曽我部博隆君。
◆25番(
曽我部博隆君) (登壇)
議案第37
号稲沢市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例について、反対の立場から討論を行います。
国保税は今年4月から税率が改正され、
医療給付費分、
後期高齢者支援金等分、
介護納付金分の全てが引き上げられました。一方、国は就学前までの子供の
均等割額を減免しました。稲沢市は、それに続いて、就学前までだけでなく、18歳まで
均等割額を減免しました。その結果、18歳までの子供のいない
国保世帯は、全ての世帯で大幅な
負担増になっています。また、18歳までの子供のいる世帯では、
均等割額の減免により、負担が軽減された世帯もありますが、負担が増えた世帯もあります。
その上、今回の提案は、
医療給付費分の
限度額を63万円から65万円に2万円、
後期高齢者支援金等分の
限度額を19万円から20万円に1万円引き上げるというものです。
限度額引上げによる
負担増は約300世帯に及ぶと言われています。4月からの
税率改正に加え、
負担限度額の引上げにより、多くの世帯で負担が増えます。
サラリーマンが加入している
協会けんぽと比較して、今でも
国保税は大変高くなっています。今、異常な
物価高騰で、市民は生活できないと悲鳴を上げています。こうした中で、さらに高い負担を押しつけるなど、とんでもありません。高過ぎる
国保税を引き下げるべきです。そのため、国、県による
公費投入を強く要求するべきです。
第2の問題は、高過ぎる
国保税を引き下げるための
一般会計からの繰入れを拒否している問題です。
小学校入学前まではもちろん、
小学校入学から18歳までの
均等割額の
減免分も本来国が負担をし、
国保税の軽減を図るべきです。ところが、国は
小学校入学から18歳までの
均等割額の
減免分については負担をしません。そのため、稲沢市は
一般会計からの繰入れで対応する計画でしたが、国が
赤字補填の繰入れになるとしたため、
均等割の
軽減分を
国保加入者に押しつけました。このことが
国保税をさらに負担の重いものにする要因になっています。
一般会計から繰入れを行うかどうかは、各自治体の判断に任せるべきです。一方的に
赤字補填の繰入れは駄目だといって
一般会計からの繰入れを認めないのは、
地方自治をじゅうりんするものであり、認めることはできません。
第3の問題は、
コロナ関連の
医療費も
保険料の
基礎算定に入っていることです。このことも
国保税を押し上げる一因になっています。
コロナ関連の
医療費は、本来全額国が負担をし、
国保税の
保険料基礎算定から除外するべきです。
国や愛知県の
公費投入を増やし、
サラリーマンの方が入っている
協会けんぽ並みに高過ぎる
国保税を引き下げることを強く要求します。また、それが実現するまでの間、
一般会計から繰入れを増やし、高過ぎる
国保税を引き下げ、市民の暮らしを守ることを強く要求して、
反対討論を終わります。よろしくお願いします。
○議長(
服部猛君)
次に、
賛成討論の発言を許します。
大津丈敏君。
◆8番(
大津丈敏君) (登壇)
おはようございます。
服部議長から発言のお許しをいただきましたので、
賛成討論をさせていただきます。
今年のこの地方の梅雨入りは6月14日でしたが、これは平年と比較して8日、昨年と比較して1日、それぞれ遅かったものでございます。
梅雨の季節といえば
アジサイを思い浮かべますが、市内の
観光名所である
大塚性海寺歴史公園・性海寺では、3年ぶりに
稲沢あじさいまつりが開催されました。市内外から多くの方がお越しになり、色とりどりに咲き誇る
アジサイの鑑賞を楽しまれていた姿が記憶に新しいところでございます。今年は好天にも恵まれ、さらに
名鉄電車沿線ハイキングコース観光スポットとして紹介されたこともあり、
コロナ禍前に開催された3年前の
来場者数より約1割増であったということをお聞きし、
地元地域に住む市民の一人として大変喜んでいるところでございます。
梅雨が明ければ、本格的な夏が訪れます。このまま
新型コロナウイルスの
感染状況が落ち着き、夏祭りをはじめとする
各種イベントが開催され、地域に活気とにぎわい、そして笑顔が再び訪れることを心から願うばかりでございます。
それでは、反対の意見のありました議案につきまして、賛成の立場から私の意見を述べさせていただきます。
議案第37
号稲沢市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてでございます。
国民健康保険は、
相互扶助の精神の下、国民皆
保険制度の中核を担い、
医療保険の
セーフティネットとして、
地域医療の確保や
地域住民の健康の
維持増進を支えていることは、皆様もよく御承知のことと存じます。
このたびの
条例改正につきましては、
地方税法施行令の一部改正に伴い、
応能負担の観点から、
国民健康保険税の
課税限度額を引き上げることで、
税負担の公平の確保と
中間所得層の
負担軽減を図るものでございます。
この改正は、
国民健康保険制度を維持するために必要な措置であり、稲沢市
国民健康保険運営協議会において審議された答申を尊重されたものであると理解をしております。
今後とも
国民健康保険の健全な
財政運営を要望いたしまして、原案に賛成いたすものでございます。
以上をもちまして、議案第37号に対します私の
賛成討論を終わらせていただきます。
議員各位の御賛同を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
○議長(
服部猛君)
ほかに討論の通告がありませんので、これをもって討論を終結いたします。
これより直ちに採決いたします。
議案第35
号職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例について及び議案第36
号稲沢市
介護保険条例の一部を改正する条例についての各議案は、原案どおり決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、議案第35号及び議案第36号は
原案どおり可決されました。
次に、議案第37
号稲沢市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例については、原案どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
御着席お願いいたします。起立多数と認めます。よって、議案第37号は
原案どおり可決いたしました。
次に、議案第38
号稲沢市
平和浄化センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例についてから議案第47
号令和4年度稲沢市
一般会計補正予算(第3号)までの各議案は、原案どおり決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、議案第38号から議案第47号までの各議案は
原案どおり可決
されました。
次に、日程第14、議案第48
号令和4年度稲沢市
一般会計補正予算(第4号)及び日程第15、議案第49
号令和4年度稲沢市
水道事業会計補正予算(第1号)を議題といたします。
市長から
提案理由の説明を求めます。
加藤市長。
◎市長(
加藤錠司郎君) (登壇)
皆さん、おはようございます。
引き続き本日提案申し上げ御審議いただきます議案は、
予算関係議案2件でございまして、その概要につきまして御説明申し上げます。
最初に、議案第48
号令和4年度稲沢市
一般会計補正予算(第4号)につきましては、
歳入歳出予算の総額479億6,069万3,000円に
歳入歳出それぞれ2億9,242万6,000円を追加し、
歳入歳出予算の総額を482億5,311万9,000円とするものでございます。
このたびの
補正予算の歳出の主な内容といたしましては、
コロナ禍において
原油価格や
物価高騰の影響を受けている方々に対する
経済的支援策として、
小・中学校、
保育園等の
給食費を無償化するための
関係経費、
小・中学校の
給食費の値上げに対する
負担軽減経費、
水道料金の
準備料金の免除に対する
水道事業会計への
補助金を計上するものでございます。
また、
子育て世帯への
経済的支援、
保護者、
保育士の
負担軽減を目的として、
公立保育園、
私立保育園、
認定こども園などで使用する
紙おむつを提供するための経費を計上するものでございます。
これらの事業に係る財源といたしましては、
国庫支出金、前年度繰越金により措置するものでございます。
次に、議案第49
号令和4年度稲沢市
水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、
経済的支援策として、
水道料金のうち
準備料金を免除するため、
水道料金を減額計上する一方、
一般会計補助金の計上により
収益的収入の
予定額を28億7,237万3,000円、減免に係る
システム改修委託料の
増額計上により
収益的支出の
予定額を24億1,735万8,000円とするものでございます。
以上が提案いたします議案の概要でございますが、詳細につきましては
関係部長から説明させますので、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
服部猛君)
続いて、部長の説明を求めます。説明は簡潔にお願いいたします。
◎
総務部長(
平野裕人君)
お手元の令和4年第4回
稲沢市議会定例会提出追加議案の表紙の次の目録をはねていただきまして、1ページをお願いいたします。
───────────────────────────────────────────
議案第48号
令和4年度稲沢市
一般会計補正予算(第4号)
令和4年度稲沢市
一般会計補正予算(第4号)は、次に定めるところによる。
(
歳入歳出予算の補正)
第1条
歳入歳出予算の総額47,960,693千円に
歳入歳出それぞれ292,426千円を追加し、
歳入歳出予算の総額を
歳入歳出それぞれ48,253,119千円とする。
2
歳入歳出予算の補正の款項の区分及び
当該区分ごとの金額並びに補正後の
歳入歳出予算の金額は、「第1表
歳入歳出予算補正」による。
令和4年6月27日提出
稲沢市長 加 藤 錠 司 郎
───────────────────────────────────────────
はねていただきまして、3ページをお願いいたします。
第1表
歳入歳出予算補正を御覧ください。
初めに、歳入から御説明をさせていただきます。
15
款国庫支出金、2項
国庫補助金、
補正額3億5,168万6,000円につきましては、
コロナ禍において
原油価格や
物価高騰の影響を受けた
生活者や
事業者の
負担軽減を図るため拡充されました
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金3億5,168万6,000円を今回の
補正予算におきます事業の財源として計上いたすものでございます。
20
款繰越金、1項繰越金、
補正額4,990万円につきましては、今回の
補正予算に係る
財源調整として、前年度繰越金を増額するものでございます。
21
款諸収入、5項雑入、
減額補正1億916万円につきましては、
小・中学校の
給食費を9月から1食当たり20円値上げするとともに、9月から10月までの間、
給食費を無償化することに伴い、
小学校給食費を6,478万円、
中学校給食費を3,862万円、それぞれ減額するものでございます。また、
公立保育園の
給食費を7月から8月までの間、無償化することに伴い、
園児給食費収入を576万円減額するものでございます。
はねていただきまして、4ページをお願いいたします。
次に、歳出について御説明させていただきます。
3
款民生費、2項
児童福祉費、
補正額3,672万6,000円の主な内容につきましては、
子育て世帯に対する
経済的支援や
保護者、
保育士の
負担軽減を目的として、10月から3月までの間、
保育園等で使用する
紙おむつを
保護者の
持参方式から
保育園等で用意する方式に切り替えるため、
紙おむつ提供利用料1,980万円を計上するとともに、
民間保育園等の
給食費を7月から8月までの間、無償化することに伴い、
新型コロナウイルス感染症対策給食費補助金1,647万円を計上するものでございます。
4
款衛生費、3項
衛生諸費、
補正額2億2,660万円につきましては、
水道料金準備料金を令和4年10
月請求分から令和5年1
月請求分まで4か月分免除する
経費相当分について、
水道事業会計へ補助するため、
水道事業補助金を計上するものでございます。
10
款教育費、2項
小学校費、
補正額925万8,000円につきましては、
物価高騰により
小学校の
給食費を9月から1食当たり20円値上げすることに伴い、
賄材料費916万円を増額するほか、
食物アレルギーにより毎食弁当を持参する児童の
保護者に対して、
給食費無償化及び
値上げ相当分を補助するため、
食物アレルギー対応補助金9万8,000円を計上するものでございます。
10
款教育費、3項
中学校費、
補正額741万6,000円につきましては、
小学校と同様に、中学校の
給食費を値上げすることに伴い、
賄材料費736万円を増額するほか、
食物アレルギー対応補助金5万6,000円を計上するものでございます。
10
款教育費、6項
給食調理場費、
補正額1,242万6,000円につきましては、
小・中学校の
給食費の値上げに伴い、
共同調理場の
賄材料費1,228万円を増額するほか、
食物アレルギー対応補助金14万6,000円を計上するものでございます。
以下、5ページから17ページにかけまして事項別明細書等を添付いたしておりますので、御参照の上、御審議賜りますようお願い申し上げます。
以上で説明を終わります。
◎
上下水道部長(村田剛君)
引き続きまして、議案書18ページをお願いいたします。
───────────────────────────────────────────
議案第49号
令和4年度稲沢市
水道事業会計補正予算(第1号)
(総則)
第1条 令和4年度稲沢市
水道事業会計補正予算(第1号)は、次に定めるところによる。
(
収益的収入及び支出の補正)
第2条 令和4年度稲沢市
水道事業会計予算第3条に定めた
収益的収入及び支出の
予定額を次のとおり補正する。
収 入
1款水道事業収益、1項営業収益、
減額補正額226,000千円。
2項営業外収益、増額
補正額226,600千円。
支 出
1款水道事業費用、1項営業費用、増額
補正額600千円。
令和4年6月27日提出
稲沢市長 加 藤 錠 司 郎
───────────────────────────────────────────
今回の補正につきましては、燃料価格や物価の高騰により経済的に多大な影響を受けている市民の皆様や
事業者の
負担軽減を図るため、官公庁を除く全給水契約者約5万3,000件の
水道料金のうち
準備料金、いわゆる基本料金を10
月請求分から1
月請求分までの4か月を免除するものでございます。
あわせまして、このために必要となります料金徴収システムの改修費用といたしまして60万円を計上いたします。
また、
準備料金免除に伴います営業費用の減額とシステム改修費用支出の財源につきましては、国の
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した
一般会計からの
補助金にて措置するものでございます。
以下、19ページから23ページにかけまして財務諸表等を添付いたしておりますので、御参照をお願いいたします。以上でございます。
○議長(
服部猛君)
説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑もないようでございますので、これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第48号及び議案第49号は、お手元に配付してあります追加議案付託表のとおり、各
委員会へ付託したいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
委員会審査のため暫時休憩いたします。
午前10時00分 休憩
午前10時25分 再開
○議長(
服部猛君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、
委員長の報告を求めます。
総務委員長、
杤本敏子さん。
◎
総務委員長(
杤本敏子君) (登壇)
総務委員会の報告を申し上げます。
先ほど
総務委員会に付託になりました議案第48
号令和4年度稲沢市
一般会計補正予算(第4
号)は、
委員会の
所管費目について、
総務委員会を第1
委員会室において開催し、審査いたしました結果、
全会一致で原案を可と認めました。
以上、
総務委員会の報告を終わります。
○議長(
服部猛君)
文教厚生委員長、
木全信明君。
◎
文教厚生委員長(
木全信明君) (登壇)
文教厚生委員会の報告を申し上げます。
先ほど
文教厚生委員会に付託になりました議案第48
号令和4年度稲沢市
一般会計補正予算(第4号)は、
委員会の
所管費目について、
文教厚生委員会を
議員総会室において開催し、審査いたしました結果、
全会一致で原案を可と認めました。
以上、
文教厚生委員会の報告を終わります。
○議長(
服部猛君)
経済建設委員長、
網倉信太郎君。
◎
経済建設委員長(
網倉信太郎君) (登壇)
経済建設委員会の報告を申し上げます。
先ほど
経済建設委員会に付託になりました議案第49
号令和4年度稲沢市
水道事業会計補正予算(第1号)について、
経済建設委員会を第3
委員会室において開催し、審査いたしました結果、
全会一致で原案を可と認めました。
以上、
経済建設委員会の報告を終わります。
○議長(
服部猛君)
報告が終わりました。
これに対し、質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑もないようでございますので、これをもって
委員長報告に対する質疑を終結いたします。
これより討論に入りますが、討論の通告がありませんので、これをもって討論を終結いたします。
これより直ちに採決いたします。
議案第48
号令和4年度稲沢市
一般会計補正予算(第4号)及び議案第49
号令和4年度稲沢市
水道事業会計補正予算(第1号)の各議案は、原案どおり決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、議案第48号及び議案第49号は
原案どおり可決されました。
次に、日程第16、
意見書案第1号
地方公共団体情報システムの標準化に向けての意見書を議題といたします。
意見書案はお手元に配付したとおりであります。
提案理由の説明を求めます。
意見書案第1号について、長屋宗正君。
◆18番(長屋宗正君) (登壇)
意見書案第1号
地方公共団体情報システムの標準化に向けての意見書について。
会議規則第13条第1項の規定により提出いたします。
原案の朗読をもって説明に代えさせていただきます。
政府は、令和2年に「地方公共団体における情報システムについて、クラウド活用を原則とした標準化・共通化を今後5年で確実に実現していくための取組を全力で推進する。その際、複数年の取組として地方公共団体が予見可能性をもって計画的・安定的にデジタル改革を進めることが可能な形での財政的な支援を行う」ことを閣議決定し、「
地方公共団体情報システムの標準化に関する法律」を制定しました。
近年、社会ではDXが進み、地方公共団体においてもDXの推進が図られています。そこで、国民の命と暮らしを守る安心と希望の総合経済対策において、「
地方公共団体情報システムの標準化」が決まり、令和2年度、3年度に、地方公共団体が円滑にシステムを導入するための経費として、約1,825億円を基金として計上いたしました。
国では、2022年夏までに、住民基本台帳や固定資産税など20業務について、システムの各仕様の策定を行い、地方公共団体は、令和5年から令和7年にかけて、Gov-Cloud(ガバメントクラウド)の利用に向け標準準拠システムに移行していく予定となっております。
地方公共団体は、
新型コロナウイルスの影響で、財政状況も厳しく、また、デジタルの人材不足も深刻な状況となっています。また、高齢者はデジタル化に慣れていない方も多く、ネットの環境が整っていない地域もあります。政府においては、システム導入に向けて、地方公共団体の状況を踏まえ、下記の事項を実施するよう要望いたします。
1.
地方公共団体情報システムの標準化移行に伴う適切な財政支援と丁寧な情報提供を行うこと。
2.情報システムの保守・運用コストなど総合的な支援を検討するとともに、都道府県に対して、市区町村への必要な助言や情報提供などを丁寧に行うよう指導すること。
以上、
地方自治法第99条の規定より意見書を提出いたします。
令和4年6月27日、愛知県稲沢市議会。
提出先は、総務大臣及びデジタル大臣でございます。
議員各位の賛同を賜りますよう心よりお願いを申し上げます。よろしくお願いいたします。
○議長(
服部猛君)
説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑はございませんか。
(挙手する者なし)
質疑もないようでございますので、これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております
意見書案第1号は、会議規則第36条第3項の規定により、
委員会への付託を省略したいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
これより討論に入ります。
反対討論の発言を許します。
曽我部博隆君。
◆25番(
曽我部博隆君) (登壇)
意見書案第1号
地方公共団体情報システムの標準化に向けての意見書に反対の立場から討論を行います。
今後これまで以上にデジタル化が進み、市民の利便性が増すと考えられます。デジタル化の推進に伴い、保守・運用コストも莫大になるため、財政支援を政府に求めることは当然だと考えます。
その一方、国と
地方自治体は情報システムの標準化を進めています。情報システムの標準化で自治体独自のサービスに合わせた仕様変更が難しくなり、その結果として自治体独自のサービス提供ができなくなる可能性があります。既に情報システムの標準化を口実に自治体独自のサービス提供を拒否している自治体が出ています。このように自治体独自のサービス提供を後退させる可能性がある情報システムの標準化を認めることはできません。
さらに国は情報を行政に集積し、利活用をもくろんでいます。マイナンバーは社会保障・税・災害対策の3分野についてのみ導入されましたが、他の分野に広げることを狙っています。情報を集積すればするほど、利用価値が高まるため、情報漏えいが問題になります。どんな対策を取っても100%情報漏えいを防止することはできません。情報漏えいを防止する、被害を小さくするには、情報をマイナンバーでひもづけ集中するのではなく、分散させることです。マイナンバーを核とした情報の集中はやめるべきです。
第3に、個人情報を匿名化すれば、本人同意なしに個人情報を流通させることができるようになりました。また、個人情報を保護する自治体独自の条例制定も困難になるなど、デジタル化、DX推進の中で、個人情報の保護、
地方自治の形骸化が進んでいます。今後一層個人情報保護・
地方自治の形骸化が進むおそれがあり、認めることはできません。
以上の理由で
意見書案第1号に反対するものです。よろしくお願いします。
○議長(
服部猛君)
ほかに討論の通告がありませんので、これをもって討論を終結いたします。
これより直ちに採決いたします。
意見書案第1号
地方公共団体情報システムの標準化に向けての意見書を原案どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
着席お願いいたします。起立多数と認めます。よって、
意見書案第1号は
原案どおり可決されました。
以上で、本
定例会に付議されました案件は全て議了いたしました。
市長から発言の申入れがありますので、これを許可いたします。
加藤市長。
◎市長(
加藤錠司郎君) (登壇)
服部議長のお許しをいただきましたので、一言お礼の挨拶を申し上げます。
ただいまは、本議会に上程した全ての議案を可決、承認いただきまして誠にありがとうございました。今議会中、議員の皆様方からいただきました御意見、御要望、御提言に関しましては、今後の市政運営の参考とさせていただきます。
円安やロシアによるウクライナ侵攻等によりまして、かつてない原油高、
物価高騰が続いています。市民の暮らしを守るため、今日、
一般会計補正予算(第4号)を議決いただきました。冒頭に議決をいただきました
補正予算(第2号)などとともに着実にこれを執行します。
しかし、現下の情勢がいつまで続くか全く予断を許さない状況にございます。7月10日に投開票が予定されている参議院選挙等の結果を受けて、政府がさらなる対策を示す可能性が十分あると考えております。国、県の動向とともに本市の財政状況を見極めながら、特に
コロナ禍と
物価高騰などにより生きづらさを感じていらっしゃる方々を対象に今後も積極的に対応してまいりますので、議員の皆様におかれましても御理解と御協力を賜りますよう心からお願いを申し上げます。
また、連日30度以上の猛暑が続いております。議員の皆様方におかれましては、熱中症対策など御自愛をいただきますようお願いいたします。
本日は誠にありがとうございました。
○議長(
服部猛君)
去る6月9日から本日までの長時間にわたる慎重審議、誠にありがとうございました。
これをもって令和4年第4回稲沢市議会6月
定例会を閉会いたします。
午前10時43分 閉会