞いておりまして、そんな中で、足らないと思われる部分は市と県のほうで協議をいたしまして、御存じと思いますが、この中で金利についてははっきり述べられていないと。 私としては、真珠は特にこれだけ世界的な不況の中で、前年度から売り上げが半分になったという経過がはっきりしているわけですから、これはお金が足りないのも当たり前のことでございまして、やはりそれをより実現するためには、県と相談いたしまして、基本的には、これからの緊急対策においては無利子で、漁師さんが利子を負担しなくてもいいぐらいのもう制度をぜひつくりたいというところで、県の協力というか理解もありまして、今回、県と市と漁業団体ということですけれども、負担で金利ゼロの制度も別口で設けております。 それともう一つは、やはり真珠、特に母貝業者の窮状を救おうということでありますと、和島市も今までの政策として、トサカノリ等の副業的なものの栽培ということを奨励しておりましたけれども、こういうことをやはりもう一度奨励しなければいけないんではないかと。そのときにも、やはり資金は余り要らない制度でやれると思いますけれども、多少のものは要るだろうと。その新たな転業といいますか、副業を設けるための、挑むための資金というのは、もう資金負担なしでやれるようにしてあげようじゃないかということで、その補助制度というものも、今回市と県で、あと漁業関係で、この三者でつくっております。 そういうところを利用しながら、漁業者の方々は生き残りをぜひとも図っていただきたいというふうに思っておりますし、そのためにうちの役割が必要なところはやっていきたいと。それはもう、おくれのないようにぜひともやらなければいけないと思っております。それだけは間違いないことでございますので、ぜひ御理解をいただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) この事業については、全国的に対応をした事業でありますから、恐らくこれが全国的に用意ドンということで、それぞれの自治体で競うような形で出てくるのかなという、ちょっと状況は把握はできません。でも、やはり課題は、その昔から、早くからこの産業をやっぱり磨いていこうという課題はかねてよりあったわけですから、十分その中に含まれる課題に、あるいは対策については、十分既に準備できておると思うんですね。そうしますと、即、国の事業そのものが、これは受け入れられる分、これはちょっと我々地元にはふさわしくない分というふうに仕分けもできるはずなんです。 今回の成立した事業は、即実行できるという執行可能な予算だと聞いております。したがって、今、さまざま説明会等々をやっておるようですけれども、全国と比較しましても、やっぱり一歩先んじるということは、行動的であるかどうか、対応が速やかに対応できたかどうかというのは、後を悔やまれないためにも非常に大事なことだろうと思っております。 やや組合等々の対応には不満なところもあるわけなんですけれども、それでもおくればせながら、現実にこの事業に対しての関心を深めておるという現実に対しては、非常に私どもも喜んでおる次第であります。 ということで、我々の時代はこの事業に対しての何としてでも取り組みは過ちのないような対応で取り組んでほしいということなんですが、実は冒頭のこの事業をしっかりと我々が予想をしておるような恩恵をこうむるためには、しっかりした対応策、再生のプランを打ち立てていかなければならんと、ここのところが非常に大事な要素になってくると思うんです。これは市長、幾ら緊急保証対策事業が市とは関係のないとはいえ、これについてはあるでしょう。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 当然ながら、我々の地域での漁業が今後どうやったら発展できるのか、これについては市も大いに知恵を出さなければいけないんだろうと思っておりますし、知恵だけでなくて、実際には資金も必要かもしれません。 そういうところを出しながら検討して、具現化をしていかなければいけないんだろう、それも時間がないということですけれども、一方、この政策については、今回の儲かる漁業創設支援事業、ここは個々の事業者が出すということでしょうけれども、我々地域全体でこうやっていこうということで合意形成をしながらやっていくとすると、やはり1年単年度だけではできないだろうと。やっぱり数年の時間をかけながら方向性を出して、きちんとそれを実行していくということが必要であろうと思っております。それについては、当然、これまで以上に私も頑張っていかなければいけないと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) 先般も質問の中で、低品質玉をいろいろお客さんにデザインとか駆使して使っていただいたらと、低品質真珠の活用ということで市長は言っておられました。実は業界の中では、いかに低品質玉を破棄するかと、投棄していくかということが、今、目下の最大課題になっております。 これは、例えば生産量全体の20%、2割程度を目途に、完全にこの地球上からその真珠はなくなるんだと、ないんだと、こういうことを前面に出して、しかもそれを実行させると。これも1つの行政に加わっていただいて、証明できる事業にはできないかとか、さまざまな意見があるんです。だから、行政が絡むというか、行政にお手伝いをしていただいての再生プランというのは随所に出てくると思います。 そうしますと、やはり書き物やいろいろプランとかいうことに対しては非常に不得手な業界ですから、行政の手助けというのは、そういった考え方、あるいは実行可能な分野に対して、いろいろ図面といったらおかしいんですかね、計画書をつくっていく過程で中心的な役割を背負っていただけないものかというふうに私個人的には考えるんですが、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。
    ◎市長(石橋寛久君) 過去にも宇和島市、真珠につきましては、具体的に加工組合ということで、そこを支援した経緯もございます。ただ、残念ながら失敗してしまったというところもあるというところで、なかなか次の手というのを行政も踏み出しづらかったというところもあります。 しかし、一方で、今の真珠業界の危機的な状況を考えたときに、私としても素人ですけれども、やはり漁業でも農業でもすそ物と言われますか、品質の悪いもの、これをいかにお金にかえていくか、これをやらなければ、なかなか総合的なコストダウンが図れない、そういうことを常々感じておりまして、そのための施策というのを行政はそこらに中心になってやっていけないかということを考えております。 そういうことで、議員さん、ぜひとも我々としても、これまで以上に踏み込んでいきたいと思っておりますし、漁業に関しましては、ひとつ漁業界のリーダーとも、今、宇和島市としては漁業全体ということでいきますと、大浦湾の埋め立てもほぼできつつあります。海に面したところでかなり広い土地ができると、こういうところの利用も考えなければいけないという政治的な宇和島市としての課題もありますし、もう一方で産業振興ということを考えたときに、漁業というところでどうやったらいいかということになると、やはり加工部門をこれまで以上に力を入れていかなければいけないんだろうということは、もう総論で、これはもう宇和島だけでなくて、どこの地でもそうだろうというふうに思っております。 そんな中で真珠ということを考えたときには、宇和島市は真珠を核として町のブランド化を図っていこうということで、もうこの3年目になっておりますけれども、事業をやっておりまして、ぜひともこれを確固たるものにしたいと思うんですけれども、具体的に、じゃ、ブランド化をするのに真珠が何が妨げなんだろうということで、私、素人的に考えますと、ブランド化と言いながら、この前も言いました、テレビのショッピングで宇和島産真珠一連39センチですか、そういうものが何万円、1万円、2万円という単価で手に入りますよということを堂々と宣伝されておるところがあると。これはやはり、どうしても品質の悪い低質品について安売りを当然マーケットの中でせざるを得ない。それを使って加工したら、そんなになってしまうというところがあるのかなということで思います。 先ほど、業界としても真珠のできの悪い低品質のものは破棄するということも言われておりましたけれども、それも1つの手でしょうけれども、破棄するということになったら、全く入ってくるものはありませんので、私としては破棄となると、もう市民の税金を投入する以外にないのか、業界が破棄するだけの蓄えがあれば一番いいわけです。それが回れば一番いいわけですけれども、今のマーケットではなかなかそこまではいくまいというところで、そういうところの市で独自の加工をして、一切そういうふうな全国的な高級品とまざって売られるようなマーケットを外すということは考えていかなければいけないんではないかと思っております。 そういうことで市としても、繰り返しになりますけれども、これまで以上に突っ込んで、より具体的なところで提案を申し上げて、また具現化をしたいということは、もう間違いなく考えておりますので、ぜひよろしくお願いいたしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) 余り時間がありませんから、ちょっと根掘り葉掘り聞いていくのも、もう無理かと思いますが、基本的に、今、行政の手助けといいますか、支えといいますか、そういったものをお尋ねするのは、実はここに新聞の記事が3月6日付であるわけなんですが、平成9年に真珠に関する法律が廃止されました。ということは、一般行政としては法に照らされて行政課題として取り組んでいっているのが実情ですから、そこに真珠という活字がない限りは使命感というのは行政には芽生えてきません。 その件に対しては、先ほど冒頭、市長のほうからも言っていただきました、国の中で今回の事業の中で、真珠及び魚類養殖の経営の改善のためにということを明記していただいたということは、いわば十数年たって初めてのことなんです。だから、いかに法的な支えでもってこの産業を育成していくかということが今悔やまれるということが、3月の時点での専門紙の社説であったわけなんです。 したがって、少なくとも全国でトップの愛媛県にあって、しかも宇和島の基幹産業の1つの大きなかなめになっておる現状からして、やっぱりこのことは、むしろ真っ先に宇和島の条例じゃないですが、主な政策の1つとして、きちっとした形で活字にでも上げて取り組む必要もあろうかと思うんです。 先ほど申しましたが、やはり直接、職員が東京のほうへ行って、十分この事業に対する認識を深めていっていただく。そして、万難排して強力に取り組むことができると、そういう職員を挙げての対応という、ここに一つ市長としては十分ここら辺ではかかわれる分野ですから、ぜひとも改めて認識していただいたらと、そのように思う次第でございます。 最後にですが、最近、ヒジキとか、あるいはトサカノリとか、イワガキとか、そういうことが前面に出ておりました。何よりも既存の、それはそれでもちろんいいわけなんですけれども、何よりも現在の歴史ある事業と、そして将来性ある業種に対して、それを磨いていくというところにも力点を置いていただいて、今後力強い再生のためにひとつ取り組んでいただいたらと、そういうふうに思っております。 時間があと1分、ちょっとコメントをいただきます、それじゃ。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 私といたしましては、国がどういう真珠産業に対して認識をしようが、宇和島市の大切な産業の1つの大きな柱であるという認識はしております。 また、今は厳しいですけれども、真珠にかかわっているリーダーたちとも、あと数年頑張れば本当に日本のアコヤ真珠をまともにつくれるのは宇和島だけになるんじゃないかと私も思っておりまして、この数年間をいかに乗り切るかということを徹底して実務的には考えたいと思いますし、将来のことを思ったら、すそ玉といいますか、低質の真珠についてもどういうふうにするかというところも、もう一度改めてみんなで考えなければいけない問題であろうと思っております。 ただ、最初に言いましたように、真珠は大切な産業でございますし、それを忘れないがためにも、きさいや広場でも真珠パビリオンと、採算を無視して皆さんの御理解をいただいてああいうスペースもつくっております。ぜひとも私としては、皆さんの意見を聞きながらいい方向性を出したいと思いますので、今後とも御指導を含めてよろしくお願いいたしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 土居秀徳君。 ◆28番議員(土居秀徳君) ちょうど時間になりました。今回の国の補正予算は、農業、漁業、各方面に地域にかかわる課題については、ふんだんに盛り込まれておるようです。ぜひおくれをとらないように、立派な対応を行政として取り組んでいただきますように心からお願いをいたしまして、私の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(泉雄二君) 以上で土居秀徳君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。    午後0時03分 休憩   --------------    午後1時00分 再開 ○議長(泉雄二君) 再開いたします。休憩前に引き続き質問を行います。 次に、薬師寺三行君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) 今期最後の質問者となりました自民党議員会の薬師寺です。 少しメニューが多くありますので、スリムで簡潔なお答えをよろしくお願いいたします。 先日、28試合連続ヒットとはいかず残念でしたが、マリナーズのイチロー選手は、記録は小さいことを一つ一つ積み重ねていく先にできるものと言っておりました。その場当たり的な景気対策は今必要かもしれませんが、行政の目的である住民の生活を守ることは、この小さいことの積み重ねであり、継続していくことの大切さを忘れないことではないでしょうか。 それでは、産業活性化についてお尋ねをいたします。 平成21年度宇和島市一次産業活性化に向けた市の方針をどのよう考えているのでしょうか、桐田部長にお願いします。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 桐田産業経済部長。 ◎産業経済部長(桐田敏昭君) 第一次産業の活性化に向けた方針ですが、水産業におきましては、需要に合った養殖経営を目指し、生産調整や減産によるコスト削減を奨励しながら、国内の消費拡大と海外への輸出の増大及び雇用創出を目的として、より一層の産業間の連携を図る必要があると考えております。 それとあわせて、養殖漁業の多様化を図るため、特に全国的に養殖が拡大しておりますマグロ養殖については、宇和海の主要水産物に育て上げるための支援の方策、方法を検討してまいりたいと考えております。 真珠産業につきましては、海域特産を考慮しながら、商品価値の高いこしもの真珠への転換とブランド化を支援するとともに、低価格真珠流通の徹底排除の方策について検討したいと考えております。 また、魚価収入の確保を図るために、当市で開発し、一定の成果を上げているトサカノリ、イワガキについて補助事業を活用しながら、漁業権的調整のついたところから、さらなる拡大、普及を図ってまいりたいと考えております。 農業におきましても、宇和島市農業支援センターでこれまでの取り組みをさらに充実、強化させ、引き続き担い手認定農業者、集落営農組織等の確保、育成を図り、農地の利用調整を推進してまいります。 特に全国に誇るかんきつの生産に関しましては、将来的に高い需要の見込まれる優良品目、品種への転換、園地整備による生産性の向上について、引き続き国・県補助事業等を活用し、推進いたしますとともに、えひめ南農協との連携のもと、国内外の広い視野に立ち、販路拡大のための市場調査やセミナー等を開催する競争力の強い産地を目指してまいります。 また、農地用排水路、農道といった農業支援を保全する取り組みへの支援策として、農地・水・環境保全向上対策、米、大豆経営の安定を図る水田農業経営安定策、米の生産調整に係る米政策改革の農政改革につきましては、引き続きこの円滑な施行に向けて取り組んでまいります。 林業につきましても、林道、林内作業道の整備を促進し、高性能林業機械の活用と森林施業区域の団地化により低コスト、安定供給体制を整備し、森林の適正化、放置森林の防止を図るなど、森林の広域的機能が発揮できるような森林整備を進めてまいります。 以上のとおり、第一次産業活性化に向け、あらゆる方面から振興策を推進していきたいと考えておりますので、議員の皆様もよい方策がありましたら御指導、御提案いただきますようお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) すばらしいビジョンと思いますけれども、絵にかいたもちにならないように全力で取り組んでいただきたいと思います。 ここで、ちょっとかんきつの消費について伺います。 宇和島市の代表的一次産品のミカンは、体の調子をよくするビタミンC、風邪を引きにくくするシネフミン、成長や視力に関係するベーターカロチン、血管を強くするフラボノイド、がんにかかりにくくするベータークリブトキサンチン等、健康によい成分を多く含んでいます。そこで、果実のある食生活推進全国協議会は温州ミカンを1日2個目安に食べましょうと呼びかけを行っています。このおいしいミカンを地産地消、消費拡大、宇和島市としてミカンを食べる運動を拡充してはいかがでしょうか。 同じく愛媛県民に対しましても、1日1個愛媛ミカンを食べる運動を展開し、またアピールを行って、県民の健康維持とともに、1日1個、県の人口の約140万個消費拡大へと宇和島市から発信してはいかがでしょうか。市長、お願いします。 ○議長(泉雄二君) 理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) おっしゃるような具体的な消費促進策というのも、今後改めてまた県に要望しながら、我々としても地域でも取り入れるように考えていきたいと思います。 また、当然、学校給食等、かなり大口の食材を提供できるところ、病院ももちろんそうですけれども、そういうところにおいても、さらにミカンの消費拡大につながるような食事の提供ということで配慮しながら生かしたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) 農林課としてはどんなでしょうか。桐田部長お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 桐田産業経済部長。 ◎産業経済部長(桐田敏昭君) ミカンを食べる運動でございますが、市の農林部局では、福祉課と協力して、人の味覚が形成される過程において幼児期が非常に大事な時期だと考え、数年前から保育園、小学校に出向いて、ミカンを使用した食育活動を行っております。平成20年度におきましては、大浦保育園を初めとして、市内15の保育園におきまして、園児の保護者を含めて電動式簡易ジュース搾り器、大型ジュース搾り器を使用しての生ジュース試食、生ジュースを使用したクッキング、パワーポイントを使用したミカン知識の普及活動を行いました。 また、東京ビックサイトで開催された第47回農林水産祭実りのフェスティバルに農林課職員3名が参加し、農林課が所有している圧縮式ジューサーで早生温州ミカン400キログラムの搾汁を行い、搾汁した生ジュースは、無料で来場者に約4,000杯の試食を行っております。 これ以外にも産業祭り等の各種イベントにおきまして生ジュースの試飲を行い、ミカンの普及活動を行っております。これからもこのような活動を続けていく所存でございますので、御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) ジュースも大切と思いますけれども、青果のほうもどうかよろしくお願いをいたしておきます。 先日、研修先の青森県の弘前市では、毎月5日をりんごを食べる日と定め、平成19年4月1日に施行、地産地消拡大を図っておりました。地元産業振興のため、このような下敷きにりんごの品種を紹介と、裏面にはおいしいりんごができるまでの生い立ちを描き、小学生入学時に毎年配布、学校での食育に一役買っているとお聞きをしましたが、当市では、どのような形をもって地元産業振興を教育しているのでしょうか。桐田部長お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 桐田産業経済部長。 ◎産業経済部長(桐田敏昭君) 農林課におきましても、ミカン知識の普及、消費拡大を目的として、平成20年度におきまして小学生を対象として4種類のかんきつの紹介をしたクリアファイルを5,000部作成し、配布したところです。 なお、御要望のありました下敷きにつきましては、来年度の補助事業により作成する計画としております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) ありがとうございます。ぜひお願いをいたしたいと思います。 現在は電子時代、また一般利用の先ほど紹介いたしました下敷きに加えまして、パソコン利用のマウスの下敷き等に宇和島産品のミカン、魚、真珠等を描いて、食の教育、消費拡大を図っていただきたいと願っているところでございます。 次に、物の消費があれば生産が必要であります。その生産に貢献される労働者、管内での有効求人倍率は0.5%を切り、雇用の悪化が懸念されています。労働者対策はどのように考えているのでしょうか、桐田部長します。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 桐田産業経済部長。 ◎産業経済部長(桐田敏昭君) ハローワーク宇和島管内の有効求人倍率は最近の調査で0.4%となり、これは10人の就職希望者に対して求人企業が4社しかないという極めて厳しい数字を示しております。圏域の雇用の悪化に歯どめがかからない状況にあります。 こういった中、宇和島市としましては、宇和島市独自の宇和島市企業緊急雇用安定助成金を制度化し、既存企業への支援策とする一方、国の緊急雇用対策事業にも積極的に取り組み、他市に劣らぬ事業件数を県に要望し、少しでも雇用を確保すべく努力しているところです。 また、地域提案型雇用創造促進事業、いわゆるパッケージ事業が20年度をもって終了しましたが、これを継承するため、いわゆる新パッケージ事業を企画立案し、厚生労働省に要望した結果、採択されたところであります。 この事業は、セミナーを主体とした地域雇用創造推進事業、3年で約4,200万円、そして実際に事業を実施する地域雇用創造実現事業、3年で約8,500万円の2事業であり、厚生労働省の全額補助事業です。 この新たなパッケージ事業は、きさいや宇和島プロジェクト海と山の地域支援を生かした雇用創出事業と銘打ち、圏域外へ売り出すだけでなく、宇和島市の地域資源を見直し、地場産業の活性化と企業促進により新規の雇用を生み出そうとするものです。また、高速道路の整備によって消費が圏域外へ流出する中、人を宇和島に呼び込む仕組みづくりにも取り組みます。 本事業は、平成21年7月から実施され、最長で平成24年3月まで実施することができます。今後とも国・県の補助政策を利用しながら労働者対策を推進していきますので、御理解、御協力いただきますようお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) どうか安心して働ける場所づくりをよろしくお願いをしたいと思っております。 次に、きさいや広場の活性についてお尋ねをいたします。 みなとオアシスきさいや広場、オープンして約1カ月、情報発信と一度の出会いを大切にする交流拠点として、今後の活性と運用はどのように考えていられますか。桐田部長、お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 桐田産業経済部長。 ◎産業経済部長(桐田敏昭君) きさいや広場の果たす役割は、まず第一次産業を中心とした地場産業の振興と地域の活性化であります。開業して1カ月ですが、買い物をしていただいた方だけで早くも10万人を超えました。オープニングからゴールデンウィーク中のイベントや見学の方を入れると、かなりの方にこの施設を訪れていただいております。 多くの方に来ていただき、売り上げ、消費の金額も増加し、テナントや商品の納入業者の所得の増加につながり、施設及び宇和島市のイメージアップになると、市民の生活に潤いが出てくるといった好循環になることが一番いいことであります。 また、物販販売にとどまらず、市民ギャラリーや屋根つき広場など日ごろの文化活動などを手軽に発表できる施設もありますので、心の豊かさを実感できる時間と空間も提供できるものと考えております。 観光客に対しましては、ここに来たら宇和島のことは何でもわかるといった機能と、ここを拠点に中心市街地商店街や、その他の観光施設へ案内、誘導する機能を果たし、地域全体を結びつける宇和島の顔となる施設になることが、大変重要であると思っております。 皆様に愛され、繰り返し使っていただくことが、きさいや広場の活性から地域全体の活性につながってくるものと期待しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) これからの施設でありますので、大切に育ってほしいと願っております。 この広場につきまして、私なりにここで2点提案をいたしたいと思います。 地域全体活性につながってほしいと願っていますけれども、すばらしい色の帽子をかぶらせていただいているきさいや広場館、車で走行中、一見見過ごしてしまいそうになります。 宇和島バイパス下のきさいや広場の道路沿いにあります街路樹をもう少し下げますと、すばらしい帽子のきさいや広場が目に飛び込むのではないかと、また来場者もふえるのではないかと思いますけれども、どうでしょうか。桐田部長、お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 桐田産業経済部長。 ◎産業経済部長(桐田敏昭君) 駐車場の周りを囲んでいる植栽につきましては、港湾整備により、もともとこの場所に植栽していたもので、きさいや広場の工事の中で一部移植したものもありますが、基本的には撤去することはできません。 しかしながら、剪定管理は行う必要がありますので、御指摘のように、剪定を施し、結果として建物の見通しがよくなるよう、きさいや広場に要望していきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) どうか早目にお願いをいたしたいと思います。 次に、これから各種のイベントや多くの行事計画が予定されているようでありますが、一般市民だれもが参加できる青空自由市場を開いて、ブースを設定、また来客増へとつなげてはいかがでしょうか。市長、お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 御指摘のとおり、私としてはいろいろな青空市というのをやっていくように支配人にも指示しておりますんで、できるだけ早く実現を図っていきたいと思いますし、また定期的にやれるように実力を蓄えていかなければいけないんだろうというふうに思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) これは市民の税金を使っている以上、小学生から高齢者、特に商店街の人たちに大いに参加をしていただきまして、限られた時間内で自己アピールをしていただければ、本当に客寄せになるのではないかと思っております。 次に移りますけれども、移り変わりの激しいこの現代、農家の安定した収入策をどのように考えられているのか。また、市場原理に束縛されないオーナー制度、農家みずからが企画立案、消費者ニーズに合った心のきずなによるオーナー制度への行政支援はいかがでしょうか。桐田部長、お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 桐田産業経済部長。 ◎産業経済部長(桐田敏昭君) 農家の安定した収入策をどのように考えているかとの御質問でございますが、地域に適合した農作物をミカン研究所と関係機関、団体との連携のもと、消費者に好まれる農作物を栽培し、生産性、品質、安全性の向上や一層のブランド化、新たな特産品の開発、加工体制の充実などをより一層促進し、地場産品促進事業により農産物の宣伝と販売を促進し、販路の拡大を図り、農業所得の安定向上に努めたいと考えております。 次に、オーナー制度についてですが、現在、農作業の繁忙期におけるヘルパー制度導入に向けた調査を検討しております。栽培用農家が人の手をかりたいときに、ミカン農家に勤めてみたい方の協力を得て、互いに潤いを得ればすばらしいことです。農協と協力して、まず希望調査の実施に向け、検討をしております。 オーナー制度ですが、うまいミカンを消費者であるオーナーに届け、生産者が収入を得られれば、この上ないすばらしいことです。しかしながら、農地によって収量、品質も違いますし、いろいろな問題が考えられますので行政が取り組むのは難しい面が多いと思われます。責任が持てる団体や生産者みずから推進していただくのがよいのではと考えております。 行政といたしましては、側面的な協力、宇和島市のホームページで宣伝する等を検討していきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) 今日、日本の農業、型破りの農業が次々と生まれています。例を挙げますと、バナナ業者のアメリカ企業、日本農場で野菜を氷詰めチルドで東京、大阪の大型店に集中出荷をしています。また、長野県のある村では、150人の中国研修生を各戸3名配属して、野菜のレタスで各戸約2,000万円から4,000万円ぐらいの収入を得ていると聞いております。 この宇和島市特有の家内農業の新しい形の観光農業を育てるように、消費者様をつくっていただく、生産者はつくらせていただく、この気持ちを持って深いきずなで結ばれるオーナー制度創設をと願っているわけでございます。 例を挙げますと、1本1万、3万、5万、仮に3万円の100契約をしていただけると、農家に300万円入ります。これは1年契約でありますので、1月から10月に割り、毎月30万円の収入が期待をできます。毎月安定した収入があれば、安心して生産活動や社会活動を楽しめます。不況の今こそ、このような夢ある農業も一策かと考えますが、市長の考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 御提案のオーナー制度につきましては、ミカンという性格上、大変発想としてはいいことだろうと思いますけれども、現実問題としては、なかなか難しいところもあろうというふうに思っております。 申すまでもなく、ミカン、吉田地区でも大産地でありますけれども、県内でも松山近郊でもとれます。大消費地の大阪の近く和歌山でもとれますし、東京に行きますと静岡でもとれるというところがあって、宇和島市がどこで優位性を出してオーナーを見つけてくるかというところで、大いに知恵とアイデアを出さなければ、普通の宣伝ではなかなかいかないんではないかというふうに思っております。 ただ、今のこの時代のITC化の時代、コンピューターのホームページをつくりたいというような希望の方には、行政も指導ができる、また講習等ができるようなお手伝いは当然やっていかなければいけないと思っておりますし、やる気のある方は、こういうことをやりたいんだが、どうやったらいいだろうという具体的な悩みを行政なり、農業支援センターなり、農協なりに出していただいたら、できる限り具体的に対応をさせるようにいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) それで、私たちもこういうグループでこういうオーナー制度の冊子をつくって、それで少しずつ募集をかけているわけでございますが、それと同時に宇和島の紹介をして、マップもつけまして、先日、青森へ行ったときに、ちょうど隣の人に、こういうのを今からやろうとしているんだがと言ったときに、やはり4人の方にお答えをいただきました。 こういうことで、こういうことも今から先、大事ではなかろうかと思っておりますし、今回、当別町と姉妹都市になろうとしているわけですけれども、当別町の方が約20名ぐらい今オーナーになっていただいております現状から、これを宇和島市でぜひともやっていただいて、少しでも地産地消につなげていっていただけたらと思っておりますし、また地場産品通年の販売活性のために、市長並びに職員はみずからPRを行って、販売拡大のためにトップセールスマンになっていただきたいと念願するわけでございますが、市長どうでしょうか。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) できる限りのことはやっていこうということで、私もこの二、三年、特に販売のほうでは行政もできるだけ協力したいということで、私も一応市長という立場でトップセールスという分類に入るんだろうと思いますが、宇和青果さんと一緒に行ったり、あと、地元のミカンのグループさんと一緒に行ったりということで販売促進に努めております。 今後とも、もっともっとできる限り外に出て宣伝はしていきたいというふうに思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) どうかよろしくお願いをいたします。 次に、教育についてお伺いをいたします。 私たちには父母がいて、父母にもそれぞれ父母がいて、さらにその父母の父母が、前にさかのぼっていきますと、その数は何人になるでしょうか。1代は25年で数えますと、5代前は125年前、32人です。10代前の親は1,024人、15代前の先祖は375年前の人々で慶長16年、江戸幕府初期に当たり、そのときの直系の先祖として3万2,768人。江戸時代の人口はほぼ3,000万人、当時の1,000人に1人は我が先祖に当たります。 もう少し時代をさかのぼりますと、50代前の奈良時代、先祖の数は1,000兆人。その時代の日本に、いや、世界にもそんな数の人がいるはずがなく、先祖が重なり、日本じゅうは、皆、親戚兄弟みたいなものだと思っております。 私たち人間の生命が現在あるのは、過去に生存していた人々、つまり御先祖の生命をいただいたからであり、御先祖とは私たち生命の根源であり、私の命そのものであるといっても間違いはありません。一人一人の大切な命、教育の場でどのように教育を施されているのでしょうか、教育長にお伺いいたします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 明神教育長。 ◎教育長(明神崇彦君) 命の教育とは、命の重さを実感し、生きる喜びを感じ、自分の命やお互いの命を大切にしながら、より豊かに生きようとする人間を育てる教育だと思っております。そこで命の教育を進めるに当たりましては、学校を中心に、それぞれ家庭や地域との連携を図りまして、これからお話しするような4つの内容で指導をしているところでございます。 その1つは、生命を維持する仕組み、食べることなど、生きていくために必要なことについての学習でございます。小動物の飼育や観察、身体の仕組みの学習、健康と食事等に関する学習ということでございます。 2つ目は、薬師寺議員御指摘の誕生に伴う家族愛、命のつながり、そして死に関する学習です。このことは戦争や病気における生と死を考えることにもつながっておると思います。 3つ目は、人としてともに生きる、より豊かに生きる、尊厳のある生き方を追求する実践的学習です。社会のために役立つことの大切さや、相手の言動に創造力や共感を持ってかかわり、働く人の生きがいを学んだりしながら、よりよくいくにはどうするかという、そういう実践的な学習でございます。 最後が、生命を宿し、生み出す男女の性に関する学習でございます。 こうした学習を通して、自分の命や互いの命を大切にする感性や認識を学び、みずからの生き方において、それを示すことによって、尊厳に値する人間であることを実感してくれることを願って日々教育に当たっておるところでございます。よろしく御理解いただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) 関係各位の皆様の努力によりまして、すばらしい生徒が多く育つことを祈っております。 この命の大切さを思うとき、人は肉体を持って生きる、この世の宿命であり、どんな栄耀栄華を極めた人でも、権力者であっても、死を免れることはできません。吉田町においては、昭和50年代、故人への哀悼の誠をささげる神聖な場所として、斎場が町の中心部に建設されました。 築31年の月日が流れ、色あせたる祭壇を初め、多目的トイレの設置、炉の補修等、声が上がっています。これからも利用度は高く、最後の心を通わす場所として、吉田斎場整備、点検を期待してやみませんが、いかがお考えでしょうか、西田部長、お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 西田市民環境部長。 ◎市民環境部長(西田丈一君) ただいまの吉田斎場の整備につきましては、稼働し始めて30年余りの歳月が経過しております。今までに実施してきました斎場の大規模改修といたしましては、火葬炉の補修工事を行っております。内訳としまして、平成10年に2号炉の補修工事、平成12年1号炉補修工事、また平成14年には2号炉の補修工事、平成20年には1号炉の補修工事を行っており、今年度は2号炉の補修工事を行う予定にしております。 今後も火葬炉の補修点検は継続しながら、炉に支障がないよう整備を行いたいというふうに計画をしております。 また、祭壇の新調ということでございますが、優先的には障害者が利用できるトイレの設置を考えております。祭壇の新調につきましては、状況を把握した上で財政と協議しながら検討をしていきたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) どうかよろしくお願いいたしたいと思いますけれども、非常にまだ祭壇が正面にありまして、かなり暗いイメージがありますので、そこに何とか生花でも少し飾らせていただけると、新調になるまでの間、飾らせていただきますと、心のこもった葬儀ができるのではないかと思っておりますが、市長、これはどうでしょうか。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 私も年に何度かは葬儀に参加するわけですけれども、ちょっと本当にどこまでやればいいのかという認識が、まだそういう目で見ておりませんので、今度、次に実情を見ながら、また担当者の意見を聞きながら対応を考えていきたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) どうかよろしくお願いをいたしたいと思います。 次に、日本人の美質、美徳についてお伺いをいたします。 激動する春秋時代末期を生きた孔子と弟子たちの言行録である論語。約2,500年を経た今、論語は色あせるどころか輝きを増し、人々を魅了してやみません。人間の本質を鋭く突き、生きるべき道を示してくれるからにほかなりません。 あるとき、弟子の1人の聡明で才たけた子貢が、先生、たった一言で一生それを守っていけば間違いのない人生が送れる言葉がありますかと尋ねました。孔子は、恕かなと答え、自分がされたくないことは人にはしてはならない。他を受け入れ、認め、許し、その気持ちを思いやる。自分のことと同じように人のことを考える、そのことこそ人生で一番大切なことだと孔子は教えたのであります。 1549年、キリスト教伝導のため鹿児島に上陸したフランシスコ・ザビエルは、真にすぐれた人たちに初めて出会ったと、本国に報告をしています。はるかな国からやってきた人たちの心を揺さぶった当時の日本人の姿には、温かい恕があったからではないでしょうか。 物盛んなれば、心を失うと言います。今、人間の欲望や享楽を満たす手段は、かつてないほど反映しています。それに比例するかのように、自分さえよければいい、今さえよければいいという風潮が世に蔓延をしつつあります。 私たちは、今こそ、かつての日本人が備えてきた美質、美徳を涵養していかなければなりません。豊かな後世のためにどのような策を講じられているのでしょうか、松浦部長、お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 松浦教育部長。 ◎教育部長(松浦博文君) 近年の激動する社会の変化に伴い、人々の価値観も激しく変化してきているように思われます。こうした時代背景から、日本人が持っていたとされる日本人の美徳が失われてしまったと嘆かれる方が多いのも事実であります。 日本人の美徳とは、一般的には礼儀正しさとか謙虚さ、思いやりですとか、細かい気配り、目配り、心配りなどが考えられます。学校教育におきましても、前述に共通することが言えます。 子供たちは社会の中で育っていくわけですから、よい面でも悪い面でも大人社会の影響を受けてしまいます。そこで学校教育におきましては、日本人の美徳は何であるかを考え子供たちに伝えるよりも、この激動の時代を子供たちが豊かに生き抜くためには何が必要かということを考えております。この力がまさに生きる力であると考え、指導しているところであります。 生きる力とは、要約すれば、自分で課題を見つけ、みずから学び、みずから考え、主体的に判断し、行動して、よりよく問題を解決する力。また、みずからを律しつつ他人と協調し、他人を思いやる心や感動する心、さらには豊かな人間性とたくましく生きるための健康や体力を指しています。 各教科の学習においては、児童・生徒がみずから課題を発見し、調べ学習や体験学習、グループ学習など、さまざまな学習形態を通して課題解決につながる学習指導を行っているところであります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) アメリカのオバマ大統領は、直面している危機的状況を、希望と美徳で乗り切ろうと就任演説で言われております。先人に負けず劣らずに、将来、宇和島市、日本を背負っていく子供たちをどうか育成していただけたらと思っております。 次に、食育については少し長くなりますので、ちょっと次回に回させていただきたいと思います。 次に、市民サービスの向上についてお伺いをいたします。 民間の人件費は、企業活動を支える間接的経費として原価の一部に含まれ、その額が少ないほど利潤が上がる仕組みになっていますが、行政活動分野の人件費は、公共施設を整備し住民にサービスを提供するための労働力の評価額であり、民間企業の利潤計算のように算定できない特質を持っています。そうした中、事務の合理化や不要な事務の整理をし、少数精鋭、常に仕事のやり方を創意工夫し、仕事の能率を高めるよう、一層の合理化に努めなければなりません。 今後、職員構成の変化、雇用形態の多様化、ICT化等に対応した窓口業務の方向性をどのように考えられているのでしょうか。笹山課長、お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 笹山企画情報課長。 ◎企画情報課長(笹山誠司君) 御質問にお答えいたします。 宇和島市におきましては、行政改革大綱に示しております窓口サービスの利便性の向上をもとに、見直しを進めております。去る平成19年10月には第1次の窓口サービスの見直しを行いました。税証明の発行業務を市民課の窓口でも取り扱うといった一定の改善を図りまして、市民サービスの向上に取り組んできたところであります。 続きまして、第2次の窓口のサービス見直しを現在計画いたしております。本年度の市長の施政方針でも述べておりますように、便利でわかりやすい窓口の実現を目標にいたしまして、本庁でございますが、本庁1階のフロアを中心に再編する準備を現在進めているところでございます。 具体的に申しますと、出生であったり、死亡、また転入、転出といいました、いわゆる市民のライフイベントのときに市民が市役所を利用されるわけでございますが、そういった担当課、関連する課をできるだけ本庁の1階に再配置をすると。あわせまして、取り扱い業務につきましても総合窓口を開設する、総合窓口の方向性を実現すると、そういったことによりまして市民の負担軽減を図っていきたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) よろしくお願いをいたします。 先日、秋田県の男鹿市に行政視察に訪れた際、1つの窓口で申請、届け出の完結を図るワンストップサービスを導入、申請書は聞き取りによる機械出力とし、来訪者が記入するのは基本的に署名のみでありました。このような総合窓口の設置を行い、市民サービスの改善を図ってはと思います。 また、人件費削減、行政効率化を図るために、三間支所にあります自動交付機導入を取り入れる考えはないでしょうか。笹山課長、お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 笹山企画情報課長。 ◎企画情報課長(笹山誠司君) 基本的に、議員のほうから御指摘がありましたような方向性で、私ども考えております。 御承知のとおり、現在、宇和島市におきましては団塊の世代のちょうど退職時期を迎えておりまして、非常に多くの職員が退職しております。そういった中でも、毎年一けた台の職員採用にとどめているというふうなことで、極めて職員数が減少のスピードが早うございます。そういった中でも市民のニーズにこたえていくためには、現在私どもが持っておりますシステムを有効に活用するということは、非常に重要なことだというふうに考えております。 したがいまして、具体的な事例として御指摘ございました自動交付機の導入につきましても、市民の利便性向上の1つの有効な手だてであるというふうには認識をいたしております。現在検討している中の項目の1つであるというふうに御理解いただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) いろいろなパターンを研究していただけたらと願っております。 また、病院の市民サービスについてお伺いをいたします。 宇和島市立病院では、市民サービス部において電話やインターネット等での予約、ユーキャットを利用しての病院情報、待機状況等のサービスが受け取れる体制づくりはできないものなのでしょうか。 また、医療費の削減、個人治療費削減につながるジェネリック、後発剤の利用を病院内でどのように啓蒙しているのでしょうか、お尋ねをいたします。病院管理部長お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 岡崎病院医療行政管理部長。 ◎病院医療行政管理部長(岡崎恵一君) コンピューターの予約診療についてでございますが、今、コンピューターがかなり普及しておりまして、インターネットも非常に身近な存在になっております。また、携帯でも、御存じのようにウェブサイトが簡単に閲覧できるような時代になっておりますから、予約診療ができないかという質問は、もう自然な流れであるとは承知いたしております。 現状におきまして、予約は医師が行っておりますので、それと院内におきましては非常に閉ざされたシステムの中で予約の受け付け等を行っております。今のままのシステムでは、予約診療をそういうような形でインターネットや電話で行うというのは非常に難しい状況にあります。 しかしながら、例えば今の午後診を基本的に初診に当てるとか、いろいろな方法があるかと思いますので、いま少し検討する時間をいただきまして、インターネット予約の可能性を探っていきたいと思います。 また、ケーブルテレビによる啓発につきましても、今の状態では何かと不都合が生じる割合が非常に高うございますので、それもあわせて検討をさせていただきます。 もう一点、ジェネリックにつきまして、後発医薬品は、一般的にお薬といいますのはビタミンBとかAとかという有効成分以外のものがかなり含まれております。例えばお子様が服用するシロップ類なんですけれども、あれには有効成分と有効成分以外のものがまぜられております。例えば飲みやすくするようにシロップに味をつけたりとか、シロップのその水溶液そのものが有効成分ではなかったりするようなことがございます。それを増量剤と言うんですけれども、有効成分よりも増量剤の割合のほうが多いのが薬でございます。 薬の有効成分のお話でも、吸収されやすさとか、その速度、服用のしやすさなどが異なりますので、薬の効き目が変わることが十分考えられます。 もう一点は、薬の有効成分や量、純度、添加物が全く同じだといたしましても、製造方法が異なることによって、その効き目が異なるということは、これは臨床上よく知られた事実だそうでございます。 また、市内の調剤薬局等におきましても、すべてのジェネリックを用意するということは現実的に不可能であろうと思っております。 以上を踏まえまして、後発医薬品に対する市立宇和島病院の考え方をお示しいたしますと、後発医薬品使用促進のため、病院等、院外薬局のメンバーで構成いたします後発医薬品選定委員会を設置しております。そこで推奨できる後発医薬品を選定いたしまして、病院の採用薬として処方することとしております。 これは、病院といたしまして、患者様に質の高い医療を提供するということを第一義に、有効性及び安全性が確立された後発医薬品を使用することが大切であるという考え方に根差しております。 しかしながら、以上の点を踏まえまして、個々のケースはございますが、主治医の了承があれば、患者様の御希望により後発医薬品に変更することは可能な場合がありますので、主治医にお申し出いただくよう、よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。
    ◆16番議員(薬師寺三行君) どうか薬の違いを患者さんに明確に伝えていただけたらと願っているわけでございます。 次に、ある面、市民への過剰サービスともとれる浄化槽法7条検査は、使い始めて3カ月後から5カ月の間に工事の状況や放流水を採水後、BOD検査等、設置の状況を判断し、また11条検査では、毎年1回実施する検査で浄化槽の放流水、BOD検査等、機能判断を行います。また、設置者は定期的な保守点検を委託し、快適な生活と美しい環境を守るため、浄化槽の維持管理に努めています。 この定期的保守点検を強化していれば、11条は不必要な過剰な検査としてなるのではと考えますが、宇和島市としての見解はどうでしょうか、西田部長、お願いします。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 西田市民環境部長。 ◎市民環境部長(西田丈一君) ただいまの浄化槽の保守点検を強化していれば、11条検査は不必要な過剰検査となるのではないかとの御見解でございますが、浄化槽法第11条検査は、同法第7条検査後、以降毎年1回実施する検査で、定期検査として義務づけられております。 第10条の定期的保守点検を強化していれば不必要な検査となるのではないかとの御指摘でございますが、保守点検と清掃は浄化槽の機能を正常に保つための作業、つまり人間に置きかえますと、日常の健康管理に当たります。一方、11条検査は保守点検や清掃が適正に行われているか、そして放流される水が基準値以下になっているか等、浄化槽が正常に働いているかどうかを第三者機関である指定検査機関が公正に行う検査で、人間に置きかえますと健康診断に当たります。 したがいまして、このように10条の保守点検、清掃と11条検査とは、検査の趣旨や目的、作業内容も異なっており、浄化槽管理者は、いずれも浄化槽法により適正に管理することが定められてございますので、御理解をいただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) 先日、私たちの地域のお寺でありますけれども、建坪面積が多いので100人槽が要ると言われました。実際は四、五人しか住んでいないわけでございまして、市民がおかしいと思うことは、法を盾にとらずに耳を傾けて、国や県へつなぐのが市政であります。 大阪の橋下知事も、何かおかしいと思うことは国に投げかけ、改善を図っております。声を出すことが大切であろうかと思いますが、市長の判断はどうでしょうか。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 石橋市長。 ◎市長(石橋寛久君) 御指摘のお寺というのは、住んでいる方は数人でしょうけれども、多分多くの檀家さんが集まる施設であると。特に葬儀等のときには、さらに一般の方も集まる施設ということで、多分法律に定められた規定にのっとって100人槽が必要であるという判断をされているんだろうと理解しております。 そういう法律には一応定義といいますか、理屈も通っていると思います。できる限り、我々としては、それを実地に即して運用できるように見直しはしなければいけないと思いますが、基本的にはそういうことで、住んでいる人だけが対象ではないということで御理解いただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) どうかよろしくお願いします。 次に、入札制度についてでありますが、少しこれは時間がかかりますので、副市長が次に回してくれと言いますので、次に回します。 最後でありますが、選挙制度の改革についてであります。 前回、平成19年7月29日に行われました参議院選挙。宇和島市における有権者数7万4,700名、総投票者数4万9,832名、投票率66.65%。期日前投票1万195名、投票者数の約20%でありました。投票所での時間別投票は、14時までに68.2%、17時30分までに85.9%。期日前投票を含めますと、18時までに投票者数の約92%が投票済みであります。 主権者である市民一人一人が選挙で投票をすることが、唯一政治に参加する機会であり、投票すれば、政治を見る目はきっと厳しくなると感じます。今、政治に対する声は、政治不信、だれがやっても同じであると、これが原因とされ、投票率の低下を招いているようであります。 政治に対する信頼回復と信頼度を高め、投票率を上げるためには、いたずらに投票時間延長を図るだけでなく、期日前投票の勧め、郵便投票、電子投票、インターネットでの投票など投票制度の工夫をして、投票所もコンビニエンスストアを利用するなど、多様化した時代に合わせて、より多くの人が気軽に投票できるシステムを考えるべきであり、すべての人が希望すれば、選挙に参加でき、多くの人が投票しやすい制度こそが、限りなく民意に近づくものであります。 市として投票率を上げる努力をどのように進めているのでしょうか。また、市での選挙経費はどれぐらい必要ですか。 国・県、市も財源難にあえいでいる現在、経費節減のためにも選挙時間短縮、投票所の改善等、どのような考えをお持ちでしょうか。これは総務部長。 ○議長(泉雄二君) 答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 渡辺総務課長。 ◎総務課長(渡辺邦夫君) 選挙管理委員会におきましては、有志によるボランティア組織であります宇和島市明るい選挙推進協議会と連携をいたしまして、選挙が執行されるときも、執行されないときにおきましても、直接、間接的に投票率の向上に寄与するよう、さまざまな啓発活動を行っております。 選挙時におきましては、商店街に看板を設置し、また市役所、本庁、支所には懸垂幕、横断幕を掲示いたしまして、また国道筋におきましては、市内の要所にのぼり旗を合計50本以上設置をいたしております。 また、広報車での毎日の街頭活動、行政無線によります定時放送、また商店街やイベント会場での街頭啓発、新聞折り込みやビラを作成するなど、多岐にわたりまして選挙人に選挙や投票日を印象づけまして、投票当日にレジャーなどの予定がある選挙人におきましては期日前投票が利用できることを周知するなど、貴重な一票を生かしてもらうよう、機会をとらえて活動をいたしております。 また、選挙のない時期におきましては、小・中・高校の児童・生徒から選挙啓発ポスターの募集を行い、その作品を市役所ロビーにおいて展示なども行っております。 また、市内の学校の生徒会の役員選挙、こういったときにおきましては、実際の選挙で使用しております投票箱、記載台の貸し出しを行いまして選挙の模擬体験をしていただくなど、将来の有権者に対する働きかけも継続的に行っておるところでございます。 また、新有権者の門出の場であります成人式の会場におきましては、一人一人漏れなく選挙啓発のパンフレットを配布をいたしております。 こうした選挙啓発の活動が投票率の上昇にどのくらい貢献したか、目で見える形で示すことはできませんけれども、今後とも選挙人の選挙への関心が高まるよう努めてまいりたいと思っております。 また、選挙にかかる経費はどのくらいという御質問でございますが、選挙によりまして多少異なりますけれども、4,500万円から4,600万円程度の経費が必要になります。 また、経費削減のための時間の短縮でございますけれども、投票所の開閉の時刻につきましては、公職選挙法におきまして午前7時にあけて、午後8時に閉じると規定がなされております。その繰り上げ、繰り下げが認められますのは、特別の場合というふうに規定がされております。この規定に基づきまして、選挙管理委員会におきましては、地域の選挙人の就業構造や生活時間の状況なども考慮いたしまして、地元住民の要望に基づきまして投票時間を繰り上げても支障がない場合におきましては、投票所の閉鎖時刻の繰り上げを行っております。 ちなみに、来る市長選挙、市議会議員選挙におきましては、市内の76投票所のうち、62投票所において繰り上げを行うこととなっております。 ただ、全投票所の閉鎖時間を18時にするといったようなことにつきましては、公職選挙法の規定がある以上、難しいのではないかというふうに考えております。 ただ、近年、全国の地区選挙管理委員会連合会という組織がありますけれども、この四国支部、また全国の多くの地域の支部におきましても、期限前投票制度の導入によりまして選挙人の投票の機会、または利便性が格段に高められておりますので、投票時間を短縮することが開票を早め、選挙人に選挙結果を早く知らせることもできるというメリットもあります。また、経費面、人員面なども含めましてメリットが大きいということで、法改正の要望が上げられております。この法改正が行われましたら、全市で時間短縮が可能になると思っております。 また、開票時間の短縮ということも経費につながりますけれども、平成19年の参議院選挙で、県内の作業効率が宇和島市が一番というふうに評価をされております。全国でも1,827市区町村がありますけれども、その中でも宇和島市の開票事務は46位と、高い評価を受けております。そういった意味で、今後とも努力をして経費節減に努めていきたいと思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 薬師寺三行君。 ◆16番議員(薬師寺三行君) どうかスリムな選挙制度をつくっていただけたらと思っております。 今回多くの質問を残しましたので、次回があれば、また挑戦をしてみたいと思っております。 最後に、今年は衆議院選挙と、8月30日投票の宇和島市長、市議会議員選挙が予定をされております。だれがなっても同じといったささやきもありますが、トップの考え1つではるかに違った町ができ上がります。世界を見れば一目瞭然で、アメリカがそのよい例だと思います。日本国内でいえば宮崎県の東国原知事。タレントだからと思った方も多かったようですが、見事に宮崎県を元気にしてこられています。 我々地域で生きる人にとって、その地域をよく知り、よく考え、ともに行動する人を望むべきであろうと強く感じています。市長初め、理事者、市議会議員の皆様、そして職員並びに宇和島市民の皆様、これからの奮闘と御活躍を心より念願申し上げまして、質問を終わります。 ○議長(泉雄二君) 以上で薬師寺三行君の質問を終わります。 これをもちまして一般質問を終了いたします。 次に、「報告第10号・専決処分した事件の承認について」、「専決第4号・平成20年度宇和島市一般会計補正予算(第7号)」、以下、日程記載の順を追い、「諮問第1号・勧奨退職不承認に対する異議申立て」についてまでの全案件を便宜一括議題といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 異議なしと認めます。 よって、「報告第10号」、「専決第4号」ないし「諮問第1号」までの全案件を便宜一括議題といたします。 これより議案質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま上程中の「報告第10号」、「専決第4号」ないし「諮問第1号」までの全案件は、さらに慎重審議を行うため、お手元に配付の付託表のとおり、日程記載の請願・陳情とともに所管の委員会に付託いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 異議なしと認め、そのように決定いたします。 次に、本日お手元に配付のとおり、「議案第72号・姉妹都市の締結について」が提出されました。 お諮りいたします。 この際、「議案第72号」を日程に追加し、議題といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 異議なしと認めます。 よって、「議案第72号」を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 理事者の説明を願います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 渡辺総務課長。 ◎総務課長(渡辺邦夫君) それでは、ただいま上程されました案件につきまして御説明をいたします。 「議案第72号・姉妹都市の締結について」につきましては、北海道石狩郡当別町と姉妹都市の盟約を締結しようとするものでございます。 当別町は、仙台藩、岩出山伊達家10代当主伊達邦直公が明治4年に私財を投じ家臣を導き、入植し開拓した町でございます。この仙台藩、岩出山伊達家初代当主、伊達宗泰公と宇和島市藩祖、伊達秀宗公とは兄弟の関係でございます。このように伊達家の悠久の歴史を通した深いきずなを確認し、近年交流の盛んになってきた農業、観光分野の進展をさらに深めていくことを願うものでございます。 なお、姉妹都市の締結の議案は、当別町におきましても本日議決をされる予定になっております。宇和島市におきましても同日に議決をいただきたいと存じますので、御審議の上、よろしく御承認くださいますようお願いいたします。 ○議長(泉雄二君) 以上で説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 質疑がありませんので、質疑を終結いたします。 これより討論を行います。 討論はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 討論がありませんので、討論を終結いたします。 本件は委員会付託を省略し、即決いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(泉雄二君) 異議なしと認め、これより採決を行います。 お諮りいたします。 「議案第72号・姉妹都市の締結について」、提案のとおり決することに賛成諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(泉雄二君) ありがとうございます。起立全員であります。 よって、本件は提案のとおり可決決定いたしました。 これをもちまして本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。    午後2時08分 散会-------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長 泉 雄二          議員 石崎大樹          議員 大窪美代子...