欠席委員(1名)
副委員長 久 保 百 恵 君
委員外議員(なし)
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出席理事者
都市整備部長 佐々木 勝 弘 君
都市整備部次長兼
都市政策課長 豊 川 雅 也 君
都市整備部次長兼
市街地整備課長 石 橋 敏 行 君 他関係課長
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出席事務局職員
主幹 槻ノ木沢 昌 敏
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午前10時00分 開会
○日當 委員長 おはようございます。
本日の
欠席通告者は久保副委員長でありますので、御報告いたします。
ただいまから
建設協議会を開きます。
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所管事項の報告について
○日當 委員長 それでは、理事者から
所管事項について報告の申出がありますので、これを受けることにいたします。
皆様にあらかじめ申し上げます。
今般の
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
所管事項の報告については、報告案件に関係する部署が順次入室して説明し、報告終了後は退室することとなりますので、御了承願います。
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1
八戸圏域地域公共交通計画の策定について
○日當 委員長 初めに、
八戸圏域地域公共交通計画の策定について報告願います。
◎豊川
都市整備部次長兼
都市政策課長 おはようございます。
それでは、
八戸圏域地域公共交通計画の策定につきまして、お手元の資料にて御説明申し上げます。
まず、1、
計画策定の背景でございますが、
八戸圏域では、圏域の
公共交通の
マスタープランである
八戸圏域地域公共交通網形成計画――
計画期間は令和元年度から令和5年度において、
公共交通の方針や具体的な施策の方向性などを位置づけ、事業の推進を行ってまいりました。
しかし、
新型コロナウイルス感染症の拡大により、住民の移動が変化したことで
公共交通にも大きく影響を与えていること、さらには、令和2年度の「
地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」の改正により、
公共交通計画への名称変更や、計画に係る各種制度も改正になったことから、計画の見直しが必要となっております。また、市の
公共交通の
マスタープランである八戸市
地域公共交通網形成計画――
計画期間は平成28年度から令和4年度が今年度で終了となります。
このため、圏域の計画を改定する必要性と市の計画を改定する必要性があるため、圏域の計画を1年前倒しするとともに、圏域の計画と市の計画を一本化する新たな
八戸圏域地域公共交通計画を策定するものでございます。
次に、2、計画の目的と位置づけでございますが、市民等の移動手段として持続可能な
公共交通の確保、維持に向けて、
八戸圏域における
地域公共交通のあるべき姿やその実現に向けて取り組むべき方向性などを示すことを目的にしております。
また、第2期
八戸圏域連携中枢都市圏ビジョン及び現在、県が策定している青森県
地域公共交通計画を
上位計画とし、ビジョンに示す将来像の実現を目指すとともに、県計画に示す広域的な
公共交通ネットワークに係る考え方等に基づき、計画を推進することとしております。
次に、3、
策定主体等でございますが、策定主体は
八戸圏域地域公共交通活性化協議会、
計画区域は
八戸圏域8市町村の全域、
計画期間は令和5年度から令和10年度の6年間でございます。
次に、4、
基本理念案でございますが、
公共交通指向型の
圏域づくりとしており、自家用車に過度に依存しなくても安心して生活を営むことができ、
公共交通を軸とした活発な交流により多様な個性・特性が輝き、圏域全体が一体的に発展するとともに、圏域における
定住促進に資する
圏域づくりを目指すものでございます。
次に、5、
基本方針案でございますが、基本理念の実現に向けた
公共交通の在り方として、5つの
基本方針を定めており、方針1圏域における
定住促進に資する
公共交通ネットワークの形成、方針2
圏域市町村で暮らし続ける上での
セーフティネットの構築、方針3生活の基盤となる
公共交通の持続性の向上、方針4移動手段として選ばれ・使われる
公共交通体系の構築、方針5お出かけしたくなるまちの実現に資する
公共交通としております。
次に、6、
基本目標案でございますが、
基本方針の実現に向け、4つの基本目標を設定しており、目標1
公共交通沿線地域の
定住促進に資する、市町村間および地域間を結ぶ
公共交通ネットワークの利便性・持続性の向上、目標2
公共交通間での適切な役割分担を図り、需要に応じたきめ細かな移動に対応し、外出しやすい居住環境を形成、目標3適切な見直しや多様な主体間の相互の連携を行い、効率的かつ効果的な
公共交通サービスを提供し持続性を向上、目標4利用環境の改善などによる、利用しやすさやわかりやすさの向上を図るとともに、新たな利用者を獲得の目標を設定しております。
次に、7、具体的な施策の概要案でございますが、まず、圏域においては4つの
プロジェクトに11の施策を掲げており、圏域の計画ではこれまでも様々な取組を行ってきており、一定の効果を上げていることから、引き続き実施すべきものを継続、拡充し実施すべきものを拡充、新規に実施するものを新規としております。
新規施策として、施策3
各種データの利活用による分析・検証は、
交通系ICカードハチカの導入による
利用状況データ等を活用した路線バスの分析、検証を行い、より高度な利活用に向けた検討を行います。
施策11利用しやすい支払方法・システムの導入検討は、圏域外の来訪者などが分かりやすく利用しやすいシステムの導入に向けた検討を行います。
その他、施策5待合環境の
利便性向上、施策8他分野との連携体制の維持・強化、施策9
公共交通利用の啓発活動の展開、施策10
情報発信機能の強化・周知については拡充してまいります。
次に、八戸市において取り組む施策は4つの
プロジェクトに8の施策を掲げており、現在の市の計画の施策を継続するとともに、施策5
小規模需要対応交通の導入検討、施策6運賃体系・
支払い方法等に係る
見直し検討、施策7福祉・観光等との連携した施策の展開については拡充してまいります。
最後に、8、
策定スケジュールでございますが、現在まで
圏域ワーキンググループ会議を開催し、計画素案の検討を行い、12月に
活性化協議会で協議を行っております。
今後の予定でございますが、本日から2月19日まで素案の
パブリックコメントを実施いたします。なお、素案につきましては、市の
ホームページを御覧いただければと思います。
パブリックコメント実施後、意見を反映させた後、3月末に
活性化協議会を開催し、計画案の協議を行い、計画決定し、公表及び関係者への配付を予定しております。
以上で説明を終わります。
○日當 委員長 ただいまの報告について御質問ありませんか。
◆冷水 委員 質問というより、ちょっとこう考えてほしいという思いがあるんですが、実は南部町は、
新聞報道等でも御承知のとおり学校統合を進めて、それぞれ小中4校というふうなことで当然
スクールバスが必要になります。今、その
スクールバスといわゆる
コミュニティバスを連携させた形で、生徒も利用しながら一般の住民の方々も利用できるような仕組みを考えているというふうなことを聞いております。八戸の場合はまだそこまでいっていないと思うんですが、ただ島守地区なんかそうなんですが、
地域公共交通からはじかれている地域というのが、これからは島守地区以外にも増えてくると思うんです。少子化等の問題があったりとかですね。ですから、もうちょっとこの中にそういった視点も加えながら、将来の施策を先取りするような形での計画をやっていければいいのかなと思っています。
皆さんも御承知のとおり、
スクールバスは
教育委員会の所管だし、
コミュニティバスというのは、八戸でいうと
都市政策課の所管になって、いわゆる行政の
縦割り機構が非常に邪魔をするという部分がいっぱいあるわけです。これからはこういうふうな問題がいろいろ起きてきますので、その縦割りの弊害をできるだけ早めになくするような仕組みをつくっていかなければいけない。皆さん御承知のとおり、
柏崎小学校の所管替えも1年以上かかっているわけですよね。なかなか進まなかったという経緯もありますので、そういったいろんな問題がある部分を検証しながら、将来的にどういうふうな方向で進んでいくのがいいのかということを、ぜひそういう視点も捉えてこの計画を組んでいただきたいというふうなことで、要望だけ申し上げて終わります。
○日當 委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○日當 委員長 ないようですので、ただいまの報告については終わります。
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2 八戸市緑の
基本計画の見直しについて
○日當 委員長 次に、八戸市緑の
基本計画の見直しについて報告願います。
◎三浦
公園緑地課長 それでは、八戸市緑の
基本計画の見直しについて御説明いたします。
資料を御覧ください。
まず、1、緑の
基本計画とはについてですが、緑の
基本計画とは、
都市緑地法第4条に基づき市町村が定める緑の適正な保全と緑化の推進に関する施策を実施するための総合的な計画であります。
次に、2、改定の理由についてですが、
現行計画は平成15年度に策定した
計画期間20年――令和5年度末までの計画でありますが、
都市緑地法の改正により
都市公園の
維持管理方針等について緑の
基本計画に新たに盛り込むことが求められたことや、人口減少、
少子高齢化、SDGs、環境問題への関心の高まりなど社会情勢が変化したことから、改定時期を1年前倒しして令和3年度と4年度の2か年で改定作業を行っております。
次に、3、緑の
現況調査及び
市民ニーズの把握についてですが、計画の改定に当たり、緑に関する都市特性を把握するための
現況調査と、
市民ニーズを把握するための
アンケート調査を令和3年度に実施しました。
これらの調査結果を分析したところ、
現行計画策定時と比べて緑の満足度は高まっている傾向にありましたが、課題としては、緑の量よりも質の向上や、公園や街路樹等の整備や
維持管理に係る財源の確保などが明らかになりました。
また、市の未来を担う若者や女性にとって魅力ある
まちづくりを推進するために立ち上げられた八戸市まちの
魅力創生ネットワーク会議より、市民全員が気軽にアクセスでき、にぎわっている公園があれば、子ども一人で遊びに行かせられ、子育てが一気に変わるとの御提言をいただきました。
次に、4、改定のポイントについてですが、
①新規整備から再整備・管理・運営への
方針転換としまして、
現行計画策定時と比べて公園数の増加に伴い管理負担が増加していることや、SDGsや人口減少、
少子高齢化への対応が求められていることから、ストックの利活用・維持修繕の適正化に
方針転換を行いました。
次のページを御覧ください。
②緑の目標水準に
管理目標を追加についてですが、
都市公園等面積という量に関する
整備目標に加え、
アンケート調査における満足度という質に関する
管理目標を新たに設定しました。
量の
整備目標のグラフを御覧ください。
市民1人当たりの
都市公園等面積を指標とし、現状の14.3平方メートルから20.5平方メートルを
最終目標に設定しております。
質に関する
管理目標の表を御覧ください。
アンケート調査における緑への満足度を指標とし、大規模な公園や河川、
中心市街地、駅前などの市内の緑への満足度を現状の20.7%から25%以上を
最終目標に、お住まいから歩いて5分以内の身近な緑への満足度を現状の16.8%から20%以上を
最終目標に設定しております。
③緑化重点地区に
西白山台地区を追加についてですが、先導的に緑化を推進し計画の早期実現を目指す
モデル地区となる
緑化重点地区として、
現行計画の八戸駅周辺地区、
中心市街地地区に加え、人口が増加しているものの未
整備公園が残っており
公園ニーズが高まっている
西白山台地区を新たに設定しました。
④計画対象区域に
南郷地域を追加についてですが、平成17年に旧南郷村が合併したことから
南郷地域を
計画対象区域に追加しました。
次のページを御覧ください。
次に、5、主な取組についてですが、管理に関する取組としまして、
公園施設長寿命化計画の推進及び
公園樹木管理計画策定の検討、
ストック再編や機能再編(役割分担)の考え方の導入による身近な公園の充実、開発による
小規模公園の設置基準の緩和、(仮称)
緑サポーター制度の創設等による民間活力の活用検討などを位置づけております。
整備に関する取組としましては、長根公園における八戸市体育館の建て替え、(仮称)八戸駅
西中央公園や、
西白山台地区のとりの木沢公園における民間活力を活用した
公園整備の検討、
八戸公園における
インクルーシブ遊具の設置などを位置づけております。
最後に、6、今後の予定についてですが、
パブリックコメント手続を本日1月20日から2月19日まで実施いたします。
改定案につきましては、市の
ホームページを御覧いただければと思います。
パブリックコメント手続を実施後、いただいた意見に対する市の考え方を緑の審議会に諮り
改定計画を最終決定し、3月下旬に公表し、関係する皆様へお配りしたいと考えております。
以上で、八戸市緑の
基本計画の見直しについての説明を終わります。
○日當 委員長 ただいまの報告について御質問ありませんか。
◆小屋敷 委員 質問というよりもちょっと意見と要望を申し上げたいと思います。
先ほどの説明にもございましたが、市民の関心というのは、要するにこれにも記載がありますけれども、量よりも質ということであるということは我々もそう思います。これまでも本会議とか港湾・
都市基盤整備推進特別委員会でも、具体的に街路樹の担当は建設部になりますけれども、この
緑化推進という部分に対しての
公園内樹木であったり、こういうものに対しての
維持管理の在り方という部分に対しては今までも意見を申し上げてまいりました。
そういう部分の中で、今回のこの緑の
基本計画というのは、市内の
緑化推進の最
上位計画になるわけでありまして、例えば街路樹であったら建設部で、公園であったら
都市整備部でというようなことになるわけですが、その中において、街路樹の
基本計画については、るる今計画が進んでいるということは認識をしておりますけれども、これにもありました
公園内樹木についての計画を検討というふうにあります。当然、これは今までも申し上げてまいりましたが、予算がどうしても不足しているというふうな状況の中、限られた予算の中で優先順位をつけて対応なさっているという部分で御苦労なさっているということは理解をしておりますけれども、公園によっては一部をポールで囲んで使えないような状況になっていたり、そういうふうないろんな不便が生じているということも多々あるように感じています。
そういう部分に関して、しっかりと
基本計画をつくって、全体的に適切な管理というのは何でも伐採をすればいいのではなくて、しっかりと今まで予算を投じて公園を整備してきたわけだし街路樹もそのとおりであります。したがって適正な管理というのは、剪定をするもの、間引きをするもの、植え替えをするもの、伐採をするもの、それぞれにおいてしっかりと将来を見据えてそういうふうな対応をしていくという計画になってほしいと思っています。
これには
公園内樹木の検討というふうなことでありましたが、恐らく私の想像ですけれども、大分検討はなさっているというふうに理解をしております。これにもありましたが
現況調査をしていただいたということでありますから、そういう部分の中で、一般的に市民の方々というのは、新たに造っていくというよりも、今ある公園をしっかりと
維持管理していただいて、それに親しみを感じながら生活をしていくというのが、この
少子高齢化社会の中では求められていることだと思っております。予算措置がなければできませんけれども、ぜひ一日も早く具体的なものにしていただいて、
公園内樹木についても実効性があるものにしていただくようにお願いをしたいということを意見として申し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。
○日當 委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○日當 委員長 ないようですので、ただいまの報告については終わります。
以上で本日予定しておりました理事者からの報告案件は全て終了いたしました。
──────────────────────────────────────
○日當 委員長 これをもちまして
建設協議会を閉じます。
お疲れさまでした。
午前10時21分
閉会...